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おさんぽ録 昆虫編T



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、昆虫たちです。

< トピック >

以前、ヤマトシジミとして掲載していた写真に、ツバメシジミも写っていたので追加しました。



ここでは、下記の昆虫を掲載しています。
チョウ目・アゲハチョウ上科
アゲハチョウ科(ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ)
シジミチョウ科(ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ)
シロチョウ科(モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ)
タテハチョウ科(キタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、
        テングチョウ、アサギマダラ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ)
チョウ目・セセリチョウ上科
セセリチョウ科(イチモンジセセリ、チャバネセセリ)
チョウ目
カノコガ科(カノコガ)
シャクガ科・アオシャク亜科(ヒロバツバメアオシャク)
シャクガ科・エダシャク亜科(ウメエダシャク、ユウマダラエダシャク)
シャチホコガ科・トビモンシャチホコ亜科(セダカシャチホコ)
スズメガ科・ホウジャク亜科(オオスカシバ、ホシホウジャク、ホシヒメホウジャク、セスジスズメ)
ツトガ科・ノメイガ亜科(シロオビノメイガ、マエアカスカシノメイガ)
マダラガ科・クロマダラ亜科(ブドウスカシクロバ)
ヤガ科・クチバ亜科(ヒメエグリバ)
ヤママユガ科(オオミズアオ)
和名インデックス


キタテハ(Polygonia c-aureum)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・タテハチョウ族・キタテハ属>

2012/4/4                 2012/7/24                 2012/9/26
日本を含め、インドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島まで分布している。
日本でもほぼ全国で普通にみられる。
後翅の裏面に白い模様があり、これが「C」の字に似ていることが学名の「c-」の由来。
冬は成虫で越冬し、ものかげでじっとしている。

4/4 キタテハは、この春、最初に見かけたチョウで3月の中旬くらいだったと思う。
越冬組が暖かくなったので出てきたものと思われ、撮影できたのはこの日が最初です。

7/24 久しぶりにキタテハを見ましたが、すっかり夏型に衣替えした後です。
1枚目の秋型(成虫で越冬するので前年の秋に羽化した個体です)との違いが分かりますか?
翅の裏を比較すれば明確なのですが、表面では翅の地色と外縁部の凹凸の度合いです。
秋型の方が、地色に赤みが強くなり、凹凸が強く出ます。前羽の最初の突起に顕著です。
その意味で言うと、2枚目の写真(4/10撮影)は、夏型が越冬した個体のようです。

9/26 2ヶ月ぶりにキタテハを見かけました。
今年の夏が長かったせいか、キタテハもまだ夏型です。


  2013/3/15                2013/9/19              2013/11/8
3/15 今年も河川敷でキタテハに出会いました。
昨秋の秋、羽化した越冬組なので、羽がちょっと傷んでいました。

9/19 夏の間見かけなかったキタテハですが、9月の声と共に見られるようになりました。
9月の個体は、黄色みが強い夏型です。

11/8 11月になると、オレンジがかった秋型が現れました。
翅の凹凸の強さにも差があり、秋型の方が尖った感じなのが分かると思います。

 
2014/3/25
今日は天気がよく、日差しが暑く感じられる陽気でした。
そのためか、河川敷でキタテハに良く出会いました。草原を歩いて行くと、次々と飛び立っていく感じです。
越冬していた個体(秋型)が、陽気に誘われて給蜜に出てきたといった感じでした。

 
2014/9/16(夏型)                  2013/11/8(秋型)
翅の裏の模様と外縁の凹凸度合いを夏型と秋型で比較してみました。
光の当たり方もあり、模様の違いは良く分かりませんが、秋型の方がメリハリがあるようです。
外縁の凹凸度合いは、夏型が丸みがあるのに対し、秋型は鋭角に尖っているのがわかります。


アカタテハ(Vanessa indica)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・アカタテハ属>
 
日本では、ほぼ全国で普通に見られる。
海外では、インドから東南アジア、オーストラリア、日本まで広範囲に分布している。
冬は、成虫で越冬するが、暖地では幼虫で越冬する事もある。

2012/10/24
多摩川へ行く途中の道端で見かけました。
この辺りでは樹液が吸えるような所はないので、見かけたのは初めてです。
夏に個体数が減って、秋には増えるそうなので、目に付いたのかもしれません。
このときは、葉の上や地面の上に止まって、日向ぼっこをしているような感じでした。

翅が少し痛んでいますが、ヒメアカタテハの翅の模様との違いは分かると思います。
特に、後ろ翅の模様の違いが大きいので見比べてください。

 
2014/3/28
 
2014/8/21
3/28 多摩川へ行く途中の道端で、久しぶりにアカタテハに出会いました。
一昨年に見かけたのと同じ場所です。この辺りで、越冬しているのかもしれません。
この場所がお気に入りのようで、飛び立っても直ぐに戻ってきました。
8/21 ほぼ半年ぶりのアカタテハです。神社の境内で、木の幹に止まっていました。
夏には個体数が減るので、ほとんど見かけることはないのですが、秋が近づいているのかも。


ヒメアカタテハ(Vanessa cardui)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・アカタテハ属・ヒメアカタテハ亜属>
 
日本を含め、南極大陸以外の大陸に分布している。
日本でもほぼ全国でみられるが、数はあまり多くない。
冬は、成虫でも幼虫でも越冬する。

2012/7/23
多摩川の河原では、ヒメアカタテハは初めての確認です。
樹液にも集まるアカタテハと異なり、ヒメアカタテハは、花にしか集まりません。

 
2012/10/29
多摩川の川縁にあるコセンダングサの群生地で、給蜜しているヒメアカタテハを見かけました。
この時期、花が少ないので、ここにはいろいろなチョウが訪れてきていました。
この個体は、前羽に穴があき、後ろ羽の一部がちぎれて、かなり傷んでいます。
しかし、翅の裏の模様はよく見えていますので、アカタテハのそれと比較してみてください。

 
2013/7/24                      2013/9/10
7/24 今年もヒメアカタテハが河川敷にやって来ていました。見かけたのは、去年と同じような時期です。
この時期に、河川敷で羽化しているのか、どこかから移動してくるのか、どちらなのでしょう。

9/10 ひさしぶりにヒメアカタテハに出会いました。羽化して間もないきれいな個体でした。

 
2013/9/30
河川敷のコスモス畑で、赤紫のコスモスで給蜜中のヒメアカタテハを見かけました。
やはり、派手な色のチョウは、こういう花が似合いますね。絵になります。


テングチョウ(Libythea celtis)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・テングチョウ亜科・テングチョウ属>
 
タテハチョウ科テングチョウ亜科に分類されるチョウで、日本ではこの1種類のみ生息する。
日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄本島まで分布している。
海外では、朝鮮半島と台湾にも分布している。
和名は、成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びることに由来する。
この突起は、パルピ(下唇髭)という器官で、テングチョウでは特に大きく、よく目立つ。
パルピは、タテハチョウ科では比較的大きく、アゲハチョウ科やシロチョウ科では小さい。
翅は茶色で、前翅の縁に角状の突起がある。翅の表面には橙色の斑紋があり、前翅前端にある斑紋は白い。
なお、橙色の斑紋には、雌雄で違いがあり、その違いで判別可能です(下記参照)。
盛夏には休眠し、秋に再び活動してそのまま成虫越冬し、冬眠から覚めた春先にも再び活動する。
羽ばたくスピードは速く、飛び方は極めて俊敏です。

2014/4/1
多摩川の河川敷を散歩していると、突然、茶色っぽいチョウが飛んできて近くに止まりました。
最初、ヒメアカタテハかと思ったのですが、模様が全く異なります。
頭部の大きな突起で、テングチョウだと分かりました。この多摩川の河川敷で見たのは、初めてです。
後で、写真を見て、白い丸印のだいだい色の斑紋でメスと分かりました(オスにはないか、小さい)。
後、前翅で隠れて見えていませんが、後翅の隠れている部分の斑紋の有無(あるのがメス)でも判別できます。


ツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・ドクチョウ亜科・ヒョウモンチョウ族・ツマグロヒョウモン属>
 
2012/5/23                        2012/7/25
日本を含め、中国、朝鮮半島、オーストラリア、インドと熱帯・温帯に広く分布している。
日本では本州南西部から四国、九州等に生息しているが、近年、関東甲信越、北陸地方の平野部に進出している。
冬は幼虫や蛹で越冬し、年に数回発生する。

5/23 写真は、ツマグロヒョウモンのオスです。ツマグロヒョウモンの名前はメスの羽の模様から来ています。
4月下旬から時折見かけてはいたのですが、撮影できたのはこの日が最初です。

7/25 ツマグロヒョウモンのオスを見かけました。春に見かけたものより翅の地色の黄色みが強いようです。
メスを何度か多摩川に行く途中で見かけたことはありますが、撮影はできていません。


2012/9/24

多摩川の河川敷で、初めてツマグロヒョウモンのメスを見かけ、撮影できました。
オスより大柄で、前羽先端の黒地に白い模様が特徴的です。

 
2013/5/16                        2013/9/10

5/16 多摩川の河川敷では、今年もツマグロヒョウモンのオスを何度か見かけましたが、撮影できていません。
この日、途中の公園で、パンジーで給蜜しているツマグロヒョウモンのメスを見つけました。
メスの個体は少ないようで、オスと比較すると滅多に見かけません。

9/10 多摩川の土手で、地面に止まっているツマグロヒョウモンのオスに出会いました。
近づくと逃げることが多いのですが、最短撮影距離まで近づけたので、かなりアップで撮れました。

 
2013/9/24                        2013/10/1
キバナコスモスで給蜜中のツマグロヒョウモンのオスとシチヘンゲで給蜜中のメスです。
シンプルなオスとカラフルなメス、どちらも、花の色と合っていると思いませんか?


アカボシゴマダラ(Hestina assimilis)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・コムラサキ亜科・アカボシゴマダラ属>

日本を含め、朝鮮半島から中国、台湾、ベトナムまで分布している。
日本では、奄美諸島でのみ生息が確認されていますが、固有の亜種(H. a. shirakii Shirozu)になる。

本個体も含め、関東近縁で確認されているのは、大陸型の亜種(H. a. assimilis )と推定されている。
最近は、関東北部や静岡などでも確認されており、分布が拡大している。

2012/5/8
いつもの野鳥観測場所で、見慣れない蝶に遭遇した。
こういうとき、カメラを準備している間に逃げられることが多いのですが、今回は、近くの木に止まってくれました。
ちょっと高いところだったのですが、300mmで何とか撮影できました。
後で調べて、アカボシゴマダラと判明したのですが、奄美群島にしか生息していない蝶と分かり驚きました。
さらにWebで調べると、最近、関東近県で目撃されることが多くなっている大陸系の外来種と判明しました。
故意の放蝶なのか、何かにまぎれて侵入したのか、真相は不明ですが、現在は自然繁殖しているようです。


2014/7/17
多摩川への道路を歩いていると、アカボシゴマダラの道路の上を飛んで行きました。
直ぐに追いかけたかったのですが、信号が変わるのを待っている間に見失いました。
土手の手前まで来たとき、見失ったアカボシゴマダラを、再び、見かけました。
木の枝先で、腹部の末端を葉に付けるようなしぐさをしていました。
産卵をしているのかと思い、良く見たのですが、卵らしきものは見られませんでした。


2015/5/22
多摩川の川縁でアカボシゴマダラの春型を見かけました。
運良く、近くの葉の上に止まってくれたので、写真を取ることができました。
夏型と比較すると、赤斑がほとんどなく、白い部分が多いので白っぽく見えます。


ヒメジャノメ(Mycalesis gotama fulginia)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・ジャノメチョウ亜科・コジャノメ属>
 
日本を含め、朝鮮半島から中国、台湾、ベトナム、タイにかけての東南アジア、東アジアに分布している。
日本では、亜種が北海道から四国、九州に分布している。

2012/9/24
多摩川の河川敷の草原でジャノメチョウを始めて見かけました。
後で調べて、ヒメジャノメと分かりました。
翅の色が茶系統で地味なのと、うす暗い所に多いのでガと思っている人が多いです。

 
2013/9/20                       2013/10/1
多摩川の川縁の草陰で、ヒメジャノメを見かけました。そう多くはないですが、時折見かけます。
ただ、日蔭を飛び回っていることが多く、日の当たる場所にはなかなか出てきません。
この2枚の写真は、日の当たる場所に出てきて止まった所を撮ったものです。
翅の色や、眼状紋に微妙な差異がみられます。


サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・ジャノメチョウ亜科・マネシヒカゲ族・キマダラヒカゲ属>
 
日本では、北海道、本州(伊豆大淡路島を含む)、四国、九州に分布している日本固有種。
低地帯で普通に見られるが、森林周辺にのみ生息している。
なお、北海道では、山地帯から亜高山帯に生息するヤマキマダラヒカゲの方が多く分布する。
地色は、表面は黄褐色で、裏面は少し淡く、これに斑紋が入るが、ヤマキマダラヒカゲと酷似している。
成虫は、暗いところを好み、樹の幹や壁面に好んでとまる。樹液や腐果を好み、花には来ない。
飛翔は素早く、不規則に飛ぶので捕捉するのは難しい。
蛹で越冬し、暖地では4月頃から9月頃まで見られるが、寒冷地では見られる時期は短くなる。

2012/8/19
多摩川の河川敷を散歩中、突然目の前を横切って近くの木の幹にチョウがとまりました。
色や模様からジャノメチョウの仲間と分かりましたが、見かけない模様です。
取りあえず、撮影して後で調べることにしたのですが、数枚撮影した所で逃げられました。
写真の3個の斑紋の並び方と黄斑の黒色眼状紋で、サトキマダラヒカゲと判定しました。
3個の斑紋は、サトキマダラヒカゲは直線に近く、ヤマキマダラヒカゲでは直角に近くなります。
また、黒色眼状紋は、サトキマダラヒカゲは小さく目立ちませんが、ヤマキマダラヒカゲは大きくて明瞭です。
しかし、ヤマキマダラヒカゲとの差は微妙で、パッと見たくらいでは判別できません。


アサギマダラ(Parantica sita)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・マダラチョウ亜科・アサギマダラ属>

タテハチョウ科アサギマダラ属に分類されるチョウで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布し、標高の高い山地に多くが生息する。
海外でも、朝鮮半島から中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布している。
分布域内ではいくつかの亜種に分かれており、日本に分布するのは亜種「P. s. niphonica」。
アサギマダラのアサギ(浅葱)とは、青緑色の古い呼び名で、翅の内側の半透明の水色を指す。
翅の外縁は、前翅が黒で、後翅が赤褐色になっており、大型のチョウでもあり美しい。
オスの腹端には、へアペンシルというフェロモンを分泌する器官があり、これはマダラチョウ類に共通する。
メスを見つけるとオスはヘアペンシルを広げてメスの周りを飛び回り、メスを引き付ける。
幼虫は、黒地に黄色の斑点が4列に並び、その周囲に白い斑点がたくさんある。
また、前胸部と尾部に2本の黒い角があり、非常に目立ちやすい色彩をしている。
食草は、アルカロイドを含むキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどで、体内に毒を蓄積する。
その毒は、蛹や成虫にも引き継がれるので、他の動物による捕食を防ぐのに役立っている。
前述の幼虫が非常に目立つ配色をしているのは、毒がある事を知らせる警戒色と考えられている。
長年、マーキング調査で、長距離移動する本種の移動が調べられている。
秋に日本本土から南西諸島や台湾への渡りが確認されており、初夏から夏に逆に北上する渡りも確認されている。
本州の太平洋岸の暖地や四国、九州では幼虫で越冬し、春先に羽化した個体と思われる。

