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おさんぽ録 昆虫編U



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、昆虫たちです。

< トピック >

コウベキヌゲハキリバチをキョウトキヌゲハキリバチに変更いたしました。




ここでは、下記の昆虫を掲載しています。
ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科
ミツバチ科(クマバチ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、トラマルハナバチ)
コシブトハナバチ科(シロスジヒゲナガハナバチ、ミツクリヒゲナガハナバチ、キオビツヤハナバチ)
コハナバチ科(アカガネコハナバチ、シロスジカタコハナバチ、ミズホヤドリコハナバチ、アトジマコハナバチ)
ハキリバチ科(バラハキリバチ、ツルガハキリバチ、コウベキヌゲハキリバチ、オオハキリバチ)
ヒメハナバチ科(オモゴヒメハナバチ)
アナバチ科(アメリカジガバチ、クロアナバチ、マルモンツチスガリ)
ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科
スズメバチ科(ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、セグロアシナガバチ、コアシナガバチ、フタモンアシナガバチ)
ドロバチ科(オオフタオビドロバチ、ミカドドロバチ)
ツチバチ科(キオビツチバチ、オオモンツチバチ、ヒメハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ハラナガツチバチ)
クモバチ科(オオモンクロクモバチ)
和名インデックス


クマバチ(Xylocopa appendiculata circumvolans)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・クマバチ族・クマバチ属>

日本を含め、インドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島まで分布している。
日本は、北海道南部から屋久島にかけて生息している。
成虫の寿命は、数年といわれ、同じ巣穴を何年も使い続ける。
オスは、縄張りを持ち、春先に近づく物に接近する習性がある。
縄張りに入った他のオスを追い払ったり、交尾のためメスか確認するためである。
人にも近寄って来ることがあるが、オスは毒針を持たないので、慌てずに無視すれば良い。
なお、オスは、頭部中央に白っぽいおむすび状のものがあるので判断できる。
メスは、オスより目が小さく離れていて、全面真っ黒である。
毒針を持つが、手を出さなければ刺されることはないので、慌てて手で払ったりしないことが重要。
口永良部島から南では、アマミクマバチ、オキナワクマバチ、アカアシセジロクマバチが生息している。
小笠原諸島には、オガサワラクマバチが生息している。

2012/4/25
今日は、ハマダイコンの花畑の中を飛び回っているのは、モンシロチョウだけではなかった。
クマバチが何匹か飛び回っているのが確認できました。
大型のハチだけに飛んで来ると迫力がありますが、何もしなければ怖いことはありません。
幼虫の餌として他の昆虫を狩るスズメバチと異なり、ミツバチ科の仲間なので、花蜜が主食で、性質は温厚です。
また、オスには毒針がなく、メスのみが毒針を持ちます。
上記中央の写真がオスで、大きな眼の間に白っぽい三角おむすびの様な紋があり、メスにはありません。


2012/10/3
多摩川へ行く途中の、公園のハナトラノオの花にクマバチが来ていました。
河川敷の方には、餌となる花粉を得られる花がほとんどないので、河川敷で見かけることはありません。

 
2013/4/25
多摩川河川敷のハマダイコンが満開となり、クマバチが飛び始めました。
今年はまだ数が少ないのですが、何匹か見かけました。


2014/3/25                 2014/5/28                 2014/6/19
3/25 多摩川へ行く途中の小学校の裏庭で、フキノトウで給蜜中のクマバチを見かけました。
河川敷にハマダイコンが咲き始めるとよく見かけますが、花が少ないこの時期に出会ったのは初めてです。
5/28 河川敷に花が少なくなったこの時期、帰り道で、葉の上で休息中のクマバチに会いました。
しかし、よく見ると脚や目が茶色く変色しています。この状態で天寿を全うしたようです。
6/19 花壇のラベンダーの花で、せわしなく飛び回りながら給蜜中のクマバチです。


2016/4/25
散歩途中の公園にある藤棚で、クマバチがせわしなく飛び回っていました。
その飛んでいる所を撮影したのですが、後で見ると胸部背面に何か黄色い物が付いていました。
葯ではないかと気が付いたのですが、フジの葯とは全く形状、大きさが異なります。
いろいろ調べていて、シランの花粉塊と分かりました。フジに来る前にシランに寄ってきたようです。

 
2016/4/25                  2015/5/19
中央の写真の部分拡大ですが、2個の花粉塊(赤丸)が張り付いています。
右はシランの唇弁と蕊柱(ずいちゅう)を拡大したもので、蕊柱の先端部(黒丸)に花粉塊が2個あります。
唇弁に止まり、蜜を求めて奥に入り込んだハナバチが、後退りして出て来るときに仕掛けが機能します。
ハナバチの背中が蕊柱の先に触れると、葯と葯隔が瞬時に反り返り、花粉塊が落ちてきて張り付きます。
この花粉塊は粘液に包まれており、その粘液によってハナバチの背中に貼り付きます。
ちなみに、シランは蜜を出しません。他の蜜を出すラン科の植物の真似をしてだましているのです。
潜り込んだハナバチは、花粉塊を背負わされ、蜜ももらえず、只働きをさせられるわけです。
といっても、次の花に行かずに他の花に行かれると、授粉できない訳で、これもリスクです。
上記のクマバチは、シランから藤の花に来てしまったので、シランとしては大失敗ということですね。


セイヨウミツバチ(Apis mellifera)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・ミツバチ亜科・ミツバチ族・ミツバチ属>

ヨーロッパ・アフリカに分布し、世界中に養蜂用に移入されている。
日本にも移入されているが、野生化はあまり見られない。
ニホンミツバチと異なり、蜂球を作る能力はないので、オオスズメバチに襲われると全滅する事もある。
繁殖力の強いセイヨウミツバチが、あまり野生化していないのはこれが要因と考えられている。

