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播州地方で見かけた野草(夏U)



実家近辺や兵庫県内などを移動する際に見かけた野草です。
ただ、じっくりと撮影したのではなく、出かけた際にちょこっと撮影しただけのため、あまり多くはないです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに下記の写真を追加しました。
コマツヨイグサの花、コムラサキ[白花品含む]の果実



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
シソ目
オオバコ科(ウキアゼナ)
クマツヅラ科(アレチハナガサ、ヤナギハナガサ、タイワンレンギョウ)
ゴマ科(ゴマ)
シソ科(スペアミント、ペパーミント、ヤグルマハッカ、クサギ、コムラサキ)
ツツジ目
モッコク科(モッコク)
ツユクサ目
ミズアオイ科(ホテイアオイ)
ナス目
ナス科(イヌホオズキ、トマト、ナス、ホオズキ)
ヒルガオ科(ハマヒルガオ)
ナデシコ目
スベリヒユ科(スベリヒユ、ハゼラン)
タデ科(オオケタデ、ギシギシ)
ヒユ科(キバナセンニチコウ)
バラ目
バラ科(ミカイドウ、オキジムシロ)
ブドウ目
ブドウ科(ヤブガラシ)
フトモモ目
アカバナ科(コマツヨイグサ、ヒルザキツキミソウ、メマツヨイグサ、ユウゲショウ)
マツムシソウ目
スイカズラ科(オミナエシ)
ムクロジ目
ウルシ科(ハグマノキ[白熊の木])
センダン科(センダン)
ヤマモガシ目
ハス科(ハス)
ユキノシタ目
ベンケイソウ科(シンジュボシマンネングサ)
リンドウ目
リンドウ科(ハナハマセンブリ)
播州地方で見かけた夏の野草
和名インデックス


ウキアゼナ(Bacopa rotundifolia (Michx.) Wettst.)
<シソ目・オオバコ科・オオアブノメ連・オトメアゼナ属>
 
浮葉性または抽水性の湿生植物で、熱帯魚用の水草として輸入され、逸出したものと考えられている。
日本では、本州の関東以西、四国、九州で自生が確認されている。海外では東アジアにも帰化している。
水中の泥の中から芽生え、茎はよく発達して分枝し、節から発根して広がり、長さは20〜60cmになる。
茎の内部は通気組織が発達、若い茎には軟毛が密に生えるが、成長すると無毛となる。
葉は対生し、柄がなく、長さ15〜30mmの広楕円形〜広倒卵形で、厚みがあって柔らかく先は丸い。
葉面には掌状に走る3〜7本の脈があり、両面ともに無毛で、縁は全縁である。
花期は6月〜9月で、上部の葉腋に数個付き、花柄の長さは10〜15mm前後。
花冠は白色で中心部が淡黄色を帯び、直径は8〜10mmで4〜5裂する。
萼片は5個で、長さ4〜5mmの半透明な膜状。外側の2個は内側の3個よりも幅が広い。
オシベは5個で、花弁の基部に付き、花糸の長さ1〜2mmになる。
メシベは1個で、長さは3mm前後あり、花柱の先は2裂して先が膨らむ。
花は1日花で、花後には花茎が屈曲して下垂し、卵形の刮ハは萼に包まれ、水中に没する。

2017/8/17
実家近くの側溝の中で、その一画を埋め尽くすように広がっているものがありました。
白い小さな花がたくさん付いていますが、見たこともない野草でした。
後で調べると、ウキアゼナという浮葉性の湿生植物で、水槽用に輸入されたものと分かりました。
それにしても繁殖力は、一画をびっしりと埋め尽くすほどにすさまじいものです。

アレチハナガサ(Verbena brasiliensis)
<シソ目・クマツヅラ科・クマツヅラ連・クマツヅラ属>
   
クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
日本では、本州から四国、九州に分布しており、分布域を広げつつある。
草丈は1〜2mで、綾のある四角形の茎は直立して粗い毛がありざらつく。上部でよく分枝する。
葉は対生し、茎葉は長さ5〜10cmの広線形で、下部の茎葉は中ほどから先に鋸歯がある。
上部の茎葉は線形になって先が鋭く尖り、鋸歯もなくなる。いずれも無柄で基部は茎を抱かない。
花期は6月〜8月で、茎の上部に長さ3〜7cmび穂状花序を多数付ける。
淡青紫色の花冠は直径3o程で、5裂する。萼や苞は、共に長さ3o前後。
花は花序の基部から徐々に咲き登り、秋には細長い穂状花序になる。

2017/8/17
実家近くの道路脇で見かけたアレチハナガサです。
下記の終わりも近いので、穂状花序がかなり長く伸びていました。

   
2019/6/26
実家近くを散歩しているとき、道路脇の空き地にアレチハナガサが咲いていました。
まだ、花を咲かせ始めて間もないようで、ツボミのような形の花穂の基部が開花しているだけでした。
そのため、穂状花序の見た目がヤナギハナガサのような形です(花の筒部の長さが異なります)。
ヤナギハナガサ(Verbena bonariensis)
<シソ目・クマツヅラ科・クマツヅラ連・クマツヅラ属>
 
2012/8/11                         2016/11/11
クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
草丈は1〜1.5mで、四角形の茎は直立して粗い毛があり、中空。根元から開いた株立ちになる。
葉は対生し、茎葉は長さ7〜15cmの線形で、葉幅は先までほとんど同じで、基部は茎を抱く。
葉の先端から2/3程には不揃いな鋸歯がある。なお、若葉の頃には中央部が膨れた広線形になる。
花期は6月〜8月で、茎の上部に穂状花序を出すが、長さは5〜15mmと短い。
淡紅紫色の花冠は直径は5o程。長さが10o程ある筒状の花で、花序から長く突き出る。
萼や苞は、共に長さ3o前後。花冠、萼、苞、花柄には長い白毛と短い腺毛が密生して粘る。
花が咲き進むと花序は伸長するが、アレチハナガサ程にはならない。

2012/8/11 実家近くの道路脇で見かけたヤナギハナガサです。
2016/11/11 上記とは異なる道路脇ですが、季節外れのヤナギハナガサが咲いていました。
花期を大幅に過ぎて寒さも厳しくなってきた晩秋ですが、元気に花を咲かせていました。

タイワンレンギョウ(Duranta erecta)
<シソ目・クマツヅラ科・デュランタ属>
 


クマツヅラ科デュランタ属の常緑低木で、熱帯アメリカが原産の帰化植物。
最近は「デュランタ」が通称となっているが、和名はタイワンレンギョウ、ハリマツリである。
原産地では常緑樹であるが、暖地以外では秋から冬に落葉する。
樹高は0.5〜5mで、枝には刺があり、若枝には毛がある。
葉は対生し、葉身は長さ2〜6cmの卵形〜披針形で、縁は全縁か粗い鋸歯がある。
花期は6月〜10月で、長く垂れ下がる枝先に総状花序をつけ、濃い青紫色や淡青色の花を咲かせる。
花は直径10〜15mmの漏斗状で、花冠筒は長さ7〜10mm、5裂して裂片は平開する。
花後に円錐状のくちばしが付いた、直径5〜7mmの黄色い核果を付け、長く枝に残る。

