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境川近辺 野草編(冬T)



相模原市の自宅近くを流れている境川、そこへの道すがらや境川で撮影した、季節を彩る野草などです。

< トピック >

今回、新たに見かけた、下記の野草を追加しました。

ナズナ、ノゲシ、ノボロギク、ホトケノザ、ヤツデ、サザンカ、チャノキ、ツバキ、ヒサカキ、ホウキギ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
アブラナ目
アブラナ科(ナズナ)
ガリア目
ガリア科(アオキ)
キク目
キク科(ノゲシ、ノボロギク)
シソ目
シソ科(ホトケノザ)
セリ目
ウコギ科(ヤツデ)
ツツジ目
ツバキ科(サザンカ、チャノキ、ツバキ)
モッコク科(ヒサカキ)
ナデシコ目
ヒユ科(ホウキギ)
バラ目
バラ科(ウメ)
マツ目
イチイ科(キャラボク)
境川近隣の冬の野草
和名インデックス


ナズナ(Capsella bursa-pastoris)
<アブラナ目・アブラナ科・ナズナ属>
 

 
アブラナ科ナズナ属の越年草で、在来種。
日本も含め、北半球に広く分布している。日本では、全国に分布する。
草丈は10〜50cmで、花期は3月〜6月。ただし、最近は真冬でも開花が見られることがある。
根生葉はロゼットを作り、長さ5〜10cmの倒披針形で、羽状に裂ける。早春の裂片は細い。
茎葉は互生して、長さ1〜5cmの狭披針形。無柄で、基部は茎を抱き、葉は裂けない。
花は直径4mm前後の白い4弁花で、花弁は長さ2〜4mmの倒卵形。萼片も4個ある。
オシベは6個で、メシベは1個。下部に果実ができ、先端部では次々につぼみが出来て開花する。
果実は角果で、長さは4〜10mmの倒三角形。上部が凹んで、ハート形になる。
春の七草の1つで、若苗を食用にする。かつては、冬季の貴重な野菜であったことによる。

2017/12/26
境川から少し離れた畑の畔で、まだ、ナズナが花を咲かせていました。
今年の12月は暖かかったためかもしれませんが、季節感が無くなってしまいますね。
ただ、さすがに株としては傷みがあり、冬を越せるかどうかは微妙かもしれません。

アオキ(Aucuba japonica)
<ガリア目・ガリア科・アオキ属>
 
<雄花序>    2017/2/17    <雌花序>
ガリア科アオキ属の常緑低木で、日本固有種。
日本では、北海道南部から本州、四国、九州、南西諸島の森林に自生し、日陰でも良く育つ。
樹高は、2m程で、常緑で枝も青い。それが和名の由来ともなっている。
雌雄異株で、花期は3月〜5月。枝先に円形花序をだし、紫褐色の花弁は4枚。
雄花は、雌花より多く付き、4本のオシベが特徴。雌花には下部に子房があり、オシベが退化してない。
果実は楕円形で、秋頃から赤く熟し(黄色や白に熟すものもある)、翌年の5月頃まで付いている。

2017/2/17
境川に向かう道路脇で、アオキを生け垣にしている所がありました。
多くは雄株でしたが、1株だけ雌株があり、その開花までの様子を撮ることにしました。
その最初がこの写真で、雄花序は少しほころびかけていましたが、雌花序はまだまだといったところです。

 
<雄花序>    2017/3/7    <雌花序>
雄花序はかなり大きくって来ましたが、雌花序は、やっとほころびかけた所です。
雄花序と雌花序の成長には半月ほどの差があるようです。

 
<雄花序>    2016/4/2    <雌花序>
これは前年の開花状況ですが、雄花序と雌花序の成長には、やはり差があります。

ノボロギク(Senecio vulgaris)
<キク目・キク科・キク亜科・サワギク連・キオン属>

キク科キオン属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国的に分布する。
また、世界的には寒冷地から亜熱帯に広く分布する。
草丈は20〜50cmほどで、茎は紫褐色を帯び、茎や葉には白いくも毛がある。
葉は互生し、長さ2〜10pで、不規則に羽状分裂する。葉柄はない。
花期はほぼ通年で、頭花は黄色い筒状花のみからなる。
総苞は長さ6oほどで、総苞片は20個前後。小苞の先に濃紫色の点がある。

