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おさんぽ録 昆虫編X



近くの多摩川の河原を散歩がてら撮影した昆虫たちです。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の昆虫を追加しました。

キバラヘリカメムシ

クマゼミの0.25倍速、ミンミンゼミの2.5倍速再生を掲載しました。
どれほどお互いの鳴声に近くなったか聞き比べてください。



ここでは、下記の昆虫を掲載しています。
カメムシ目・カメムシ亜目
カメムシ科(シロヘリクチブトカメムシ、ナガメ、ウズラカメムシ、アカスジカメムシ、ブチヒゲカメムシなど)
ヘリカメムシ科(ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ホオズキカメムシ、キバラヘリカメムシ)
ナガカメムシ科(ヒメナガカメムシ、ヒメマダラナガカメムシ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科
セミ科(ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目・ツノゼミ上科
ヨコバイ科(ツマグロオオヨコバイ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目・ハゴロモ上科
アオバハゴロモ科(アオバハゴロモ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科
コガネムシ科(マメコガネ、シロテンハナムグリ、コアオハナムグリ、アオドウガネ、セマダラコガネ(黒色型))
コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科
カミキリムシ科(ゴマダラカミキリ、ヨツスジトラカミキリ)
ハムシ科(コガタルリハムシ、ヤマイモハムシ、ブタクサハムシ、イモサルハムシ、ウリハムシなど)
コウチュウ目・カブトムシ亜目・コメツキムシ上科
コメツキムシ科(クロクシコメツキ、サビキコリ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目・ナガシンクイムシ上科
カツオブシムシ科(ヒメマルカツオブシムシ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科
テントウムシ科(ナナホシテントウ、ナミテントウ、ダンダラテントウ、ニジュウヤホシテントウ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目
オオキノコムシ科(ズグロホソオオキノコ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目
ジョウカイボン科(セボシジョウカイ)
コウチュウ目・オサムシ亜目・オサムシ上科
オサムシ科(ゴミムシの一種)
 
カメムシの脱皮(種類未同定)
和名インデックス


ナガメ(Eurydema rugosa)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>

北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
幼虫から成虫まで、アブラナ科の植物を食草としているベジタリアンです。
アブラナ科の植物に集まることから「菜亀(ながめ)」の名が付いたとのこと。
冬は、成虫で越冬し、春の早い時期から活動する。

2014/4/10
幼虫から成虫までベジタリアンな本種。
多摩川の河原にはハマダイコンなどのアブラナ科の植物が豊富なので、格好の繁殖地ですね。
この時期、多摩川の土手でナガメのカップルをよく見かけるようになります。


      2014/9/9                 2015/6/8             2015/6/8
ナガメの成長過程を時系列に並べてみました。
2014/9/9 アレチウリの葉の上で見かけたナガメの幼生です。
上の小さいものは、孵化間もない幼生で、下の大きいものは数回脱皮したものと思われます。
2015/6/8 真ん中は5齢(終齢)虫で、次の脱皮で成虫になります。右の成虫に模様が似ていますね。


ウズラカメムシ(Aelia fieberi)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>

本州、四国、九州に分布する。
冬は、成虫で越冬する。
エノコログサやススキなどのイネ科の植物の汁を吸う。

2012/9/4
多摩川の土手のヤブガラシの未開花の花の上で見かけました。
最初、パッと見たときカメムシの幼虫かと思いました。
このずんぐりした体形からそう思ったのですが、これでも立派な成虫で、透明な翅を持っています。

 
2013/8/13                       2013/9/4
8/13 今年も、川縁のアレチウリの葉の上で、ウズラカメムシを見つけました。
数は少ないようですが、生息はしているようです。

9/4 ヤブガラシの葉の上で、久しぶりに見かけたウズラカメムシです。
何度見ても、成虫なのか、幼虫なのか見分けが付きにくいです。


ブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>

2013/9/13            2013/9/13                 2013/10/3      .
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国を含むユーラシア大陸のヒマラヤ山脈以北に広く分布する。
赤褐色の翅に白っぽい逆三角形の小楯板、腹部の白黒の模様が印象的なカメムシです。
この白黒のブチ模様は、触角にもあり、それが本種の名前の由来となっている。
本種は、寒冷地では年1回、暖地では年3回発生し、成虫で越冬する。
成虫も幼虫もマメ科、キク科、ダイコン、ゴマ、ニンジン、ゴボウ、イネなどの汁を吸汁する。
吸汁された種子は、変色した成長不良の実となるため、イネが被害に合うと斑点米となる。
この斑点米が少しでも交じると、商品価値が下がってしまうため、農家の方にとっては要注意害虫です。
新潟の農家の方に聞いた話では、以前はカメムシの被害はほとんどなかったそうですが、
近年は温暖化の影響か、カメムシ(本種かホソヘリカメムシかは不明)の被害が増えているそうです。

9/13 河川敷の土手で、キンエノコロに群がっているカメムシを見かけました。
赤褐色のカメムシですが、見たことがありません。取りあえず写真を撮って後で調べました。
特徴的な色と模様でしたので、直ぐに本種と分かりました。
キンエノコロに群がっていたのは、その果実から吸汁していたものと思われます。
10/3 シチヘンゲの実に止まっている本種を見かけました。
実の汁と吸っているのかは不明ですが、良いアングルで撮影できました。
腹部と触角の白黒のぶち模様がよく分かると思います。


2014/6/23           2014/6/27                 2014/9/12     .
6/23 多摩川に行く途中の道端で、ニガクサの花に群がっているブチヒゲカメムシを見かけました。
結構、移動が早くて、接写系でのピント合わせは、追いかけるのが大変でした。
6/27 多摩川に行く途中の道端で、アメリカオニアザミの綿毛にブチヒゲカメムシが群れていました。
アメリカオニアザミの種子を狙っているのでしょうか。
9/12 川縁のアレチウリの花にいました。この花穂は、まだ果実は出来ていません。
アレチウリの果実は、イガグリのように棘でガードされていますので、吸汁は骨が折れるでしょうね。


カメムシの脱皮

   
2013/11/5
多摩川への途中の公園でトウネズミモチの撮影をしていて、カメムシが脱皮しているのに気付きました。
カメムシの種類に関しては、脱皮直後で幼生の色が不明確なため、同定できていません。
おそらく時間の経過と共に、本来の色が変わっていくのででょう。
ただ、ずんぐりした体形と腹部背面の模様の特徴から、ブチヒゲカメムシの可能性があると思っています。
なお、気が付いたのが、ほぼ脱皮が終わるところだったので、最後に皮から抜け出る所だけになってしまいました。



ウシカメムシ(Dolycoris baccarum)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>

日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布する。
胸部左右の大きな突起とベージュ地に黒褐色の細かな模様が特徴的なカメムシ。
このような模様を持つカメムシは、他には居らず、比較的珍しい種類である。
言うまでもありませんが、大きな突起が牛の角を連想させることが、本種の名前の由来となっている。
食草は、アセビ、シキミ、サクラ、ヒノキなどで、特にアセビが好物のようである。

2014/3/25
河川敷へ向かう途中の小学校の裏庭でたくさん花を咲かせていたフキノトウに付いていました。
すぐ上には立派なソメイヨシノが花を咲かせる準備をしていましたので、そこで越冬していたのかも知れませんね。
今まで、いろいろなカメムシを見てきましたが、本種を見たのは初めてです。
柵越しでの撮影しかできませんでしたので、あまり鮮明な写真は撮れませんでした。