2012/8/11
実家の庭に咲いていたタイワンレンギョウです。花の形はニオイバンマツリに似ています。
ただ、本種はシソ目で、ニオイバンマツリはナス目です。花の付き方も全く異なります。
花がないとき、直ぐ側にあるブッソウゲと葉の特徴などが似ているため、株が増えたと思っていました。
花が咲いているのを見て、タイワンレンギョウであることを認識しました。
ブッソウゲ(ハイビスカス)はアオイ目、本種はシソ目で、全く異なる種なのですが、葉のみの時は似ています。

ゴマ(Sesamum indicum)
<シソ目・ゴマ科・ゴマ属>
 
ゴマ科ゴマ属の1年草で、原産地はアフリカ大陸説が有力。
日本でも栽培はされているが、主な生産地は中国やインド。
草丈は1mを超え、葉腋に薄紫色の花を付ける。
白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマ(金ゴマ)など、種子の外皮の色によって分類される。
欧米では白ゴマ、アジアは白ゴマ、黒ゴマが半々、金ゴマは主にトルコで栽培される。

2012/8/12
実家近くの家の庭先に植えられていたゴマです。かなり大きく育ち、花を次々と咲かせています。
茎先の方には、小さなツボミがたくさん付いていて、花の下部には大きくなった果実が付いていました。
撮影していると、セイヨウミツバチが吸蜜のために訪花してきました。

スペアミント(Mentha spicata)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ハッカ属>
 
シソ科ハッカ属の多年草で、地中海沿岸が原産地。
日本では、各地で栽培されているが、一部で野生化している。
世界的には、ヨーロッパから西アジア、中東、アメリカと広く移入分布する。
草丈30〜60cm程で、葉は対生し、槍の穂先のように尖った長楕円形です。
葉の縁には鋸歯があり、葉脈はペパーミントとほど明瞭ではない。
夏から秋にかけて茎の先端に長さ5cm程度の花穂を伸ばし、そこに白から淡紫色の花を多数つける。
不稔性であることが多く、地下茎により栄養繁殖する非常に繁殖力が強い。
スペアミントには、以下のような種類がある。
●Mentha spicata/Mentha viridis:全草の色からミドリハッカ、伝来地からオランダハッカと呼ばれる。
●Mentha spicata var. crispa:葉が縮れていることからチリメンハッカ、カーリーミントと呼ばれる。
●Mentha × gentilis/Mentha cardiaca:ジンジャーミント、スコッチ種と呼ばれる栽培品種である。
●Mentha longifolia/Mentha silvestris:葉が長くて毛があることからナガバハッカ、ケハッカと呼ばれる。
 ※ なお、ハッカ属は交雑しやすく、形質遺伝が不安定なため、形態のみからの正確な分類は困難。

スペアミントはl-メントールを含まず、l-カルボンとリモネン(柑橘系に多い)を含むため、香りは柔らかい。
※ スペアミントの交雑種であるペパーミントやニホンハッカの主成分はl-メントールで、香りは強い。

2012/8/12
実家近くの川の土手で、スペアミントが花を付けていました。
自宅近くでも野生化したものが見られましたが、こちらでも野生化したものが増えているようです。

   
2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇で見かけたスペアミントの花です。
以前撮った写真は咲き終わりに近い、半分以上が枯れた状態でしたが、今回は咲き始めです。
開花している花穂が数本ほどしかなく、これからどんどん咲き始めるものと思います。

ペパーミント(Mentha x piperita L.)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ハッカ属>
 
シソ科ハッカ属の多年草で、和名はコショウハッカ、セイヨウハッカである。
スペアミントとウォーターミントの交雑種であるといわれ、原産地はヨーロッパ大陸。
ハーブの1種で、主成分はl-メントールであるが、含有量がニホンハッカの半分強と少ない。
そのため、本格的な生産には至らず、家庭用ハーブとして栽培されてきた。それが逸出して野生化している。
草丈は80〜100cmで、地中を横走する根茎から茎を直立させ、よく分枝する。茎には4稜がある。
葉は対生し、葉身は長さ5〜8pの楕円形で先が尖り、縁には鋸歯がある。
花期は7月〜9月で、茎先の節毎に数十個の花を何段にもわたって固めて付け、全体として長い穂となる。
花は淡紫色の小さな唇形花で、4裂した花冠の上片のみがさらに2浅裂する。
オシベ4個とメシベ1個は花冠から飛び出す。なお、メシベの柱頭は2裂する。

2012/8/12
実家近くの道路脇でペパーミントが花を付けていました。
最初、種類が分からなかったのですが、花序の付き方や花の特徴から、本種としています。
なお、ハッカ属には似たものも多く、間違っている可能性もあります。

ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ヤグルマハッカ属>
 
シソ科ヤグルマハッカ属の多年草で、北アメリカ原産で、テキサス州南部に分布してる。
北アメリカには、本種を含み、約20種ほどが分布している。
観賞用としてよく利用されるのは、本種とタイマツバナ(Monarda didymae)の2種。
名前は、花の付き方が鯉のぼりの矢車に似て、葉に薄荷のような芳香があることに由来する。
草丈は60〜150cmほどで、茎は叢生して密に生え、茎は中空で細い。
葉は対生し、葉身は長卵形で先が尖り、軟毛が生える。
花期は6月〜8月で、茎頂に直径4〜6cmほどの頭花を付ける。
頭花は唇形花の集合体で、唇形花が放射状に付き、花色は淡紫色から白色。

2017/6/30
実家近くを散歩中に見かけたヤグルマハッカです。
2色植えられていましたが、ピンクの方はあまり生育が良くないようです。

   
2019/6/29
実家の庭に植えられていたヤグルマハッカです。ちょうど満開に近い状態でした。
まだ、ツボミ状態の頭花が2本だけ残っていましたので、並べてみました。

クサギ(Clerodendrum trichotomum)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・クサギ属>
 
シソ科クサギ属の落葉小高木で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州のに分布し、日当たりのよい原野などに生える。
樹高は4〜8mで、樹皮は灰色〜暗灰色。多数の皮目がある。
葉は対生し、長さ8〜15cmの三角状広卵形で、葉柄も含めると30cmほどにもなる。
葉は柔らかくて薄く、毛が密集する。裏面には腺点がある。
花期は7月〜9月で、集散花序に多数の白い花を付ける。萼は5残裂する。
筒部は紅紫色で、長さ20〜25oで細く、花冠は5裂して白い裂片は平開する。
その平開した花冠から、オシベとメシベはさらに突き出す。
10月〜11月に萼が濃紅色になり、直径6〜8mmの果実が藍色に熟す。
さらに熟すと果実は黒くなり、萼片は反り返って、果実が落果する。

2012/8/11,12
実家近くを散歩中、河岸から突き出すように枝を伸ばし、花を付けているクサギを見かけました。
手持ちのレンズでは花のアップが撮れなかったので、翌日、花のアップを撮影し直しました。

