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播州地方で見かけた昆虫(U)



実家近辺や兵庫県内などを移動する際に見かけた昆虫です。
ただ、じっくりと撮影したのではなく、出かけた際にちょこっと撮影しただけのため、あまり多くはないです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記の昆虫を追加しました。
シラホシハナムグリ



トンボ目
トンボ科(ウスバキトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ)
カマキリ目
カマキリ科(ハラビロカマキリ)
バッタ目
オンブバッタ科(オンブバッタ)
カメムシ目・カメムシ亜目
カメムシ科(キマダラカメムシ)
ヒメヘリカメムシ科(コブチヒメヘリカメムシ、スカシヒメヘリカメムシ、ブチヒメヘリカメムシ)
ヘリカメムシ科(ミナミトゲヘリカメムシ、ホオズキカメムシ)
ホソヘリカメムシ科(ホソヘリカメムシ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目
セミ科(アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目
コガネムシ科(セマダラコガネ、シラホシハナムグリ)
カミキリムシ科(タケトラカミキリ、テツイロヒメカミキリ、キクスイカミキリ)
ハムシ科(ユリクビナガハムシ、ウリハムシ)
テントウムシ科(ヒメカメノコテントウ、ニジュウヤホシテントウ)
ゾウムシ科(スグリゾウムシ)
播州地方で見かけた昆虫
和名インデックス


ウスバキトンボ(Pantala flavescens)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・ウスバキトンボ亜科・ウスバキトンボ属>
 
全世界の熱帯・温帯に広く分布するトンボで、長時間、長距離飛行ができる。
日本では、4月中旬に南西諸島や九州、四国で見られるようになる。
その後、5月頃には本州南部、6月には本州中部、7月には東北、9月には北海道で見られるようになる。
これは、本種が産卵後数日で孵化し、1ヶ月ほどで羽化と、短期間に繰り返し増殖できるためである。
また、本種は、体長の割に翅が大きく、体も華奢で軽くできており、長距離飛行に適応している。
そのためか、水辺から遠く離れて飛び回ることが多く、早く拡散する理由の1つと思われる。
しかし、南方系のトンボのため、寒さに弱く、寒さの訪れと共に見られなくなる。
本種は、複眼が赤く、全身が淡黄色で、腹部背面に黒い縦縞と細い横縞がある。

2019/7/5
実家の畑の上を、ウスバキトンボが数十匹飛び回っていました。
近くにヤゴが育つような小川や池はないのですが、どこから飛んできたのでしょう。
それほど広くない場所なのでかなりの密度になり、ちょっと異常な風景です。
飛んでいる所を撮ると、青空バックの逆光になり、何だか分からなくなるので止めました。
その内、数匹が植木の棒に止まってくれたので、それを撮ったのが上の写真です。
この棒が止まりやすいのか、この棒の所にだけ止まっていました。

オオシオカラトンボ(Orthetrum triangulare melania)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・ヨツボシトンボ亜科・シオカラトンボ属>
 
トンボ科シオカラトンボ属のトンボで、在来種。
日本では、北海道南部から本州、四国、九州、南西諸島と広範囲に分布する。
海外では、中国中南部に分布する。東南アジアには、別亜種が広く分布する。
体長は、50〜60mm程とやや大型で、オスは濃い水色でメスは黄褐色の体色をしている。
オスは、地域によって特徴があり、本土型、琉球列島型、八重山形の3つに分類される。
なお、本種は複眼も含めて顔面が真っ黒なこと、林縁や林の中など薄暗い場所を好むことで区別できる。

2019/7/4
庭のフェンスに止まっている、オオシオカラトンボのオスを見つけました。
実家近くでオオシオカラトンボを確認したのは、子供の頃も含めて初めてです。
近くにヤゴが育つような小川や池はなく、日蔭もそれほどないのにどこから来たのでしょうね。

 
2019/7/5
数日前、畑の上を飛んでいる腹部が黄色いトンボがいたので、コシアキトンボだと思っていました。
ところが、この日、畑の近くの電線に止まっていたのは、オオシオカラトンボのメスでした。
おそらく、前述のコシアキトンボと思っていたのも、オオシオカラトンボのメスだと思われます。
この辺りにオオシオカラトンボがいること自体想定外だったので、意外な発見でした。

シオカラトンボ(Orthetrum albistylum speciosum)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・ヨツボシトンボ亜科・シオカラトンボ属>
 
トンボ科シオカラトンボ属のトンボで、在来種。
日本では、北海道から四国・九州にかけて広く生息している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾、極東ロシアに分布している。
成熟すると雄は体色が黒くなり、胸から腹部の頭部側に白い粉を噴いたようになるのでこの名がある。
未成熟なオスやメスは、黄色に黒の模様が入るので、ムギワラトンボと呼ばれる。
コフキトンボよりスリムで、腹部第4節にヒダがないことで区別できる。

