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播州地方で見かけた野草(夏T)



実家近辺や兵庫県内などを移動する際に見かけた野草です。
ただ、じっくりと撮影したのではなく、出かけた際にちょこっと撮影しただけのため、あまり多くはないです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記の野草を追加しました。

マメグンバイナズナ、カボチャ、キュウリ、フランスギク、オオキンケイギク、ニワゼキショウ、
ヒメヒオウギズイセン、アガパンサス、ハブランサス・ロブスタス、アカメガシワ、ケキツネノボタン

また、下記の写真を追加しました。

メリケンガヤツリ、キバナノコギリソウ、セイヨウノコギリソウ、アスパラガス



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
アオイ目
アオイ科(オクラ)
アブラナ目
アブラナ科(マメグンバイナズナ)
イネ目
カヤツリグサ科(メリケンガヤツリ)
ウリ目
ウリ科(キカラスウリ、カボチャ、キュウリ)
カタバミ目
カタバミ科(オッタチカタバミ)
キク目
キキョウ科(ヤマホタルブクロ、ホタルブクロ)
キク科(キバナノコギリソウ、セイヨウノコギリソウ、アメリカタカサブロウ、オオキンケイギク、
     フランスギク)
キジカクシ目
アヤメ科(ニワゼキショウ、ヒメヒオウギズイセン)
キジカクシ科(アスパラガス、ジャノヒゲ)
ヒガンバナ科(ニラ、アガパンサス、ハブランサス・ロブスタス)
キントラノオ目
トウダイグサ科(エノキグサ、アカメガシワ)
キンポウゲ目
キンポウゲ科(ケキツネノボタン)
播州地方で見かけた夏の野草
和名インデックス


オクラ(Abelmoschus esculentus)
<アオイ目・アオイ科・フヨウ連・トロロアオイ属>
 

   
アオイ科トロロアオイ属の1年草で、アフリカ北東部原産の野菜。
原産地では多年草であるが、耐寒性がなく、少しの霜でも枯れてしまうため、日本では1年草。
和名は「アメリカネリ」で、別名を「陸蓮根(おかれんこん)」と言う。
普及前から「ネリ」の名で食べられていた地域(沖縄や鹿児島など)以外では、英名のオクラ(okra)が一般名。
草丈は1〜2mで、葉は互生し、長さ15〜30cmで掌状に5〜9深裂する。
花期は7月〜10月で、直径10cm前後の淡黄色の5弁花。夜から早朝にかけて開花し、昼にはしぼむ。
花の中央に暗紫色の斑(ふ)が入る。オシベは多数あり、根元が筒状に合着し、花柱を覆う。
メシベは、花柱の先が上向きに曲がり、先が5裂して、柱頭は平らに開く。
果実は角状の刮ハ(さくか)で、5つの稜あり、表面に短毛がある。
黒く熟すと裂開し、直径5mmほどの種子が散布される。
なお、果実は熟すと木質化して固くなるので、若い果実を食用とする。

2017/8/17
実家の畑に植えられていたオクラです。上段左はツボミで、右が花と若い果実です。
下段は花の中心部で、左は根本が合着したオシベで、右が5裂したメシベの柱頭です。

マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)
<アブラナ目・アブラナ科・マメグンバイナズナ属>
   
アブラナ科マメグンバイナズナ属の2年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では明治時代に帰化が確認されており、現在では北海道から九州まで、全国で分布が確認されている。
草丈は20〜50cmで、茎が直立して、上部で多数分枝する。
葉は濃緑色で光沢があり、普通、根生葉は花期には枯れる。
茎葉は互生し、無柄で長さ2〜5cmの倒披針形で、縁には不規則で粗い鋸歯がある。両面無毛。
花期は5月〜6月で、茎頂の総状花序に多数の花を付ける。
花は直径3mm前後の緑白色で、4弁花。お椀状の萼片も4個で、背に多少の毛がある。
萼片の間からしゃもじ状の花弁が伸びるが、きちんと開いたものは少ない。
オシベは2〜4個で、軍配型の子房の上に短い柱頭がある。
果実は長さ3o前後の扁平な円形で中央に筋があり、その形状が軍配に似て、小さいのが和名の由来。
果実の縁には翼があり、左右2室に分かれる。各室に種子が1個入り、種子にも翼がある。

2019/6/26
実家近くを散歩中に見かけたマメグンバイナズナです。
ナズナと差がないくらい、よく見かけるようになりました。
花弁が小さく、あまり開いていないものが多いのですが、この個体は良く開いていました。