コムラサキ(Callicarpa dichotoma)
<シソ目・シソ科・ムラサキシキブ属>
 

 
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布する。
自生しているものは少なく、公園や庭などに植生されているものが多い。
樹高は2m程になり、枝先は垂れ下る。葉は対生し、その葉腋上部から集散花序を出す。
淡紅紫色の花冠は長さ3mmほどで、上部は4裂し、裂片は平開する。
果実は3mm程の球形で、初め緑色であるが、熟すに従い鮮やかな紫色になる。

2019/6/30
実家の庭に植えられているコムラサキです。1本は、珍しいと父親が買ってきた白花の品種です。
日当たりの悪い、柿の木の下に植えられているので、花数はちょっと寂しいです。

 
2013/10/3                        2019/10/4
コムラサキの果実は、通常は左側のように紫色になりますが、白花品は果実も白です。
なお、紫色の果実もあったのですが、撮らなかったので、以前の写真を使っています。

モッコク(Ternstroemia gymnanthera)
<ツツジ目・モッコク科・モッコク連・モッコク属>
 

 

 
モッコク科モッコク属の常緑高木で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで、海岸近くに自生する。
海外では、台湾、朝鮮半島南部から中国、東南アジア、インドまでの暖地に分布する。
樹高は10〜15mで、樹皮は平滑な暗灰色〜黒灰色にゴマ状の小さい皮目がある。
葉は互生し、枝先に集まって付き、葉身は長さ4〜7cmの楕円状卵形。
葉先は鈍頭で、基部は楔形、縁は全縁。厚い革質で光沢があり、両面無毛。
葉柄は長さ3〜6mmで、十分に陽が当る所では赤みを帯びる。
花期は6月〜7月で、両性花を付ける株と雄花のみを付ける株がある。
葉腋に直径2cm前後の花を下向きに単生し、雄花はメシベが退化してオシベが3列に多数付く。
両性花は1個のメシベの周りにオシベが1列に付く。
花は白い5花弁で、萼片も5個。花柄は長さが1〜2cm。
果実は刮ハで、直径は直径10〜15mmの球形。秋に赤く熟し、果皮が不規則に裂開する。
種子は長さが7mm前後の倒卵形で、橙赤色。仮種皮はない。

2017/7/2
実家の庭に植えられているモッコク(樹高は6m前後)が花を付けていました。
子供の頃からある樹で、大きさもさほど変わっていませんが、樹齢は少なくとも70年以上です。
ツボミが付いているのは以前から知っていましたが、開花しているのを確認したのは初めてです。
ごらんの通り、小さな花なので、気がついたら咲き終わっていたというのが実際の所です。
花の形から、この樹は雄花のみを付ける樹と分かりました。そういえば、この樹で果実は見たことがないです。


モッコクの果実

     .
2018/10/17
自宅近くの公園で見かけたモッコクの果実です。
果皮の一部が剥がれて、中の赤い種子が見えているものもありました。


ホテイアオイ(Eichhornia crassipes)
<ツユクサ目・ミズアオイ科・ホテイアオイ属>
   
ミズアオイ科ホテイアオイ属の水性浮上多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
日本では、本州の関東甲信越から四国、九州に分布する。
寒さに弱く、冬はほとんど枯れるが、一部でも越冬すると翌年には大繁殖する。
なお、日本以外でも北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、韓国、台湾、東南アジアなどに移入分布している。
草丈は20〜40cm(密集すると1mに達することも)で、葉は根生し、葉身は卵心形〜円心形で長さ5〜20cm。
水上に浮いているときは、葉柄は中間部がふくらみ浮き袋となるが、密集してくると浮き袋がなくなる。
そして、葉柄が細長く伸びて立ち上がり、葉身も長く伸びて楕円形となる。
花期は8月〜10月で、花茎の先の総状花序に淡紫色の花を多数付け、一斉に開花して、1日で萎む。
花被片は6個で、その内の上側の大きな花弁にのみ、中心が黄色い紫色の班紋がある。直径は5cm前後。
オシベは6個で、内3個は長く、他の3個は短い。メシベは3心皮が合着して1つになっている。
オシベ、メシベの長さが異なる長花柱花、中花柱花、短花柱花の3型があるが、日本には短花柱花はない。
花後、花茎は湾曲して花序は水没し、水中で結実する。果実は刮ハで、細かい種子を多数含む。

※ 日本では大きな問題になっていないが、世界的にはその繁殖力の強さから「青い悪魔」と呼ばれている。
肥料分の多い水域では、あっという間に水面を覆い尽くし、他の水草や水生動物への悪影響が懸念される。
なお、繁殖は冬越し株、殖芽、種子の3通りがあるが、日本では虫媒花である本種の結実はほとんど見られない。
根茎の先端でできる新芽である殖芽は、−3.9℃の日が続いても、数日に1日暖かい日があれば生き延びる。
株の状態で冬越しするには3℃以上が必要とされる。今後、温暖化で北限が北上すると思われる。

2017/8/17
自宅近くの側溝内で見かけたホテイアオイです。1つだけ、花が咲いていました。
側溝の水が溜まっている所を占拠していましたが、それほど多くはありませんでした。
数が少なければ、花もきれいなので良いと思うのですが、大繁殖したら厄介な雑草です。


ホテイアオイとミズアオイ

     .
<ホテイアオイ>                       <ミズアオイ>
同じミズアオイ科ですが、ホテイアオイはホテイアオイ属、ミズアオイはミズアオイ属と、属が異なります。
ミズアオイは在来植物で、最近は環境の悪化などで数を大幅に減らしつつあります。
一方、ホテイアオイは南米原産で、寒さには弱いものの、場所によっては大繁殖しています。
どちらも同じ抽水植物であり、花の形もよく似ていますが、ホテイアオイには1ヶ所だけ斑紋があります。
花の大きさは、ミズアオイが3cmほどなのに対して、ホテイアオイは5cm前後あり、倍くらい違います。
その咲き方も異なり、ホテイアオイは花茎全体が一斉に咲くのに対し、ミズアオイは数個ずつ咲きます。
ただ、どちらも1日花で、朝に咲いて、夕方にはしぼんでしまいます。


イヌホオズキ(Solanum nigrum)
<ナス目・ナス科・ナス属>
 

 
ナス科ナス属の一年草で、史前帰化植物とされている。
日本全土で見られ、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。


草丈は10〜100cmで、茎が細めでよく分枝し、横に広がりやすい。
葉は互生し、葉身は長さ6〜10cmの卵形で、縁は全縁か波型の鋸歯がある。
花期は6月〜11月で、葉腋ではなく茎の側面から花茎を出して2〜5個の散形花序を付ける。
花茎は短く、小花茎が少しづつずれて付く(小花茎が1点に集まることはない)。
花冠の直径は6〜12mmで、白色の5裂した花冠の裂片は細めである。
1個のメシベを囲むように5個のオシベが取り囲む。黄色い葯は長さ2o前後で、柱頭は葯より低い。
花後、柄が下垂して直径5〜8oの果実(液果)を付ける。果実は光沢のない黒色に熟す。

よく似たものが多く、以下のように区別する。

●イヌホオズキは、花は白色〜淡紫色で基部まで切れ込まず幅広。果実に光沢がない。
 小花柄が少しづつずれて総状に付き、果実は球形、やや縦長になる。
●アメリカイヌホオズキは、花は淡紫色〜白色で、果実は光沢があってほぼ球形。
●テリミノイヌホオズキは、花は白色〜淡紫色で、果実の光沢が強く、トマトのような扁球形。
●ムラサキイヌホオズキは、花が淡紫色を帯び、茎など全体に紫色を帯びる。
●オオイヌホオズキは、花は白色〜淡紫色でやや大きく、花柱や葯が多種より長い。