チャバネアオカメムシ(Dolycoris baccarum)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
体色は、きれいな緑色に、羽の部分が茶褐色のツートンカラーです。
植食性のカメムシで、ナシ、カキなど果樹園で栽培される多くの果樹の食害する、農業害虫です。
成虫で越冬し、翌春から初夏にかけて果樹のツボミや果実を食害し、6月下旬頃に杉やヒノキに産卵する。
本種では、幼虫は杉とヒノキの果実(球果内部の種子)を餌として成長し、7月下旬くらいから新成虫が出現する。

2014/7/18
河川敷へ向かう途中の公園で、サザンカの若い果実に付いている本種を見かけました。
かなりポピュラーなカメムシですが、河川敷も含め、この近辺で見かけたのは初めてです。
新しい成虫にしては、少し時期が早い気がしますので、越冬成虫の可能性が高いと思います。


クサギカメムシ(Halyomorpha halys / Halyomorpha picus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・カメムシ亜科>

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾の広範囲に分布する。
体色は、灰褐色に黒褐色のまだら模様で、腹部は橙色。
触角も同色で、関節部が白い。前胸の前縁に4個の小斑点が並ぶ。
植食性のカメムシで、非常に多くの種の植物に害を与える。
幼虫は果実には付かないが、成虫は果樹や豆類の吸汁もするため、農業害虫として古くから知られる。
成虫で越冬し、翌春にいろいろな植物に害を与える。成虫は秋の訪れとともに死に、代変わりする。

2014/7/18
河川敷へ向かう途中の公園で、ザクロの実にたくさんのクサギカメムシが付いていました。
ザクロの実によって、黒褐色の斑点がたくさん付いているものがありますが、本種がその犯人のようです。
左端の写真のクサギカメムシは、その口吻をザクロに突き刺して、吸汁しています。


シロヘリクチブトカメムシ(Andrallus spinidens)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・クチブトカメムシ亜科>

南方系のカメムシで、南九州以南に生息していたが、近年は、北上して各地で確認されている。
冬は、成虫で越冬する。
肉食性で、ヨトウ類の幼虫などの体液を吸い取る。

2012/5/8
ハマダイコンの近くで飛行中の昆虫を見つけました。
ハチかと思ったのですが、葉に止まったところで、カメムシと確認できました。
その時は名前までは分からなかったのですが、後で、シロヘリクチブトカメムシと同定できました。

 
2014/4/25
多摩川の土手を歩いていて、足元のスギナに止まるシロヘリクチブトカメムシを見つけました。
よく見ると、口吻を伸ばして、何かの幼虫に突き刺しています。
幼虫は、体液の多くを吸い取られ、縮んで口吻にぶら下がっています。


アカスジカメムシ(Graphosoma rubrolineatum)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・カメムシ上科・カメムシ科・クロカメムシ亜科>
 
日本では、北海道からから本州、四国、九州、南西諸島とほぼ全国に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国に分布する。
成虫も幼虫もセリ科の植物の花の蜜や種子の汁を食べる。
黒地に赤い縦縞が印象的なカメムシで、この色が警戒色になっている。
前翅、後翅とも、ほぼ腹部を覆う小楯板の下に隠れてしまっていて、ほとんど見えない。

2013/9/13
河川敷の元花壇と思われる一角にパセリらしきものがあり、その花や種子に付いていました。
小さなカメムシですが、目立つ配色なので、目を引きます。


ハリカメムシ(Cletus rusticus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>

     2012/9/4                  2012/9/24            2015/5/8
北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
イネ科やタデ科の植物に寄生する。
ホソハリカメムシとよく似ているが、角の横への張り出しが大きく、触角第1節下面が黒い。

2012/9/4 多摩川への道端で、ママコノシリヌグイの花にカメムシ止まっていました。
10mmほどの小さなカメムシですが、肩から角が左右に張り出しています。
後で調べると、ハリカメムシかホソハリカメムシであるとわかりました。
角の張り出し具合が分かりにくいのですが、触角下面が黒いことで判定しました。
2012/9/24 多摩川の河川敷の草原で、アレチウリの葉の上でハリカメムシを見かけました。
こちらも角の張り出し具合ははっきりしませんが、1枚目の写真より角が小さい気がします。
触角下面が黒いかどうか分かりませんので、ホソハリカメムシの可能性もあります。
2015/5/8 多摩川の土手で、ハルガヤの花穂に止まっていました。
この角度から見ると、触角第1節の下面が黒いのが分かります。


ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
 
本州から四国、九州に分布する。
イネ科やタデ科の植物に寄生する。
ハリカメムシとよく似ているが、角の横への張り出しが小さく、触角第1節下面が黒いない。

2013/8/16
土手の則面で、メヒシバにしがみ付いて風に揺られているハリカメムシらしきものを見つけました。
ゆらゆらと動くので、手前の草が邪魔をして撮りにくかったのですが、なんとか撮れました。
角の張り出し具合が小さいので、ホソハリカメムシとしましたが、触角第1節下面は未確認です。


ホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
 
日本では、本州、四国、九州、沖縄に分布する。
イネ科やタデ科の植物に寄生する。
ホオズキやヒルガオ科の植物上で見られるが、サツマイモ、トマト、ナスなども食害する。

2013/7/19
多摩川への道端で、イヌホオズキの茎に群がるカメムシに気付きました。
10mmに満たない小さなカメムシですが、まだ翅が小さく、成虫ではないようです。
後で調べて、ホオズキカメムシと分かりました。
成虫は、濃茶色で腹部側面に縞模様があり、体表面に細かい短毛が生えているそうです。
大きさからいって、おそらく5齢幼体と思われますが、短毛はありますが、縞模様まだないようです。

 
2014/9/12
川縁のアレチウリの葉の上でじっとしている本種に気が付きました。
以前、幼生が群れているのを見たことはありますが、生態を見るのは初めてです。
特に目立った模様はなく、地味な色合いです。
ただ、後脚の太さが目立ちますが、オオヘリカメムシほどではありません。


キバラヘリカメムシ(Plinachtus bicoloripes)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
 
日本では、本州、四国、九州、南西諸島に分布する。近年になって北海道にも侵入が確認された。
ニシキギ科のニシキギやマユミなどの果実を食べる。
上から見ると黒い体色で地味ではあるが、腹部が黄色く、脚の途中まで真っ白で基部が赤い。

2013/7/19
多摩川への道端で、落ち葉の上にいるカメムシに気付きました。
遠目には真っ黒なカメムシに見えたのですが、近づいて良く見ると、腹部が鮮やかな黄色です。
脚の基部が赤く、その先が白になり、さらに黒くなっています。
腹部周辺は、黄色と黒のツートンカラーで、横から見ると、なんとも目立つ配色です。
黒くて地味な背面と黄色がド派手な腹部を持つ、綺麗なカメムシでした。
今まで、見たことはなかったのですが、調べると直ぐに本種と分かりました。


ヒメナガカメムシ(Nysius plebeius)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ナガカメムシ上科・ナガカメムシ科・ヒメナガカメムシ亜科>
 
日本では、本州から四国、九州に分布する。
イネ科の穂やキク科の花によく集まる小さなカメムシで、翅が透明なためアブのようにも見える。

2013/6/18
多摩川への道路脇で、オオアレチノギクのツボミの上にいる小さな昆虫を見かけました。
それにしても、5mmにも満たない大きさで、翅が透明に見えるため、小さなアブの仲間に見えました。
しかし、触角や頭部の形はカメムシの特徴を持っており、後で調べてヒメナガカメムシであるとわかりました。

 
2013/7/2
多摩川への道路脇のヒメジョオンで、本種が群れていました。
交尾中の個体もおり、なかなかにぎやかです。なお、交尾している下の大きい方がメスです。
なお、左の写真で右に写っているのは、体長8o程のアカガネコハナバチです。
本種が如何に小さなカメムシなのかが、お分かりいただけると思います。


