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おさんぽ録 野草編(秋U)



近くの多摩川の河原やその途中で撮影した季節を彩る野草や低木です。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の野草を追加しました。

センニンソウ、ボタンヅル



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
キク目
キク科(コシロノセンダングサ、オオハルシャギク(コスモス)、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、イソギクなど)
キンポウゲ目
キンポウゲ科(シュウメイギク、センニンソウ、ボタンヅル)
ショウガ目
ショウガ科(キバナシュクシャ、ハナシュクシャ)
多摩川とその近隣の秋の野草
和名インデックス


コシロノセンダングサ(Bidens pilosa var. minor)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・センダイグサ属>
 
キク科センダングサ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
本州中部以西に広く帰化しており、世界の熱帯に広く分布する。

2012/10/27
多摩川の土手といっても、いつもの散歩コースより10kmほど上流で見かけました。
コセンダングサと異なり、立派な4〜7個の白色の舌状花を持っています。
本種とコセンダングサの雑種が、次のアイノコセンダングサです。
なお、別名としてシロバナセンダングサ、シロノセンダングサと呼ばれることもあります。


アイノコセンダングサ(Bidens pilosa var. intermedia)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・センダイグサ属>
 
キク科センダングサ属の1年草で、コシロノセンダングサとコセンダングサの雑種。
日本では、北海道から四国、九州と全土に広く分布する。

2012/10/3
多摩川に行く途中の道端で、コセンダングサの群落があります。
その中で外周の筒状花のうち何個かが白いものがあり、アイノコセンダングサかも知れないと思っていました。
白いといっても、筒状花でしかなく、花弁状にはなっていませんでした。
しばらくぶりに側を通ると、白い花弁を付けたものがありました。
白い花弁といっても、コシロノセンダングサほど立派な花弁ではありませんので、アイノコセンダングサとしました。


2012/10/9                 2012/10/9                 2012/10/15
10/9 白い花弁を付けた株は、それほど多くありませんが、所々で見られます。
コセンダングサが大多数ですが、白い筒状花を持つものもあり、雑種化が進んでいるのかもしれません。
10/15 アイノコセンダングサのそう果が、成熟して大きく開いていました。
このそう果の先端に2〜4個ある冠毛には、逆向きの刺があり、服などに着くとなかなか取れません。


コウテイダリア(Dahlia imperialis)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・ダリア属>
 
キク科ダリア属の多年草で、メキシコ原産の帰化植物。
日本では、園芸用に多種多様な、花色、花容の品種が栽培されている。
ただ、メキシコの高原が原産地のため、高冷地である東北や北海道の方が良い花が咲く。
本種は、テイオウダリア、キダチダリアの別名を持ち、草丈が数メートルに達する超大型種。
花期は、11月中旬から12月中旬だが、霜が降りると花に大きなダメージを与える。

2012/11/29
最近、あちこちで見かけるようになったコウテイダリア、多摩川へ行く途中の民家の庭で見かけました。
草丈が数メートルに達する超大型種なので、民家の庭では小さ過ぎる気がします。
2階の窓から見ても少し見上げるくらいの高さに花が咲くためです。
比較的小さい株の場合でも、下から見上げる写真にしかなりません。
そのため、大きな株だとこの写真のようにバックが青空になってしまいます。

※ 最初に見たのは、県立相模原公園で、テイオウダリアと書かれていました。
茎の直径が10cmほどもあり、高さも背丈の倍以上で、葉ばかりでした。
初冬になって、花が咲いているのを見て、やはりダリアなんだと納得したのを覚えています。

オオハルシャギク(Cosmos bipinnatus)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・コスモス属>
 
キク科コスモス属の一年草。別名としてコスモス、アキザクラ(秋桜)がある。
一般にコスモスは、この種を指す。
メキシコ原産で、標高1,500m以上の高原地帯に自生している。
現在では日本で広く栽培され、秋にはコスモス畑として人気の場所もある。
そのため、地域によっては逸出して野生化している所もある。
茎は頂部で分岐し、その先に頭状花を多数付ける。
舌状花の先は3裂し、10枚前後が付く。花色は白、ピンク、暗赤色などがある。
最近、キバナコスモス(本種とは同属別種)ではない黄色い品種も作出されている。

