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播州地方で見かけた野草(冬T)



実家近辺や兵庫県内などを移動する際に見かけた野草です。
といっても、じっくりと撮影したのではなく、出かけた際にちょこちょこと撮影しただけのため、あまり多くはないです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記の野草を追加しました。
ビロードモウズイカ

また、野草ではありませんが、下記を追加しました。
マンリョウ、エンドウ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
クスノキ目
ロウバイ科(ソシンロウバイ)
シソ目
ゴマノハグサ科(ビロードモウズイカ)
ツツジ目
サクラソウ科(マンリョウ)
マメ目
マメ科(エンドウ)
播州地方で見かけた冬の野草
和名インデックス


ソシンロウバイ(Chimonanthus praecox Link cv. concolor)
<クスノキ目・ロウバイ科・ロウバイ属>
 


ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本には、江戸時代の初め頃に渡来したとされている。
樹高は5m程までになる。葉は対生し、尖った長楕円形で、全縁。
花期は1月〜2月で、直径2cm程の黄色い花を付ける。香りが強く、蝋細工のような光沢がある。
ロウバイには、ソシンロウバイ、マンゲツロウバイ、トウロウバイなどの栽培品種がある。
よく見かけるのは、花が大きく、花の中心まで黄色いソシンロウバイである。
基本種のロウバイは、花の外周は黄色い花被片だが、中心部が暗紫色になる。
周囲の黄褐色の総苞から、黄色の花被片へと準じ大きくなりながらオシベまで螺旋状に付く。
花の中心部には、8個のオシベ、不完全な仮オシベ、その中心に多数のメシベがある。
雌性先熟で、最初オシベは大きく開き、葯も閉じており、中央のメシベは他からの花粉を受け入れる。
授粉後、オシベが閉じて中心に集まり、葯も裂開して花粉が出始める。
花後、花托蛾大きくなり、長卵形の偽果になる。中には、1cmほどの痩果がたくさん入っている。
偽果の鱗状の模様は、総苞、花被片、オシベが付いていた部分で、頂部には仮オシベが残る。
種子などには、アルカロイドであるカリカンチンを含むため、有毒植物である。

2017/1/16
実家の庭で、ソシンロウバイが花を咲かせ始めていました。
この時期、咲いている花は少ないので、朝からヒヨドリが蜜を求めて訪花し、うるさい事この上なし。
せっかく最多ロウバイの花を食い散らかしていきます。追い払っても、直ぐに戻ってきます。
メジロもたまにやってきますが、こちらは花を落とすこともなく、きれいに蜜を吸って行きます。


ロウバイとソシンロウバイの花

ロウバイの花は、梅の花と咲く時期も花の形も似ていますが、クスノキ目とバラ目と遠縁の系統です。
ただ、どちらも良い芳香があり、ロウバイの香りは、清涼感のある清々しい香りです。
ロウバイにはいくつか園芸品種があり、花弁が黄色一色のソシンロウバイもその1つです。
マンゲツロウバイは花芯に紫褐色の輪があり、ロウバイの花は小ぶりで、花弁が尖り、花芯が褐色です。
なお、実生で生産されているため、紫褐色の斑紋の入り方などは変異が多く、各々に個性があるようです。