2014/6/27
多摩川への道を脇で、アメリカオニアザミの冠毛にいたブチヒゲカメムシ撮影していて本種に気付きました。
いたのは、この1匹だけでしたが、うまくアップで撮影できました。

※ 右側に見えている枝毛がたくさん出ている白い物がアメリカオニアザミの冠毛の一部です。
直径が数pになる大型で、冠毛にはたくさんの枝毛が出ていて、大きくても風に乗りやすくなっています。
名前にアメリカが付いていますが、原産地はヨーロッパで、アメリカ経由での非意図的移入による命名のようです。
北海道に侵入し、現在は九州以外の国内で繁殖している「要注意外来生物」です。


ヒメマダラナガカメムシ(Graptostethus servus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ下目・ナガカメムシ上科・ナガカメムシ科・マダラナガカメムシ亜科>
 
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布する。
日本以外では、台湾に分布する。
本州では、海岸沿いのハマヒルガオなどに多く、ヒルガオ科の植物の汁を吸う。
赤色部分にある黒紋は変異が多く、黒紋の方が多いものから、ほとんど無いものまである。

2012/9/4
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスの花芯にとまるカメムシを見つけました。
見たことがないカメムシでしたので、写真を撮って後で調べました。
特徴的な赤に黒の模様でしたので、直ぐにわかると思っていましたが、同じパターンのカメムシが何種類かいます。
マダラナガカメムシ、コマダラナガカメムシ、ヒメジュウジナガカメムシ、ジュウジナガカメムシなどです。
胸部や前羽の斑紋で、絞り込んでいくのですが、どれとも一致せず悩みました。
始め、本種の黒紋がない真っ赤な前翅の写真を見て、違うと判断していたいました。
さらに調べて行くと、黒紋に変異があることが分かり、そのうちの1つが本種と一致しました。
本写真のように明瞭な黒紋のあるものと、まったくない赤一色の個体が同一種とは思えませんね。
なお、本種は、ヒルガオ科の植物が主な食物ですが、マーガレットコスモスの蜜か何かを吸っているように見えます。


ニイニイゼミ(Platypleura kaempferi )
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ニイニイゼミ族・ニイニイゼミ属>

日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄本島以北の南西諸島に分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
成虫の体長は20mmほどで、明るいうちはほぼ1日中鳴いている。
セミの中では、発生は早い方で、6月下旬くらいから鳴きはじめる。
体色は、灰褐色で、前羽も褐色のまだら模様になっており、木の幹では保護色となっている。
幼虫は、湿気の多い土壌でないと生存できないので、都市部の乾燥地では少ない。
その抜け殻は、小さくてずんぐりとしており、殻に泥が付いているので、区別は容易。

河川敷への途中の公園で、鳴き声は確認できました。
ただ、足を踏み入れられる場所ではなかったので、写真は撮れていません。
以前は、あちらこちらで鳴いていたのですが、最近は、あまり聞きません。
その鳴き声で、夏の始まりを感じるのですが、ちょっとさびしいですね。


ニイニイゼミ

     .
2012/8/12                 2014/7/26
2012/8/12 兵庫県の瀬戸内海側にある公園で見かけたニイニイゼミです。
時期的にちょっと遅めなので、この時期に会えるとは思っていませんでした。
鳴くこともなく、じっとしたままでしたので、おそらく、メスと思われます。

2014/7/26 牛久市で日が落ちた後、鳴いていたニイニイゼミのオスです。
下記はその時録音したものです。




アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・アブラゼミ族・アブラゼミ属>
 
日本では、北海道から九州まで広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。
体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。
生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。

2012/7/23
散歩コースの多摩川の河原では、セミを見ることはほとんどありません。
この日は、河川敷に植えられた木の幹でじっとしているアブラゼミを見かけました。
じっとしているだけだったので、メスの可能性が高いと思いますが、この写真からは判断できません。

 
2013/7/30
今年も、大量のアブラゼミが姿を見せ、そこいら中でやかましく鳴いています。
河原の数少ない木でも鳴いています。
なお、この個体はオスで、よく鳴いていました。

 
2013/8/14                 2013/8/19     .
とにかく、今年はアブラゼミの当たり年なのかもしれません。
見かけるセミの数も半端ではありませんが、抜け殻も同様で、ご覧のあり様です。

アブラゼミの鳴き声を録音しました。
アブラゼミは、ジーと前鳴きし、その後、ジジジジジと本鳴き、再び、ジーと尻すぼみに後鳴きで鳴き終わります。
前鳴き/後鳴きの方は、途中で本鳴きに入りかけてやめてしまったものです。



アブラゼミの羽化 2009/8/18 21:47 〜 22:45



アブラゼミは都市部も含めて、ごく一般的に見られる(聞かれる)セミです。
ただ、近年、都内ではその数が減っていると言われています。
このアブラゼミの羽化を記録したのは、その都内のビル街です。
そのとき、客待ちのタクシー運転手が、以前はたくさん居たのに最近少ないんだよといっていたのが心に残っています。



ミンミンゼミ(Hyalessa maculaticollis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ミンミンゼミ族・ミンミンゼミ属>

日本では、北海道南部から本州、四国、九州まで分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国華北に生息している。
体長は35mm程で、翅を含めるとアブラゼミとあまり変わらない。
体色は胸部と腹部の境界付近が白く、他は黒地に青緑色の斑紋がある。
なお、黒色部がほとんどない青緑色主体の個体は、ミカドミンミンと呼ばれる。

2013/8/1
散歩コースの途中で見かけるセミは、ほとんどがアブラゼミであるが、たまにミンミンゼミがいます。
この日、公園で鳴いているミンミンゼミを見かけて、2個体撮影しました。
ミンミンゼミが鳴くときは、腹部を比較的ゆっくりと上下に動かしています。
撮影後に確認して、かなり色合いが異なることに気付きました。
黒色部と青緑色の部分が逆になっているのではと思うほど、見た目が異なります。
ミンミンゼミは暑さに弱く、気温の高くなる甲府盆地では、ミカドミンミンの発生率が高いそう。
これは、熱を吸収しやすい黒色部分を少なくすることで高温耐性を獲得したものだそうです。
都心部に近いこの辺りでは、温度もそこそこということで最初の2枚のような標準型が多いとのこと。
今後、気温が高くなってくると、3枚目のような黒の少ないタイプが増えるかもしれません。
なお、気温が高くならない北海道には、黒色部分が多い黒化型が多いそうです。

余談ですが、ミンミンゼミ(ミ〜ンミンミンミンミ〜)とクマゼミ(シャンシャンシャン)の鳴き声。
実は、ベースとなる音が同じだという話です。どう聞いても同じには聞こえませんよね。
しかし、ベースとなる音を早く再生するとクマゼミに、逆に遅く再生するとミンミンゼミになるそうです。
機会があれば、両種の鳴き声を録音して、再生速度を変えて聞いてみたいと思います。

また、両種は地域的や時期的な棲み分けを行っているそうで、時期的な棲み分けが主だそうです。
実家のある関西地方では、ミンミンゼミは少ないですが、クマゼミよりかなり遅れて鳴き始めます。
関東地方でも、ここ数年で、クマゼミの声を聞くようになりましたが、同時に合唱する例はほとんどないそう。
しかし、自宅の近くでは、早朝からミンミンゼミとクマゼミがミンミン、シャンシャンと合唱しています。
といっても、クマゼミは数個体しかいないようなので、棲み分けるまでもないのかもしれませんね。

