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おさんぽ録 野草編(秋V)



近くの多摩川の河原やその途中で撮影した季節を彩る野草や低木です。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の野草を追加しました。

アオジソ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
イネ目
イネ科(セイバンモロコシ、チカラシバ、メリケンカルカヤ、ヨシ、ススキ、オギ、カゼクサなど)
カヤツリグサ科(ハマスゲ、ヒメクグ)
ウリ目
ウリ科(カラスウリ、キカラスウリ)
カタバミ目
カタバミ科(オキザリス・レグネリー、オキザリス・ボーウィー)
キントラノオ目
トウダイグサ科(ハツユキソウ)
シソ目
シソ科(メグサハッカ、ハナトラノオ、アメジストセージ、ベニバナサルビア、チェリーセージ、アオジソ)
オオバコ科(ヘラオオバコ)
ナス目
ナス科(ヒヨドリジョウゴ)
バラ目
アサ科(カナムグラ)
多摩川とその近隣の秋の野草
和名インデックス


オキザリス・レグネリー(Oxalis regnellii)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>

カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アメリカ原産の移入品。
なお、オキザリス・トリアングラリス(Oxalis triangularis)とも呼ばれている。
園芸品種として販売されているが、繁殖力が強く、耐寒性も強い方である。
写真の紫色の葉のものが多いが、緑色の葉のものもある。花色は同じで、淡いピンク色。
この紫の葉のものは、「紫の舞」の名で出回っているようです。

2012/9/5
庭先で見かけることがありますが、公園の片隅で忘れられたように花を咲かせていました。
一度植えられた後、植え替えられたときに球根が残って繁殖したのかもしれません。
夏の暑い時期には葉が枯れて元気がなくなるそうなので、ちょうど、復活の時期なのでしょう。
たくさんの葉が出ていましたが、花は数本程度でした(元々、花は少ないそうですが)。

 
2012/10/3
民家の庭先のプランターに植えられていたものです。
葉の形からオキザリス・レグネリーの一種と思われますが、それ以上は不明です。


オキザリス・ボーウィー(Oxalis bowiei)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>
 
カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アフリカ原産の移入品。
園芸品種として販売されているが、耐寒性はやや弱いが、関東以西では越冬可能。
江戸時代に移入され、ハナカタバミの名で親しまれている。

2012/9/28
公園脇の道端のちょっとした隙間から顔を出して花を付けていました。
この株も、おそらくは撤去されるときに球根が残るか、落ちたかして生き延びたのでしょう。
写真の通り、まだ、貧相な株ですが、花はしっかりと咲かせていました。


2012/11/14
多摩川の河川敷にある桜の木の根元に大きな群落を作っているのに気が付きました。
翌日、それを撮影しようと行ってみると、外遊びに来ていた幼稚園児に見事に花も葉も千切られていました。
野草(この場合は野生化した花)の宿命とはいえ、ちょっと残念でした。
それから1ヶ月程経ったのがこの写真です。花は少ないですが、葉はほぼ元通りになっていました。
さすがというか、カタバミのしぶとさには脱帽です。地植えにしたとき、除去が難しい所以です。


ハナトラノオ(Physostegia virginiana)
<シソ目・シソ科・ハナトラノオ属>

北米東部原産の宿根草で、日本では園芸植物としてよく見られる。
ただ、大変強靭で放置していてもどんどん増えるので、半野生化している場合もある。

2012/9/10
多摩川への道路脇でちょっとした群落を作っていました。
クマバチが時折訪れていました。


メグサハッカ(Mentha pulegium)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ハッカ属>
 
シソ科ハッカ属の多年草で、南ヨーロッパから西アジアが原産地。
湿った草地や河岸に生え、日本でも栽培逸出したものが各地で帰化している。
花茎を伸ばして総状花序を出し、淡い紫色の花を穂状につける。花色には赤や青もある。
耐寒性が強く、這地性で、地下茎で増えるため、良く繁殖する。

2014/9/18
多摩川の河川敷で、花壇の跡地の様な所で見かけました。
シソ科の花と分かりますが、良く似た種類が多いので、同定に手間取りました。
花の付き方、葉の形状や付き方から本種としましたが、間違っている可能性もあります。