2014/5/30
昼休みに近くの商店街に買い物に行ったとき、たまたま通りかかった公園でみかけました。
あいにく手持ちのレンズが105mmだったので、あわてたこともあり、ピンぼけ写真ばかりになってしまいました。
飛び方はゆっくりなのですが、時間がなく、近づかないと大きく撮れないこともあり、あせった結果です。
それでも、翅の美しい浅葱色の模様と後翅の赤褐色の模様は、十分に分かると思います。
3枚目の写真は、止まりかけた所にキアゲハが飛び込んできて、また、飛び立ってしまったところです。
この後、木立の中に逃げ込まれてしまい、時間がなくてこれ以上の撮影は諦めました。

不鮮明な写真となってしまいましたので、別の場所で撮影したものを下記に掲載しました。


タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶

   .
<アサギマダラ>

   .
<オオゴマダラ>

アサギマダラはアサギマダラ属、オオゴマダラはオオゴマダラ属に属する蝶です。
アサギマダラは八ヶ岳の原村で見かけたもので、オオゴマダラは沖縄の琉球城蝶々園で見たものです。
大きさは、オオゴマダラが13cm前後、アサギマダラが10cm前後で、アサギマダラがやや小さいです。
翅の色は、モノトーンに近いオオゴマダラに対して、アサギマダラの前翅は浅葱色、後翅は赤褐色とカラフルです。
なお、アサギマダラは、日本本土と南西諸島や台湾との間を長距離移動することで知られています。
そして、アサギマダラは日本全国で見ることができる唯一のマダラチョウ亜科の蝶です。
また、南西諸島にはカバマダラ、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラが分布します。
なお、リュウキュウアサギマダラはアサギマダラと付きますが、アサギマダラとは別属の蝶です。

   .
<アカボシゴマダラ>

最近、関東地方を中心に増えてきているのが、アカボシゴマダラです。
本来は、固有の亜種Hestina assimilis shirakii Shirozu)が、奄美諸島にのみ生息が確認されているだけでした。
それが、大陸型の亜種(Hestina assimilis assimilis )と推定される個体が、生息域を拡大しているのです。
故意の放蝶なのか、何かにまぎれて侵入したのか、真相は不明ですが、自然繁殖が確認されています。
なお、名前にゴマダラと付きますが、マダラチョウ亜科ではなく、コムラサキ亜科アカボシゴマダラ属に属します。
見た目は、オオゴマダラに似ていて、有毒のマダラチョウ類に擬態していると考えられています。



ベニシジミ(Lycaena phlaeas)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ベニシジミ亜科・ベニシジミ属>

2012/4/9(オス)             2012/5/17(メス)             2012/6/26(オス)
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸に広く分布し、多くの亜種に分かれている。
日本に生息する亜種は、「Lycaena phlaeas americana Harris」である。
雌雄で翅の形が異なり、前翅が尖ったような形のものがオスで、少し丸まった感じのものがメスである。
冬は幼虫で越冬する。

2012/4/9 ベニシジミもキタテハと同じく比較的早くから見かけた蝶です。撮影できたのはこの日が最初です。
この河原では、シロチョウ科の仲間より、だいだい色系の蝶の方が先に飛び始めるみたいです。
2012/5/17 春先に見かけたベニシジミと比較すると、黒の文様がはっきりし、少し大きくなっています。
2012/6/25 この頃になると、ベニシジミもしっかりと夏型に衣替えです。
先の2枚と比較すればわかると思いますが、全体に黒っぽくなり、黒い紋様も大きくなります。


2015/9/16(オス)            2013/10/7(メス)             2012/11/15(メス)
2015/9/16 夏型に近いベニシジミ(オス)です。これから秋の深まりとともに、鮮やかな橙赤色が増えていきます。
2013/10/7 時期が早いこともあり、まだ、夏型の名残である黒っぽい部分が多いベニシジミ(メス)です。
2012/11/15 すっかり春型のような橙赤色になったベニシジミ(メス)です。


ヤマトシジミ(Zizeeria maha)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ヒメシジミ族・ヤマトシジミ属>

     2012/5/16                2012/6/19             2012/7/5
シジミチョウ科ヤマトシジミ属のチョウで、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島まで広く分布している。
海外では、台湾、朝鮮半島から中国、フィリピン、インドネシア、インドなどに分布する。
多くの亜種に分かれ、日本でもトカラ列島の悪石島以南の南西諸島亜種とそれ以外の本土亜種に分かれる。
開張は20〜30mmで、翅の表面は、オスでは青〜青白色で、外縁部には黒色帯がある。メスでは全面黒〜暗灰色。
翅裏は、雌雄とも灰褐色の地色に、円形またはくの字型の黒色斑紋があり、斑紋は翅脈をまたがらない。
雌雄とも季節変異があり、低温期ではオスの黒色帯は細くなり、青い部分は白味を帯びた青白色になる。
メスでは、黒〜暗灰色の地色に基部側より青紫色の部分が拡大し、青味を帯びてくる。
夏の高温期には、オスでは黒色帯は太くなり、青味が強くなる。メスは、ほぼ全面黒〜暗灰色になる。
日本では、本州以南で極普通に見られ、年4〜5回発生し、4月〜11月まで見られる。
冬は幼虫で越冬するが、冬でも暖かいと摂食する。なお、南西諸島では周年発生する。

2012/5/16 ベニシジミよりも見かけたのは1ヶ月ほど後になってから。
よく見かける割に、ちょこまかと飛び回るので、なかなか撮影できず、今日、やっと撮影できました。
ちょっと、羽が傷んでいますが、羽の色合いはうまく出ていると思います。
2012/6/19 久しぶりにヤマトシジミを見かけました。
特に変わったところがあるわけではありませんが、羽の裏を見せてくれたので、掲載します。


2012/7/5
ヤマトシジミのメスにやっと出会えました。
ヤマトシジミのオスの翅の表は、2012/5/16の写真のように青い光沢があります。
しかし、メスの翅の表は、黒っぽく、特に夏型は青い鱗粉がないので真黒です。


2012/10/30
セイバンモロコシの花穂に2匹のヤマトシジミが止まり、翅を開けたり閉めたりしていました。
下側のヤマトシジミがオスで、上側がメスです。
翅をパタパタするのは、求愛行動なのでしょうか?

 
2013/4/18
今年になって初めて確認したヤマトシジミです。
翅の表面が黒っぽい前の方にいるのがメスで、青っぽい光沢があるのがオスです。

※[訂正 2019/7/17] オスが交尾しようとメスを追いかけて、付きまとっているものと思っていました。
しかし、よく見るとオスの後翅に橙色の斑紋があり、翅裏の黒紋にも違いがあります。
ヤマトシジミのオスと思っていたのは、ツバメシジミのオスでした。
似ているとはいえ、思い込みによるとんでもない間違いをしていました。

 
2013/6/24
多摩川への道端で、カタバミで給蜜中のヤマトシジミのメスを見かけました。
開いた所と閉じた所をうまく撮れたので、掲載します。
翅の表が黒っぽく、ほとんど青い金属光沢がないのが分かると思います。


ツバメシジミ(Everes argiades)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ヒメジジミ族・ツバメシジミ属>
 
シジミチョウ科ツバメシジミ属のチョウで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と広範囲に分布する。
日本に分布するのは、亜種「Everes argiades hellotia」である。
なお、北海道には亜種「Everes argiades seitzi」も分布する可能性が指摘されている。
海外では、ユーラシア大陸の温帯域に広く分布している。
前翅長は9〜19mmで、翅の表面はオスでは青紫色、メスでは黒い。
翅裏は灰白色で暗色の斑紋があり、後翅の後端にはオレンジ色の斑紋がある。
後翅には尾状突起があり、この突起をツバメの尾羽に見立てたのが和名の由来。
出現時期は3月〜10月と長く、年に4〜5回発生して、幼虫で越冬する。
幼虫の食草は、シロツメクサやハヤズエンドウなどのマメ科の植物の花やツボミ、新芽である。
成虫は、日中に様々な平地の草地を活発に飛び回り、様々な花で吸蜜する。オスは地面でも吸水する。