2012/7/2
今日は、シロツメクサの中を飛び回っているセイヨウミツバチを撮影。
セイヨウミツバチは、胸部に近い腹部がオレンジ色になり、ニホンミツバチより明るい感じになります。



ただし、紛らわしい個体もあるので、体色だけで判断すると間違える可能性があります。
確実な判断は上記に示すように、後翅の翅脈(赤丸印)を見ることです。

 
2013/7/31
今年は、河川敷の除草がこまめに行われたため、花が少なく、ミツバチ類はあまり見かけません。
この日、わずかに残っていたシロツメクサにセイヨウミツバチが訪れていました。

 
2014/6/27
多摩川の道路脇に生えている名前が分からない花を撮影していると、セイヨウミツバチが飛来しました。
至近距離からハチを接写系で撮影したのは初めてですが、被写界深度が浅いので難しいですね。


ニホンミツバチ(Apis cerana japonica Rad)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・ミツバチ亜科・ミツバチ族・ミツバチ属>
 

 
日本の固有種で、トウヨウミツバチの亜種。韓国に生息するトウヨウミツバチの近縁種になる。
セイヨウミツバチと比べると、腹部が黒っぽく、セイヨウミツバチのようにオレンジ色にはならない。
天敵のオオスズメバチに対して、蜂球を作って、内部温度をオオスズメバチの致死温度48℃にする必殺技を持つ。
セイヨウミツバチと比較すると、蜜の収集能力は劣る。

2012/6/29
今日は、シロツメクサの中で、セイヨウミツバチに交じって飛び回っているニホンミツバチを撮影。
よく見ると、セイヨウミツバチよりも数は少ないが、そこそこニホンミツバチも飛んでいます。
最近、都心部でニホンミツバチが増えているという話を聞いたことがありますが、そうなのかもしれませんね。
芝公園の近くで、ニホンミツバチの分蜂を見たことがあります(その後、街路樹の根元の洞に巣をつくっていました)。
ミツバチは、手を出さない限り刺すことはありません(刺すと針が内臓とともに抜けて多くは死んでしまいます)。

※ ちなみに、前述の街路樹の巣は、しばらくしてコンクリートで蓋をされていました。
  手を出さなければ刺されることはないのに、残酷な事をしますよね。


2013/2/28
玉川からの散歩の帰り道、道路脇の菜の花でニホンミツバチを見かけました。
最初見たとき、あまりに黒かったので他のハチかと思いましたが、よく見るとニホンミツバチでした。

 
2013/9/10
川縁に蔓延っているアレチウリを、ニホンミツバチが訪れていました。
そろそろ冬支度に入る時期ですから、せっせと蜜や花粉を集めているようです。


トラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・マルハナバチ亜科・マルハナバチ族・マルハナバチ属>

日本では、本州、四国、九州に分布する。
体長は15〜20mmと大型のハチですが、攻撃性は弱く、刺されることは稀です。
毛が多く、丸い体を花に潜り込ませると花粉がよく付き、花粉媒介者として有名です。
口には、折りたたみ式の長い舌があり、花粉や蜜を食べます。

2013/7/12
多摩川への途中にある公園で、蜜を求めて飛び回っていました。
大きな割に、ちょこまかと飛び回り、じっとしていないのでピンボケ気味です。
長い舌と毛むくじゃらな所は、なんとか分かると思います。


シロスジヒゲナガハナバチ(Eucera spurcatipes)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コシブトハナバチ科・コシブトハナバチ亜科・ ヒゲナガハナバチ族>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国で、春にのみ見られる。
オスの触角が極めて長いため、この和名が付いている。

2013/4/25
クマバチを撮影していて、その下方にシロスジヒゲナガハナバチがいることに気付きました。
といっても、ニッポンヒゲナガハナバチと酷似しており、どちらなのか分かりませんでした。
後で、前翅の翅脈の数を確認し、2個しか確認できませんでしたのでシロスジヒゲナガハナバチとしました。

※ ニッポンヒゲナガハナバチの前翅の翅脈の数は、3個あり、それが便宜上の区別点とのことです。


2013/5/23
多摩川の土手も大半が除草されてしまい、土手の上の通路周辺のみが刈り残っています。
その中にあるムラサキツメクサにシロスジヒゲナガハナバチのメスが、花粉集めに来ていました。
最初見たときは、ニホンミツバチだと思ったのですが、腹部の形状から本種と分かりました。
なお、1枚目の写真の前翅の翅脈の数は、2個なので、本種に間違いはないと思います。


2014/5/20
多摩川への道路脇にある公園でハコネウツギを撮影していると、写野に飛び込んできました。
タイミング良く、シャッターを押したときでしたので、飛翔中の写真が撮れていました。
ただ、速いシャッター速度にしていなかったので、翅はぶれて写っていません。


ミツクリヒゲナガハナバチ(Tetralonia mitsukurii)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コシブトハナバチ科・コシブトハナバチ亜科・ ヒゲナガハナバチ族>

体長10mm程で、9月〜10月と、秋に活動する。
体色は黒で、淡黄褐色の毛が密生しており、オスのみ触角が長い。
日本に生息するヒゲナガハナバチ3種の内、他の2種は春先に活動するので区別は容易。
なお、他の2種より一回り小型で、前翅の翅脈の数は2個ある

2013/8/29
多摩川の土手で、カントウヨメナの花で、ヒゲナガハナバチを見つけました。
この時期にヒゲナガハナバチ? と思って、後で調べると秋に活動する本種と分かりました。
とにかくじっとしていないハチで、次々と花を変えながら蜜を吸っていて、なんとか撮れたのはこの1枚のみでした。


