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播州地方で見かけたその他の生物



実家近辺や兵庫県内などを移動する際に見かけた、昆虫や野鳥以外の生物です。
ただ、じっくりと撮影したのではなく、出かけた際にちょこっと撮影しただけのため、あまり多くはないです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記の生物を追加しました。
アシダカグモ、ドヨウオニグモ、ヤマシロオニグモ

また、下記の写真を追加しました。
ササグモのオス、スクミリンゴガイ



クモ目・クモ亜目・クモ下目
アシダカグモ科(アシダカグモ)
コガネグモ科(ドヨウオニグモ、ヤマシロオニグモ)
ジョロウグモ科(ジョロウグモ)
ササグモ科(ササグモ)
 
エビ目・エビ亜目・カニ下目
ベンケイガニ科(クロベンケイガニ)
 
ワラジムシ目・ワラジムシ亜目
フナムシ科(フナムシ)
 
原始紐舌目・リンゴガイ上科
リンゴガイ科(スクミリンゴガイ)
 
ボラ目
ボラ科(ボラ)
播州地方で見かけたその他の生物
和名インデックス


アシダカグモ(Heteropoda venatoria)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・カニグモ上科・アシダカグモ科・アシダカグモ属>
 
アシダカグモ科アシダカグモ属に属するクモの一種で、外来種。
原産地はインドと考えられているが、全世界の熱帯・亜熱帯・温帯に広く分布している。
日本で最初に発見されたのは1878年で、長崎県での報告が最初である。
国内では、本州の福島県以南から四国、九州に分布している。
体長はオスで10〜25o、メスで20〜30mmで、脚まで入れると100〜130oになる。
オスはメスより細身で、触肢の先が膨らんでいるのが特徴である。
体色は灰褐色で多少のまだら模様があり、全体にやや扁平で、長い歩脚を左右に大きく広げる。
オスの頭胸部の後側には黒っぽい斑紋があり、メスの頭胸部の前縁、眼列の前に白帯がある。
人家に棲息する徘徊性の大型のクモとして知られており、網は張らず、歩き回って獲物を捕らえる。
ゴキブリなどの屋内に生息する衛生害虫の天敵であるが、大きいこともあり苦手な人は多い。

2019/7/1
実家の脱衣所の壁に張り付いているアシダカグモを見つけました。
まだ、十分な大きさにはなっていないようで、亜成体の可能性がある。
自宅では見たことがなく、久々の再会となった。

ドヨウオニグモ(Neoscona adianta)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・ヒメオニグモ属>
 
コガネグモ科ヒメオニグモ属に属するクモの一種で、在来種。
日本ではほぼ全土に分布する。平地で見られる普通のクモで、水田などにも多い。
旧北区全体にも広く分布していて、草原で普通に見られる。
年二化性であるが、土用の頃に見られることが和名の由来となっている。
体長はオスで4〜6mm、メスで6〜10mmで、オスはメスより小さく細身である。
頭胸部は淡褐色で、中心に褐色の縦筋、その両側にも褐色の縦筋があることが多い。
腹部背面には、黄色〜黄橙色の地に、中央に淡色の斑紋、その両側に黒斑が対になる。
これが小さくなりながら腹端まで並ぶ。腹端側では、黒斑がつながって線になっている。
円網を張るが、本種は水平から垂直まで、様々な角度で網を張る。

2019/6/19
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたドヨウオニグモです。
草原を降りているとき、足元のイトイヌノハナヒゲに付いていました。
人の通る場所に巣を作っていたのでしょう。網を修復中のようでした。

ヤマシロオニグモ(Neoscona scylla)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・ヒメオニグモ属>
 
コガネグモ科ヒメオニグモ属に属するクモの一種で、在来種。
日本ではほぼ全土に分布する。山野では極普通に見られるが、人為的な環境にはいない。
体長はオスで8〜10mm、メスで12〜15mmで、オスは一回り小さく、脚が長く見える。
頭胸部では、頭部が特に濃色で、腹部は前が幅広の卵形で、肩に突起はなく滑らか。
体色には変異が大きく、黄褐色のものが多いが、淡色のものから暗色のものまで多様である。
腹部の模様は、腹部中央から後方にかけて左右に波模様があって、内側が濃色になる。
淡色で全体にまだら模様になるもの、斑紋がほとんどないもの、全体に暗色になるものなどがある。
歩脚には、オニグモのような棘はほとんどない。
年一化性で、7月〜9月に成熟する。大柄な円網を垂直に張り、その中央にいることが多い。