メリケンガヤツリ(Cyperus eragrostis)
<イネ目・カヤツリグサ科・カヤツリグサ亜科・カヤツリグサ連・カヤツリグサ属>


   
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年草で、南アメリカから北アメリカ西部が原産地。
日本には沖縄に戦後侵入し、その後に広がって、本州関東以西から四国、九州、南西諸島に分布する。
日本以外でも、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアなどに広く帰化している。
草丈は40〜100pになり、根茎による栄養繁殖が著しく、稈は叢生して大株となる。
茎は太く、角の丸い3稜形で無毛。茎の基部は赤色を帯びる。
根元から多数の根出葉を出し、外側の何個かは発達せず、赤みを帯びた鞘となる。
葉はややV字型で、葉幅が5〜10mmで、長いものでは100cmに達し、縁はざらつく。
苞葉は葉状で4〜7個付き、内数個は著しく長くなり、最下のものでは長さ50cm以上になる。
花期は6月〜10月で、稈は数1mにもなり、やや柔軟で、先端に単一の花序をつける。
花序は単一で、長さ1〜10cmの花序枝が7〜10個付き、枝先には5〜20個の小穂が球状に集まる。
小穂は長さ5〜20mm長楕円形で、黄緑色〜緑色。10〜30個の小花が付く。
小穂は下側から熟し、順次、落ちていく。鱗片は長さ2mm前後で、淡黄緑色。中肋は緑色で幅広く、鈍頭。
花はオシベ1個とメシベからなり、柱頭は3裂する。
果実は痩果で、長さ1mm強の倒卵形、明瞭な3稜がある。

※ 繁殖力が強いため、水辺や湿地の希少種を駆逐する恐れがあり、要注意外来生物に指定されている。

2017/8/17
近くの側溝の中に巨大なカヤツリグサが横たわっていました。大き過ぎて倒れてしまったようです。
後で調べて、メリケンガヤツリと分かりました。画角に入り切っていませんが、根本の方からは葉が出ています。
まだ若い緑色の小穂もありましたが、右端のように多くは熟して下部が落果し、茶色く見えています。

   
2019/6/26
実家近くを散歩中、田んぼの脇で稈を伸ばしているメリケンガヤツリを見かけました。
おそらく除草された後、新たに葉や稈を出したものと思われ、50cm程とかなり小さいです。
右端の写真で、赤い物が付いているのが分かると思いますが、スクミリンゴガイの卵です。

キカラスウリ(Trichosanthes kirilowii var. japonica)
<ウリ目・ウリ科・アレチウリ連・カラスウリ属>
 
<雄花 17:16>                       <雄花 20:39>
 
<雄花 17:17>
ウリ科カラスウリ属のつる性の多年草で、雌雄異株。
中国、日本原産の植物で、日本では北海道から本州、四国、九州と全国に自生する。
花期は、6月〜9月と長く、日没後から開花し、翌朝にも咲き残り、昼頃まで咲いている。
キカラスウリの花は、花冠の裂片の先が広がり、その先は細長い糸状になる。
雄花は、1ヶ所に複数付き、数日間連続して開花するが、雌花はほぼ単独で付く。
果実は、未熟時は若干の凹凸はあるが全体に緑色で模様はない。熟すと黄色になる。
キカラスウリの果実の周りの果肉は、甘くて食用になる。
ただし、過熟によりメロンなどと同様に、口内の粘膜を刺激する物質を生成する。

2012/8/12
実家近くの道端で見かけたキカラスウリです。ここには雄株しかないようで、雄花ばかりでした。
夕方に見かけたとき、雄花は開花しているものと、まだ半開きの状態のものが混じっていました。
夜になって見に行くと全て開花していましたが、咲き終わりなのか、オシベがばらけていました。


カラスウリの雄花と雌花

     .
2015/7/30<雄花>                     2015/8/18<雌花>
多摩川の河川敷近くで見かけたカラスウリの雄花と雌花です。
キカラスウリとは花弁の形がかなり異なることが分かると思います。
雌花では、角のような柱頭が花冠の筒部から外に突き出しています。
また、筒部の下部にはぷっくりと膨らんだ子房が付いています。
なお、キカラスウリの雌花では、角状の柱頭はより明瞭で、大きく突き出ます。


カボチャ(Cucurbita maxima)
<ウリ目・ウリ科・カボチャ連・カボチャ属>


   
<雄花>
   
<雌花>
ウリ科カボチャ属のつる性の1年草で、アンデス山脈の冷涼な高地で栽培化された種。
現在、日本で広く栽培されているのはこのセイヨウカボチャである。
果肉は粉質で、触感はホクホクして甘みが強い。栗カボチャとも呼ばれる。
雌雄異花で、夏に黄色い直径15〜20cmほどの花を咲かせる。
最初にたくさん花が咲くのは雄花で、雌花はかなりツルが伸びた後に出てくる。
花は早朝に咲き、昼頃には萎れてしまうため、人工授粉が必要なことがある。
このセイヨウカボチャ以外では、ニホンカボチャ(Cucurbita moschata)も流通している。
見た目は、セイヨウカボチャはまだら模様があって、表面が比較的滑らかなのに対して、
ニホンカボチャは模様のない黒っぽい皮で、表面にはっきりと凹凸がある。
果肉はねっとりと粘質で、日本料理に適しているカボチャである。
カリウムの含有量はどちらも同程度であるが、β-カロテンやビタミンEはセイヨウカボチャに多い。