2012/8/11
実家近くを散歩中、シオカラトンボを田んぼの畔などで何度か見かけました。
成熟したオスを探したのですが、残念ながらこの時には会えませんでした。
上記の個体は、左は尾端の形状で、右は腹部の形状でメスと分かります。
オスにはメスと連結するための長い尾部付属器があり、腹部には独特な形状の副生殖器があります。


シオカラトンボのオス

     .
     .
<尾部付属器>                       <副生殖器>
2015/9/16 多摩川の河川敷で見かけたシオカラトンボのオスです。
オスの尾端には、尾部付属器(白くて細長い器官)があり、これでメスの頭部を挟んで連結します。
オスの腹部第2〜3節には副生殖器(膨らんだ部分の小さな突起で、メスはツルっとしている)があります。
この副生殖器の貯精嚢に事前に精子を移動させます。
メスは連結状態で、尾端にある生殖器をこの副生殖器と結合して精子を受け取ります。


ハラビロカマキリ(Hierodula patellifera)
<カマキリ目・カマキリ科・カマキリ亜科・ハラビロカマキリ属>
 

 
カマキリ科ハラビロカマキリ属の昆虫で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、沖縄に分布している。
海外では、東南アジアに広く分布する。
体長は、オスで45〜65mm、メスで50〜70mmと雌雄の差は少ない。
他のカマキリと比較して、横幅が広く見えるのでずんぐりした印象を受ける。
大半は緑色型であるが、まれに紫褐色の個体も見られる。
前翅に白斑が1個あり、前脚基節前縁に3〜5個の突起があるのが特徴。

2018/10/26
実家にある松の盆栽に、ハラビロカマキリが止まっていました。
松の木に餌となる蝶などが来るとは思えませんが、写真を撮っていると鎌の手入れを始めました。


2019/6/22
実家の庭に植えられているツツジの葉裏でジッとしているハラビロカマキリの幼虫です。
幼虫でも、オオカマキリの幼虫などと比較して、腹部が太短いですね。
オンブバッタ(Atractomorpha lata)
<バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・オンブバッタ科・オンブバッタ亜科・オンブバッタ属>


 
オンブバッタ科オンブバッタ属のバッタで、草地や畑などで普通に見られる。
メスの上にオスが乗っている姿をよく見かけるが、それが和名の由来になっている。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、東アジアに広く分布する。
体長はオスが25mm前後、メスが42mm前後で、バッタの仲間では小型の部類に入る。
体色は緑色と褐色の2タイプがある。頭部は先が尖り、先端付近に触角と複眼が付く。
体の断面は3角形に近く、複眼から前胸部、後脚腿節に伸びる線で、背面と腹面が分かれる。
成虫の翅は前後とも先が尖り、後翅は透明で基部が黄色味を帯びる。
動きは鈍く、長い翅を持つが飛ぶことはほとんどなく、後脚で跳躍したり、歩いて移動する。

2018/10/27
ミントの葉を食べているオンブバッタのメスです。褐色型は珍しいので撮影しました。
後で、写真をよく見ると、胸部などに一部緑がかった部分が残っているようです。

キマダラカメムシ(Erthesina fullo)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科・Halyini族・Erthesina属>
 
カメムシ科カメムシ亜科の1種で、台湾〜東南アジアが原産地の外来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布するが、近年、分布が拡大している。
出現時期は4月〜11月と長く、体長は20〜23oと国内のカメムシ亜科最大種である。
頭部は面長で、複眼より前方に吻が長く突き出す。前胸側縁は尖り、触角は黒褐色で、第1節び基部が白い。
体色は黒褐色で艶はなく、前胸背板から前翅に淡黄色の斑点が密生するが、前翅の一部には斑点がない。
また、淡黄色の線条が頭部から前胸背板の正中線上を走り、頭部側面も淡黄色の線条が縁どる。
覆面は、黄褐色が地色で、黒い斑点が周辺部にあり、各節を前縁に黒い帯状紋がある。
若齢幼虫は淡褐色に黒と朱の横縞模様が背面を覆い、終齢幼虫は暗い灰色に朱色の星が規則的に並ぶ。
サクラ、カキ、フジ、ニセアカシア、クワ、ウメ、エノキから吸汁する。
なお、カキに関しては、その果実からも盛んに吸汁する。

2018/5/30
実家の庭にあるヒラドツツジの葉に産卵していたカメムシの卵が、ちょうど孵化したばかりのようでした。
抜け出した卵の殻の周りを取り囲むように幼虫が並んでいました。
カメムシの種類までは分からなかったので、後で調べてキマダラカメムシの幼虫と分かりました。
最近、果樹への吸汁被害が増えて、問題になりつつあるカメムシです。実家の柿も被害を受けています。
ちなみに、自宅のある相模原市で確認されたのは2016年と、つい最近のようです。

