城山湖、城山周辺の野草(秋T)
和名インデックス |
ツリガネニンジン(Adenophora triphylla var. japonica)
<キク目・キキョウ科・キキョウ亜科・ツリガネニンジン属> 2021/10/29 2021/10/29 . 2021/10/30 2021/10/30 2021/10/29
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国の山野で見られる。 海外では、樺太、千島列島に分布する。 草丈は50〜100cmで、茎はほとんど分枝せず、白毛が生え、切ると乳液が出る。 葉は長さ4〜8pで先が細長く尖った楕円形で、数枚が輪生状に付き、鋸歯がある。葉には短い柄がある。 花期は8月〜10月で、茎頂に円錐花序を付け、花は数個が輪生する。 花冠は変化が多く、長さ20o前後で釣鐘型の淡紫色の花で、先が5裂する。 花柱は花冠から長く突き出し、成熟すると先が3裂する。まれに花柱が短いものもある。
2021/10/29,30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇の所々で見かけたツリガネニンジンです。 花期も終盤に近くなっていて、果実になっているものも多々見られました。 下段は開花の様子で、開花直後は左端のように突き出した花柱は根棒状です。 時間が経過すると花柱の先が3裂して開いてきます。右端は、花後、基部の子房が大きくなった様子です。 | |||||||||||||
トネアザミ(Cirsium nipponicum var. incomptum)
<キク目・キク科・アザミ亜科・アザミ連・アザミ属・ナンブアザミ節・ナンブアザミ亜節・ナンブアザミ列>
キク科アザミ属の多年草で、日本固有種種。別名はタイアザミ。 日本では、東北地方南部〜中部地方の太平洋側地域に分布する。 雌性両全性で,各地で雌性株が見つかっている。 草丈は50〜100cmになり、根生葉は長さ30cm程になるが、花期には残らない。 茎葉は互生し、長さは20cmほどの披針状楕円形で羽状に深裂して、葉先は尖る。 裂片の先は太く鋭い刺となり、葉の縁に鋭い刺が多数並ぶ。葉の基部は茎を抱かない。 花期は9〜11月で、茎先に横から下向きに淡紅紫色の頭花を多数付ける。 頭花は、直径3cmほどで、多数の筒状花からなり、筒状花は他のアザミ類より長い。 総苞は直径2cmほどで、先の鋭く尖った総苞片は太くて長く、多くは開出して、やや反り返る。 本州中北部に分布するナンブアザミの変種で、総苞片が太く、長くなっている。
2021/10/30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇で見かけたトネアザミです。 アザミの仲間には似たものが多く、いつも判別するのに苦労します。 今回もピタリとくるものがなく、花の特徴はスズカアザミに似ていますが、頭花は上向きではありません。 頭花がよく似ていて下向きに咲き、葉も似ているヨシノアザミは、この辺りには分布していません。 ナンブアザミも似てはいるのですが、総苞や葉の刺針が長く、花柄が少し短い点が合いません。 この辺りでポピュラーなのはトネアザミですが、総苞片が短い点以外の特徴はあっています。 ここでは、総苞片の長さが気になりますが、その他の点で最も合っているトネアザミとしました。 | |||||||||||||
リュウノウギク(Chrysanthemum japonicum)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・キク属> 2021/10/30 2021/1029 .
キク科キク属の多年草で、いわゆる野菊の1種。日本固有種。
日本では、本州の福島県、新潟県以南から四国、九州の宮崎県までに分布する。 なお、関東地方や近畿地方では普通種で、日当たりのよい丘陵や山地に自生する。 草丈は40〜80cmで、茎は細くて下部は木質化するが、細くて頼りない。 真っ直ぐ伸びることは少なく、斜上するか、斜面から垂れ下がる事が多い。 葉は互生し、葉身は長さ4〜8pの楕円形で、3浅裂し、裂片には不規則な鋸歯がある。 葉は緑色であるが、表面は毛があってつやがなく、裏面は短毛が密生して白っぽく見える。 茎は葉には芳香があり、その香りが中国から伝わった竜脳に似ることが和名の由来。 花期は10月〜11月で、頭花は茎頂に単生するか、多くても数個だけ付く。 頭花の直径は25〜50mmで、外周に白い舌状花が多数並び、中央に黄色い管状花が並ぶ。 柱頭は2裂し、先端は切形。総苞は長さ7mm前後の半球形で、総苞片は3列に重なる。 果実は2o弱で、冠毛はない。
2021/10/29
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇の斜面で見かけたリュウノウギクです。 斜面に沿って垂れ下がり、先の方を持ち上げるようにして花を付けていました。 葉が3浅裂し、裂片に浅い鋸歯が不規則に見られます。 | |||||||||||||
セイタカアワダチソウ(Solidago canadensis var. scabra)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・アキノキリンソウ属> キク科アキノキリンソウ属の多年草で、北米原産の帰化植物。 日本では、北海道から四国、九州まで全国に広く分布する。 日本以外でも、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化している。 草丈は50〜200cmで、地下茎で横に広がり、そこから茎を真っ直ぐに立ち上げる。茎等には短毛が密生する。 葉は互生し、長さ5〜15pの披針形で、先が尖り、縁には細かい鋸歯がある。 花期は10月〜11月で、茎頂に長さ10〜50pほどの大型の円錐花序を出す。 頭花は、直径5o前後で、黄色い。その頭花を枝の上面側に多数、偏って付ける。 中心の筒状花は4個前後で、それを取り巻く舌状花は雌性で10個前後あり、舌状部は長さ3o程で細い。 果実は痩果dreamえ、長さは1mm前後、細毛があり、冠毛は汚白色である。 一時期、日本各地で群生して繁茂し、害草として問題となった。 本種は、根から化学物質を出して、周囲の植物の成長を阻害する(アレロパシー)。 その化学物質が、年を経ると自身をも抑制することとなり、現在では群生は減って来ている。 ※ 時折、同時期に増えた帰化植物のブタクサと間違われることがあるが、全くの別種。
2018/11/29
本沢ダムの堤の上で、花期が終わって、白っぽい冠毛を付けたセイタカアワダチソウを見かけました。 黄色い花を大量に咲かせているイメージしかなく、種子になっているのは初めて見た気がします。 下の方には、まだ、黄色い花が若干残ってはいましたが、白っぽい冠毛がフサフサと猫のしっぽの様。
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ノコンギク(Aster microcephalus var. ovatus)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・シオン属> 2021/10/29 2021/10/29 . 2021/10/30 2021/10/30