2013/10/3
多摩川の河川敷で、元花壇と思われる場所の一角に本種がたくさん咲いていました。
最初は誰かが植えたものだと思われますが、その後は種が落ちて、毎年、勝手に生えているようです。
とはいえ、多少はまとまって咲いているので、目を楽しませてはくれます。


2014/9/30
今年も昨年と同じ場所で、たくさん花を付けていました。
確認できたのはこの3色ですが、白花は他の花色のものより一回り大きいようです。
また、その一角に、キバナコスモスも咲いていました。


オオオナモミ(Xanthium occidentale)
<キク目・キク科・キク亜科・オナモミ属>
 
キク科・オナモミ属の1年草で、北アメリカが原産地の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に広く分布する。
日本以外では、南アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アジアにも移入分布している。
雌雄同株で、花序の先にボンボリ状の雄頭花を多数付け、その基部に雌頭花が集まって付く。
雄花は筒状花で、合着したオシベの花糸(淡灰色)を突き出す。
雌頭花の総苞片は合着し、その壺状の中に雌花が2個入っている。
雌花は、花柱だけを総苞の2本の嘴の先から外に突き出る。
茎は良く分枝し、赤みを帯びることが多い。葉は3〜5裂し、縁に不規則な鋸歯がある。
果苞(雌花の総苞が肥大して2個の果実を包み込んだもの)は、鉤状の刺が密に生える。
イガオナモミは、棘に多くの毛が生えているが、オオオナモミにはない。
また、イガオナモミの果苞は30mm程あるが、一回り小さく20〜25mm程である。

2013/2/5
多摩川の川縁で、立ち枯れているオオオナモミに出会いました。
すっかり枯れてしまっているので、オナモミかオオオナモミか判別できません。
ただ、最近はオナモミが絶滅危惧II類(VU)になるほど減り、なかなか見られないこと、
果苞の長さが20mmほどあることから、オオオナモミとしました。


2014/9/30               <雄頭花>                <雌頭花>
昨年、オオオナモミを見かけた近くで、大きく育ったオオオナモミが雄頭花をたくさん付けていました。
良く見ると、雄頭花の雄花からオシベが飛び出しているものもありました。
また、雄頭花の基部近くに雌頭花が顔を出しています。その嘴の先から花柱が顔を出しています。


2014/10/9
オオオナモミですが、雌頭花がすっかり大きくなっていました。
雄頭花も若干残っていましたが、雌頭花に取って代わられてしまったようです。
雌頭花も、小さいものや大きくなったものが混じっています。授粉に失敗したのか枯れたものもあります。


2014/9/30                 2014/9/30                 2014/10/9
茎に関してですが、若いうちはエンジ色が強いようですが、成長と共に薄れていくようです。
同日に撮影した下部の茎では、若干エンジ色が残っていますが、日が経つと消えていました。


2014/10/16                2014/10/16                2014/11/21
10/16 オオオナモミの果苞はすっかり大きくなり、雄頭花は役目を終えて小さく枯れていました。
11/21 一部の果苞は、黄緑色や淡い赤紫色になり、成熟が進んでいるようです。
また、茶色くなり始めたものや、すっかり茶色くなってしまったものも見受けられます。


イガオナモミ(Xanthium italicum Moretti)
<キク目・キク科・キク亜科・オナモミ属>

キク科・オナモミ属の1年草で、北アメリカ、ヨーロッパなどが原産地との説もあるが、原産地不明の帰化植物。
日本では、本州から四国、九州に分布する。
日本以外でも、広く世界に帰化している。
海岸や造成地などに生えるが、特に大都市と海岸部でよく見つかる。
雌雄同株で、花序の先にボンボリ状の雄頭花を多数付け、その基部に雌頭花が集まって付く。
雄花は筒状花で、合着したオシベの花糸(淡黄色)を突き出す。
雌頭花の総苞片は合着し、その壺状の中に雌花が2個入っている。
雌花は、花柱だけを総苞の2本の嘴の先から外に突き出る。
茎は良く分枝し、赤い斑点がある。葉は3〜5裂し、縁に不規則な鋸歯がある。
果苞は、鉤状の刺が密に生え、その棘にもたくさんの毛がある。