 
2019/7/6
庭の手入れをしていると、突然、ブーンと大きな音がして何かが飛んできました。
耳の近くを飛んで行ったので、かなり大きな音で、思わず身を引いてしまいました。
近くのツツジの葉に止まったので、見てみるとキマダラカメムシでした。

スカシヒメヘリカメムシ(Liorhyssus hyalinus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヒメヘリカメムシ科>

ヒメヘリカメムシ科のカメムシで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布している。
海外では、全世界の熱帯〜暖温帯に広く分布する。
体長は、6〜7mmで、体色は黄褐色、赤褐色、灰褐色など変異が大きい。
発生は年1回で、新成虫は9月頃に羽化するが、成虫で越冬するため、活動は4月〜11月。
草上性で、開けた草原や水田、畑地、公園などに多く、昼行性。活動はあまり活発ではない。
食草は、イネ科の草本(イネ、アワ、キビなど)で、茎、葉、若い果実から吸汁する。

※ ヘリカメムシ類は従来ヘリカメムシ科1科でしたが、最近、頭部などの特徴から3科に分けられました。
ヘリカメムシ科(ホオズキヘリカメムシ、ホソハリカメムシなど)
クモヘリカメムシ科(クモヘリカメムシなど)
ヒメヘリカメムシ科(アカヒメヘリカメムシ、ブチヒメヘリカメムシなど)

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇に生えていたスペアミントの葉の上に居ました。
ヒメヘリカメムシの仲間にはよく似たものがいるので、同定に手間取ってしまいました。
たぶん、間違ってはいないと思っていますが、あまり自信はありません。

ブチヒメヘリカメムシ(Stictoplerus punctatonervosus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヒメヘリカメムシ科>
 
ヒメヘリカメムシ科のカメムシで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布している。
海外では、朝鮮半島、中国〜ヨーロッパにかけて広く分布している。
体長は6〜8mmで、体色は淡褐色で、腹部後方に淡黄褐色の斑紋がある。
小楯板の角はやや細く尖り、淡黄褐色で縁取られる。上翅は半透明である。
広食性でイネ科、タデ科、キク科など、さまざまな植物に付き、幼虫、成虫とも吸汁する。

※ ブチヒゲヘリカメムシの名前で掲載されている場合がありますが、ブチヒメヘリカメムシの誤記とのこと。
ブチヒゲカメムシとブチヒメヘリカメムシが混同された結果でしょうか。
ブチヒゲカメムシの様に触角がマダラにはなっていないので、ブチヒゲは合わないと思います。

2019/7/4
実家で咲いていたフランスギクの上に居たヒメヘリカメムシです。
小さなカメムシですが、他の2種と比較すると少し大きめで、腹部の色や模様から本種としました。

※ 触角が赤褐色に見えていますが、バックの白い花弁の影響であって、本来の色は淡褐色です。

上記にも記しましたが、後で調べていて、ブチヒメ〜とブチヒゲ〜の名前が出てきて混乱しました。
ブチヒメヘリカメムシとブチヒゲカメムシが混同され、ヒメがヒゲに誤記されたのでしょうか。
ブチヒゲカメムシの触角はブチ模様ですが、本種はブチ模様ではないので、ヒゲの誤記説は正しいように思います。

コブチヒメヘリカメムシ(Stictopleurus minutus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヒメヘリカメムシ科>
 
ヒメヘリカメムシ科のカメムシで、在来種。
近年、ブチヒメヘリカメムシと分けられ、別種として独立した。
ブチヒメヘリカメムシより体色は明るい色で、緑がかっている。
後胸側板に前後の境界がなく、強く点刻される。全身の毛、特に頭部の毛がまばらである。
イネ科、キク科、タデ科などの植物を、幅広く吸汁する。成虫で越冬する。

2017/6/30
以前、ブチヒメヘリカメムシとしていたのですが、本種に改めました。
理由は、今回調べ直していて、近年、ブチヒメヘリカメムシと分けられ、別種として独立した。
そして、本種は、体色は明るい色で、緑がかっているとされていた点です。
写真の通り、腹部がかなり緑色がかっており、この特徴に合うと判断したものです。


スカシヒメヘリカメムシ、ブチヒメヘリカメムシ、コブチヒメヘリカメムシ

       .
<スカシヒメヘリカメムシ>        <ブチヒメヘリカメムシ>        <コブチヒメヘリカメムシ>

上翅が透明な所は共通ですが、体色や淡黄褐色の模様、腹部の模様や色が微妙に異なります。
スカシヒメヘリカメムシは他の2種より一回り小さく、頭部や胸部の斑紋が異なります。
ブチヒメヘリカメムシとコブチヒメヘリカメムシは、近年分離されただけに、よく似ています。
ただ、全体に緑色がかっており、特に腹部の色が顕著に異なります。


ミナミトゲヘリカメムシ(Paradasynus spinosus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
 