キク亜科シオン属の多年草で、日本固有種。本州から四国、九州の山野に分布する。
草丈は50〜100cmで、地下茎で増え、茎は良く分枝して、短毛が密生する。 地下茎を横に這わせて、あちこちから枝を出すので、まとまった群落を作りやすい。 葉は互生し、長さ6〜12cmの長楕円形で、両面にも短毛があり、3本の葉脈が目立つ。 葉には大きな鋸歯があるが、葉の形も含めて変化が大きい。また、上部の葉は全縁の事も多い。 花期は8月〜11月で、枝先に散房状に多数の白から淡青色の頭花を付ける。 頭花の直径は25o程で、舌状花は淡青紫色〜白色であるが、ツボミの時は淡青紫色である。 花柱の先は2つに分かれ、扁平で、先が尖って内側に向かい合うように湾曲する。 5個のオシベは合着して筒状になる。冠毛は長く、開花時でも見える。 総苞は長さ5o前後で、総苞片は4列に付き、縁が紫色を帯びる。
2021/10/29,30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇の所々で見かけたノコンギクです。 10/29に見かけたときには、カントウヨメナではないかと思っていました。 翌日、同じところで花後の様子を見て、冠毛がとても長いことに気が付き、調べ直しました。 冠毛が長いものにはノコンギクとシロヨメナがありますが、総苞は半球形なので本種と分かりました。 なお、上段右の写真で、左側は白(下段左)に近く、右側は淡紅紫色(下段右)と花色が異なります。 その中間あたりでは、上段左の写真のように白っぽい花と淡紅紫色の花が入り混じっていました。 2021/10/30 所々で群生していたノコンギクですが、最も多かったのが左端の花です。 しかし、群生している近くで単生しているものに中央や右端のような花が見られました。 舌状花の長さと中央の筒状花の集まりの直径の比率が異なって見えます。 中央の花は、筒状花の数が少なく、舌状花が少し細長いようなので、筒状花の部分がより小さく見えます。 右端の花は、筒状花の数が多いためか、舌状花が押し下げられて45度ほど下を向いています。 見た目は異なりますが、ほぼ同じ場所で見られたのでノコンギクとしました。が、別種かもしれません。
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シラヤマギク(Aster scaber)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・シオン属・シラヤマギク節> キク科シオン属の多年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布している。 海外では、朝鮮半島から中国に分布している。 草丈は1〜1.5mで、茎は高く伸び上がって上部で分枝し、短毛があってざらつく。 根出葉は、葉身は長さ10〜20cmの卵心形で、縁に粗い鋸歯があり、表裏に短毛がある。 長さ10〜15cmの長い葉柄があり、翼がある事が多い。なお、花時には枯れる。 上部の葉は、先が尖った卵形になり、上部になるほど小さく、葉柄も短くなる。 花期は8月〜11月で、茎の先端に粗い散房状に白花を多数付ける。 頭花は直径20mm前後で、舌状花は4〜9個と少なめ。数が一定せず、まばら。 総苞は直径5〜6mmの鐘形で、総苞片は3列が重なり、瓦を葺くように並ぶ。 痩果は長さ3mm前後で、長さ4mm前後の淡褐色を帯びた冠毛が付く。
2021/10/30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇の数ヶ所で見かけたシラヤマギクです。 舌状花の数が少なく、その数も一定せず疎らな点や葉身が卵心形で下膨れなので見分けやすい。 | |||||||||||||
キバナコスモス(Cosmos sulphureus Cav.)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・コスモス属> キク科コスモス属の一年草で、メキシコ原産の帰化植物。 コスモスの名が付いているが、オオハルシャギク(コスモス)とは同属別種である。 日本では、園芸品種のひとつとして広く栽培されているが、一部は逸出して野生化している。 葉は、オオハルシャギクよりも切れ込み方が深く、裂片の幅も広い。 花色は、黄色か橙色が多いが、濃赤色の品種もある。 一重咲きと八重咲きがあるが園芸品種は八重咲きが多い。 暑さに強いため、オオハルシャギクよりも早く咲き始め、6月〜11月が花期となる。
2018/11/29
本沢ダムの堤の上の一角で、キバナコスモスがちょっとした群落を作っていました。 最近、時々、道端や空き地にキバナコスモスが群落を作って咲いているのを見かけるようになりました。 一度生えると、毎年のように種子で増え続けるので、厄介な雑草になっている気がします。 | |||||||||||||
ベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioides)
<キク目・キク科・キク亜科・ベニバナボロギク属> キク科ベニバナボロギク属の1年草で、アフリカが原産地。 第2次世界大戦後に侵入し、現在では本州の関東以西、四国、九州、沖縄で見られる。 草丈は30〜70cmで、茎は直立して、あまり分枝しない。根はあまり発達しない。 葉は互生し、長さ10〜20cmの倒卵状長楕円形で、下部の葉は不規則に羽状に裂ける。 葉質は薄くて柔らかく、両面には伏し毛がまばらに生えてざらつき、縁に細かな鋸歯がまばらにある。 花期は8月〜10月で、花序は先が垂れ、下向きに頭花を付ける。 頭花は、長さ10mmほどの先すぼまりの円筒形で、総苞片が1列に取り巻き、基部に細い苞が多数付く。 全て細い筒状花で、花冠の上部が朱赤色で、下部は白色。 花柱の先は長く突き出し、2裂した花柱の先は、しばらくするとくるりと丸まる。 果実は痩果で、長さは2o前後。先端に12mm前後の白い冠毛が付く。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇にベニバナボロギクを見つけました。 最近、町田市の薬師池公園で初めて確認した種類ですが、今年はこれで2回目の確認になります。 ノボロギクはそこここで見かけますが、本種は今年初めて確認したもので、分布を広げているのかもしれません。 | |||||||||||||
コウヤボウキ(Pertya scandens)
<キク目・キク科・コウヤボウキ亜科・コウヤボウキ属> キク科コウヤボウキ属の落葉小低木で、在来種。日当たりの良い林縁などで見られる。 和名は、高野山で茎を束ねて箒(ほうき)の材料としたのがゆらいである。 日本では、本州の関東以西から四国、九州に分布し、海外では中国に分布する。 樹高は60〜100cmで、根本からたくさんの枝を出し、茎は細くてしなやか。短い毛が生える。 1年目の枝には長さ1.5〜3cmで卵形の葉を互生し、葉には小鋸歯が5対以上付き、3脈が見える。 2年目以後の茎には、細長く鋸歯がある長さ4〜6.5cmの葉を数個束生する。 花期は9月〜10月で、1年目の枝先に頭花を1個付け、2年目以降の枝に頭花は付かない。 頭花は直径1cm前後で、白い筒状花が10数個集まったものである。 筒状花は長さ1.5cm前後の両性花で、花冠は5深裂し、裂片は線状惰円形で、細長くてよじれる。 メシベと5個のオシベがあり、総苞は長さ1.5cm、幅0.8cmの筒状で、総苞片は約7列。 秋になると冠毛のついた長さ6mm前後の痩果を付け、縦肋があり、毛が密生する。 先端に付く冠毛は不同長で長さ8〜11mm、白色ときに淡紅色を帯びる。