2019/6/26
実家近くを散歩しているとき、電柱の陰でひっそりとイヌホウズキが花を付けていました。
一部が果実になっていましたが、熟して黒くなったものはありませんでした。
小花茎がずれて付くのは、花の方は角度が悪くて分かりにくいですが、果実の方は良く分かります。

トマト(Solanum pseudocapsicum)
<ナス目・ナス科・ナス属>
 
2019/6/29 <アイコ>
 
2019/7/3 <りんか>
ナス科ナス属の1年草で、南アメリカ(アンデス山脈)原産の緑黄色野菜。
日本では、冬を越せずに枯れてしまうが、熱帯地方では長年にわたって実り続ける。
通常、草丈は1〜2mほどに留めるが、通年栽培すると5〜10mに成長して成り続ける。
以前、トマト属に分類されていたが、最近、系統解析によりナス属に戻すようになってきている。
花期は5月〜8月で、直径20〜30mmの黄花で、5〜6深裂して平開から大きく反り返る。
オシベは合着して筒状になり、その中心にメシベが1本ある。
支柱誘引栽培品種では、本葉が8〜9葉目に最初の花房が付く。その後は、3葉毎に花房を付ける。
地這栽培品種では、2葉毎に花房を付ける品種も多い。

2019/6/29,7/3
自宅の畑に植えたトマト2種の花です。
アイコは、ラグビーボール型のミニトマトで、最近、人気の高い品種ですね。
リンカは、普通のトマトの品種でしょうか。結構大きな果実がなります。
同じトマトでも、花弁が多少反り返っているアイコに対して、りんかはほぼ真後ろまで反っています。

 
2019/7/4
そのアイコの果実ですが、店頭で販売されているものよりかなり大きくなっています。
特に何かした訳ではないのですが、長さ5cmほどあり、売られているものの倍くらいです。
店頭で販売されているものは、水を控えるなど、大きくならないようにしているのでしょうか。

ナス(Solanum pseudocapsicum)
<ナス目・ナス科・ナス属>
 
2019/6/29                          2019/7/6
ナス科ナス属の1年草で、インド東部が原産地ではと言われている野菜。
その後、ビルマを経由して中国、日本に伝わったとされ、日本での栽培歴も1000年以上になる。
中国や日本では広く栽培され、世界的にもいろいろな品種が各地で栽培されている。
日本では、冬を越せずに枯れてしまうが、熱帯地方では多年生植物。
一般に南方ほど、大きな果実になる傾向がある。
草丈は1〜1.5mほどになり、葉は互生して、長さ15〜25cmの長卵形で、長い葉柄がある。
花期は6月〜10月で、直径20〜40mmの淡紫色の花で、5〜6浅裂して平開する。
オシベは5〜6個あり、中心にメシベが1個ある。

2019/6/29,7/6
実家の畑に植えていた、普通の中長ナスが大きくなり、花を付け始めました。
よく見かけるナスの花より一回り大きな花でしたので、写真を撮ってしまいました。
右のように大きく育ってきたのですが、根張りを優先するため、この後収穫しました。


ナス科ナス属の花

       .
   <イヌホウズキ>           <アメリカイヌホオズキ>        <ムラサキイヌホウズキ>
       .
  <タマサンゴ>               <ワルナスビ>             <ヒヨドリジョウゴ>
       .
 <ナス>                 <ジャガイモ>                 <トマト>
 
ナス科ナス属の花は、いろいろ特徴を持ってはいますが、基本的な構造には大差ありません。
最下段はナス科ナス属の野菜の花です。普段、良く食卓に並ぶ野菜だと思います。
ジャガイモもナス属なので、花はよく似ていますが、食べるのは地下茎であって、果実(有毒)ではないですね。
なお、他のナス属には全総有毒の品種もあるので、間違っても口にはしないでください。


ホオズキ(Physalis alkekengi var. franchetii)
<ナス目・ナス科・ホオズキ属>
 
2019/6/20
   
2019/6/20                   2019/7/6                   2019/7/6
ナス科ホオズキ属の多年草で、東南アジア原産の外来種。
古くから栽培されており、逸出して野生化したものも見られる。
草丈は60〜80cmで、地下茎で横に広がって生え、茎は直立するが、倒れることもある。
葉は互生し、長さ5〜10cmの広卵形で、先が尖り、大きな鋸歯がある。
花期は6月〜7月で、葉腋から長い花柄を出して、淡黄白色の花を下向きに付ける。
花冠は、直径15〜20oの杯型で、5浅裂して平開し、5角形になる。
中心部は淡緑色で、全体に白い毛が多く、オシベは5個で、花糸は葯の背面に付く。
萼は短い筒状で先が5裂し、花後、長さ4〜6cmまで大きく膨れて液果を包み込む。
熟すと、液果も萼も赤色になる。液果の直径は10〜15mmほど。

2012/8/12
実家の庭に植えられているホオズキの花をやっと見ることができました。
大概、早すぎるか、遅くて花が終わっている状態だったのですが、今年は1つだけ花が咲いていました。
花自体は、白い花弁に淡緑色の斑紋が花の中心付近に点々と付いているシンプルなものです。
この後、萼が袋状に膨らんで果実を包み込み、緑色だった萼が熟すにつれて赤みを帯びてきます。

ハマヒルガオ(Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult.)
<ナス目・ヒルガオ科・ヒルガオ属>

ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草で、典型的な海浜植物である。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布している。
海外では、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカの太平洋沿岸などに分布する。
砂の中に白色の地下茎を長く伸ばして増え、茎は砂の上を這い、何かあれば巻き付く。
葉は互生し、葉身は長さ2〜4cm、幅3〜5cmの円腎形で基部は心形。厚くて艶があり、長柄がある。
花期は5月〜6月で、花は葉腋に付き、花柄は葉柄より長く、葉の上に抜き出て咲く。
花冠は直径4〜5cmの淡紅色の漏斗型で、オシベ5個とメシベは花筒の中にある。
苞は広卵状三角形で萼に接して付き、萼を包む。果実は球形の刮ハで、種子は長さ5〜9mmで黒い。

2012/8/12
河岸を散歩しているとき、土手の際でハマヒルガオが蔓を伸ばしていました。
以前、この辺りには広い砂浜が広がり、ハマヒルガオがたくさん花を咲かせていました。
その砂浜が埋め立てられ、砂浜がなくなって久しいのですが、まだ、生き延びていたようです。
砂はないので、蔓は他の草の上を這っていましたが、円腎形の丸っぽい葉が懐かしいです。

