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おさんぽ録 その他生物編



近くの多摩川の河原を散歩がてら撮影した、野鳥以外の生物たちです。
多摩川やその河川敷には、いろいろな魚やそれ以外の生物が生息しています。

< トピック >

下記の生物を追加しました。

コガネグモ、ナガコガネグモ

※ 多摩川の河川敷で見かけたものではありませんが、ジョロウグモとの比較に追加しました。



ここでは、下記の野生生物を掲載しています。
コイ目
コイ科(コイ、ヒゴイ、ニシキゴイ)
ボラ目
ボラ科(イナ/ボラ)
カメ目
イシガメ科(ニホンイシガメ)
ヌマガメ科(ミシシッピアカミミガメ)
柄眼目
ナメクジ科(ナメクジ、ヤマナメクジ)
有鱗目・トカゲ亜目・トカゲ下目
トカゲ科(ヒガシニホントカゲ)
カナヘビ科(ニホンカナヘビ)
コウモリ目・コウモリ亜目・ヒナコウモリ上科
ヒナコウモリ科(アブラコウモリ)
トガリネズミ目
モグラ科(アズマモグラ)
クモ目・クモ亜目
カニグモ科(ハナグモ)
コガネグモ科(コガネグモ、ナガコガネグモ)
ジョロウグモ科(ジョロウグモ)
多摩川に住む生物
和名インデックス



コイ(Cyprinus carpio)
<コイ目・コイ科・コイ属>

2012/3/21                 2013/1/30                2013/2/28
もともとは中央アジア原産とされるが、現在は、世界中に分布している
日本では、化石が発見されており、古来より生息していたものとされている。
散歩コースの多摩川でも釣りの対象となっています。

3/21 ふと足元をみるとコイが悠然と石の間をゆっくりと移動中。
生息していることは知っていましたが、泳いでいるのを見たのは初めてです。

1/30 この時期、風がなければ浅瀬では水が澄んでいるので、川の中がよく見えます。
この日も、岸近くでざっと見ただけでも10匹ほどのコイが泳いでいました。
人の気配を感じたのか、深みの方へ徐々に消えて行きましたが、悠然と泳いでいました。

2/28 この日も、かなりの数のコイが悠然と泳いでいるのを確認できました。
この辺りで釣りをする人は見かけませんので、警戒心が薄いのでしょうか?
コイの聴覚は優れていて、音には敏感なはずなのですが、動作は緩慢です。

ちなみに、奥のコイの腹は膨れているので、産卵が近いのかもしれません。


2013/8/20
河川敷で、セグロカモメやアオサギなどを観察していると、川の方でバシャバシャと水音がしました。
見ると、水の引き始めた中州の方で、大きなコイが浅瀬に突っ込んで暴れていました。
近くで、セグロカモメがじっとそれを見ています。
時間がなくて、その後、このコイがどうなったかは見届けられませんでした。
たまに、中州で死んだ大きなコイを、セグロカモメやカラス、まれにトビが食べていることがあります。
ひょっとしたら、このように浅瀬に乗り上げて、脱出できずに死ぬコイがいるのかもしれません。



2013/9/9
この日も浅瀬に乗り上げて、暴れているずいぶん立派なコイを見かけました。
初めは派手に水しぶきをあげて、前に少しずつ進んでいたのですが、その内疲れたのか止まってしまいました。
しばらく見ていましたがまったく動きません。ふっと、このまま干上がって、死んでしまうかもと思いました。
動かないので、近くにいたアオサギなどの方を見ていると、バシャッと大きな音がしました。
コイの方を見ると、浅瀬を脱出し、泳ぎ去るコイがいました。何とか難を逃れたようです。


2014/1/29
この日、多摩川の川縁から良くコイがたむろしている所を覗くと、ヒゴイが泳いでいました。
よく見ると、少し離れた所にもう一尾います。
さらに、ちょっと離れたところにニシキゴイが泳いでいました。
たぶん、居るだろうと思っていましたが、実際に目にするのは初めてです。
コイもかなりの数が集まっていましたが、群れで行動しているのでしょうか。この日以降は見かけません。

 
2014/6/16
多摩川の中州のある辺りで、ときおり、何尾かのコイが集まってバシャバシャとやっていることがあります。
毎年見られるのですが、たぶん、産卵をしているのではないかと推測しています。
川に入って行けないので、産卵かどうかの確証はありませんが...

