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おさんぽ録 野草編(春T)



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、季節を彩る野草です。

< トピック >

2016年にAPG IV体系が公表されました。
その中で、ムラサキ科がムラサキ目下に属する事になったため、変更しています。

キュウリグサ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
アブラナ目
アブラナ科(ナズナ、カラクサナズナ、ハマダイコン、イヌカキネガラシ、カキネガラシ、ミチタネツケバナなど)
ナデシコ目
ナデシコ科(コハコベ、ミドリハコベ、イヌコハコベ、オランダミミナグサ、ノミノツヅリ、ムシトリナデシコなど)
シソ目
シソ科(ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、キランソウ、カキドオシ、タツナミソウなど)
オオバコ科(オオバコ、ヘラオオバコ、ツボミオオバコ)
ムラサキ目
ムラサキ科(キュウリグサ)
多摩川とその近隣の春の野草
和名インデックス


ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)
<シソ目・シソ科・オドリコソウ亜科・オドリコソウ属>
 
シソ科オドリコソウ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本をはじめ、北アメリカや東アジアにも帰化しており、日本では、主に本州に広く分布する。
草丈は10〜25cmで、4稜形の茎には下向きの毛が生える。花期は3月〜5月。
葉は対生し、長さ1〜2cmの三角状卵形で、有柄。脈が深く、花期には赤紫色を帯びる。
葉の上部の葉腋に、長さ10mm前後の淡紅色の唇形花をたくさん付ける。
オシベは4個で、メシベの花柱は先が2裂する。萼は5裂し、裂片の先は尖る。
果実は4分果で、頭部が平らになる。分果には3稜があり、基部に大きな種沈がつく。

2012/3/30
オオイヌノフグリと同じような場所で、ほぼ同時期に見られます。
同族のオドリコソウより背丈も花も半分以下のサイズのため、姫の冠が付いています。
どちらかというと、花よりも暗紫色を帯びた葉の方が目立ち、群落になっていると存在感があります。


2013/3/1                 2013/3/14                 2013/3/19
3/1 昨年から春の訪れを待っていたヒメオドリコソウですが、やっと花を咲かせました、
3/14 花が咲きはじめると、どんどんと花が増えていきます。
3/19 枯れ葉が目立っていた所も、写真のように埋め尽くされてしまいました。

   
2014/3/17            2014/3/17             2014/3/19
ヒメオドリコソウの花を、いろいろな方向からアップで撮影したものです。
花の構造がよく分かると思いますが、高さ5mm、横幅3mm弱しかない小さな花です。


ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
<シソ目・シソ科・オドリコソウ亜科・オドリコソウ属>
 
シソ科オドリコソウ属の越年草で、在来種。道端や田畑の畦などによく見られる。
日本をはじめ、アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。
日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に広く自生する。
草丈は10〜30cmで、花期は3月〜6月。
葉は対生し、長さ2cm前後の丸みのある扇状で、鈍い鋸歯がある。
上部の葉腋に長さ2cm程の紅紫色の唇形花を多数付ける。
その中に、つぼみのまま結実する小さな閉鎖花が多数混じる。

※ 春の七草にある「ほとけのざ」は、本種とは別のコオニタビラコの事です。

2012/3/27
ヒメオドリコソウと同じ場所に混生し、一緒に咲いていることもあります。
花の形は、縦長で、ヒメオドリコソウの花を引き伸ばしたような形をしています。
春の七草のホトケノザ(コオニタビラコ:キク科)と同名ですが、全くの別種で、食用ではありません。

 
2013/1/30                2013/3/7                  2013/3/14
1/30 昨年から咲き続けているホトケノザですが、春の訪れと共に花数も一気に増えました。
3/7 花数はかなり増えましたが、ヒメオドリコソウ程の群落になっていないので、一面を染めるほどではありません。
3/14 それでも、ある程度の群落になっている所もありますが、咲き方のためか、パラっとした感じを受けます。

 
     2014/3/18                  2014/3/19
今年も、昨年と同じ所に群落ができていました。が、やはり、パラっとした感じです。
ホトケノザの花もアップで撮影しました。
花の形はヒメオドリコソウと良く似ていますが、筒部が長いところが大きな違いです。


キランソウ(Ajuga decumbens)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・キランソウ属>
 
シソ科キランソウ属の多年草で、本州、四国、九州に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国に分布している。
根生葉が地面に張り付くように広がり、茎も高く伸びず、全体がロゼット状に地表に張り付く。
葉は、基部が狭く、先端側が幅広になる広倒披針形で、長さは5p程。葉の縁には波状の鋸歯がある。
花期は3月〜5月で、茎の先端近くの葉の基部に、濃紫色の花を付ける。
唇型の花の上唇は小さく、下唇は大きくて3裂する。
特に中央の裂片は長く突き出し、その先は浅く2裂する。
道ばたや庭のすみ、山麓などに生える。全体に縮れた毛がある。

2012/4/19
地面に円盤状にへばりついていることから、ジゴクノカマノフタの異名を持っています。
地面にへばり付くように葉や濃紫色の花が付き、背が低いうえに地味な色合いのため、単独では目立ちません。


2013/4/11
今年も、多摩川への道路脇にある神社の境内で花を咲かせていました。
ヒメスミレとキランソウが混ざって咲いていますので、かたまっている所は地面が紫色に見えます。


セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・キランソウ属>
 
シソ科キランソウ属の多年草で、ヨーロッパ原産の園芸品種であるが、一部で雑草化している。
冬季にはロゼッタ状に地面に張り付いているが、春になると花茎が伸びあがって、花を付ける。
春になると花茎が数十cm伸びあがって、茎には対生する葉状の苞を付け、その腋に青紫色の唇形花を多数付ける。
花壇等に植えられているジュウニヒトエと呼ばれている物は、ほとんどが本種である。

2012/4/24
おそらく園芸品として植えられていたものが、何らかの理由で雑草化したものと思われます。
本種は、アジュガとかセイヨウキランソウなどの別名で呼ばれることがあります。
日本固有種のジュウニヒトエに似ているので、セイヨウの冠が付いたようです。


2013/4/26
昨年は気が付かなかったのですが、多摩川への道路脇の公園に群生している所がありました。
これだけ集まっていると、結構目立つのですが、見えていなかったようです。


2014/4/10                 2014/4/10                 2014/4/22
4/10 今年も、セイヨウジュウニヒトエが花茎を立ち上げてきました。
ツボミの先端が、少し紫色を帯びてきているので、開花も近いと思われます。
4/22 ちょっと間が空いてしまったのですが、様子を見に行くと満開状態でした。


ジュウニヒトエ(Ajuga nipponensis)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・キランソウ属>

     .
2010/4/30
町田えびね苑で撮影したジュウニヒトエを参考までに掲載しておきますので、比較してみてください。
ジュウニヒトエは株立ちしますが、セイヨウジュウニヒトエは横に這って広がります。



カキドオシ(Glechoma hederacea subsp. grandis)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・カキドオシ属>
 
シソ科カキドオシ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の草原や道端などに自生する。
海外では、朝鮮半島から中国、シベリア、台湾に分布する。
草丈は、花期初期には直立して10〜20pになるが、花期後半から地表を這って伸びる。
茎は四角形で下向きに毛が生え、葉が対生して付く。
葉身は長さ2〜5pの腎円形で、数pの葉柄がある。葉の縁には歯牙がある。
花期は4月〜5月で、葉腋に数個の花を付ける。花冠は20o前後、萼は8o前後。
萼は5残裂し、裂片は同形になる。花冠は淡紅紫色の唇型で、上唇より下唇が長く、下唇は3裂する。
下唇の中央裂片は側裂片より大きく、2残裂して紅紫色の斑点があり、奥に白毛がある。
冬季は、小型の葉を付けたまま常緑越冬するが、葉は濃緑色になる。

2012/4/24
多摩川への道路脇の空き地を埋め尽くしていました。
花は、比較的大きい方ですが、数が少なく、葉に隠れてしまうので、あまり目だちません。

この和種を乾燥させたものが「連銭草」、中国種が「金銭草」という名の生薬になるそうです。
また、血統値降下作用や内臓脂肪、皮下脂肪を溶解させる作用があるとして漢方薬とされることもあるそうです。


2013/4/1
昨年は気が付きませんでしたが、多摩川の河岸近くで、ちょっとした群落を見つけました。
ちょうど除草された後で、刈り残された際に群落があったので目に付いたものです。


ゴールデンタイム(Thymus serpyllum)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・イブキジャコウソウ属>

シソ科イブキジャコウソウ属の常緑小低木で、ヨーロッパ南部、地中海西部沿岸が原産の園芸品種。
元々、高地に自生している種のため、耐寒性が高く、日当たりを好む。

2013/5/22
多摩川への道路脇の民家の庭先で見かけました。
他の植栽の下になって、日当たりが悪いせいか、少し徒長気味でした。


タツナミソウ(Scutellaria indica)
<シソ目・シソ科・タツナミソウ亜科・タツナミソウ属>
 
シソ科タツナミソウ属の多年草で在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布し、海外では、アジアの東部や南部に分布する。
草丈は20〜40pほどになり、茎は四角形で白い軟毛が密生する。
葉は対生し、葉身は3pほどの広卵形で、基部は心形。縁には鋸歯があり、両面に軟毛がある。
花期は5〜6月で、茎頂に数pの花穂を出し、一方向に偏って花を付ける。
花色は、青紫色が多いが、淡紅紫色や白色のものもある。
花冠は唇型で、20o前後と筒部が長く、基部で急に曲がって立ち上がる。
上唇は盛り上がり、下唇は3裂して、中央部に濃紫色の斑紋がある。
萼も唇型で、上下に分かれ、上唇の背の部分が丸く立ち上がる。

2012/4/17
多摩川への道路脇の民家の庭先で見かけました。
キクと混生していましたので、葉が交じっていますが、切れ込みの浅い葉が本種です。


2013/4/23
タツナミソウの花もピークを過ぎつつありましたが、まだ、きれいに咲いていました。
花は、花穂の1方向に偏って付き、筒部が長くて基部で立ち上がって直立します。
上唇はポッコリと膨らみ、下唇は浅く3裂して濃い紫色の斑紋があります。


2014/4/14
昨年とは異なる場所で、タツナミソウが満開になっているのを見かけました。
道路脇のコンクリートの隙間から、花茎を立ち上げて花を付けています。
撮影しやすい場所でしたので、アップで撮影できました。


オオバコ(Plantago asiatica)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
 
オオバコ科オオバコ属の多年草で、日本全土に分布している。
葉や種子は生薬として利用され、消炎、利尿作用などが知られる。
下記のヘラオオバコと異なり、踏みつけに強く、道端など人の通るところに多い。
逆に、あまり踏まれない場所では、背の高くなる他の草に負けて、消えてしまう。

2012/6/1
多摩川の河川敷では、人のよく通るゴルフ場の通路脇などにわずかに見られます。
背丈のある野草が多い河川敷は、オオバコには向かないようで、そういった環境に合うヘラオオバコが多いです。