2017/12/26
境川から少し離れた畑の畔で、ノボロギクが花を付けていました。
通年で咲く花ですが、この時期でもしっかりとした花を多数付けていました。

ノゲシ(Sonchus oleraceus)
<キク目・キク科・タンポポ亜科・タンポポ連・ノゲシ属>
 
キク科ノゲシ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、全国的に道端や畑などに自生する。また、世界各地にも広く分布する。
草丈は50〜150pになり、茎は中空で、多数の稜がある。
葉は柔らかく、刺はあまり硬くない。羽状に切れ込み不規則な鋸歯がある。
上部の葉の基部は、両側が尖って角状に突き出し茎を抱く。下部の葉では付き出ないことが多い。
花期は4月〜10月で、頭花は黄色で直径2cmほどあり、多数の舌状花のみからなる(筒状花は無い)。
総苞は長さ10o強で、花柄と総苞にはしばしば腺毛があり、粘る。
花のあと総苞の下部はふくれ、痩果が熟すとそり返る。

2017/12/26
境川に向かう道路脇で、石垣の隙間からノゲシが伸び、花を付けていました。
今年の12月は暖かかったためかもしれませんが、花期がずいぶんとずれています。
多摩川の河川敷でも冬を越して咲き続けているノゲシを見かけましたが、この株もしっかりしています。
おそらく、このまま冬を越すのではないかと思います。

ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
<シソ目・シソ科・オドリコソウ亜科・オドリコソウ属>

シソ科オドリコソウ属の越年草で、在来種。道端や田畑の畦などによく見られる。
日本をはじめ、アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。
日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に広く自生する。
草丈は10〜30cmで、花期は3月〜6月。
葉は対生し、長さ2cm前後の丸みのある扇状で、鈍い鋸歯がある。
上部の葉腋に長さ2cm程の紅紫色の唇形花を多数付ける。
その中に、つぼみのまま結実する小さな閉鎖花が多数混じる。

※ 春の七草にある「ほとけのざ」は、本種とは別のコオニタビラコの事です。

2017/12/26
境川から少し離れた畑の畔で、まだというか、もうというか、ホトケノザが花を付けていました。
本来の花期からは、かなりずれています。ナズナもそうですが、12月が暖かかったせいでしょうか。

ヤツデ(Fatsia japonica)
<セリ目・ウコギ科・ヤツデ属>
 
ウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、在来種。
日本では、本州茨木県以南の太平洋岸、四国、九州、沖縄に分布し、海外では朝鮮半島に分布する。
樹高は1〜3mで、海岸近くの林内や林縁に自生する。
葉は互生し、直径が20〜40cmの円形で、掌状に7〜9裂する。
裂片の縁には鋸歯があり、基部は心形で、葉柄は20〜30cmになる。
花期は11月〜12月で、円錐状に丸い散形花序を伸ばし、白い花を多数付ける。
花は、花序の上部に両性花が、株に雄性花が付き、白い花弁は5個で先の尖った卵形である。
オシベは5個、花柱も5個ある。なお、両性花は雄性先熟である。

2017/12/26
境川から少し離れた畑の脇で、ヤツデが花を付けていました。
実家にもあったので、よく見ているはずですが、この時期に咲いていたのか記憶にありません。
後で調べると、花期はちょうどこの時期で、初冬に咲く木だったようです。
花に両性花と雄性花があることも分かりました。写真のものは雄性花のようです。

 
2018/4/3
ヤツデの果実が大きくなり、果実が黒く熟し始めていました。

サザンカ(Camellia sasanqua)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>

ツバキ科ツバキ属の常緑高木で、日本固有種。
日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島等に自然分布する。
海外では、台湾、中国、インドネシアなどに分布する。
樹高は2〜5mほどで、幹は灰褐色で平滑。葉は互生し、長楕円形で長さは5p前後。
葉は固く、両面とも光沢があって、主脈と葉柄には短毛がある。鋸歯は細かく鋭い。
花期は10〜12月で、花の直径は7cm前後で、花柄は極短い。花弁は6個前後で平開する。
オシベは基部は合着しているが、ツバキのように筒状にはならない。
野生種の花色は白であるが、栽培品種には赤、白、ピンクなどさなざまな花色がある。
ツバキは、花が丸ごと落花するが、サザンカは花弁が1枚ずつ落ち、オシベはその後に落ちる。

2014/10/25
刈り込まれた生け垣で、隠れるようにして咲いていたサザンカです。
一重の白花で原種に近い品種だと思われますが、純白ではなくて一部に紅が指していました。