 
2014/10/24
この日は、多摩川の水が非常に透明度が高く、1m程はあると思われる水底を泳ぐコイが良く見えました。
まるで清流を見ているのではないかと思うほどの透明度で、水底の石に川面の波紋が写り、何ともきれいです。
冬季には、多摩川の透明度は高くなりますが、これほどきれいに水底が見えたことはありませんでした。


イナ(ボラ)(Mugil cephalus)
<ボラ目・ボラ科・ボラ属>
 
ボラ目ボラ科の魚で、ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚。
日本では、北海道以南に広く分布している。
河口や内湾の汽水域に多く生息し、同じような大きさの個体が集まって群れをつくる。
基本は海水魚であるが、幼魚は淡水域に遡上する。
水面近くを泳ぎ回り、水面から高くジャンプする。

2012/11/15
ここ1ヶ月程、野鳥の観測中に水面からジャンプする魚をよく見かけていました。
大きさからイナであろうと推測していましたが、今日、川岸近くに群れている所を撮影できました。
写真を見て、イナであると確信しましたが、かなりの数が群遊していました。

ボラは、出世魚であり、大きくなるにつれて名前が変わりますが、地方によって異なります。
関東 : オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関西 : ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
各々、〜3cm、〜10cm、〜15cm、〜25cm、〜40cm、40cm〜で名前が変わるようです。
見かけたのは、20cm程でしたので、「イナ」と呼んで良いと思っています。
川の中程で、もっと大きなものがジャンプしているので、ボラと呼んで良いものもいるようです。

ボラの名前は、「おぼこ」、「いなせ」、「とどのつまり」の語源になっているそうです。
今でも、「とどのつまり」と言うことはあると思いますが、「トド」以上にはならないことからきています。


2013/5/16
今日は、ちょっと遠めですが、イナが盛んにジャンプしているので、撮影してみました。
数カット、連写できましたので、合成してみたのが上の写真です。
頭から飛び出した後、頭を下げながらお腹から着水(要は腹ボテ着水)するようです。
ジャンプの始めから撮れればいいのですが、予知能力はないので、どうしても取れませんでした。



2013/7/12                2013/7/12                 2014/3/25
2013/7/12 多摩川にはかなりの数のイナやボラがいるようです。
浅瀬になった所で、背ビレが林立している所を何度か見たことがあります。
そのジャンプもよく見かけるのですが、どこから飛び出すか予測が付かないので、撮影は困難です。
この日、盛んにジャンプしていたので狙ったら、うまく写野に入ってくれました。

2014/3/25 久しぶりにイナのジャンプを目撃しました。
2回ジャンプしたので、3回目もあるかと狙ったところ、予想通りにジャンプしてくれました。
結構大きなジャンプで、数mは飛んでいました。


ニホンイシガメ(Mauremys japonica)
<カメ目・イシガメ科・イシガメ属>
日本の固有種で、本州、四国、九州などに生息する。
近年は、その生息数が減少しており、地域によっては絶滅の可能性が指摘されている。

ミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta)
<カメ目・ヌマガメ科・アカミミガメ属>
アメリカ合衆国、メキシコ原産で、日本には輸入され、野生化している。
幼体はミドリガメの商品名で夜店等で売られたこともあり、各地に広がっている。


2012/4/13
河原の縁から下を覗くと、数匹のカメが一斉に川にドボンと飛び込んで行きました。
天気が良いので、日向ぼっこしていたのが、人影に気づいて逃げたようです。
直ぐに浮き上がってきたので大きそうなのを撮影しました。
みんなミシシッピアカウミガメと思っていましたが、写真をよく見ると、手前のカメは、ニホンイシガメのようです。

 
2013/3/15
多摩川には、ミシシッピアカミミガメがそこそこ生息しているようです。
天気の良い日には、岸辺の岩の上などで甲羅干しをしているようで、
岸に近づくとドボンと音がして潜って行くのを何度か見ました。
この日も、そうだったのですが、しばらくして戻ると岸に這いあがったり、顔を出したりしていました。


2013/12/12                 2014/1/9                 2014/4/2
12/12 天気の良い日に、多摩川の川縁に近づくとドボンと飛びこむ水音を聞きます。
たいがいは、甲羅干ししていたカメが飛び込んだ音で、潜って行くカメの姿が見えます。
この日もそうだったのですが、しばらくして浮かび上がってきました。
1/9 この日、川縁のコンクリートの上で甲羅干し中のミシシッピアカミミガメに出会いました。
もう時期的には、とっくに冬眠している時期なのですが、自然界では冬眠しないのでしょうか?
4/2 川縁で甲羅干し中のミシシッピアカミミガメです。
人気がないと甲羅干しに上がってくるようで、近づくとドボンと川に逃げ込みます。
この多摩川に生息しているミシシッピアカミミガメは冬眠しなくても越冬できるようですね。