 
2014/6/30
多摩川の河川敷で、今までなかなか見られないでいたオオバコの開花を見かけました。
花といっても目立つのは薄紫の葯を付けたオシベだけです。


ヘラオオバコ(Plantago lanceolata)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
 

 
オオバコ科オオバコ属の1年草〜多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、ほぼ全国的に分布している。オオバコと異なり、踏みつけには弱い。
ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
草丈は、大きい物は50pを超えることもあり、披針形の葉も数十pになる。
和名は、その葉の形がへら状であることに由来する。
花期は6月〜8月で、長い花茎を立ち上げ、その先に円柱状の花穂を付ける。花は下から順次咲き上る。
花からは、メシベと4個のオシベが長く飛び出す。

2012/4/4
多摩川の河川敷では、土手の則面に大量に自生しており、4月頃から花茎がするすると伸び出します。
日当たりが良いためか、ここでは3月下旬頃から咲きはじめ、下から順次咲き上って行きます。
その様は、写真に示す通りで、雄しべが輪っか状に見えるので、上からみると土星のようで面白いです。


2012/10/30
多摩川の河川敷で、ヘラオオバコが季節外れの花を咲かせていました。
河川敷の他の場所では見かけないので、狂い咲きなのでしょうか?


2013/1/29                 2013/3/14                 2013/3/29
1/29 春の訪れを待ち、花茎を伸ばすのを待つヘラオオバコ。
3/14 暖かくなり、花茎を伸ばし始めたヘラオオバコです。
3/29 もうしっかり花茎を伸ばし、花を咲き上らせています。


2013/5/27                 2013/5/27                 2013/6/12
5/27 ヘラオオバコの花もすっかり咲き終わり、果実になっていました。
拡大写真の花穂に見えるたくさんの粒々が果実で、この中に種子が入っています。
6/12 すっかり茶色くなり、完熟状態の果実です。といっても食べられるわけではありませんが。
5月の写真ではほっそりしていた果実も、ぷっくりと丸くなっています。
この丸くなった帽子のような部分を取ると中の2個の種子が見えます。


2014/4/8                 2014/5/9                 2014/4/15
多摩川の土手を歩いていて、ヘラオオバコの花穂が奇形になっている株を見つけました。
右端写真に写っている普通のものと比較するとそのいびつな形が分かると思います。
なお、奇形のこの花穂では、開花はしないようで、オシベは見当たりませんでした。

 
2014/4/17
今年は、河川敷の除草がまだ行われていないので、土手の通路脇に大群落ができていました。
数十mにわたって、これでもかとばかりにヘラオオバコが花茎を伸ばしています。
ここまでになると、これはこれで壮観です。

 
2014/7/16
多摩川の河川敷を歩いていて、ヘラオオバコの葉なのに、全く異なる花穂の株を見つけました。
通常、最初に雌性期にメシベが飛び出し、その後を追うようにオシベが出てきます。
しかし、この株にはオシベが見当たらず、通常よりかなり長いメシベのみが見られます。
そのため、全く異なる種類の花に見えてしまいます。咲き終わった花穂も普通の花穂とは様子が異なります。


2014/4/8                 2014/7/16                 2014/7/16
通常の花穂と、上記の花穂の拡大写真です。
通常の花穂では、オシベの上の花穂部分で、小さく白い糸のようなものが見えますが、それがメシベです。
この個体では、長大なメシベがオシベの様に大量に出ており、メシベの下部にあるはずのオシベは見当たりません。
ほぼ、咲き終わった花穂でも、オシベは見当たりません。茶色く枯れたメシベが残るのみです。


ツボミオオバコ(Plantago virginica)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
 
オオバコ科オオバコ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全土に分布している。
葉は根生し、全体に白い短毛が密生している。
数十cmの花茎をだし、小花を密生する。
小花は、開花してもツボミのように見えることが、この名前の由来。

2013/5/9
多摩川への道路脇の空き地で、厚ぼったい葉に白い毛が密生した本種を見つけました。
小さな株が密生していましたが、昨年は見た記憶がありません。
その株から10cmにも満たない花茎を出していました。
その花茎に、オレンジ色のツボミのようなものがたくさん付いています。
葉の印象からオオバコの仲間とは思えなかったので、同定に手間取りましたが、本種と判明しました。
ツボミも花もほとんど変わらないようなのですが、この写真のものは、まだ、ツボミと思われます。

 
2013/5/10
昨日はレンズの関係で拡大写真しか撮れませんでしたが、群生の様子です。
この辺り一面にびっしりとツボミオオバコが生えていました。


2013/5/22
ツボミオオバコの花穂ですが、先の方まで咲き上っていました。
最初の写真と比較してもらえば分かると思いますが、ツボミが大きくなったようにしか見えませんね。


キュウリグサ(Trigonotis peduncularis)
<ムラサキ目・ムラサキ科・キュウリグサ属>
 
ムラサキ科キュウリグサ属の1年草。葉がキュウリの匂いがすることからこの名が付いたという。
3〜5mmと小さな花であるが、色はとても上品な青色をしている。

2012/4/18
多摩川への道路脇で、淡青色の小さな花が咲いているのに気が付きました。
とにかく非常に小さな花で、屋外の撮影では、花が揺れてうまく撮れず、四苦八苦しました。
この花を楽しむには、虫メガネは必須アイテムですね。


