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境川に暮らす生き物たち 昆虫編(T)



神奈川県相模原市と東京都町田市の間を流れる境川、二級河川で、流路は52kmほどだそうです。
二級河川ですが、古より相模の国と武蔵の国の国境を分ける川として、境川と呼ばれていたようです。
源流は、城山湖の北、500mほどの所にある沢で、江ノ島付近で相模湾に流れ込んでいます。

その境川やその近くで見かけた昆虫たちです。
といっても、散歩途中で見かけた極一部の昆虫のみです。
探せばもっといろいろな昆虫がいると思います。

< トピック >

今回、新たに出会った下記の昆虫を追加しました。
サザナミスズメ



ここでは、下記の昆虫を掲載しています。
チョウ目・アゲハチョウ上科
アゲハチョウ科(ナガサキアゲハ)
シジミチョウ科(ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ベニシジミ)
シロチョウ科(モンシロチョウ)
タテハチョウ科(コミスジ、クロコノマチョウ[秋型]、キタテハ[秋型])
チョウ目・セセリチョウ上科
セセリチョウ科(ダイミョウセセリ)
チョウ目・シャクガ上科
シャクガ科(ウメエダシャク)
チョウ目・スズメガ上科
スズメガ科(ウンモンスズメ、サザナミスズメ、オオスカシバ、セスジスズメ)
チョウ目・ヒロズコガ上科
ミノガ科(ニトベミノガ)
チョウ目・メイガ上科
ツトガ科(ツゲノメイガ)
チョウ目・ヤガ上科
ヤガ科(フタイロコヤガ)
トンボ目・イトトンボ亜目
カワトンボ科(ハグロトンボ)
トンボ目・トンボ亜目
トンボ科科(アキアカネ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ)
ヤンマ科(ギンヤンマ)
アミメカゲロウ目
ウスバカゲロウ科(ホシウスバカゲロウ)
カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目
カメムシ科(キマダラカメムシ)
ナガカメムシ科(モンシロナガカメムシ)
カメムシ目・カメムシ亜目・トコジラミ下目
サシガメ科(ヨコヅナサシガメ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目
アオバハゴロモ科(アオバハゴロモ)
ヨコバイ科(ツマグロオオヨコバイ)
セミ科(アブラゼミ)
昆虫
和名インデックス


ナガサキアゲハ(Papilio memnon)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アゲハチョウ族・アゲハチョウ属>
 
日本では、本州近畿以南から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、東南アジアとインドネシアの島嶼から、中国、台湾を経て日本まで分布している。
近年は、茨城県南西部や栃木県南部でも確認され、関東北部での増加が顕著である。
なお、日本に分布するのは、亜種の「Papilio memnon thunbergi Von Siebold」である。
成虫の前翅長は80mmほどあり、日本産のチョウでは、オオゴマダラなどと並ぶ最大級のチョウである。
本種は、性的二形が顕著で、オスの翅は全体が黒く、後翅の外縁にわずかに赤い斑点が認められる程度。
一方、メスの後翅の中央部には白く細長い斑点が並び、その外縁に赤い環状紋が並ぶ。
その白い斑点は、南の個体ほど広くなる傾向があり、九州や沖縄産では前翅にまで広がる。

2016/4/23
境川近くのクリ園(といっても収穫などはしていないよう)で見かけました。
柵の中には入れませんので、柵越しに撮りました。そのため距離があり、解像度は良くありません。
翅の模様から判断して、オスのようです。

ウラギンシジミ(Lampides boeticus)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ウラギンシジミ亜科・ウラギンシジミ属>

典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布する。
日本以外ではヒマラヤ地域から中国にかけて分布する。
幼虫の食草は、マメ科のクズやフジなどで、花や蕾を食べる。
成虫は、5月〜10月に見られ、花・樹液・腐果などに集まる。そして、成虫で越冬する。
翅の裏は、銀色一色で、これが和名の由来です。
翅の表側は、オスはオレンジ色、メスは白から淡い水色をしていて、識別は容易。

2016/5/7
境川に向かう途中の坂道で、目の前をウラギンシジミがひらひらと飛んで行きました。
近くの石垣の上に生えている笹の葉に止まったので、そっと近づいて撮影しました。
翅の表側が淡い水色なので、ウラギンシジミのメスのようです。
見かけた時期や翅の傷み具合から見て、越冬を終えた個体のようです。

ウラナミシジミ(Lampides boeticus)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ウラナミシジミ属>
 
<産卵中のメス>                 .
 