2014/5/29
いつものように河川敷を散歩していると、のそのそと歩いているミシシッピアカミミガメに出会いました。
毎日のように河川敷の散歩をしていますが、このような場所で出会ったのは初めてです。
近づくとパッと首、脚、尾を中に引っ込めてしまいます。しばらくするとゆっくりと出して移動を始めます。
面白半分で、カメをひっくり返してみました。
裏面を見たことがなかったのですが、意外と黄色い部分が多いです。
ひっくり返った状態では、時間をおいても首、脚、尾をひっこめた状態のままです。
もっと時間が経過すれば、何か変化があるのかもしれませんが、時間がなかったので、5分程で元に戻しました。
すると、直ぐに首、脚、尾を出して、移動を始めました。


不明種
<カメ目>
 
頭部、両足、尾に黄色い線模様が入っている。
甲羅は、後縁に切れ込みがあるが、前縁にはない。また、甲羅全体がのっぺりしていて凹凸は少ない。
甲羅には、びっしりと藻が生えており、模様などは全く分からない。
しかし、甲羅の裏面は綺麗で、その縁部分は淡黄色をしている。

2014/4/2
多摩川では、天気が良いと多くのカメが日向ぼっこのために岸に這いあがっています。
この日も多くのミシシッピアカミミガメが岸に上がって、日向ぼっこをしていました。
その中に、1匹だけ異なる種類のカメが混じっていました。
ドロガメかとも思ったのですが、頭部などの模様が異なり、甲羅に大きな凹凸が見当たりません。

下記の写真は、頭部や脚など、各部分の拡大写真です。




※ その後、同一種と思われるカメを、三溪園の大池で見かけました。
そこで、改めて調べ直した結果、ミシシッピチズガメかニセチズガメに似ている分かりました。
ただ、ミシシッピチズガメほどは、模様が明瞭ではないので、ニセチズガメに軍配です。
とはいっても、断定するほどの知識はありません。

※ もし、種類を判断できるようでしたら、お問い合わせ先からお知らせいただければ幸いです。


ヒガシニホントカゲ(Plestiodon finitimus)
<有鱗目・トカゲ亜目・トカゲ下目・トカゲ科・トカゲ属>

日本では北海道から本州東部に分布している。
日本以外では、ロシア極東部に分布している。
体はずんどう型で金属光沢があり、ウロコが細かい。また、幼体は、尾部がメタリックブルーである。

以前は、日本に生息する3種(ヒガシニホントカゲ、ニホントカゲ、オカダトカゲ)は、同一種とされていた。
これら3種は、外見がそっくりで、見分けがつかなかったためだが、DNA解析から2012年に3種に分類された。
西日本に分布するニホントカゲとは、
若狭湾から琵琶湖を通り、三重県から和歌山県に抜ける分布境界線で分かれている。
また、伊豆半島から伊豆諸島にかけては、オカダトカゲが生息している。

2013/8/28
河川敷近くのコンクリート壁の所で、ヒガシニホントカゲに合いました。
シッポがメタリックブルーに輝いているので、まだ、幼体のようです。
もう少し見やすい場所に動いてくれるといいのですが、これ以上近づくと逃げられそうなので諦めました。
なお、本種はトカゲなので舌先は割れていません。

見た目は似ていますが、下記のニホンカナヘビは、蛇のように舌先は2つに分かれているそうです。


ニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)
<有鱗目・トカゲ亜目・トカゲ下目・カナヘビ科・カナヘビ属>

日本の固有種で、北海道から九州、四国、種子島まで、広く分布している。
全長は20cm前後になり、尾が全体の2/3程を占める。ニホントカゲより、相対的に尾は長い。

2012/7/2
ふと足元を見ると、ニホンカナヘビが草の陰から飛び出して行きました。
少し先の方で止まったので、写真に収めることができました。
地味な光沢のない褐色のため、枯れ草の中に入られると見つけるのが難しいです。