2021/10/30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇の法面でコウヤボウキの花を見つけました。 5裂した花弁をクルクルと巻き込む変わった花ですが、紫色で縁取られた総苞片やオシベが印象的です。 | |||||||||||||
ヤクシソウ(Youngia denticulata)
<キク目・キク科・タンポポ亜科・タンポポ連・オニタビラコ属> キク科オニタビラコ属の二年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。 海外では、朝鮮半島から中国、台湾、インドネシア、ベトナム、インドなどに分布している。 草丈は30〜100cmと変化が大きい。茎は、赤紫色を帯びることが多い。 根生葉は長い葉柄のあるさじ型で、花期にはほとんどなくなり、茎葉だけになる。 葉は互生し、茎葉は茎を抱く。葉身は長さ10cm程になり、長楕円形。 花期は9月〜11月で、茎の上部に直径15o程の黄色い頭花を多数付ける。 花は上向きに開花するが、花後には総苞の下部が膨れて下向きになる。 総苞は暗緑色で、長さ10o弱の円筒形。
2021/10/30
本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇でヤクシソウが点々と咲いていました。 ヤクシソウを見るのは高尾山で見かけて以来で、久々の再開となりました。 | |||||||||||||
アキカラマツ(Thalictrum minus var. hypoleucum)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・カラマツソウ亜科・カラマツソウ属> キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。別名タカトウグサ(高遠草)。 日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国に分布する。 草丈は1m以上になり、葉は複数回3出複葉で、小葉は基部が丸く、先が浅く数個に割れる。 花期は7月〜9月で、茎頂に円錐花序を付ける。 花弁はなく、花弁に見えるのは萼片である。その萼片も、開花後、直ぐに落下してしまう。 オシベが長く、淡黄色の葯が目立つ。メシベは数個あり、子房に柱頭が直接付いている。 果実は数個が集まって付き、無柄で紡錘形。長さは3mm前後で、8稜がある。
2018/11/29
本沢ダムの駐車スペース近くで、通路脇でアキカラマツを見かけました。 下段左は、開花直後の花で、まだ、萼片が付いていて、多数の花糸の先に淡黄色の約が付いています。 その基部には黄色の子房が複数見え、その先に湾曲した淡黄色の柱頭が見えています。 下段右は、アキカラマツの果実で、果実に稜が見え、先には柱頭が残っています。 | |||||||||||||
アカメガシワ(Mallotus japonicus)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・エノキグサ亜科・エノキグサ連・アカメガシワ属> トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木で、在来種。雌雄異株。 日本では、本州から四国、九州の山野に自生し、空き地などに真っ先に生えてくるパイオニア植物。 日本以外では、東南アジアの山野に分布する。 和名は、新芽が紅色を帯びること、そして、その葉が柏のように大きくなることに由来する。 葉は互生し、葉柄は紅色を帯び、長さは10〜20cm、葉身も同様、葉幅は5〜15cm程でかなり大きい。 初夏に枝先に円錐花序を出し、花弁のない小さな花を多数付ける。 雄花は、苞の脇に数個ずつ付き、多数のオシベが球状に付く。 雌花は、苞の脇に1個ずつ付き、子房には刺状の突起がある。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇で黄葉したアカメガシワ見つけました。 アカメガシワは、和名の由来になった春先の赤い新葉が思い浮かびますが、秋には黄葉するのですね。 ちょっと意外な発見でした。日陰だったので今一つですが、陽が当ればもっときれいに見えるかも。
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シラキ(Neoshirakia japonica)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・トウダイグサ亜科・ヒッポマネ連・シラキ属>
トウダイグサ科シラキ属に分類される落葉小高木で、在来種。 日本では、本州(北限は岩手県)から四国、九州、南西諸島に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国に分布する。 樹高は4〜9mで、幹は灰白〜灰褐色で、樹皮は滑らかで縦筋が入る。 老木では幹も直径が30cmほどになり、樹皮には縦に細かい裂け目ができる。 葉は互生し、長さ7〜17cmの卵状楕円形で、全縁。葉の両面は無毛で、質は柔らかい。 葉裏の基部や葉脈の先に腺があり、葉脈が隆起している。葉の形状に変異が著しい。 葉を揉むと強くはないがいやな臭いがし、枝や葉を切ると白い乳液が出る。 花期は5月〜6月で、若枝に長さ5〜10cmの総状花序を出し、黄色い小花を多数付ける。 花序の上部には多数の雄花が付き、基部に数個の雌花を付けるが、雌花がないこともある。 雄花の花柄は長さ3o前後で、花弁はなく、2〜3個の皿状の萼片と2〜3個のオシベがある。 雌花の花柄は長さ7o前後で、花弁はなく、3裂した萼は2〜3個で長さ1mmほど。 メシベは1個で子房には2〜3室あり、花柱は3個で基部が合着し、2個の腺体がある。 果実は刮ハで、直径18mmの三角状扁球形で3稜があり、先端に花柱が残る。 晩秋には黒褐色に熟して3裂し、直径7mmほどの球形の種子を白い糸でぶら下げる。 葉は秋に美しく黄葉〜紅葉し、知名度は低いが紅葉の美しさはトップクラスである。
2018/11/29
城山湖の遊歩道脇で見かけた紅葉したシラキです。 この紅葉した葉から同定を試みたのですが、結局、正体が分からず、不明種になっていました。 紅葉した葉を見た同じ場所で、紅葉前の葉を探したところ、極普通の単葉でした。 左右非対称が引っ掛かって同定できなかったのですが、シラキの葉は形状変異が著しいとのこと。 左右非対称を除外して、紅葉する木で調べた所、シラキの葉であることが判明した次第です。 下段は、両者を並べたものですが、同じ葉とは思えないですね。 シラキは、条件によって、紅葉したり、黄葉したりするようです。 | |||||||||||||