     <オス>                  <メス>

シジミチョウ科ウラナミシジミ属に分類されるチョウで、在来種。
南方系の移動性が高いチョウで、春から秋にかけて温帯域に分布を広げ、冬には死滅する。
そのため、日本では秋には北海道南部から本州、四国、九州で多く見られるようになるが、
冬から春には東日本ではあまり見られなくなる。西日本の温暖な地域では通年で見られる。
日本以外でもアフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアまで広く分布する。
前翅長は15〜20mmで、翅裏には淡褐色と白のしま模様があり、これが和名の由来。
翅の表側には黒褐色の地の内側に金属光沢のある青い部分がある。
青色部分は、オスでは広く、メスでは翅の付け根部分に少しある程度である。
また、後翅の後端には黒斑が2つあり、この黒斑の間には細い尾状突起がある。
幼虫は、マメ科植物(クズ、エンドウ、アズキなど)を幅広く食べる。

2017/9/25
境川に近い草原で、スペアミントやヤブツルアズキにたくさん集まっていました。
ただ、集まっている個体の多くはメスで、オスは少ないようです。
集まっている中で、オスと確認できたのは1個体のみでした。

ベニシジミ(Lycaena phlaeas)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ベニシジミ亜科・ベニシジミ属>
 
<夏型>                  <秋型>

シジミチョウ科ベニシジミ属のチョウで、在来種。
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸に広く分布し、多くの亜種に分かれている。
日本に生息する亜種は、「Lycaena phlaeas americana Harris」である。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。
前翅長は15mm前後で、出現時期は3月〜11月と長い。
前翅は表裏とも赤地に黒褐色の斑紋があり、後翅は表面が黒褐色で、裏面が灰色。
雌雄で翅の形が異なり、前翅が尖ったような形のものがオスで、少し丸まった感じのものがメスである。
また、春型ではオレンジ色が鮮やかで、黒斑が小さくなり、縁取りも幅が細くなる。
夏型では、黒斑が大きくなり、オレンジ色部分に縁取りの灰褐色が混ざりこんで、全体が黒っぽくなる。
秋型は、春型のようにオレンジ色が鮮やかになるが、黒斑や縁取りは夏型に近い。
幼虫の食草は、タデ科植物のスイバ、ギシギシ等。冬は幼虫で越冬する。

2017/9/25
境川に近い草原で、スペアミントの花に訪花していました。
左の個体は、全体に黒っぽい夏型で、右の個体は赤味の強いオレンジ色の秋型です。


春型のベニシジミ

 
2012/4/25
多摩川の河川敷で見かけた春型のベニシジミです。
夏型や秋型と比べて、赤味の少ないオレンジ色で、鮮やかに見えます。
また、黒斑は小さく、縁取りも幅が細くなっています。


モンシロチョウ(Pieris rapae)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>

アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウの一種で、在来種。
日本(全国)を含め、全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。
広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。
日本に分布するのは亜種「Pieris rapae crucivora」とされている。
幼虫の食草はキャベツ、アブラナなどのアブラナ科植物で、それらの栽培域の拡大に伴い分布を広げてきた。
日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。
成虫は3月〜11月頃まで長期間見られ、年に4〜5回ほど発生するが、時期や回数は地域によって異なる。
開長は45〜50mmで、前翅の基部半分ほどが灰白色なのがメスで、オスは翅の付け根のみ灰白色。
オスはメスを探して飛び回るので、長時間飛び回っている個体の多くはオスである。
オスはメスを見つけると交尾しようとするが、交尾済みのメスは翅を広げ、腹部を突き上げて拒否する。
幼虫は、孵化後、4回脱皮して終齢幼虫となり、その後蛹になる。越冬は蛹で行う。

2018/10/16
境川近くの道路脇で、アイノコセンダングサの花で吸蜜中のモンシロチョウを見かけました。
どこにでもいるモンシロチョウですが、そのためか、写真を撮っていませんでした。
この写真が、この近くで撮った唯一のモンシロチョウの写真です。
翅の色や模様などから判断して、この個体はオスであろうと思われます。

コミスジ(Neptis sappho)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・イチモンジチョウ亜科・ミスジチョウ属>
 
チョウ目タテハチョウ科に分類されるチョウの一種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、屋久島、種子島まで分布するが、それ以南には分布しない。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、欧州南東部に分布する。
幼虫の食草は、クズ、ハギ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物である。3齢幼虫で越冬する。
翅の表面は黒褐色で裏面は明るい褐色。前翅に1本、後翅に2本の白い帯模様がある。裏の模様も同じ。
なお、翅を開いて止まることが多いが、その際、3本の帯模様に見える。これが和名「ミスジ」の由来。
成虫は、4月〜11月と長期間見られ、低地や丘陵地の森林周辺に多く見らる。
飛び方に特徴があり、数回羽ばたいてはスーっと滑空するのを繰り返す。

2015/9/19
境川近くのクリ園(といっても収穫などはしていないよう)で見かけました。
柵の中には入れませんので、柵越しに撮りました。比較的近かったので、解像度はほどほどです。
3本の白い帯模様の様子が良く分かると思います。

クロコノマチョウ(秋型)(Melanitis phedima)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・ジャノメチョウ亜科・コノマチョウ族・コノマチョウ属>
 