2014/9/29                 2014/9/30                 2014/9/30
9/29 多摩川に行く途中の道端でも本種を確認しました。日蔭のためか、花色がピンクに近い色です。
9/30 河川敷で見かけたものを、接写系で拡大撮影してみました。花の特徴が良く分かると思います。


アメジストセージ(Salvia leucantha)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・アキギリ属>

2013/10/11                2013/10/11                 2013/10/7
シソ科アキギリ属の多年草で、メキシコ・中央アメリカ原産の園芸品種。
別名は、メキシカンブッシュセージ、サルビア・レウカンサで、名前の通りサルビアの仲間。
比較的大型で、草丈は1m前後になる。短日植物で夜が長くなると花芽を付ける。
原産地では、冬から春にかけて開花するそうですが、日本では、条件の合う秋から冬前までが開花期。
萼が紫色でベルベット状に毛が生えており、そこから赤紫色やピンク、白といった花が伸びる。

多摩川への道路脇の公園で見かけました。紫の萼や赤紫色の花が遠目にも目立ちます。
萼に生えている細かい毛が、ベルベットのようで触ると気持ち良さそうでした。
花の色が紫のものは、「ミッドナイト」という品種だそうです。


ベニバナサルビア(Salvia coccinea)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・アキギリ属>
 
シソ科アキギリ属の多年草であるが、園芸的には1年草として扱われる。
南米原産の園芸品種で、元々は赤い花であるが、ピンクや白い品種もある。
英名はテキサスセージ(Texas sage)で、学名のサルビア・コクシネア/サルビア・コッキネアでも流通している。
前述のピンクの花にはコーラルニンフ(Coral nymph)、白花にはスノーニンフ(Snow nymph)と呼ばれる品種がある。

2014/10/20
多摩川への道路脇の公園で、初夏の頃から咲き続けている上品なピンクの花が気になっていました。
余裕ができたので撮影して調べてみたところ、コーラルニンフというベニバナサルビアの品種と分かりました。
花弁の下唇が大きく発達し、その下唇のピンクのグラデーションがとても上品な感じです。


チェリーセージ(Salvia microphylla)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・アキギリ属>
 
シソ科アキギリ属の多年草で、アメリカ南部、メキシコが原産地の園芸品種。
本種ですが、近縁種のアキノベニバナサルビアと共に日本ではチェリーセージと呼ばれることが多い。
しかし、チェリーセージは本種の英名であり、アキノベニバナサルビアの英名はオータムセージである。
また、学名のサルビア・ミクロフィラでも流通している。
ちなみに、アキノベニバナサルビアの学名は、サルビア・グレッギー(Salvia greggii)である。
本種の葉は軽くもむと甘みのあるフルーツのような香りを放ち、ハーブティーやポプリに利用できる。

2014/10/31
多摩川への道路脇の公園で、初夏の頃から咲き続けています。
あまり大きな花ではなく、花数もそれほど多くはありませんが、花色が強烈なので目に付きます。


アオジソ(Perilla frutescens var. crispa f. viridis)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ナギナタコウジュ連・シソ属>

シソ科シソ属の1年草で、中国原産とされる。栽培種が逸出し野生化している。
草丈は1mほどになり、茎は4稜形の緑色で、長い下向きの軟毛がある。
葉は対生し、緑色の広卵形で先が尖り、長い葉柄がある。
葉質は薄く、しわが少なくて縮れない。鋸歯は荒く、基部には鋸歯はない。
枝先に穂状花序を付け、白い花(淡紅紫色になることもある)を付ける。
萼は釣鐘型で、先が5つに割れる。

2015/9/14
多摩川の河川敷を歩いていて、アオジソが花を咲かせているのを見かけました。
逸出し野生化したものと思われます。花は、いくぶん淡紅紫色を帯びているように見えます。


ヘラオオバコ(Plantago lanceolata)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ属>
 
2014/4/8                      2012/10/30
オオバコ科オオバコ属の1年草〜多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、ほぼ全国的に分布している。オオバコと異なり、踏みつけには弱い。
ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
草丈は、大きい物は50pを超えることもあり、披針形の葉も数十pになる。
和名は、その葉の形がへら状であることに由来する。
花期は6月〜8月で、長い花茎を立ち上げ、その先に円柱状の花穂を付ける。花は下から順次咲き上る。
花からは、メシベと4個のオシベが長く飛び出す。