※ 果苞とは、雌花の総苞が肥大して2個の果実を包み込んだものです。

2014/9/8
多摩川の川縁で、大きなオナモミを見つけました。
良く見ると、果苞の棘にも棘の様な細毛がたくさん生えています。
見たことがない種類だったので、後で調べて、本種と分かりました。
オオオナモミの果苞もかなり大きいのですが、それよりも一回り以上大きく感じます。


2014/9/30
オオオナモミの群落から10mほどの所にあるイガオナモミの群落の様子です。
オオオナモミは、雄頭花が開花を始めたばかりですが、イガオナモミは盛りを過ぎていました。
雄頭花は既になく、果苞も一部は枯れて褐色になっています。枯れると棘の毛は目立たなくなります。
イガオナモミの方が、オオオナモミより開花などの進捗が、1ヶ月ほど早いようです。



オオオナモミとイガオナモミ

     .
<オオオナモミ 雄頭花>           <オオオナモミ 果苞>

 
<イガオナモミ 雄頭花>          <イガオナモミ 果苞花>

オオオナモミの雄頭花は多数の雄花からなり、淡灰色の筒状の花糸を突き出しています。
その花糸の先に着く葯は離生しており、その色は花糸より少し濃い灰色です。
イガオナモミも同様の構造ですが、合着した花糸が淡黄色である点が異なります。
イガオナモミの葯も、同様に離生していますが、その色は黄色です。
オオオナモミの果苞には、多数の鉤状の刺が付きますが、刺は1本の角状です。
イガオナモミの果苞にも、多数の鉤状の刺が付きますが、刺には多数の毛が生えています。



アキノノゲシ(Lactuca indica)
<キク目・キク科・タンポポ亜科・タンポポ連・アキノノゲシ属>

キク科アキノノゲシ属の一年草で、東南アジア原産の史前帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、東南アジアに広く分布する。
草丈は60p以上になり、大きなものは2mに達する。茎は分枝せず、直立する。
葉は互生し、下部の葉は長さ数十pで羽状深裂するが、上部では小さな全縁の葉となる。
花期は8〜11月で、茎の上部に円錐花序を付け、直径2cm前後の淡黄色の頭花を多数付ける。
頭花は稀に白色や淡紫色のものもあり、舌状花のみで筒状花はない。昼間開いて夕方にはしぼむ。
総苞は長さ1cm程で、総苞片は覆瓦(ふくが)状に重なり、暗紫色(が多い)の縁取りがある。
痩果は扁平で、長さ4oほどの長楕円形で、短い嘴状の突起があり、白色の冠毛がある。

2012/10/27
いつもの散歩コースより10kmほど上流の河川敷で見かけました。
花は、淡い黄色で、どちらかというとクリーム色と言った方が良いような色合いです。
花には筒状花がなく、舌状花のみのため、種は少なめで大きいです。
種にはタンポポのような綿毛が付きますが、種が大きいので、遠くまで飛ぶようには見えません。


ホウキギク(Aster subulatus var. subulatus)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・シオン属>

キク科シオン属の一年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
葉は、羽状に深裂し、表面は普通の緑色であるが、裏面は綿毛を密生し、灰白色。

9月〜10月に目立たない小さな花を円錐花序に多数付ける。
2012/9/13
多摩川への道路脇の空き地で、見落としそうなほど小さな花を見つけました。
花は、淡い紫色帯び、直径が5mmほどで、パラパラと咲いているだけなので、目立ちません。
細かく枝分かれした茎の先に小さな花を1つ付けます。
葉は、無柄で、基部から先端まで同じ幅の線形です。
しばらく、名前が分からなかったのですが、他の植物を調べていて、ホウキギクと分かりました。


ヨモギ(Artemisia indica var. maximowiczii)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ヨモギ属>
 
キク科ヨモギ属の多年草で、日本では本州から四国、九州に分布する。
国外では、朝鮮半島に分布する。
地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する(アレロパシー)。

2012/10/27
いつもの散歩コースから10kmほど上流の河川敷で、ヨモギの花序を見かけました。
茶色いので、一見、枯れた花のように見えますが、これがヨモギの花の色です。

