ホーム相模原 ブラブラ録>神奈川県立相模原公園・相模原市立麻溝公園 公園に暮らす生き物たち


神奈川県立相模原公園・相模原市立麻溝公園 公園に暮らす生き物たち



神奈川県立相模原公園と相模原市立麻溝公園は隣り合っていて、陸橋でつながっています。
神奈川県立相模原公園には、花菖蒲の「水無月園」、フランス式庭園、大温室などがあります。
相模原市立麻溝公園は、多くのアジサイとクレマチスなどが植栽されていて楽しめます。

この両公園で見かけた生き物たちです。
といっても、特定の時期だけですので、四季を通じて訪れればもっといろいろいると思います。



ここでは、下記のものを掲載しています。
チョウ目・アゲハチョウ上科
シジミチョウ科(ミズイロオナガシジミ)
シロチョウ科(スジグロシロチョウ)
トンボ目・トンボ亜目
トンボ科科(ショウジョウトンボ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目
テントウムシ科(ナミテントウ)
ハエ目・ハエ亜目
ハナアブ科(ホソヒラタアブ)
バッタ目・キリギリス亜目
キリギリス科(ヒメクダマキモドキ)
 
クモ目
コガネグモ科(シロスジショウジョウグモ)
公園に暮らす生き物たち
和名インデックス


スジグロシロチョウ(Pieris melete)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>

シロチョウ科モンシロチョウ属に分類されるチョウで、在来種。
日本を含め、中国東北部、東シベリア、朝鮮半島に分布している。
日本でもほぼ全国でみられる。冬は幼虫で越冬する。
翅脈の周りの鱗粉が黒くなっている点がモンシロチョウとの識別点で、特にメスでは顕著。
モンシロチョウが比較的日当たりのよい草原を好むのに対し、本種はやや薄暗く湿った場所を好む。
春型では翅の裏側翅脈に沿い灰色の筋が見られ、夏型では表面の黒紋が大きくなる。
幼虫の食草は、イヌガラシ、ダイコンなどのアブラナ科植物。

2007/6/10
相模原市立麻溝公園で、植えられていたラベンダーに留まっていたスジグロシロチョウです。
翅の模様から判断して、翅を半開きにしているのはメスで、腹部を上げているので交尾拒否のポーズ。
奥の翅を閉じているのは、交尾しようと近づいてきたオスだと思います。

ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia attilia)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ウラギンシジミ亜科・ウラギンシジミ属>

シジミチョウ科ミズイロオナガシジミ属のシジミチョウで、在来種。
日本では北海道から本州、四国、九州に分布するが、北海道、四国、九州では分布がやや限定される。
海外では、日本も含め東アジア(朝鮮半島から中国、モンゴル、ロシア南東部、ミャンマー)に分布する。
日本で見られるものは一括して基亜種とされるが、対馬産を別亜種とする場合もある。
前翅長は11〜18mmで、発生時期は6月。
翅の表麺は暗灰色一色で、後翅にわずかに水色の斑紋がある。
翅の裏面は白地に黒い帯が2本あり、内側の1本は後翅下端で腹部側に折れ曲がる。
その折れ曲がり点の先に橙色の斑紋が2つあり、長い尾状突起がある。
活動するのは主に夕方で、日中は飛ばずに木の葉の裏などで休んでいることが多い。
幼虫の食草はブナ科植物で、主にクヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなど。
新芽のそばに卵が産みつけられ、卵で越冬して翌春に孵化する。

2008/6/7
相模原市立麻溝公園で、アジサイの葉の上で見かけました。
よく見かけるヤマトシジミとは、翅裏の模様が異なるので、後で調べて本種と分かりました。

ショウジョウトンボ(Crocothemis servilia mariannae)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・アカネ亜科・ショウジョウトンボ属>
 
日本では、北海道南部から本州、四国、九州に分布する日本固有種。
なお、南西諸島に分布するものは、タイリクショウジョウトンボ(原名亜種)として区別される。
原名亜種は、台湾、中国南部からインドシナ、マレーシア、フィリピン、ボルネオ、スマトラなどに広く分布する。
羽化直後は、雌雄とも淡い黄色だが、オスは成熟すると眼まで含めて全身真っ赤になる。
メスは、くすんだ褐色になり、雌雄の区別は容易になる。
オスは、水辺の縁に縄張りを持ち、縄張りに沿って哨戒飛行をして、縄張りを守る。
なお、ショウジョウは、中国の伝説上の赤い顔をした動物「猩猩」から来てる。

2012/6/17
神奈川県立相模原公園の水無月園で見かけたショウジョウトンボのオスです。
この時期でも真っ赤なので、遠目でも直ぐに目につきますね。
メスは地味な淡褐色(下記参照)なので、一見、ウスバキトンボのように見えます。