2012/10/30
晩秋に近いこの時期に、多摩川の河川敷でヘラオオバコが花を咲かせている株に出会いました。
除草で刈り込まれて背の高い草がなくなった後、新芽と共に花茎を伸ばし、花を咲かせたようです。
4月に咲いていた花と比較すると、全体的に鮮やかな緑色になっている点以外、特に差異はありませんでした。


ハツユキソウ(Euphorbia marginata Pursh)
<キントラノオ目・トウダイグサ科・トウダイグサ亜科・トウダイグサ連・トウダイグサ属>

トウダイグサ科トウダイグサ属の1年草で、北米南部原産の園芸品種。
花というより、緑の葉縁に白い覆輪が入った葉を楽しむ、観葉植物です。
その意味で、同じ仲間のショウジョウソウやポインセチアに近い。
葉や茎の切り口から出る乳白色の液は、皮膚に炎症を起こすことがあるので要注意。

2013/10/1
多摩川への道路脇の公園で、今年も見かけました。
中央の葉脈以外が白い葉なので気になっていました。
この日、茎の先に花らしきものが見えたので、撮影したものです。
毎年同じ場所で見かけるので、多年草かと思っていたのですが、1年草でした。
おそらく、種が落ちて毎年、同じ場所に生えていたのでしょう。
花も、葉と同じく、緑と白のツートンカラーです。
トウダイグサ属は、雌雄異花の杯状花序という風変わりな花序を持つのが特徴です。


カナムグラ(Humulus japonicus)
<バラ目・アサ科・カラハナソウ属>
 
日本全国の日当たりの良い道端などによく生育しているつる性の雌雄異株の1年草。
海外では、中国、台湾などに分布し、北米では園芸用に栽培されたものが野生化している。
茎や葉柄に刺があり、物によく絡み付くので、取り除くのには骨が折れる。

2012/10/24
多摩川への道路脇の金網に絡み付いているカナムグラが、花を咲かせているのに気が付きました。

 
2012/10/24 <雄株/雄花>
 
2012/10/24 <雌株/雌花>
上段の雄株では花茎を伸ばして、穂状の花を多数付けています。
雄花は淡緑色で、5個の花被片と大きな5個の雄しべの葯が目立ちます。
下段の雌株で、苞に包まれた雌花の白く見えているのはメシベの柱頭で、二股に分かれています。
雌花は穂状に下向きに付き、成熟したものは、後ろに見えているように赤紫色の模様が入ります。


2012/10/27
いつもの散歩コースから10kmほど上流の河川敷で見かけた、カナムグラの雄株です。
一面を覆い尽くして、大きな雄花の円錐花序を立ち上げていました。
この場所では雄株ばかりで、雌株は確認できませんでした。


2012/12/16
カナムグラの種子です。表面に不規則な模様が入っています。

カラスウリ(Trichosanthes cucumeroides)
<ウリ目・ウリ科・アレチウリ連・カラスウリ属>
 
2012/11/14                  2012/11/16
ウリ科カラスウリ属のつる性の多年草で、雌雄異株。
中国、日本原産の植物で、日本では本州以南に自生する。
花期は8月〜9月、日没後から開花し、翌朝の日の出前にはしぼんでしまう。
カラスウリの花冠の裂片は楕円形で先がすぼまり、その先が細長い糸状になる。
雄花は、1ヶ所に複数付き、数日間連続して開花するが、雌花はほぼ単独で付く。
果実は、未熟時は縦に線の入った緑色であるが、熟すと濃い橙色になる。
カラスウリの果実の周りの果肉は、非常に苦く、食用にはならない。

11/14 多摩川への道路脇の金網に絡み付いているカラスウリの果実に気が付きました。
カナムグラの陰で気がつかなかったのですが、果実が色づいて気付いたものです。
まだ、完熟前で、緑色の筋が目立っています。
11/16 果実の熟成が進み、ミドリの筋が消えて、オレンジ色が強くなっています。
残念ながら、この後、もがれてしまって後が追えませんでした。

