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帰省途中で見かけた昆虫



自宅と実家を行き来する際、途中で見かけた昆虫です。
といっても、途中に立ち寄ったサービスエリアで見かけたもののみです。
今後、機会を見つけて充実させていきたいと思っています。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記の野草を追加しました。
キタキチョウ、オオゾウムシ、ウスイロササキリ、コバネイナゴ、
ハネナガイナゴ、ショウリョウバッタ、ツチイナゴ



チョウ目・アゲハチョウ上科
シジミチョウ科(ベニシジミ)
シロチョウ科(キタキチョウ)
チョウ目・ヒロズコガ上科
ミノガ科(チャミノガ)
ハエ目・カ亜目
ケバエ科(ハグロケバエ)
バッタ目・キリギリス上科
キリギリス科(コバネヒメギス、ウスイロササキリ、ツユムシ)
バッタ目・バッタ上科
バッタ科(コバネイナゴ、ハネナガイナゴ、ショウリョウバッタ、ツチイナゴ)
カメムシ目・トコジラミ上科
カスミカメムシ科(アカスジカスミカメ)
コウチュウ目・カブトムシ亜目
ハナノミ科(クロハナノミ)
オサゾウムシ科(オオゾウムシ)
カミキリムシ科(ラミーカミキリ)
ハムシ科(バラルリツツハムシ、ヨモギハムシ)
帰省途中で見かけた昆虫
和名インデックス


ベニシジミ(Lycaena phlaeas)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ベニシジミ亜科・ベニシジミ属>
 
シジミチョウ科ベニシジミ属のチョウで、在来種。
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸に広く分布し、多くの亜種に分かれている。
日本に生息する亜種は、「Lycaena phlaeas americana Harris」である。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。
前翅長は15mm前後で、出現時期は3月〜11月と長い。
前翅は表裏とも赤地に黒褐色の斑紋があり、後翅は表面が黒褐色で、裏面が灰色。
雌雄で翅の形が異なり、前翅が尖ったような形のものがオスで、少し丸まった感じのものがメスである。
また、春型ではオレンジ色が鮮やかで、黒斑が小さくなり、縁取りも幅が細くなる。
夏型では、黒斑が大きくなり、オレンジ色部分に縁取りの灰褐色が混ざりこんで、全体が黒っぽくなる。
秋型は、春型のようにオレンジ色が鮮やかになるが、黒斑や縁取りは夏型に近い。
幼虫の食草は、タデ科植物のスイバ、ギシギシ等。冬は幼虫で越冬する。

2019/6/19
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたベニシジミです。
この時期だと、春型から夏型に変わる端境期で、春型と夏型の中間型になります。
まだ、オレンジ色は鮮やかで、夏型のような黒味はありませんが、黒紋や縁取りは夏型です。


ベニシジミの季節型

       .
<春型>                  <夏型>                  <秋型>
 
ベニシジミは、季節によってオレンジ色の鮮やかさ、黒紋の大きさなどに変異があります。
春型では、オレンジ色が鮮やかで、黒斑は小さく、縁取りも幅が細いのが特徴です。
夏型になると、オレンジ色の部分に灰褐色が混ざりこんで、全体が黒っぽくなり、黒紋が大きくなります。
秋型になると、オレンジ色は鮮やかさを取り戻しますが、黒紋や縁取りは夏型と同じで大きく、太いままです。


キタキチョウ(Eurema mandarina)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・モンキチョウ亜科・キチョウ属>

シロチョウ科キチョウ属に分類されるチョウで、在来種。
日本では、本州の東北南部から四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、アフリカ中部以南からインド、東南アジア、オーストラリアと広く分布している。
翅は黄色で、前翅、後翅とも外縁は黒色に縁どられ、裏面に黒褐色の斑点がある。
夏型の外縁の黒帯は幅広で、秋型では黒帯は先端に少し残るか、消失する。
幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類のマメ科の植物で、年に数回発生し、成虫で越冬する。
以前は1種とされたが、現在では下記の2種に分類された。しかし、外見からは識別困難。
・キチョウ(ミナミキチョウ/Eurema hecabe) 南西諸島に分布する
・キタキチョウ(Eurema mandarina) 本州から南西諸島に分布する