ニシキソウ(Chamaesyce humifusa)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・トウダイグサ亜科・トウダイグサ連・トウダイグサ属・ニシキソウ亜属>
トウダイグサ科ニシキソウ亜属の一年草で、在来種。 日本では、北海道から四国、九州、南西諸島に分布している。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、台湾からアジア東部に分布する。 草丈は10〜25pで、茎はよく分枝して地面を這い、切ると白い液汁が出る。 茎は赤くて長毛がまばらに開出する。毛はコニシキソウより少なく、無毛のものもある。 葉は対生し、長さが5〜10oの非対称な長楕円形で、縁には不揃いで浅い鋸歯がある。 葉の表面は緑色で、裏面は白緑色。葉表にコニシキソウのような斑紋はないか、極淡い。 花期は7月〜10月で、枝先や葉腋に淡赤紫色の杯状花序を付ける。 苞葉が変化した杯に4個の赤紫色の腺体が付き、その周囲に4個の淡赤紫色の付属体が花弁のように付く。 杯状花序の雄花、雌花は退化して、それぞれオシベ、メシベになっており、メシベ1個に多数のオシベがある。 花は白い花柱(3裂して先は更に2裂)の見える雌性期に始まり、結実期を経て、雄性期になる。 果実は直径2o弱の刮ハで、表面は無毛(稀に多少の毛は生える)でしわもなく、種子が3個入る。 よく似た下記のニシキソウ亜属とは下記により判別できる。
・ニシキソウの果実にはしわも毛もなく、葉裏に毛がない。
・コニシキソウの果実は全面に伏毛が生え、葉表の中央に暗紫色の斑紋がある。 ・ハイニシキソウには稜に沿って直毛が生え、あまり曲がらない。葉裏に毛がない。 ・アレチニシキソウの果実は稜の毛が長くて曲がり、葉裏に伏毛が密生する。 ・コバノニシキソウは全体に無毛で、刮ハも無毛。葉は全縁。
2018/11/29
本沢ダムの堤から洪水吐の方へ歩いているとき、通路脇でか細いトウダイグサ科の草本を見かけました。 花の特徴からトウダイグサ科とはわかったのですが、見かけたことがないか細さで、立ち上がっています。 写真を撮り、後で調べた結果、葉や果実の特徴から本種としました。 ただし、大半果実は無毛なのですが、写真のように短毛が密生しているものが混じっていました。 また、コニシキソウは地を這うのですが、この草本は立ち上がっています。ただ、下部に這った枝もあります。 葉に斑紋がない事、大半の果実は無毛である事で、本種と判断しましたが、いささか疑問が残ります。
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センニンソウ(Clematis terniflora)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ亜科・イチリンソウ連・センニンソウ属> キンポウゲ科センニンソウ属の常緑つる性半低木で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の日当たりの良い山野に分布する。 葉は対生で、5枚の小葉を持つ羽状複葉。小葉は卵形で葉先は尖り、全縁。 葉柄は、他の植物の茎や葉などに絡み付き、自身を固定する。 花期は8月〜9月で、葉腋から円錐花序を出し、白い花を多数付ける。 花は直径数cmほどで、上向きに咲く。花弁はなく、白い花弁状のものは萼片で十字形に開く。 多数のオシベと数個のメシベがあり、長さは萼片の半分程度しかない。 痩果は扁平な卵形で、花後、数cmほどに伸びた花柱が残り、長い毛が開いて羽毛状になる。 なお、本種は有毒植物なので、取り扱いには注意が必要です。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でセンニンソウが長い羽毛状の冠毛を伸ばしていました。 花が咲いている頃には気付かなかったのですが、秋になって他の葉が落ちたので気が付いたようです。 2021/10/30 本沢ダムの駐車スペースからダムの堤に向かう途中、通路脇でセンニンソウの果実を見かけました。 以前、見かけたのと同じ場所です。今年も多くの果実を付けていました。 前回より早い時期なので、若い果実から熟して毛が開いて羽毛状の冠毛になったものまで見られました。
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ヤマハッカ(Isodon inflexus)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・メボウキ連・ヤマハッカ属> 2021/10/29 2021/10/29 2021/10/30 2021/10/30 2021/10/29 2021/10/29
シソ科ヤマハッカ属の多年草で、在来種。
ハッカと名が付くが、ハッカとは属が異なり、葉をもんでも香気はほとんどない。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に、海外では、朝鮮半島から中国に分布する。 草丈は40〜100cmで、茎は木質化した地下茎から直立し、四角形で稜に下向きの細毛がある。 葉は対生し、長さ3〜6cmの広卵形で先が尖り、縁に粗い鋸歯がある。 基部は急に細くなり、葉柄の翼となって流れる。表面と裏面脈上にまばらに毛がある。 花期は9月〜11月で、茎頂や上部の葉腋から短い集散花序を出し、唇形花を数個ずつ数段に付ける。 花冠は青紫色で、長さ7〜9mm。上唇は4裂して立ち上がり、濃紫色の班点が多数ある。 下唇は2裂して前方へ突き出し、縁が内巻きになって舟形になる。 オシベ4個とメシベは、共に花冠より短く、下唇に中に隠れていて見えない。 萼は長さ2.5〜3mmで短毛が密生し、先が5裂して萼歯はほぼ同長、果時には大きくなる。 果実は4分果で、熟すと紫色〜褐色になる。直径1.3mmの球形で、頂部に粒状の腺がある。
2021/10/29,30
本沢ダムの駐車スペース近くの通路脇で、ヤマハッカを見つけました。 最初に目についたのは、咲き終わりに近いヤマハッカの花でした。 その形からシソ科の花であろう事は分かりましたが、見たことがない形の花でした。 次に目についたのが、少し離れた所にあった赤紫色の小さな花がたくさん付いていると思った草本です。 見たことがなかったので、写真を撮り、後で拡大して、初めてそれが花ではないらしい事に気が付きました。 萼片の形や果実の付き方からシソ科を疑い調べていくと、直前に見かけたヤマハッカの果実でした。 花が咲いているところより、赤紫色の萼と果実が付いた姿の方が見栄えがします。 中段の写真は花で、上唇が4裂し、下唇は2裂して内に巻き、船形になって前に突き出しています。 オシベとメシベは、船形の下唇の中にすっぽりと収まっています。 下段の写真は果実で、萼片と果実が赤紫色なので、花よりもきれいで見栄えがします。 | |||||||||||||
アオツヅラフジ(Cocculus orbiculatus/Cocculus trilobus)