スベリヒユ(Portulaca oleracea)
<ナデシコ目・スベリヒユ科・スベリヒユ属>
 
スベリヒユ科スベリヒユ属の多年生で、在来種。
日本全土で見られ、海外でも熱帯から温帯にかけて広く分布している。
茎はよく分枝して地を這い、全体に無毛で、時に赤色や紫色をおびる。
葉は互生して多肉質で厚く、長さ15〜25mmのへら状で基部はくさび形。
花期は7月〜9月で、枝先に集まった数個の総苞状の葉の中心に数個の花が束生する。
花は陽が当ると開花し、暗くなると閉じるが、散りやすい。
花は直径6〜8mmの黄い5弁花で、花弁は長さ3〜5mmで軍配のような形をしている。
オシベは長さ12mm前後で7〜12個あり、葯は黄色。メシベは1個で、柱頭は4〜6裂する。
緑色の萼片は2個で、長さ3〜5mmのヘルメット状で、先は鋭形。花後は大きくなって果実を包む。
果実は長さ5mm前後の刮ハで、熟すと上部が蓋のようにとれる蓋果(がいか)である。
種子は幅1mm前後のゆがんだ円盤形で、熟すと光沢のある黒褐色〜黒色になり、表面は顆粒状。

※ 食用となり、全草を茹でて味噌和えなどにする。
リンゴ酸に由来する酸味があり、ぬめりのある独特の食感を持つ。

2012/8/13
自宅の畑で見かけたスベリヒユです。枝を5方向に大きく伸ばし、花を付けていました。
花の形を見れば、マツバボタンの花を小さくしたような形をしていて、同じ仲間だと分かります。
左写真の下部には、若い緑色の果実があり、左右から萼片が包んでいて、上部のツボミとは形が異なります。
また、若い果実の上部に、熟して蓋が取れ、黒い小さな種子がこぼれている果実も見えています。

ハゼラン(Talinum crassifolium Willd)
<ナデシコ目・スベリヒユ科・ハゼラン属>
   
スベリヒユ科ハゼラン属の多年草で、南米原産の帰化植物。
日本には明治時代に移入され、その後、逸出して野生化し、本州から四国、九州と分布を広げている。
海外では、メキシコ、カリブ海地域、西アフリカ、中米と広い分布域を持つ。
草丈は30〜150cmで、茎は円形で、まばらに分枝する。全体に無毛。
葉は互生し、長さ5〜12cmの楕円形。やや厚みのある多肉質で、全縁。
花期は6月〜9月で、細長い花茎を立ち上げ、よく分枝する円錐花序に花を多数付ける。
花は直径6mm前後の5弁花で、花色は淡紅色〜赤色で、萼片は早落性。
オシベは15〜20個程度で、柱頭は3裂する。花柄は長くとも20o程。
本種が開花するのは午後の3時頃で、数時間でしぼむ。そのためサンジソウ(三時草)等の別名がある。
果実は刮ハで、直径3〜5mmの球形で、3稜があり、熟すと3裂する。

2017/8/17
実家近くの側溝脇で、ハゼランが大きく枝を伸ばし、ツボミや果実を付けていました。
見かけたのが、9:28と開花する時間帯ではなかったので、ツボミのみでした。


ハゼランの花

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ハゼランは、開花するのが午後3時以降で、数時間で萎んでしまうという変わった花です。
花を見ればわかると思いますが、名前にランと付いていますが、ランとは程遠い種類です。
ハゼランを漢字で書くと「爆蘭」で、爆ぜるランという意味です。
爆(は)ぜるという字を使う理由や蘭と名が付く理由は、諸説あります。
花が爆ぜるように咲くとか、果実が線香花火(赤い球から火花が爆ぜるように出る)のようだとか、
熟した果実が3裂して、種子を弾き飛ばす様が爆ぜるようだとかがあります。
蘭の方はもっと不明で、花がきれいだからとする説がありますが、きれいな花はもっとあります。
中国で蘭と名が付くのは、群がって欄干のようになっている植物を指しているそうです。
花の付き方がそれに近い「君子蘭」や「竜舌蘭」などは、中国名から来ているようです。
で、ハゼランの中国名は「土人参」で、これも違うようなので、実際、由来は不明です。


オオケタデ(Persicaria orientalis)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イヌタデ属>
 
タデ科イヌタデ属の一年草で、インド、マレーシア原産の帰化植物。
全体に毛が多いことから付いた名前であるが、オオベニタデの別名がある。
日本では北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
草丈は1〜2m程になり、全体に毛が生えており、それが和名の由来になっている。
葉は長さ20p前後の広卵形で、先は尖り、基部は心形。葉裏には腺点があり、托葉鞘は長さ2p程。
花期は7月〜10月で、枝先に長さ5p前後の総状花序をいくつか付け、淡紅色の小花を多数付ける。
花被は5裂し、8個のオシベは花被から少し飛びだす。痩果は直径3o程の球形で、黒く熟す。

2012/8/12
実家近くの空き地で、オオケタデが2mくらいまで大きく育ち、花を付けていました。
オオケタデは何度か見たことがありますが、ここまで大きな株を見たのは初めてです。

ギシギシ(Rumex japonicus)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>
   
タデ科ギシギシ属の多年草で、広く日本に分布している。
スイバと異なり、同じ株に両性花と雌花をつける。茎や花が赤味を帯びない点でスイバと区別できる。
茎の途中の葉の付き方や、痩果を包む萼片に瘤状のふくらみがあるかどうかでも区別できる。
草丈は40〜100cmほどになり、茎は直立して多数分枝する。
下部の葉は、長楕円形で長い柄があり、縁は波打っている。
茎葉は上部ほど小さくなり、無柄になる。葉先は丸く、基部はやや心形。
花期は5月〜6月で、花は細長い総状花序に付き、多段に密に輪生する。雌雄同株。
両性花と雌花があり、花被片(萼)6個、オシベ6個、メシベ1個からなる。
果実を3個の内花被が包む。内花被は心形で、縁に不規則な鋸歯があり、中央に長卵形のこぶがある。

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇の空き地でギシギシがたくさんの果実を付けていました。
似たものが一緒に生えていることが多いのですが、ギシギシは緑色なので分かり易いです。

キバナセンニチコウ(Gomphrena haageana)
<ナデシコ目・ヒユ科・センニチコウ属>
   
ヒユ科センニチコウ属の多年草で、原産地は北アメリカ南部、メキシコ。
なお、日本では耐寒性が低いため、春巻きの1年草として扱われる。
草丈は60〜100cmあり、茎は叢生せず、直立する。茎には軟毛がある。
葉は対生し、長さ6〜10cmの披針形〜長楕円状線形で、先が尖り、軟毛がある。
花期は7月〜10月で、花序は直径20〜28mmの球形〜短い円筒形の頭状花序。
花序は淡褐色であるが、小苞が赤橙色で、花後には退色するがあまり目立たない。
その小苞の中から5裂した白い筒状花が出てくる。筒部に密に羊毛が付く。
雄性先熟で、オシベ5個は花糸が融合して筒状になり、黄色い葯が良く目立つ。
雌性期に入ると葯が取れ、白い花糸が残り、メシベは柱頭が2裂して伸びるてくる。

2017/8/17
実家近くの空き地で、真っ赤な頭花を付けた千日紅(センニチコウ)のような花を見かけました。
後で調べると、千日紅の仲間で園芸品種のストロベリーフィールズというキバナセンニチコウと分かりました。
拡大写真で黄色く見えているのが、筒状のオシベの先に付く葯で、花冠は赤い小苞に隠れてしまっています。
下の方で白く見えている5個の糸状のものは、オシベの花糸で、この中心からメシベの柱頭が覗いています。