カラスウリの種子は、打ち出の小槌に似た形から、財布に入れる縁起物として扱われることもあるそうです。


カラスウリの若い果実と完熟の果実

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 2014/9/13           2012/10/21            2013/11/16
国道16号線近くで見かけたカラスウリの果実です。
若い果実と完熟状態の果実ですが、完熟すると縞模様は目立たなくなります。


ヒヨドリジョウゴ(Solanum lyratum)
<ナス目・ナス科・ナス属>

ナス科ナス属のつる性多年生植物で在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の林縁などで見られる。
日本も含め、東アジアから東南アジアに広く分布する。
葉は互生し、三裂、五裂したものから、卵状のものまで大きな変異がある。
茎や葉など全草には柔らかい毛が密生する。
花は、互生する葉の脇から伸びた枝に多数付き、白色の五花弁で、徐々に大きく外に反り返る。
花弁の根元には緑色の斑紋があり、オシベの葯はメシベを取り巻く。
果実は液果で、直径1cm弱の球形で、緑色から赤く熟す。

2014/10/2
多摩川への道路脇にある学校の裏庭で、小さな花を咲かせている本種を見つけました。
以前から生えていたものと思いますが、除草されるので気が付かなかったのかもしれません。
距離があったので、あまりアップでは撮れませんでしたが、花や若い果実を確認できました。



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2014/9/13                2014/9/13                2014/9/13

 
2014/9/13                2014/10/25

相模原市と町田市の間を流れる境川の縁で見かけたヒヨドリジョウゴです。
多摩川では、アップで撮れませんでしたので、代わりに掲載します。
上段左端は開花間もない花で、花弁は平開しています。
しかし、日が経つにつれ、中央の写真のように大きく反り返っていきます。
下段左は、若い果実ですが、熟すと徐々に赤くなります。
右の写真は、熟す途中の果実など、いろいろな状態の果実が写っています。


セイバンモロコシ(Sorghum halepense)
<イネ目・イネ科・キビ亜科・モロコシ属>
 
2012/10/17
 
2014/9/30
イネ科モロコシ属の多年草で、地中海地域のヨーロッパ中東原産の帰化植物。
日本では本州から四国、九州に分布している。
世界的には、熱帯から温帯にかけて広く分布している。
根茎、種子の両方で繁殖するため、根絶が難しい雑草である。

多摩川の土手で大繁殖していたセイバンモロコシも、除草でほとんどが姿を消しました。
しかし、刈り残った所や川縁近くでは、まだ、所々残っていて花を咲かせています。
花といっても、イネ科ですから写真のようにシンプルなものです。
雌しべの先の柱頭(上向きに出ているブラシ状のもの)と垂れ下るように付いている雄しべの葯しかありません。

しかし、よく見ると、小穂に芒(のぎ/ぼう)があるものと、ないものがあります。
上段左の写真で、先の方から出ている髭のようなものが芒ですが、上段右の写真のものでは見られません。
この芒がまったくないものは、ノギナシセイバンモロコシ(ヒメモロコシ)と呼ばれます。
多摩川の土手では、両者が入り混じっていて、同じ場所に混生しています。


チカラシバ(Pennisetum alopecuroides)
<イネ目・イネ科・キビ亜科・チカラシバ属>

イネ科の多年草で、日本では北海道南西部以南のほとんどの地域で見られる。
海外では、朝鮮半島から中国、フィリピン、マレー半島、インドと広範囲に分布する。
最近は、オーストラリアや北米にも帰化して広がっている。

2012/10/5
多摩川の除草された土手などにチカラシバがあちこちで穂を出し始めました。
花茎から出ている大きな針状の毛が特徴で、見た目はビン洗いのブラシのようです。

かなりしっかりした株になるので、引き抜くにも刈り取るにも力がいることからこの名前が付いたそうです。


メリケンカルカヤ(Andropogon virginicus)
<イネ目・イネ科・キビ亜科・メリケンカルカヤ属>

イネ科の多年草で、日本では関東以西に分布している、北米原産の帰化植物。
海外でも、東アジア、南米、オーストラリア、ハワイに帰化している。
侵略的な外来種として扱われ、外来生物法で「要注意外来生物」に指定されている。