<キンポウゲ目・ツヅラフジ科・アオツヅラフジ属> ツヅラフジ科アオツヅラフジ属のつる性落葉木本で、在来種。 日本では、北海道から九州に分布している。海外では、朝鮮半島から中国南部、フィリピンなどに分布する。 花期は7月〜9月で、雌雄異株。枝先と葉腋に小さな花序をだし、黄白色の小花を付ける。 萼片、花弁は雄花雌花ともほぼ同じで、花弁と萼片は各々6個で、萼片は花弁より大きく、花弁の先は2裂する。 雄花のオシベは6個、雌花のメシベは子房が6個の心皮に分かれ、仮オシベが6個ある。 花後、心皮が離れ、各々が1個の果実になる。 果実は直径5oほどの球形の核果で、秋に熟すと白粉を帯びた黒色になる。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇のコンクリート壁にぶら下がる黒い果実を見かけました。 ほとんどの果実は黒く萎びていたのですが、白粉を帯びて藍色の果実が少し残っていました。 その果実や葉の特徴などからアオツヅラフジと判断しました。
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クサギ(Clerodendrum trichotomum)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・クサギ属> シソ科クサギ属の落葉小高木で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州のに分布し、日当たりのよい原野などに生える。 樹高は4〜8mで、樹皮は灰色〜暗灰色。多数の皮目がある。 葉は対生し、長さ8〜15cmの三角状広卵形で、葉柄も含めると30cmほどにもなる。 葉は柔らかくて薄く、毛が密集する。裏面には腺点がある。 花期は7月〜9月で、集散花序に多数の白い花を付ける。萼は5残裂する。 筒部は紅紫色で、長さ20〜25oで細く、花冠は5裂して白い裂片は平開する。 その平開した花冠から、オシベとメシベはさらに突き出す。 10月〜11月に萼が濃紅色になり、直径6〜8mmの果実が藍色に熟す。 さらに熟すと果実は黒くなり、萼片は反り返って、果実が落果する。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でクサギが羽子板の羽のような果実を付けていました。 真っ赤な羽のような部分は萼片で、秋に赤く色づいて反り返り、果実が藍色に熟します。 果実は更に熟して黒くなり、既に落果して赤い萼片だけになったものもありました。 2021/10/30 以前見かけた通路脇のクサギは除草されたのか見当たりませんでした。 その代わりではないですが、提の法面にあったクサギがたくさんの果実を付けていました。 まだ、時期的に早かったようで、未熟な青い果実もありましたが、真っ赤な萼片は開いていました。 どう見ても、白い花よりも、真っ赤な萼片の方が派手で目を引きますよね。
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アメリカイヌホオズキ(Solanum ptycanthum)
<ナス目・ナス科・ナス属> ナス科ナス属の一年草で、原産地は北アメリカ。全草に有毒。 日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄に分布する。 草丈は10〜100cmで、茎が細めでよく分枝し、横に広がりやすい。 葉は互生し、葉身は長さ6〜10cmの卵形で、縁は全縁か波型の鋸歯がある。 花期は6月〜11月で、葉腋ではなく茎の側面から花茎を出して2〜5個の散形花序を付ける。 花茎は短く、1点から小花茎を出す(イヌホウズキのように少しづつずれて付くことはない)。 花冠の直径は6〜12mmで、5裂した花冠の裂片は細めで、淡紫色のものが多いが白色ものものある。 1個のメシベを囲むように5個のオシベが取り囲む。黄色い葯は長さ2o前後で、柱頭は葯より低い。 花後、柄が下垂して直径5〜8oの果実(液果)を付ける。果実は光沢のある黒色に熟す。 よく似たものが多く、以下のように区別する。
・イヌホオズキは、花は白色〜淡紫色で基部まで切れ込まず幅広。果実に光沢がない。
小花柄が少しづつずれて総状に付き、果実は球形、やや縦長になる。 ・アメリカイヌホオズキは、花は淡紫色〜白色で、果実は光沢があってほぼ球形。 ・テリミノイヌホオズキは、花は白色〜淡紫色で、果実の光沢が強く、トマトのような扁球形。 ・ムラサキイヌホオズキは、花が淡紫色を帯び、茎など全体に紫色を帯びる。 ・オオイヌホオズキは、花は白色〜淡紫色でやや大きく、花柱や葯が多種より長い。
2018/11/29
本沢ダムの堤の上を歩いているとき、きれいな紫色の花が目につきました。 近づいてみて、ナス科の花と分かりましたが、見た事がないので後で調べることにしました。 その結果、果実が球形で光沢がある事、花の特徴からアメリカイヌホオズキとしました。
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ネナシカズラ(Cuscuta japonica)
<ナス目・ヒルガオ科・ネナシカズラ亜科・ネナシカズラ属> ヒルガオ科・ネナシカズラ属に分類される一年草のつる性寄生植物で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、ベトナムに分布する。 茎は直径1〜2mmの針金状で、淡黄色〜紫色を帯び、紫色の斑点がある。 葉は互生し、退化して長さ2mm以下の三角形の鱗片状で、葉緑素はない。 花期は8月〜10月で、長さ3cm以下の短い穂状花序を出し、小花を多数付ける。 花冠は白色の鐘形で、長さは3〜5mm。先は5裂し、裂片の先は尖る。 オシベ5個は花冠の喉部に付き、花糸は極短い。葯は黄色い。 花柱は合着して、長さ1.5mmほど。柱頭は2裂して円錐形をしている。 萼は白色で、基部まで5裂して、先は鈍頭。果時にも残り、しだいに落ちる。 刮ハは長さ4〜5mmの楕円形で、はじめ花冠を被っているが、後に脱落する。 熟すと褐色〜赤紫色を帯びるが、熟す前の色には、白色タイプと緑色タイプがある。 熟すと下部が横に裂け、中には長さ3〜4mmの種子が1〜4個入っている。 発芽直後は土に根を張り、茎を伸ばして茎先を旋回させながら宿主を探す。 茎が宿主(種類は多い)に触れると締め付けるように巻き付き、寄生根を出す。 寄生根を出して宿主から水や養分を吸収するようになると、地中の根は枯れる。 なお、発芽後、数日以内に宿主に寄生できない場合、枯れてしまう。
2018/11/29
本沢ダムの堤の一部を覆っているセイタカアワダチソウ。それに、ネナシカズラが絡みついていました。 この辺りでは見た記憶がないので、近くで撮影していた方に聞くと、最近、増えているとの事。 繁殖力の強いセイタカアワダチソウも押され気味で、最近は劣性のようです。