2013/8/15
ミンミンゼミの鳴き声を録音しました。
その鳴き声を2.5倍速で再生してみると、確かにクマゼミの鳴き声に似ています。
ただ、そっくりかというと、似てはいるけれど、ちょっと違うようにも思います。
興味のある方は、通常再生の鳴き声と、2.5倍速の鳴き声を聞いてみてください。
残念ながら、クマゼミの鳴き声は録音できる機会がなかったので、比較はできませんでした。
これは、来年の楽しみに残しておきます。


上記の鳴き声を編集し、ミンミンミンの部分を抜き出したものを、通常再生と2.5倍再生したものです。
先入観を持たないよう、先に2.5倍速の方から聞いてみてください。

ミンミンゼミの鳴き声編集版  <通常再生>  <2.5倍速再生>


クマゼミ(Cryptotympana facialis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・エゾゼミ族・クマゼミ属>

日本では、本州の関東南部、東海、北陸地方以南と四国、九州、南西諸島に分布している。
日本以外では、台湾、中国に分布するという報告もあったが、近縁種の誤同定とされている。
成虫の体長は65mmほどの大型のセミで、主に日の出から正午までの午前中に鳴く。
体色は、ほとんど黒色で、腹部の中ほどに白い横斑が2つある。
オスの腹部には、大きな橙色の腹弁があり、よく目立つ。
なお、鳴き声は、「ジー…」の前鳴きで始まり、「シャンシャンシャン…」と本鳴きし、「ジー…」の後鳴きで終わる。

遠くでたまに聞こえるが、近くで聞いたことがないので、写真はありません。
関西にいた頃は、朝早くからクマゼミの鳴き声のシャワーでたたき起されたものです。
しかし、この神奈川の地では、自宅近くでもたまに聞く程度で、それほど多くありません。

2014/8/11
今年もクマゼミの鳴き声が、朝から近くで聞こえていました。
あまり動いていないようでしたので、機材を持って録音に出かけ、なんとか録音できました。

 <クマゼミの鳴き声>

上記の鳴き声を編集し、0.25倍再生したものです。ミンミンゼミの通常再生と聞き比べてみてください。
私は、ミンミンゼミの鳴き声に近いと思いましたが、いかがですか。



クマゼミ

 
2012/8/11
兵庫県の瀬戸内海側にある公園で見かけたクマゼミです。
相変わらず、派手に鳴いています。
真上から見るとあまり目立ちませんが、横から見ると腹弁など結構派手です。

   .
2012/8/12
クマゼミは、鳴いていない時には左端のような態勢で、じっとしています。
それが鳴き始めると、翅を少し開き気味に下げて、腹部を上下に振ります。
中央と右が鳴いている時のもので、腹部上げた時と下げた時の違いが分かると思います。
また、時には鳴きながら前後、左右に動くこともあります。



ヒグラシ(Tanna japonensis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ホソヒグラシ族・ヒグラシ属>

日本では、北海道南部から本州、四国、九州、奄美大島までほぼ全国に分布している。
日本以外では、中国大陸に分布するが、朝鮮半島には分布しない。
成虫の体長はオス30mm、メス25mmほどの中型のセミで、朝夕に甲高い声で鳴く。
オスの腹部はメスよりも明らかに太くて長く、雌雄の区別はつけ易い。
体色は、ほとんど赤褐色で、頭部の複眼付近や前胸の縁、背面中央は緑色をしている。
日の出前、日の入り後の薄明時によく鳴く。しかし、曇って薄暗くなった時、気温が下がった時にも鳴く。
なお、鳴き声は、「カナカナカナ…」と表わされることが多いが、「キキキキキ…」「ケケケケケ…」とも聞こえる。

2013/8/19
会社からの帰宅時、通り道の公園でヒグラシの鳴き声を確認しました。
この辺りで、ヒグラシの声を聞いたのは初めてです。
比較的低い位置から聞こえたので、注意深くその辺りを見ると、幹に止まっているのを確認しました。
近づくと、幹の裏側にツツツツと隠れます。こちらの動きを察知しているようです。
で、迂回してそっと近づき、携帯のカメラで撮ったのがこの写真です。
暗くて、うまくピントが合わせられず、後にピントがあってしまい、肝心のヒグラシはピンボケでした。残念!
それでも、赤茶色に緑の体色の雰囲気は分かります。


ヒグラシ

     .
2015/8/1
牛久市の谷津田を取り囲んでいる雑木林で、夕方近くに見かけたヒグラシです。
普通、人が近づくとパッと逃げるのですが、近づいても平然と鳴いていました。
薄暗い林内のため、フラッシュ撮影となりました。



ツクツクボウシ(Meimuna opalifera)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ツクツクボウシ族・ツクツクボウシ属>

日本では、北海道から本州、四国、九州、トカラ列島まで全国に分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾と東アジアに広く分布している。
成虫の体長はオス45mm、メス40mmほどの中型のセミで、特徴的な鳴き声で鳴く。
成虫は、7月頃から鳴きはじめるが、数が少なく、よく耳にするようになるのは晩夏になってからである。
ヒグラシ同様、森林性のセミであり、うす暗い森林や低山帯が主な生息地である。
しかし、地域によっては、市街地などでもよく見られることがある。
体色は非常に地味で、頭部や胸部に縦縞模様が少し見られますが、全体がくすんだモスグリーンです。
そして、こすれて禿げた所に、地の黒色が見えている感じです。
全体が黒色の個体も見られますが、モスグリーンがはげ落ちて、地色の黒が見えているものと思われる。
鳴き声は非常に複雑で、中程の繰り返し部分である「ツクツクオーシ」が名前の由来。
ジーツクツクの前鳴きで始まり、ひとしきりツクツクの後オーシと続き、後はツクツクオーシの本鳴きを繰り返します。
最後は、ツクリーヨーを数回繰り返して、ジーの後鳴きで終わります。他のセミよりかなり複雑な鳴き方です。

2013/8/28
昨年は、写真を撮り損ねましたが、今年はばっちり撮影できました。
セミの数も今年は多いような気がしますが、その鳴き声もばっちり録音できました。
写真のセミも、まさに鳴いている最中のもので、鳴いている最中は、多少近づいても逃げません。
散歩の帰り道、別の場所で、木の幹でじっとしているツクツクボウシ(3枚目)を見かけました。
ツクツクボウシのメスです。オスと違い、腹部がほっそりとしています。

 
2013/9/6
多摩川の河川敷を散歩していると、突然、直ぐ近くのスギの木で鳴き始めました。
そっと近づくと、ちょうど背丈ほどの所で鳴いているのを見つけました。
真横から撮った後、上面からも撮るために回り込もうとすると、ツクツクボウシの方から横に移動してきました。
数カット撮影した中から、腹部の共鳴室を広げるために尾端を上に持ち上げた所を掲載します。
翅を広げぎみにして、尾部を突きあげているので、普通に止まっているのとは見た目にも違いがあります。



ツマグロオオヨコバイ(Bothrogonia ferruginea)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・ツノゼミ上科・ヨコバイ科・オオヨコバイ亜科>
 
日本では、本州以南に広く分布し、春先から秋まで活動している。
本種は、成虫で越冬する。
良く似た配色のツマグロヨコバイとは大きさが倍くらい異なる。
また、ツマグロヨコバイは稲の大害虫であるが、本種は雑草の吸汁が主で、あまり害にはならない。
草の茎に針状の口を刺して、おしっこを出しながら果てしなく吸汁し続ける。
また、飛び立ったとき、お腹が満タンだと、セミのように「空中おしっこ」をする。
なお、ヨコバイの名は、危険を察知すると横に歩き、裏に回り込んで身を隠すことに由来する。

