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境川近辺 野草編(秋U)



相模原市の自宅近くを流れている境川、そこへの道すがらや境川で撮影した、季節を彩る野草などです。

< トピック >
新たに見かけた、下記の野草を追加しました。
ゴボウ、マメカミツレ、ダンドボロギク、タカサブロウ、ニワゼキショウ

また、新たに下記の写真も追加しています。
チチコグサ、ナガエコミカンソウ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
カタバミ目
カタバミ科(イモカタバミ)
キク目
キク科(ゴボウ、イエギク、マメカミツレ、ヨモギ、ダンドボロギク、ベニバナボロギク、
    セイタカアワダチソウ、チチコグサ、オオハルシャギク[コスモス]、
    キバナコスモス、タカサブロウ、キクイモ、オオブタクサ、ハキダメギク)
キジカクシ目
アヤメ科(ニワゼキショウ)
キジカクシ科(ツルボ)
ヒガンバナ科(ニラ、ヒガンバナ、シロバナヒガンバナ)
キントラノオ目
コミカンソウ科(ナガエコミカンソウ)
トウダイグサ科(オオニシキソウ)
キンポウゲ目
キンポウゲ科(シュウメイギク)
境川近隣の秋の野草
和名インデックス


イモカタバミ(Oxalis articulata Savigny)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>
 
カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
江戸時代末期に観賞用として渡来して以降、野生化して、日本に広く分布している。
日本以外にも、北アメリカ、オーストラリアなどに帰化している。
地下の塊茎で増、塊茎が節のように別れることから、フシネハナカタバミともいう。
イモカタバミは独立種として扱われていたが、現在はフシネハナカタバミの亜種とされている。
イモカタバミは不稔性で地下の塊茎で増えるが、フシネハナカタバミは種子でも増える。
当初は、観賞用であったが逸出によって各地で野生化し、全国で見られるようになった。
なお、イモカタバミとフシネハナカタバミは、まとめてイモカタバミとして流通している。
葉は3出複葉で、小葉はハート形で裏面の基部に黄色い腺点がある。
花期は3月〜12月であったが、温暖化の影響で夏期に半球眠して地上部を枯らすようになっている。
花は直径15〜18mmで、赤紫色の花弁の基部は濃赤紫色。オシベの葯は黄色。
なお、花色に関しては赤紫色〜淡赤紫色〜白色と変異があり、花形にも地域変異が見られる。
ムラサキカタバミとよく似ているが、花弁の色が淡く、中心部が黄緑色で、葯が白色な点が異なる。

2020/10/19
境川の河川敷で赤い小さな花たくさん咲いているのに気が付きました。
望遠レンズで覗いて、赤い花の正体がイモカタバミだと分かりました。


イモカタバミとムラサキカタバミの花

     .
  <イモカタバミ>             <ムラサキカタバミ>
パッと見似ていますが、イモカタバミの花弁の基部は濃赤紫色で、オシベの葯は黄色です。
一方、ムラサキカタバミの花弁の基部は黄緑色で、オシベの葯は白色です。
つまり、花冠の中心部を見ることで、両者の判別は可能ということです。


ゴボウ(Arctium lappa L.)
<キク目・キク科・アザミ亜科・アザミ連・ゴボウ属>
 
 
キク科ゴボウ属の多年草で、野菜・根菜の一種として食用にされる。
ゴボウはニホンには自生しておらず、中国東北部からヨーロッパにかけてが原産地とされる。
日本へは平安時代に中国から伝わったとか、縄文時代に日本に伝わったとかの説がある。
なお、根を食用としているのは日本と朝鮮半島のみで、他の国々で食用としている所はない。
原産地は日本より低温地域のため、根の耐寒性は高く、地上部が枯れても根は保存される。
発芽適温は20〜25℃、生育適温は20〜27℃である。
ゴボウは連作障害を受けやすく、キク科作物を4〜5年作っていない畑で栽培される。
なお、関東地方に多い長根種、関西地方に多い短根種、葉を食用にする葉ごぼうがある。
草丈は100〜150cmで茎は分枝し、根は直根で40〜150cmになり、著しく肥大する。
根生葉は叢生して長い柄があり、葉身は長さ40cm前後の卵状心形で波打っている。
葉表は暗緑色で、葉裏には灰白色の綿毛が密生して白っぽくなる。
花期は7月〜8月で、分枝した茎先に直径40〜45mmの球形の頭花を付ける。
花はアザミに似ており、淡紫色(稀に白色)の筒状花が多数集まっている。
総苞はイガ状で、先端が鉤状に曲がった細い総苞片が多数開出する。
果実は痩果で、種子を干したものを牛旁子(ごぼうし)、別名、悪実(あくじつ)という。
薬効としては、解毒、消炎、鎮咳などの作用があるとされ、熱をとる力が強い。
2年以上の株を干したものが牛蒡根(ごぼうこん)で、食欲増進、発汗利尿などの薬効がある。