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イタドリ(Fallopia japonica)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イタドリ属> タデ科イタドリ属の多年草で、スカンポなどの別名を持つ。 北海道東部を除く日本全土、朝鮮半島から中国、台湾に分布する東アジア原産種。 世界の侵略外来種の選定種で、その旺盛な繁殖力ゆえに嫌われ者である。 草丈は1〜2mほどで、根茎を横に伸ばして増える。茎は中空で節があり、若い時に紅紫色の斑点がある。 葉は互生し、長さ10〜15pほどの広卵形で、基部は水平になり、先は急に尖る。 花期は7月〜10月で、葉腋から枝を出し、その先に多数の小花を付ける。 雌雄異株で、花被は白色から紅色で5裂する。 雄花にはオシベが8個あり、メシベは極小さい。雌花には3個の花柱があり、オシベは極小さい。 花後、雌花の外側の3個の花被片が翼状に大きくなり、痩果を包む。秋に熟すと風によって散布される。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でイタドリが枯れた枝を突き出していました。 この辺りでは良く見かけるので撮っていなかったのですが、果実がきれいに残っていたので撮りました。 痩果を包むように付く、翼状に大きく広がった花被片も茶色く枯れて付いたままでした。 2021/10/30 本沢ダムの駐車スペースから堤の方へ向かう通路脇で、イタドリの大きな群落を見かけました。 その内のいくつかにのみ果実が付いていたので、その他の多くは雄株のようです。
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ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)
<ナデシコ目・ヒユ科・ヒユ属> ヒユ科ヒユ属の1年草で、南北アメリカが原産地。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布し、アオゲイトウを駆逐しつつある。 草丈は50〜200cmで、茎は直立し、緑色と赤みを帯びるものがある。若い枝や葉には軟毛がある。 葉は互生し、長さ5〜12cmの菱状卵形で先は尖り、長さ3〜7cmと長めの柄がある。 花期は8月〜10月で、雌雄同株、雌雄異花。茎の先や葉腋に緑色の花穂が多数付く。 花穂は直径5〜7mmの円柱状で、アオゲイトウのように横にあまり広がらず、ほっそりしている。 花穂には雄花、雌花、両性花が混在し、花は花被片よりやや長い苞に包まれている。 雄花、雌花とも花被片5個で、花被片は長さ2〜3o。雌花の花被片は若干短め。 雄花のオシベは5個。雌花のメシベの柱頭は3裂する。 胞果は長さ2mm前後で、熟すと帽子が取れるように横に裂開する。 花穂が紅紫色になるものがあり、ムラサキアオゲイトウと呼ばれているが、同一種である。 なお、よく似たアオゲイトウは、花穂が太く、花被片がさじ型で、胞果より著しく長い。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇で見かけた大きな花穂です。 以前、よく見かけたような気がするのですが、名前が思い出せません。 後で調べて、アオゲイトウかホソアオゲイトウと分かりました。 花穂の形状や花被片の大きさからホソアオゲイトウと判断しました。 なお、以前に畑などで見たことがあるのは、アオゲイトウの方だと思います。 最近は、ホソアオゲイトウに押されて、アオゲイトウは数を減らしているそうです。 | |||||||||||||
ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)
<ナデシコ目・ヤマゴボウ科・ヤマゴボウ属> ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。 アメリカヤマゴボウの別名を持つ。有毒植物で、全草が有毒で、根や種子の毒性が高い。 日本全国に分布し、海外でも南アメリカ、オーストラリア、アジアに帰化している。 草丈は1〜2mで、茎は太く、赤色を帯びて平滑である。 葉は互生し、長さ10〜30cmの長楕円形で、先が尖り、全縁。葉柄は1〜4cm。 花期は6月〜10月で、長さ10〜30cmの総状の花序が垂れ下がる。 花は直径5mm前後で、白色〜淡紅紫色。花弁はなく、花弁に見えるのは萼である。 オシベは10個、子房の心皮も10個ある。果実は直径6〜8mmの扁球形で、果柄は果実より長い。 果実には種子が10個入り、熟して黒紫色になる頃には、膨れて境目が不明瞭になる。 熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出て、衣服や皮膚に付くとなかなか落ちない。 この特性のため、アメリカ合衆国ではインクベリー(Inkberry)などと呼ばれている。
2018/11/29
本沢ダムの駐車スペースから堤の方へ向かう通路脇で、ヨウシュヤマゴボウの大きな株を見かけました。 ありふれた野草なのですが、そういえば、最近は見かけた記憶がありません。 花期はほぼ終わりのようで、多くの花序がほぼ咲き終わっていました。 下段は、未成熟な果実の様子で、時間の経過とともに左から右のように変わって行きます。 未成熟なうちは10個にくびれていて、浅い溝が見られますが、黒紫色に熟すと膨れて溝は無くなります。 | |||||||||||||
マユミ(Euonymus sieboldianus)
<ニシキギ目・ニシキギ科・ニシキギ属> ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木で、在来種。 材質が強い上によくしなるため、古来より弓の材料として知られ、それが和名の由来になっている。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、インド、ネパール、アフガニスタン、タイなどに広く分布する。 樹高は3〜5mで、幹は灰褐色。古くなると縦に筋が入り裂ける。枝には鈍い4稜がある。 葉は対生して無毛。葉柄は長さ10o程で、葉身は長さ10p前後の長楕円形。縁に細かい鋸歯がある。 花期は5月〜6月。本年枝の葉より下の芽鱗痕の脇から集散花序が出る。 花序には、まばらに1〜7個、直径10o程の緑白色の小花を付ける。 花弁は4個、オシベは緑色の四角形の花盤の上に4個付く。 花柱には長短の2型あり、花柱の長いものは雄しべが短い。 果実(刮ハ)は、長さ1p程の倒三角形、4個の稜があり、10〜11月に淡紅色に熟す。 熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだす。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇で真っ赤に色付いた葉が目に止まりました。 真っ赤に色付いているのは数個で、後は右のようなまだら模様でした。 何の葉なのか分からなかったのですが、後で、葉の付き方、若い茎の特徴からマユミと分かりました。 果実が付いていたら、もっと分かり易かったのですが、見当たりませんでした。 春にはたくさんの花を付けていましたので、果実は既に落果してしまった後なのでしょうか。
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コアカソ(Boehmeria spicata)