2013/4/18
長年、ヤマトシジミのオスが交尾しようとメスを追いかけて、付きまとっているものと思っていました。
しかし、よく見るとオスの後翅に橙色の斑紋があり、翅裏の黒紋にも違いがあります。
ヤマトシジミのオスと思っていたのは、ツバメシジミのオスでした。
右側の翅の表側が黒っぽい個体は、ヤマトシジミのメスです。翅の裏側の地色は茶色味がかっています。
両者は同じような場所にいて見かけも似ているので、よく確認しないと混同してしまう可能性がありますね。
大いに反省しています。


ウラナミシジミ(Lampides boeticus)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ウラナミシジミ属>

日本では秋に北海道南部以南の各地で広く見られる。
日本以外でもアフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアまで広く分布する。
もともと熱帯・亜熱帯に分布する移動性が高いチョウのため、秋には温帯域まで分布を広げる。
しかし、冬季には死滅するため、温暖な西日本以西以外では春にはあまり見られない。

2012/10/3
コセンダングサで給蜜中のウラナミシジミを見かけました。
関西の方では特に珍しくもないのですが、関東に来てからはあまり見かけなくなっていました。
あいにく、金網越しの撮影で、手前のものがボケて写りこんでしまいました。
それでも、羽の裏の模様はよくわかると思います。

 
2013/9/9                        2013/9/17
河川敷で、ウラナミシジミを見かけました。
ちょうど翅を半開きにしていたので、翅の上面を撮影できました。後翅の細い尾状突起もよく分かります。
ウラナミシジミの表面は、オスはほぼ全面に青い光沢が見られますが、メスは黒褐色が多くを占めます。
その点から言うと、この個体は、両方ともメスです。


ウラギンシジミ(Lampides boeticus)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ウラギンシジミ亜科・ウラギンシジミ属>

典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布する。
日本以外ではヒマラヤ地域から中国にかけて分布する。
幼虫の食草は、マメ科のクズやフジなどで、花や蕾を食べる。
成虫は、5月〜10月に見られ、花・樹液・腐果などに集まる。そして、成虫で越冬する。
翅の裏は、銀色一色で、これが和名の由来です。
翅の表側は、オスはオレンジ色、メスは白から淡い水色をしていて、識別は容易。

2013/8/28
河川敷への途中の公園で、ウラギンシジミを見かけました。
関東に来て以来、見かけたのは初めてです。
カメラを持っていなかったので、携帯で撮影したため、いささか不鮮明です。
しかし、ウラギンシジミの裏面の銀色部分はよく分かると思います。
この後、飛び立った時に、表面のオレンジ色が見えましたので、この個体はオスです。

 
2013/11/8
多摩川に向かう途中、道端のネズミモチの葉にウラギンシジミが飛んできて止まりました。
翅を開いてくれたので、表面の色がよく分かります。水色なのでメスの個体です。


モンシロチョウ(Pieris rapae)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>

日本を含め、全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。
日本に分布するのは亜種「Pieris rapae crucivora」とされている。
冬は蛹で越冬する。

2012/4/13
一面に咲いているハマダイコンの花の周りを飛び回るだけで、吸蜜行動は全くといっていいほど取りません。
セイヨウタンポポで吸蜜中のモンシロチョウがいたのでやっと撮影できました。
モンキチョウも見かけましたが、サ〜ッと飛び過ぎて行ってしまい撮影できませんでした。


2012/5/7                 2012/5/7                 2012/6/19
5/7 ハマダイコンでも給蜜行動が見られるようになり、撮影も楽になりました。
6/19 土手の除草作業が行われ、見晴らしが良くなったためか、やたらとモンシロチョウが目に付きます。
めぼしい花がなくなったため、数少ない花の近くに集まっていることも要因の1つと思われます。


   2012/6/19                2012/7/6                2013/5/24
6/19 シロツメクサの草陰で、同じ所をうろうろしているモンシロチョウを見かけました。
よく見るとメスが給蜜しており、オスが交尾しようと近づいているところでした。
ただ、メスの方は交尾済みのようで翅を広げて腹部を上に立て、交尾拒否姿勢を取っています。

7/6 今日は、見事に愛が成就し、交尾に成功したモンシロチョウに出会いました。
かなり近づいて撮影しましたが、微動だにしません。ちなみに、翅が外側になっている方がオスです。

5/24 この日、河川敷で交尾中のモンシロチョウを見かけました。
写真を撮ろうとしたとき、横からお邪魔虫が絡んできたので、交尾したまま飛び立ちました。
それも、メスはぶら下がっているだけで、オスだけが羽ばたいて移動しています。
交尾中のメスを奪われないためと思いますが、オスの飛翔力は強いんですね。
しばらく、3匹で絡んでいましたが、お邪魔虫はあきらめてどこかへ飛んで行きました。

   
2013/6/24
1匹のオスが、メスに求愛中のところに、別の雄が割り込んできました。
そのため、メスを中心に2匹のオスが恋の鞘当てを始めました。
初めは低い所で3匹が絡んでいたのが、だんだん上昇し、とうとう見えなくなってしまいました。

 
2013/8/27
河川敷の川縁で、アレチハナガサにまさに止まろうとしているモンシロチョウが撮れました。
翅を大きく開いて減速し、目標の花にとまる瞬間です。
飛行機がヘッドアップして、フラップを目いっぱい下げ、揚力を保ちつつ、スピードを下げるのに似ていますね。


スジグロシロチョウ(Pieris melete)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>

シロチョウ科モンシロチョウ属に分類されるチョウで、在来種。
日本を含め、中国東北部、東シベリア、朝鮮半島に分布している。
日本でもほぼ全国でみられる。冬は幼虫で越冬する。
翅脈の周りの鱗粉が黒くなっている点がモンシロチョウとの識別点で、特にメスでは顕著。
モンシロチョウが比較的日当たりのよい草原を好むのに対し、本種はやや薄暗く湿った場所を好む。
春型では翅の裏側翅脈に沿い灰色の筋が見られ、夏型では表面の黒紋が大きくなる。
幼虫の食草は、イヌガラシ、ダイコンなどのアブラナ科植物。

2012/4/25
久しぶりにスジグロシロチョウを確認できました。
本来、日蔭などを好むため、山野の林の近くなどに多く、燦燦と日の当たる河川敷では珍しいです。
モンシロチョウは花畑の中を飛び回っているだけですが、スジグロシロチョウはハマダイコンから給蜜していました。
なお、この個体は♀で、3枚目の写真は産卵しているところです。


モンキチョウ(Colias erate Esper)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・モンキチョウ亜科・モンキチョウ属>
 
2012/6/15                  2012/7/6    .
ヨーロッパ南東部から、中央アジア、日本や台湾まで分布している。
日本でもほぼ全国でみられる。冬は幼虫で越冬する。

モンキチョウには、上記のように白っぽい個体と、黄色っぽい個体の2種類があります。
オスは黄色っぽい個体のみで、メスには両方の個体がいます。
つまり、白っぽいのはメスのみですが、黄色っぽいのは見ただけでは分からないということです。

6/15 除草された土手の少なくなった花で、モンキチョウが給蜜していました。
この個体は、翅の色が白っぽいので、メスということになります。
7/6 ムラサキツメクサで給蜜中の黄色いモンキチョウです。
オスにもメスにも黄色っぽい個体はいるので、色だけでは判別できません。

 
2012/7/2
モンキチョウの求愛。黄色いオスが、白っぽいメスの前に回り込んで、必死のアピールです。
この状態で、ずっと飛び回っていたのですが、こちらが根負けして見送ってしまいました。
愛は成就したんでしょうか?