 
2017/12/26/
何軒かの民家の生け垣として使用されていたサザンカです。
八重の品種ですが、花弁の数に違いがあり、花弁の多い方はオシベが隠れるほどです。

ツバキ(Camellia japonica cv. kingyobatsubaki)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>
 
2017/12/26                  2018/3/13

ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、日本原産種。
多くの園芸品種が、ヤブツバキやユキツバキから作り出され、植えられている。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布し、海外では、朝鮮半島南部と台湾に分布する。
近縁種のユキツバキがあるが、標高の高い内陸部に分布し、ヤブツバキとはすみ分けている。

花期は2月〜4月で、一重の赤い花が多いが、白い花、八重咲き、牡丹咲き等も作出されている。

何軒かの民家の生け垣として使用されていたツバキで、品種名は不明です。
白い一重咲きの品種は、12月末から開花が始まっていました。
赤い斑入りの八重咲の品種は、2月から開花が始まったものです。
斑の入り方は花毎に様々で、写真物は少ないですが、多いものは白っぽく見えるほどです。




2018/4/3,5
自宅近くの民家の庭などには、いろいろな椿が植えられています。
散歩がてら、それらの椿の写真を撮ったのですが、似たようなものが多くて、品種名は分かりませんでした。
下段の中央と右の写真は、同じ木に咲いていたもので、肥後椿の「司錦」の系統のようです。
いままで、椿の品種に関してはあまり気にしていなかったのですが、調べると品種数は数えきれないほどありました。
日本各地に愛好家の方がたくさんいらっしゃるようです。

チャノキ(Camellia sinensis)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>
 
ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、インド・ベトナム・中国西南部原産とされるが詳細不明。
野生化したものなども含め、アジアの熱帯〜暖帯に広く分布している。
樹高は1〜2mで、幹は株立ちとなり、樹皮は灰白色で滑らか。
葉は互生し、葉身は長さ6cm前後の楕円形で先が尖り、短い葉柄がある。
縁には波のような鋸歯があり、鋸歯の先には突起がある。表面は光沢がある。
花期は10月〜11月で、枝先の葉腋に直径3cm程の白い花を下向きに付ける。
花弁は5〜7個で丸みがあり、少し後に反り返る。
オシベは長さ10o程で、多数付き、基部が合着する。メシベは1個で、花柱は上部で3裂する。
萼片は緑色で5〜6個あり、内側ほど大きい。

2017/12/26
11月から咲いているチャノキの花です。
花を見る木ではありませんので、小さい目立たない花ですが、ツバキの仲間らしい花です。

ヒサカキ(Eurya japonica)
<ツツジ目・モッコク科・ヒサカキ属>
 
モッコク科ヒサカキ属の常緑低木で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に、海外では朝鮮半島から中国に分布する。
樹高は4〜8mで、樹皮は灰褐色。浅く縦裂する。
葉は互生し、長さ3〜8pの長楕円形で先が尖り、光沢があって、縁には鈍鋸歯がある。
花期は3月〜4月で、雌雄異株とされるが、両性花を付けるものもあり、明確ではない。
葉腋に花を下向きに1〜5個束生するが、雄花、雌花、両性花が混在することも多いらしい。
つぼみの内は、萼と同じ黒紫色で、開花すると花弁は淡黄白色か淡紅色になる。
雄花は、直径5mm前後で、オシベは12〜15個ある。
雌花は、直径3o前後の先の広がったカップ状で、花柱は先が3裂する。
果実は液果で、直径5mmほどの球形で、熟すと黒くなる。

2017/2/17
境川に向かう途中の道路脇にで、ヒサカキがたくさんのつぼみを付けていました。
まだ、ツボミは硬いので咲くのは先だろうと油断している内に、花期は過ぎていました。
そのため、花の写真は撮り損ねました。

 
2017/9/25
果実は大きくなり、後は黒く熟すのを待つだけです。
そして、その果実の脇には翌春に向けて、花芽が出来ていました。



 
2017/12/26
秋にと思っていたのが、冬になってしまったので、果実が残っているか不安でした。
見に行くと、まだ果実がかなり残っている枝もあったので、なんとか写真が撮れました。
果実が落果したのか、萼が残っているだけのものや、緑の部分が残っているものもありました。
一方、下段の様に花芽がびっしりと付いた枝と、果実の隣に小さな花芽が付いて枝もあります。
前者のびっしりついた花芽は雄花で、後者の小さな花芽は雌花と思われます。