タテハチョウ科コノマチョウ属のチョウで、在来種。
日本では、本州関東以西から四国、九州に分布する。温暖化により北上している。
出現は6月〜11月と長いが、特に秋の9月〜10月に多い。
ジャノメチョウ亜科の中でもコノマチョウの仲間は異端であり、脚の爪が二分する特異な形態を持つ。
日中、成虫は里山の疎林や開けた竹林の枯れ草や落ち葉の間でじっとしている。
これが、気温の低い日出時や気温が下がってくる日暮時に、水を得た魚のように活発に活動し始める。
ジャノメチョウの仲間なので、静止時は翅をたたんで止まる。
そのため裏面のほぼ茶色一色の模様が、枯れ葉の中では保護色となり、見つけにくい。
夏型と秋型があり、夏型は秋型より黒っぽく、翅裏には小さく、明瞭な蛇の目模様が並ぶ。
一方、秋型は、翅の裏面が枯れ葉模様になり、蛇の目模様は目立たなくなり、翅の突起が夏型より尖る。
幼虫の食草はススキ、ジュズダマなどのイネ科単子葉植物で、越冬は成虫で行う。

2015/10/12
マンションのエレベーターホールに迷い込んで、壁に止まっていました。
左側は蛍光灯での撮影で、右側がフラッシュ撮影です。
光源の色味が異なることもありますが、蛍光灯の方は露光もオーバー気味なので、色が明るめです。
見た感じは薄暗いこともあり、右側の色合いに近かったのですが、明るい所では左側かもしれません。
蛇の目模様が目立たない、茶色味が強い枯れ葉模様の秋型です。

下段は、標本にしたものですが、秋型のメスの翅の表には、朱色に縁取られた目玉模様があります。

キタテハ(Polygonia c-aureum)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・タテハチョウ族・キタテハ属>
 
タテハチョウ科のチョウで、翅の表が黄色いことが和名の由来。
日本を含め、インドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島まで分布している。
日本でもほぼ全国で普通にみられる。
後翅の裏面に白い模様があり、これが「C」の字に似ていることが学名の「c-」の由来。
冬は成虫で越冬し、ものかげでじっとしている。
成虫の前翅長は25〜30mmで、翅の縁には大小の突起があり、先がとがっている。
翅表は、前後とも黄色の地に褐色の縁取りと黒い斑点があり、一部の黒斑の中には水色の小さな点がある。
翅裏は、前後とも赤褐色で、枯葉にまぎれる保護色となる。
夏型と秋型があり、夏型では羽表の地色がくすんだ黄色になり、縁取りが黒く、黒斑が大きい。
一方、秋型では羽表の地色は鮮やかな黄赤色になり、縁取りは褐色で薄れ、黒斑が小さい。
なお、翅裏も夏型では黒褐色になり、秋型では赤味が強くなって茶褐色になる。
また、翅の外縁の凹凸も、夏型では丸みがあるのに対して、秋型は鋭角に尖る。

2018/3/13
境川近くの空き地で見かけたキタテハで、左翅に大きなダメージが見られます。
昨秋からの越冬個体と思われ、秋型の鮮やかな黄赤色の地に薄い褐色の縁取りの特徴が見られます。

ダイミョウセセリ(Daimio tethys)
<チョウ目・セセリチョウ上科・セセリチョウ科・チャマダラセセリ亜科・ダイミョウセセリ属>
 
チョウ目セセリチョウ科に分類されるチョウの一種で、在来種。
日本では、北海道南西部から本州、四国、九州の北部に分布する。
関東などの一部地域では平地で見られるが、その他の地域では平地で見られることは稀。
海外では、東アジア、東南アジアに分布し、4亜種が分布する。
翅は黒褐色で翅の表裏に白斑が入るが、後翅に明瞭な白斑のある関西型と、白斑のない関東型がある。
両者の分布は、関ヶ原が分布境界とされている。なお、関東型でも不明瞭な白斑が見られることがある。
成虫は、暖地では年3回、寒冷地や高地では年2回の発生が見られる。
チャマダラセセリ亜科の特徴である翅を水平に開いて止まる習性は、本種も同様。
幼虫の食草は、ヤマノイモ、オニドコロなどのヤマノイモ科の植物です。
幼虫は、淡緑色の体に黒褐色の頭部を持ち、終齢幼虫で越冬する。

2015/5/5
河川敷近くに咲いていたハルジオンの花に、ダイミョウセセリが訪花していました。
ダイミョウセセリを見かけたのは初めてです。この個体の後翅には、白斑の名残がかすかに残っていました。