2013/3/14                 2013/3/14                 2013/4/8
3/14 昨年と同じ場所で、キュウリグサが花を咲かせ始めました。
これから、茎を伸ばしながら、次々と花を咲かせていくことでしょう。
4/8 昨年は、気が付かなかったのですが、多摩川の河川敷にもキュウリグサがたくさん生えていました。
小さな花なので、背の高い野草に交じってしまうと、よほど注意していないと気が付きません。


2014/3/17                 2014/3/19                 2014/4/14
3/17、19 今年も、キュウリグサの小さな花が咲き始めました。
まだ、花茎は伸ばし始めたばかりで短く、花の数も10個に満たない数です。
4/14 この頃になると花茎は20cm程まで伸び、かなり咲き上っていました。
今年は、直径3mm程しかない花を目いっぱい拡大して撮影してみました。
といっても、手持ちのレンズではこれが限界です。


ナズナ(Capsella bursa-pastoris)
<アブラナ目・アブラナ科・ナズナ属>
 
アブラナ科ナズナ属の植物は北半球に多く、多くの種が地中海沿岸部に分布している。
ナズナも、帰化植物と考えられているが、いつ頃入ってきたかの記録はないようだ。
日本では全国的に広がっている越年草である。

2012/3/27
オオイヌノフグリ同様、3月の中頃から一面の枯れ草の中で目立たずに咲いている春の七草の一つです。
別名のペンペングサは、種子の形状が三味線の撥(ばち)の形に似ていることによるものです。

 
2014/4/7                        2013/4/26
3/4 昨年末から多摩川の河川敷で咲き続けているナズナですが、赤紫の色が抜けて緑色になってきました。
4/26 色がすっかり緑色になり、春に見かけるナズナになりました。


2013/3/14                 2014/4/2                 2014/4/2
今年は、除草が遅れているようで、河川敷で大きく育ったナズナを見かけます。
あらためて、アップで写真を撮りましたが、花弁が短く、ずんぐりとした花です。


マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)
<アブラナ目・アブラナ科・マメグンバイナズナ属>
 
アブラナ科マメグンバイナズナ属の2年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では明治時代に帰化が確認されており、現在では北海道から九州まで、全国で分布が確認されている。
果実の形状は、直径4mm前後の円形で中央に筋があって軍配に似ており、それが和名の由来です。
なお、「マメ」が付くのは、似た形状の果実を付けるグンバイナズナ(果実の直径は10mmを超える)より小さい事によります。

2013/5/29
多摩川から離れた所では、以前から確認していましたが、多摩川への道路脇でも見かけました。
時期的には、既に終わりに近い状態で、先端にわずかに花が残っている状態でした。
拡大写真で、ぼやけてはいますが、果実の形状が分かると思います。

 
2014/9/5
多摩川の土手の則面にある通路を歩いていて、マメグンバイナズナに気が付きました。
セイバンモロコシの隙間から顔をのぞかせていました。
河川敷で見かけたのは初めてですが、いつの間にか侵入していたのですね。
本来は、5月〜6月が花期なのですが、盛夏の河川敷で花を咲かせていたようです。


カラクサナズナ(Lepidium didynum)
<アブラナ目・アブラナ科・カラクサナズナ属>

アブラナ科カラクサナズナ属の越年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
なお、カラクサナズナ属とする説や、ヨーロッパ原産説もあり、はっきりしない。
日本では明治時代に帰化が確認されており、関東以西に広く分布する。
海外でも、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、アフリカ、オーストラリアなど広く温帯に帰化している。
比較的小型で横に這う草で、深い切れ込みのある唐草模様のような葉と、独特の悪臭が特徴。
悪臭のため、牧草地や飼料の栽培地では、要注意の雑草。乳牛が食べると牛乳に悪臭が移る。
本種には、カラクサガラシ、インチンナズナの別名がある。
ちなみに、インチン「茵陳※」とはカワラヨモギの漢名で、その若葉の形に似ていることが由来。

※ インチンのチンは、草冠が付くのですが、コードにはないので陳で代用しています。

2013/5/10
多摩川の土手の階段で、変わった形の実を付ける小さな本種を見つけました。
階段の立ち上がりの隅のわずかな割れ目に、タチイヌノフグリと共に生えていました。
総状花序で直径1mm程の小さな花を多数付けますが、花弁は小さな針状で、ない場合も多く、目立ちません。
花に比べて、果実は数ミリと大きく、たくさん付くので、こちらの方が目立ちます。
最初見たとき、果実とは思わず、ツボミがたくさん付いているのかと思ったほどです。

 
2016/4/14
多摩川からの帰り道、道端で若芽が黄色い野草を見かけました。
花のツボミらしきものはありましたが、開花はまだ先のようでした。
葉の形だけからの判断ですが、本種としています。


ハマダイコン(Raphanus sativus var.raphanistroides)
<アブラナ目・アブラナ科・ダイコン属>
 
アブラナ科の植物は北半球に多く、多くの種が地中海沿岸部に分布している。
日本にも古い時代にユーラシア経由で伝わったとされているが、定かではない。
日本全国の砂浜や河原に自生する越年草で、群生するところもある。
大根が野生化したものとの話もあるが、遺伝的には栽培種との差が大きく、野生種の可能性が高いといわれている。

2012/3/29
散歩コースの多摩川の河原では、ハマダイコンの花は、3月下旬頃からちらほら咲きはじめます。
花は、淡紅色のグラデーションを帯びているものとほぼ白色のものがありますが、遠目には白く見えます。