2019/6/29,7/3
実家の畑に植えられていたカボチャの花です。朝咲いて、お昼には萎んでしまいます。
じっくりと見たことがなかったので、雄花と雌花を早朝に撮影しました。
果実が大きいこともあり、その花も直径が20cm近くと大きいです。
なお、雌花が咲くと、なぜかナメクジがその花被片を食べに来ます。
写真のものも、花被片に穴が開いていると思いますが、ナメクジが食べた後です。
雄花はたくさん咲いているのですが、ナメクジが食べることはないようです。
何個か咲いている雌花だけが、ナメクジに食べられています。何が違うのでしょうか?
ちなみに、メシベに土がついていますが、私がナメクジを取るときに付けてしまったものです。

キュウリ(Cucumis sativus)
<ウリ目・ウリ科・トウガン連・キュウリ属>


   
<雄花>
   
<雌花>

<雌花の子房>
ウリ科キュウリ属のつる性一年草で、インド北部、ヒマラヤ山麓原産地。
日本では、平安時代から栽培されており、かつては熟した黄色い実も食用とされた。
しかし、完熟しても甘みが薄いため、現在では未熟な実を食用としている。
花期は5月〜8月で、雌雄異花ではあるが、単為結果を行うため雄花が咲かなくとも結実する。
黄色く甘い香りのする花を咲かせるが、品種、温度条件などにより雄花と雌花の比率が異なる。
花は直径3cm前後で先が5中裂し、ほぼ平開する。雌花では、花の基部に子房がある。
なお、甘い香りがするのは雄花のみで、雌花にはそのような芳香はない。
また、最初に咲くのは雄花ばかりで、雌花はツルがしっかりと伸びた後、咲きだす。

2019/7/4
実家の畑に植えられていたキュウリの花です。
じっくりと見たことがなかったので、雄花と雌花を早朝に撮影しました。
雌花の基部には、キュウリのイボイボがビッシリと付いた立派な子房があります。
新鮮なキュウリに付いているイボイボは、開花時には既にあり、そのまま残るみたいですね。
なお、イボの色を見ればわかると思いますが、白イボ系といわれる、主流の品種です。
以前は、南西日本に多い黒イボ系といわれるものも栽培されていましたが、今はわずかに残る程度とのこと。

オッタチカタバミ(Oxalis dillenii)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>
 
カタバミ科カタバミ属の多年草で、北米原産の帰化植物。
日本では、本州から四国、九州の温暖帯に分布している。
帰化植物としては比較的新しく、1965年に京都府で見つかったのが最初である。
草丈は10〜50cmで、根茎は地中を横走し、そこから地上茎が立ち上がる(地上茎が地を這うことはない)。
地上茎は基部で2〜8個に分枝して直立し、細かい上向きの白毛がある。
地上茎は短い節間で花柄を出し、茎葉も1箇所から2個ずつ出ることが多く、多数密集しているように見える。
葉は長い葉柄の先にハート形の小葉が3個付く3出複葉で、日が陰ったり夜になると折りたたんだようになる。
花期は4月〜10月で、花柄の先に散形状に鮮黄色の花を数個付ける。花弁は5個で、長さ5〜11mm。
オシベは、長いもの、短いものが各々5個ずつあり、メシベの柱頭は5個ある。

※ よく似たものにカタバミの1品種であるタチカタバミがあり、茎が同じように縦に伸びる。
両者の違いで分かり易いものには下記の3点があり、良く観察すれば判断できる。
・オッタチカタバミの果柄は下垂するが、タチカタバミの果柄は斜上する
・オッタチカタバミの托葉は小さく目立たないが、タチカタバミの托葉は明瞭である
・引き抜いたとき、オッタチカタバミは根が浅く、タチカタバミには太い直根がある

2017/8/17
実家近くの道路脇で見かけたオッタチカタバミです。
果柄が少し下垂し、まっ直ぐに立ち上がっている果実との成す角度が直角〜鋭角になっています。

ホタルブクロ(Campanula punctata)
<キク目・キキョウ科・キキョウ亜科・ホタルブクロ属>
   
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、在来種。
日本では北海道南部から本州、四国、九州に分布し、日本以外では、朝鮮半島から中国に分布する。
ホタルブクロの変種がホタルブクロの変種で、日本固有種となる。
草丈は、20〜50cmと幅があり、葉は互生する。
開けた乾燥気味の草原や道ばたなどで見られる草本で、初夏に釣鐘型の花を咲かせる。
花は長さ5cmほどの壺型で下向きに咲き、先が浅く5裂する。
花色には淡赤紫色のものと白色のものがあり、前者が関東に、後者が関西に多い。

※ ホタルブクロとヤマホタルブクロの違いは萼片の形状(下記参照)で、これで容易に見分けられる。
ホタルブクロでは、萼片の間にある付属体の副萼片が発達して、上方に大きく反り返っている。
それに対して、ヤマホタルブクロは、萼片と萼片の間が盛り上がる程度でしかない。