ホウキギ(Bassia scoparia)
<ナデシコ目・ヒユ科・バッシア属>
   
ヒユ科バッシア属の一年草で、アジア原産の帰化植物。別名、ホウキグサ。
なお、旧分類がホウキギ属(Kochia)であったため、コキアの名でも知られている。
草丈は、30〜100cmで、株元からよく分枝し、多数の細い枝が直立して束状に伸びる。
根元から切って乾燥させると、そのまま箒として使用でき、それが和名の由来。
葉は互生し、葉身は長さ2〜3cmの線状披針形。秋には紅葉し、茎も赤くなる。
花期は8月〜10月で、葉腋に数個の花を固まって付ける。
花は直径2〜3oの淡黄緑色で、花弁はなく、雌花と両性花がある。
両性花では、オシベの葯がかなり目立つ。

2017/12/26
晩夏には青々としていたホウキギですが、秋に紅葉したものをと思いつつ、冬になってしまいました。
左端の写真のように赤味の残っているものも見られましたが、大半が中央や右の様に枯れてしまっていました。
右端の写真を見れば想像できると思いますが、この枯れた枝を束ねて箒にしたのが、名前の由来です。

ウメ(Prunus mume)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・モモ連・スモモ属・スモモ亜属>

バラ科スモモ属(サクラ属)の落葉高木で、中国原産とされる。
日本には古代に持ち込まれたとの説や日本原産との説もあり、明確ではない。
ウメは、花を楽しむ観賞用品種と、実を取るための実梅品種がある。
また、ウメは、「自花不結実性」が強く、2品種以上混生させないと結実しない品種がある。
ウメは、一節に花が一つしか付かないため、複数の花が付くモモよりも華やかさは劣る。
花色は、白からピンク、赤まで種類は多く、一重と八重がある。
※ 果肉には、クエン酸をはじめとする有機酸が多く含まれるため、健康食品として販売される。
しかし、未成熟な果実や核の中の種子には、青酸配糖体が含まれ、条件によっては有毒となる。
といっても、梅酒の未成熟な実や梅干しの種は、アルコールや塩分で毒性は低下している。

2017/2/17
境川に向かう途中の道路脇にで、白梅が花を咲かせていました。
観賞用ではなく、梅の実を取るためのものでしょう。
品種は、おそらく白加賀だと思います。

 
2018/3/13
撮影したのは3月ですが、2月になってから咲いていた白梅と紅梅です。
白梅の方は、前述の通り白加賀と思われますが、紅梅の品種名はわかりません。
白加賀は、花粉が少なく受粉樹を必要とするため、紅梅が植えられているのでしょうか。

キャラボク(Taxus cuspidata var. nana)
<マツ目・イチイ科・イチイ属>
 
イチイ科イチイ属の常緑低木で、在来種。イチイの変種。
日本では、本州の日本海側(秋田県から鳥取県)に、海外では、朝鮮半島に分布している。
日本では、亜高山から高山帯の風衝地に自生している。
樹高は1〜3mになり、根元で分枝して、地面を這うように横に広がる。
大きく成長した後は、成長が鈍化するため、樹形が崩れにくく、庭木に適する。
葉は2p前後の線形で表面は濃緑色で、裏面は淡緑色。先は尖っているが、柔らかい。
なお、寒い地方では冬季に葉が茶色くなるが、翌春には緑色に戻る。
葉が2裂に並ぶイチイと異なり、葉は不規則な螺旋状に付く。
花期は3月〜5月で、雌雄異株。直径約3o強の小花を付け、雄花は淡黄色。
雌花には緑色の鱗片に包まれた胚珠が1個ある。
花後、直径4oほどの球形の種子は、肥大した仮種皮に包まれる。
種子が熟する頃には、仮種皮は杯状で真っ赤な多汁質になる。
この真っ赤な仮種皮、甘くて食べられる。ただし、種子は有毒なので要注意。

2017/2/17
境川に向かう途中の民家で、キャラボクが生垣に使われていました。
果実を見かけたので、その花の写真が撮りたくて、注意していたのですが確認できていませんでした。
そこで、もっと早い時期ではないかと、この日見に行くと、既に、一部の花がほころびかけていました。

 
2017/3/7
しばらく経ってから様子を見に行くと、多くの雄花が咲いていました。
肌色に近いオシベが集まって、球形のように盛り上がっています。
先が開いたようになっているものは、花粉を放出した後のオシベです。
果実があったので、雌株もあるはずですが、この時は見つけられませんでした。










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