春には、若芽を摘んで茹で、おひたしにしたり、草餅にして食べたものです。
しかし、それ以降は雑草扱いで、花を気にしたこともありませんでした。

 
2013/9/17
 
2013/9/27
いつもの散歩コースで見かけたヨモギです。
9/17 まだ、ツボミ状態で若干ツボミの先の方がベージュぽいだけです。
9/27 ツボミは開花して、エンジ色の花(といっても舌状花がないので花弁はない)を付けていました。


フジバカマ(Eupatorium japonicum/Eupatorium fortunei)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒヨドリバナ連・ヒヨドリバナ属>
 
キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。秋の七草の1つ。
日本では、本州〜四国、九州に分布し、海外では朝鮮半島から中国に分布している。
夏から秋にかけて茎の頂部に、散房状に淡紫紅色の小花を付ける。
かつては、日本各地の河原などに群生していたが、今は減少して、準絶滅危惧(NT)種に指定されている。
観賞用に販売されているのは、ほとんどが同属別種か、本種との交雑品種である。

2013/10/18
多摩川への道路脇にある公園で、フジバカマの記載がある本種に気が付きました。
花色や葉などを見る限り、フジバカマと思えるのですが、販売品種だと雑種の可能性もあります。


フジバカマに似た花

     .
2012/8/4<ヒヨドリバナ>            2014/8/12<サワヒヨドリ>
良く似た形状の花に、ヒヨドリバナやサワヒヨドリがありますが、葉の形状や特徴で区別できます。
フジバカマの葉が3深裂するのに対して、他の2種は鋸歯はあっても、深裂する事はありません。
また、ヒヨドリバナには葉柄があり、サワヒヨドリには葉柄がなくて3脈が目立ちます。
ヒヨドリバナは白花が多く、サワヒヨドリの花は紅紫色を帯びることが多いですが、確定要素ではありません。



セイタカアワダチソウ(Solidago canadensis var. scabra)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・アキノキリンソウ属>

キク科アキノキリンソウ属の多年草で、北米原産の帰化植物。
日本では、北海道から四国、九州まで全国に広く分布する。

※ 時折、同時期に増えた帰化植物のブタクサと間違われることがあるが、全くの別種。

2012/10/5
帰化植物として有名な野草ですが、当初は切り花用の観賞植物として導入されたそうです。
前述のように花粉症の元凶として目の敵にされたことがありますが、現在では無関係とされています。
一時期、ススキなどを駆逐して大繁殖した事がありますが、現在ではその勢いも衰えてきているそうです。
その要因が自身にあるアレロパシー(周囲の植物の成長を抑制する物質)によるものだそうです。
まさに、過ぎたるは及ばざるがごとし! ですね。

 
2012/10/9
蕾ばかりだったセイタカアワダチソウですが、開花がかなり進んだようです。
舌状花は雌性で、花柱の先は細く二裂し、筒状花は両性で、花柱の裂片は楕円形で扁平になっています。


イソギク(Chrysanthemum pacificum)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・キク属>

2013/12/10
 
2014/11/20
キク科キク属の多年草で、日本原産。
自生地は、千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎に至る海岸の崖地。
磯に咲く菊ということで、それがイソギク(磯菊)の名前の由来。
葉は厚く、表面は緑色をしているが、裏面は白毛が密生していて、それが白い縁取りのように見える。
茎の先に多数の頭花を散房状に付けるが、舌状花がないので花弁はない。

多摩川への道路脇に植えられていたキクの葉のような植物が気になっていました。
気が付くと、黄色い花がびっしりと咲いていました。
花弁がなかったので、調べると直ぐにイソギクと分かりました。
花期は10月〜11月だそうですが、ここのイソギクの開花は少し遅いようです。
2013年は12月に入ってやっと咲き、2014年も11月の末にやっと咲き始めました。


ハナイソギク(Chrysanthemum × marginatum)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・キク属>

キク科キク属の多年草で、日本原産。
自生地は、千葉県から静岡県にかけての太平洋岸。
本種は、イソギクと栽培ギクとの交雑種とみられており、自然分布域もイソギクとほぼ重なる。
イソギクと同じく葉は厚く、表面は緑色をしているが、裏面は白毛が密生していて、白い縁取りに見える。
茎の先に多数の頭花を散房状に付けるが、イソギクと異なり舌状花があるので、白い花弁がある。
花弁は、しっかりとした写真のようなものもあるが、小さい花弁状のものもある。