2018/6/1
実家の庭にホタルブクロとヤマホタルブクロが混生して咲いていました。
花色は、関西系の白に近い淡赤紫色で、やや濃い淡赤紫色の斑点があります。


ホタルブクロとヤマホタルブクロ

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2018/6/1<ホタルブクロ>              2018/6/1<ヤマホタルブクロ>

ホタルブクロとヤマホタルブクロの識別の決め手は、萼片の形です。
ホタルブクロの場合は、付属体の副萼片が反り返っています。
ヤマホタルブクロの場合は、萼片と萼片の間が盛り上がるだけです。


ヤマホタルブクロ(Campanula punctata Lam. var. hondoensis)
<キク目・キキョウ科・キキョウ亜科・ホタルブクロ属>
   
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、日本固有種。
ホタルブクロの変種で、東北地方南部から近畿地方東部にかけて分布する。
ホタルブクロは、東北部を除く北海道から、本州、四国、九州に分布し、両者の分布域は重なる。
海外では、ホタルブクロが朝鮮半島から中国にかけて分布する。
草丈は、20〜50cmと幅があり、葉は互生する。
花は、長さ5cmほどの壺型で、先が浅く5裂する。
花色は、淡紅紫色で淡いものから濃いものまで変異がある。

※ ホタルブクロとヤマホタルブクロの違いは萼片の形状で、これで容易に見分けられる。
ホタルブクロでは、萼片の間にある付属体の副萼片が発達して、上方に大きく反り返っている。
それに対して、ヤマホタルブクロは、萼片と萼片の間が盛り上がる程度でしかない。

2018/6/1
実家の庭にホタルブクロとヤマホタルブクロが混生して咲いていました。
花色は、濃い目の赤紫色で、そのため斑点ははっきりしません。
キバナノコギリソウ(Achillea filipendulina)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ノコギリソウ属>
   
キク科ノコギリソウ属の多年草で、コーカサス地方、南西アジア〜中央アジアが原産地。
日本へは、明治になって鑑賞用として移入されたもで、一部で野生化している。
草丈は70〜130cmで、茎は直立し、よく分枝する。茎や葉など全体に白毛がある。
葉は互生し、長さ5〜15cmで羽状に深裂し、裂片はさらに中〜深裂する。両面とも白緑色。
花期は5月〜8月で、茎頂に直径が10〜15cmの散房花序を付け、黄色い頭花が密に付く。
頭花は直径3mm前後で、冠毛はなく、舌状花と筒状花からなる。総苞の長さは3〜4mmある。
舌状花は雌性で舌部は幅が広くて短く、無いかあっても数個。筒状花は15〜20個ある。
筒状花は周辺部から開花し、花冠の先は5裂する。

2017/6/30
実家の庭に、黄色いノコギリソウらしき花が咲いていました。
セイヨウノコギリソウとも少し異なっている点があったので、後で調べ、キバナノコギリソウと分かりました。
ノコギリソウやセイヨウノコギリソウの花とは、舌状花の様子が異なります。

 
2019/7/3
実家の庭にあるキバナノコギリソウですが、葉の写真がなかったので追加しました。
セイヨウノコギリソウ同様、2回羽状複葉ですが、裂片はあまり深く裂けません。

セイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ノコギリソウ属>
 
キク科ノコギリソウ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州に分布する。
草丈は50〜100cmほどで、葉は互生し、2〜3回羽状複葉に細裂して柔らかい。
茎頂に散房花序を付け、直径5o程の頭花をたくさん付ける。
普通、周囲に5個の舌状花(雌花)が並び、中心に両性花の筒状花が複数ある。
花色は白や淡紅色が多いが、赤や黄色などの園芸品種も出回っている。床には膜質の鱗片がある。
花後、花床がふくれて円錐形になり、痩果は長さ2mmほどになる。

2017/6/30
キバナノコギリソウの側には、セイヨウノコギリソウが花を咲かせていました。
舌状花が大きめなので、キバナノコギリソウとは見た目がかなり異なります。

 
2019/7/3                          2019/7/6
実家の庭にあるセイヨウノコギリソウですが、上部の葉はノコギリソウに似ています。
裂片が細く尖って、裂片の切れ込みが極浅いためです。
ただ、下部の葉を見ると裂片が横に張り出し、裂片の切れ込みが明瞭になっています。
初期の頃の葉と、大きく成長した時の葉では、裂片の大きさや切れ込み具合に大きな差があるようです。


ノコギリソウの仲間

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   2017/8/5<ノコギリソウ>              2017/5/19<セイヨウノコギリソウ>

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2017/9/5<セイヨウノコギリソウ>          2017/6/30<キバナノコギリソウ>

ノコギリソウと白花のセイヨウノコギリソウはよく似ていて、花だけで区別するのは難しいです。
ただ、葉の形がノコギリソウは羽状深裂ですが、セイヨウノコギリソウは2〜3回羽状複葉に細裂します。
キバナノコギリソウも羽状複葉ですが、裂片はあまり深く切れ込みません。
また、セイヨウノコギリソウの花色には白以外に淡紅色、赤、黄色などの園芸品種が売られています。
キバナノコギリソウは、名前の通り黄色だけですが、舌状花が幅広で短く、無いか数個と少ない点が特徴です。


