城山湖、城山周辺の野鳥
和名インデックス |
カワウ(Phalacrocorax carbo)
<カツオドリ目・ウ科・ウ属> 世界的には、アフリカ、ユーラシア、オーストラリア、ニュージーランド、北アメリカ大陸東部などに分布する。 日本では、本州、四国、九州で繁殖し、留鳥。ただし、本州北部は夏鳥として繁殖する。 体長は80cm強、翼開長は130cm強あり、全身がほぼ黒一色。ただ、背や翼には褐色みがある。 クチバシの基部にある黄色い口角部分に丸みがあることで、ウミウと区別できる。 全体が黒い本種も、繁殖期には婚姻色として首回りが白くなり、腰の両側に白斑が現れる。 ※ 増えすぎて漁業被害等が問題となっており、2007年6月1日付で、狩猟鳥獣に指定されています。 といっても、むやみな狩猟はカワウの分散を招き、被害拡大につながるので、関係者との調整が必要なようです。
2017/5/19
城山湖の湖面を、カワウが泳いでいました。 そこに1羽のカワウが飛来して、水面すれすれを飛んでいきました。 後で写真を見て、木の枝をくわえて飛んでいたことが分かりました。 湖の奥の方、人が入れないような場所で営巣しているようです。 |
キジ(Phasianus versicolor/Phasianus colchicus robustipes)
<キジ目・キジ科・キジ属> キジ科キジ属に分類される鳥類。日本固有種とする説と、コウライキジの亜種とする説がある。 日本では、本州、四国、九州に分布しており、北海道、対馬、南西諸島にはいない。 なお、北海道、対馬、南西諸島には、コウライキジが狩猟目的で放鳥され野生化している。 全長オスが81cm前後、メスが558cm前後で、翼開長は77cm前後になる。 オスの体色は、翼と尾羽以外が美しい緑色をしており、頭部の羽毛は青緑色で、目の周りに赤い肉腫がある。 背には、褐色の斑がある濃い茶色の部分があり、翼と尾羽は茶褐色をしている。 メスは全体的に茶褐色で、尾羽は長い。ヤマドリのメスに似ているが、キジの方が白っぽい。 山地から平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息している。 地上を歩き、主に草の種子、芽、葉などを食べるが、昆虫やクモなども食べる。 繁殖期のオスは赤い肉腫が肥大し、縄張り争いのために赤いものに対して攻撃的になる。 侵入者には、ケーンと大声で縄張り宣言し、その後両翼を広げて胴体に打ちつけ、羽音を立てる母衣打ちをする。
2017/5/10
相模川の直ぐ近くの田んぼで、トビが降りていたので、撮ろうと近づいていました。 すると、突然、近くの茂みからキジのオスが飛び出してきました。 どうも、茂みの近くで食事中の所に、不用意に近づいたので逃げ出したようです。 とっさの事でしたが、カメラを構えていたので、追っかけ撮りできました。 河川敷のゴルフ場で、何度かキジに出くわしましたが、近づくと茂みにトコトコと逃げ込みます。 そのため、キジが飛翔している所を見たのは、初めてです。 川を飛び越えて、対岸の河川敷に降り、草むらに消えて行きました。 |
エナガ(Aegithalos caudatus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・エナガ科・エナガ属>
エナガ科エナガ属に分類される鳥類。日本では九州以北に留鳥または漂鳥として生息する。 海外では、ユーラシア大陸の中緯度地方を中心にヨーロッパから中央アジアまで広く分布する。 体長は14 cm前後で、翼開長は16cm前後。体長には尾羽を含むので、身体のみではスズメより小さい。 黒いくちばしは小さく、首が短く、体が丸いので、卵に長い尾羽が付いたような体形をしている。 目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。 肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸から腹にかけて白い。雌雄同形同色で外観上の差異はない。 長い尾羽は9枚で、内側3枚は黒色、外側各3枚は黒色に白色の模様が混じる。 和名は極端に長い尾を、柄の長い柄杓(ひしゃく)に例えたことに由来する。 平地から山地にかけての林に生息することが多いが、越冬のため山地上部から里山に降りてくることがある。
2018/11/29