ヘリカメムシ科のカメムシで、在来種。
元来は南方系のカメムシで、南西諸島に分布していたようである。
1973年頃に鹿児島に上陸、その後、九州、四国、本州と北上し、現在は関東にも生息している。
海外では、台湾や中国にも分布している。
体長は16〜23mmと比較的大きく、体色は緑がかった褐色で、体周辺部と脚は緑色である。
活動期間は、4月〜12月初旬で、成虫で越冬することができる。
本来はクスノキ科に付くが、沖縄ではシークワーサー、九州、四国、本州では柑橘系に付くことがある。

※ ヘリカメムシ類は従来ヘリカメムシ科1科であったが、最近、頭部などの特徴から3科に分けられた。
ヘリカメムシ科(ホオズキヘリカメムシ、ホソハリカメムシなど)
クモヘリカメムシ科Alydidae(クモヘリカメムシなど)
ヒメヘリカメムシ科Rhopalidae(アカヒメヘリカメムシなど)

2017/1/16
実家の塀のくぼみに、見慣れないカメムシがへばり付いていました。寒いので全く動きません。
後で調べていて、南方系のミナミトゲヘリカメムシと分かりました。
南方系のカメムシにしては、寒さには強いようで、このまま越冬することができるようです。
木の洞や樹皮の下などで越冬するというのは聞いたことがありますが、こんな所で越冬するとは。

ホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
   
ヘリカメムシ科ヘリカメムシ亜科のカメムシで、在来種。
日本では、本州、四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、台湾、朝鮮半島から中国に分布する。
成虫の体長は14〜17mmで、濃茶色で腹部側面に縞模様があり、体表面に細かい短毛がある。
頭部は小さく、触角は長い。特に第2節が長く、第4節は根棒状で短い。後脚の腿節は太い。
出現時期は4月〜11月で、オスは縄張りを持って単独で活動し、メスは集団を形成する。
オスの縄張りにはメスの集団があり、オスはメスの集団を取り合って戦う。
成虫も幼虫も食草は、ナス科の植物ホウズキやナス、トマト、ヒルガオ科の朝顔やサツマイモなど。
幼虫は葉と茎から、成虫は茎から吸汁し、大発生すると吸汁によって成長が止まる。

※ ヘリカメムシ類は従来ヘリカメムシ科1科であったが、最近、頭部などの特徴から3科に分けられた。
ヘリカメムシ科(ホオズキヘリカメムシ、ホソハリカメムシなど)
クモヘリカメムシ科Alydidae(クモヘリカメムシなど)
ヒメヘリカメムシ科Rhopalidae(アカヒメヘリカメムシなど)

2019/6/20
ホオズキの茎にホオズキカメムシが2匹付いているのに気が付きました。
そこにアリが1匹やってきて、行ったり来たりウロウロしていました。
そのうち、ホオズキカメムシの脚に上ったのでしょう。
脚をパパッと振って、振り飛ばしました。それが右端の写真です。
人が手や足に上ってきたアリを振り払う動作に似ていて、思わず笑ってしまいました。

ホソヘリカメムシ(Riptortus pedestris)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ホソヘリカメムシ科・Riptortus属>
 
ホソヘリカメムシ科に属するカメムシの1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで広く分布している。
海外では、台湾、朝鮮半島から中国、マレー半島まで広く分布している。
体長は14〜17mmで、全身が褐色の細長くて、触角も褐色で長く、第4節に黄色い斑がある。
成虫の腹部には黄色と黒の縞模様があるが、翅が覆っていて飛ぶとき以外は見えない。
飛翔するとこの縞模様が現れ、アシナガハチが飛んでいるように見える。
雄の成虫の後脚腿節は太く、その内側には棘の列があるが、縄張り争いで相手を挟みつける。
そのため、後脚腿節が太くて長いものが有利となり、発達したもののようである。
なお、本種はカメムシの仲間にしては珍しく、独特の臭いを出さない。
孵化したばかりの1齢幼虫は、何も食べずに脱皮し、2齢幼虫になる。
1齢〜4齢幼虫までは、体色が黒くて、頭と胸、胸と腹が大きくくびれ、アリそっくりである。
その歩き方までアリにそっくりで、アリに擬態することで身を守っているようである。
5齢幼虫になると体色は褐色に変わり、成虫に似てくる。
次に脱皮すると成虫となるが、飛翔能力を得るまでには数日を要する。
幼虫、成虫とも様々なマメ科植物の子実を吸汁し、マメ科の作物栽培における重要害虫である。

2019/4/16
庭のイヌツゲの樹に、やたらとスリムなカメムシが止まっていました。
後で調べて、ホソヘリカメムシと分かりましたが、カメムシ特有の臭いを出さないとのこと。
飛翔時に腹部にある黒と黄色の縞模様がハチのように見えるそうですが、見てみたいものです。

アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・アブラゼミ族・アブラゼミ属>
 
2012/8/12                    2016/8/11
セミ科アブラゼミ属のセミで、在来種。
日本では、北海道から九州まで広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。
体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。
生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。
なお、鳴き声は、「ジッジッ…」と鳴き始めて、「ジジジ…」と鳴き、「ジッジッ…」と鳴き終わる。

2012/8/12 実家近くの民家の壁に止まっていたアブラゼミです。
止まったまま、全く動きませんし、尾端に産卵管が見えるので、メスです。
2016/8/11 実家の木の幹に止まって鳴いていたアブラゼミのオスです。
翅を半開きにして、腹部を伸び縮みさせながら、しばらく鳴いていました。

クマゼミ(Cryptotympana facialis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・エゾゼミ族・クマゼミ属>
 
日本では、本州の関東南部、東海、北陸地方以南と四国、九州、南西諸島に分布している。
日本以外では、台湾、中国に分布するという報告もあったが、近縁種の誤同定とされている。
成虫の体長は65mmほどの大型のセミで、主に日の出から正午までの午前中に鳴く。
体色は、ほとんど黒色で、腹部の中ほどに白い横斑が2つある。
オスの腹部には、大きな橙色の腹弁があり、よく目立つ。
なお、鳴き声は、「ジー…」の前鳴きで始まり、「シャンシャンシャン…」と本鳴きし、「ジー…」の後鳴きで終わる。

2012/8/11
実家の木に止まっていたクマゼミです。鳴くこともなく、じっとしています。
この時は、午後も遅くなっていましたので、鳴くことはありませんでした。
クマゼミは朝の早い時間にはよく鳴きます(大合唱されると、とても寝ていられません)。
数匹が、入れ代わり立ち代わり、「シャンシャンシャン…」と鳴くので、目覚まし時計より強烈です。


セミの抜け殻

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 <クマゼミ>           <エゾゼミ>           <ニイニイゼミ>

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 <アブラゼミ>          <ミンミンゼミ>

ミンミンゼミとアブラゼミの抜け殻は同じような大きさで、見た目の違いはあまりありません。
パッと見て気が付くのは、殻の色がアブラゼミよりミンミンゼミの方が明るい色だということです。
それ以外に、確実な識別法は、触角の第3節の長さです。ミンミンゼミでは第2節とほぼ同じ長さです。
しかし、アブラゼミの場合は、第3節の長さが第2節より1.5倍ほど長いことで判別できます。
上の写真の赤矢印の部分です。ミンミンゼミはピントが甘くて見ずらいですが、違いが分かると思います。

なお、クマゼミの抜け殻はこの2種より明らかに大きく、エゾゼミの抜け殻も同様です。
ただ、この2種は同じところで鳴き声を聞いたことがなく、アブラゼミとエゾゼミは同じ所に居ました。
写真は入れていませんが、ヒグラシやツクツクボウシはこれらに比べて、明らかに細くて小さいです。
ニイニイゼミは、さらに小さく、丸っこく、全身に泥が付いていることで分かります。


ニイニイゼミ(Platypleura kaempferi)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ニイニイゼミ族・ニイニイゼミ属>

日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄本島以北の南西諸島に分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
成虫の体長は20mmほどで、明るいうちはほぼ1日中鳴いている。
セミの中では、発生は早い方で、6月下旬くらいから鳴きはじめる。
体色は、灰褐色で、前羽も褐色のまだら模様になっており、木の幹では保護色となっている。
幼虫は、湿気の多い土壌でないと生存できないので、都市部の乾燥地では少ない。
その抜け殻は、小さくてずんぐりとしており、殻に泥が付いているので、区別は容易。
なお、鳴き声は、「チ〜ジ〜〜」と長く尾を引くように繰り返し、最後は「チッチッ…」で終わる。

2012/8/12
実家近くの民家の壁に止まっていたニイニイゼミです。アブラゼミのすぐ下に止まっていました。
おそらく、朝の早い時間にもかかわらずじっとして動きませんので、この個体もメスと思われます。

 
2019/7/6
お昼頃、庭の方からニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきました。今年の初鳴きです。
たぶん、よくいるモッコクの樹の方だろうと行ってみると、ピンポ〜ン。上の方で鳴いています。
探そうと近づくと、鳴き止んでしまいました。探していると、横向きの枝の上面にいました。
右写真の様に保護色になっているので、横の方から見ないとなかなか見つけられません。
しばらくして、セミの断末魔のジージーという鳴き声が聞こえてきました。
えっと思って見みると、ハッカチョウがセミをくわえて飛んで行きました。
その数日後、ジッジッと逃げるセミをハッカチョウが追いかける所も見ました。
ハッカチョウが、餌を求めて庭にやって来ているようです。
話は変わりますが、柿の木の根元にあるアスパラガスの茎に、ニイニイゼミの抜け殻が付いていました。
ハッカチョウはこの樹の方から飛んできたので、追われていたのはこの抜け殻の主かもしれませんね。