オキジムシロ(Potentilla supina)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・キジムシロ連・キジムシロ属>
   
バラ科キジムシロ属の多年草で、外来種。原産地は欧州。
日本では、関東や関西での報告があるようですが、詳細な分布域は不明です。
海外では、中国、ロシア、モンゴル、インド、ネパールなどに分布している。
草丈は20〜40cmで、茎は斜上か直立し、上部は分枝し、僅かに有毛かまたはほとんど無毛。
葉は奇数羽状複葉で、根生葉の小葉は7〜11個、葉柄はやや長く、托葉がある。
小葉は狭長楕円形で羽状中裂し、両面ほとんど無毛で、縁に若干の毛がある。
茎葉は互生し、上部では3出複葉で、葉柄は無くなって無柄となる。
花期は5月〜9月で、葉腋から花柄を1個出し、直径10〜15mmの黄色い5弁花を付ける。
花弁は小さくて先が凹み、花弁間に隙間があって、間に萼片が覗く。オシベ、メシベは多数ある。
萼片は卵形で先が尖り、複萼片は萼片より細めで小さく、花弁から少し覗く程度。
痩果は萼片に包まれて多数付き、長さ1mm強で、膨らんだ付属体(しわがない)が付く。

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇の畔に咲いている黄色い花が目に止まりました。
キジムシロの花のような付き方なのですが、葉の形が羽状細裂したキツネノボタンのような葉です。
後で調べていて、1950年頃に侵入が確認されたオキジムシロらしいことが分かりました。
比較的新しい帰化種のためか、Webで調べてもあまり詳しい情報が得られませんでした。


キジムシロ属の花と葉

       .
       .
<オヘビイチゴ>             <オキジムシロ>             <キジムシロ>

これら3種のキジムシロ属は、花の形は少し違いがありますが、花の付き方はそっくりです。
しかし、葉の形は大きく異なり、それを見れば一目瞭然です。


ミカイドウ(Malus micromalus)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・リンゴ属>
 
バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木で、中国原産の帰化植物。別名はナガサキリンゴ。
ヒマラヤズミとホンカイドウの種間交雑種とされている。
ミカイドウは、古くから庭木や鉢植えとして利用されてきており、野生のミカイドウはまずない。
樹高は5〜8mになり、樹皮は灰黒褐色で平滑である。
葉は互生し、長さ6〜11cmの長楕円形で、先が尖り、縁には鋸歯がある。葉柄は数cm。
花期は4月〜5月で、新葉と同時に短枝の先に、淡紅色の花を散形状に集まって付ける。
花は直径3〜4cmの5花弁で、オシベは多数ある。メシベは5個が基部で合着し、密に軟毛がある。
果実は球形の液果で、直径は15〜20mm。10月〜11月に黄褐色、赤色に熟す。

※ 大きな実のなるミカイドウに対して、綺麗な花が咲くものをハナカイドウと呼ぶ。
ミカイドウより樹高が2〜5mと低く、花がきれいなため、住宅の庭木には向いていそう。

2019/6/26
以前見かけたミカイドウの様子を見に行くと、樹一杯にたくさんの果実を付けていました。
果実はぶら下がるのではなく、果柄の向きに真っすぐに付き、あちこちに向いています。
果実の大きさに関しては、下記のハナカイドウの果実より明らかに大きいです。


ハナカイドウの花と果実

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2012/4/10                   2013/6/11                   2013/11/20
八重のハナカイドウですが、比較的結実率は高いです。
6月の時点での直径は1cmに満たず、11月の熟したと思われる時点でも1cmあるか無いかくらいです。
試しにかじってみましたが、酸味が強く、お世辞にもおいしいとは言い難いです。


ヤブガラシ(Cayratia japonica)
<ブドウ目・ブドウ科・ヤブカラシ属>
 
ブドウ科ヤブカラシ属のつる性多年草で、在来種。なお、標準和名はヤブカラシである。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで広く分布している。
日本以外では、東アジアから東南アジア、オーストラリアなどにかけて広く分布している。
地下茎を長く伸ばし、藪にはびこり、藪を枯らしてしまうほど繁殖力が強いのが和名の由来。
蔓は長さ2〜3mになり、葉は互生し、葉と対生する巻ひげで他の物に巻き付いて覆い被さる。
葉は5小葉が鳥足状に付く複葉で、頂小葉が長さ4〜8cmの狭卵形で一際大きい。
側小葉は頂小葉より小さく、基部のものほど小さくなる。柄も頂小葉は数cmあるが、側小葉は短い。
花期は6月〜8月で、葉と対生する集散花序に散房状に付き、徐々に開花する。
花の直径は5mm前後で、淡緑色の花弁4個とオシベが4個、メシベは1個ある。
開花直後は雄性期で、メシベの花柱は短く、花盤は橙色で、オシベがある。
花弁とオシベは開花後半日ほどで散ってしまい、雌性期に移行する。
雌性期には、メシベの花柱が伸び出し、直径3o前後の花盤も淡紅色に変化する。
この花盤は蜜が豊富で、蜂や蝶などの昆虫がよく集まる。
果実は球形の液果で黒く熟すが、結実するのは2倍体のみで、中部以西では3倍体に混じって見られる。
関東以北に分布するのは3倍体のみのため結実は見られない。

2017/8/17
実家近くを散歩中、川岸近くでヤブガラシが花を付けていました。
左写真の左下の花は、開花したばかりの雄性期の花で、4個の花被片や4個のオシベが残っています。
花被片やオシベが脱落したものが右側のもので、雌性期に入り、花柱が大きく伸び出しています。
橙色の花盤中央に見える花柱の長さを、左の雄性期のものと右の雌性期のもので比べてみてください。
なお、右側のものは花盤の色が橙色のままで、雌性期に入って間もないもののようです。
時間が経つと、花盤の色が淡紅色に変わり、右写真のように両方の色の花盤が混じって見られます。

コマツヨイグサ(Oenothera laciniata)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
   


アカバナ科マツヨイグサ属の二年草で、北アメリカが原産地の帰化植物。
日本では、本州、四国、九州に分布し、川原、裸地、農耕地などに自生する。
海外でも、アジア、アフリカに移入分布している。
草丈は20〜60cmと幅があり、茎は毛が密生し、基部からよく分岐して、斜上あるいは匍匐する。
そのため、しばしば地表にグランドカバーのように広がることがある。
葉は互生し、葉身の長さは2〜10cmほどで、深く切れ込むものから、鋸歯状のものまで変異がある。
花期は5月〜10月で、葉腋から単生し、直径2cm前後の淡黄色の花を付け、夕方に咲き、翌朝にはしぼむ。
花弁、萼片とも4個で、萼片は開花後、垂れ下がる。花弁はしぼむと赤色を帯びる。
子房の上に長さ30o前後の円柱状の花托筒があり、子房も含めて花柄のように見える。
刮ハは長さ20〜50oの円柱状で、上向きの短毛があり、4分果。熟すと先が4裂する。