ウメエダシャク(Cystidia couaggaria couaggaria)
<チョウ目・シャクガ上科・シャクガ科・エダシャク亜科>
 
シャクガ科エダシャク亜科の蛾で、出現は年に1回。
日本では、北海道から四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本を含め、シベリアから朝鮮半島、中国まで広く分布している。
開張は35〜45mmで、翅は白色と黒色のまだら模様。腹部は淡黄橙色で黒色の斑紋が並ぶ。
見た目がトンボエダシャクなどと良く似ているが、翅の斑紋などで区別可能。
日中に活動し、フワフワと羽ばたきながら緩やかに飛び続ける。
幼虫は、ウメ、モモ、サクラ、エゴノキ、スイカズラなどの葉を食べる。

2018/6/12
境川からの戻り道、畑の脇に植えられていたフサフジウツギの近くをフワフワと飛んでいました。
見ているとフサフジウツギの花に止まったので、そっと近づいて撮影しました。
別の角度から撮ろうと動いた途端、フワフワと逃げられました。

ウンモンスズメ(Callambulyx tatarinovii gabyae)
<チョウ目・スズメガ上科・スズメガ科・ウチスズメ亜科・Callambulyx属>
 

スズメガ科ウチスズメ亜科に分類されるガで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、対馬に分布している。
開張は60〜80oで、前翅が淡緑色で、後翅が淡紅色、濃緑色の斑紋が美しい。
国内では、平地で極普通に見られ、灯火にもよく飛来する。
幼虫は、緑色の地に白い顆粒列で背中の直線と側面の斜線模様があり、褐色の斑紋を持つこともある。
幼虫の食草は、ニレ科のケヤキやアキニレなどで、秋に老熟して蛹化し、越冬する。
なお、ウチスズメ亜科の仲間は口吻が退化する傾向にあるが、本種も同様と思われる。

2017/7/20
自宅のあるマンションのエレベータホールでばったりと出会いました。
きれいな緑色の翅に魅せられて、自宅に持ち帰り、撮影しました。

サザナミスズメ(Dolbina tancrei Staudinger, 1887)
<チョウ目・スズメガ上科・スズメガ科・スズメガ亜科・スズメガ族・Dolbina属>
 
スズメガ科・スズメガ亜科に属するスズメガの1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に、島嶼部では対馬、石垣島、西表島に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国北東部、シベリア南東部に分布する。
開張は50〜80oになり、暗灰色〜黒褐色で波型の模様があり、翅の中央付近に白斑がある。
雌雄差はあまりないが、触角がオスでは太く繊毛状で、メスは細くて各小節に微毛がある。
発生時期は5月〜6月と7月〜9月の年2回で、成虫は樹液に集まる。
幼虫の食草は、モクセイ科のモクセイ、イボタノキ、トネリコ、ネズミモチなどである。
終齢幼虫は体長70oほどになり、土中に潜って蛹で越冬する。
見た目が似たヒメサザナミスズメいるが、開張が40〜60oと明らかに大きさが異なる。
また、腹部腹面がヒメサザナミスズメは灰色であるが、本種は白くて中央には黒紋が並ぶ。

2016/9/22
自宅のあるマンションのエレベータホールの壁に止まっていました。
撮影していると、突然、翅をブルブルとふるわせ始めました(右の写真で翅がブレています)。
かなり地味なグレーの体色とグレーの濃淡のみの模様の蛾です。
白い壁に止まっていたので目立ちましたが、樹の幹などでは保護色になるでしょう。
名前を調べたのですが分からず、不明種となっていました。
それが、他の蛾を調べていて似たものを見かけ、調べ直した結果、本種と判明しました。
3年越しの同定となったのですが、スズメガの仲間とは思っていませんでした。
なお、触角が細い鞭状で、繊毛状ではないのでメスの個体と思われます。

オオスカシバ(Cephonodes hylas)
<チョウ目・スズメガ上科・スズメガ科・ホウジャク亜科・オオスカシバ属>

スズメガ科オオスカシバ属に分類されるガで、在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
海外では、中国、東南アジア、アフリカ、オーストラリアに分布する。
和名は、成虫の翅が透明なことに由来するが、スカシバガ科ではなく、スズメガ科に属する。
体の背中側は黄緑色で、腹側は白。腹部中央に黒で挟まれた赤い帯模様がある。
その帯模様より尾端側は黄色で、尾端には黒い毛の束がある。
オオスカシバの翅の表面には、顕微鏡レベルの微細な顆粒が密生している。
その光学的な効果により、他の蛾などの鱗粉を除去した翅よりも透明度が高い。
幼虫は、黄緑色か褐色の体色で、尾端に1本の角がある。食草はクチナシで、その害虫である。

2015/7/2
朝、駅に向かう途中で、壁面に止まっているオオスカシバに気が付きました。
良く見ると、翅に鱗粉が付いており、白っぽくて不透明です。
今朝、羽化したばかりなのでしょう。羽化直後の野生種を見られるとはラッキーでした。
翅以外にも、全体的に色が淡く鮮やかで、なんとも初々しい感じです。
あいにく、カメラは持っていませんでしたので、携帯のカメラでなんとか撮影できました。
この後、翅を細かく震わせると、鱗粉は全て吹き飛んで、透明な翅になります。



オオスカシバの翅

     .