2012/10/3
多摩川の土手や河川敷ではまだ見かけませんが、近隣の空き地などで大発生しています。
つい最近までは、ほっそりとした茎が多数直立しているだけでしたが、気が付くと穂になっていました。
その穂から、白い綿毛がはみ出すように出ていて、これが風に乗って飛散し、分布を拡大しているようです。

神奈川県下では、近年、各地で分布を広げているそうで、在来種が駆逐される危険性を指摘されている。


2012/12/27
穂を直立させて、生い茂っていたメリケンカルカヤもすっかり枯れてしまいました。
ただ、枯れても穂は倒れず、その姿は相変わらずです。


ヨシ(Phragmites australis)
<イネ目・イネ科・ダンチク亜科・ヨシ属>

イネ科の多年草で、温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布する。
ヨシという和名は、「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで、逆「良し」に言い替えたのが定着したもの。
そのため、関東では「アシ」、関西では「ヨシ」が一般名称になっているが、標準和名は「ヨシ」である。
暑い夏ほどよく成長し、地下茎は年に5m以上伸びることもある。茎は2m〜6mの高さになる。

2012/10/5
多摩川では川の縁に所々で群生しています。
写真のものは、川縁のちょっとした干潟に生えたもので、小さな群落です。
大きなものは、数haに及ぶこともあるそうですが、昔は豊富にあったんでしょうね。
葭簀(よしず)や茅葺屋根などに使われていたことからも想像が付きます。
近年、茅葺屋根の葺き替えに苦慮するほど、埋め立て等によって減少しているそうです。


2013/2/5
多摩川の川縁に群生していたヨシですが、すっかり枯れて、枯れ尾花となっていました。
ススキやオギに比べると、一回り以上大型ですが、見た感じは同じです。

 
2013/11/11
多摩川の川縁で、オギの群落からそう遠くない所で見かけたヨシです。
既に開花後のようで、小花の基部から出ている長毛が開きかけていました。


ススキ(Phragmites australis)
<イネ目・イネ科・キビ亜科・ススキ属>
 
イネ科ススキ属の多年草で、日本全国に広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
なお、北米にも帰化しており、侵略的外来種として猛威をふるっている。
ススキの小穂には、基部に10mm程の毛(白、褐色、紫など)が密生、小穂の先に芒が突き出す。

2012/10/16
多摩川では河川敷でも、土手でもススキは見かけません。
イメージ的には、土手などにたくさん生えているように思うのですが、見当たりません。
多摩川に行く途中の道端で少し見かけるのみです。

多摩川の土手には、セイバンモロコシが大群落を作っており、駆逐されたのかもしれませんね。
また、川縁には、ススキより湿り気の多い土地を好むオギが生えています。


2014/10/16                 2014/10/16                 2015/10/6
2014/10/16 多摩川の河川敷では見かけないススキですが、近くの空き地では立派に育っていました。
いくつかあったススキの株の中で、最も大きな株の写真です。
これくらい大きく育つと、いかにもススキといった風情がありますね。
2015/10/6 今年は一段と大きな株になり、たくさんの穂を風になびかせていました。
昨年と異なるのは、周りのセイタカアワダチソウが増えたこと。ススキを囲ってしまいました。



ススキの群落


2009/9/27 箱根 仙石原にて


2010/10/16  御殿場 一木塚にて

全国に有名なススキの群生地は多々あると思います。
関東近辺では、箱根の仙石原が有名ですね。
写真のように広範囲にススキが生え、日を浴びて輝き、風にそよぐ様は圧巻です。
富士山のすそ野にも、大きなススキの群落が所どころにあります。
写真は、御殿場市仁杉の一木塚の上から撮影したものですが、遠くにススキの群生地が見えます。


オギ(Phragmites australis)
<イネ目・イネ科・キビ亜科・ススキ属>

イネ科ススキ属の多年草で、日本全国に広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
オギは、ススキによく似るが、ススキのような株を作らず、横に広がる。
また、ススキより花穂は大きく、小穂の基部に付く毛は白くて長く、また、芒がない。