2022/9/16
境川に向かう途中の畑に植えられているゴボウ、何本かが花茎を立ち上げていました。
その内の2本に多くのツボミが見られましたので、その写真を撮りました。
後で、その写真を確認していて、遠い方の花茎で1個だけ開花しているのに気が付きました。
畑の中に入るわけにはいかないので、手持ちの望遠ではこれが限界です。

 
2022/9/25
この日、ゴボウ畑の近くを通ると一部が収穫されていましたが、何本か花茎が残っていました。
開花もかなり進んでいて、開いている花がたくさん見え、萎れかけているものもありました。

イエギク(Chrysanthemum × morifolium Ramat.)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・キク属>
 
2012/10/21
 
2014/10/25
キク科キク属の多年草で、観賞用として発展した品種群。
日本で発展した品種群を和菊、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋菊と呼ぶ。
短日性植物で、本来は秋に咲く花であるが、電照などを用いて周年で見られるようになっている。
イエギクには、花が直径20cm前後になる大菊、花の直径が数p程度の小菊、その中間の中菊などがある。
その他に、切り花などに適したスプレー菊、「矮化剤」で背を抑えたクッションマム(ポットマム)がある。
また、古くから作られている古典菊(嵯峨菊、美濃菊など)や食用にする食用菊といった呼称もある。
キク属の主な特徴は、総苞片が乾膜質、花柱の先が切形、冠毛が無いの3点である。
また、茎にも白毛が多く、葉の裏には、丁字状毛か普通の毛が密生し、腺点が多い。
葉表にも腺点があり、筒状花の花冠にも腺点がある。

2012/10/21
境川に向かう途中の畑の際に植えられている小菊です。
このイエギクは、特に手入れを行わなくても、このようなこんもりとした半球形に仕上がるようです。
父が菊に凝っていた時期があり、大菊の三段仕立てや、小菊の懸崖づくりに丹精込めていたのを思い出します。

マメカミツレ(Cotula australis)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・マメカミツレ属>
 
 
キク科マメカミツレ属の一年草で、オーストラリア原産の帰化植物。
日本では、1940年頃に帰化が確認され、本州中部以南の都市部に分布している。
草丈は3〜20cmで、茎は基部から多数分枝し、全体に白い軟毛がある。
葉は互生し、長さ2〜6cmの楕円形で、2回羽状に深裂する。
花期は通年で、長さ5〜10cmの花柄の先に直径3〜6mmの緑色の頭花を付ける。
頭花の中ほどには数十個の両性の筒状花が付き、その周囲をメシベのみの雌性花が囲む。
なお、雌性花には花冠はない。総苞片は2〜3列になる。
痩果は、雌性花由来の翼のある長さ1mm強のものと、両性花由来の翼のない1mm弱のものがある。

2022/9/25
自宅近くを散歩中、道路脇でマメカミツレを数株見かけました。
多摩川の近くではよく見かけましたが、この辺りで見かけたのは初めてです。
上段右は開花中の頭花で、下段の花後の頭花には痩果が見えています。
左は雌性花由来の翼のある痩果が周囲に丸く並び、中心の両性花由来の痩果は未発達です。
右では、雌性花由来の翼のある痩果の内側に、両性花由来の翼のない痩果が見えています。

ヨモギ(Artemisia indica var. maximowiczii)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ヨモギ属>
 
キク科ヨモギ属の多年草で、在来種。
日本では本州から四国、九州に、海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
草丈は50〜120cmで、地下茎を伸ばし、群生する。
地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する(アレロパシー)。
茎は直立し、紫色を帯びることが多く、白い綿毛が密生する。茎の基部はやや木質化する。
下部の葉は長さ6〜12cmで、羽状に深裂し、裂片は2〜4対で、縁には鋸歯がある。
上部の葉は披針形で、全縁かいくつかの切れ込みがある。葉裏には白い綿毛が密生する。
根生葉や下部の葉は、花期の頃には枯れる。
花期は9月〜10月で、茎先に大きな円錐花序を出し、小さな頭花を下向きに多数付ける。
頭花は、直径1〜2mm、長さ3o前後の長楕円状鐘形で、中心部に両性花、周囲に雌花がある。
両性花の花柱の先は切型、雌花の花柱の先は2裂する。オシベの先の付属体は細く尖る。
総苞片は、4列に並び、縁は乾膜質、外片は短い。
春先の若葉は特有の香りがあり、おひたしや汁物、草餅などに使用される。
また、葉の裏側に密生する綿毛を採取したものが「もぐさ」で、灸に使われる。