2014/11/20
多摩川への道路脇に植えられているイソギクと思っていたものに花が咲いていました。
しかし、イソギクにはないはずの白い花弁が、しっかりと付いています。
写真を取り、後で調べると直ぐにハナイソギクと分かりました。
花弁は、交配種によって異なるようで、この品種はしっかりとした白い花弁を付けています。
しかし、良く見ると白い花弁に紅が指したようなものもあります。
また、その葉もイソギクに近いようで、裏面の白毛が縁取りのように見えているのも同じです。



イソギクとハナイソギク

     .
  2014/11/20(イソギク)        2014/11/20(ハナイソギク)
このハナイソギクは、葉の特徴のみではイソギクと全く区別が付きません。
そのため、花が咲くまでハナイソギクとは気が付きませんでした。


ツワブキ(rfugium japonicum)
<キク目・キク科・キク亜科・ツワブキ属>

キク科ツワブキ属の常緑多年草で、日本原産。
福島県、石川県〜九州の海岸や海辺の山などに自生している。
根生葉には、数十cmの柄があり、葉の形はフキに似ている。しかしフキと異なり分厚くて光沢がある。
葉の間から花茎を数十cm伸ばし、散房状に頭花を付ける。
舌状花は雌性で、中心に両性の筒状花が多数集まる。

2013/11/5
多摩川への道路脇にある神社の参道で、ツワブキが黄色い花を咲かせていました。
いかにも丈夫そうな、光沢のある分厚い葉が特徴です。
本来は、海岸などに自生しているものですが、公園や庭に植栽されているのを見かけます。


オオブタクサ(Ambrosia trifida)
<キク目・キク科・キク亜科・ブタクサ属>

キク科ブタクサ属の一年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では、ほぼ全国に分布している。海外でもヨーロッパ、アジアに帰化し、分布している。

2014/9/2
多摩川の一角に大きな群落を作り、川縁に高さ2m以上の壁が出来ています。
右側の少し低くなっている所は、手前の茶色っぽい所がオギで、黄色いのはキクイモです。

 
2012/9/6
傘状の雄頭花は十数個の筒状花からなり、筒状花は開花前なので、黄緑色です。


2012/9/12
雄頭花の筒状花の開花が始まり、ぎっしりと鈴なりの黄色い筒状花のため、全体が黄色く見えます。
中央の写真は、総状花序が頭を垂れているので上下逆さまで、雄頭花の傘の部分が見えています。
オオブタクサは風媒花で、ご覧のように多数の花を付けるために、大量の花粉を飛ばします。
秋の花粉症の原因として、ブタクサが有名ですが、このオオブタクサも同様ですので、花粉症の方は要注意です。

 
2012/9/24                       2012/10/24
9/24 これは、オオブタクサの雌花の写真です。
雌花は、雄頭花の総状花序の下部の葉腋に固まって付いています。
この10日ほどの間に、すっかり葉を食い荒らされてボロボロ状態になっていました。
そのため、雌花がきれいに残っているものを探し回る羽目になりました。
10/24 ひと月ほど経ったオオブタクサの雌花です。既に雄花は枯れています。

 
2012/12/16
オオブタクサの種子です。
先が白っぽい大きな角と、黒っぽい少し小さめの角の3本が出ています。


シュウメイギク(Anemone hupehensis var. japonica)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・イチリンソウ属>
 
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、中国原産とされている。
名前にキクと付いているが、キクの仲間ではなく、アネモネの仲間。
日本では、本州から四国、九州に分布し、園芸品種として植栽されている。
花色は、淡紅紫色と白色が主であるが、濃紅色の品種も作出されている。
花弁に見える物は、花被片(萼片)であり、花弁ではない。そして、花弁はない。
全草が有毒で、むやみに触れたり、摘んだりすると皮膚炎を起こすので要注意。

2013/10/7
多摩川への道路脇にある公園に、淡紅紫色の一重咲きのシュウメイギクが咲いていました。
どう見ても花弁にしか見えませんが、これは花被片です。

 
2013/10/11
多摩川への道路脇にある別の公園で、白花の一重咲きのシュウメイギクが咲いていました。
白花は清楚で良いですね。ただ、淡紅紫色もきれいな色なので捨てがたいです。