2015/4/1
多摩川の河川敷ではヨコバイの類はとんと見かけません。いるのかもしれませんが.....
このツマグロオオヨコバイも、河川敷への途中にある公園で見かけたものです。
どこにでもいるはずなのですが、この辺りで見かけたのは初めてです。


アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・ハゴロモ上科・アオバハゴロモ科・アオバハゴロモ属>
 
日本では、本州以南に広く分布している。
日本以外では、台湾や中国に分布している。

2012/7/23
多摩川へ行く途中の民家の植栽で、数匹が並んで止まっているのを見かけました。
きれいな淡いコバルトグリーンにピンクの縁取りがある前翅が印象的です。
ただ、全長が10mmほどしかない、小さな虫なので、注意していないと見落としてしまいます。


アオバハゴロモ(幼虫)


2014/7/26
牛久市の谷津田を取り囲んでいる雑木林で、見かけたアオバハゴロモの幼虫です。
白く見えるのは、尾端から分泌する蝋物質のためですが、成虫とは全く異なって見えます。
蝋物質を束のように尾に付けるとともに、その粉末を全身に付け、植物の茎にも付けます。
そのため、幼虫自身はもとより、茎も白くなっています。成虫の写真でも茎にその名残が見られます。



ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・カミキリムシ科・フトカミキリムシ亜科・ゴマダラカミキリ属>
 
北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
幼虫、成虫とも、ヤナギ、イチジク、ミカンなど多くの植物を食害する。
朝鮮半島から中国にかけては、ツヤハダゴマダラカミキリという別種が分布するが、本種同様、多くの樹木を食害する。

2012/7/4
柳の木でこの個体を見つけましたが、撮影している時間がなかったので、持ち帰って撮影しました。
活発な個体で、窓辺で離すと直ぐに飛び立とうとします。
この個体は、知り合いが子供に見せるために持ち帰りました。


ヨツスジトラカミキリ(Chlorophorus quinquefasciatus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・カミキリムシ科・カミキリ亜科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州、奄美諸島、沖縄諸島と、ほぼ全国に分布する。
海外では、朝鮮半島、済州島、台湾に分布する。
幼虫は広葉樹の生木、朽木、成虫は花の蜜が主食。
アシナガバチにそっくりで、擬態によって外敵から身を守っている。

2013/7/12
多摩川かららの帰り道、道端の朽木に止まっている所を見つけました。
確かに、その色合いはアシナガバチによく似ていますが、私の目はだませません。
写真を撮った後、捕まえようとしましたが、片手でさわったので、ポロリと落ちて飛んで行きました。


マメコガネ(Popillia japonica)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・スジコガネ亜科・マメコガネ属>

北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
幼虫は植物の根、成虫はマメ科植物、ブドウ類、ヤナギ類など、多くの植物の葉や花を食害する。
1916年にニュージャージー州で侵入が確認され、以後、爆発的に増えて農業害虫となっている。

2012/7/23
よく見かけるコガネムシですが、多摩川の河原では、この日、初めて確認しました。
何匹も集まって葉を食べているのをよく見かけますが、このときはギシギシに止まって、お休みのようでした。
昼日中、飛び回って疲れたんでしょうか? 帰るときには、既に飛んで行ってしまっていました。

 
2013/7/24
セイバンモロコシの穂に止まっているマメコガネを見かけました。
珍しい種類ではないのですが、河川敷で見かけるのは少ないです。
この後脚を斜めに上げるのは、人が近づいたり、風で揺れたりした時に見せる独特のポーズです。

 
2013/9/9
河川敷の川縁に咲くヤブガラシで、元気の良いマメコガネが飛び回っていました。
前翅を開いてまさに飛び立たんとする所では、まだ、後翅は開きかけで2つ折りの部分が伸び切っていません。
降り立ったところでは、後翅をたたみかけた所で、2つ折り部分の後部分が出ています。


セマダラコガネ(Blitopertha orientalis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・スジコガネ亜科・セマダラコガネ属>
 
北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
体色は、茶色と黒のまだら模様が基本ではあるが、黒色型もあり、変異が多い。
くしのついた触角を大きく広げている事が多く、触角は体のわりにはやや大きめ。
成虫は、広葉樹を始め多くの植物の葉を、幼虫は土中で草の根などを食べる。
マメコガネ同様、アメリカで農作物に被害を与え、「オリエンタルビートル」と呼ばれ、嫌われている。
最近、ゴルフ場で芝生の根を食い荒らす害虫として、注目されている。

2014/6/26
多摩川の河川敷を歩いていて、ムラサキツメクサの花に止まっている、小さな黒いコガネムシに気付きました。
調べたのですが、10mmにも満たない大きさで、真っ黒で、前翅全体に筋模様があるものが見つかりません。
筋模様から調べていると、セマダラコガネと似ていました。さらに調べると、黒色型もいることが分かりました。
改めて、黒色型のセマダラコガネの写真と比較すると、特徴が一致しました。
セマダラコガネ自体は珍しくはありませんが、河川敷で見かけた最初の個体が黒色型とは。
運が良いのか悪いのか、あまり見かけない黒色型だったので、同定に手間取ってしまいました。


シロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・ハナムグリ亜科・ハナムグリ族>
 
     2012/7/23                 2012/9/3
本州から四国、九州に分布し、普通に見られる。
朝鮮半島や台湾など、アジアの一部に生息している。
花よりも樹液や果実に集まる。

7/23 本来、樹液などに集まるシロテンハナムグリですが、なぜか、葉の上でじっとしていました。
マメコガネ同様、一休みしているのでしょうか?
帰るときには、既に飛んで行ってしまっていました。

シロテンハナムグリとシラホシハナムグリ、非常によく似ていて、捕まえてよく観察しないと判別できません。
この個体も、頭の形と前羽の白い模様の形状からシロテンハナムグリとしました。

9/3 多摩川へ向かう道の脇にあるサルスベリの花に止まっているシラホシハナムグリを見かけました。
翅の模様や頭部の形状は、こちらの写真の方が分かりやすいと思います。

 
2013/7/23
河川敷にある柳の木に巣食うカミキリムシ(おそらくゴマダラカミキリ)の巣穴。
その巣穴から出る樹液にシロテンハナムグリがたくさん集まっているのに気付きました。
巣穴の周りに、頭を中心に丸く寄り集まって、樹液を吸っています。井戸端会議みたいですね。
少し離れた所に、交尾中のカップルもいました。

 
2013/7/30
今日は、川縁のヤブガラシの花に、給蜜に訪れていました。
少し下の方から撮影できましたので、腹部の裏面の方もよく見えています。


コアオハナムグリ(Gametis jucunda)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・ハナムグリ亜科・ハナムグリ属>
 
日本では、北海道から四国、九州に分布し、普通に見られる。
海外でも、朝鮮半島から極東ロシア、中国、インドシナに生息している。
白い花に集まりやすく、柑橘系の花にも集まり食害することが知られている。

2012/7/23
写真のものはお約束の白い花(ガガイモ)の花粉を貪っています。
似ているアオハナムグリより、毛深くて白い斑紋もはっきりとして大きいのが特徴です。
背面の色は緑色の個体が大半ですが、褐色型や黒色型のものも存在します。
また、背面の模様も個体によって微妙に異なりますが、大まかな造作(位置や数)は同じです。


2013/9/9                2013/9/13                2014/5/16 .
ニラの花とツルボの花で、夢中で食事中のコアオハナムグリです。
今年の河川敷は、セイバンモロコシの除草がまだなので、花が少なく、貴重な餌になっています。
9/9の個体は比較的つるっとしていますが、9/13の個体は毛がたくさん生えています。