資料によると、根は直径1cm程度、長さは15cm程度、触感はゴボウのようで、すこぶる辛いとのこと。
肥料を与えると大根になるといわれており、実際、兵庫県美方郡新温泉町浜坂で栽培実験されているそうです。
ただ、一般の大根とは形状は似ていても、辛みも抜けないようですし、大根にはなりきれないみたいです。

 
      2013/3/7                  2013/3/11
昨年末から多摩川の土手で、春の音連れを待っていたハマダイコン。
待ちかねたように、花茎が伸び始めました。

 
2013/4/18                       2013/4/25
1ヶ月ほどで、土手の則面を埋め尽くしました。
4/18の写真は、則面を下から見上げたもので、4/25の写真は、則面から土手沿いを映したものです。
ハマダイコンがどれくらい咲いているか想像できると思いますが、凄まじい数です。


2014/4/7                 2014/4/8                 2014/4/8
今年も、ハマダイコンが土手の則面を白く染め上げ、咲き誇っています。
そのハマダイコンの花ですが、ほぼ全体が紫色のものから、純白のものまで、変異は多いです。

 
2014/5/9
5月に入るとハマダイコンの花も少なくなり、円柱形の長角果が目立つようになります。
長角果は、数珠状にくびれており、1つの数珠状の所に種子が1つ入っています。
熟した果実は、くびれた所からちぎれて、散らばり、増えて行きます。


セイヨウカラシナ(Brassica juncea (L.) Czern)
<アブラナ目・アブラナ科・アブラナ属>
 

 
アブラナ科・アブラナ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
アブラナ(Brassica rapa)とクロガラシ(Brassica nigra)の雑種である。
セイヨウカラシナは、栽培種のカラシナの野生種が、帰化植物となったもので、関東以西、特に関西に多い。

2012/4/4
散歩コースの多摩川の河原では、ハマダイコンに交じって、ちらほらと黄色い花を咲かせています。
ただ、数はそう多くはなく、ところどころ集まっているところはあっても、あまり目立ちません。

似たものにセイヨウアブラナがあり、同じような場所に生えていそうですが、散歩コースでは見かけません。
両者は、葉の基部が異なり、セイヨウアブラナでは葉の基部が茎を抱き、セイヨウカラシナでは抱きません。


     2013/3/14                  2013/3/18             2013/3/18
3/14 昨年末から多摩川の土手で、春の音連れを待っていたセイヨウカラシナ。
2月末から伸び始めた花茎は、50cmを超えて、着々と成長を続けています。
3/18 成長は非常に早く、4日後には花茎は1mを超え、腋芽の開花が始まりました。


2013/3/22                 2013/3/22                  2013/3/29
3/22 花茎は2m近くに達し、腋芽も含めて多くの花が開きはじめました。
3/29 バックのハマダイコンもセイヨウカラシナも、満開です。

 
2014/4/7
今年も、土手の階段脇で、セイヨウカラシナが2m近い花茎を伸ばして咲いています。
土手の大半は、ハマダイコンが占有しているので、見られるのは限られた場所だけです。

多摩川のこの場所では、ハマダイコンが幅を利かせ、黄色い花は稀にしか見ることができません。
その黄色い花も、セイヨウカラシナしか確認できていませんが、もう1種、黄色い花があります。
それがセイヨウアブラナで、同じような場所に生え、混生していることもあるそうです。
ここでは未確認ですが、セイヨウカラシナより一足早く咲きだすそうです。
参考までに、下記に利根川の土手で見かけたセイヨウアブラナと、両者の区別点を記載いたします。


セイヨウアブラナ(Brassica napus)
<アブラナ目・アブラナ科・アブラナ属>
   .


アブラナ科アブラナ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
アブラナとキャベツの雑種起源とされ、成長した茎や葉がキャベツのようにロウ質の白粉で覆われる。
草丈は50〜100p程になり、葉は厚く、基部の葉は長さ数十pになり、羽状に裂ける。
中上部の茎葉は、無柄で茎を大きく抱く。花期は3月〜5月で、鮮黄色の花を上部に集まって咲く。
花の直径は15o前後と比較的大きく、萼片は開出せずに斜上して、花弁に接していることが多い。
果実は、長さが5〜10pほどになり、種子は熟すと黒色になる。

※ 在来種のアブラナとは別種で、本種の種子は黒く熟すのに対し、アブラナの種子は赤褐色に熟す。

2017/3/12
利根川の土手沿いに黄色い花が帯状に咲いていました。
近づいて確認すると葉が茎を抱いていたので、セイヨウアブラナと分かりました。
土手沿いに車を走らせると、土手に沿って黄色い花が帯状にずっと伸びています。
確認は出来ていませんが、おそらく、大半がセイヨウアブラナではないかと思われます。
理由は、既に満開に近い状態にあり、セイヨウカラシナが咲きだすのはもう少し後と思われるためです。