キオビツヤハナバチ(Ceratina flavipes)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コシブトハナバチ科・クマバチ亜科・ツヤハナバチ族>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国で、4月〜10月に見られる。
体長8mm前後で、光沢のある黒い体色に、腹部の細い黄色の帯模様が特徴。
非常によく似たヤマトツヤハナバチは、体長が10mm程と一回り大きい。

2013/3/26
ムラサキツメクサの葉の上に黄色い点が目に入り、よく見ると小さなハチが止まっていました。
最初、ヤマトツヤハナバチかと思ったのですが、いくぶん小さめであること、
ヤマトツヤハナバチが山道や林縁を好むのに対し、キオビツヤハナバチは開けた草原を好むこと、
以上の2点から、キオビツヤハナバチとしました。

 
2013/5/17
多摩川への道路脇で、ゼニアオイの花を見ていると、中から小さなハチが出てきました。
黒光りする体色に、黄色い帯模様から本種としました。
光の加減かもしれませんが、先の個体より黒くてつややかでした。


アカガネコハナバチ(Halictus aerarius)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コハナバチ科・コハナバチ亜科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国で、5月〜10月に見られる。
体長8mm前後で、金属色のきれいな体色をしている。
メス蜂が地中に巣穴を掘って集団生活をし、秋にオス蜂が多数発生する

2013/5/22
多摩川の土手を散歩中、ヒメジョオンの花の上で、見慣れない小さなハチを見かけました。
大きさからしてヒメハナバチかコハナバチの仲間と思われました。
鈍い金属光沢がありましたので、直ぐにわかると思ったのですが、それが難航。
いろいろ調べて、たどり着いたのが、アカガネコハナバチでした。

 
2013/7/2
多摩川への道路脇のヒメジョオンで、久しぶりにアカガネコハナバチを見かけました。
金属光沢があるので、小さくても見分けるのは容易です。


シロスジカタコハナバチ(Lasioglossum (Lasioglossum) occidens)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コハナバチ科・コハナバチ亜科>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布している。
体長10mm程で、腹部の各節に溝があり、その溝に淡黄色の毛が密生している。

2013/8/1
多摩川の川縁で、ヤブガラシの花の上で、ずんぐりした黒いハチを見かけました。
大きさからしてヒメハナバチかコハナバチの仲間と思われましたが、同定には手間取りました。
腹部にある溝に淡黄色の毛が生えて、模様になっていることから、シロスジカタコハナバチとしました。


ミズホヤドリコハナバチ(Sphecodes japonicus)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コハナバチ科・コハナバチ亜科>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
体長8mm程で、ハナバチなのに体がつるつるで、花粉集めのための集粉毛がない。
花粉集めは他のコハナバチ属に任せ、労働寄生するので、必要がないため。
なお、触角の形態が雌雄で異なるため、その形で区別可能。

2013/8/29
多摩川の土手で、カントウヨメナの花で、黒っぽい小さなハチを見かけました。
よく見ると、腹部が赤く、初めて見かけるハチです。
取りあえず撮影して、後で調べた結果、本種と判定しました。
触角の各節が同じような大きさのオスと異なり、第1節が長くて第2節以降が短い形状なのでメスと思われます。


アトジマコハナバチ(Halictus tsingtouensis)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コハナバチ科・コハナバチ亜科>

体長9mm程。
シロスジカタコハナバチに似ているが、腹部の白色の帯模様が各節の後ろにある。

2013/9/20
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスの花で、黒っぽい小さなハチを見かけました。
取りあえず撮影して、後で調べたのですが、似たようなものが多く、同定に手間取りました。
体型や腹部の縞模様を頼りに、本種かハラナガコハナバチ(別名:ホクダイコハナバチ)に絞り込みました。
最後は、白い帯模様の位置が、各節の後にあることから、本種としました。


バラハキリバチ(Megachile nipponica)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ハキリバチ科・ハキリバチ亜科・ハキリバチ属>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
体長13mm前後のハキリバチで、黒色で、胸部の周縁部に褐色毛がある。
腹部の尾端の形状が雌雄で異なり、オスがずんぐりと丸いのに対しに、メスは尖っている。
また、メスは、腹部下面には花粉を集めるためのスコパ(集粉毛、花粉刷毛)がある。
バラなどの葉を丸く切り取り、巣の材料にするため、バラ愛好家には嫌われている。

2013/9/18
多摩川の土手で咲き始めたツルボで見かけました。
種類までは判別できませんでしたので、取りあえず撮影して後で調べましたが、胸部の褐色の毛から本種としました。
この個体はメスで、腹部下面のスコバに大量の花粉を付けているのがよく分かります。


ツルガハキリバチ(Megachile tsurugensis)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ハキリバチ科・ハキリバチ亜科・ハキリバチ属>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
体長10mm前後のハキリバチで、以前は、バラハキリバチモドキと呼ばれていた。
腹部の尾端の形状が雌雄で異なり、オスがずんぐりと丸いのに対しに、メスは尖っている。
また、メスは、腹部下面には花粉を集めるためのスコパ(集粉毛、花粉刷毛)がある。
頭頂部、胸部背面、腹部第2〜6背板には黒い毛があるが、個体差はある。
竹筒または地中に営巣するが、葉を切り取って巣材にするので、この名がある。