写真はありませんが、この日は、シマヘビも見かけました。
細い通路をサッと横切って行ったので、カメラが間に合わず、撮影できていません。


2014/9/12
多摩川の川縁を歩いていると、アレチウリの葉の上でじっとしているニホンカナヘビを見かけました。
前回見かけた時は、尾が葉に隠れていて、全身を撮影できませんでしたが、今回はなんとか撮影できました。
尾端は葉に隠れていますが、尾がかなり長く、全長の2/3を占めるというのが分かります。


アブラコウモリ(Pipistrellus abramus)
<コウモリ目・コウモリ亜目・ヒナコウモリ上科・ヒナコウモリ科・アブラコウモリ属>

シベリア東部からベトナム、台湾、日本に分布している。
日本では、北海道道南部から、本州、四国、九州、多くの島にも分布する。
日本に生息するコウモリの中で、唯一、家屋をすみかとする。
そのため、イエコウモリの別名がある。

2013/4/25
多摩川の土手を散歩中、頭上を茶色っぽい大型の蛾のようなものが通り過ぎました。
えっと思って、振り返ると、蛾ではなく、どう見てもコウモリです。
ご存じのことと思いますが、コウモリは夜行性で、暗くなってから出てきます。
そのコウモリが真昼間に、河川敷をあちこち飛び回って、餌(小型昆虫類)を取っていました。
うす暗くなってから飛び回るコウモリはよく見かけますが、昼間に見たのは初めてです。
土手の上空をグルグル回った後、民家の方へ消えて行きました。


アズマモグラ(Mogera imaizumii)
<トガリネズミ目・モグラ科・モグラ属>

日本固有種であり、主に越後平野の一部を除く静岡県・長野県・石川県以北の東日本を中心に生息する。
また、孤立個体群が京都府・紀伊半島・広島県・四国にも分布する。
アズマモグラより一回りい大きなコウベモグラと箱根の東西で棲み分けているという話もあります。
それは、コウベモグラがアズマモグラを駆逐して東進したが、箱根を越えられなかったいう落ちです。
上記の真意はともかく、実際に本州の中部を境に棲み分けているのは事実のようです。

2014/11/28
多摩川の河川敷を散歩していると、あちらこちらに土が盛り上がったモグラ塚が見られます。
撮影場所からいって、アズマモグラのモグラ塚で間違いはないと思われます。
しかし、モグラ塚はたくさんあっても、モグラに遭遇した事はありませんので、断定はできません。

過去を振り返ってもモグラを見たのは、1度きりです。
神戸の六甲山をハイキング中、側溝に落ちて登れなくなったコウベモグラを見ました。
側溝の中を右往左往していたので、拾い上げて逃がしましたが、前脚の力が強かったのは覚えています。


ハタケミミズ(Metaphire agrestis)
<ミミズ綱・ナガミミズ目・フトミミズ科>
 
日本には200種を超えるミミズが生息しているといわれている。
その内で、よく見かけるのはナガミミズ目のフトミミズ科とツリミミズ科の仲間である。
ミミズの長さを測るのは難しいですが、フトミミズ科の方がツリミミズ科の倍くらいの長さがある。
ミミズは雌雄同体であるが、2匹が交尾して精子交換を行い、繁殖する。
ミミズの体内は、体節毎に隔壁で仕切られ、そこに体腔液の水圧をかけることで体型を維持している。
循環器として血管はあるが、呼吸器はなく、ガス交換は皮膚呼吸のみで行なっている。
手足がないので全身で匍匐前進し、夜間に行動する事が多い。
生息域は、北海道などの寒冷地ではツリミミズ科が多く、西日本などの温暖な場所ではフトミミズ科が多い。

2014/12/5
多摩川の河川敷を散歩していると、20cmを超える大きなミミズが道路を横切っていました。
昼間に移動しているのを見かけたのは初めてで、大概、見るのは干からびたミミズでした。
未舗装道路なので、ミミズの這った跡がくっきりと残り、ゆっくりですが横切るつもりのようです。
このままでは、踏まれてしまうと思ったので、小枝で拾い上げました。
危険を察知したのでしょう。黄色い液体を出してのたうっていましたが、なんとか草むらに移動させました。
俗にドバミミズと呼ばれるフトミミズ科のハタケミミズではないかと思われますが、確証はありません。
前述のアズマモグラの大好物であり、ウナギ釣りの餌としても良く使われます。


ナメクジ(Meghimatium bilineatum)
<柄眼目・ナメクジ科>

日本では北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
以前は、全国で普通に見られたナメクジであったため、「ナメクジ」の和名が付いている。
体長は80mm程の中型のナメクジで、人家から森林まで広く分布する。
触角は黒く、全身が灰褐色で背中に数本の黒い線がある。
ただ、最近は人家近くでは、小型のチャコウラナメクジ(コウラナメクジ科)の方が幅を利かせている。