2017/8/17
実家近くの道路脇で見かけたコマツヨイグサで、朝方だったので花被片は赤くなり、萎んでいました。
単に赤くなって閉じたものや、花被片が縮んでオシベが露出したものなどがありました。
上段左の写真で、右上のツボミはもう少しで咲きそうです。ツボミの基部には毛深い子房が見えています。
その左下にある棒状のものは、花後、花托が落下して子房のみになったもので、倍近い大きさになっています。
下段の写真では、茎先に未成熟な若いツボミが顔を出しています。開花はもう少し先かな。

 
2019/10/8
実家近くで夕焼けを撮った帰り道、道路脇で咲いていたコマツヨイグサです。
人の手が入っていないのか、大きく広がってそこここで花を咲かせていました。

ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
   
2012/8/11                  2012/8/11                  2012/8/12
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、北米が原産地の帰化植物。
観賞用に輸入されたものが野生化し、各地で見かけるようになった。
草丈は30〜60cmで、横に伸びる根茎で群生し、茎の下部は木質化する。
葉は互生し、上部の葉には波状の鋸歯があるが、下部の葉では深い切れ込みがある。
花期は5月〜8月で、直径5cm前後の淡紅色か白色の4弁花を付ける。
花弁は広倒卵形で、基部は黄色味を帯びる。オシベ8個あり、メシベの柱頭は十字に4裂する。
花弁のすぐ下に萼片が4個あり、片側に捲れ上がる。
その下に長さ10〜20o程の花托筒があり、花後、花托筒から落下する。

2012/8/11,12
最近、時々見かえるようになったヒルザキツキミソウですが、実家近くの道端でも見かけました。
ただ、よく見かけるのは淡紅色のヒルザキツキミソウなのですが、ここのものは色がずいぶん淡いです。


ヒルザキツキミソウの花

     .

よく見かけるのは左側の淡紅色のヒルザキツキミソウです。
たまに右側のような白花のヒルザキツキミソウも見かけますが、野生化したものでは珍しいです。
今回、見かけたのはその中間型のような花で、白い花弁に淡紅色の筋が入ったような花でした。


メマツヨイグサ(Oenothera biennis)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
 

   
2012/8/12 7:46              2012/8/12 19:19              2012/8/12 20:35

アカバナ科マツヨイグサ属の越年草で、北米が原産地の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布する。
海外でも、アジア、南アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカと広範囲に分布する。
本来は、河原や山火事跡などの荒れ地や痩せ地に最初に生えるパイオニア植物である。
また、同じような環境の線路沿いとか路肩などでも見られる。
ただ、他の植物が成長してくると徐々に姿を消してしまうので、草地では見られない。
草丈は50〜150cmで、茎は赤色を帯び、下部からよく分枝して、上向きの毛が生えている。
秋に芽生えて、ロゼットで越冬するが、根生葉には柄があり、先が尖る。
茎葉は互生して葉柄はなく、葉身は長さ3〜6cmで、先が尖る。
なお、根生葉、茎葉とも、葉の縁には浅い鋸歯があり、中央脈は赤色を帯びることが多い。
花期は6月〜9月で、茎の上部に多数の花を付け、順次咲き上る。
花には花柄はなく、子房下位で、長さ3〜5cmの円柱状の萼筒とその基部に子房がある。
花は直径3〜4cmの黄色い4弁花で、萼片は4個、オシベは8個で、メシベの柱頭は4裂する。
花は1日花で、夕方に開花し、朝にはしぼみ始めるが、しぼんでも赤くならない。

2012/8/12
実家近くを散歩中、川岸に生えているメマツヨイグサを見かけました。
夕方になって見に行くと、朝しぼみ始めていた花はすっかり萎れ、新しいツボミが開花間近でした。
気になって、1時間程して見に行くと、ツボミはすっかり開き切っていました。

ユウゲショウ(Oenothera rosea)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
 
アカバナ科・マツヨイグサ属の多年草で、南米から北米南部が原産地の帰化植物。
現在は、世界中の温暖な地域に広く分布している。
草丈は20〜30cmであるが、条件によっては50cmを超えることもある。
茎には軟毛があり、葉は互生して、葉身はやや幅広の披針形である。
花期は5月〜9月で、茎の上部の葉腋に直径15mmほどの紅紫色の花を付ける。
花弁は4個で、紅色の脈があり、中心部は黄色い。なお、稀に白花も見られる。
オシベは8個あり、葯は赤味を帯びた白で、メシベの先は淡紅紫色で4裂する。
熟した果実は、雨に濡れると裂開し、種子が飛び散る。

2019/6/26
実家近くを散歩中、道路脇に1株、ポツンとユウゲショウが咲いていました。
まだ、成長途中のようで、若々しい株で、きれいな花をたくさん付けていました。

オミナエシ(Patrinia scabiosifolia)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・オミナエシ属>
 
         2012/8/11                      2019/7/4
スイカズラ科オミナエシ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と、沖縄以外の地域に分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、東シベリアにかけて分布する。
秋の七草の1つで、よく栽培されているが、自生するものは少なく、なかなか見られい。
草丈は60〜100cm程度で、根茎が横に這って増える。茎は直立し、上部でよく分枝する。
葉は対生し、長さ10p程で羽状に裂ける。葉柄は数p〜10cmほど。
花期は8〜10月で、茎先に散房花序を付け、直径数oの黄色い花を多数付ける。
花冠は5裂して筒部は短い。オシベは4個、花柱は1個。
果実は長さ4o前後の長楕円形で、オトコエシのような翼はない。

2012/8/11 実家の庭で、オミナエシの花が開き始めていました。
秋の花のイメージですが、開花は夏真っ盛りの頃から始まります。
2019/7/4 実家の庭のオミナエシですが、花茎が一気に伸びてきました。
茎頂の花序ですが、ツボミが黄色く色付き始めていました。

ハグマノキ (白熊の木)(Cotinus coggygria)
<ムクロジ目・ウルシ科・ハグマノキ属>
 
ウルシ科ハグマノキ属の落葉小高木で、中国、ヒマラヤ、ヨーロッパ南部などが原産地。
日本には明治時代の初期に渡来し、庭木や公園樹として植栽されるようになった。
樹高は3〜8mで、幹からは染料が採れ、樹皮からはタンニンが採れる。
葉は互生し、長さ3〜8pの卵形の単葉で、枝先に固まって付く。
花期は5月〜7月で、枝先に円錐花序を付け、小さな淡緑色の花をたくさん付ける。
花は直径3oほどの5弁花で、萼片やオシベも各々5個ある。
雌雄異株で、雌株は不稔花の花柄が長く伸びて羽毛のようになる。雄株では果柄は伸びない。
この花柄が羽毛のように伸びて、綿菓子のようになると、遠くからは煙のように見える。
その様をハグマ(ヤクのしっぽの白毛)で作られた仏具の払子に見立てたのが和名の由来。
なお、英名は「スモークツリー(smoke tree)」で、その訳である「ケムリノキ」の方が通りが良い。
花の後にできる果実は、小さな卵形の核果で、少数が結実する。