アオドウガネ(Anomala albopilosa)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・スジコガネ亜科・スジコガネ属>

日本では、関東以南で普通に見られるが、元は南方系の種で、北に分布を広げてきている。
日本以外では、朝鮮半島に分布している。

2012/9/10
多摩川の土手の手前にあるムクゲの花の下でじっとしているアオドウガネを見つけました。
夜間は、活発に飛び回って活動しますが、昼間は、このように葉の陰などでじっとしています。

オアドウガネは、最近、自宅では、夜に飛んできて網戸にぶつかってくるコガネムシです。
最近、やたらと増えているような気がします。逆に良く見かけたドウガネブイブイはとんと見かけません。

成虫は、農作物や広葉樹の葉を食害する害虫として知られています。

 
2012/9/25
イタドリの葉や花を食べつくして休んでいるアオドウガネです。
それにしても見事な食いっぷりです。花は全くなくなり、葉もボロボロです。


コガタルリハムシ(Gastrophysa atrocyane)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・ハムシ亜科>
 
2013/5/14                  2013/5/29     .
日本では、本州から四国、九州に分布している。
幼虫も成虫もギシギシやスイバを食草としている。
成虫が見られるのは、3月〜6月ですが、3月に見られるのは前年の冬眠から覚めた成虫です。
3月に交尾して産卵し、その幼虫から孵化したものが6月頃に見られます。
その後、土中で夏眠し、そのまま冬眠して翌春に出てきて、交尾、産卵して死にます。

5/14 多摩川の土手で、ギシギシの葉に止まっているコガタルリハムシを見つけました。
写真が逆光になっているので濃紺に見えますが、光が当たると右写真(5/29)の様な色に見えます。
コガタルリハムシは、幼虫も成虫もギシギシやスイバの葉を食べます。
左の写真では、丸く食べた後が見えています。


2013/6/17
多摩川の土手で、枯れ草の先に止まっているコガタルリハムシを見つけました。
接写レンズを付けていたので、先の2枚より鮮明な写真が撮れました。


ヤマイモハムシ(Lema honorata)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・クビボソハムシ亜科>

日本では、本州から四国、九州に分布している。
幼虫も成虫も山芋が食草で、山芋の害虫として知られている。

2013/7/1
多摩川への途中の公園で、山芋の花を撮影していて本種に気付きました。
頭部と胸部が赤褐色で、上翅は青藍色のツートンカラーが特徴です。
似た配色の同属がいますが、山芋にいたので、本種で間違いはないと思います。


ブタクサハムシ(Ophraella communa LeSage)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・ヒゲナガハムシ亜科>

2013/7/26               2013/7/30               2014/8/16
北アメリカ東部からメキシコにかけての北アメリカが原産地。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
幼虫も成虫もブタクサやオオブタクサを主食としている。

7/26 多摩川の川縁で、オオブタクサの葉に穴があいているのを見かけました。
よく見ると、小さな甲虫が付いています。前翅の黒い縞模様から、ブタクサハムシと分かりました。
7/30 改めて、川縁に生えるブタクサをよく見ると、かなりの数のブタクサハムシがいました。
成虫以外にも、あちらこちらに卵が産み付けられ、サナギもちらほら見られます。
8/16 幼虫も成虫も葉脈を残して葉を食べるので、葉が穴だらけになります。
そのため、食いつくされた葉は、葉脈のみが残ったレースのようになってしまいます。


2014/7/23              2014/7/28              2013/7/30
2014/7/23 産み付けられたばかりの卵はきれいな黄色をしています。
2014/7/28 この卵塊では、半分弱の卵が孵化したようで、卵の頂部に穴があいています。
2013/7/30 サナギは、透け透けの繭の中に入っています。


2014/7/28
今年も河川敷の川縁にブタクサが大きく育ち、壁の様になっています。
そこに、ブタクサハムシが大量に発生しています。


ウリハムシ(Aulacophora femoralis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・ヒゲナガハムシ亜科>

日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、 台湾、東南アジアに広く分布する。
幼虫は、ウリ類の根、成虫はウリ類の葉を主食としている害虫である。
本種は、成虫が浅い土中に潜って越冬し、翌春にウリ科の苗の周りの土中に産卵する。
土中で蛹になり、7月以降に成虫が出現する。
成虫は、前足、頭部、胸部、前翅があざや中橙色で、腹部、中脚、後脚が黒い。
成虫は、非常に活発に動き回り、よく飛び回るので、よく目立つ。

2013/8/13 多摩川の川縁で、初めてウリハムシを見かけました。
とにかく、ちょこまかと動き回り、直ぐに飛んで他の場所に移動してしまいます。
そのため、追いかけるのが大変で、撮影できたのは数枚のみ。そのうちの1枚です。
多摩川の川縁には、アレチウリがたくさんあり、餌には困らないと思うのですが、見たのは初めてです。
この個体は、お腹が少し大きいようなので、メスかもしれません。

幼虫がウリ科の根を、成虫がウリ科の葉を食害するので、農家の方にとっては厄介な害虫です。

 
2013/9/4
河川敷の元花壇と思しき所に、なぜかカボチャらしき蔓と花を見かけました。
よく見ると、萎れた花にウリハムシが付いて、さかんに花を食べていました。


クロウリハムシ(Aulacophora nigripennis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・ヒゲナガハムシ亜科>

日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
7mm程のハムシで、頭部、胸部がオレンジ色で、上翅と脚は黒いのが特徴。
体色には変異があり、藍色、金緑色、黒銅色などの光沢を持つ。
カラスウリ類の葉を好んで食べるが、他の多くの植物も食べる。
幼虫は、地中でウリ類の根を食べ、成虫で越冬する。

2013/11/7
多摩川への道端で、垣根に絡みついていたカラスウリの葉の上で、本種を見つけました。
頭部と胸部が明るめのオレンジ色なので、小さい割には良く目立ちます。
本種の周りは、食痕だらけでしたので、この場所でよく食事をしているようです。


2014/9/12             2015/6/10              2015/6/10
9/12 多摩川の川縁に繁殖するアレチウリの花で、クロウリハムシが食事中でした。
橙色の腹部が大きく膨らみ、翅から大きくはみ出しているので、メスのようです。
6/10 多摩川へ向かう途中の線路脇で、カラスウリで食事中の本種を見つけました
直ぐ横のツタの葉では、もう1匹が休憩中のようです。


イモサルハムシ(Colasposoma dauricum)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・サルハムシ亜科>
 
日本では、本州から四国、九州に分布している。
6mm程のハムシで、丸みがある体型と、脚が長いのが特徴。
体色には変異があり、藍色、金緑色、黒銅色などの光沢を持つ。
成虫はヒルガオ、サツマイモなどの葉を食べ、幼虫はその根を食べる。
川の土手や道ばたに生えるイタドリやヨモギなどにいることも多い。

2013/9/20
多摩川への川縁で、葉の上などをちょこまかと動き回っている本種を見つけました。
とにかく、よく動き回り、じっとしていないので、写真撮影には苦労しました。
多くがピンボケでしたが、ピントは甘いものの何とか分かるものを掲載します。
本個体は、写真では分かりにくいですが、暗めのブロンズに近い金属光沢がありました。


2013/11/7
多摩川へ向かう途中の道端で、ヤブガラシの葉の上で動き回っているのを見かけました。
相変わらず、ちょこまかと良く動き回っていて、なかなか撮りにくいです。


ルリマルノミハムシ(Nonarthra cyanea)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ハムシ上科・ハムシ科・ノミハムシ亜科>