 
2012/10/26
秋も深まったこの時期に、モンキチョウの求愛行動を見かけました。
最後のひと頑張りといったところでしょうか。この後生まれた幼虫が越冬するものと思います。


2015/10/23
今年も求愛中のモンキチョウのペアに出会いました。
黄色いオスが、白っぽいメスの前に回り込んで、アピールに必死です。
多摩川で見かけたペアは、この組み合わせばかりです。


キタキチョウ(Eurema mandarina)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・モンキチョウ亜科・キチョウ属>
 
アフリカ中部以南からインド、東南アジア、オーストラリアと広く分布している。
日本では、本州の東北南部から、四国、九州、南西諸島に分布する。
なお、以前は1種とされたが、現在では南西諸島に分布するキチョウ(ミナミキチョウ/Eurema hecabe)と、
本州から南西諸島に分布するキタキチョウ(Eurema mandarina)に分けられることになった。
本種は、撮影場所からキタキチョウと思いますが、混在する南西諸島では、外見での区別は難しいそうです。
翅は黄色で、前翅、後翅とも外縁は黒色に縁どられ、裏面に黒褐色の斑点がある。
夏型の外縁の黒帯は幅広で、秋型では黒帯は先端に少し残るか、消失する。
幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類のマメ科の植物で、年に数回発生し、成虫で越冬する。

2014/3/17
河川敷等で何度か見かけたキタキチョウですが、動きが早くて撮影できていませんでした。
この日、菜の花で給蜜中のキタキチョウを見かけ、やっと撮影できました。
それほど珍しいチョウではありませんが、河川敷では極たまに見かける程度です。

 
2014/6/27
河川敷で花を咲かせていたミソハギで、給蜜中のキタキチョウを見かけました。
河川敷で見る機会は少ないのですが、今年は2例目です。


イチモンジセセリ(Parnara guttata)
<チョウ目・セセリチョウ上科・セセリチョウ科・セセリチョウ亜科・イチモンジセセリ属>

2012/7/20               2012/9/4                 2014/9/4  .
日本を含め、朝鮮半島から中国、ヒマラヤ、ボルネオと広範囲に分布している。
日本でもほぼ全国でみられるが、北海道ではあまり多くない。
幼虫または蛹で越冬するが、寒い地方では越冬できない。
全身が茶色一色で、前翅長は20o前後、後翅裏に横長の白紋が4つ、1文字状に並ぶ。
人家周辺から里山にかけて見られ、羽音を立てて敏速に飛ぶ。
幼虫の食草は、イネやススキ等のイネ科やカヤツリグサ科の植物で、そのため、イネの害虫とされる。
成虫は年3〜5回、6月〜8月頃に発生し、南下して10月頃までいる。

2012/7/20 イチモンジセセリが飛び回っているのは以前から確認はしていたが、撮影したのは今日が初めてです。
普通に見られるセセリチョウですが、多摩川の河原で見かけたのは、6月くらいからです。
翅の色が茶系統で地味なのと、太短い体系なのでガと思っている人が多く、かわいそうなチョウです。
2012/9/4 8月に入ると個体数は飛躍的に増え、河原では相当数を見られるようになりました。
9月になっても個体数は減った気配はありません。
3枚目の写真は、ヤブガラシの葉の上で動かない個体がいたので、接写したものです。
2014/9/4 イチモンジセセリは、翅の上面をなかなか見せてくれません。
翅を開いて給蜜している所をやっと撮ることができました。


2013/9/24
黄色いシチヘンゲ(ランタナ)で給蜜中の2匹のイチモンジセセリです。
右の2枚は、左端の写真から、比較しやすいように切り出して加工したものです。
翅の模様の違いは、個体差によるものと思いますが、腹部の形状や見え方にも違いが見られます。
メスに比べてオスの翅は小さめなので、オスの尾端は明瞭に飛び出して見えるとのこと。
この写真で見ると、上の個体の翅が大きめで、下の個体の翅は小さく、尾端が大きく飛び出しています。
気持ち的には、腹部のぷっくりとした上(中央)がメスで、下(右端)がオスと思われます。いかがでしょうか?


チャバネセセリ(Pelopidas mathias oberthueri)
<チョウ目・セセリチョウ上科・セセリチョウ科・セセリチョウ亜科・チャバネセセリ属>
 
セセリチョウ科に分類されるチョウで、東アジアからオセアニアにかけて分布する。
日本で見られるのは亜種で、関東以西の暖かい所で越冬する。
成虫の前翅長は13〜21mm。イチモンジセセリと比べて翅が縦に長い。
また後翅裏の白点(イチモンジセセリは横に長い白点)が4ヶ所ある。
年3〜4回、6月〜11月頃に発生する。関東地方では秋に多く発生する。
幼虫の食草は、イネやススキなどのイネ科の植物や、タケ科やカヤツリグサ科の植物である。

2013/5/24
セイヨウタンポポで給蜜していましたが、今年初めて見かけたセセリチョウです。
翅を開いてくれなかったので、後翅の模様を手掛かりに同定しました。
模様がぴったり合うものがなく、最も近いチャバネセセリとしました。
チャバネセセリの場合、白点が4つ並んでいるはずですが、3つしか確認できません。
チャバネセセリの場合、白点が不明瞭になる個体があるということなので、見えていないのかもしれません。
なお、オスの後翅の上縁端は丸くなく、切った様になっているそうなので、この個体はオスと思われます。


ナミアゲハ(Papilio xuthus)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アゲハチョウ族・アゲハチョウ属>

日本を含め、台湾、中国、朝鮮半島、沿海地方まで分布している。
日本は、北海道から南西諸島まで、全国に生息している。
幼虫はミカン科の植物が食草となっており、四齢幼虫までは黒い体色をしている。
終齢幼虫の五齢幼虫になると緑色の体色に変わる。
なお、幼虫に触ると頭部と胸部の間から強烈な悪臭を放つ黄色い臭角を出す。

2012/5/8
連休明けに河原に散歩に出かけましたが、ハマダイコンの花も盛りを過ぎ、休み前とは景色が変わっていました。
その少ないハマダイコンの花に、ナミアゲハが給蜜に来ていました。
今年。河原で初めて確認したアゲハチョウです。
以降、河原でナミアゲハをよく見かけるようになりました。
また、キアゲハも時折見かけますが、サ〜ッと通り過ぎるのみで、撮影出来ていません。


2013/4/26                 2014/4/16                 2016/4/26
多摩川の河原や途中の公園では、3月下旬頃からナミアゲハを見かけるようになります。
ただ、遠かったり、さ〜っと通り過ぎたりで、撮影できる機会はあまりありません。
そんな少ないチャンスに巡り合い、撮影できたナミアゲハです。
特定の花に集まるわけではなく、ツツジ、タンポポ、ハマダイコンとバラエティに富んでいます。

 
2013/7/17
公園への途中で、民家の庭先のサンショウの木で、ナミアゲハの幼虫(5齢幼虫)を見かけました。
緑色のきれいな芋虫です。が、4齢幼虫までは、黒色に白い模様で、鳥の糞に擬態しているそうです。
頭部の臭角を出させようと突っついたのですが、出してくれません。
蛹への準備に入っていたのかもしれません。


2013/9/11
河川敷の柑橘系の小さな木にナミアゲハの幼虫が付いていました。
そこで、頭部を突いて臭角を出させてみました。手に少しふれただけでも強烈な匂いがします。

その木には、いろいろな世代の幼虫が付いていましたので、下記に並べてみます。
産卵している所から、孵化してからの成長過程がよく分かると思います。


産卵中のメス            産み付けられた卵            1齢幼虫


2齢幼虫                 3齢幼虫               4齢幼虫


5齢幼虫(終齢幼虫)

鳥の糞に擬態した4齢までと異なり、鮮やかな緑色に変身します。
1週間ほどは食欲旺盛で、盛んに葉を食べまくりますが、1日程、急に食べずに動かなくなります(休眠)。
これが7/17に見かけた5齢幼虫の状態です。その後、蛹になるための場所探しに動き回ります。
あいにく、蛹は近くで見つけられませんでした。