2012/10/21
境川の側にある草原で、ヨモギが茶褐色の頭花をたくさん付けていました。
花が茶褐色なので、咲いているのか枯れているのか、パッと見ただけでは分かりません。
よく見ると、花が咲いている所と分かり、撮影しました。
中心部の両性花が赤味を帯びているのに対し、周辺の雌花は茶褐色なので、枯れたような色です。

ダンドボロギク(Erechtites hieracifolia)
<キク目・キク科・キク亜科・サワギク連・タケダグサ属>
 
キク科タケダグサ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
1933年に、愛知県の段戸山で最初に発見されたため、「ダンド」が名に付いている。
現在では、北海道から本州、四国、九州と全国で確認されている。
草丈は50〜150cmで、茎は直立して無毛である。
葉は互生し、無柄で、長さ10〜20pの狭披針形で、不揃いで粗い鋸歯がある。
花期は9月〜10月で、茎頂にまばらな円錐花序を出し、多数の頭花を上向きに付ける。
舌状花はなく、中心の両性花、その周りの雌性花は、共に筒状花で、長さは12〜14mm。
花冠は白色で、雌性花の花冠は狭い。総苞は無毛で、下部がやや膨らんだ円筒形。
総苞内片は1列にきれいに並び、外片は極短い。なお、花後、基部の膨らみが大きくなる。

2022/9/16
境川に向かう道路脇で、ダンドボロギクが花を付けていました。
左の写真で中央下の開花中の頭花の基部は少し膨らんでいるだけです。
それが花後になると、左右の頭花のように基部が大きく膨らみます。
全体で見ると、かなり咲き進んでいるようで、半分ほどが花後の姿になっていました。



 
2022/9/25
この日、自宅近くを散歩中、歩道脇にダンドボロギクが咲いているのに気が付きました
綿毛になったものもあったので、それらを拡大撮影しました。
まだ、完全な綿毛にはなっておらず、中心付近は花柱などが残っていました。
下段は、左は花後の頭花で、筒状花が黄色くなり、基部が膨らみ始めています。
右の花も左のものと大差ありませんが、受粉後、時間が経っているため基部の膨らみが大きいです。

ベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioides)
<キク目・キク科・キク亜科・サワギク連・ベニバナボロギク属>

   2020/10/13            2020/10/6           2020/10/6
キク科ベニバナボロギク属の1年草で、アフリカが原産地。
第2次世界大戦後に侵入し、現在では本州の関東以西、四国、九州、沖縄で見られる。
草丈は30〜70cmで、茎は直立して、あまり分枝しない。根はあまり発達しない。
葉は互生し、長さ10〜20cmの倒卵状長楕円形で、下部の葉は不規則に羽状に裂ける。
葉質は薄くて柔らかく、両面には伏し毛がまばらに生えてざらつき、縁に細かな鋸歯がまばらにある。
花期は8月〜10月で、花序は先が垂れ、下向きに頭花を付ける。
頭花は、長さ10mmほどの先すぼまりの円筒形で、総苞片が1列に取り巻き、基部に細い苞が多数付く。
全て細い筒状花で、花冠の上部が朱赤色で、下部は白色。
花柱の先は長く突き出し、2裂した花柱の先は、しばらくするとくるりと丸まる。
果実は痩果で、長さは2o前後。先端に12mm前後の白い冠毛が付く。

2013/11/16
境川に向かう道路脇の石垣の上で、ベニバナボロギクが花を付けていました。
薬師池公園などで見たことはありますが、自宅の近くでは初めての確認となります。

セイタカアワダチソウ(Solidago canadensis var. scabra/Solidago altissima)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・アキノキリンソウ属>
 
キク科アキノキリンソウ属の多年草で、北米原産の帰化植物。
日本では、北海道から四国、九州まで全国に広く分布する。
日本以外でも、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化している。
草丈は50〜200cmで、地下茎で横に広がり茎を真っ直ぐに立ち上げる。茎等には短毛が密生する。
葉は互生し、長さ5〜15pの披針形で、先が尖り、縁には細かい鋸歯がある。
花期は10月〜11月で、茎頂に長さ10〜50pほどの大型の円錐花序を出す。
頭花は、直径5o前後で、黄色い。その頭花を枝の上面側に多数、偏って付ける。
中心の筒状花は4個前後で、それを取り巻く舌状花は雌性で10個前後あり、舌状部は長さ3o程で細い。
一時期、日本各地で群生して繁茂し、害草として問題となった。
本種は、根から化学物質を出して、周囲の植物の成長を阻害する(アレロパシー)。
その化学物質が、年を経ると自身をも抑制することとなり、現在では群生は減って来ている。