2013/9/10
多摩川の川縁で、アレチハナガサの花を訪花しているハチを見かけました。
よく見かけるハチとは、腹部の感じが違っていたので、取りあえず撮影して後で調べました。
腹部のごつごつした感じから、ハキリバチの仲間でオスと判断しましたが、その先がはっきりしません。
似たものに、バラハキリバチ、ツルガハキリバチ、コウベキヌゲハキリバチ、キョウトキヌゲハキリバチがいます。
ただ、コウベキヌゲハキリバチ(オス)の触角の先端は、へら状なっており、そうなっていないので除外しました。
また、体長が10mm前後なので、体長が13mm前後のバラハキリバチも除外しました。
残るは、ツルガハキリバチかキョウトキヌゲハキリバチとなります。
微妙ではありますが、体長が10mm前後あることからツルガハキリバチとしました。


コウベキヌゲハキリバチ(Megachile kobensis Cockerell)
⇒ キョウトキヌゲハキリバチ(Megachile kyotensis Alfken)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ハキリバチ科・ハキリバチ亜科・ハキリバチ属>

キョウトキヌゲハキリバチは、体長8〜9mmと小さめのハキリバチである。
腹部の尾端の形状が雌雄で異なり、オスがずんぐりと丸いのに対しに、メスは尖っている。
また、メスは、腹部下面には花粉を集めるためのスコパ(集粉毛、花粉刷毛)がある。
低山地〜山地の里山や草原などの開けた場所に多く、ミソハギやマルバハギなどを訪花する。
このキョウトキヌゲハキリバチには、コウベキヌゲハキリバチというよく似たものがいる。
ただ、オスのコウベキヌゲハキリバチは、触角の先がへら状なので容易に区別可能である。
しかし、メスはどちらも同じように尖るので、触角による区別はできない。
ただ、コウベキヌゲハキリバチの体長は10〜13mmと、一回り大きいので体長は1つの判断基準となる。

2013/9/19
多摩川の川縁で、アレチハナガサの花を訪花しているやたらと白く見えるハチを見かけました。
取りあえず撮影して後で調べましたが、脚に白い毛が密集していることから、キヌゲハキリバチと分かりました。
そして、尾部の形状やスコバがあることからメスの個体と分かりましたが、そこからが問題です。
正確ではありませんが、体長も10mm前後と、コウベかキョウトかが微妙です。
以前、頭盾上区に無点刻部分があるかどうかが識別のキーで、無いように見えるのでコウベとしていました。

その後、川崎市の飛行機雲さんから、キョウトではないかと連絡をいただき、再度、調べてみました。
その結果、無点刻部に関する記述が下記のように2通り見つかりました。

・頭楯上区に、無点刻部分があるのがキョウトで、全面点刻なのがコウベである。
・頭楯中央に、キョウトは単眼程度の丸い無点刻があり、コウベは縦長の無点刻部がある。

頭楯上区はかろうじて見える写真があったので、以前はそこに無点刻部分がないように見えるとしていました。
ただ、撮影した写真では、頭楯上区はかろうじて見えても、頭楯中央部は見えていません。
また、上記のように異なる表記があり、コウベの頭楯は毛が多く、頭楯中央が見えない個体も多いようです。
このような点から、無点刻部でどちらか明確に判断するのは無理と考え直しました。
飛行機雲さんから、コウベのスコバが長い事、腹部毛帯がかなり幅広いと教えていただきました。
Webでコウベのメスの写真を探してみると、確かにスコバは右端の写真と比較すると有意に長いとわかりました。
なお、腹部毛帯の幅に関しては、右端の写真やキョウトと紹介されていたものと大差ありませんでした。
毛帯の幅に関しては個体差が大きいのでしょうか。ただ、スコバは長い分右端の写真のような切れ目は見られません。
ということで、スコバの長さからの判断となりますが、キョウトキヌゲハキリバチに改めさせていただきました。


オオハキリバチ(Chalicodoma sculpturalis)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ハキリバチ科・ハキリバチ亜科・ヤニハナバチ属>

ハキリバチ科ヤニハナバチ属のハチで、日本では最大のハキリバチです。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布している。
腹部の尾端の形状が雌雄で異なり、オスがずんぐりと丸いのに対しに、メスは尖っている。
また、メスは、腹部下面には花粉を集めるためのスコパ(集粉毛、花粉刷毛)がある。
胸部には黄褐色の毛が生えており、翅の中央付近から先は半透明の暗褐色。
筒状の空間に営巣し、泥などを巣の材料とする。ハキリバチ属と異なり、営巣に破片は使用しない。

2014/6/10
多摩川への途中で見かけたアカメガシワ。その雄花にいろいろな昆虫が集まっていました。
この日、大型のハチが1匹、花の周りを飛び回っていましたので撮影しました。
あいにく、写真がこの1枚しか撮れなかったので、明確な同定が困難です。
ただ、ハチの大きさ、腹部の形状などから、オオハキリバチのオスとしました。
オスとしたのは、腹部の先がずんぐりと丸く、腹部下面にスコバらしきものが見当たらないためです。


オオハキリバチのメス

   .
2016/8/27
胎内星まつり会場の給水車の下で、飛べなくてモゾモゾと動いていました。
雨にぬれ、気温も低かったので、飛べなくなっていたのでしょう。
尾端が尖り、腹部下面にスコバ(集粉毛、花粉刷毛)が見えていますので、メスです。



ヒメハナバチの1種
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ヒメハナバチ科>
 
ヒメハナバチの1種。
体長10mm程で、腹部に細い白い帯模様がある。

2014/4/28
多摩川への道路脇で、花の写真を撮影していると、本種が写野を横切っていった。
そのため、偶然、飛翔中の本種の写真が撮れました。
前翅の基脈の湾曲度合いが直線的なため、ヒメハナバチの1種と分かりました。
が、似たものもありましたが、同定には至っていません。