2019/10/4
土山サービスエリアで、アキノノゲシの周りを飛び回り、訪花しているキタキチョウを見かけました。
鮮やかな黄色の翅の縁を、幅広く黒く縁取っているのが透けて見えているので、夏型のオスと思われます。

チャミノガ( Eumeta minuscula)
<チョウ目・Glossata亜目・Heteroneura下目・ヒロズコガ上科・ミノガ科>
 
ミノガ科の蛾で、在来種。
日本では、本州から四国、九州、対馬に、海外では、台湾と中国に分布する。
幼虫の蓑は小枝をたくさん付け、蓑を45°ほどの角度にして取り付くことが多い特徴がある。
また、蓑の形は円筒型に近い形になる(オオミノガは蓑は小枝より葉が多く、紡錘形をしている)。
オスの前翅開張は23〜26mmあり、体色は黒色で、褐色毛が密生している。
翅は暗褐色で、前翅の翅脈上は黒く、外縁には白紋がある。
メスは、蓑の中で羽化するが、翅も脚もないウジ虫のような形態で、生涯、蓑の外に出ることはない。
夕方に蓑の下端からフェロモンを出し、それに誘われて数百m離れていても察知してオスが飛んでくる。
交尾が終わったメスは、産卵を行い、しばらくして地上に落下して死ぬ。

2019/6/19
土山サービスエリアのサザンカらしい樹で、ミノムシを見かけました。
ぶらりと垂れ下がっていますが、蓑に小枝が多く、形も円筒形に近いので、チャミノガとしました。

※ オオミノガの蓑は、葉が中心で小枝は少なく、きれいな紡錘形で、ぶらりと垂れ下がる。

ハグロケバエ(Bibio tenebrosus)
<ハエ目・カ亜目・ケバエ下目・ケバエ上科・ケバエ科・ケバエ亜科>
 
<オス>                           <メス>
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
動作が鈍く、飛翔も得意ではないようで、じっと止まっていることが多い。
メスアカケバエとは異なり、メスもオス同様真っ黒である。
メスが一回り大きく、複眼がオスよりもかなり小さい所などは、メスアカケバエと同様。
体長は11mm前後で、メスアカケバエより少し大きめである。
メスはメスアカケバ異なり真っ黒なので一目瞭然であるが、オスはどちらも黒いので識別が難しい。
ただ、オスの背中には光沢がなく、胸の毛が褐色なのに対して、メスアカケバエの毛は黒色なので、判別可能。

2015/4/24
浜名湖サービスエリアを散策中、手すりやベンチなどの周りを黒いものが飛び回っていました。
たまに止まるので、よく見てみるとケバエの仲間でした。雌雄とも真っ黒でした。
後で確認してみると、予想通りハグロケバエでした。


ハグロケバエとメスアカケバエ

     .
<ハグロケバエ/オス>                   <ハグロケバエ/メス>
     .
<メスアカケバエ/オス>                  <メスアカケバエ/メス>
 
ハグロケバエとメスアカケバエは、メスの色以外はよく似ています。
大きさは、ハグロケバエが若干大きめですが、見た目はほとんど同じです。
メスアカケバエは、名前の通りメスの胸部や腹部がオレンジ色なので、見れば判定できます。
オスは、大きさや外見などはほとんど同じで、背中の光沢の有無や毛の色での判断が必要となります。
胸部背面に光沢がなく、そこに生える毛が褐色であればハグロケバエです。
胸部背面に光沢があり、そこに生える毛が黒色であればメスアカケバエですが、虫眼鏡が必須です。


コバネヒメギス(Chizuella bonneti)
<バッタ目・キリギリス亜目・キリギリス下目・キリギリス上科・
キリギリス科・キリギリス亜科・ヒメギス族・コバネヒメギス属>
 