城山湖の駐車場の近くで、こずえをチョンチョンと飛び回る小鳥を見かけました。 木の葉が邪魔で、鳥の種類を見極めるのに手間取りましたが、枝に出てきたときにエナガと分かりました。 そのまま下に降りて、本沢ダムの堤を突っ切り、洪水吐の所で再びエナガの群れに遭遇しました。 写真が撮れるかもと構えていると、いきなり2mほどの所に飛び出してきて枝に止まりました。 そっとカメラを構えて、シャッターを切った刹那、飛び立っていきました。 どうなったかと写真を確認すると、まさに飛び立たんとして身体を沈め、羽を広げた瞬間が写っていました。 |
イワツバメ(Delichon urbica)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・ツバメ科・ツバメ亜科・Delichon属>
日本をはじめ、アフリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、日本、フィリピンに生息する。 日本では、繁殖のために九州以北に飛来(夏鳥)する。 体長は13cmほどで、尾羽はV字状になる。体型は細身。 上面は光沢のある黒褐色で、下面は灰白色、腰が白い羽毛で覆われる。 平地から山地にかけて生息する。
2017/5/19
城山湖の遊歩道をほぼ一周して、ダム湖を堰き止めている提まで戻ってきたときに見かけました。 上空を右に行ったり、左に行ったりしながら盛んに虫を取っていました。 |
トビ(Milvus migrans)
<タカ目・タカ亜目・タカ上科・タカ科・トビ亜科・トビ属> ユーラシア大陸からアフリカ大陸、オーストラリアにかけて広く分布している。 日本にも広く分布している留鳥で、最も目にすることの多いタカ科の鳥です。 比較的大型のタカで、体長は60cm強、翼開長は1.5mほどになる。 体色は、褐色と白色のまだら模様で、目の周りは黒褐色。翼の下面先端付近に白い模様がある。 トンビに油揚げをさらわれるという諺がありますが、鎌倉の海岸ではそれが実演されていました。 多数のトビが上空から弁当を狙って旋回していて、隙をついてかっさらっていきます。
2017/5/10
相模川の直ぐ近くの田んぼで、トビが降りていたので、撮ろうと近づいていました。 そこにキジが飛び出してきて慌てましたが、トビの方は気にすることもなく何かに夢中です。 それで気を抜いた訳ではないのですが、さらに近づこうと足元を気にした途端、飛ばれました。 それで、トビの方も追っかけ撮りになってしまいました。 2017/5/19 ダム湖を堰き止めている提で、イワツバメを撮っているとトビが湖の方から飛んできました。 提の斜面に上昇気流があるのでしょう。旋回しながら上昇していきました。 |
オオバン(Fulica atra)
<ツル目・クイナ科・クイナ亜科・オオバン属> 日本も含め、アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸、ヨーロッパの一部と広範囲に分布する。 日本では、夏季に北海道、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する。 体長は35cm前後、翼開長は70cmを超える。虹彩は赤褐色で、クチバシは白く、白い額板が特徴。 頭部から首にかけては黒く、頭頂や首の後には光沢がある。 体上面は青味がかった灰色、下面は暗灰色で、下尾筒は黒く、尾羽は黒褐色。
2017/5/10
相模川でキショウブの撮影をしていると、遠くからオオバンが2羽、泳いできました。 番なんでしょうか。仲良く食事をしながら泳ぎ去っていきました。 |
キジバト(Streptopelia orientalis)
<ハト目・ハト科・Clade A・キジバト属> ハト科キジバト属に分類される鳥類の一種で、留鳥。 日本も含め、ユーラシア大陸東部に生息する。 全国で見られるが、東北や北海道では、越冬のために南下する夏鳥となる。 体長は30cm強、体色は茶褐色から紫灰色で雌雄同色。 翼は、黒と赤褐色の鱗片状の模様があり、首の側面に青と白の横縞模様がある。 平地から山地の明るい森林に生息するが、都市部でも普通に見られる。 樹上に小枝等を組み合わせた皿状の巣を作るが、古巣を利用することも多い。 雄のさえずり声はかなり特徴的で、主に早朝にホーホー ホッホーとさえずる。
2021/2/19
城山湖の遊歩道をダムの堤に向かって降りているとき、道路脇で番のキジバトを見かけました。 写真を撮っていると、急にこちらに向かって歩き出しました。 なぜ、こちらに近づいてくるのかとファインダーから目を離すと、階段を人が上がってきました。 階段を上ってくる人を避けるために、こちら側に逃げてきていたのでした。 |