※ 時折、同時期に増えた帰化植物のブタクサと間違われることがあるが、全くの別種。

2012/10/14
境川の畔の草原で、セイタカアワダチソウとセイバンモロコシが、陣取り合戦をしていました。
どちらも強靭で、繁殖力が強いので、お互い譲らず、にらみ合いといったところでしょうか。

チチコグサ(Euchiton japonicus)
<キク目・キク科・キク亜科・ハハコグサ連・チチコグサ属>
 
キク科チチコグサ属の越年草で、在来種。
元はハハコグサ属とされたが、チチコグサ属として分離された。
日本では全国に広がっており、道端などでよく見かける。
海外では、朝鮮半島から中国に分布している。
秋に芽生えて、ロゼットで越冬し、翌春に茎を伸ばして花を付ける。
根元から匍匐茎(ほふくけい)を出して増えるので、固まりになってなえていることが多い。
草丈は5〜30pほどで、茎は細くて曲がることが多い。茎は綿毛で覆われる。
根生葉は花期でも残り、披針形で長いものは10p程になる。茎葉は線形で少ない。
葉の表面には薄く綿毛が生え、裏面には綿毛が密生して、白っぽくなる。
花期は5月〜10月で、花序の下に披針形の苞葉が放射状に付き、頭花は丸く固まって付く。
頭花の中央部に数個の両性花が付き、その周囲に多数の雌花が並ぶ。
総苞は長さ5oほどの釣鐘型。総苞片は暗紫褐色を帯び、膜質で先は鈍形。

2022/9/25
自宅近くを散歩中、道路脇でチチコグサが数十株、固まっているのを見かけました。
既に花は咲き終わり、花序が垂れてしぼみかけたもの多かったです。
比較的元気な株の花序を拡大してのが左の写真で、一部の頭花が綿毛になりかけていました。

オオハルシャギク(Cosmos bipinnatus)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・コスモス属>



キク科コスモス属の一年草。別名としてコスモス、アキザクラ(秋桜)がある。
一般にコスモスは、この種を指す。
メキシコ原産で、標高1,500m以上の高原地帯に自生している。
現在では日本で広く栽培され、秋にはコスモス畑として人気の場所もある。
そのため、地域によっては逸出して野生化している所もある。
茎は頂部で分岐し、その先に頭状花を多数付ける。
舌状花の先は3裂し、10枚前後が付く。花色は白、ピンク、暗赤色などがある。
最近、キバナコスモス(本種とは同属別種)ではない黄色い品種も作出されている。

2020/10/13
自宅近くの畑の一角で、オオハルシャギク(コスモス)が咲き誇っていました。
種を蒔いているわけではなく、自然に任せているようで、毎年、この時期に目を楽しませてくれます。

キバナコスモス(Cosmos sulphureus Cav.)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・コスモス属>
   
キク科コスモス属の一年草で、メキシコ原産の帰化植物。
コスモスの名が付いているが、オオハルシャギク(コスモス)とは同属別種である。
日本では、園芸品種のひとつとして広く栽培されているが、一部は逸出して野生化している。
葉は、オオハルシャギクよりも切れ込み方が深く、裂片の幅も広い。
花色は、黄色か橙色が多いが、濃赤色の品種もある。
一重咲きと八重咲きがあるが園芸品種は八重咲きが多い。
暑さに強いため、オオハルシャギクよりも早く咲き始め、6月〜11月が花期となる。

2017/9/25
境川に向かう途中の道端に、ポツリポツリと2種類のキバナコスモスが咲いています。
植栽されたものではなく、こぼれ種から毎年成長して花を付けているようです。


2020/10/7
 
2020/10/7                2020/10/19
キバナコスモスですが、気が付くと斜面の一角を埋め尽くして咲くようになっていました。
多いのは薄い黄色の花を付ける方で、色の濃い、橙色に近いものは数えるほどしかありませんでした。

タカサブロウ(Eclipta thermalis)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・タカサブロウ属>


 
 