日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布している。
4mm程しかなく、青味を帯びた黒色ではあるが、光が当たらないとほぼ真っ黒である。
花に集まり、花粉を食べる。
後足が発達していて、手を近づけるとノミのように飛び跳ねて逃げる。

2013/7/5
多摩川への道端で、ハルジオンの花に黒いものが点々と付いていました。
よく見ると、小さな甲虫で、手を近づけるとパチンと音がして消えました。
トビハムシの仲間かと調べたのですが分からず、よく似たノミハムシと分かりました。
後ろ足がよく発達していて、太いのが分かります。


2013/7/9
河川敷の川縁に生えているヤブガラシの花で、ルリマルノミハムシを見かけました。
途中の道端などではよく見かけるのですが、河川敷で見かけたのは初めてです。
日当たりの良い場所でしたので、るり色の光沢がよく分かります。


クロクシコメツキ(Melanotus senilis CANDEZE)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コメツキムシ上科・コメツキムシ科・クシコメツキ亜科・クシコメツキ属>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
コメツキムシ科の仲間の多くは、仰向けにすると、パチンと音を立てて飛び跳ね、元の姿勢に戻れる。
この動作が、米を突く動作に似ていることが名前の由来。
幼虫は、茶色で細長く、「ハリガネムシ」と呼ばれる、ダイコンやジャバイモの害虫。

※ 標準和名のハリガネムシは、ハリガネムシ目に属する生物の総称で、カマキリなどの寄生虫で、全く異なる生物。

2013/5/14
多摩川の土手で、草の上に止まっているコメツキムシを見かけました。
後で、写真を元に調べたのですが、これといった特徴がないので、同定に手間取りました。
よく似たものが多いので、間違っているかもしれませんが、最も近いと思われる本種としました。

 
2013/5/21                      2013/5/22
多摩川の土手には、本種が非常に多く生息しています。
この時期、土手を歩いていると、あちらこちらで目に付きます。
土手には、ハマダイコンがたくさんありますので、それが幼虫の餌になっているのかもしれません。


サビキコリ(Melanotus senilis CANDEZE)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コメツキムシ上科・コメツキムシ科・サビキコリ亜科・サビキコリ属>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
コメツキムシ科には、仰向けにするとパチンと音を立てて飛び跳ね、元の姿勢に戻れるものが多いが、本種も戻れる。
林縁の樹上や葉上で見られ、夜間、灯火に飛来することもある。
成虫は、広葉樹の葉、樹液、昆虫と雑食性で、光沢のない錆びたような色と質感の体色をしている。
幼虫は、茶色で細長く、「ハリガネムシ」と呼ばれ、地中で小昆虫などを捕食する。
6月上旬頃に蛹になり、成虫で越冬する。

2013/9/11
多摩川の川縁のヤブガラシの花で、蜜を吸っているコメツキムシを見かけました。
その帰り道、土手に上がるところでも、シマスズメノヒエに止まっている所も見かけました。
後で調べて、サビキコリと分かりましたが、この辺りにはサビキコリ属は3種類生息しているそうです。
本種とムナビロサビキコリ、ホソサビキコリですが、ムナビロは胸部の形が本種と異なります。
ホソサビキコリは、名前の通り細長く、胸部の背面に隆起がありません。
ずんぐりとした体形と、胸部背面に見られる隆起(瘤のような盛り上がりが2つ見えます)から、本種と判定しました。


ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ナガシンクイムシ上科・
カツオブシムシ科・マルカツオブシムシ亜科・マルカツオブシムシ属>
 
日本では、全土に分布し、世界的にも各地に広く分布している。

2012/5/31
多摩川の土手のヒメジョオンの花でヒメマルカツオブシムシを見かけました。
体長が数mmしかない、非常に小さな甲虫で、白い花に集まりやすく、花粉などを餌としています。

ヒメマルカツオブシムシは、女性には非常に嫌われます。理由は、大事な衣服を食い荒らすからです。
といっても、成虫ではなく、幼虫です。幼虫は、動物質や植物質の繊維(羊毛、絹など)や食品を食害します。
ですので、室内でヒメマルカツオブシムシを見かけた場合は、要注意です。
大事な服などに食害がないか調べた方が良いでしょう。手遅れかもしれませんが....


ナナホシテントウ(Coccinella septempunctata)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・テントウムシ亜科・テントウムシ族>

2013/3/11                2013/3/11                2013/3/19
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
世界的には、アジア、ヨーロッパ、北アフリカと広く分布している。
幼虫も成虫もアブラムシを餌としているので、益虫であり、天敵としての利用も研究されている。

多摩川の土手で、草の上を這っているナナホシテントウをみつけました。
日本では、もっともよく見かけるテントウムシの1つですが、ここで見かけたのは初めてです。
河川敷では、アブラムシを見たことがないので、テントウムシ類はあまりいないのかもしれません。


2013/5/21
この日、ナナホシテントウの幼虫、蛹、成虫を見つけました。
幼虫の斑紋は、成虫とは逆で、黒地に橙色の斑点が頭部近くに4つ、腹部に8つあります。
蛹の方は、成虫とほぼ同じで、橙色の地に黒い斑点が見られます。
多摩川の土手でもしっかりと繁殖していたんですね。


2014/4/25
多摩川の土手を散歩中、ナナホシテントウのカップルに出会いました。
交尾中にも関わらず、かなり忙しなく茎の上をあちらこちらに移動し、じっとしてくれません。
そのため、なかなかピントを合わせ切れず、撮影にてこずりました。

 
2016/4/26
多摩川の土手を歩いていると、黄色いものが目に止まりました。
何だろうと良く見ると、まだ、脱皮して間もない小さな蛹でした。
辛うじて色の濃い斑紋が見え、それを手がかりに調べた結果、本種としました。
それにしても、上の時間の経った蛹とは、ずいぶんと模様が異なります。
右の写真は、葉に触った時、威嚇なのか体を起してもぞもぞと動いた時のものです。


ナミテントウ(Harmonia axyridis)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・テントウムシ亜科・テントウムシ族>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
世界的には、朝鮮半島から中国、シベリア、サハリンに分布している。
幼虫も成虫もアブラムシを餌としているので、益虫です。

2013/5/29
多摩川の土手で、草の上を這っているナミテントウをみつけました。
日本では、ナナホシテントウより多いと言われていますが、ここで見たのは初めてです。

ナミテントウの上翅の模様は変化に富み、同じ種類とは思えないくらい変異があります。
この写真のものは「二紋型」と呼ばれる黒地に赤い紋(といってもオレンジ色ですが)が2つあるタイプです。
これ以外に、紋が4つの「四紋型」、多数ある「斑型」、赤地に黒の斑がある「紅型」があります。
この四型が基本形で、各々に対応した斑紋遺伝子があり、その組み合わせで模様が決まるそうです。

 
2013/5/21
ナナホシテントウの幼虫を見かけたこの日、少し離れた場所で、ナミテントウの幼虫も見かけました。
体色が黒地に橙色の斑点という所は同じですが、斑点が一列に5つ並んでいます。


2013/6/12
多摩川の土手で見かけるナミテントウは、二紋型ばかりです。
ただ、今日、見かけたナミテントウの紋には凹みがあり、変形二紋型と呼ばれています。
ナミテントウは、2つの斑紋遺伝子を持ち、二紋型と紅型の遺伝子を持つものが変形二紋型になるようです。
つまり、2つの斑紋遺伝子の黒い部分が赤い部分を覆うような模様になるため、
大部分は二紋型になりますが、二紋型の赤い部分に紅型の黒い紋が重なって凹み模様になるようです。
そのため、主な4つの斑紋遺伝子の組み合わせだけでも相当なバリエーションがあることになります。