※ 種子を確認していませんが、葉にしわが無く、花時に萼片が平開せず、斜上している点で本種としました。

セイヨウアブラナ
セイヨウカラシナ

花の直径は15o前後で、
萼片は平開せず斜上する

花の直径は10o強で、
普通、萼片が大きく平開する

比較的、花は頂部に集まって咲く

花は下方までバラバラと総状に裂く

中上部の茎葉は、
葉柄がなく茎を大きく抱く

中上部の茎葉にも葉柄があり、
茎を抱かない

オオアラセイトウ(Orychophragmus violaceus)
<アブラナ目・アブラナ科・オオアラセイトウ属>

アブラナ科・オオアラセイトウ属の越年草で、中国原産の帰化植物。
中国東部に分布し、特に東北部や華北地区に多い。ヨーロッパ南部にも見られる。
江戸時代に栽培品種として入ってきたものが野生化して広がったとみられる。
別名として、ショカッサイ(中国の呼び名で諸葛孔明と関係しているようです)やムラサキハナナを持つ。
草丈は20〜80cmで、茎は直立して、基部で分枝する。また、上部での分枝もしばしば起きる。
根生葉はロゼット状にならず、葉柄は長さ2〜8pで、羽状に深裂する。
長裂片は基部は心形で、長さ2〜10cmと大きく、側裂片は1〜6対で長さ3cm前後。
上部の葉は長さ2〜10cmで、基部は茎を抱き、全縁か粗い不規則な歯牙状。
花期は3月〜5月で、茎先に総状花序を付け、薄紫色の花を多数付ける。
花は直径20〜30mmの4弁花で、開花時は濃紫色であるが、花期の終わり頃には色が薄くなる。
萼片も4個あり、長さ10mm前後で、花と同じ薄紫色。直立して、基部は袋状。
オシベは6個で、花糸は白く、葯は線形で黄色く、外に反り返る。メシベの柱頭は淡黄色。
果実は狭い線形の長角果で、長さは10cm前後になる。4個の稜が目立つ。

2012/3/30
散歩コースの多摩川の河原では、土手の道の際などで見かけるだけで、数は非常に少ないです。
どちらかというと、途中の公園の脇や民家の庭などの方が多く、その種が土手の方に運ばれたのでしょう。

 
2013/3/8
多摩川への道路脇の公園で、オオアラセイトウが花を付けていました。
まだ、花が少ない時期に、紫の大きめの花は、いやが上にも目立ちます。


2013/3/28
多摩川への道路脇の公園で、オオアラセイトウが大きな株になり、花を咲かせていました。
残念ながら、今年は、多摩川の土手沿いでは、見かけませんでした。


オオアラセイトウの群落


2010/4/4
多摩川では、群生は見られませんが、定着すると繁殖力が強いので群落をつくることがあります。
上記写真(相模原麻溝公園)のように大きな群落では見ごたえがあります。



イヌカキネガラシ(Sisymbrium orientale L. )
<アブラナ目・アブラナ科・キバナハタザオ属>
 
アブラナ科キバナハタザオ属の一年草で、ヨーロッパ(地中海沿岸)原産の帰化植物。
日本では、本州、四国、九州に分布し、市街地の道端や空地に生える。
同属のカキネガラシとは、花は似ているが、実の形や付き方が異なる。
イヌカキネガラシの果実(長角果)は他のアブラナ科の花と同様に横に張り出す。
なお、長角果の幅は1mmほどしかないが、長さは10cm前後と非常に細長いのが特徴。

2012/4/19
散歩コースの多摩川の河原では、土手の道の際などで見かけるだけで、数は非常に少ないです。
写真を見ればわかるとおり、その果実がとにかく細長く、枝に見えてしまいます。


2013/3/21                 2013/3/21                 2014/4/14
2013/3/21 多摩川に向かう途中、幹線道路の街路樹の下で、イヌカキネガラシを見つけました。
かなり大きく育ち、特徴的な長角果を伸ばしています。
2014/4/14 今年も、同じ場所で咲いていましたので、アップで撮ってみました。

 
2013/4/1
多摩川の土手際でも、小さな株を見つけました。
やはり、土手の方では、数は少なくて、見つけるのに苦労しました。


カキネガラシ(Sisymbrium officinale)
<アブラナ目・アブラナ科・キバナハタザオ属>
 

 
アブラナ科キバナハタザオ属の一年草で、ヨーロッパ(地中海沿岸)原産の帰化植物。
日本では、北海道から九州にまで全国的に分布し、市街地の道端や空地に生える。
同属のイヌカキネガラシとは、花は似ているが、実の形や付き方が異なる。
カキネガラシの果実(長角果)は他のアブラナ科の花と異なり、茎にぴったりと張り付いている。

2012/5/8
散歩コースの多摩川の河原では、土手の道の際などで見かけるだけで、数は非常に少ないです。
写真を見ればわかるとおり、果実は茎に沿って付き、その細長い茎の先に小さな花が咲いています。


2013/5/8
今年も同じ場所で、大きく枝を広げて絡み合っているカキネガラシです。
この場所以外でも、土手の上の通路脇で、所どころにポツンと咲いているのを見かけます。


イヌガラシ(Sisymbrium officinale)
<アブラナ目・アブラナ科・イヌガラシ属>
 
アブラナ科イヌガラシ属の多年草で、日本各地で見られる。
日本以外では、朝鮮・台湾・中華人民共和国・インド・フィリピンに分布する。

2012/4/23
昨年も5月まで見落としていたイヌガラシですが、今年も見落としていました。
ただ、気が付くと結構あちらこちらで見かけます。


ミチタネツケバナ(Sisymbrium officinale)
<アブラナ目・アブラナ科・タネツケバナ属>

アブラナ科タネツケバナ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、全国に分布している。

2013/3/1
昨年に気付いていたのですが、撮影のタイミングを逸していたミチタネツケバナです。
花は、直径5mmにも満たない小さなもので、白い花弁が4枚、十字状に開きます。

 
2013/3/6
改めて、花の拡大撮影と、全体の撮影を行いました。
根生葉は、果期まで残り、根生葉の小葉には柄があります。
長角果は花茎に寄り添うように立ち上がり、上向きに付けます。