※ コハナバチ科の前翅の基脈の湾曲度合いは、ヒメハナバチよりかなり強くなります。


オモゴヒメハナバチ(Lasioglossum (Lasioglossum) occidens)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ヒメハナバチ科・ヒメハナバチ亜科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
体長10mm程で、腹部に4本の白い帯模様がある。

2013/8/1
多摩川の土手で、ヒメジョオンの花を次々と飛び回っているハチを見かけました。
大きさからしてヒメハナバチかコハナバチの仲間と思われましたが、同定には手間取りました。
腹部の模様からアトジマコハナバチかと思ったのですが、触角の形状や体長がありません。
最も近いと思われるのが、オモゴヒメハナバチだったのですが、確証はありません。


アメリカジガバチ(Sceliphila caementarium)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・アナバチ科・Sceliphrinae亜科・Sceliphron属>
 
北アメリカ原産の移入種。
日本では本州の関東以西、四国、九州に分布し、ハワイやアジア各国にも移入している。
直径1cm、長さ4cm程の泥の筒に小型のクモを10匹程入れて卵を産みつけ、蓋をする。
この筒を10個ほど、泥の固まりのようにして作る。

2013/7/30
多摩川の川縁を歩いていると、ジガバチのようなハチが止まりました。
後で、同定しようとして調べたのですが、一致するものがありません。
キゴシジガバチは、棒状の腹部が黄色でその後ろの腹部は黒色です。棒状の部分が合いません。
アメリカジガバチは、棒状の腹部が黒色でその後ろの腹部に黄色い斑紋があります。
本種に最も近いのですが、黄色い斑紋がありません。
よくよく調べてみると、変異があり、黄色い斑紋がほとんどないものもあるようなので、アメリカジガバチとしました。


クロアナバチ(Sphex argetatus fumosus)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・アナバチ科>
 
日本では、北海道から、本州、四国、九州とほぼ全国に分布している。
真っ黒な大型のアナバチで、頭部や胸部に白色の毛があり、暗褐色の不透明な翅を持つ。
成虫は花の蜜を食料とするが、幼虫は親の狩ったキリギリスの仲間を餌とする。

2013/7/30
多摩川の川縁を歩いていると、真っ黒なハチがヤブガラシの花に止まりました。
よく見ると、ヤブガラシの花の蜜を吸っていました。
後で調べてクロアナバチと分かりましたが、これほど真っ黒なハチを見たのは初めてです。


2013/8/29
河川敷では、クロアナバチが飛んでいるのはよく見かけますが、なかなか止まりません。
この日、たまたま、除草された土手の上で、刈り残っていたセイバンモロコシにとまるのを見かけました。
交差した葉の上に大股開きでとまっているクロアナバチです。
幼虫の餌にするキリギリス類を、物色しているのでしょうか?


マルモンツチスガリ(Cerceris japonica)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・アナバチ科>
 
体長10〜15mm程で、真っ黒な地色に黄色い帯模様が鮮やかな狩りバチ。
腹部第3背板の黄色い帯に、大きく半円状に凹みがあるのが本種で、鋭角状に切れ込むのはナミツチスガリ。
腹部はごつごつしてくびれがあり、竹の節のようなのでフシダカバチとも呼ばれる。
成虫は花の蜜を食料とするが、幼虫の餌として主にコハナバチ類を狩る。
乾いた地面に巣穴をほって、幼虫を育てる。

「すがり」、「すがれ」は、東北から甲信にかけてのジガバチ(地中に営巣)を指す古い言葉です。
それが同じように地中に巣を作るクロスズメバチ(地蜂、土蜂と呼ばれる)などにも使われるようです。
高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)の詠んだ歌に、下記のように使われています。
「〜胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の 花の如 咲みて立てれば〜」
ジガバチ類の腹部が、細長いこん棒状にくびれていることになぞらえて使われています。

2013/8/29
多摩川の土手を歩いていると、カントウヨメナの花で給蜜中の小さなハチが目にとまりました。
黒い体に、黄色い帯模様と黄色い脚が印象的です。
後で調べて、ツチスガリと分かりましたが、ナミなのかマルモンなのかが、写真でははっきりしません。
第3背板の黄色い帯模様のくびれ方が見えないので、黄帯模様が3本見えるので本種としました。
しかし、黄帯模様には変異も多いようなので、模様が強く出たナミツチスガリの可能性もあります。


ヒメスズメバチ(Vespa ducalis)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・スズメバチ亜科・スズメバチ属>
 
日本には、本州から四国、九州産、対馬産、八重山産の3亜種が生息。
他のスズメバチと異なり、女王バチ、オスバチ、働きバチ(メス)の大きさに差がなく、体長は30mm前後。
オオスズメバチに次ぐ大きさではあるが、攻撃性は弱く、毒性もあまり強くはない。
しかし、威嚇性は非常に強く、巣に近づくとまとわりつくように飛び回る。
日本では、活動期間が短いため、小規模な巣しか作れず、全盛期でも働き蜂は数十匹程である。
※ 餌のアシナガバチが年中活動する東南アジアでは、大きな巣を作り、攻撃性も強くなる。
本種は、他のスズメバチ類(腹端は黄色)と異なり。腹部の末端が黒いため、容易に区別できる。

2012/5/17
多摩川の川縁を散歩中、ヤブガラシの花にスズメバチが止まりました。
止まった所が高くて、見上げる形でしか撮影できませんでした。
相手が相手だけに、触らぬ神に祟りなしと、さっさと撮影して退散。
後で調べて、ヒメスズメバチと分かり、あわてて逃げなくてもよかったと反省。

以前、山中でオオスズメバチと鉢合わせし、威嚇を受けて後退りで退散した経験があります。
1m程の距離で、目の前をブンブンと飛ばれると、捕虫網を持っていても固まります。
おそらく近くに巣があったのでしょうが、それ以来、見かけるとさっさと退散しています。


