帰省途中で見かけた野鳥
和名インデックス |
ツバメ(Hirundo rustica)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・ツバメ科・ツバメ亜科・ツバメ属> 北半球の広範囲に生息し、日本では沖縄以外で繁殖する。沖縄では旅鳥。 日本で繁殖するツバメは、主に台湾、フィリピン、ボルネオ島などで越冬する。 体長は17cmほどで、翼開長は32cmほどある。 体上面は光沢のある藍黒色で、喉と額が赤い。体下面は白く、胸に黒い横帯がある。 尾は長く、深く切れ込んだ二股型で、この形状をツバメにちなんで燕尾形という。 脚は短くて歩行には不向きなため、巣材を採取するとき以外、地面に降りることはほとんどない。
2019/7/9
土山サービスエリアに立ち寄った際に見かけたツバメです。 店舗の軒先や、渡り通路の下などに営巣していて、頻繁に飛び回っていました。 この日は、雨上がりで餌の虫が地面近くを飛んでいるので、ツバメも低空飛行です。 小高い所から降りる時に見かけたので、見下ろしながらの流し撮りです。 ツバメの飛行速度を考えると、右の写真は流し撮りがうまく行った方だと思っています。 | |
ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・ヒヨドリ科・ヒヨドリ属> ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥類の一種で、留鳥。 日本、朝鮮半島南部、台湾、中国南部等に生息していて、日本では全国的に普通に見られる留鳥。 体長は28cm程あり、翼開長は40cmほどになる。雌雄同色。 頭部から胴体は灰色で、頬に褐色の部分がある。頭頂部の羽毛はやや長く、冠羽となる。 翼や尾羽は灰褐色で、クチバシは黒くて、細く尖る。 ヒヨドリは、数回羽ばたいては滑空する飛び方をするため、波型の飛跡となる。
2018/3/22
浜名湖サービスエリアで、レストラン横の通路から浜名湖へ降りて行くときに見たヒヨドリです。 浜名湖の方をじっと見つけたまま、全く動きませんでした。 | |
ハクセキレイ(Motacilla alba lugens)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・セキレイ科・セキレイ属> セキレイ科セキレイ属に分類される鳥類の一種で、留鳥。 世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの一亜種。 ロシア、ハバロフスクの沿海部、カムチャッカ半島、千島列島、樺太、北海道、本州では留鳥。 体長20cm程で細身。頭部から肩、背にかけてが暗灰色、腹部は白色で、胸部は黒色になる。 顔は白くて、黒い過眼線が入り、眼下部が白い。 なお、ハクセキレイは雌雄でも、夏と冬でも換羽により色が変わる。 オスは、夏には頭も背も黒くなり、冬には背が灰色〜暗灰色になる。 メスは、夏には頭は黒く、背は暗灰色になり、冬には頭も背も灰色になる。
2015/2/3
足柄サービスエリアで見かけた、冬羽のオスのハクセキレイです。 頭部は黒く、背部の色が暗灰色になっています。 2019/7/9 土山サービスエリアに立ち寄った際に見かけたハクセキレイです。 頭部、背部とも真っ黒なので、夏羽のオスです。
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ツグミ(Turdus eunomus Temminck)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ツグミ科・ツグミ属> ツグミ科ツグミ属に分類される鳥類の一種で、冬鳥。 日本をはじめ、中華人民共和国南部、台湾、ロシア東部などに生息する。 日本では、冬季に越冬するために飛来する冬鳥で、体長は24cm前後、翼開長は39cmほどある。 頭頂から首の後ろは黒褐色で、体上面は褐色。尾羽は黒褐色で、翼は黒褐色に羽縁が赤褐色になる。 喉から胸部は淡黄色で、胸部から腹部の羽衣は、外縁が白い黒褐色になる。
2015/2/3