多摩川近くの公園で見かけたオオスカシバ(右側)と並べてみました。
左側の翅には白っぽい鱗粉がびっしりとついていますが、右側の翅はほぼ透明です。
オオスカシバが翅を細かく震わせると、鱗粉は徐々に取れて、透明な翅になります。


セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)
<チョウ目・スズメガ上科・スズメガ科・ホウジャク亜科・コスズメ属>
 
スズメガ科コスズメ属に分類される蛾で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布する。
背中に白い縦筋が2本走っていて、それば和名の由来と思われます。
見た目が、ジェット戦闘機を思わせる精悍なスタイルで、翅の模様もそれを助長している。
幼虫は、全体が黒っぽい(稀に黄緑色)イモムシで、背の両側に黄色から黄橙の眼状紋が並ぶ。
頭部と尾部では眼状紋は小さく連続し、尾端では左右から先端が白い尾角の基部で接する。
終齢幼虫に近づくにつれ、体色は黒褐色になり、眼状紋は赤っぽくなる。
非常な大食漢で、成長スピードが早く、数日で数倍に成長する事もある。
食草はヤブガラシやノブドウ、サトイモやサツマイモなど雑多で、数日で丸坊主にされることがある。
発生は、初夏から秋にかけて繰り返され、蛹で越冬する。

2015/9/19
境川近くの駐車場の壁に止まっているスズメガに気が付きました。
良く見かけるスズメガの内の1種で、後退翼のジェット戦闘機のようなスタイルです。


セスジスズメの幼虫

     .

2012/8/20
多摩川へ行く道端で、ヤブガラシの葉を食べていたセスジスズメの若齢幼虫です。
数日後に確認しようとしましたが、葉はすっかり無くなり、幼虫も見当たりませんでした。


ニトベミノガ(Mahasena aurea)
<チョウ目・ヒロズコガ上科・ミノガ科・Mahasena属>
 
ミノガ科の蛾の一種で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
成虫オスの開張は23〜27mmで、出現時期は6月〜7月。
蓑の大きさは30〜40mmで、食樹の葉の小片を多数付着させる。
排泄物は、蓑の頂上部分から外に出すが、自分の脱皮殻は入り口に付けて、蓑の一部とする。
幼虫の食樹は、リンゴ、クヌギ、アカメガシワなどで、若齢幼虫で越冬する。
和名の「ニトベ」は、昆虫学者の新渡戸稲雄に由来する。

2018/5/21
境川の縁で、イネ科の雑草に小さなミノムシが付いていました。
蓑には大きな葉の切れ端がくっ付いているので、小さな蓑も大きく見えます。
若干大きい方は、葉の基部に糸で張り付いていて、動く気配はありませんでした。
その近くで、小さい方は近くに食痕もあり、まさに食事中でした。頭部も見えています。

ツゲノメイガ(Glyphodes perspectalis)
<チョウ目・メイガ上科・ツトガ科・ノメイガ亜科>
 
ツトガ科ノメイガ亜科に分類される蛾で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、インドに分布する。
前翅長は20〜28mmで、発生時期は6月〜9月。年に2〜3回発生する。
翅は、淡青色の周りを黒く縁どられていて、淡青色の部分は半透明になっている。
また、前翅の前縁には淡青色の斑紋がある。
幼虫はツゲの葉を食べ、中齢幼虫が葉の上に繭を作って越冬する。
なお、食草のツゲの自然分布域は本州中部以南の暖地であり、本種の分布も同様と考えられる。
従って、本州北部以北の分布は、ツゲを緑化樹として植栽した結果、広がったものと考えられる。
本種は、ツゲを植えれば必ず発生すると言われるほどで、ツゲとの結びつきは強い。

2017/10/2
境川近くの草原で、スペアミントの花を訪花していました。
淡い半透明な青色の部分がきれいなガですが、ツゲの大害虫です。
フタイロコヤガ(Acontia bicolora)
<チョウ目・ヤガ上科・ヤガ科・コヤガ亜科>
 
ヤガ科コヤガ亜科の蛾で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、対馬に分布し、海外では中国に分布する。
開張は20o前後で、成虫の出現時期は5月〜9月。
名前の通り、前翅基部から前縁がウグイス色で、その他の部分が黒褐色。
なお、メスの中には濃色部分が淡いものがいて、全体が褐色になり黄白紋が目立つ。
食草は、カラスノゴマ。

2018/5/21
境川の縁で、ヒメジョオンの花に見慣れないツートンカラーの小さな蛾が止まっていました。
頭部、胸部、翅の基部は黄褐色で、翅の先の方が黒褐色になっています。
後で調べていて、ヤガ科のフタイロコヤガと分かりました。
なお、メスの中には黒褐色の部分が淡く、全体が褐色になり、翅の黄白紋が目立つものもいるそうです。