セマダラコガネ(Blitopertha orientalis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ下目・コガネムシ上科・コガネムシ科・スジコガネ亜科・セマダラコガネ属>
 
北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
体色は、茶色と黒のまだら模様が基本ではあるが、黒色型もあり、変異が多い。
くしのついた触角を大きく広げている事が多く、触角は体のわりにはやや大きめ。
成虫は、広葉樹を始め多くの植物の葉を、幼虫は土中で草の根などを食べる。
マメコガネ同様、アメリカで農作物に被害を与え、「オリエンタルビートル」と呼ばれ、嫌われている。
最近、ゴルフ場で芝生の根を食い荒らす害虫として、注目されている。

2018/6/1
実家の庭で見かけたセマダラコガネです。飛んでいるのを捕まえたので、手乗り状態です。
上翅にある暗褐色と淡褐色のまだら模様が特徴で、それが和名の由来となっています。
ただ、下記のように模様のない、真っ黒な個体も存在しています。


2019/6/22
実家の庭で見かけたセマダラコガネです。
白紋が大きな個体で、模様の変異が大きなコガネムシです。


セマダラコガネの黒色型

   .
2014/6/26
多摩川の河川敷で、ムラサキツメクサの花に止まっていた、セマダラコガネの黒色型です。
これが同じセマダラコガネとは思えませんよね。


シラホシハナムグリ(Protaetia brevitarsis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ下目・コガネムシ上科・コガネムシ科・スジコガネ亜科・セマダラコガネ属>
 
コガネムシ科ハナムグリ族に属する甲虫で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、モンゴル、シベリア、サハリン、台湾に分布している。
体長は20〜25oで、体色は光沢のある暗銅色〜暗赤銅色で、小白斑が点在する。
出現時期は、4月〜9月で、年1回の発生である。幼虫は、広葉樹の朽木など、腐植質を食べる。
成虫は、ノイバラやキイチゴ類、シモツケ類などの花やナラ類やカシ類などの樹液に集まる。
見た目は、シロテンハナムグリとよく似ており、分布域や集まる場所が重なるため、混同されやすい。
ただ、注意深く観察すると、下記の点で識別することが出来る。
・頭楯は、シロテンハナムグリは強く湾曲し、中央が凹むが、シラホシハナムグリは湾曲は弱く、凹みがない
・上翅会合部の後端部分は、シロテンハナムグリは鋭く突出するが、シラホシハナムグリはあまり突き出ない
・上翅の会合部中央付近の白斑は、シラホシハナムグリは大きめの白斑になるが、シロテンハナムグリは点状
・前脚フ節は、シラホシハナムグリは短めで、シロテンハナムグリは長め。並べるとその差は明瞭に分かる

2019/10/5
実家の庭にある柿の樹で、鳥が突いた柿の実にシラホシハナムグリが来て、果汁を吸っていました。
直ぐ横では、ゴマダラチョウが黄色い口吻を伸ばして、同じように吸汁していました。
シロテンハナムグリに対して、前肢のフ節が短めで、上翅会合部の後端が突出していない点で本種としました。
シロテンハナムグリのフ節は脛節より長いのに対して、シラホシハナムグリは同長かそれ以下です。
また、上翅の会合部中央付近の白斑はが大きめで、白い帯状になっている点からも本種と判断できます。


シラホシハナムグリとシロテンハナムグリ

     .
<シラホシハナムグリ>                 <シロテンハナムグリ>
ご覧通り、両者がよく似ているのが分かると思います。
この写真で違いが分かるのは、上翅会合部の後端部分の形状と上翅の会合部中央付近の白斑の違いです。
後端形状が、シラホシハナムグリのほぼ直線的なのに対して、シロテンハナムグリでは鋭く尖っています。
白斑の形状も、シラホシハナムグリが棒状になっているのに対して、シロテンハナムグリでは白斑です。
頭楯の形状や前脚フ節に関しては、撮影角度の関係で、この写真では明確には分かりません。


キクスイカミキリ(Phytoecia rufiventris)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・カミキリムシ科・フトカミキリ亜科・キクスイカミキリ属>
 
カミキリムシ科キクスイカミキリ属のカミキリムシで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、対馬、壱岐、種子島、屋久島に分布する。
海外では、台湾や朝鮮半島から中国、ロシア、モンゴル、ベトナムなどユーラシア大陸東部に分布する。
体長は6〜9mmで、体色は黒色で、前胸背に赤い斑紋がある。腹部は橙色で、脚の腿節にも橙色が入る。
成虫は4月〜7月に見られ、ヨモギやキクなどのキク科植物によく見られる。
成虫は羽化後、産卵のためにキク科植物の茎の外側を、円周状噛み切って2段の筋を付け、茎の中に産卵する。
幼虫は、根に向って茎を食べ進み、秋には根に達して蛹化、羽化して成虫になり、そのまま根の中で越冬する。
円周状に噛み切る際、重要な維管束(いかんそく)も切ってしまうため、水が上に揚がらず萎れてしまう。