コガタスズメバチ(Vespa analis)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・スズメバチ亜科・スズメバチ属>
 
日本には、本州から四国、九州、屋久島、種子島に生息する亜種、八重山亜種、沖縄亜種の3亜種が生息。
日本本土亜種「Vespa analis insularis」は、日本の固有種。
日本以外では、インド、東南アジア各国から中国、シベリア、台湾などアジア各地に広く分布する。
なお、原名亜種は、インドネシアのスマトラ島、バンカ島、ジャワ島に生息する。
スズメバチ属の中では中型種で、女王蜂で30mm程、働き蜂は25mm程です。
初期段階の巣は、フラスコをさかさまにしたような形で、働きバチが羽化してくるとボール状に変化する。
営巣規模は比較的小さくて、威嚇性・攻撃性はあまり高くない。
しかし、巣に直接刺激を与えると激しく反撃してくるので、巣には刺激を与えない方が良い。
営巣場所と餌の種類に柔軟性があるため、都会部でもよく見かける。

2013/9/12
多摩川の川縁を散歩中、イタドリの近くを飛び回っているスズメバチと出会いました。
ヒメスズメバチかと思ったのですが、腹部端が黄色く、オオスズメバチにそっくりです。
しかし、オオスズメバチほど大きくはありません。後で調べてコガタスズメバチと分かりました。
同じ所を飛び回ってはいるのですが、とまってくれませんので、ピンボケの写真しか撮れませんでした。
それでも、種類を特定できる程度には、撮れました。

 
2014/9/12
今年も、川縁のイタドリやアレチウリの所に、コガタスズメバチが飛び回り始めました。
数匹が、同じ場所をグルグル回りながら飛び回っています。
タイミングを計って撮るのですが、300mmの望遠で、数mの所を飛び回るのを撮るのは難しいです。
狭い視野内で、追いかけながらピントを合わせるのですが、なかなかピタリと合いません。


2014/9/19
いつもは飛び回っているだけのコガタスズメバチですが、今日は、アレチウリに止まりました。
恐る恐る近づいて撮影しましたが、やはり、迫力がありますね。
強靭な顎と巨大な腹部。そこに潜んでいる毒針を想像するだけで足が止まります。

 
2014/10/14
いつも通る多摩川への道路脇の民家、その庭先にあるキヅタにコガタスズメバチが来ていました。
最近は、通る度に見かけるので、かなりの頻度で来ているものと思われます。
オオスズメバチほどの凶暴性はないとはいえ、気が気ではないでしょうね。


セグロアシナガバチ(Polistes jadwigae jadwigae)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・アシナガバチ亜科・アシナガバチ族・アシナガバチ属>
 
日本は、本州から四国、九州にかけて生息している大型のアシナガバチ。
刺されるとアナフィラキシーショックにより死亡する可能性もある。

2012/5/17
巣の材料を集めているのか、木の枝や葉の所をうろうろしているセグロアシナガバチを発見。
日本に住むアシナガバチの中では最大種で、同じ場所に居たコアシナガバチと比較すると大きさがよくわかる。
触らぬ神に祟りなしと、さっさと撮影して退散。


2012/7/20
セグロアシナガバチは、相変わらず、河原の草むらの中で活発に活動しており、よく見かけます。
たまたま、目の前の枯れたムラサキツメクサに止まったので撮影しました。
手を出さなければ刺されることはないと言っても、あまり、近づきたくはないですね。


2012/11/16
今日は、昼間でもちょっと寒く感じる日でしたが、河川敷で日向ぼっこをしているのを見かけました。
さすがに、この時期になると動きは鈍く、近寄っても逃げません。

 
2013/4/18                 2013/5/14
多摩川河川敷のハマダイコンが満開となり、いろいろな昆虫が見られるようになりました。
あまりお近づきにはなりたくないセグロアシナガバチも飛び回っています。
餌を探しているのか、巣の材料を探しているのか、葉の影をウロウロしていました。

 
 
2013/7/30
川縁のヤブガラシの花で、給蜜中のセグロアシナガバチです。
給蜜に夢中になっていましたので、近づいてアップで撮影してみました。
黄色と黒の2色ですが、実に見事なデザインですね。




セグロアシナガバチとコアシナガバチの大きさの比較。
セグロアシナガバチは20〜26mm、コアシナガバチは11〜17mmだそうなので、ほぼ、倍の差があります。
ちなみに、スズメバチは、27mm〜37mmあるそうなので、セグロアシナガバチの倍くらいあります。
山で、スズメバチに出くわし、威嚇されたことがありますが、その恐怖は言葉にはなりません。



コアシナガバチ(Polistes snelleni Saussure)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・アシナガバチ亜科・アシナガバチ族・アシナガバチ属>
 
日本を含め、朝鮮半島から中国に分布している。
日本は、北海道から四国、九州まで、全国に分布している。

2012/5/17
セグロアシナガバチの近くでコアシナガバチを発見。
アシナガバチの中で、セグロアシナガバチが最大種なら、コアシナガバチは最小種。
写真は、同じ倍率なのでその違いがよくわかると思います。


2013/5/8
昨年と同じような時期にコアシナガバチを見かけました。
巣の材料でも集めているのでしょう。

※ アシナガバチの仲間は、巣を作るとき、古い木材や木の表皮をかじって薄くはぎとります。
そのかじり取った繊維質の材料に唾液由来のたんぱく質などを混ぜて巣を作ります。


2013/9/10
河川敷で、葉の上で休んでいるコアシナガバチがいました。
逃げる様子もなかったので、目いっぱい近づいて横から撮影しました。
目や胸部、腹部の模様がよく分かると思いますが、黄色や褐色のグラデーションがきれいです。