八重のシュウメイギク

     .
2008/9/23
町田市にある薬師池公園で見かけたシュウメイギクです。
紅紫色の八重咲きで、原種に近い品種と思われます。
シュウメイギクとネパール原産のアネモネ・ビティフォリアの交配種が普及しています。
これらには、白、淡紅紫色、濃紅紫色などがあり、やはり、シュウメイギクとして販売されています。
上記の公園で見かけたものは、おそらく、この交配種と思われます。



センニンソウ(Clematis terniflora)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ亜科・センニンソウ属>

キンポウゲ科センニンソウ属の常緑つる性半低木で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の日当たりの良い山野に分布する。
葉は対生で、5枚の小葉を持つ羽状複葉。小葉は卵形で葉先は尖り、全縁。
葉柄は、他の植物の茎や葉などに絡み付き、自身を固定する。
花期は8月〜9月で、葉腋から円錐花序を出し、白い花を多数付ける。
花は直径数cmほどで、上向きに咲く。花弁はなく、白い花弁状のものは萼片で十字形に開く。
多数のオシベと数個のメシベがあり、長さは萼片の半分程度しかない。
そう果は扁平な卵形で、花後、数cmほどに伸びた花柱が残り、長い毛が開いて羽毛状になる。
なお、本種は有毒植物なので、取り扱いには注意が必要です。

2015/9/3
多摩川への道路脇にある民家で、植えられている木に白い花が多数咲いていました。
良く見ると、花は木のものではなく、絡み付いたセンニンソウの花でした。


2015/10/5
一月ほど経つと、花はすっかり無くなり、たくさんのそう果が付いていました。
そう果に残っている花柱は、時間の経過と共に長い毛が少しずつ立ち上がり、羽毛状になります。


ボタンヅル(Clematis apiifolia)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ亜科・センニンソウ属>

   .
キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性半低木で、在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国の暖帯から温帯にかけて分布する。
葉は1回3出複葉で、小葉は広卵形で先が尖り、不揃いな鋸歯がある。
花は、葉腋に多数付き、花弁はなく、4個の白い萼片が花弁状に平開する。
オシベ、メシベとも多数あり、その花糸は萼片と同じか少し長くなる。

2015/8/21
只見線、越後須原駅近くの道路脇の畑の縁で見かけたものです。
萼片とオシベの長さがほぼ同じ長さになります。
上のセンニンソウの花と比較すると、その違いが良く分かると思います。



キバナシュクシャ(Hedychium gardnerianum)
<ショウガ目・ショウガ科・シュクシャ属>
 
ショウガ科シュクシャ属の多年草で、ヒマラヤが原産の園芸品種。
日本では、関東地方以西の温暖な環境で越冬できる。
花被片は6枚あるが、外花被は3枚が合着して基部に着き、内花被は基部が合着して先が3枚に分かれる。
唇状の花弁は、オシベが花弁化したもので、花被片ではない。

2013/11/5
多摩川への道端にある公園で見かけた黄色っぽいハナシュクシャです。
花弁が黄色いので、キバナシュクシャとしましたが、純粋なものではないかもしれません。
ショウガ科の植物なので、良い香りがします。


ハナシュクシャ(Hedychium coronarium)
<ショウガ目・ショウガ科・シュクシャ属>

   .
2012/10/14

2014/9/13
  ショウガ科シュクシャ属の多年草で、マレーシアが原産の園芸品種。
和名は漢方薬(縮砂)のシュクシャ(ショウガ科)に似ていることによる。
本種は、熱帯を中心分布するが耐寒性があるため、関東地方以西の温暖な環境で越冬できる。
花は夕方から咲き始め、強い芳香を持つため、香水として利用される。
葉、茎、根茎の形状は、ショウガやミョウガによく似ている。

2012/10/14 花色の比較のために掲載しますが、相模原の16号線沿いにある畑の一角で咲いていたものです。
ホワイトジンジャーやジンジャーリリーの名前で呼ばれることもあります。
香りがよいので、ハワイのレイに良く使われているのもこの花のツボミです。
2014/9/13 同じ畑の少し離れたところに咲いていたオレンジ色のハナシュクシャです。
白いハナシュクシャより、花穂に付く花の数はかなり多いようです。










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