キク科タカサブロウ属の1年草で、在来種。別名はモトタカサブロウ。
日本では、本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、東南アジア、南アジアに広く分布する。
そのため、日本に分布するものは、史前帰化植物とも言われている。
草丈は10〜70cmで、茎は赤紫色で、伏した剛毛があり、よく分枝する。
下部の茎は横に這い、上部の茎は直立して、折ると傷口がすぐに黒くなる。
葉は対生し、長さ3〜10cmの披針形で、縁に浅く粗い鋸歯があり、両面には伏毛がある。
葉柄がなく、基部に向って幅がしだいに狭くなり、基部はやや広がる傾向がある。
花期は7月〜9月で、葉腋や茎先に頭花を付け、直径は7〜10mmである。
外周に雌性で白色の舌状花が2列に並び、内側に両性で緑白色の筒状花が付き、先は4裂する。
総苞片は2列で三角状に尖り、幅が広めで丸みを帯び、草質で毛があり内片が短い。
痩果は冠毛がなく、上から見たとき4綾の菱形(舌状花は3綾)で、縁は平滑で翼がある。
なお、痩果の上面が緑色の未熟な状態の場合、痩果の翼が白色である。
かつては、どちらもタカサブロウとされていたが、別種と認識され、現在に至っている。
よく似たアメリカタカサブロウとは以下の点で識別できる。
・葉の鋸歯は、タカサブロウの方が細かく、やや不明瞭である
・総苞片の間はアメリカタカサブロウは広く、タカサブロウは狭い
・タカサブロウの痩果には翼があるが、アメリカタカサブロウにはない

2022/9/8
自宅近くの道路脇で、タカサブロウが花を付けていました。
総苞片の隙間が大きいのでアメリカタカサブロウだと思ったのですが、後で種子を確認しました。
その時の写真が下段右側で、痩果の周囲に白い翼が見られるので、タカサブロウのようです。


アメリカタカサブロウとタカサブロウ

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<アメリカタカサブロウ>             <タカサブロウ>  .
よく似たアメリカタカサブロウとタカサブロウの識別点は、下記の通りです。
・葉の鋸歯は、タカサブロウの方が細かく、やや不明瞭である
・総苞片の間はアメリカタカサブロウは広く、タカサブロウは狭い
・タカサブロウの痩果には翼があるが、アメリカタカサブロウにはない
写真のように明確に区別できるのは、痩果の翼の有無のみで、他の識別点には微妙な所があります。


キクイモ(Helianthus tuberosus)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・ヒマワリ属>

2020/10/6
 
2020/10/3                  2020/10/7
キク科ヒマワリ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
現在では、南アメリカやヨーロッパ、オセアニア、アジアと広範囲に帰化し、分布している。
草丈は1.5〜3mと大柄で、茎は直立してざらつき、粗毛を密生する。
葉は上部が互生、下部は対生し、葉柄は長さ2〜8pで、しばしば翼状になる。
葉身は長さ20p前後になり、披針形から卵形で、基部付近から3脈がある。
葉表は微軟毛があり、ざらつく。葉裏には毛が密生する。葉の基部は楔形で、全縁か鋸歯がある。
花期は9月〜10月で、枝先に直径7cm前後の黄色い頭花を1つ付ける。
中心部に多数の筒状花があり、その周囲に1列に舌状花を付ける。
キクイモの名前の通り、根茎があり、成長すると塊茎をつくる。塊茎は瘤状で、大きいもの10p程になる。
芋といってもでんぷん質はほとんどなく、多糖類のイヌリンが主成分。
料理としては、牛乳煮、バター焼き、スープ、煮物などに使え、消化によってキクイモオリゴ糖になる。

2020/10/3,6,7
境川の河川敷には、キクイモがあちらこちらで黄色い花を付けています。
かなり大きな黄色い花なので、地味な色合いの河川敷では、一際目立つ存在です。

 
2020/10/3                  2020/10/7
ただ、河川敷には、アレチウリやセイタカアワダチソウなど強者が揃っており、陣取り合戦状態です。
そのような中、ヒガンバナも所々で花を付けており、キクイモの黄色い花との共演も見られます。

オオブタクサ(Ambrosia trifida)
<キク目・キク科・キク亜科・ブタクサ属>

2020/10/3
 
<雄頭花>      2020/10/6       <雌頭花>
キク科ブタクサ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。別名のクワモドキは、葉の形が似ているため。
日本では、ほぼ全国に分布している。海外でもヨーロッパ、アジアに帰化し、分布している。
草丈は30cm〜3mで、茎は直立して上部で分枝する。茎には粗毛が生えている。
葉は対生し、葉身は長さ10〜30cmの卵形〜楕円形で、掌状に3〜7裂する。小さいと全縁になる。
裂片は細長く尖り、両面とも細かい粗い毛と腺点があり、ざらつく。
葉の基部は切型〜楔型で、縁には鋸歯があるが、稀に全縁となる。葉柄は長さ1〜3cm。
花期は8月〜9月で、茎頂に長い総状花序を出して雄頭花を付け、基部の苞葉内に雌頭花をつける。
雄頭花は下向きに垂れ下がって多数付き、長さ1〜3mmの花序柄がある。
総包片は合着して直径2〜4mmの皿形になり、3〜25個の雄性の筒状花が付く。オシベは5個。
苞葉の中に2〜3個の雌頭花が付き、雌頭花は緑色のつぼ型の総苞にメシベのみで、柱頭は2裂する。
果実は長さ5〜10mmの偽果であり、先はくちばしとなり、総苞が硬化した刺状の突起が取り巻く。