早朝に足柄サービスエリアに立ち寄った際、霜の降りた木陰でじっとしているツグミを見かけました。 その両サイドは朝日が当って霜も溶け始めているのですが、なぜかジッとして動きません。 身体を縮め、羽衣を逆立て気味にしているのかふっくらとした印象です。寒さに耐えているのでしょうか。 自宅近くで、地面に浅い窪みを掘ってうずくまっているツグミを見たことがありますが、同じかもしれません。 | |
イソヒヨドリ(Monticola solitarius Linnaeus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ヒタキ科・ノビタキ亜科・イソヒヨドリ属> ツグミ科イソヒヨドリ属に分類される鳥類の一種で、日本全国で見られる。 海外では、アフリカからユーラシア大陸、インドネシア、ニューギニアまで広範囲に分布する。 ヒヨドリよりは小さいが、ムクドリよりは大きく、体長は23cm前後。 体色は、亜種によって異なり、日本の亜種(M. s. philippensis)は、オスの頭部、喉、背部は青藍色。 胸腹部が赤褐色で、翼は黒色。変わってメスは、全身が青っぽい茶褐色で、鱗のような模様がある。 なお、若鳥のオスの体色は、メスと同じような色をしているので、雌雄の区別が難しい。 さえずりは、ツピーチョイチョイヒーチョピーと澄んだきれいな声で鳴く。
2015/10/31
由比パーキングエリアに立ち寄った際、テトラポットの上にいる茶色い鳥を見かけました。 見たことがなかったのですが、後で調べて、イソヒヨドリのメスと分かりました。 以前見たオスとはかけ離れた褐色のまだら模様で、カモの雌雄の見た目の違いに似ています。
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キジバト(Streptopelia orientalis)
<ハト目・ハト科・Clade A・キジバト属> ハト科キジバト属に分類される鳥類の一種で、留鳥。 日本も含め、ユーラシア大陸東部に生息する。 全国で見られるが、東北や北海道では、越冬のために南下する夏鳥となる。 体長は30cm強、体色は茶褐色から紫灰色で雌雄同色。 翼は、黒と赤褐色の鱗片状の模様があり、首の側面に青と白の横縞模様がある。 平地から山地の明るい森林に生息するが、都市部でも普通に見られる。 樹上に小枝等を組み合わせた皿状の巣を作るが、古巣を利用することも多い。 雄のさえずり声はかなり特徴的で、主に早朝にホーホー ホッホーとさえずる。
2022/10/17
湾岸長島PAの足湯でのんびりした後、周辺を散策中にキジバトを見かけました。 私の姿を見ると、そそくさと林の奥の方に歩いて行ってしまいました。 私の身近では、ドバト以上によく見かけるハトで、朝からホーホー ホッホーとうるさい事。 | |
クロサギ(Egretta sacra)
<ペリカン目・サギ科・サギ亜科・コサギ属> サギ科コサギ属に分類される鳥類の一種で、留鳥。 東アジア、東南アジアからオーストラリア、ニュージーランド、ミクロネシアにかけて分布する。 日本では、太平洋側では房総半島以西、日本海側では男鹿半島以南で繁殖するが、やや局地的で数は少ない。 本州の中部以南では留鳥として周年生息するが、それより北の地域では夏鳥で、北海道や青森県でも記録がある。 全長は63cm前後の中型のサギで、黒色型と白色型が存在する。 九州以北では黒色型が分布するが、南西諸島では白色型の割合が増え、稀に黒羽と白羽が両方混ざる中間型もいる。 後頭部に房状の短い冠羽があり、雄の方がやや豊かで、繁殖期に白色型は黒色型よりも冠羽が伸びる傾向がある。 クチバシは太くて長く、色は淡いオリーブ色〜褐色と個体変異が大きい。 足は比較的短くて、黄緑色か緑褐色の個体が多い。虹彩は黄色で、眼先は黄緑色である。 食性は肉食性で、魚類、甲殻類、貝類等を食べ、昼行性で、海上を低空飛行し、獲物を探す。
2015/10/31
由比パーキングエリアに立ち寄った際、テトラポットの上にいたイソヒヨドリを撮るため追いかけていました。 売店の反対側に行ったので、追って反対側に回ったとき、目の前から黒い鳥が飛び立ちました。 黒かったので一瞬カラスかと思いましたが、体形などが異なります。 思わず追いかけて撮ったのが上記の写真です。サギっぽい体形なのですが、見たことがありません。 後で調べてクロサギと分かりましたが、黒いサギがいるとは思いませんでした。 コサギやダイサギなどのシラサギはよく見かけますが、黒いサギを見たのは初めてでした。 |