ハグロトンボ(Calopteryx atrata)
<トンボ目・イトトンボ亜目・カワトンボ上科・カワトンボ科・カワトンボ亜科・アオハダトンボ属>
   
日本を含め、東アジア、北米に生息している。
日本では、本州・四国・九州に生息している。
体長60mm前後、後翅長は40o前後ある。雌雄差は大差ないが、若干、メスの方が大きめ。
体色は、オスは全体的に黒くて緑色の金属光沢があるのに対し、メスには金属光沢がない。
飛び方にも特徴があり、パタパタとゆっくりと羽ばたくように飛ぶ。
止まる時には、翅を立てて、4枚の翅を重ねて閉じる。
エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息する。
羽化直後は、薄暗い所を好み、水域を離れた林内などに移動するが、成熟すると水域に戻ってくる。

2015/9/19
境川の近くで、草むらの中をふわふわと飛んでいるハグロトンボがいました。
近づいた時、葉の上に止まってくれました。腹部に金属光沢がないのでメスのようです。

アキアカネ(Sympetrum frequens)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・アカネ亜科・アカネ属>

日本の固有種で、極東アジアからヨーロッパにかけては、近縁種のタイリクアキアカネが分布する。
ナツアカネと異なり、夏には平地から高地に移動し、秋に成熟して平地に戻ってくる。
夏場の未成熟期は橙色の体色であるが、秋の深まりとともに成熟して赤い体色になる。
特にオスは赤くなるが、ナツアカネと異なり、胸や頭部までは赤くならない。

2015/9/19
境川の護岸の柵に止まっているアキアカネがいました。成熟したメスです。
少し早い気もしますが、もう山から戻ってきたようです。



ナツアカネとアキアカネ

 

2013/9/30(ナツアカネ)     2015/9/19(アキアカネ)
アキアカネとナツアカネのメスの胸部を拡大したものです。
両者の違いが分かるでしょうか。
胸の黒い3本線の内、中央の線の上端の形状に違いがあります。
アキアカネは右の線につながりそうなほど先が伸び、ナツアカネは途中で切れています。


ショウジョウトンボ(Crocothemis servilia mariannae)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・アカネ亜科・ショウジョウトンボ属>

日本では、北海道南部から本州、四国、九州に分布する日本固有種。
なお、南西諸島に分布するものは、タイリクショウジョウトンボ(原名亜種)として区別される。
原名亜種は、台湾、中国南部からインドシナ、マレーシア、フィリピン、ボルネオ、スマトラなどに広く分布する。
羽化直後は、雌雄とも淡い黄色だが、オスは成熟すると眼まで含めて全身真っ赤になる。
メスは、くすんだ褐色になり、雌雄の区別は容易になる。
オスは、水辺の縁に縄張りを持ち、縄張りに沿って哨戒飛行をして、縄張りを守る。
なお、ショウジョウは、中国の伝説上の赤い顔をした動物「猩猩」から来てる。

2015/7/11
境川の河川敷に生えているススキの葉に止まる、ショウジョウトンボのオスです。
真っ赤なので、遠目でも直ぐに気が付きました。



ショウジョウトンボのオスとメス

     .
2011/8/17(オス)               2016/7/20(メス)
町田市の薬師池公園で見かけたショウジョウトンボのオスとメスです。
メスは、最初、ウスバキトンボと間違えていました。
体色は似ていますが、翅の基部が淡褐色がかっていることで区別できます。


シオカラトンボ(Orthetrum albistylum speciosum)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・ヨツボシトンボ亜科・シオカラトンボ属>
 
日本では、北海道から四国・九州にかけて広く生息している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾、極東ロシアに分布している。
成熟すると雄は体色が黒くなり、胸から腹部の頭部側に白い粉を噴いたようになるのでこの名がある。
未成熟なオスやメスは、黄色に黒の模様が入るので、ムギワラトンボと呼ばれる。
コフキトンボよりスリムで、腹部第4節にヒダがないことで区別できる。

2013/7/20
境川近くの草むらで翅を休めているシオカラトンボのメスです。
オスと異なり、白く粉を噴くことはありません。


シオカラトンボのオス

     .
2011/8/17                 2016/7/25
町田市の薬師池公園で見かけたシオカラトンボのオスです。
羽化した直後は、メスと同じ色合いですが、成熟と共に粉を噴き、上記のようになります。


ギンヤンマ(Anax parthenope)
<トンボ目・トンボ亜目・ヤンマ上科・ヤンマ科・ルリボシヤンマ亜科・トビイロヤンマ族・ギンヤンマ属>
 
ヤンマ科に分類されるトンボの一種で、在来種。
日本では、北海道から四国・九州にかけて広く生息している。
日本に分布しているのは亜種(Anax parthenope julius)であり、東アジア全般に生息する。
基亜種は、東アジア、インド、カザフスタンまで分布している。
体長は70o程で、翅の長さは50oほどになる。
頭部と胸部が黄緑色、腹部が黄褐色をしているが、境界部分がオスだと水色、メスだと黄緑色である。