2018/6/5
実家近くを散歩中、ハグマノキを植えている家がありました。
花は終わっているようで、小さな果実が付いていました。

センダン(Melia azedarach)
<ムクロジ目・センダン科・センダン属>
   
センダン科センダン属の落葉高木。別名としてオウチ(楝)、アミノキなどがある。
日本では、四国、九州、沖縄に自然分布する。ただ、最近は、本州の関東以西にも自生が見られる。
海外ではアジア各地の熱帯、亜熱帯地域に分布する。
樹高は15 mほどになり、成長はかなり早い。
若い樹皮は紫褐色で、楕円形の小さな黄斑な点在する。太い幹は樹皮が縦に裂け、凹凸ができる。
葉は互生し、奇数2〜3回羽状複葉で、全体では数十p以上の大きさになる。
小葉は楕円形で、浅い鋸歯があり、薄くて柔らかい。
花期は5月〜6月で、若枝の葉腋に円錐花序を出し、淡紫色の5花弁の花を多数付ける。
果実は長さ2cm程の楕円形の核果で、晩秋に黄褐色に熟し、落葉後もしばらく残る。

2019/6/26
ミカイドウの近くにあったセンダンの樹を見てみると、葉陰に果実がそこそこついていました。
大きさは、既に熟したころの大きさに近く、色はきれいな緑色で、艶々しています。


センダンの花

       .
2016/5/13

センダンの花ですが、紫をベースにしたとてもお洒落な色合いの花なんです。
上の写真がそうなんですが、いかがですか。私はお洒落だと思うのですが。


ハス(Nelumbo nucifera)
<ヤマモガシ目・ハス科・ハス属>
   
ハス科ハス属の抽水性の多年草で、在来種。原産地に関しては諸説があるが未決着。
ハスには観賞蓮と食用蓮があり、前者の地下茎(レンコン)は細く、食用には向かない。
大賀ハスなどの古代ハスは、2000年以上前から日本に存在している。
ハスは、地中の地下茎から茎を伸ばし水面に草丈1m以上になる葉を出す。
茎には通気用の穴があり、葉柄にも同じように穴がある。
葉は円形で、中央に葉柄が付き、強い発生性があり、水をはじいて水玉が出来る。
花期は7〜8月で、地下茎から伸びた花柄の先に直径20p前後の花を咲かせる。
花色には淡紅色と白色のものがあり、開花直後の花托は黄色い。
授粉が進むと花托の色は緑色に変化して、花後、花托の中の果実が花托と共に成長する。

2012/8/12
朝、実家近くを散歩していると、ハス田があり、白と淡紅色の花が咲いていました。
食用ハスなので、おそらく、明治になって中国から入ってきた品種と思われます。
自宅近くで栽培されている大賀ハスなどと比べると、花弁の数が少なく、色が淡いように思います。
下記を見ていただければわかると思いますが、時間が経つと花弁が徐々に色褪せて行きます。

 
2019/6/26
実家近くを散歩中、ハス田の近くを通ったのですが、白い花が数輪咲いていました。
まだ、葉もそう多くないので、開花時期には早いみたいですね。


古代ハス(大賀ハス)の開花

自宅が近い、町田市の薬師池公園にあるハス田で咲く大賀ハスの開花の様子です。
開花から4日目のお昼頃に散るまでの様子を時系列にしたものです。
ハスの花は、お昼頃には閉じ始めますので、最もきれいなのは、開花2日目の早朝だと思います。
なお、上記の食用ハスの花弁が淡い色なのは、開花3日目くらいだからかもしれません。

       
    2016/7/20(ツボミ)         2016/7/12(ツボミ)      2011/8/17(開花直前のツボミ)

       .
2016/7/25(1日目)            2016/7/20(2日目)              2016/7/20(3日目)

ハスの花の開花は、1日目はピーク時でも半開き状態で、その後ツボミ状態まで閉じます。
2日目は、満開まで開きます。その時、花托は黄色く、柱頭も黄色い。その後にツボミ状態まで閉じます。
3日目も、満開まで開きます。その時、花托は黄緑色が混じり、柱頭も黒っぽい物が混じります。
柱頭が黒っぽくなっているものは、受粉が完了した証です。その後、少し閉じますが、そのまま翌日を迎えます。

   
    2016/7/20(4日目)          2016/7/20(4日目)         2016/7/12(花托)

4日目は、開き切った後、お昼頃までには散ってしまいます。
花弁やオシベが散ると、緑色になった花托だけが残ります。


シンジュボシマンネングサ(Sedum bithynicum)
<ユキノシタ目・ベンケイソウ科・センペルビヴム亜科・マンネングサ連・マンネングサ亜連・マンネングサ属>
   
ベンケイソウ科マンネングサ属の常緑多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
草丈は5〜20cmで、葉は互生し、長さ4〜8oの円柱状の広線形で、先は鈍頭。
花期は4月〜7月で、花弁は5個で、長さ4o前後の披針形で、鋭頭。
花弁は白色だが、中央脈が赤味を帯びるものが多く、ほぼ平開する。
オシベは10個で、花弁より短く濃紫色。心皮は5個で、子房は離生する。
ウスユキマンネングサとよく似ているが、花の多くが6数性のため、花弁の数で区別できる。

2018/6/5
実家の裏庭で、鉢植えになっているマンネングサ属が気になっていました。
それが花を付けていました。それも黄色ではなく、白い花です。
白い花で思い浮かんだのが、ウスユキマンネングサでしたが、調べるとシンジュボシマンネングサでした。
その違いは、花弁の数で、本種が5数性なのに対して、ウスユキマンネングサは6数性なのです。
見てわかる通り、咲いている花全てで、花弁の数は5個でした。

ハナハマセンブリ(Centaurium tenuiflorum)
<リンドウ目・リンドウ科・リンドウ連・シマセンブリ属>
   

 
リンドウ科シマセンブリ属の1年草で、地中海沿岸原産の帰化植物。
1988年に神奈川県で最初の報告があった、比較的新しい帰化植物です。
葉は、十字対生でほぼ水平まで開き、やや幅のある披針形で、無柄で先が尖る。
ロゼット状の根生葉は、花期にはほとんど枯れてしまっている。茎は4稜形で、稜には翼がある。
花冠はピンク色で、中心部が白く、5裂して平開し、直径は10mmほどになる。
萼は筒状で、花冠の基部に接して付き、先は深く5裂して、裂片の先は細く尖る。

※ ベニバナセンブリと良く似ているが、下記の点で区別できる。
・花期に根生葉が元気に残っているのがベニバナセンブリで、ハナハマセンブリでは枯れる
・茎葉がハナハマセンブリはほぼ平開するが、ベニバナセンブリは斜上して平開しない
・ツボミの花冠裂片と花筒の比率が、ベニバナセンブリはほぼ1:1、ハナハマセンブリは1:1.5

2017/7/1
実家近くを散歩しているとき、道路脇の空き地でハナハマセンブリがたくさん花を付けていました。
八ヶ岳に行く途中、サービスエリアの空き地で見かけて以来の再会です。
サービスエリアで見た花は、咲き終わりに近かったので、あまりきれいとは言えない状態でした。
それに比べると、この株はまだ瑞々しくて、花も葉もきれいな色をしています。
なお、ハナハマセンブリと判断したのは、前述の判断基準によります。









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