フタモンアシナガバチ(Polistes chinensis)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・アシナガバチ亜科・アシナガバチ族・アシナガバチ属>

日本では本州に分布。九州、四国、朝鮮半島に生息するものは、亜種の antennalis Perez になる。
また、北海道にはよく似た別種(トガリフタモンアシナガバチ)が生息している。

2012/7/2
フタモンアシナガバチにやっと遭遇。
アシナガバチの中ではポピュラーな種ですが、多摩川ではあまり見かけません。

小学生の頃、巣があるのに気付かず巣を振動させてしまい、これに刺されたことがあります。
一瞬のうちに10ヶ所ほど刺され、注入された毒の量が少なくなるに従って赤く腫れた大きさが小さくなっていました。
単独で飛んでいる場合は、刺激しない限り刺されることはありません。
しかし、アシナガバチ類の巣がある場合は、迂闊に近づかないことです。
単独ではなく、群れで襲われる可能性があります。
スズメバチほどではないにしろ、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
一度刺されたことがある場合は要注意です。


2012/11/16
セグロアシナガバチが日向ぼっこをしていましたが、川縁近くでフタモンアシナガバチも同様でした。
こちらは、一匹ではなく、群れて日向ぼっこです。

 
2013/7/25
河川敷の枯れ枝にフタモンアシナガバチが止まっていました。
よく見ると枯れ枝の表面をかじり取った跡が付いています。
巣作りの材料として持ち帰るのでしょう。口元に団子状に丸めた繊維の塊が見えます。


オオフタオビドロバチ(Anterhynchium flavomarginatum)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ドロバチ科>
 
日本では北海道から九州、四国とほぼ全国に分布する。
巣は、竹筒やカミキリムシの脱出孔に泥で仕切りを作って営巣します。
その泥で仕切った育室に、ガの幼虫を狩って、餌として貯食します。
そのため、ハマキガやメイガなどの重要な天敵となります。

2012/9/4
ガガイモの花を訪れたオオフタオビドロバチを見つけました。
日本では、もっともポピュラーなドロバチです。


2014/9/17
サザンカの枝先でじっとしているオオフタオビドロバチを見かけました。
しばらく見ていたのですが、全く動きがありませんでした。


ミカドドロバチ(Odynerus quadrifasciatus)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ドロバチ科>
 
日本では北海道から本州、四国、九州、奄美大島とほぼ全国に分布する。
頭部、胸部、腹部とも黒色に淡黄色の模様があり、かなり個体差がある。
オスには、口の上部、触角の第一節、脚部に淡黄色の部分があり、メスと区別できる。

2013/7/19
多摩川の河川敷で、ハルジオンの花の上で見かけました。
この個体は、触角の第一節に黄色い部分があり、口の上部が黄色いのでオスですね。


キオビツチバチ(Scolia oculata)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ツチバチ科>
 
2012/7/5

 
2012/7/6

日本では北海道から九州、四国まで分布し、朝鮮半島、中国、台湾にも生息する。
コガネムシの幼虫に卵を産みつける寄生バチで、成虫は花の蜜を餌とする。

2012/7/5 花の蜜を吸っているキオビツチバチのオスと遭遇。
オスは、触角が長く、腹部の黄色い紋がつながっているように見えます。

2012/7/6 昨日、オスと遭遇した場所の地面をキオビツチバチのメスが徘徊しているところを撮影。
メスは、触角がオスに比べるとかなり短めで、腹部の黄色い紋も離れています。
メスが地面を徘徊しているのは、卵を産みつけるコガネムシの幼虫を探しているのかもしれません。

 
2013/7/1(オス)                  2013/9/5(メス)
7/1 地面近くを飛び回っているメスは良く見かけますが、動きが早くてとても撮影できません。
この日、たまたま、スペアミントの写真を撮っていると、オスが止まりました。
すかさず撮影し、もう1枚と思った時に飛んで行ってしまいました。
とっさに撮った写真ですが、思った以上によく撮れていました。
9/5 今日は、あいにくの雨だったのですが、雨の止んでいる間に散歩に出かけました。
また、パラパラと雨が降り出したのですが、そのとき、キオビツチバチのメスがヤブガラシの花に止まりました。
雨にぬれたキオビツチバチですが、黒色が濃く見えるので、黄色い斑紋が目立ちます。


2014/6/17
多摩川への途中で見かけたアカメガシワ。その雄花にいろいろな昆虫が集まっていました。
1匹のキオビツチバチのメスが盛んに採餌していましたが、そこに雄が現れました。
メスの周りを飛びながら様子を見ていましたが、メスの方は全く反応しません。
しばらくして、オスは諦めたのか飛び去りました。


オオモンツチバチ(Scolia histrionica japonica)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ツチバチ科>
 
日本では北海道から本州、九州、四国と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
コガネムシ類の幼虫に卵を産みつける寄生バチで、成虫は花の花粉を餌とする。
体色は黒色で光沢があり、頭部、胸部、腹部に黄色い模様があります。
メスでは、複眼後縁の細線、胸部肩、後部、腹部第一節の斑紋、第二節の眼状紋、第三、第四節の帯状紋が特徴。
オスは、メスより小さくて細身であり、触角が長い。また、胸部小楯板の2つの斑紋、腹部第五節にも帯状紋がある。

2013/9/17
多摩川の土手で咲き始めたツルボの写真を撮りに行くと、オオモンツチバチのオスとメスがいました。
求愛行動をとっているようにも見えませんでしたので、たまたま、同じ花で鉢合わせしたようです。
そのおかげで、雌雄を同時に撮影でき、大きさや模様の違いを見比べることができました。