2013/8/31
境川の上を行ったり来たりしているギンヤンマを見かけました。
胸部と腹部の境界部分が水色なので、オスのようです。

ホシウスバカゲロウ(Glenuroides japonicus MacLachlan, 1867)
<アミメカゲロウ目・ウスバカゲロウ上科・ウスバカゲロウ科・ホシウスバカゲロウ属>
 
ウスバカゲロウ科ホシウスバカゲロウ属に分類される昆虫で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島にかけて広く分布している。
体長は30〜35mm程で、前翅の長さは37o前後になる。出現時期は6月〜10月。
体色は暗褐色で、翅は透明。周縁に黒褐色の斑紋がある。
夜行性ではあるが、昼間でも薄暗い林縁などをヒラヒラと弱弱しく飛ぶことがある。
幼虫は、非営巣性で巣は作らず、頭の先だけ外に出して、餌を待ち受ける。

※ 日本ではウスバカゲロウの仲間は17種知られているが、アリジゴクを作るのが確認されているのは5種のみ。

2017/8/22
自宅のあるマンションのエレベータホールで見かけたホシウスバカゲロウです。
最初、ウスバカゲロウだと思ったのですが、どう見ても触角の長さが合いません。
改めて調べ直した結果、翅の斑紋や触角の長さから本種と分かりました。
左右で若干色味が異なるのは、右の写真はフラッシュを使っているためです。

キマダラカメムシ(Erthesina fullo)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科・Halyini族・Erthesina属>
 

 
カメムシ科カメムシ亜科の1種で、台湾〜東南アジアが原産地の外来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布するが、近年、分布が拡大している。
出現時期は4月〜11月と長く、体長は20〜23oと国内のカメムシ亜科最大種である。
頭部は面長で、複眼より前方に吻が長く突き出す。前胸側縁は尖り、触角は黒褐色で、第1節び基部が白い。
体色は黒褐色で艶はなく、前胸背板から前翅に淡黄色の斑点が密生するが、前翅の一部には斑点がない。
また、淡黄色の線条が頭部から前胸背板の正中線上を走り、頭部側面も淡黄色の線条が縁どる。
覆面は、黄褐色が地色で、黒い斑点が周辺部にあり、各節を前縁に黒い帯状紋がある。
若齢幼虫は淡褐色に黒と朱の横縞模様が背面を覆い、終齢幼虫は暗い灰色に朱色の星が規則的に並ぶ。
サクラ、カキ、フジ、ニセアカシア、クワ、ウメ、エノキから吸汁する。
なお、カキに関しては、その果実からも盛んに吸汁する。

2017/10/23
自宅のあるマンションの廊下で、ひっくり返ってじたばたしている見つけました。
見たことがないカメムシでしたので、調べてみると、直ぐに本種と分かりました。


2018/5/21
境川の畔にある公園の樹木にキマダラカメムシのペアが止まっていました。
逆光で種類まではわからなかったのですが、後で画像を調整して本種と分かりました。

モンシロナガカメムシ(Panaorus albomaculatus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ナガカメムシ上科・ナガカメムシ科>
 
ナガカメムシ科の1種で、在来種。
日本では本州から四国、九州に分布する。
体長は7o前後で、革質部外縁は灰白色で、膜質部との境に白斑がある。
ダイズ、トウバナ、イネなどの植物の地下茎から吸汁するので、地表にいることが多い。
ただ、果実から吸汁することもあり、害虫とされている。発生時期は5月〜11月と長い。

2013/7/20
境川近くの草むらに生えているスペアミントの花に小さなカメムシが付いていました。
後で調べると、よく似ているカメムシが数種類存在します。
画像が粗いこともあって断定はできませんが、下記の点で最も近いと思われる本種としています。

オオモンシロナガカメムシ:背面の白斑がはっきりしているのは似ていますが、体形が異なります。
シロヘリナガカメムシ:体形などは似ていますが、白斑が不明瞭で、これほどはっきりしていません。
アルームシロヘリナガカメムシ:体形も白斑も似ていますが、小楯板に白斑が2個ある点が異なります。
モンシロナガカメムシ:体形も白斑が比較的はっきりしている点も似ており、小楯板に白斑はありません。