2013/10/1
多摩川からの帰り道、道路脇のビワの木を這い下っているナメクジを見かけました。
普段見かけるナメクジより明らかに大型で、思わず撮ってしまいました。
名前を調べようと思ったのですが、嫌われ者のナメクジの資料は、どう退治するかの資料が大半。
種類が分かる資料は少なく、いろいろ探してやっとわかったのが、ただの「ナメクジ」でした。
以前は普通に見られたようですが、最近は、チャコウラナメクジに取って代わられているようです。

ナメクジは、ナメクジ科、コウラナメクジ科など数科の総称ですが、本種の和名でもあります。
複数の科は同じ系統ではなく、複数の系統のカタツムリから進化(ナメクジ化)したものです。
殻は徐々に退化していくので、平たい殻を持つもの、殻が体内に埋もれているものなどがいます。
ナメクジ化は、陸上に限らず、海の中でも起きており、ウミウシ類なども同様です。

近年、ナメクジには、海外から侵入した広東住血線虫が、寄生している可能性がある事が知られています。
成虫は、ドブネズミやクマネズミに寄生し、その糞から中間宿主に入って感染幼虫になります。
その中間宿主にアフリカマイマイ(沖縄、小笠原、奄美大島等に生息)や数種のマイマイ、ナメクジが含まれます。
それ以外にも、アジアヒキガエルなどのカエルや、淡水産のエビ、ジャンボタニシも含まれます。
また、ナメクジが通った後の粘液にも寄生虫が付着している可能性があるので、注意が必要です。
中間宿主を生で食べないことはもちろんですが、触った後にはしっかり手を洗うことが必要です。
広東住血線虫に感染すると髄膜脳炎で死亡する事もあり、特効的な治療法もないそうです。
中間宿主から沖縄など琉球諸島を連想されるかもしれませんが、全国各地で検出されています。

ご参考までに、私が度肝を抜かれた最大級のナメクジを以下に紹介します。


ヤマナメクジ(Meghimatium fruhstorferi)
<柄眼目・ナメクジ科>

日本では、本州から四国、九州に分布している。
体長150mm程になる巨大なナメクジ。山地の樹幹や石の下などで見られる。

2011/7/23
美ヶ原の王ヶ頭ホテルに泊まり、翌朝、王ヶ鼻にブロッケンを見に行った時に出会いました。
普段、見かけるナメクジとは一線を画す大きさと太さです。
長さを測ってみましたが、手持ちのボールペンと同じでしたので、150mmはありました。
普段見かけるナメクジと異なり、丈夫そうな外皮で堅そうな感じでした。
そう、触る勇気がなかったので、あくまでも見た感じです。



ハナグモ(Misumenops tricuspidatus)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・カニグモ上科・カニグモ科・ハナグモ属>
 
ハナグモ科の代表種で、昆虫を餌とするため、花の近くでよく見られる。
日本では、北海道から、本州、四国、九州、南西諸島とほぼ全国に分布する。
日本以外では、アジアからヨーロッパにかけて広範囲に分布する。
幼体は、全身緑色であるが、成体の腹背には褐色の斑紋がある。
オスは体長4mm前後で、頭胸部、足は赤褐色で、腹部の中央付近が緑色になる。
メスは体長7mm前後で、頭胸部、足は鮮やかな緑色で腹部は白く、背面に独特の褐色斑がある。
網を張らず草花の陰に潜み,そこにくる小昆虫を捕食している。

2014/5/27
多摩川の土手を散歩中、ホソネズミムギの花茎で、ハナグモを見かけました。
何か黒っぽい獲物を捕えたようで、食事中のようです。
それだけなら写真を取ることもなかったと思うのですが、腹部の模様を見て撮ることにしました。
明るい黄緑色の地に、赤褐色の模様があるのですが、それがムンクの「叫び」の顔に見えたのです。
拡大してみましたが、いかがでしょうか。見えませんか。

 
2015/4/9
ムベの花を撮影したのですが、その1枚にハナグモと思われるクモが写っていました。
花の中に潜り込み、カニグモ科の特徴である長い前脚2対を横に広げています。
広げた前脚が褐色なので、オスグモのようです(メスは緑色)。
残念ながら腹部は花の中なので見えませんでした。そのため、本種と断定はできません。