ショウジョウトンボのオスとメス

     .
2011/8/17(オス)                   2016/7/20(メス)
町田市の薬師池公園で見かけたショウジョウトンボのオスとメスです。
メスは、最初、ウスバキトンボと間違えていました。
体色は似ていますが、翅の基部が淡褐色がかっていることで区別できます。


ナミテントウ(Harmonia axyridis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・テントウムシ亜科・テントウムシ族>

テントウムシ科の昆虫で、在来種。非常に色や斑紋に変異が多い。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
世界的には、朝鮮半島から中国、シベリア、サハリンに分布している。
体長は5〜8oで、出現時期は3月〜11月。
最もよく見かけるテントウムシの1つで、幼虫も成虫もアブラムシを食べ、成虫で越冬する。

斑紋は遺伝的に決まっていて、花期の4種類の遺伝子の組み合わせで決まる。
・紅型(紅色の地に小黒斑が19個)
・二紋型(黒地に紅色の斑紋が2個)
・四紋型(黒地に紅色の斑紋が4個)
・斑型(黒地に紅色の斑紋が12個)
上記の内の2つの組み合わせで、黒が優先になる斑紋となる。
なお、九州などの暖地では二紋型が、寒冷地の東北、北海道では紅型が多くなる。

2006/6/24
相模原市立麻溝公園で、クレマチスの花を撮った時に写りこんでいたナミテントウです。
斑紋の特徴から、黒斑が大きめの紅型になります。


ナミテントウのいろいろな斑紋

   .

多摩川の河川敷で見かけたナミテントウの斑紋の変異です。
残念ながらきれいな四紋型や斑型の個体は見たことがありません。
参考のために、四紋型によく似たダンダラテントウも載せてあります。


ホソヒラタアブ(Episyrphus balteatus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族>
 
ハナアブ科ヒラタアブ族の1種で、日本では北海道から本州、四国、九州に分布する。
海外でもアジアから欧米まで、非常に広範囲に分布している。
体長は8〜11mmで、3月〜11月まで見られる。
腹部はオレンジ色と黒色の縞模様で、各々の節に太い黒帯と細い黒帯がある。
ホバリングの名手で、ホバリングと移動を繰り返しながら花から花へと飛び回る。
幼虫はアブラムシを食べ、成虫は花の蜜や花粉を食べる。成虫で越冬する。

2005/6/4
相模原市立麻溝公園で、クレマチスの花を撮った時に写りこんでいたホソヒラタアブです。
腹部の帯模様の特徴から、ホソヒラタアブのオスとしました。

ヒメクダマキモドキ(Phaulula macilenta)
<バッタ目・キリギリス亜目・キリギリス下目・キリギリス上科・キリギリス科・ツユムシ亜科>
 
キリギリス科ツユムシ亜科に分類される昆虫で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島にかけて分布している。
体長は翅端までで30〜40mm。成虫の出現時期は7月〜9月。
体色は緑色で、翅脈が目立ち、翅全体のツヤが少ない。
成虫は樹上で生活し、卵も樹木の枝の中に産み付けられる。
サトクダマキモドキやヤマクダマキモドキに似ているが、一回り小さく、前翅の縁は白くない。
元々は南方系の昆虫ですが、最近、生息範囲を拡大している。

2008/11/30
相模原市立麻溝公園から神奈川県立相模原公園への陸橋を渡ったところで見かけました。
見かけたとき、クツワムシにしては小さいのでウマオイではと思いました。
近づいてよく見ると、形が微妙に異なるし、翅の上部まで緑色です。
あとで、いろいろ調べてヒメクダマキモドキのメスと分かりました。
判断点は、前翅の翅脈の形状と、胸近くの翅脈が白くない点です。

シロスジショウジョウグモ(Hypsosinga sanguinea)
<クモ目・コガネグモ科・ショウジョウグモ属>

コガネグモ科ショウジョウグモ属の1種で、在来種。
日本では北海道から本州、四国で生息が確認されているが、九州では未確認。
体長は、オスで3o前後、メスで3〜5mmと小型のクモである。
成体が見られるのは6月〜8月で、草原や林縁の草間、枝葉間などに小さめの垂直円網を張る。
体色は変異があり、全体が赤褐色、黒色のもの、黒地に白い線状、赤褐色地に黒点があるものがいる。

2007/6/10
相模原市立麻溝公園でアジサイを撮影した際、写り込んでいたものです。
クモらしくない橙色の体色と、お尻にある黒斑が特徴です。
いろいろ調べていると、シロスジショウジョウグモの「赤色フタホシ型」に行き着きました。









inserted by FC2 system