キリギリス科コバネヒメギス属のバッタで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国北東部、シベリアに分布している。
体長は産卵管を除き18〜26mmで、体色は暗茶褐色で、前翅は茶褐色、翅は5oほどと短い。
しかし、オスは発音器を備え、チリチリチリ…と弱々しい声で鳴く。
メスの生殖下板は幅広で短く、先が広くU字型に窪み、その両側は鋭く突出して上に反る。
腹部の下面がやや白っぽい淡黄色で、ヒメギス属と比して前胸側面より背面が広い特徴がある。
前胸側面の後縁に白い縁取りがあるのはヒメギスと同じであるが、複眼近くの白紋はヒメギスより太長く明瞭。
平地から亜高山帯まで広く分布し、ヒメギスよりも乾燥気味の環境を好む。

2019/6/19
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたコバネヒメギスのメスの幼虫です。
最初に見たとき、ヒメギスの幼虫だと思っていました。ただ、体色が褐色で、黒味が少ないなと思っていました。
気になったので調べてみると、やはりヒメギスにしては色が淡すぎます。白い縁取りの形状も異なるようです。
似たものに別属ですが、コバネヒメギスがいることが分かりました。色合いや白い縁取りの形状は合います。
さらに、複眼横の白紋が不明瞭なヒメギスに対して、太くて長く、はっきりとしている点も合っています。
これらの点から、ヒメギスではなく、コバネヒメギスの幼虫(翅芽が見えない)と判断しました。

ウスイロササキリ(Conocephalus chinensis)
<バッタ目・キリギリス亜目・キリギリス下目・キリギリス上科・
キリギリス科・ササキリ亜科・ササキリ族・ササキリ属>
 
キリギリス科ササキリ属に分類されるバッタで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国東北部、東シベリア、サハリンに分布する。
体長は、オスで25〜32mm、メスで28〜33oである。
日本のササキリ亜科の中では最も細長く、明るい緑色の体色に、腹端を超える長い薄茶色の翅を持つ。
なお、体色が淡褐色の褐色型がある。触角が非常に長いのが特徴。
イネ科の植物の草原に多く、昼間に「シリシリシリ……」と澄んだ声で鳴く。
危険を感じると草にぴたりと体寄せて、裏側に回り込み身を隠す習性がある。
出現時期は6月〜11月で、耐寒性が強いため12月でも暖かい日に鳴いていることがある。
食草は、イネ科の植物やササなどだが、他の昆虫などを捕食することもある。
また、交尾の際にオスはメスに精包を渡し、メスはしばらく尾端に付けているが、それを食べてしまう。

2019/10/4
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたウスイロササキリです。
草むらに足を踏み入れた途端、たくさんのバッタが四方八方に飛んで逃げた中の1匹です。
全国で普通に見ることができるとのことですが、私は初見だと思います。
ただ、鳴き声は聞いた覚えがあるので、近くに居たことは確かです。

ツユムシ(Phaneroptera falcat)
<バッタ目・キリギリス亜目・キリギリス下目・キリギリス上科・
キリギリス科・ツユムシ亜科・ツユムシ属>
 
キリギリス科ツユムシ属のバッタで、日本では、沖縄本島以外のほぼ全国に分布する。
海外では、台湾、朝鮮半島から中国を始めとした旧北区南部に広く分布している。
体長は腹端までが13〜15mmで、翅端までは29〜37mmある。
全身が淡緑色で、頭は小さく、顎もとても細くて短い。後肢も細くて弱々しい。
また、オスの胸部から前翅背面に褐色部があるが、メスには褐色の部分はない。
前翅より後翅の方が長く、後端が前翅から大きく飛び出し、それはセスジツユムシよりも長い。
メスの産卵管は短く、腹部の半分ほどで、鎌の刃のような形をしている。
草原性で、明るい草原に多く、 夜昼を問わず鳴くが、夜の方が盛んである。
鳴き声は、「ピチ・ピチ…」と小さく、時折、「ジ・ジ・ジ・ジィ・ジィ・ジィ・・・」と鳴く。
広食性であるが、キク科のヨモギ、セイタカアワダチソウ、マメ科のハギ、アカツメクサに多い。
越冬した卵は4月頃孵化し、6回の脱皮を経て6月頃成虫になる。
その成虫が産んだ卵は7月頃孵化して9月頃に成虫となり、2回目に産卵された卵はそのまま越冬する。