2013/11/16
境川の河川敷で幅を利かせているもう1つが、アレルゲンでもあるオオブタクサです。
名前の通り、一際背が高くなる大型の草本なので、一歩抜きんでています。
が、それに負けじと蔓を絡み付かせているのがアレチウリです。

ハキダメギク(Galinosoga ciliata)
<キク目・キク科・キク亜科・メナモミ連・コゴメギク属>
 
キク科コゴメギク属の1年草で、メキシコ原産の帰化植物。
和名は、牧野富太郎博士が東京世田谷のはきだめで見つけた事に由来するとか。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に定着している。
海外でも、南アメリカやヨーロッパ、アフリカ、アジアと広範囲に帰化し、分布している。
茎は、根元から2つに分枝する事を繰り返し、高さ15〜60cmになる。
葉は対生し、卵形〜卵状被針形で、波状の浅い鋸歯がある。茎や葉など全体に軟毛がある。
花期は6月〜11月で、上部の枝先に、直径5oほどの小さな頭花を1個付ける。
頭花の周りには、白い舌状花が普通は5個並び、その内側に多数の黄色い筒状花が付く。
総苞は半球状で、総苞片と花柄には腺毛がある。冠毛は薄い鱗片状で、縁が羽毛状に裂け、先が尖る。

2013/11/16
境川に向かう道路脇の畑の縁で白い小さな花を付けていました。
特に目新しくないほど、そこここで見かけるようになりました。


2017/9/25
100oマクロで撮り直したものですが、最近は道路脇や空き地では極普通に見られます。

ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ亜科・ニワゼキショウ連・ニワゼキショウ属>
 
アヤメ科ニワゼキショウ属の1年草。北米が原産地の帰化植物。
日本では全国の痩せ地に普通に見られ、芝生や草地などに群生する。
オオニワゼキショウと同じような環境に普通に見られるため、両種が混生していることがある。
草丈は高さ10〜20cmになり、茎は基部で分枝して、扁平でごく狭い翼がある。
葉は長さ4〜8cm、幅2〜3mmの剣状葉で、茎を抱き、茎に沿って直立する。
花期は5月〜6月で、茎の先に細い花柄をだし、直径15mm程の小さな花を咲かせる。
花弁は内花被片、外花被片各々3枚からなり、両者の長さは変わらないが、内花被片はやや細い。
花色は白色のものと赤紫色のものがあり、中央部はどちらも黄色である。
花は、受精すると、一日でしぼんでしまう。
刮ハは直径3o前後の球形で、紫色を帯びた黄褐色。

2022/9/8
自宅近くの道路脇にある植え込みの際で、ニワゼキショウが何株か花を付けていました。
最初見た時、花被片が白っぽくて、刮ハが大きく見えたので、オオニワゼキショウだと思っていました。
しかし、後で写真を確認すると、花被片は平開していて、中心の紫色の部分がかなり明瞭です。
花被片の色も白色で青味は見られませんので、白花のニワゼキショウに近いと思われます。


  ニワゼキショウ          今回の個体         オオニワゼキショウ
ただ、ニワゼキショウにしては刮ハが大きすぎる気がします。
上記は、以前に実家近くで撮影したニワゼキショウ、オオニワゼキショウとの比較です。
花の大きさをニワゼキショウに合わせたのですが、刮ハはオオニワゼキショウとほぼ同じです。
しかし、花の特徴は、白花のニワゼキショウとほぼ同じで、花被片が若干細いくらいです。
両者の交雑種も存在しますが、不稔で刮ハは直ぐに落果してしまいます。
しかし、この個体には刮ハがしっかりと残っていて、交雑種ではないようです。
そのため、翌日、刮ハの大きさを測定しました。大きさは約3mmと判明。
刮ハが大きく見えたのは、刮ハが大きいのではなくて、花が一回り小さいのが要因でした。
という訳で、この個体は花が小さめの白花のニワゼキショウと判断しました。

ツルボ(Scilla scilloides)
<キジカクシ目・キジカクシ科・ツルボ亜科・ツルボ属>
 
キジカクシ科ツルボ属の多年草で、東アジアで唯一の種である。
日本では、北海道から、四国、九州と全国に分布し、朝鮮半島から中国、台湾にも分布している。
葉は、長さ20cm前後、葉幅5o前後で細長く、年に2回出る。
春に10枚ほどの春葉が出るが、夏には枯れる。8月〜9月には、数枚の葉と花穂が出る。
花茎は数十pになり、真っ直ぐに立ち上がる。花茎の先に総状花序を付け、ピンクの花が咲き上って行く。
花被片は6個で先の尖った長楕円形、オシベは6本で、長さ5o程の花柄がある。