<バラ目・イラクサ科・カラムシ連・カラムシ属> イラクサ科カラムシ属の落葉小低木で、在来種。雌雄同株である。 日本では、本州から四国、九州に、海外では、朝鮮半島から中国、モンゴルに分布する。 草丈は0.5〜3mになり、茎は木質化して茎や葉柄は赤みを帯びる。 葉は対生し、長さ4〜8cmの菱状卵形で、先が尾状に延び、基部は広い楔型。 葉の縁には鋭い鋸歯があり、鋸歯の数は10対以下(クサコアカソは10〜20対)である。 花期は8月〜10月で、雌花序は茎上部の葉腋に付き、雌花が集まって赤みを帯びた球形が並ぶ。 雄花序は雌花序より下の葉腋に付き、黄白色の雄花が花軸に不揃いに多数付く。 有性生殖の2倍体と無性生殖の3倍体があり、2倍体の葉は小形のことが多う。 なお、無性生殖の3倍体には、雄花序がないのが普通である。 雌花は2個の花被片が合着して花被筒となって痩果を包み、多数集まって球形の集合果となる。 果実は痩果で、長さ0.9〜1.2mmの倒卵形で淡褐色。11月〜12月に熟す。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でアカソが長い花軸を垂れ下げています。 雌花序は茎上部に付く(雄花序は下部)のですが、20cmを超えるようなものが多々ありました。 2020/6/14 城山湖の遊歩道脇にある石垣に際で見かけた、コアカソの若葉です。 まだ、大きなものでも20cmほどしかありませんが、これから1mを超えるまで成長します。 2021/10/30 城山湖の遊歩道脇にある石垣に際で見かけたコアカソですが、樹高は1mを優に超えています。 その枝先は多くの雌花序が付いて、その重みで長い雌花序が垂れていました。 | |||||||||||||
ノイバラ(Rosa multiflora)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・バラ属> バラ科バラ属の落葉つる性低木で、日本のノバラの代表種。 沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。 日本以外では朝鮮半島に分布する。 樹高は2mほどになり、茎は枝分かれして直立するが、他のものに寄り掛かって這い登ることも多い。 葉は互生し、長さ10pほどの奇数羽状複葉で、小葉数は7〜9個。 小葉は楕円形で細かい鋸歯があり、表面に艶がない(テリハノイバラは艶がある)。 花期は5月〜6月で、枝先に円錐花序枝を付け、白色または淡紅色の花を多数付ける。 花は直径2cmほどで、5個の花弁は倒卵形。オシベは多数。 メシベは無毛で、花柱はゆるやかに合着して柱状になる。 果実に見えるのは偽果で、萼筒が肥大したもの。直径8mm前後の卵球形で、秋に赤く熟す。
2018/11/29
本沢ダムの洪水吐から遊歩道に上る階段辺りで、ノイバラが赤い果実を付けていました。 春にはこれでもかと言わんばかりに花を付けていたのに、果実はパラパラとしか付いていません。 もっといっぱい赤い果実が付いているのを期待していたので、ちょっと期待外れでした。 | |||||||||||||
テリハノイバラ(Rosa luciae/Rosa wichuraiana)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・バラ属> バラ科バラ属のつる性落葉低木で、日本では本州から四国、九州に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、台湾、フィリピンに分布する。 茎には鉤形の刺があり、立ち上がらず、地を這って伸びる。 葉は互生し、長さ8p前後の奇数羽状複葉。小葉は2〜4対で、頂小葉と側小葉の差はない。 小葉は長さ2p程の楕円形で、両面とも無毛で厚みがあり、鋭い鋸歯がある。葉表に光沢がある。 花期は6月〜7月で、枝先に直径3p程の白花を数個付ける。 花弁は5個で、オシベは多数ある。花柱は合着し、毛がある。 偽果は直径8o程の卵球形で、真っ赤に熟す。
2021/10/30
本沢ダムの駐車スペースから堤の方へ向かう通路脇で、テリハノイバラが赤い果実を付けていました。 夏に側を通ったときには、多くの白い花を付けていたのですが、果実はこの塊のみでした。 延びている枝も数本しかなかったので、この辺りは除草が行われたものと思われます。 ※ テリハノイバラの花に関しては、こちらに掲載していますので、ご参照ください。 | |||||||||||||
アマヅル(Vitis saccharifera)
<ブドウ目・ブドウ科・ブドウ属> ブドウ科ブドウ属ののつる性落葉低木で、日本固有種。 日本では、本州の東海地方以西、四国、九州に分布する。 樹皮は褐色で、縦の筋がある。葉は互生し、葉身は長さ幅共に4〜7cmの三角状卵形。 葉身の先は尖り、基部は浅い心形。枝先の葉は三角形に近くなり、細長くなる。 葉の縁には先が小突起になる波状の浅い鋸歯(内曲した凸波状)があり、葉の両面に光沢がある。 なお、葉と対生して出る巻ひげは、ブドウ属の特徴である2節出て次の1節は出ないを繰り返す。 花期は5月〜6月で、雌雄異株。長さ4〜6cmの円錐花序を葉と対生に付ける。 ツボミは球形。花は黄緑色で、花弁5個は先がゆるく癒合し、開花時に外れて落ちる。 雄花のオシベは5個は4o前後で長く伸び、雌花のオシベは短く、外に反り返る。萼は浅い杯状。 果実は直径6mm前後の球形の液果で、黒く熟し、甘くて美味。 葉や茎を切った時に出る汁には甘みがあり、これが和名の由来となっている。 よく似たサンカクヅルとは、以下の点で区別できる。
・アマヅルは植物体に甘みがあり、サンカクヅルにはない。
・アマヅルの葉には光沢があるが、サンカクヅルには光沢がない。 ・アマヅルの鋸歯は凸波状であるが、サンカクヅルは凹波状である。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇で赤くに色付いたブドウ系の葉が目に止まりました。 後で調べてみると、葉の形状からアマヅルかサンカクヅルであろうとわかりました。 葉に光沢があり、葉の縁にある鋸歯が凸波状であることから、アマヅルであろうと思います。 | |||||||||||||
ミヤマガマズミ(Viburnum wrightii)
<マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属> レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、在来種。 日本では、標高30〜1400mの丘陵地から山地の樹林内や林縁に生育する。 海外では、朝鮮半島から中国、サハリン南部に分布する。 樹高は2〜5mで、幹は灰褐色で、若枝は紫褐色である。 葉は対生し、長さ6〜14cmの広倒卵形で、先は急に尾状に尖る。 基部は広い楔型〜切型で、縁には浅い三角状の鋸歯がある。 葉表には長毛が散生するか無毛で、葉裏は葉脈に沿って長毛が生える。 葉柄は長さ9〜20mmで、赤色を帯びることが多く、長毛が散生し、托葉はない。 花期は5月〜6月で、茎頂に直径6〜10cmの散房花序を出し、白色の花を多数付ける。 花序の軸や小花柄には長毛がまばらに生え、星状毛が混じる。 花冠は直径5〜7mmで、5中裂して平開し、オシベ5個は花冠より長く突き出る。 花柱は1個で極短い。萼片は5個で、極小さい。 果実は核果で、長さ6〜9mmの広卵形で、9月〜10月に光沢がある暗赤色に熟す。 熟すと球形になり、楕円状卵形のガマズミと判別可能である。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇で赤くに色付いた果実に目に止まりました。 葉の様子からガマズミ科と思ったのですが、後で調べてみると、ミヤマガマズミと分かりました。 葉の形もありますが、決め手は球形に熟した真っ赤な果実です。ガマズミは丸くなりません。 | |||||||||||||