フランスギク(Leucanthemum vulgare)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・フランスギク属>
 
キク科フランスギク属の多年草で、ヨーロッパ原産の移入種。
庭園用に移入されたが、現在では逸出して野生化し、各地で見られる。
草丈は30〜80cmになり、茎は基部で分枝して直立し、粗い毛がある。
葉は、根生葉があり、長さ6〜9cmのさじ型で、鋸歯と粗い毛がある。
茎葉は互生し、へら型で鋸歯があり、基部は少し茎を抱く。
花期は6月で、茎頂に直径5cmほどの白い頭状花を単生し、総苞は皿形。
総苞片は長楕円形で、3〜4列になり、縁の膜は広い。
果実は黒色で、10条の隆起線があり、冠毛は合着して皿状の突起となる。
よく似た花にマーガレットがあるが、葉が羽状に切れ込むことで判別できる。

2019/6/29
実家の庭で、子供の頃から咲き続けているフランスギクです。
ずっと、マーガレットと聞いていたのですが、調べてみるとよく似たフランスギクでした。
マーガレットは、葉が羽状に切れ込みますが、フランスギクはへら型で鋸歯がある程度です。

オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・ハルシャギク属>
 
2019/6/29                       2019/7/6
キク科ハルシャギク属の多年草で、米国中部、南東部原産の帰化植物。
日本では全国に分布しているが、現在、外来生物法により輸入や流通は規制(※)されている。
草丈は30〜70cmで、根元から叢生する。そのため、2年目以降は株立ち上になることが多い。
根生葉は、生育初期は細長いへら状で、成長すると3〜5深裂する。
茎葉も同様であるが、葉柄は短く、対生することが多い。葉の両面には粗い毛がある。
花期は5月〜7月で、頭状花は直径5cm前後。舌状花は橙黄色で花冠の先は不規則に分かれる。
筒状花も橙黄色で、花床に細長い鱗片がある。頭状花は総苞片が二重に取り巻いている。

※ 違反した場合、個人の場合、最高で懲役3年以下、あるいは罰金300万円以下となっています。
法人の場合は、罰金は1億円以下となります。下手に捨てたりすると違反になることがあるのでご注意を。
下記の環境省の資料に解説があります。
オオキンケイギクは、「特定外来生物」です!
特定外来生物(植物)[PDF]…詳細

2019/6/29,7/6
実家の庭の片隅で、オオキンケイギクが大きく育ち、倒れながらも花を付けていました。
多くの花が枯れており、花期も終盤だったようです。厄介者なので、一部残して処分しました。
もちろん、種がこぼれたりしないよう、ビニールの袋にしっかりと入れて収集に出しました。
右の写真は、1本だけ残っていた脇芽です。後は、ごらんの様に切り取ってしまいました。

アメリカタカサブロウ(Eclipta alba)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・タカサブロウ属>
 

 
キク科タカサブロウ属の1年草で、南米原産の帰化植物。
草丈は20〜70cmで、茎には伏した剛毛があり、よく分枝する。
下部の茎は横に這い、上部の茎は直立して、折ると傷口がすぐに黒くなる。
葉は節毎に対生し、長さ6〜10cmの長楕円形で、縁に浅く粗い鋸歯があり、粗い毛がある。
下部の葉は、基部に向かって幅が狭くなり、翼状となる。
上部の葉は、狭披針形になり、葉柄はないか、極短い。
花期は8月〜10月で、葉腋から花茎を伸ばし、白い頭花を1つ付ける。
なお、花茎の長さに関しては、タカサブロウより短くなる傾向がある。
頭花の直径は8〜10mmで、よく似たタカサブロウより一回り小さい。
舌状花は雌性花で2列に並び、中央の筒状花は両性花で、花冠の先は4裂する。
総苞片の先は三角状の尖り、幅が狭くて大きさにばらつきがあり、隙間が多い。
タカサブロウの総苞片は幅が広くて丸みを帯び、その分、隙間は狭くなる。
痩果を上から見たとき、4綾の菱形(舌状花は3綾)で、長さは2o前後ある。
タカサブロウの痩果には翼があり、上から見ると切れ長の眼のようで、長さは3mm前後ある。
かつては、どちらもタカサブロウとされていたが、別種と認識され、現在に至っている。

2017/8/17
実家近くの側溝内で、白い小さな花を咲かせているアメリカタカサブロウを見かけました。
最初、タカサブロウか迷ったのですが、総苞片の形や痩果の上面の形から本種としました。

ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)
<キジカクシ目・アヤメ科・ニワゼキショウ属>
 
アヤメ科ニワゼキショウ属の1年草。北米が原産地の帰化植物。
日本では全国の痩せ地に普通に見られる。芝生や草地などに群生する。高さ10〜20cmになる。
茎は扁平でごく狭い翼がある。葉は幅2〜3mm。茎の先に細い花柄をだし、小さな花を次々に開く。
花期は5月〜6月で、直径15mm程の小さな花を咲かせる。
花弁は内花被片、外花被片各々3枚からなり、両者の長さは変わらないが、内花被片はやや細い。
花色は白のものと赤紫のものがあり、中央部はどちらも黄色である。
花は、受精すると、一日でしぼんでしまう。
刮ハは直径3o前後の球形で、紫色を帯びた黄褐色。

2019/6/26
実家近くを散歩中、田んぼ脇の空き地でニワゼキショウが花を付けていました。
赤紫色の花なので、純粋なニワゼキショウです(オオニワゼキショウとの雑種は青紫色)。

ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia x crocosmiiflora)
<キジカクシ目・アヤメ科・ヒメトウショウブ属/クロコスミア属>
 
アヤメ科クロコスミア属の多年草で、種間交雑種。
南アフリカ原産の「檜扇水仙(ひおうぎずいせん」と「姫唐菖蒲(ひめとうしょうぶ)」をフランスで交配作出。
日本へは、明治時代の中期に渡来し、現在では各地で野生化している。
花茎は、50cmを超え、上部で分枝して朱色の花を付ける。

2019/6/29
実家の庭に植えられているヒメヒオウギズイセンが、鮮やかな朱色の花を付けていました。
柿の木の根本で陽当たりが良くない場所なので、鮮やかな花が一際目を引きます。

アスパラガス(Asparagus officinalis)
<キジカクシ目・キジカクシ科・キジカクシ亜科・クサスギカズラ属>
 
2016/11/11
 
2018/6/1
キジカクシ科クサスギカズラ属の多年草で、地中海東部が原産地。雌雄異株である。
和名は、オランダキジカクシ、オランダウド、マツバウドですが、通称はアスパラガス。
なお、同属の在来種にはキジカクシ(A. schoberioides)、クサスギカズラ(A. cochinchinensis)などがある。
アスパラガスを日本で最初に栽培、生産を行ったのは北海道岩内町で、現在は日本各地で栽培されている。
草丈は0.8〜2mで、成長すると細かい葉に見える枝が生い茂り、キジが隠れるほどになるのが由来。
緑色の葉に見えるものは、極端に細く分枝した茎であり、葉は退化して鱗片状になっている。
そのため、細い葉状枝(偽葉)に葉緑素があり、鱗片状の葉には葉緑素はない。
つまり、植物としての光合成は、鱗片状の葉ではなく、茎である細い葉状枝(偽葉)で行う。
花期は5月〜7月で、節に1個ずつ互生して出る葉状枝の葉腋に、複数の初夏を付ける。
花は直径10mm前後の黄緑色の小花で、雄株に付く雄花は6個のオシベが発達し、メシベは退化して小さい。
一方、雌株に付く雌花では、柱頭が3裂したメシベと子房が発達し、オシベは退化して小さい。
雌株には直径8mm前後の球形の液果が付き、秋には赤く熟す。

※ 収量は、勢いが強い雄株の方が多いが、1年生株の促成栽培では雌株の方が茎径が太く、成育は旺盛。
ただ、雄株か雌株かは花が咲くまでは見分けが付かないので、花が咲くのを待つしかない。
アスパラガスにはいろいろな品種が作出されているが、アントシアニンが多い紫色の品種もある。

2016/11/11 実家近くの道路の中央分離帯から、アスパラガスが茎を道路側に伸ばしていました。
近づいてよく見ると、既に花は終わっており、小さな果実のようなものが見られました。
2018/6/1 実家の庭の隅に生えていたアスパラガス(と思っている)ですが、小さな花を咲かせていました。
大きさの異なる花被片が3個ずつ平開し、花被片とほぼ同長のオシベが6個、突き出しています。
その基部に緑色の子房が見えます。このようにオシベが発達しているのは雄花です。
ただ、調べてみるとアスパラガスの花は少し開くだけで、これほど平開しないようです。
そのため、自生のクサスギカズラ属、キジカクシとクサスギカズラを調べてみました。
キジカクシの花は花柄が極短く、花の付き方も異なります。クサスギカズラの葉はもっと太いです。
では、クサスギカズラ属の園芸品種はと、調べてみましたが、調べた範囲では見当たりませんでした。
花以外の特徴は、食用のアスパラガスと合いますし、若芽を食べてみましたが、アスパラガスでした。
ということで、とりあえずアスパラガスとしています。

   
2019/7/6
実家に戻ったときには、花が数個咲いてるだけでした。
それが、気が付くと新芽が数本伸び出し、大きなものでは50cm程まで伸びていました。
新芽は、日に数cmは伸びるそうなので、この2週間ほどでグッと伸びたようです。
以前からあったものにも、いつの間にかたくさんのツボミが付き、花が咲いていました。