2019/6/19
土山サービスエリアを散策中、ヒメジョオンの花の上にいるクモに気が付きました。
見たことがないクモでしたが、クサグモの仲間だろうと思って、後で調べることにしました。
しかし、クサグモの仲間を調べても該当するものがありません。
範囲を広げて調べていると、オニグモの中に似たものを見つけました。
体色の変異が大きい種類で、その変異の1つに似ています。
たぶん間違いはないと思いますが、円網を張るヤマシロオニグモとしました。
この辺りを歩き回ったので、気が付かずに私が網を潰しちゃったのかも。

ジョロウグモ(Nephila clavata)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・ジョロウグモ科・ジョロウグモ属>


 
<オス>                              <メス>
ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモで、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布し、森林や公園などでよく見かける。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾、インドに分布する。
春に孵化して、秋に成虫となるが、巣の場所による餌の量が成虫の大きさに影響する。
幼体の腹部は複雑な斑模様であるが、成体になると模様が変わる。
メスの成体は、大きいものは30mmに達し、腹背は黄色と黒の縞模様で、下面に鮮紅色の紋がある。
オスの成体は、大きいものでも十数mmしかなく、腹背には黄色と褐色の縦縞の複雑な模様を持つ。
ジョロウグモの巣は、直径1mほどにもなる大型で、前後に補助網を持つ三重構造になる。
また、円網の縦糸は、中心から外に向かって順次二又に枝分かれしていく。
そのため、円網を構成する扇型の大きさが、中心部と外周部でもあまり変わらない特徴がある。
ジョロウグモは、「女郎蜘蛛」と書くが、古くは「上臈(ジョウロウ)」であったとの説もある。
「女郎」と「上臈(身分の高い人)」では、その意味に天と地ほどの違いがある。

2018/10/27
実家の庭に大きな網を張っていたジョロウグモで、腹部の模様が横縞になった成体です。
よく見ると、メスの近くでオスが交尾を狙ってこっそりと付いています。
下手に近づくとメスの餌になってしまうため、メスが獲物に夢中になるのをじっと待っています。


いろいろなジョロウグモ

   
  <オス>          <メス[亜成体]>          <メス[成体]>

ジョロウグモのオス、メスの亜成体、成体の比較です。
同じジョロウグモとは思えないほど、大きさ、腹部の模様が異なります。

ジョロウグモに似たクモ

ジョロウグモとコガネグモは、似ていることもあり混同されることも多いクモです。
体型的には、腹部が楕円形のナガコガネグモの方が似ているかもしれません。

   
  <コガネグモ[メス]>     <ジョロウグモ[メス]>    <ナガコガネグモ[メス]>

コガネグモ(Argiope amoena)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・コガネグモ属>
クモ目コガネグモ科に属するクモで、日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
比較的大型のクモで、メスの体長は20mm程になる。オスは、小さく5mmに満たない。
メスの腹部には幅広い黄色と黒の縞模様があり、オスは茶色一色である。
ほぼ円形の円網を作り、網の中心で下向きに止まる。その際、前後2対の脚をX字状広げる。
なお、本種は攻撃性が強く、古くから「クモ合戦」に使われている。

ナガコガネグモ(Argiope bruennichi)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・コガネグモ属>
クモ目コガネグモ科に属するクモで、日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布している。
比較的大型のクモで、メスの体長は25mm程になる。オスは、小さく10mmほどになる。
メスの腹部には黄色と黒と白の縞模様があり、オスも似た模様を持つがあまりはっきりとはしない。
和名は、コガネグモと比べて、腹部が細長いことに由来する。
円網を作り隠れ帯をつけることが多く、網の中心で下向きに止まる。本種は脚をX字状広げる事は少ない。
本種は、攻撃性が弱く、「クモ合戦」に使ってもあまり面白くないそうである。


ササグモ(Oxyopes sertatus Latrelle)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・タナグモ上科・ササグモ科・ササグモ属>