2019/6/19
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で、ブタナの花の上で見かけた幼虫です。
幼虫の形状から、キリギリス系の幼虫と目星を付けて、調べた結果、ツユムシ属の幼虫らしいと分かりました。
触角の節に白い部分がないのでアシグロツユムシを除外すると、ツユムシか、セスジツユムシが残りました。
大きさからして3齢幼虫と思われ、どちらも似ています。
セスジツユムシでは縦筋が目立つが、ツユムシでは縦筋よりも帯模様の方が目立つ点が異なります。
脚の色(ツユムシの方が褐色味が強い)、腹部は縦筋より帯模様が目立つ点から、ツユムシの幼虫と判断しました。

コバネイナゴ(Oxya yezoensis)
<バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・>
バッタ科・イナゴ亜科・イナゴ属>
 
バッタ科イナゴ属のバッタで、日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島と全国に分布する。
体長はオスが30mm前後で、メスが40mm前後ある。
体色は明るい緑色で、頭部から尾部までの側面には暗褐色の筋が走っている。
なお、背面は肌色か緑色のものが多いが、稀に紅色の個体がいる。
翅は、腹端を越えないものが多いが、長翅型のものも見られる。
出現時期は8月〜11月で、卵で越冬する。
イネ科植物の葉を摂食するので、イネの害虫であるが、その他の雑草もよく食べる。
ただ、同時に水田から得られる重要なタンパク源とされ、多くの地域で食用とされた。
危険を感じると草にぴたりと体寄せて、裏側に回り込み身を隠す習性がある。

2019/10/4
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたコバネイナゴです。
草むらに足を踏み入れた途端、たくさんのバッタが四方八方に飛んで逃げた中の1匹です。
近づくと飛んで逃げてしまい、なかなかアップで撮らせてくれず、撮影に四苦八苦しました。
翅の末端より尾端が外に飛び出しているので、判別しやすいですね。
ただし、コバネイナゴにも長翅型がいますので、翅の長い個体の判断は注意が必要です。

ハネナガイナゴ(Oxya japonica japonica)
<バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・>
バッタ科・イナゴ亜科・イナゴ属>
 
バッタ科イナゴ属のバッタで、日本では、本州以から四国、九州に分布する。
海外では、中国、台湾、東南アジアからインドに広く分布する。
体長は40o前後で、体の側面に濃茶色の筋が入った明るい緑色のバッタ。
翅は、腹端や折り曲げた後ろ足よりも長いのが特徴。
イネ科の植物の葉を摂食するので、イネの害虫でもある。
ただ、同時に水田から得られる重要なタンパク源とされ、多くの地域で食用とされた。

2019/10/4
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたハネナガイナゴ。
草むらに足を踏み入れた途端、たくさんのバッタが四方八方に飛んで逃げた中の1匹です。
近づくと逃げるのですが、コバネイナゴほどには活発には飛ばなかったので、撮影は容易でした。
コバネイナゴとの違いは、折り曲げた後ろ足より翅は長いが、腹端は短い点です。

ショウリョウバッタ(Acrida cinerea)
<バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・>
バッタ科・ショウリョウバッタ亜科・ショウリョウバッタ属>
 
バッタ科ショウリョウバッタ属に分類されるバッタで、在来種。
ユーラシア大陸の熱帯から温帯にかけて広く分布する。
日本では、北は北海道から南は九州まで、ほぼ全国に分布する。
雌雄で大きさが倍以上異なり、オスはメスの半分くらいしかない。
オスは飛ぶときに「キチキチキチッ」と音を立てるので、キチキチバッタの別名で呼ばれることがある。
メスの両方の後ろ足の先を持つと、体をしゃくるように上下させる動きをするので、ハタオリバッタの別名がある。
精霊舟に似ることから「ショウリョウ」の名が付いたといわれる。
しかし、雌雄の大きさの差が甚だしいことから「霄壤」の名(ショウジョウバッタ)を別名として持つ。