ナミアゲハとキアゲハの見分け方



両者を合成してみましたが、その違いが分かりますか?
ナミアゲハとキアゲハを簡単に見分ける方法は、前翅付け根の模様(赤丸の中)です。
ナミアゲハは縞模様が明確に出ていますが、キアゲハには模様がありません。



キアゲハ(Papilio machaon)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アゲハチョウ族・アゲハチョウ属>
 
本種は、ヨーロッパからアジア、北米北西部にかけて広く分布し、いくつかの亜種に分かれている。
日本は、北海道から本州、四国、九州まで、全国に分布している。
日本に分布している亜種は、「Papilio machaon hippocrates」とされている。
幼虫は、セリ科植物(セリ、ハマウド、シシウド)を食草とするため、生息地は広い。
また、野菜のニンジン、パセリ、ミツバ、アシタバも大好物なため、農家の方にとっては害虫である。
なお、幼虫は、三齢幼虫まではナミアゲハと同じ黒い体色をしている。
しかし、四齢幼虫では白地に黒と黄色の斑点模様となる。
さらに、終齢幼虫の五齢幼虫になると黄緑と赤い斑点のある黒の縞模様に変わる。
なお、幼虫に触ると頭部と胸部の間から強烈な悪臭を放つ黄色い臭角を出す。
本種は、蛹で越冬するが、-196℃の低温にも耐えられる。
2014/8/21
多摩川への道路脇の公園で、キバナコスモスで給蜜中のキアゲハに出会いました。
飛翔中の個体は、たまに見かけますが、給蜜している所に出会ったのは初めてです。
おかげで、今まで写真のなかったキアゲハを撮影する事ができました。
反射光で見えている左側より、透過光で見えている右側の黄色っぽい色の方が、見た印象に近いです。


ナミアゲハとキアゲハの幼虫

     .
ナミアゲハの終齢幼虫             キアゲハの終齢幼虫

ナミアゲハとキアゲハの終齢幼虫です。成虫と異なり、違いは歴然としています。
食草も全く異なりますので、見つかる場所も全く異なります。
ナミアゲハの幼虫は、食草である柑橘系の樹(ミカン、カラタチなど)で見られます。
キアゲハの幼虫は、食草であるセリ系の植物(セリ、ニンジン、パセリなど)で見られます。



アオスジアゲハ(Graphium sarpedon)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アオスジアゲハ族・アオスジアゲハ属>
 
日本を含め、東アジア、東南アジア、オーストラリア北部の広い範囲に生息している。
日本では、東北地方南部あたりが北限とされており、寒い地方では数がすくない。
日本の亜種は、「Graphium sarpedon nipponum」で、朝鮮半島にも分布している。
冬は蛹で越冬する。

幼虫は、クスノキ科の植物(クスノキは防虫剤の樟脳の原料)を食草にしている。
クスノキは、街路樹や公園、寺社の境内などに多く、そのため、都内でもよく見かける。

2012/5/8
ナミアゲハを撮影していると、アオスジアゲハもハマダイコンの給蜜に現れました。
動きが速く、良いアングルで撮影はできませんでしたが、なんとか撮影できました。
夏にクスノキの周りで良く見かけます(メスが産卵に来る)が、高い梢を飛ぶことが多いので、この撮影は難しいです。
そのため、給蜜に花の所にいる時が撮影のチャンスなのですが、動きが速いのでチャンスは少ないです。

 
2013/7/11
多摩川への途中の公園で、クスノキの梢を飛ぶアオスジアゲハを見かけました。
その撮影をしていると、もう1匹が絡んできてしばらくもつれ合っていました。
その後、分かれて行きましたが、オスとメスだったのか、オスどおしだったのか?

 
2013/7/11
分かれた片方が、近くのイワダレソウで給蜜していたので、数mまで近づいて撮影。
多少、翅が傷んではいますが、きれいな青色の文様は印象的です。

 
2013/10/1                        2013/10/3
花も少なくなったこの時期、ヤブガラシの花とシチヘンゲ(ランタナ)で給蜜中のアオスジアゲハに出会いました。
ヤブガラシの花では、2匹が絡み合うように給蜜していましたが、求愛行動中だったのかもしれません。


2013/10/9
多摩川へ行く途中、公園脇のクスノキで、小枝の新芽に産卵中のアオスジアゲハに出会いました。
産み付けては、近くを一回りして、また産み付ける動作を何度も繰り返していました。
そのため、数本の枝には卵がかなりの数産み付けられていました。
孵化した1齢幼虫にとっては、柔らかい葉が最適なのでしょう。
しかし、この時期に孵化して、蛹にまで成長できるのかちょっと心配になります。


クロアゲハ(Papilio protenor)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アゲハチョウ族・アゲハチョウ属>

日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国南部、台湾、ヒマラヤ、インドシナ半島まで分布している。
幼虫は、サンショウ、ユズ、カラタチなど柑橘系の植物が食草である。
終齢幼虫の五齢幼虫になるとナミアゲハのような緑色の体色に変わるが、帯模様は茶色である。
なお、幼虫に触ると頭部と胸部の間から強烈な悪臭を放つ臭角を出すが、本種は紅色をしている。
成虫の前翅長は50〜70mm程あり、オスの後翅前縁には白斑がある。
また、後翅の赤斑は、オスよりもメスの方がよく発達する。また、メスの前翅は白っぽくなる。

2013/7/10
多摩川からの帰り道、道路脇の公園でアガパンサスで給蜜中のクロアゲハと出会いました。
木の陰で、うす暗かったため、シャッタースピードが遅くなり、大半が翅がぶれてしまっていました。
辛うじて、この1枚だけが、なんとか判別可能な状態でした。
後翅の白斑は確認できませんが、表面が黒っぽく、赤斑もあまり発達していないのでオスと思われます。


2013/8/15                 2013/8/15                 2014/7/18
2013/8/15 多摩川への途中の公園で、クロアゲハが数匹給蜜しているのを見かけました。
なかなかじっとしていてくれないので、うまく撮影できたのは数カットでした。
上の写真と比較すると、前羽が白っぽく、後翅の赤斑も明瞭です。白斑もないようなのでメスと思われます。
2014/7/18 多摩川への途中の公園で、ミカンの木に産卵しているクロアゲハを2匹見かけました。
なかなかじっとしてくれないのと、ミカンの葉が邪魔で、なんとか撮影できたのはこの1枚のみでした。


ナガサキアゲハ(Papilio memnon)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・アゲハチョウ族・アゲハチョウ属>
 
日本では、本州近畿以南から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、東南アジアとインドネシアの島嶼から、中国、台湾を経て日本まで分布している。
近年は、茨城県南西部や栃木県南部でも確認され、関東北部での増加が顕著である。
なお、日本に分布するのは、亜種の「Papilio memnon thunbergi Von Siebold」である。
成虫の前翅長は80mmほどあり、日本産のチョウでは、オオゴマダラなどと並ぶ最大級のチョウである。
本種は、性的二形が顕著で、オスの翅は全体が黒く、後翅の外縁にわずかに赤い斑点が認められる程度。
一方、メスの後翅の中央部には白く細長い斑点が並び、その外縁に赤い環状紋が並ぶ。
その白い斑点は、南の個体ほど広くなる傾向があり、九州や沖縄産では前翅にまで広がる。

2013/9/12
多摩川への道路脇の民家脇で、白い模様が目立つアゲハチョウを見かけました。
同じ所を何度も往復し、地面に降り立ってf\給水していたようです。
見たことがないアゲハチョウだったので、後で調べてナガサキアゲハと分かりました。
南方系のチョウで、以前は関東にはいなかったものが、最近、関東北部で増えているらしいです。
ただ、翅も傷んでいるし、白い紋も大きく目立つことから、南方からの迷蝶かもしれません。
ちなみに、この個体は、後翅の紋様の特徴から、メスです。