ササグモ科ササグモ属のクモで、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布する。
徘徊性で、網を張らず、歩き回って餌を捕食する活発なクモで、よく跳躍する。
外形は、ハエトリグモに似ているが、腹部は細い卵形で、尾端に向けてすぼまり、先が尖る。
足は細長く、針状の鋭い毛が多数、まばらに生える。
胸頭部背や腹部には、黄緑色地に白と黄褐色の模様がある。
なお、地色は黄緑色が最も多いが、紅葉時には赤褐色、冬枯れの時期には淡褐色の個体が見られる。
胸頭部の盛り上がった部分に、左右対称に8個の眼が4個づつ縦に並ぶ。
雌雄の性差は少ないが、オスはやや細めで、触肢に黒く膨らみがある。
産卵は、草の上に卵を産み付け、親クモが卵嚢に覆いかぶさるようにして守る。

2015/8/11
実家の庭のツツジの葉の裏にササグモが隠れていました。
この個体は、触肢に黒く膨らみがないので、メスのようです。

 
2019/6/19<オス>                     2019/7/4<メス>

2019/6/19 土山サービスエリアを散策中、ササグモのオスを見つけました。
ササグモのメスはあちらこちらで見かけますが、オスを見たのは初めてです。
たしかに、触肢に黒く膨らみ(写真では頭胸部の前に見える黒い部分)があります。
2019/7/4 こちらはササグモのメスで、実家の庭で見かけたものです。
オスはいないかと、あちらこちら探したのですが、見つかるのはメスばかりでした。

クロベンケイガニ(Chiromantes dehaani)
<エビ目・エビ亜目・カニ下目・イワガニ上科・ベンケイガニ科・アカテガニ属>
 
<オス>                           <メス>
ベンケイガニ科ベンケイガニ属に分類される中型のカニで、在来種。
日本では、本州の日本海側は男鹿半島以南、太平洋側は房総半島以南、四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾の汽水域〜河川沿岸に分布する。
成体の甲幅は35mm前後で、甲はほぼ四角形で、側縁の前方に不明瞭なくぼみが一つある。
甲前側縁に切れ込みはなく、後側縁には細い筋が何本も入っている。眼窩外歯の後方には極浅い窪みがある。
成体の体色は、全身が灰褐色〜紫褐色で、細かな白っぽい顆粒がたくさんある。
歩脚は緑がかった褐色で、黒くて長い剛毛が密生している。
完全な雑食性であり、動物や植物を生死の区別なく食べる。
水際の湿った所を好み、性質は荒い。人が手を出しても威嚇してくる。

2012/8/12
実家近くの川岸で見かけた小さなカニです。
後で調べて、クロベンケイガニのオスとメスと分かりました。

子供の頃には、この辺りにも下記のようなカニがいましたが、今はほとんどいないのか見かけません。
アカテガニ、アシハラガニ、モクズガニが家の庭や川岸などに住み着いていました。
アカテガニはツメの色からアカチン、アシハラガニは体色からセメントと呼んでいたような気がします。
モクズガニは毛があるのでケガニだったように思いますが、クロベンケイガニは何と呼んでいたか忘れました。
モクズガニは簡単に取れ、茹でておいしかったので、テナガエビと共に良く取っていました。

フナムシ(Ligia exotica)
<ワラジムシ目・ワラジムシ亜目・フナムシ科・フナムシ属>
 
フナムシ科フナムシ属に属する甲殻類の一種で、在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布する。
北海道にはキタフナムシ、南西諸島にはリュウキュウフナムシなどが分布し、フナムシ属11種が分布する。
フナムシ属は、全世界の熱帯から温帯にかけての岩礁地帯に広く分布し、非常に多い。
体長は5cmほどに達し、かなり大きい。体は平たく、多くの節に分かれ、7対の歩脚がある。
頭部には長い触角と大きな複眼があり、尾端には2つに分かれた尾脚が1対ある。
背面は鈍い光沢のある黒色で、淡黄色のまだら模様や褐色の縁取りがあるものがある。
非常に敏感かつ敏速で、大きな動物が現れるとサッと岩陰などに逃げ込む。
腹肢の内側の内肢が「血液鰓」で、常に湿った状態に保たれ、空気中の酸素を溶け込ませて鰓呼吸する。
そのため暗く湿った場所を好み、普段は岩陰などに潜んでいる。
鰓呼吸とはいっても海水の酸素濃度はフナムシには低すぎるので海中では長く生きられない。
水に入ると素早く体を波打たせて多少は泳げるが、遠距離を泳ぐことはできない。
雑食性で主に生物の死骸や打ち上げられた海藻類など食べ、海岸の「掃除屋」でもある。
天敵はイソヒヨドリ、シギなどの鳥やイワガニやアカテガニなどのカニである。