ヨコヅナサシガメ(Agriosphodrus dohrni)
<カメムシ目・カメムシ亜目・トコジラミ下目・サシガメ上科・サシガメ科・ヨコヅナサシガメ属>
 

 
カメムシ目サシガメ科に分類されるカメムシの一種。日本のサシガメ科中最大級の種である。
原産地は、中国、インドシナ半島、インドである。国内では、関東以南の本州、四国、九州に分布する。
九州では1928年代に記録されており、関東には1990年代に侵入が確認されている。
体長は16〜24mmになり、体色は黒色で光沢があり、腹部の各節は白く縁どられている。
腹部は葉状に広がり、翅の外まで張り出して反り返り、外縁は少し波打っている。
この白い模様が、化粧まわしのように見えるとこがヨコヅナの和名の由来。
なお、幼虫では黒い部分が外縁まで達するため、白と黒が交互に並んでいる。
この体の黒色部は、脱皮直後の外骨格が硬化するまでは、鮮やかな赤色をしている。
成虫の腹部尾端や、各脚の付け根は鮮やかな赤色で、白黒の体に赤がワンポイントのアクセントとなっている。
成虫、幼虫ともに、サクラ、エノキ、ケヤキ、クワなどの大木で樹上生活をしている。
春から夏にかけての活動期には、大木の高所で単独生活をしているため目に付くことは少ない。
産卵期になると成人の背の高さくらいまで降りてくるので、人目に付くようになる。
幼虫、成虫とも肉食であり、他の昆虫を捕らえて口吻を刺し、消化酵素を注入して、溶けた体液を吸う。

2019/6/8
自宅に戻るとき、マンション内の通路に転がっている大きなカメムシを見つけました。
黒い体色に白い縁取りがあるモノトーンで、すっきりとしたデザインです。
よく見ると、動きません。確認すると死んでいるようでしたが、欠損はないようです。
拾って帰って、撮ったのが上記の写真ですが、まだ硬直はしていなかったので、ポーズをとらせました。
写真を撮っていて、脚の付根などに赤い部分がある事に気が付きました。
この赤いワンポイントが効いて、なんともシックで艶やかなカメムシです。
ただ、見たことはないのですが、脱皮直後は黒い部分が真っ赤だそうで、超ケバイ姿ですね。

アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・ハゴロモ上科・アオバハゴロモ科・アオバハゴロモ属>
 
アオバハゴロモ科の昆虫で、在来種。
日本では、本州以南に広く分布し、海外では、台湾や中国に分布している。
成虫の体長は、翅も含めると10mmほどで、羽も含めて淡緑色。翅にピンクの縁取りがある。
幼虫は、翅がない事を除けば、成虫と同じ姿をしている。
しかし、尾端から分泌する蝋物質のために白い綿に包まれたように見え、成虫と全く異なって見える。

2017/3/1
境川に近い畑の脇で、ヤブガラシの枝に付いていたアオバハゴロモを見かけました。
脱皮して間がないのか、翅のピンクの縁取りは確認できますが、淡緑色は極淡く、淡黄色に近いです。
その近くには、アオバハゴロモの幼虫が分泌する蝋物質に覆われた枝がありました。
よく見ると幼虫がへばり付いています。右の写真でどこに幼虫がいるか分かりますか。
真ん中あたりに腹節の横線がかすかに見えています。頭部は下の方になります。

ツマグロオオヨコバイ(Bothrogonia ferruginea)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・ツノゼミ上科・ヨコバイ科・オオヨコバイ亜科>

ヨコバイ科オオヨコバイ亜科の1種で、在来種。出現時期は3月〜11月。
日本では、本州以南に広く分布し、春先から秋まで活動している。
体長は13mm前後で、黄緑色に頭部と胸部に黒班があり、翅端が黒くなっている。
良く似た配色のツマグロヨコバイとは大きさが倍くらい異なる。
また、ツマグロヨコバイは稲の大害虫であるが、本種は雑草の吸汁が主で、あまり害にはならない。
草の茎に針状の口を刺して、おしっこを出しながら果てしなく吸汁し続ける。
また、飛び立ったとき、お腹が満タンだと、セミのように「空中おしっこ」をする。
なお、ヨコバイの名は、危険を察知すると横に歩き、裏に回り込んで身を隠すことに由来する。
本種は、成虫で越冬する。

2018/5/21
境川からの戻り道、畑の脇に植えられていたシャリンバイの葉に止まっていました。
そっと近づいて撮った途端に、パッと逃げられてしまいました。

アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・アブラゼミ族・アブラゼミ属>
 
セミ科アブラゼミ属のセミで、在来種。
日本では、北海道から九州まで広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。
体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。
生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。

2016/8/23
境川に近い林縁で見かけたセミの抜け殻です。
大きさからしてアブラゼミか、ミンミンゼミかなのですが、どちらか迷いました。
抜け殻の色合いと触角の第2節と第3節の長さの比率で、アブラゼミと判断しました。

写真は撮っていないのですが、この辺りでは、ニイニイゼミの鳴き声で、セミの季節が始まります。
その後、ミンミンゼミが鳴き始め、ほぼ同じ頃、アブラゼミも鳴き始め、夏本番となります。
最近、クマゼミの鳴き声も聞こえて来るようになりました。夕方にはヒグラシの鳴き声が聞こえてきます。
夏も終わりに近づくと、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくるようになり、セミの季節は終わります。

※ 抜け殻の見分け方に関しては、こちらを参照ください。









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