ウメエダシャク(Cystidia couaggaria couaggaria)
<チョウ目・シャクガ科・エダシャク亜科>

シャクガ科エダシャク亜科の蛾で、出現は年に1回。
日本では、北海道から四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本を含め、シベリアから朝鮮半島、中国まで広く分布している。

2012/6/25
多摩川の河川敷に行く途中で見かけたので撮影しましたが、あちこちでよく見かけるガです。
よく見かけるガですが、似たようなガが多くいるので、同定には手間取りました。
特にシャクガ科は数が多いのと、翅の模様に変化が多いので、難しいです。


ユウマダラエダシャク(Abraxas miranda miranda Butler)
<チョウ目・シャクガ科・エダシャク亜科>

シャクガ科エダシャク亜科の蛾で、出現は年に2回。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国に分布している。

2013/5/28
多摩川の河川敷で、川縁の木の葉に止まっていました。
同じような模様を持つ蛾がおり、その識別法は前翅前縁中央にある灰色の斑紋だそうです。
その斑紋の中に黒い輪っか状の紋の有無がキーで、ないのが本種です。

※ 輪っか状の紋があるのは、ヒメマダラエダシャクかクロマダラエダシャクとのこと。


2013/6/20
雨の日に河川敷の川縁近くの木の根元で、数え切れないほどの尺取り虫を見かけました。
後で調べて、ユウマダラエダシャクの幼虫と分かりました。


<1>→→→→→→→→→→→→→<2>→→→→→→→→→→→→→<3>
上の写真は、尺取り虫の移動の様子です。
<1>の状態から頭部を前に伸ばして行き、<3>の状態になります。
その後、尾部を頭部の方へ移動させ、<1>の状態に戻ります。
この移動の様子が、長さを測っているように見えることが、「尺取り虫」の名前の由来です。

※ 「尺」は、尺貫法における長さの単位で、東アジアで使われています。
日本では、明治時代に1尺=10/33m(=30.303cm)と定められました。


ヒロバツバメアオシャク(Maxates illiturata)
<チョウ目・シャクガ科・アオシャク亜科>

シャクガ科アオシャク亜科の蛾。
日本では、本州から四国、九州、対馬に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布している。
薄緑色のきれいな色の蛾ですが、時間が経つと白っぽくなる。
前翅の翅頂部は尖り、後翅の尾状突起は三角状に付き出ており、外横線は強い鋸歯状。
幼虫は、バラ科のモモ・ソメイヨシノ等を食べる。

2014/9/19
多摩川の川縁で、アレチウリの葉に止まっている本種を見かけました。
薄緑色の蛾は、ときどき街灯などで見かけますが、この場所で見たのは初めてです。
もっと上の方から撮れれば良かったのですが、横に近い角度でしか撮れませんでした。
そのため、横長に写っていますが、実際には縦方向に倍くらいの長さがあります。

アオシャク亜科には、似たような蛾が複数いますが、翅や外横線の形状から本種としました。


シロオビノメイガ(Spoladea recurvalis)
<チョウ目・ツトガ科・ノメイガ亜科>

ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で、出現は年に5〜6回と多い。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、アジア、オーストラリア、北米まで広く分布している。
幼虫は、アカザ科(ホウレンソウ、アカザなど)やウリ科の葉を食害する。

2012/7/5
多摩川の河川敷で足元から飛び出してきたので撮影しましたが、あちこちでよく見かけるガです。
昼間もかなり活発に活動するようで、近づくと逃げていきます。
よく見かけるガですが、どの科に属するのかはっきりせず、同定には手間取りました。

 
2013/9/18                  2013/9/20
多摩川の河川敷で、ツルボやマーガレットコスモスなどの花で、よく見かけるようになりました。
昼間に飛び回り、盛んに給蜜しているようです。
近づくと逃げるのですが、直ぐにまた戻ってきます。


マエアカスカシノメイガ(Palpita nigropunctalis)
<チョウ目・ツトガ科・ノメイガ亜科>

ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で、出現は年に1回で、成虫で越冬する。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、樺太からシベリア、朝鮮半島に分布している。

2013/5/14
多摩川へ行く途中の道端にあるボケの葉に止まっているのを見かけました。
前翅前縁が赤褐色で、翅には鱗粉が少なく透けて見えるのが特徴です。
成虫のオスの尻尾には、黒い毛束があるそうなので、この個体はメスということになります。


ブドウスカシクロバ(Illiberis tenuis)
<チョウ目・マダラガ科・クロマダラ亜科>
 

 
ダラガ科クロマダラ亜科の蛾で、出現は年に1回で、繭で越冬する。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、シベリア、朝鮮半島から中国、インドに分布している。

2013/5/21
多摩川へ行く途中の道端にある、ハルジオンの花で給蜜中の本種を見つけました。
透明な翅に黒い翅脈が明瞭で、翅の外縁は黒味を帯びています。
前羽の前縁の一部や胸部、腹部が瑠璃色が光って、蛾らしくない光沢を放っています。
触角は、オスが櫛歯状(拡大写真参照)で、メスはひげ状なので、この個体はオスと思われます。
口吻は黄色で、よく目立ちます。触角の先も黄色いですが、これは花粉が付いたものと思われます。
なお、マダラガ科の幼虫には、毒棘(どくきょく)を持つものと、体液に触れると皮膚炎を起こす種があります。
本種の幼虫は毒棘を持つ種類のようですが、成虫にはそのようなものはありません。


カノコガ(Amata fortunei)
<チョウ目・カノコガ科>
 

 
2015/6/1<オス>                 2013/6/17<メス>
カノコガ科の蛾で、出現は年に2回。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国に分布している。
黒い羽に透明な紋が付き、黒い部分は光の加減で青い金属光沢を放ちます。
胸部は黒く、腹部は黒に黄色の帯模様が鮮やかです。
なお、黄色い帯模様は、背面まであるものが2本、その間に背面に達しないものが2本あります。
本種は、昼行性の蛾で、昼間、給蜜のために花を訪れます。

2013/6/17 多摩川の土手で、カノコガが急に見られるようになったのは、先週の金曜日(6/14)です。
土手の草むらでかなりの数がふらふら飛んだり、枯れ草に止まっていました。
その時は、カメラを持っていなかったので、今日、撮影したものですが、相変わらず多いです。
腹部が細いのがオスで、太いのがメスですが、写真を見ればその差は一目瞭然ですね。

2015/6/11 今年も土手の草むらで、カノコガが目に付くようになりました。
カノコガの良いオスのアップがなかったので、入れ替えました。


ヒメエグリバ(Oraesia emarginata)
<チョウ目・ヤガ科・クチバ亜科>

   2014/4/24                2014/4/24               2015/10/28
ヤガ科クチバ亜科の蛾で、日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布する。
日本以外では、台湾、アジアからインドに分布している。
幼虫の食草は、ツヅラフジ科のアオツヅラフジで、成虫はブドウ、モモ、ナシなどの果汁を吸う。
成虫は、全体が褐色で、外縁がえぐれた立体感のある翅を持っている。
幼虫は、全体の地色が黒色で、頭部後方に3個の黄白色の斑が並び、胴部の点列に連なっている。
胸部の各環節には、大きな黄色紋があり、その前後に赤橙色、黄色、白色の斑紋が並ぶ。

2014/4/24 多摩川からの散歩の帰り道、道端のアオツヅラフジに、真っ黒な芋虫が付いていました。
その時、以前見たセスジスズメの幼虫を思い出し、同じ幼虫だと思いました。
後で、写真を改めて見てみると、セスジスズメの幼虫とは斑紋が異なります。
調べ直して本種の幼虫と分かりました。食草のアオツヅラフジに付いていたので間違いないと思います。
2015/10/28 昨年、幼虫を見かけた同じ場所で、今年も少し若齢の幼虫を見かけました。
既に葉は食べつくされていましたが、この幼虫は茎を食べたようで、先の方がありません。