2012/8/12
実家近くの河岸などにたくさんいて、よく見かけます。
ただ、非常に敏捷で、近づくとすぐに逃げてしまいますので、なかなかアップでは撮れません。

スクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)
<原始紐舌目・リンゴガイ上科・リンゴガイ科・リンゴガイ属>
 
2012/8/12
 
2016/11/11
リンゴガイ科リンゴガイ属に属する淡水棲大型巻貝で、原産地は南アメリカ ラプラタ川流域。
なお、原産地以外の世界各地に広く移入し、定着、繁殖している。
成体の殻高は50〜80mmに達する淡水貝としては、極めて大型の巻貝である。
卵は鮮やかなピンク色で、水面から離れた植物や岸辺の表面に産卵して、多数が固まった卵塊となる。
卵の殻は陸上の乾燥にも耐えることができるほど硬く、卵内部には神経毒が含まれている。
耐寒性はそれほど高くなく、日本で越冬できる個体の大半は幼体である。
生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100にも含まれる。

2012/8/12,2016/11/11
実家近くを散歩中、ハス田で見かけたピンク色の卵塊ですが、何の卵か分かりませんでした。
見たことがない卵でしたので、後で調べていて貝の卵だと分かったときには驚きました。
水の外に付いていたので、てっきり昆虫の卵だと思っていたためです。
本種が孵化するには酸素を必要とするそうなので、水中では孵化できなくなるためだそうです。
上段右の写真で、下の方に見えるレンコンの上に乗っている小さな巻貝は、本種の幼体と思われます。
なお、晩秋の下段の写真で、白くなっている卵は孵化した後のようです。

日本に入ってきたのが1981年だそうなので、子供の頃には見たことがないのは当然ですね。
食用として移入されたが、普及しなかったので放置され、逸出して国内に広がった結果のようです。
生態系被害防止外来種、侵略的外来種ワースト100に含まれ、生態系への影響が心配されています。

   
2019/6/26
実家近くを散歩中、植え付けの終わったばかりの田んぼの中で、スクミリンゴガイを見かけました。
長いまだら模様の触角を2本伸ばして、それで探りながら進んでいましたが、かなりのスピードです。

ボラ(Mugil cephalus)
<ボラ目・ボラ科・ボラ属>
 
2012/8/12                           2012/8/12
 
            017/4/4                           2017/4/4
ボラ目ボラ科の魚で、ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚。
日本では、北海道以南に広く分布している。
河口や内湾の汽水域に多く生息し、同じような大きさの個体が集まって群れをつくる。
基本は海水魚であるが、幼魚は淡水域に遡上する。
水面近くを泳ぎ回り、水面から高くジャンプする。

ボラは出世魚であり、大きくなるにつれて下記のように名前が変わるが、地方によって異なる。
また、名前は、大きさがおおよそ〜3cm、〜10cm、〜15cm、〜25cm、〜40cm、40cm〜で変わる。
関東 : オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関西 : ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
2012/8/12
上段は、比較的小さくて「イナ」クラスの大きさです。上段右はジャンプしたところです。
ジャンプするのは分かっていても、その場所が分からないので、写真を撮るのは運と感が必要です。
下段は、翌春になって「ボラ」かそれ以上のクラスになったもので、カラスミ造りには良いサイズです。

実家近くの川では、子供の頃からイナ、ボラが非常の多く見られました。
舟に乗っていて、川面を叩くとイナが一斉に飛び出して、船の中に飛び込んでくるほどです。
その頃、川岸からハゼやセイゴ(スズキの幼魚)などが良く釣れましたが、イナやボラは釣れません。
釣れないのはハゼなどと食性が異なるためと思いますが、かぎ針でのひっかけ釣りが行われていました。
たまに釣れることもあるようですが、泥臭くて食べられないと言われていました。


イナ(ボラ)のジャンプ

   .

これは、多摩川で撮影することができたイナのジャンプです。
盛んにジャンプしているのが見えたので、その方向にレンズを向けて待ち構えて撮りました。
ただ、ジャンプするのを見てからシャッターを切ると、タイムラグで飛び出すところは撮れません。
飛出し点は、写真右端中央辺りの泡立った所で、約45°の角度で飛び出し、水平に着水しています。
連写で撮っていますが、枚数からみて飛出しから着水までの時間はおよそ1秒ほどです。










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