2019/6/22
キバナノコギリソウの葉にキクスイカミキリが止まっていました。久しぶりの対面です。
子供の頃、自宅の庭で見られるカミキリムシの1つでしたので、良く捕まえていました。
ただ、大事なキクの茎の維管束を産卵のために噛み切って、上部を枯らしてしまう厄介者でもありました。
今もキク科の植物が植えられているのですが、かなり上部が萎れており、被害になっているようです。

タケトラカミキリ(Chlorophorus annularis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・
カミキリムシ科・カミキリ亜科・トラカミキリ族・クロトラカミキリ属>
 
カミキリムシ科クロトラカミキリ属のカミキリムシで、在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布する。海外では東アジア一帯に分布する。
成虫の体長12o前後で、5月〜8月に見られる。
黄色地に黒い模様が特徴的で、このトラカミキリ特有の模様から種類が判断できる。
幼虫は、マダケ、メダケなど肉厚な伐採後の竹内部を食い荒らす害虫で、羽化には2年ほど要する。
竹で作られた垣根とか、樹の支えに竹が使われていたりすると発生しやすい。幼虫で越冬する。

2019/7/3
ルリチュウレンジ捕らえるために振った捕虫網に、タケトラカミキリが一緒に入っていました。
モミジの葉にでも止まっていたのでしょう。記憶にあるタケトラカミキリよりも、かなり小さいです。
写真は、紙の上に置いて撮影したものです。

 
2019/7/6
実家の畑に植えてあるキュウリの葉の上にタケトラカミキリが止まっていました。
子供の頃、自宅の庭で見られるカミキリムシの1つでしたので、よく捕まえていました。
名前が示す通り、竹の内部を食い荒らし、竹をボロボロしてしまう厄介者でもあります。
畑で野菜などの支えにしている竹が目当てで、食害が外部からわからないので困ります。
竹を地面に刺して使おうと力を入れた途端、バキッと折れ、食べ跡の糞が飛び散ることになります。
ちなみに、止まっていたキュウリの支えにも竹を使っていました。

7/3に捕らえたものは体長10mmしかなかったのですが、この個体は13mmあります。
一緒に入れておいたら、気がつけば交尾をしていました。オスとメスの違いだったようです。

テツイロヒメカミキリ(Ceresium sinicum sinicum WHITE,1855)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・
カミキリムシ科・カミキリ亜科・ヒメカミキリ族・ヒメカミキリ属>
 
カミキリムシ科ヒメカミキリ属のカミキリで、外来種。
日本では、本州の関東以西、九州に分布し、海外では台湾、中国、海南島、タイに分布している。
体長は9〜15mmで、体色は茶褐色。前胸は細長く、前翅よりも暗い茶褐色。
出現時期は5月〜7月で、ケヤキ、アカメガシワ、サクラ、イチョウなどを食害する。
なお、本州産では前胸背板の両側が弧状にカーブし、九州産ではほぼ平行になる違いがある。
また、前胸背板の側方にある毛は、本州産はやや疎らなのに対して、九州産では密生している。
まお、本種にはよく似たものが多いため、その同定には注意が必要である。

2019/6/19
実家の庭にある柿の木の枝を剪定した際、切った枝を集めていてカミキリらしきものを見つけました。
見たことがない茶褐色一色のカミキリムシのような、ジョウカイボンのような外形です。
ただ、複眼の形状からカミキリムシではないかと思い、調べた結果、本種としました。
ただ、調べていると同じようなカミキリムシが10種以上いることが分かりました。
その中で、触角の第1、第3、第4節の長さの比率、前胸背板の縦横比から本種と判断しました(下記参照)。



本種の触角の長さは、第1>第3>第4節の順で長く、前胸背板は幅よりも長さが長いのが特徴です。
また、前翅よりも前胸が暗色である点も一致します。側方に毛はありますが、密かどうかは判別できません。

ユリクビナガハムシ(Lilioceris merdigera)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・ハムシ科・クビボソハムシ亜科>
 
ハムシ科クビボソハムシ亜科の甲虫で、在来種。
日本では、本州と九州に分布するが、本州での発生は局所的である。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、サハリン、シベリア、ヨーロッパ、中南米に分布する。
体長は8〜10mmで、体色は頭部、胸部背面、上翅は赤茶色で、腹面は黒い。
脚も同色の赤茶色であるが、関節部や附節は黒い。触角も黒色である。
幼虫も同じような赤茶色をしているが、自身の排泄物をかぶる習性があり、巨大な糞に見える。
幼虫は大食漢で、猛烈な勢いでユリの葉、最後には花芽まで食べて、丸坊主にしてしまう。