2012/10/17
散歩コースの多摩川の川縁では、所々で群生しています。
写真のものは、川縁に生えたもので、小さな群落です。

 
2012/10/27
多摩川のいつもの散歩コースから10kmほど上流で見かけたオギの大群落です。
この辺りでは、セイバンモロコシは見当たらず、オギが広範囲にわたって群生しています。
散歩道があるだけで、ほとんど手入れされず、自然任せのように見えます。


2013/11/11
散歩コースの多摩川にあるオギの群落です。
川縁にあり、この群落の後は直ぐに川面まで落ち込んでいます。
バックのマンションは、対岸にあるマンションです。


シナダレスズメガヤ(Eragrostis curvula)
<イネ目・イネ科・ヒゲシバ亜科・スズメガヤ属>

イネ科スズメガヤ属の多年草で、南アフリカ原産の要注意外来生物。
日本では北海道から四国、九州をはじめ、沖縄まで広く分布する。
海外でも、南北アメリカ、南ヨーロッパ、アジア、オセアニアと広範囲に移入分布する。

2012/10/27
多摩川のいつもの散歩コースから10kmほど上流の河川敷で見かけました。
花序は長さ20〜35cmの円錐状で、穂先は垂れ、黒紫色を帯びた小穂が多数付いています。

当初、道路法面の緑化用や砂防工事に北米から移入され、利用されたことで全国に広がったそうです。
種子数が非常の多く、在来種を駆逐する可能性があることから要注意外来生物に指定されたそうです。


カゼクサ(Eragrostis ferruginea)
<イネ目・イネ科・ヒゲシバ亜科・スズメガヤ属>
 
イネ科スズメガヤ属の多年草で、在来種。
日本では本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、ヒマラヤに分布する。
道端や空き地に生え、草丈は30〜50cm程度。
根は強健で、踏みつけにも極めて強く、直ぐに起き上がってくる。

2013/9/17
多摩川の土手に上がる階段脇で、数株が花序を付けているのを見かけました。
まだ、小穂は紫色が淡く、緑色が残っているので、花序を伸ばして間がないようです。


2013/9/27
多摩川の土手下の通路脇で、しっかりとした株になったカゼクサを見かけました。
小穂の紫色も濃くなっており、カゼクサらしい色になっていました。


ハマスゲ(Cyperus rotundus)
<イネ目・カヤツリグサ科・カヤツリグサ属>

カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年草で、在来種。
日本では本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、アジア、アフリカ、ヨーロッパに分布する。
また、オーストラリアや南北アメリカにも帰化しており、ほぼ、全世界に分布している。
道端や空き地に生え、草丈は20〜40cm程度。
葉は根元に数個つき、夏から秋にかけて花茎を伸ばす。その先に花序を付ける。
茎の先には、花序より長い苞を数個付け、花序には数個の赤褐色の小穂を付ける。

2013/10/3
多摩川の河川敷で、一ヶ所赤っぽく見える個所があったので行ってみました。
その辺りだけ、ハマスゲがたくさん生えていて、小穂の赤褐色が赤く見えていたものでした。
なぜ、この場所だけに群生しているのか分かりませんが、数m四方にびっしり生えています。


ヒメクグ(Kyllinga brevifolia Rottb. var. leiolepis)
<イネ目・カヤツリグサ科・カヤツリグサ属>
 
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年草で、在来種。
日本では北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、ウスリー地方に分布する。
草丈30cmにも満たない小型の草で、湿り気の多いところに生える。
花茎の先端に丸い穂を1個付ける。花茎の断面は三角形で、艶のある緑色をしている。
花序の下部から長さの異なる苞が3枚前後付く。苞は水平に長く伸びる。
基本変種はアイダクグで、ヒメクグより一回り大きく、小穂の鱗片の稜に鋸歯があることで区別できる。

2014/9/18
多摩川の河川敷で、ツルボの撮影をしていて、直ぐ近くに生えているのに気が付きました。
背が低く、他の雑草にまぎれていると埋もれてしまうので、気付きにくいです。
ツルボの周りは、あまり他の雑草がないので気が付きました。
後日、鋸歯の有無を確認しようとしたのですが、除草されてしまい確認できませんでした。
ただ、花序の形が球形に近い(アイダクググは長楕円形)ことから、本種としています。









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