     2014/9/12                 2014/9/16            2015/9/15
2014/9/12 多摩川の川縁を覆っているアレチウリの花に、オオモンツチバチのメスが来ていました。
なんとか、飛んでいる所を捉えましたが、ちょっとピントが甘めです。
2014/9/16 土手の則面に、今年もツルボが花を咲かせました。そこに、今年もオオモンツチバチが訪れていました。
2015/9/15 今年もツルボにオオモンツチバチのメスが訪れていました。オオモンツチバチのお気に入りの花のようです。


ヒメハラナガツチバチ(Campsomeris annulata)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ツチバチ科>
 
2012/8/23

 
2012/9/3

東南アジアに広く分布し、日本では本州、九州、四国に分布している。
コガネムシの幼虫に卵を産みつける寄生バチで、成虫は花の蜜を餌とする。
崖の乾いた土中に潜って、成虫で越冬する。

8/23 ヒルガオの蜜を吸っているヒメハラナガツチバチのメスを、多摩川の土手で見かけました。
さかんにヒルガオの花の奥に頭を突っ込んで、蜜を採餌していました。

9/3 多摩川に行く道端のヤマブドウとヤブガラシの花で、ヒメハラナガツチバチのオスを見かけました。
メスと比べると、一回り小型でほっそりしており、触角が長く、胸部背面に黄色い紋があります。

 
2012/9/27
ツルボの花で採餌中のヒメハラナガツチバチのメスです。
花から飛び立った瞬間を捉えましたが、まるで標本が飛んでいるような写真になりました。

 
2013/7/17(メス)                  2013/7/22(オス)
今年も、河川敷や途中の公園など、花の周りでよく見かけます。
河川敷は、除草されて花がほとんどないので、川縁のヤブガラシに多く集まっています。
こうやって並べると、触角の長さ(オスが長い)、胸部背面の黄色い模様(オスのみ)など、かなり異なります。
また、腹分形状(オスはかなり細い)や大きさ(オス:15mm前後、メス:20mm前後)にも差があります。

 
2013/9/3
河川敷の川縁で、ヤブガラシの花で、ヒメハラナガツチバチのメスが給蜜していました。
そこにヒメハラナガツチバチのオスが飛んできてとまりましたので、ツーショットが撮れました。
オスとメスの大きさの違いがよく分かると思います。

 
2013/9/30                  2013/10/1    .
コスモスの花で食事中のメスとハツユキソウで食事中のオスです。
今年も活動期間はそろそろ終わりに近く、あと一月もすると冬眠に入り、見られなくなるでしょう。

 
2014/6/16
多摩川の河川敷で、ヒルザキツキミソウで給餌中のハチを見かけました。
全身、ヒルザキツキミソウの花粉だらけで、ハチの種類も良く分からないほどです。
後で写真を見て、メスのヒメハラナガツチバチとしました。


キンケハラナガツチバチ(Campsomeris prismatica)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ツチバチ科>
 
台湾、東南アジア、インドに分布し、日本では本州から、九州、四国に分布している。
コガネムシの幼虫に卵を産みつける寄生バチで、成虫は花の蜜を餌とする。
崖の乾いた土中に潜って、成虫で越冬する。

2012/8/23
ツルボの花で採餌中のキンケハラナガツチバチのメスです。
最初、ヒメハラナガツチバチと思っていたのですが、後で、写真を見てキンケハラナガツチバチと分かりました。
上のヒメハラナガツチバチメスの写真と比較すると、色の違いがよくわかると思います。

 
2013/10/9
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスで給餌中のキンケハラナガツチバチのメスを見かけました。
ヒメハラナガツチバチと混じっていましたが、明らかに毛の色が異なるので、一目で分かりました。
昨年の写真より、ヒメハラナガツチバチとの毛色の違いがよく分かると思います。


2014/6/27
多摩川への途中にある公園で、縁石に止まっているキンケハラナガツチバチを見かけました。
そこここを飛び回っているヒメハラナガツチバチより、個体数はかなり少なく、滅多に見かけません。


ハラナガツチバチ(Campsomeris prismatica)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・ツチバチ科>

日本では本州から、九州、四国に分布し、朝鮮半島から中国にも分布している。
コガネムシの幼虫に卵を産みつける寄生バチで、成虫は花の蜜を餌とする。

2012/10/16
セイタカアワダチソウの花で採餌中のハラナガツチバチのメスを見かけました。
写真を取ろうとしたとき逃げられましたが、近くのヤブガラシの葉に止まりました。
それを3方向から撮ったのがこの写真です。
キンケハラナガツチバチと大きさも見た目も非常に似ています。
しかし、第2〜第4背板後縁に白色毛だけでなく、白い帯状紋があることで区別できます。
といっても、パッと見たくらいでは分からないと思います。


2013/5/14
多摩川の河川敷で、通路脇の地面の上を這いまわっているハラナガツチバチを見かけました。
卵を産み付けるコガネムシの幼虫でも探しているのでしょう。さかんにあちこち動き回っていました。


オオモンクロクモバチ(Anoplius samariensis)
<ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・クモバチ科>

日本では北海道から九州、四国と、ほぼ全国に生息する。
以前は、ベッコウバチ科のオオモンクロベッコウと呼ばれていたが、科名とともに和名も変更になった。
クモに麻酔をかけ、巣穴に引き入れて卵を産みつけ、孵った幼虫は、動けないクモを食べて育ちます。

2012/7/13
オオモンクロクモバチに出会ったが、最初、キオビツチバチと見誤っていました。
触角の違いで、オオモンクロベッコウ...やっぱりこの名前の方がしっくりしますね...と気付きました。
草むらの中をうろうろしていましたが、クモを探しているのでしょうね。










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