精霊舟に似ることから「ショウリョウ」の名が付いたといわれる。
しかし、雌雄の大きさの差が甚だしいことから「霄壤」の名(ショウジョウバッタ)を別名として持つ。

2019/10/4
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたショウリョウバッタです。
草むらに足を踏み入れた途端、たくさんのバッタが四方八方に飛んで逃げた中の1匹です。
ここで見かけたショウリョウバッタは、小さいオスばかりで、メスには合えませんでした。

※ ショウリョウバッタのメスや褐色型などの色彩変異に関しては、こちらに掲載しています。

ツチイナゴ(Patanga japonica)
<バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・
バッタ科・ツチイナゴ亜科・ツチイナゴ属>>
 
バッタ科ツチイナゴ属に分類されるバッタで、在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布し、海外では、中国、インドまで広く分布する。
独特の模様がある褐色のバッタで、成虫の体長はオスが50〜55mm、メスが50〜70mmと大型。
背中には黄白色の線が頭部から尾部まで走っていて、複眼の下に黒い線、胸部の側面にも黒い縦縞がある。
日本に分布するバッタ類は、卵で越冬する種類ばかりだが、本種は成虫で越冬し、翌年の初夏に産卵する。
幼虫の体色は、終齢幼虫まで鮮やかな黄緑色であるが、成虫になると体色は茶褐色になる。
食草は、イネ科やカヤツリグサ科ではなく、クズやカナムグラなどの葉幅の広い植物である。

2019/10/4
土山サービスエリアを散策中、サービスエリアの周囲に広がる草原で見かけたツチイナゴです。
セイタカアワダチソウの群落の中に1匹のバッタが止まっているのが目に止まりました。
近づいても逃げる気配がなかったのを良いことに、かなり近づいてアップで撮影できました。
独特の模様をしていて、どこかで見たような気がしたのですが、名前が思い出せません。
後で調べると、ツチイナゴと分かりました。6年前に多摩川の河川敷で撮影していました。

アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・トコジラミ下目・トコジラミ上科・カスミカメムシ科・カスミカメムシ亜科>
 
カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科のカメムシで、イネの重要害虫。
日本では全国に分布し、北日本群、南日本群、関東群の3個体群に大きく分けられる。
1970年代まではあまり認識されていなかったが、1980年代に岩手、宮城、広島で大発生。
2000年には全国で急速に増加し、2010年にイネの重要害虫となった。
体長は5〜8mmで、体色は淡緑色に前胸背の両側から伸びる太い橙赤色の太い縦条があり、触角や脚節は赤色。
出現時期は5月〜9月で、北日本で3回、西日本で5回ほどの発生となる。
他のカメムシと異なり、本種は秋にイネ科雑草の穂に休眠卵を生み、卵で越冬する。
春に孵化し、5回の脱皮を繰り返して、5月頃に越冬世代成虫となる。
このように雑草地のイネ科植物で繁殖し、イネの出穂期に第1〜2世代成虫による吸汁で、斑点米が発生する。

2019/6/19
土山サービスエリアの周囲に広がる草原で、チガヤの穂の上に小さなカメムシがいました。
淡褐色の体色で、脚の腿節が濃いオレンジ色、小楯板の中央部が淡褐色のハート形をしています。
淡い体色から脱皮間もないカメムシではないかと思い、いろいろ探したのですが該当するものが見当たりません。
ただ、体形等からみてカスミカメムシの仲間であろうと探していると、本種が見つかりました。
近年になって稲の害虫として注目されているらしく、被害や駆除の情報はあっても、種としての情報は乏しいです。
数少ない情報から、この色合いは脱皮直後ではなく、本来の色合いと分かりました。
チガヤにいたのは、出穂の早いタイプのチガヤを寄主植物として利用しているのが理由のようです。

クロハナノミ(Mordella brachyura)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ゴミムシダマシ上科・ハナノミ科・ハナノミ族・クロハナノミ属>
 