ジャノヒゲ[玉竜](Ophiopogon japonicus 'Tamaryu')
<キジカクシ目・キジカクシ科・スズラン亜科・ジャノヒゲ属>
 
キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、在来種。リュウノヒゲともいう。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布し、海外では東アジアに分布する。
短い根茎があり、たくさんのヒゲ根が伸びて、ところどころに肥大した塊根ができる。
草丈は10cmほどで、根際から線形の葉が多数出る。葉の縁は全縁で、反り返る。
花期は7月〜8月で、長さ10〜20cmほどのやや扁平な花茎を伸ばし、先に総状花序を出す。
花色は白色〜淡紫色で、直径は10o前後。花弁の数は6個。花は下向きに咲く。
花後、子房は種子を1つ含むが、果皮は早めに敗れて脱落してしまうので、種子のみが青く熟す。
このジャノヒゲはリュウノヒゲとも呼ばれます。この園芸品種に草丈が低い「玉竜」があります。
この読み方も「タマリュウ」と「ギョクリュウ」があり、Webでは「タマリュウ」の方が多い気がします。

2017/6/30
実家の庭で、グランドカバーとして植えてあるジャノヒゲの園芸品種、タマリュウです。
実家の環境があまり良くないのか、花を付けたり、実を付けたりしているのを見た記憶がありませんでした。
背が低く、葉が密集しているため、その下に花や実が付いても気付きにくいということもあると思います。
そんなタマリュウが花を付けているのに気が付いて、撮った写真が上記です。

アガパンサス(Agapanthus)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・アガパンサス亜科・アガパンサス属>
   
ヒガンバナ科アガパンサス属の多年草で、南アフリカ原産の園芸植物。
南アフリカでは20種程が知られるが、園芸品種は数百種類はあるようです。
冬でも葉が枯れない常緑種と、枯れてしまう落葉種、その中間種がある。

2019/6/29,30
実家の庭に植えられているアガパンサスが、淡青色の花を咲かせ始めました。
このアガパンサスは、冬でも葉が枯れないタイプの品種です。

ニラ(Allium tuberosum Rottl.)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ネギ連・ネギ属>
 
ヒガンバナ科ネギ属の多年草の緑黄色野菜で、中国北部からモンゴル・シベリアが原産の帰化植物。
原種は「Allium ramosum」とされ、3000年前以上前から栽培化されていたと考えられている。
日本へは弥生時代に渡来し、古くから栽培、野生化して、本州から四国、はな九州に分布している。
全草に独特の匂いがあり、その原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。
葉は、長さ20〜30cmの平たい線形で、株状になった短い鱗茎から葉が多数立ち上がる。
花期は8月〜10月で、長さ30〜40cmの花茎を真っすぐに立ち上げ、先に半球形の散形花序を付ける。
花は直径12mm前後の白い小花で、先の尖った狭長楕円形の花弁3個と苞が3個あり、見た目は6弁花に見える。
オシベは6個で、花糸は下部が太くなっている。子房は3室になっている。
子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。

※ 毎年のようにスイセンとの誤食事故が新聞等で見受けられます。
花を見れば間違うことはないのでしょうが、葉のみの場合は非常に似ています。
両者が混生している場合もあるので、そのような場所では細心の注意が必要となります。
鱗茎の直径や葉の幅は、一般にスイセンはニラの倍くらいありますが、絶対ではありません。
一番の違いは臭いで、葉をつぶしたときのニラ特有の臭いはスイセンにはありません。
また、根本に丸い球根(鱗茎)があればスイセンであり、明瞭な鱗茎がなくて髭根が出ていればニラです。

2012/8/12
実家の畑の脇に生えている自生のニラです。栽培品種ではないので、葉は細めです。
そのニラが、たくさんの花茎を立ち上げ、一部で開花が始まっていました。
この花茎と若いツボミが「花ニラ」で、油いためなどの食材となります。
ただ、ハナニラ(下記の囲み記事参照)と混同されることがあり、要注意です。


ハタケニラとハナニラ

ハタケニラ(Nothoscordum gracile)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ギリエシア連・ハタケニラ属>
     .
 
ヒガンバナ科ハタケニラ属の常緑多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では、関東以西で、東海、紀伊半島、兵庫、徳島など一部の地域に分布している。
葉だけの場合、ニラに似ているがニラ臭がないので、匂いを嗅げばニラとの区別は容易です。
有毒であるとの記述は見られませんが、食べない方が無難だと思います。

ハナニラ(Ipheion uniflorum Raf.)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ギリエシア連・ハナニラ属>
       .