2020/10/7
境川に沿った道路脇にある植え込みで、ツツジの下やその切れ目などでツルボが咲いていました。
気になって、植え込みの下などを確認すると、植え込みに沿ってツルボがびっしりと生えていました。
この辺りはよく歩くのですが、ツルボがこれほど自生しているとは気が付きませんでした。

ニラ(Allium tuberosum Rottl.)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ネギ連・ネギ属>
 
ヒガンバナ科ネギ属の多年草の緑黄色野菜で、中国北部からモンゴル・シベリアが原産の帰化植物。
原種は「Allium ramosum」とされ、3000年前以上前から栽培化されていたと考えられている。
日本へは弥生時代に渡来し、古くから栽培、野生化して、本州から四国、はな九州に分布している。
全草に独特の匂いがあり、その原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。
葉は、長さ20〜30cmの平たい線形で、株状になった短い鱗茎から葉が多数立ち上がる。
花期は8月〜10月で、長さ30〜40cmの花茎を真っすぐに立ち上げ、先に半球形の散形花序を付ける。
花は直径12mm前後の白い小花で、先の尖った狭長楕円形の外花被片と内花被片が各々3個があり、
外花被片がやや細身で小さいが、見た目は6弁花に見える。
オシベは6個で、花糸は下部が太くなっている。子房は3室になっている。
子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。

毎年のようにスイセンとの誤食事故が新聞等で見受けられます。
花を見れば間違うことはないのでしょうが、葉のみの場合は非常に似ています。
両者が混生している場合もあるので、そのような場所では細心の注意が必要となります。
鱗茎の直径や葉の幅は、一般にスイセンはニラの倍くらいありますが、絶対ではありません。
一番の違いは臭いで、葉をつぶしたときのニラ特有の臭いはスイセンにはありません。
また、根本に丸い球根(鱗茎)があればスイセンであり、明瞭な鱗茎がなくて髭根が出ていればニラです。

2020/10/19
境川に向かう道路脇の草原で、自生のニラが花を付けていました。

ヒガンバナ(Lycoris radiata)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・ヒガンバナ連・ヒガンバナ属>
 
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、原産地が中国の古い時代の帰化種。
日本では、北海道から四国、九州と全国に広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国南部に広く自生している。
ヒガンバナは、遺伝的に同一であり、三倍体のため、種子で増えることはない。
そのため、中国から帰化した1つの球根から、全国に広がったものと思われる。
鱗茎は直径1〜3cmの類球形で、草丈は30〜50cmになる。
葉は花後の10月頃に出て、翌春に枯れる。長さ30〜60cmの線形で、新緑色で光沢がある。
花期は8月〜9月で、長さ30〜50cmの花茎のみを立ち上げ、散形花序に花を4〜7個付ける。
6個の花被片は鮮紅色で、長さ4cm前後の狭披針形。強く反り返り、縁が強く波打つ。
2個の総苞は、披針形で長さ3cm前後。オシベは6個とメシベ1個は、花被片より長く突き出す。

2020/10/3
境川に向かう道路脇や境川の河川敷など、この時期、いろいろな所でヒガンバナが花を付けています。

シロバナヒガンバナ(Lycoris albiflora)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・ヒガンバナ連・ヒガンバナ属>

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、北海道から四国、九州と全国に広く分布。
ヒガンバナとショウキズイセンの種間交雑種といわれている。
鱗茎は直径1〜3cmの類球形で、草丈は30〜50cmになる。
葉は花後の10月頃に出て、翌春に枯れる。長さ30〜60cmの線形で、新緑色で光沢がある。
花期は8月〜9月で、長さ30〜50cmの花茎のみを立ち上げ、散形花序に花を4〜7個付ける。
6個の花被片は長さ4cm前後の狭披針形で、強く反り返り、縁が強く波打つ。
花色は、純白に近いものから淡いピンク、クリーム色などいろいろな色合いのものがある。
2個の総苞は、披針形で長さ3cm前後。オシベは6個とメシベ1個は、花被片より長く突き出す。