ジョロウグモ(Nephila clavata)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・ジョロウグモ科・ジョロウグモ属>


2014/10/28                2014/11/10                2014/11/13
ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモで、日本在来種。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布し、森林や公園などでよく見かける。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾、インドに分布する。
春に孵化して、秋に成虫となるが、巣の場所による餌の量が成虫の大きさに影響する。
幼体の腹部は複雑な斑模様であるが、成体になると模様が変わる。
メスの成体は、大きいものは30mmに達し、腹背は黄色と黒の縞模様で、下面に鮮紅色の紋がある。
オスの成体は、大きいものでも十数mmしかなく、腹背には黄色と褐色の縦縞の複雑な模様を持つ。
ジョロウグモの巣は、直径1mほどにもなる大型で、前後に補助網を持つ三重構造になる。
また、円網の縦糸は、中心から外に向かって順次二又に枝分かれしていく。
そのため、円網を構成する扇型の大きさが、中心部と外周部でもあまり変わらない特徴がある。
ジョロウグモは、「女郎蜘蛛」と書きますが、古くは「上臈(ジョウロウ)」であったとの説もあります。
「女郎」と「上臈(身分の高い人)」では、その意味が天と地ほどの差があります。

10/28 多摩川への道路脇で、大きく育ったジョロウグモのメスが営巣しているのを見かけました。
網も巨大で、1mを優に超え、前後の補助網もきれいに残っていました。
ちょうど逆光で網が輝き、長い脚の黄色部分がきれいに見えていたので、思わず撮影してしまいました。
11/10 上記と同じジョロウグモですが、一段と腹部が膨らみ、そのためか、模様まで違って見えます。
卵が順調に育っているのでしょう。産卵も近いのかもしれません。
11/13 別の場所で見かけたジョロウグモのメスの亜成体です。同じ種類と思えないほど模様が異なります。
同じ時期になっても、巣を張る場所で餌の量が異なり、それが成長にも大きく影響しています。


2014/11/10
左の2枚は、円網に注目してください。前後の補助網は、ピンボケになっています。
円網を構成する扇型の大きさが中心でも外周でも、その大きさにあまり差がないことが分かります。
右の1枚は、腹部の側面から下面にある鮮紅色の模様を斜め上からと撮ったものです。


ジョロウグモと良く似たクモ

ジョロウグモとコガネグモは、似ていることもあり混同されることも多いクモです。
体型的には、腹部が楕円形のナガコガネグモの方が似ているかもしれません。

コガネグモ(Argiope amoena)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・コガネグモ属>
クモ目コガネグモ科に属するクモで、日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布している。
比較的大型のクモで、メスの体長は20mm程になる。オスは、小さく5mmに満たない。
メスの腹部には幅広い黄色と黒の縞模様があり、オスは茶色一色である。
ほぼ円形の円網を作り、網の中心で下向きに止まる。その際、前後2対の脚をX字状広げる。
なお、本種は攻撃性が強く、古くから「クモ合戦」に使われている。

ナガコガネグモ(Argiope bruennichi)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・コガネグモ属>
クモ目コガネグモ科に属するクモで、日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布している。
比較的大型のクモで、メスの体長は25mm程になる。オスは、小さく10mmほどになる。
メスの腹部には黄色と黒と白の縞模様があり、オスも似た模様を持つがあまりはっきりとはしない。
和名は、コガネグモと比べて、腹部が細長いことに由来する。
円網を作り隠れ帯をつけることが多く、網の中心で下向きに止まる。本種は脚をX字状広げる事は少ない。
本種は、攻撃性が弱く、「クモ合戦」に使ってもあまり面白くないそうである。

   .
 コガネグモ(メス)     コガネグモ(メス)     ナガコガネグモ(メス)    ジョロウグモ(メス)
2015/8/1          2015/8/1           2012/8/24          2014/10/28

こうやって並べると、その違いは良く分かると思います。
しかし、クモが苦手な方から見ると、どれも同じに見えてしまうかもしれませんね。

2015/8/1 牛久市の谷津田の湿地や側溝に網を張っていたコガネグモです。
この湿地に網を張っていたコガネグモは、栄養状態が良いようで、立派な成体になっています。
このときも、大きなトンボを獲物として捕えていました。巣を張った場所が良いのでしょう。
2012/8/24 国道290号線の牛ヶ首近くの駐車場で見かけたナガコガネグモです。
全体の色合いは、ジョロウグモに良く似ていますが、腹部の横縞の幅が狭くて、本数も多いです。










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