クズ(Pueraria lobata)
<マメ目・マメ科・マメ亜科・インゲン連・ダイズ亜連・クズ属> マメ科クズ属のつる性の多年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に広く分布する。 海外では、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアと温帯から暖帯に分布している。 つるは他のものに巻付いて、10m以上に伸び、根元は木質化して、地下に巨大な塊根を持つ。 塊根は、大きいものでは長さ1.5m、直径20cmほどになる。 葉は3出複葉で、小葉は幅広で大きく、裏面に白い毛を密生する。 花期は8月〜9月にかけてで、穂状花序を立ち上げて、下から順次咲き上る。 花色は、濃赤紫色のものが多いが、淡赤紫色から白いものまで変異がある。 クズは万葉の昔から、秋の七草の1つに数えられ、塊根からは葛粉が作られる。
2021/10/30
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でクズの豆果に目に止まりました。 ミヤマガマズミの側にあったので気が付いたのですが、単独だったら見過ごしたかもしれません。 どこにでもあるクズですが、赤紫色の花は目についても、未熟な豆果は目立ちません。 | |||||||||||||
ウツギ(Deutzia crenata)
<ミズキ目・アジサイ科・ウツギ属> アジサイ科ウツギ属の落葉低木で、在来種。ウノハナ(卯の花)とも呼ばれる。 日本では、北海道南部から本州、四国、九州と全国に分布し、海外では中国に分布する。 日当たりの良い場所を好み、山野の川沿いや林縁に自生する。 樹高は数mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新枝は赤褐色を帯びる。 葉は対生し、葉身は長さ5〜8pほどの楕円形〜卵状披針形で、縁に微細な鋸歯がある。 新枝や葉柄、葉の両面には星状毛があり、葉柄や葉裏の星状毛は密度が高い。 花期は5月〜7月で、枝先に円錐花序を付け、白花を多数付ける。 花弁は5個で、長さ10oほどの倒披針形で、外側には星状毛がある。 オシベは10個で、花弁より少し短めで、花糸の両側に狭い翼がある。 花柱は3〜4個で、花弁とほぼ同じ長さになる。萼片は5個で、丸みのある三角形。 なお、八重咲のものもあり、サラサウツギ(ヤエウツギ)と呼ばれ、花弁の外側に紅色が入る。 ウツギの果実は刮ハで、直径4〜6mmの椀形。未熟なものでは、花柱もまとまって上に突き出ている。 中の種子が成熟すると、花柱の数(3〜4個)に応じて丸みのある四角形や三角形になる。 そして、中央に集まって突き出ていた花柱が、外に向かって開出する。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でウツギの果実を見つけました。 春に見かけたアジサイ科は、ガクウツギと マルバウツギだけでした。 今回はマルバウツギを見かけた所には行っていませんが、果実の形が異なります。 どちらも果実に花柱が残る所は同じでも、ウツギに萼片は残らず、マルバウツギには残ります。 この果実の花柱の周囲は比較的平たんで、萼片らしきものはないのでウツギで間違いはないと思います。
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サルトリイバラ(Smilax china)
<ユリ目・サルトリイバラ科・シオデ属> サルトリイバラ科シオデ属のつる性落葉半低木で、在来種。 日本では北海道から沖縄まで全国に分布し、海外では朝鮮半島から中国に分布する。 山野や丘陵の林縁などで、日当たりが良く、水はけのよい所を好む。 茎は地を這うように伸び、長さは1〜3.5mほどになる。緑色で硬く、鈎状の刺が散生する。 葉は互生し、長さ3〜12cmの円形から広楕円形で、基部は円形で、先が少し尖る。 葉の縁は全縁で硬く、表面に光沢がある。3〜5本の葉脈があり、その表面は凹む。 葉柄には托葉が変化した長い巻ひげが1対あり、これを他の物に巻き付けて伸びる。 花期は4月〜5月で、葉腋から散形花序を出して、多数の淡黄緑色の花を付ける。雌雄異株。 花被片は6個で、長さ4mm前後の長楕円形で、先が反り返る。 雄花のオシベは6個、雌花には柱頭が3本あり、子房は3室ある。 なお、雄花のメシベと、雌花の仮オシベは、共に退化してほとんどない。 果実は液果で、直径7〜9mmの球形。10月〜11月に赤く熟す。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、通路脇でサルトリイバラの真っ赤に熟した果実を見つけました。 真っ赤に熟していたのは写真の果実だけで、後の果実は右の写真右端のように赤みが差した程度でした。 茎に鋭い刺があり、山歩きの際にはかなり面倒な草本なのですが、果実は赤くてきれいですね。 | |||||||||||||
オニドコロ(Dioscorea tokoro)
<ユリ目・ユリ科・ホトトギス属> ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で、日本各地の山野に自生している。 海外では、朝鮮半島から中国に分布する。 葉は互生し、長さや幅が5〜15pの円心形から三角状心形で、先が尖る。葉柄は5〜10pほど。 花期は7月〜8月で、雌雄異株。雄花序は葉腋から立ち上がり、淡緑色の花を多数付ける。 雄花の花被片は6個で、直径4oほど。平開し、オシベが6個ある。 雌花序は葉腋から垂れさがり、淡緑色の花をまばらに付ける。長さ10oほどの下位子房がある。 花弁は6個で平開し、退化したオシベ6個とメシベがあり、花柱は3裂する。 果実には3室あり、それぞれに2個の種子が入っている。種子は楕円形で、片側に翼がある。 ヤマノイモに良く似るが、葉が互生する点、ムカゴを作らない点などが異なる。 根はアルカロイドを含み、食用には適さないが、灰汁であく抜きすることで食べることはできる。
2018/11/29
本沢ダムの堤から駐車スペースに戻る途中、センニンソウの写真を撮っていて、オニドコロに気が付きました。 果実はすっかり枯れて茶色くなり、垂れ下がった花軸から上向きに立ち上がっています。 この3方向に張り出した翼状の各室に、片翼の種子が各々2個入っています。
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