オオスカシバ(Spoladea recurvalis)
<チョウ目・スズメガ科・ホウジャク亜科・オオスカシバ属>

2012/8/21                2012/9/10                2012/9/10
日本を含め、東南アジア、中国、インド、スリランカまで広く分布している。
日本では、本州から四国、九州に分布する。

8/21 ここでオオスカシバを初めて見たのは先月の7/27ですが、うまく写真が撮れませんでした。
今日、かなり傷んだ個体ですが、メドウ・セージの花で給蜜中の所を撮影する事ができました。
胸部や腹部の背中側がかなり禿げて来ています。
9/10 多摩川の土手の手前にあるムクゲの花で給蜜しているのを撮影できました。
ほとんど痛みのない、きれいな個体です。
名前の由来である羽が透明な所もよくわかると思います。
その透明な翅ですが、羽化直後には他のスズメガと同様に鱗粉が普通に付いています。
そして、羽化後の最初の飛翔時に、鱗粉が飛んでしまい、このような透明な翅になります。

 
2013/10/3
多摩川へ向かう途中の公園で、給蜜中のオオスカシバを見かけました。
公園に植えられている花を、しばらくあちこち飛び回っていましたので、何カットか撮影できました。
傷みのほとんどないきれいな個体でした。


羽化直後のオオスカシバ


2015/7/2
会社に行こうと駅に向かっている途中、壁面に止まるオオスカシバを見つけました。
良く見ると、翅に鱗粉が付いており、白っぽくて不透明です。
今朝、羽化したばかりなのでしょう。羽化直後の野生種を見られるとはラッキーでした。
翅以外にも、全体的に色が淡く鮮やかで、なんとも初々しい感じです。
あいにく、カメラは持っていませんでしたので、携帯のカメラでなんとか撮影できました。
この後、最初の飛翔時に、翅の鱗粉は全て吹き飛んで、透明な翅になります。



ホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)
<チョウ目・スズメガ科・ホウジャク亜科・ホウジャク属>
 
日本を含め、朝鮮半島、中国、台湾、インド北部まで広く分布している。
日本では、本州から四国、九州に分布する。

2012/7/27
多摩川へ行く途中にある公園のセイヨウフウチョウソウで、ホシホウジャクの給蜜を見かけました。
夕方、うす暗くなりかかった頃でしたので、普通に撮るとぶれてしまいます。
そのため、フラッシュを使って撮影しました。
給蜜中は、長い口吻を伸ばして、ホバリングしていますので、撮影自体は難しくありません。
それにしても口吻の方が、体より長いというのは驚きです。


2013/10/18
多摩川からの帰り道、道路脇のボタンクサギンの花で給蜜中のホシホウジャクを見かけました。
金網越しの日蔭での撮影になったので、スローシャッターになった分、ブレが大きくなっています。
それでも、なんとか飛翔中の姿勢や翅の裏の色合い、腹部の模様はよく分かると思います。

 
2014/9/12
多摩川の川縁で、イタドリの葉で休息中のホシホウジャクを見つけました。
じっと動かなかったので、上面と側面から撮ってみました。
翅の上面の模様や、止まっているときの姿勢が良く分かります。
ただ、このポーズでは、腹側や後翅の目立つ橙色の模様は、全く見えませんね。


ホシヒメホウジャク(Neogurelca himachala sangaica)
<チョウ目・スズメガ科・ホウジャク亜科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国に分布している。
幼虫は尾角がある独特の形をしており、紫色型、橙色型、緑色型、緑色無紋型の4種類がある。
成虫は、25mm程と小型で、地色が黒褐色で、前翅後縁が大きく湾曲し、後翅には黄色い模様がある。
成虫は、昼間、飛び回って花で給蜜する。幼虫の食草はヘクソカズラである。

2013/9/9
河川敷で、ヒルザキツキミソウから離れられないで、もがいているホシヒメホウジャクを見かけました。
見ると横にシロテンハナムグリがいて、口吻が花の根元から抜けないでもがいているようです。
羽ばたいては休み、羽ばたいては休みを繰り返していますが、全く抜けないようです。
どうやら、シロテンハナムグリが、口吻を押さえ込んでいるようです。
シロテンハナムグリが食事中の所に、口吻を指し込んで、横から蜜を吸おうとしたのでしょうか?
撮影後、逃がしてやろうとしたのですが、ちょっと引いたくらいでは取れませんでした。
もがいていたためでしょうか、かなり傷んで、体表の模様は判別不能です。
ただ、後翅の模様はきれいに残っていましたので、その形状から本種と判断しました。


セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)
<チョウ目・スズメガ科・ホウジャク亜科・コスズメ属>

日本では、北海道から四国、九州まで広く分布する。
海外では、マレー、インド、ニューギニアに分布している。

2012/8/20
多摩川へ行く道端で、ヤブガラシの葉を食べているガの幼虫に気付きました。
調べたところ、セスジスズメの幼虫と分かりました。
幼虫は、写真を見ていただければ分かる通り、黒の体色に黄色と赤の眼状紋を持つ、目立つ配色です。
非常に成長が早く、幼虫の食欲は、数日でヤブガラシが軸だけになるほど凄まじいです。
その食欲ゆえに、農作物の葉を食い荒らす害虫としても知られているようです。


セスジスズメの成虫

     .
2015/9/19
自宅近くを歩いていて、コンクリート壁に止まっているセスジスズメをみかけました。
スズメガの中では、比較的良く見かける種類です。
止まっている姿は、後退翼を持つジェット戦闘機のようにスマートで精悍です。



オオミズアオ(Actias artemis)
<チョウ目・ヤママユガ科・ミズアオガ属>

12:16:00            12:16:42            12:17:39            12:18:41
チョウ目ヤママユガ科に分類される大型の美しい蛾の一種。
日本では、北海道から本州、四国、九州の平地から高原まで広く分布する。
青白色の翅を持ち、前翅は三角形にとがり、後翅は後方に伸びて尾状になる。
前翅長は80〜120mmほどで、前翅前縁は赤褐色になり青白色との対比が美しい。
前翅と後翅にはそれぞれ中央に丸い斑紋が1個ずつある。
触角は櫛歯状だが、雄ではっきりとよく発達する。
食草は、モミジ、ウメ、サクラ、リンゴなどの葉で、初夏と夏の2回発生し、蛹で越冬する。
成虫は口が退化していることもあり、物を食べたり飲んだりすることはない。

2015/4/22
多摩川へ行く途中の神社の参道脇で、羽化したばかりのオオミズアオを見つけました。
もっと早い時刻、早朝に羽化するのではと思っていたのですが、そうではないようです。
本種に関する研究ではないですが、日暮れ後、平均15〜19時間後に羽化が見られたとありました。
この時期の日没時刻は18:20頃なので、撮影時刻はこの範囲に入ります。
見かけた時、翅はそれほど伸びていませんでしたので、蛹から出て茎に登って間がない頃と思われます。
その後、3分弱で前翅は9割方伸び、後翅もかなり伸びていました。
最後まで、見届けたかったのですが、時間がなくて、途中までとなってしまいました。
なお、この個体ですが、触角がみごとな櫛歯状ですので、オスと思われます。


セダカシャチホコ(Euhampsonia cristata)
<チョウ目・シャチホコガ科・トビモンシャチホコ亜科・Euhampsonia属>

黄褐色の大型のシャチホコガで、胸部の鬣(たてがみ)状の毛が特徴。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで広く分布する。
前翅中央付近には小さくやや不明瞭な2つの淡褐色の紋がある。

2015/5/21
多摩川へ行く道端で、民家の壁に止まっている本種を見かけました。
翅が傷んでおり、特徴の鬣もあまり立っていませんので、羽化後時間の経った個体のようです。
拡大したものが右端ですが、鬣状の毛が寝てしまっていますね。
前翅中央縁よりの2個の淡黄色の紋も、はっきりと見えています。









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