ヒガンバナ科ハナニラ属に属する多年草。花の形からベツレヘムの星の別名がある。
葉にはニラのような臭いがあり、葉だけの時期にニラと区別するのは難しいようです。
こちらの毒性に関しては、明確なものはありませんが、下痢を起こすとの記述もあります。
こちらに関しても、食べないに越したことはないようですが、誤食しても死に直結することはない模様。


ハブランサス・ロブスタス(Habranthus Robustus)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・アマリリス連・タマスダレ亜連・ハブランサス属>

ハブランサスは、ヒガンバナ科ハブランサス属の総称で、中南米が原産の球根植物。
雨後に花茎を伸ばして花を付けるのでレインリリーの別名がある。
耐寒性があり、常緑性の植物ですが、寒いと葉が枯れて休眠する。
草丈は15〜25cmほどで、細長い線形の葉を地際から出すが、数は多くない。
花期は6月〜9月で、1茎1花の1日花。漏斗型の花を斜め上向きに付ける。
外花被片と内花被片が3個ずつあり、オシベは6個で花糸は白い。葯は黄色。
メシベはオシベより長く伸び、花柱も柱頭も白い。柱頭は3裂する。

同じタマスダレ亜連のゼフィランサスと非常に似ており、混同されることもある。
違いは、真上に咲くゼフィランサスに対して、本種は斜め上に咲く点ですが、微妙な違いです。

2019/6/19
実家の庭で、ハブランサス・ロブスタスが1輪だけ花を付けていました。
元々は、私がタマスダレと一緒にもらってきたものですが、これだけが残ったようです。
タマスダレは、家の道路脇に植えられていたのですが、改築の際に捨てられてしまったようです。

アカメガシワ(Mallotus japonicus)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・エノキグサ亜科・エノキグサ連・アカメガシワ属>
   
トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木で、在来種。雌雄異株。
日本では、本州から四国、九州の山野に自生し、空き地などに真っ先に生えてくるパイオニア植物。
日本以外では、東南アジアの山野に分布する。
和名は、新芽が紅色を帯びること、そして、その葉が柏のように大きくなることに由来する。
葉は互生し、葉柄は紅色を帯び、長さは10〜20cm、葉身も同様、葉幅は5〜15cm程でかなり大きい。
初夏に枝先に円錐花序を出し、花弁のない小さな花を多数付ける。
雄花は、苞の脇に数個ずつ付き、多数のオシベが球状に付く。
雌花は、苞の脇に1個ずつ付き、子房には刺状の突起がある。

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇の塀越しにアカメガシワの雌花が咲いているのが見えました。
雄株(雄花)が咲いているのはよく見かけるのですが、雌株(雌花)はたまに見かける程度で、少ないです。


アカメガシワの雄花と雌花

     .
     .
<雄株/雄花>                       <雌株/雌花>

雄花はオシベのみが球状に付き、雌花はトゲトゲの丸い子房に、3裂した赤味を帯びた花柱が付きます。
この雌花を見て、色などは異なりますがオニグルミの雌花を思い出してしまいました。


エノキグサ(Acalypha australis)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・エノキグサ亜科・エノキグサ連・エノキグサ属>
   
トウダイグサ科エノキグサ属の一年草。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国で見られる1年草。
海外では、東南アジアから東アジアにかけて分布する。
草丈は50cm程までになり、葉は互生する。
上部に穂状の雄花が付き、その基部に総苞に包まれた雌花が付いている。
雄花は8個のオシベが膜質の花被に包まれ、開花すると花被は4裂する。
雌花の花被は3深裂し、花柱は3個で先が細かく糸状に裂ける。
子房は球形で、表面には小さい突起と軟毛が密生し、果期にも残る。

2017/8/17
近くの側溝脇で見かけたエノキグサです。ちょうど、雄花が開花していました。
左端が穂状の雄花で、白く見えているのが花被で、先が裂けて開いているのが分かると思います。
中央の雌花は、丸いものが3個集まっているように見えるのが子房で、黒っぽいのが突起です。
その3個の中央で赤茶っぽく見えているのが、細長い柱頭が3個集まったものです。

ケキツネノボタン(Ranunculus cantoniensis)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ属>
   
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年生植物。水田のあぜなどに生える雑草。
キツネノボタンによく似るが、全体に毛が多いことが名前の由来。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
海外では、朝鮮半島南部から中国南部、台湾に分布している。
茎はほぼ直立し、草丈は50cmに達するものもある。上部でよく分枝し、開出毛が密生する。
根出葉には長い葉柄があり、1〜2回3出複葉で、小葉は数中裂し、不揃いな鋸歯がある。
茎葉の葉柄は短く、上部に行くに従い1〜2回3出複葉、1回3出複葉、単に3中裂と変わる。
茎の上部にいくつかの黄色い花を付ける。花弁は5個で、萼片も5個で、開花時は反り返る。
花柱は1mm前後の三角形で、先は鉤状に曲がっている。痩果は扁平な広倒卵形で、長さは3mm強。
この曲がりをキツネノボタンとの識別点としていたが、変異が多く、近年は使われない。
代わりに痩果の断面の両端の形状が使われ、両端に鈍3稜があるのがケキツネノボタンとされる。
※ 断面の片端のみが鈍3稜で他端は単稜なのが、キツネノボタンとされる。

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇の側溝や空き地でケキツネノボタンを見かけました。
既に花期は終わりに近いようで、花数は少なく、果実がかなり大きくなっていました。
その痩果ですが、両端が鈍3稜に見えますので、ケキツネノボタンとしました。









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