2020/10/3
境川に向かう道路脇でシロバナヒガンバナが花を付けていました。
おそらく、植栽されたものだと思われますが、樹の脇で数本の花茎を出していました。


ヒガンバナ・シロバナヒガンバナ・ショウキズイセン

       .
  <ヒガンバナ>        <シロバナヒガンバナ>       <ショウキズイセン>
シロバナヒガンバナは、ヒガンバナとショウキズイセンの種間交雑種といわれています。
その3者の花を比較のために並べてみました。
シロバナヒガンバナには純白のものはないと言われていますが、それに近いものもあります。
上記のシロバナヒガンバナには中心に若干黄色味が残っていますが、ほぼ純白に近いものです。
多くのシロバナヒガンバナは、前述のように黄色味ががったものからピンクまで、わずかに色付いています。


オオニシキソウ(Euphorbia nutans)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・トウダイグサ属・ニシキソウ亜属>
 
トウダイグサ科ニシキソウ属の一年草で、南北アメリカが原産の帰化植物。
畑や道端などでよく見かける普通種。
日本では北海道から四国、九州まで全国で見られる。
世界的には、アジア全域、北米の東北部など、各地に分布する。
草丈は20〜40pほどで、茎は表側が赤みを帯びて湾曲した白毛が生え、裏側は緑色で無毛。
オオニシキソウは茎が立ち上がるのに対して、ニシキソウとコニシキソウの茎は地を這うので、区別できる。
葉は対生し、長さが30o前後の長楕円形で、縁には不揃いで浅い鋸歯がある。
葉は、左右非対称で、葉表は普通緑色一色であるが、赤紫色の斑紋が葉の中央に出ることがある。
花期は6月〜10月で、杯状花序が枝先にまばらに付く。
苞葉が変化した杯に黄緑色の4個の腺体が付き、その周囲に4個の白い付属体が花弁のように付く。
杯状花序の雄花、雌花は退化して、それぞれオシベ、メシベになっている。
雄花(オシベ)は8個前後付き、葯は黄褐色。雌花(メシベ)は1個で、花柱は3裂し、先はさらに2裂する。
雌性先熟で、受粉すると直ぐに成長を初め、白い付属体の真ん中から丸い果実が伸びたしたようになる。

2017/10/2
境川の河岸に作られた花壇の中から伸び出していたオオニシキソウですが、まだまだ元気でした。
一段と大きく成長し、多くの枝先に独特の形状の花序をたくさん付けていました。
この時期だからなのか、葉の中央にある赤紫色の斑紋は見られませんでした。

ナガエコミカンソウ(Phyllanthus tenellus)
<キントラノオ目・コミカンソウ科・コミカンソウ属>
 
コミカンソウ科コミカンソウ属の一年草で、アフリカおよびインド洋のマスカレーヌ諸島が原産の帰化植物。
日本では、本州の関東以南に分布する。元々は、温室などで繁殖していたものが逸脱したと思われる。
原産地では、木本状にまで成長するようですが、本州では越冬できず、1年草になっている。
葉は、互生し、2cmほどの卵形で短い葉柄があり、全縁で両面無毛です。
葉腋に、直径が2mmにも満たない、花被片が5枚の淡緑色の小花を咲かせる。
雄花と雌花が同居するが、雌花の方が花柄は長い。
果実も直径2mmほどの扁球状で、葉の上に乗るように生る。

2020/10/27
境川からの帰り道、坂の途中の道端にナガエコミカンソウがたくさん生えているのに気が付きました。
南方系の植物ですので、そろそろ寒さが身に染み始めたのではないでしょうか。

 
2022/9/25
自宅近くを散歩中、道路脇のあちらこちらでナガエコミカンソウの群落を見かけました。
2年前と比べると、見かける場所も多くなり、その群落の規模も大きくなった気がします。
最近、コミカンソウも見かけたのですが、場所をうろ覚えでたどり着けず、写真は撮れませんでした。

シュウメイギク(Anemone hupehensis var. japonica)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・イチリンソウ属>
 
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、中国原産とされている。
名前にキクと付いているが、キクの仲間ではなく、アネモネの仲間。
日本では、本州から四国、九州に分布し、園芸品種として植栽されている。
草丈は50〜100cmほどで、地下茎を伸ばして群生し、茎は分枝する。
根生葉は長い柄がある。茎葉は互生し、葉柄は極短いか無い。
葉は、3出複葉で、小葉は広卵形で3〜5残裂する。
花期は8月〜10月で、茎の上部で分枝して、枝先に直径5p前後の花を付ける。
花色は、淡紅紫色と白色が主であるが、濃紅色の品種も作出されている。
花弁に見えるのは萼片であり、花弁ではない。そして、花弁はなく、オシベが多数ある。
全草が有毒で、むやみに触れたり、摘んだりすると皮膚炎を起こすので要注意。

2012/10/21
境川に向かう道路脇に植えられていたシュウメイギクが白い花を咲かせていました。
断定はできませんが、「オナリン・ジョバート」という品種に似ています。









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