2017/6/30
実家のユリを食い荒らして、ほぼ全滅状態にしたユリクビナガハムシです。
実家の庭にはタカサゴユリが自生していて、毎年のように花を咲かせていました。
そのタカサゴユリに糞のようなものが付き、花芽まで食い荒らされていました。
何時から被害が出始めたのか良く分からないのですが、最近は特に被害がひどくなってきています。
後で調べると、幼虫は糞を体に付けて擬態しているとのこと。糞だと思ったものは幼虫だったんです。
それ以降、糞に擬態した幼虫を除去する羽目になりました。ベタベタで気持ち悪いんですよね。
そうそう、幼虫の写真は気持ち悪いので、掲載を取りやめました。

ウリハムシ(Aulacophora femoralis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・ハムシ科・ヒゲナガハムシ亜科>
 
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、 台湾、東南アジアに広く分布する。
幼虫は、ウリ類の根、成虫はウリ類の葉を主食としている害虫である。
本種は、成虫が浅い土中に潜って越冬し、翌春にウリ科の苗の周りの土中に産卵する。
土中で蛹になり、7月以降に成虫が出現する。
成虫は、前足、頭部、胸部、前翅があざや中橙色で、腹部、中脚、後脚が黒い。
成虫は、非常に活発に動き回り、よく飛び回るので、よく目立つ。

2019/6/19
実家の畑に植えてあるカボチャに、ウリハムシが付いていました。
オレンジ色の体色なので、遠くからでもその存在は容易に確認できます。

ヒメカメノコテントウ(Cryptocephalus fortunatus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・テントウムシ亜科>
 
テントウムシ科の1種で、日本では北海道から本州、四国、九州に分布する。
人家の庭先にもやってくる普通種で、体長は3〜5o。
淡黄色の地に市松模様のような黒色の斑紋があるが、多様な変異がある。
地色も淡黄色から濃いオレンジ色まで変異があり、模様のない地色一色や黒一色の個体もいる。
成虫、幼虫ともアブラムシを食べる益虫である。

2017/6/30
実家の庭で咲いていたキバナノコギリソウの花に、埋もれるようにヒメカメノコテントウがいました。
上翅の模様は、典型的なヒメカメノコテントウのものです。
最初、1匹だと思ったのですが、よく見ると交尾中で、下にメスが隠れていました。
このメスは、上翅の地色がオスよりも色が濃いようで、オレンジ色に見える所があります。

ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・マダラテントウムシ亜科>
 
日本では、本州、四国、九州、沖縄に分布している。
黄褐色〜黄赤褐色に多数の黒紋があり、ベージュの短毛が覆っているので、くすんで見える。
テントウムシ科のうちマダラテントウ亜科のみが草食で、他は肉食である。
本種は、ナス科の直物を食害するため、害虫として嫌われている。
その食痕は特徴的で、葉の表面を表皮を残して食べるのですが、棚田の様な模様になる。
幼虫も成虫も同じような食べ方をする。なお、幼虫にはイラガの幼虫のような棘が全体にある。
ニジュウヤホシテントウでは、棘の色は白いが、棘が黒いのはオオニジュウヤホシテントウである。
本種は、関東以南でよく見られ、関東以北ではよく似たオオニジュウヤホシテントウが多くなる。

※ ニジュウヤホシテントウは、「二十八星瓢虫」と書き、黒紋の多さを表している。

2019/6/19
実家の畑に植えてあるトマトやナス、庭に植えてあるホオズキの葉にいました。
幼虫、成虫ともこれらの葉を食い荒らす害虫で、この辺りの農家では「さる」と呼ばれています。
ご多分の漏れず、トマトとナスの葉はかなりの被害にあり、ナスの新葉はボロボロでした。
気が付いてからは、日々、その駆除(手で取るだけですが)に追われていました。
朝、見つけて取っても、お昼にはまた付いているといった状況で、どこから出てくるのでしょう。
2週間ほど取り続けて、やっと少なくはなりましたが、それでも居なくはなりません。しつこい。

スグリゾウムシ(Pseudocneorhinus bifasciatus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ゾウムシ上科・ゾウムシ科・クチブトゾウムシ亜科>
 
ゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科の1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と九州以北に分布している。
体長5〜6oの小型のゾウムシで、体色は黒色であるが鱗片で覆われているので灰白色に見える。
体形は丸くずんぐりとしていて、上翅に褐色の帯が2本ある。口吻は太短い。
フサスグリ、ミカン、ハッカ、マメ、イチゴなど多くの植物の葉を食べる。
幼虫は土中で根を食べて育つ。

2018/5/31
実家のヒイラギに付いていた極小さいカメムシです。
小さいので近づいて撮影すると、全体にピントが合わず、どこかにピントを合わせると他がボケます。

 
2019/7/4
畑の脇に植えられている草(種類不明)に、何匹かのスグリゾウムが止まっていました。
捕まえようとするとポロリポロリと落ちてしまいました。









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