※ 良く似たタネツケバナは、果期に根生葉はなく、長角果は斜上し、途中から上向きに曲がります。

 
2013/4/1                        2013/5/10
4/1 ミチタネツケバナもかなり咲き上り、長角果の付き方がよく分かります。根生葉も残っています。
5/10 ミチタネツケバナの花は終わり、長角果も早いものは種を飛ばして枯れています。


2014/3/17                 2014/3/17                 2014/3/18
今年もあちらこちらでミチタネツケバナが花穂を伸ばし、花を咲かせ始めました。
それで、昨年から花を咲かせている、よく似たアキノタネツケバナと比較してみました。
最も違いが分かるのは、葉の小葉の形状ですが、花の形にも違いがあるようです。


アキノタネツケバナ(Cardamine autumnalis)
<アブラナ目・アブラナ科・タネツケバナ属>

   .
2014/3/17                2014/3/17                 2014/1/6
昨年から花を咲かせ続けていると思われるアキノタネツケバナです。詳細はこちらをどうぞ。

ミズタネツケバナ(Cardamine scutata var. latifolia)
<アブラナ目・アブラナ科・タネツケバナ属>

 
2014/4/29
日光東照宮の見学を終え、国道120号へ向かう途中の側溝の石垣で見つけたミズタネツケバナです。
詳細はこちらをどうぞご覧ください。



コハコベ(Stellaria media)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ハコベ属>

2014/2/26                  2014/2/26                 2014/3/7
ナデシコ科ハコベ属の越年草で、日本では全国的にみられる。
全世界に帰化植物として定着しており、北米やヨーロッパでは極普通の庭草である。
ミドリハコベに似ているが、いくぶん小型で、茎が暗紫色を帯びる所が異なる。
花弁は2つに深く裂けているので10枚に見え、雌しべの花柱の数が3本、雄しべの数は1〜7本。

2/26 多摩川への道路脇で見かけたコハコベです。
3月が近づくにつれ、花の数はどんどん増えてきました。



春に見られるナデシコ科コハコベ属、ミミナグサ属、ノミノツヅリ属の花の比較画像です。
大きさは正確ではありませんが、ほぼ同じ倍率になっています。
イヌハコベには花弁がありませんが、他は全て花弁の数は5枚です。


ミドリハコベ(Stellaria neglecta Weihe)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ハコベ属>
 
ナデシコ科ハコベ属の越年草で、日本では全国的にみられる。
アジア、ヨーロッパにも広く分布している。
花弁は2つに深く裂けているので10枚に見え、雌しべの花柱の数が3本、雄しべの数が5本以上ある。
また、ミドリハコベの名が示すように、茎もたいがい緑色である。
似たものにコハコベ(茎が紫色を帯びる)や、ウシハコベ(大型で、雌しべの花柱が5つある)がある。

2012/3/30
多摩川への道路脇の石垣の上、わずかな隙間に生えていました。
「春の七草(芹なずな御形はこべら佛の座すずなすずしろ)」のひとつで、「ハコベラ」のことです。
よく似たコハコベとともに「七草がゆ」の材料として使用されるようです。

※ 他のハコベの仲間との花の比較に関しては、こちらを参照ください。


2013/1/11                  2013/4/1                 2013/4/1
1/11 多摩川に向かう道端の石垣の上で、ミドリハコベが若芽を伸ばしていました。
まだ、弱弱しい感じで、わき芽を伸ばし始めたばかりのようです。
4/1 多摩川に向かう途中の幹線道路で、街路樹の根元でミドリハコベが花を付けていました。
全体が瑞々しい綺麗な緑色で、街路樹の木肌がそれを引き立てているようでした。


2014/3/19
多摩川に向かう道端で見かけたミドリハコベが、たくさんの花を付け始めました。
育った場所の日当たり具合によって、葉の色が異なり、日当たりが良いと黄色みが強く出るようです。


イヌコハコベ(Stellaria pallida)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ハコベ属>
 
ナデシコ科ハコベ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
見た目はコハコベに似るが、花弁ない点が異なる。
また、萼片の基部に紫色の斑点があることでも区別できる。
なお、萼片を開くことなく授粉してしまうものが多いようです。

2012/3/26
多摩川への道路脇で、コハコベらしいものがたくさん生えていました。
ただ、いつみても花が咲いているようには見えないので、どうしたのかと思っていました。
この日、気になってよく観察すると、萼片は開いていますが、花弁が見当たりません。
それで、改めて調べた所、花弁のないイヌコハコベと判明しました。

※ 他のハコベの仲間との花の比較に関しては、こちらを参照ください。

 
2013/4/25
イヌコハコベの花をアップで撮影してみました。
花弁がないので、萼片が緑の花弁のように見えます。

 
2014/3/17
イヌコハコベの花は閉鎖花ですが、たまに開いているものがあります。
それをあちらこちら探したのですが、半開きのものしかありませんでした。
ところがその中に、大きく開いて、花弁らしきものを開いているものがありました。
緑色の萼片の前に、歪んではいますが、淡緑色のものが5つ見えています。


オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ミミナグサ属>
 
ナデシコ科ミミナグサ属の2年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国に分布し、都市部では在来種と入れ替わってしまった。
日本在来種のミミナグサ(茎が暗紫色を帯びる)は、平地ではほとんど見られない。
世界的には、南北アメリカ、アジア、オセアニア、北アフリカと広範囲に分布している。

2012/4/18
ハコベに似ていますが、花弁の裂け方が浅く、花柄が短いので、花が密集していることで区別できます。
ハコベと違い、「七草がゆ」の材料にはなっていないようです(毒はありません)。