  2013/6/25                2013/7/2                2013/9/6
6/25 多摩川の土手で見かけた、斑紋の色が赤ではなく、オレンジ色の個体です。
7/2 多摩川へ行く途中の公園で、トウネズミモチで見かけた四紋型の個体です。
9/6 多摩川の河川敷で、イタドリの花にいたナミテントウです。
二紋型ですが、赤い紋の部分に二ヶ所、黒い紋が入りこんでいました。


2013/9/11              2013/10/10                 2014/5/27
9/11 河川敷の川縁で、カナムグラの葉にいた紅型のナミテントウです。
ナナホシテントウよりも黒斑の数は多く、ニジュウヤホシテントウと異なり翅に光沢があります。
10/10 河川敷の川縁で、枯れたイタドリの花穂でウロウロしていた紅型です。
5/27 多摩川の土手で、ギシギシに多くのテントウムシが集まっていました。
その中にいた紅型ですが、今まで見かけたものより黒斑が一回り大きいです。


  2014/5/27                2014/5/28               2014/5/28
5/27 多摩川の土手のギシギシで見かけた二紋型?のナミテントウです。
二紋型と紅型の組み合わせではないかと思いますが、紋が3つに分かれてしまっています。
5/28 この日は交尾中のカップルが何組かいました。
二紋型のカップルと、二紋型と紅型のカップルです。


ナミテントウの模様の変異を分かりやすくするために並べてみました。
また、よく似た模様のダンダラテントウも併せて並べてみました。


ダンダラテントウ(Menochilus sexmaculatus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・テントウムシ亜科・テントウムシ族>
 
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、中国、東南アジア、インド、アフガニスタン、ニューギニア、ポリネシア、ミクロネシアに分布している。
体長は5mmほどで、ナミテントウよりやや小型のテントウムシ。
翅は、黒い下地に赤い斑紋が4つあるが、その変異も多く、ナミテントウの4紋型と混同されやすい。
北の方に生息するものは黒い部分が多く、南にいくほど赤い部分が多くなり、ナミテントウとは逆の分布。
幼虫も成虫もアブラムシを餌としているので、益虫です。

2013/10/11
多摩川への途中にある公園で、キバナコスモスをうろうろしている小振りのテントウムシを見つけました。
よく見るとうっすらと赤い紋が前翅の前縁付近にあり、後縁にも見る角度によって斑紋らしきものが見えます。
ただ、ナミテントウとは紋様の付き方が違うように思え、取りあえず写真を撮って後で確認する事にしました。
後で、調べて、赤い紋様の特徴からダンダラテントウと判明しました。
始めて聞く名前です。調べていて、テントウムシにもいろいろな種類がいると改めて認識させられました。


2013/10/17                2013/10/17                2014/9/30
2013/10/17 多摩川からの帰り道、道端のヨモギの葉の上でダンダラテントウを見かけました。
前回の個体と比べ、赤の紋様が明瞭で、ダンダラテントウの特徴がよく出ている個体です。
ナミテントウとは赤い斑紋の位置がかなり違うことが分かると思います。
2014/9/30 多摩川の川縁で、カナムグラの葉の上でダンダラテントウを見かけました。
途中の公園などでは、ときどき見かけますが、河川敷では初めて確認しました。

※ ダンダラテントウの紋様にも、上記のように変異が見られますが、ナミテントウほどではありません。


ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ上科・テントウムシ科・マダラテントウムシ亜科>
 

 
日本では、本州、四国、九州、沖縄に分布している。
黄褐色〜黄赤褐色に多数の黒紋があり、ベージュの短毛が覆っているので、くすんで見える。
テントウムシ科のうちマダラテントウ亜科のみが草食で、他は肉食である。
本種は、ナス科の直物を食害するため、害虫として嫌われている。
本種は、関東以南でよく見られ、関東以北ではよく似たオオニジュウヤホシテントウが多くなる。

※ ニジュウヤホシテントウは、「二十八星瓢虫」と書き、黒紋の多さを表している。

2012/5/8
多摩川への道路脇で、葉がボロボロに食い荒らされているのに気が付きました。
よく見るとニジュウヤホシテントウが多数付いて、ほとんどの葉が食べつくされていました。
それにしても見事な食べっぷりで、残った葉脈が芸術的ですね。

後で、写真をよく見ると黒い紋用の大きさが異なる個体が交じっていました。
オオニジュウヤホシテントウと混じっているのかと思ったのですが、その他の特徴から個体差と判断しました。


2014/6/19
以前、ニジュウヤホシテントウが群がっていた所で、同じ食痕を見つけました。
何度見ても、芸術的な食べ方をしますね。実に見事というほかありません。何となく、棚田を思い起こさせますね。
良く見ると、食べていたのは成虫ではなく、幼虫の方でした。大きさからいって、終齢虫のようです。
体にイラガの幼虫のような棘を持っており、毒はないと思っても、触るのはためらってしまいます。
その棘の色ですが、葉裏のものは分かりにくいですが、光が当っている写真では白く見えるので、本種としました。

※ 棘の色が黒いのは、オオニジュウヤホシテントウになるようです。


ズグロホソオオキノコ(Dacne zonaria)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・オオキノコムシ科>
 
日本では、北海道から本州、四国、九州、対馬とほぼ全国に分布している。
極普通に見られる体長が3mm程の小さな甲虫で、肩から斜めに伸びる赤い斑紋が途中で曲がるのが特徴。

2013/7/10
多摩川への途中にある公園で白いキノコが目に止まり、撮影しました。
後になって、写真を拡大したときに本種に気付きました。
右の写真のどこにいるか分かりますか?右のキノコの間にある滲みのようなものがそうです。
本種を撮ったものではないので、ピンボケ気味ですが、赤い斑紋が見えています。


セボシジョウカイ(Lycocerus vitellinus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ジョウカイボン科・ジョウカイボン亜科・ジョウカイボン族>

日本では、本州から四国、九州、屋久島、対馬に分布している。
ジョウカイボン科の体型はカミキリムシに良く似ているが、前翅が柔らかい所が異なる。
本種は、体長10mm程度で、全身黄色から橙黄色。頭頂と前胸背面中央に黒斑がある。
ただし、変異があり、黒斑が無いものもある。
平地の樹木の下や葉上でよく見られ、成虫、幼虫とも他の昆虫を捕えて食べる肉食である。

2014/4/22
多摩川の土手で、見事に咲きそろったノジシャを接写しました。
その時には全く気付かなかったのですが、後で写真を整理していて本種が写っていることに気付きました。
その中で、本種が比較的ピンボケにならずに撮れていたのがこの写真です(ノジシャはピンボケですが)。
本種を撮ったものではないので、一部隠れたりしており、同定するには不向きな写真です。
最初、ジョウカイボンかと思ったのですが、脚の色が黄色(ジョウカイボンは黒褐色)です。
体色や脚の色、前胸背面の黒斑から、本種としましたが、頭部が良く見えないので、異なる可能性もあります。


ゴミムシの一種(Andrallus spinidens)
<コウチュウ目・オサムシ亜目・オサムシ上科・オサムシ科>
 
2012/5/8
河川敷の通路脇の草の上でウロウロしている所を見つけました。
前翅と胸部は暗褐色で艶はなく、逆光で、明るい黄褐色の脚が目立ちます。
胸部の腹部側に大きくえらが張り出し、尾端が前翅より飛び出した特徴を持っています。
比較的特徴がはっきりしているので、直ぐに分かると思ったのですが、一致するものが見つかりません。
石を退けるとゴソゴソと出てくるゴミムシの仲間だと思ったのですが、自信はありません。









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