ハナノミ科クロハナノミ属の甲虫で、在来種。
日本では、北海道から本州に分布する。海外では、台湾、サハリンから旧北区に分布する。
体長は5〜7mmで、体色は黒一色で、尾端に向かって細くなる。
尾節の背板は細長く棘状に伸び、上翅下から後方へ露出する。
頭部は横に広く下を向き、頭胸部下面は平たい。触角は糸状で短め。
前肢、中脚は細いが、後肢は太く丈夫で、この後肢を使って蚤のように跳ねる。
2019/6/19
土山サービスエリアの周囲に広がる草原で、ブタナの花の上に小さな黒い虫がいました。
小さいのですが、尾端が尖った変わった形をしていますが、見た記憶はありません。
後で調べると、直ぐにハナノミ(花蚤)の仲間と分かりました。蚤の様にピョンと跳ねるのが和名の由来。
真っ黒なハナノミは何種類かいるのですが、その中でクロハナノミとクロヒメハナノミが候補となりました。
この両者、とてもよく似ているのですが、触角の第4節までが小さいのがクロハナノミです。
クロヒメハナノミの触角ではそのようなことはなく、後脚の外面に段刻列(棘の列)があるのも特徴です。
そこで、画像を強拡大し多のですが、ピントが甘く、明確には確認できませんでした。
ただ、触角に関しては基部が細くなっているのは確認でき、後脚外面の段刻は不明です。
触角の基部が細い点から、クロハナノミとしますが、間違っている可能性はあります。

オオゾウムシ(Sipalinus gigas)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ゾウムシ上科・オサゾウムシ科・キクイサビゾウムシ亜科・オオゾウムシ属>
 
オオゾウムシ属オオゾウムシ属のゾウムシの一種で、在来種。
東南アジアから東アジアにかけて広く分布し、日本では全国に分布する。
体長は12〜30mmと、日本在来のゾウムシ類としては最大種になる。
羽化時には褐色の粉を吹いてまだら模様であるが、時間経過に伴って粉が落ち、地色の黒が出てくる。
体形は楕円球形で、前胸背には中央以外は顆粒状突起で覆われ、鞘翅は点刻が9個の縦条に並ぶ。
脚は長くて、ふ節の先だけではなく、脛節の末端にも内向きの鉤爪がある。
発生時期は5月〜9月で、クヌギ、ヌルデなどの樹液に集まり、灯火に飛んでくることもある。
幼虫は、マツ、スギ、ナラ、カシなどの弱った木や倒木に穿孔して、材部を食害する。

2019/10/4
土山サービスエリアを歩いているとき、通路を這っているオオゾウムシを見つけました。
ゾウムシの仲間では、飛び抜けて大きなゾウムシですが、動作は緩慢です。
一度見たら忘れることはないと思いますが、見かけるのは50年ぶりくらいです。
後で撮影するつもりで箱に入れて持ち帰ったのですが、気が付くとすっかり弱っていました。
慌てて、外に出したら、ぎこちない動きですが、何とか動いていましたので撮影したものです。
餌として、熟柿を切って与えてみたのですが、翌日には死んでいました。

ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・
カミキリムシ科・フトカミキリ亜科・ラミーカミキリ属>
 
カミキリムシ科ラミーカミキリ属のカミキリムシで、外来種。
日本では、本州の関東以西から四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、インドシナ半島北部から中国、台湾に分布し、ラミーの移入に伴って侵入したとみられる。
体長は10〜20oで、黒と緑白色のツートンカラーである。
胸部背面は緑白色に黒紋が2つ並び、前翅の付け根付近に白斑が4個、後半部には緑白色の横帯がある。
なお、付け根にある白斑4個は個体差があり、極小さくて目立たないものもある。
触角の長さは、ほぼ隊長と同じくらいの長さがあり、基部には緑白色が入るものもある。
成虫の発生時期は5月〜8月で、イラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、アオイ科のムクゲなどを食べる。
2019/6/19
土山サービスエリアに植えられていたムクゲの葉を食べているカミキリムシに気が付きました。
白と黒のツートンカラーがお洒落な小型のカミキリムシですが、見たことはありません。
後で調べると、直ぐにラミーカミキリと分かりました。ラミーって何かと思ったら、植物の名前でした。
繊維を取るためのイラクサ科の多年生植物で、熱帯、亜熱帯地方が原産地だそうです。
このラミーを移入する際、一緒に紛れて侵入したものと言われています。