※ ハコベの仲間との花の比較に関しては、こちらを参照ください。


2013/3/6                 2013/3/12                 2013/3/14
3/6 多摩川への道路脇で、オオイヌノフグリの中から花茎を伸ばし、花を2輪咲かせていました。
3/12 オランダミミナグサも、オオイヌノフグリに負けないほど、花を咲かせました。
3/14 多摩川に向かう途中の街路樹の根元で、オランダミミナグサが小さな株になっていました。
まだ、花茎を伸ばし始めたばかりで、ちょっと奥手の株のようです。

 
2014/3/17                   2014/4/7    .
今年もオランダミミナグサが花を咲かせ始めました。その花をアップで撮影したものです。
2枚に見えるほど切れ込み深いコハコベやミドリハコベの花弁と比較すると切れ込みは浅いです。


ノミノツヅリ(Arenaria serpyllifolia)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ノミノツヅリ属>

2014/4/7                2012/3/28                2012/3/28
ナデシコ科ノミノツヅリ属の越年草で、ユーラシア原産。
見た目はコハコベに似るが、花弁が2つに割れない。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
ヨーロッパからアジア、アメリカ、アフリカにも分布する。

2012/3/28 多摩川への道路脇で、ハコベのような白い小さな花を付けている本種を見つけました。
昨年も、おそらく咲いていたものと思われますが、見過ごしていたようです。
花の形は、ハコベに似ていますが、花弁に切れ込みがありません。
それで、改めて調べた所、本種と判明したしだいです。
花は、直径が5mm程しかなく、一緒に写っているマメカミツレの花より小さいです。
なお、花弁は白色の5弁で、萼片も5個、オシベも5本で、中央のメシベは先端が3裂しています。
2014/4/7 花とつぼみを拡大したものです。

※ ハコベの仲間との花の比較に関しては、こちらを参照ください。

   
2014/4/7             2015/4/21             2015/4/21
ノミノツヅリの花は、数ミリ程しかありませんので、道端での拡大撮影はたいへんでした。
花の構造が分かるように拡大して、改めて撮り直したものです。


ツメクサ(Sagina japonica)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ツメクサ属>
 
2013/5/21                       2013/5/22
ナデシコ科ノミノツヅリ属の一年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、インド、チベット、ヒマラヤに分布する。
カタカナでは紛らわしいが、本種は漢字では「爪草」で、マメ科のシロツメクサなどは「詰草」。
本種は、細い葉を鳥の爪に見立てた名前であり、「詰草」はガラス製品の緩衝材として詰められていたのが由来。

多摩川への道路で、歩道のわずかな隙間に生えているツメクサです。
踏みつけに強いようで、人がよく通るような場所にも生えています。
ただ、写真を撮るには痛みがひどいので、道路脇の比較的状態の良いものを撮影しています。
花は、ノミノツヅリと良く似ていますが、直径は4mm程しかなく、一回り小さいです。
花弁は白色の5弁で、萼片も5個、オシベも5本で、中央のメシベは先端が5裂しています。


ムシトリナデシコ(Silene armeria)
<ナデシコ目・ナデシコ科・マンテマ属>

2013/5/7                 2013/5/7                 2013/5/23
ナデシコ科マンテマ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では北海道から四国、九州と全国に広く分布する。
海外でも、温暖な地域に広く分布する。
草丈は50cm程になり、葉は対生し、広披針形で基部は茎を抱く。
茎の頂部に円錐花序を出し、紅紫色の5花弁の花を密生させる。花弁は平開し、先は浅く2裂する。
花弁の付け根に1対の鱗片があり、花の中央で立ち上がって飾りのようになっている。
萼は紅紫色の筒状で、15mmほどある。オシベは10本あり、メシベは1本で花柱は3裂している。
茎上部の葉の下部に粘液が帯状に分泌されて、薄茶色になっている部分がある。
この部分に小昆虫が捕えられることがあるが、食虫植物ではないので消化吸収されることはない。
和名は、この小昆虫が捕えられることに由来するものである。

2013/5/7 多摩川への道路脇で、昨年から春の到来を待ちわびていたムシトリナデシコです。
春の訪れとともに、たくさんの茎を伸ばして、気の早いものでは花を付け始めていました。
2013/5/23 ムシトリナデシコも満開に近い状態で、群生している所では、ショッキングピンクに染まっています。
周りに咲いている花がほとんどないので、遠くからでも咲いているのが直ぐに分かります。


2015/5/19                2015/5/11                2015/5/11
左端の花の拡大写真では、花弁の基部にある1対の鱗片が良く見えています。
また、右端の茎の拡大写真では、分泌された粘液の帯状に付いているのが良く分かります。
ただ、私はこの部分に小昆虫が捕えられている所を見たことがありません。


スイセンノウ(Lychnis coronaria)
<ナデシコ目・ナデシコ科・マンテマ属>
 
ナデシコ科マンテマ属の越年草で、南ヨーロッパ原産の園芸植物。
全体に白い綿毛で覆われており、感触が表面起毛したフランネルに近いのでフランネルソウの別名を持つ。
耐寒性に優れ、関東以南では路地でも越冬可能。
草丈は60cmほどになり、直立して上部で分枝する。
葉は対生し、長楕円形で全縁。根生葉には葉柄があるが、茎葉は無柄。
茎先に直径3cm程の5花弁の花を付ける。花色は、紅紫色が多いが、白やピンクもある。

2015/5/21
多摩川へ向かう道路脇で、強烈なショッキングピンクの花を多数付けていました。
良く目立つ花なので、庭や公園などで見かけることがあります。
種で簡単に増えるので、一部では野生化しているとのこと。この個体もその可能性大です。









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