     .
  <ロウバイ>                       <ソシンロウバイ>


ビロードモウズイカ(Verbascum thapsus)
<シソ目・ゴマノハグサ科・ゴマノハグサ亜科・ゴマノハグサ連・モウズイカ属>

ゴマノハグサ科モウズイカ属の越年草で、帰化植物。日本では、ほぼ全国に分布する。
原産地は、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアを含む広範囲で、アメリカとオーストラリアにも帰化している。
草丈は1〜2.5mに達するが、1年目は長さ50cmに達する大きな葉のロゼットを形成する。
そして、冬季に休眠することによって、翌年に花茎を延ばして花を付ける。
植物体全体に星形の毛状突起があり、特に葉では密で、葉が灰緑色に見え、これがビロードの所以。
花期は6月〜8月(暖地では〜10月)で、2年目に分枝しない茎を伸ばす。
この茎には、茎葉が螺旋状に付き、上部ほど小さくなる。葉は厚く、葉柄部は茎に沿って翼状に下に流れる。
茎の上部に長さ50cmほどの総状花序を付け、多数の花を付けるが、咲くのは不規則に数個の花だけである。
なお、花は1日花で、夜明け前に咲き、午後にはしぼむ。
花は直径15〜30oの黄色で、萼筒は5残裂し、花冠も5裂して、花弁に合着した5本のオシベがある。
このオシベには2型があり、上側の3個は短くて花糸は黄色から白色の毛が密生し、葯は小さい。
下側の2個のオシベは長めで、花糸は無毛。葯も大きめである。
花は雌性先熟であり、多くの昆虫が訪花するが、有効なポリネーターはハナバチ類だけである。
なお、日中に昆虫による受粉がなかった場合は、自花受粉する。

2020/1/10
川沿いを散歩していた時、漁港の堤防沿いの所々で、ロゼット状に大きな葉を広げていました。
ビロード状の葉の特徴から本種と分かりましたが、直径50cmくらいありました。


ビロードモウズイカの花

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2017/7/16
湯田中温泉の川沿いの道路脇で見かけたビロードモウズイカの花です。
草丈は1mほどで、見たのが午後だったので、そろそろ花もしぼむ頃。落ちかけている花もありました。


マンリョウ(Ardisia crenata Sims)
<ツツジ目・サクラソウ科・ヤブコウジ属>
 
サクラソウ科・ヤブコウジ属の常緑小低木で、在来種。
日本では、本州の関東以南、四国、九州に自生する。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾、インド、インドシナ半島に分布する。
6〜7月に散状花序を出し、やや下垂したソバカスのある白い花を開く。
11月頃に紅く熟し、その果実が美しいので栽培され、正月の縁起物とされる。
赤く熟した果実は、そのまま越冬し、翌年の4月頃まで見られる。
なお、栽培品種には白や黄色の果実もある。

2020/1/10
今年は、マンリョウが非常に多くの果実を付け、見応えのある樹形になっていました。
木陰などの目立ちにくい場所にあるので、落葉で見やすくなった冬には赤い果実が一層目立ちます。


マンリョウの花

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2013/7/9                   2013/7/9                   2013/9/2
多摩川近くの民家の生け垣下で見かけた、マンリョウの花です。
右端は、未熟な果実ですが、大きさは熟した赤い果実と大差ない大きさになっています。
5深裂した花弁、黄色いオシベ、未熟な果実には、暗褐色の斑点がソバカスのように付いているのが特徴。


エンドウ(Pisum sativum L.)
<マメ目・マメ科・マメ亜科・エンドウ属>
 
マメ科の一年草または越年草で、広く栽培され、食用となっている。
古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆でもある。
麦作農耕とともにユーラシア各地に広まり、5世紀に中国に、9〜10世紀に日本へは伝わったとされる。
エンドウには、莢の硬さにより硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)がある。
硬莢種は文字通り莢が硬く、完熟して乾燥した豆を利用するものである。
軟莢種は、未熟な豆果をサヤエンドウとして利用したり、完熟した生豆をグリーンピースとして利用する。
原産地が地中海性気候の近東地方であるため、夏は成長適期ではなく、秋に蒔いて春に収穫する。
花期は3月〜5月で、硬莢種の花は紅色であり、軟莢種の花は白色が多い。

2020/1/10
今年は暖冬なのでしょう。路地植のエンドウが、既に開花し、食べ頃の果実を付けています。
これだけを見ていると、4月頃の畑のようです。この後、寒くなったらどうなるのか心配です。
ちなみに、この花はサヤエンドウです。隣りの豆を使うウスイエンドウは、まだ、小さくて花はありません。









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