バラルリツツハムシ(Cryptocephalus approximatus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・ハムシ科・ツツハムシ亜科>

ハムシ科ツツハムシ亜科の1種で、日本固有種。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
体長は4〜5oで、青〜青緑色、菫色などの金属光沢がある。触角の基部や脚の腿節基部は淡色。
なお、前胸背板の角は、若干の黄白色を帯びる。
食草はバラ科のサクラ類、キイチゴ類、ブナ科のコナラ、クヌギなどや、マメ科のフジ類、タデ科のイタドリなど。
成虫は、昼間に比較的活発に活動し、よく似たルリツツハムシと混生していることもある。
幼虫は、自らの糞を固めて幼虫殻を作り、その中で生活する。終齢は3齢で、幼虫殻の中で蛹化する。
晩秋に老熟した幼虫(終齢)は、そのまま越冬し、翌春に蛹化する。
よく似たルリツツハムシとの判別には、尾節板の形状を確認するのが分かりやすい。
尾節板が台形で先が内側に湾曲するのが本種で、ルリツツハムシは半円形であまり湾曲しない。

2019/6/19
土山サービスエリアに植えられていたムクゲの根元を覆っていたのがイタドリです。
そのイタドリの葉の上に、青緑色の金属光沢を放つ小さな甲虫がいました。
後で調べると、体色やずんぐりとした体形から、バラルリツツハムシかルリツツハムシと分かりました。
この両者、よく似ていて判別が難しい。決め手は、腹端の尾節板の形状なのですが、写真では見えていません。
それ以外で、確認できないかといろいろ調べてみたのですが、前胸背板の角が若干の黄白色を帯びるとありました。
また、触角の形状がバラルリツツハムシは太目で、節から先の方に太くなって、ゴツゴツしています。
写真の個体は、前胸背板の角の反射が黄色味を帯びている点、触角が太目である点から本種としました。
しかし、決め手となる尾節板の形状が分からないので、間違っている可能性はあります。

ヨモギハムシ(Chrysolina aurichalcea)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ヒラタムシ下目・ハムシ上科・ハムシ科・ハムシ亜科>
 

 
ハムシ科ハムシ亜科の1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、モンゴル、シベリア〜欧州(中部)、台湾、インドシナに分布する。
体長は7〜10oで、青藍色、紫藍色、黄銅色の金属光沢がある。
食草はヨモギ、ヤマシロギクなどで、これらの茎や葉上、および周辺の地表で見られる。
成虫は、昼間に比較的活発に活動し、よく歩き回り、ほとんど飛ばない。
秋には、産卵場所を探して地表を歩くメスを見かけるが、成虫と卵で越冬する。

2019/6/19
土山サービスエリアの周囲に広がる草原で、ヨモギの葉にたくさんのヨモギハムシが付いていました。
見るのは初めてですが、ヨモギにだけ付いているため、たぶん、間違いはないと思っていました。
後で調べましたが、間違いはなさそうです。たくさん、付いていたのですが、異端児が2匹見つかりました。
それが下段の2匹で、1匹は黄銅色の個体です。数えきれないほどいる中で、この1匹のみ色違いでした。
もう1匹は翅が片方ありません。脱皮に失敗したのか、何かに取られたのか、お腹が丸見えでした。
小楯板の所に黒っぽいものがあるので、脱皮に失敗して翅がうまく伸びなかった可能性が高いですね。


2019/6/19
青藍色と黄銅色の個体のツーショットです。
両方が一緒にいることがなかったので、掌の上で強引に並べたものです。

 
2019/10/4
夏にヨモギハムシがうようよ居た所に行ってみると、少ないですが、まだ居ました。
ただ、そこに居たのは交尾中のカップルばかりで、単独でいる者はいませんでした。
右の写真では、メスの腹部が大きく膨らみ、卵が大きくなっていることが分かります。









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