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おさんぽ録 野草編(春W)



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、季節を彩る野草です。

< トピック >

今回、新たに見かけた下記を追加しました。

ヒメウズ、シマツルボ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
キク目
キキョウ科(キキョウソウ)
キジカクシ目
アヤメ科(ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ)
キジカクシ科(シマツルボ)
ヒガンバナ科(ハナニラ、ニラ、ノビル、アリウム・ギガンチューム)
キンポウゲ目
キンポウゲ科(キツネノボタン、セイヨウオダマキ、ヒメウズ)
コショウ目
ウマノスズクサ科(ウマノスズクサ)
ショウブ目
ショウブ科(セキショウ)
ナデシコ目
タデ科(ヒメツルソバ、スイバ、ヒメスイバ、ギシギシ、エゾノギシギシ)
フウロソウ目
フウロソウ科(ヒメフウロ、アメリカフウロ)
フトモモ目
アカバナ科(ヒルザキツキミソウ、ユウゲショウ)
マツムシソウ目
オミナエシ科(ノヂシャ)
ユキノシタ目
ユキノシタ科(ユキノシタ)
ベンケイソウ科(オカタイトゴメ、マルバマンネングサ、メキシコマンネングサ)
リンドウ目
アカネ科(ヤエムグラ、ヒメヨツバムグラ、ハナヤエムグラ)
 
トクサ目
トクサ科(スギナ/ツクシ)
多摩川とその近隣の春の野草
和名インデックス


キキョウソウ(Triodanis perfoliata)
<キク目・キキョウ科・キキョウソウ属>
 
2012/5/16                  2012/5/23   .

キキョウ科キキョウソウ属の1年草で、北米原産の帰化植物である。
日本では、関東以西、四国、九州に分布する。
最初、閉鎖花のみ付け、その後、普通の花を付け、順次咲き上る。

2012/5/16 散歩からの帰り道、空き地でキキョウソウを見かけました。
キキョウ科の花であることは、花を見ればわかると思いますが、何せ小さいです(20mm前後)。
2012/5/23 以前、芝公園で見つけたときには、1本だけポツンと咲いていました。
しかし、前述の空き地では群落をつくっており、たくさん花が咲いていました。


2012/5/29
多摩川の河原でキキョウソウを見つけました。
ユウゲショウの中にまぎれていたので、今まで気がつかなかったようです。
2つの花が並んでいたので、比較のために一緒に撮ってみました。


2013/5/7               2013/5/9                 2013/5/24 .
5/7、5/9 今年もキキョウソウが、河川敷への途中の道端や河川敷などでちらほらと咲き始めました。
5/24 群生しているキキョウソウですが、これくらいの数になると、小さい花でも見栄えがします。

 
2015/5/20                       2015/5/20
キキョウソウは、雄性先熟です。雄性期にはメシベはこん棒状で、雌性期に3裂します。
≪左側≫ 雄性期:開花後数日以内の若い花では、メシベの柱頭がこん棒状で、オシベが展開しています。
≪右側≫ 雌性期:オシベは萎れ、成熟したメシベの柱頭は、3つに裂開し、反り返ります。


キツネノボタン(Ranunculus silerifolius)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ属>
 
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
日本では、本州から四国、九州に分布し、海外では朝鮮半島南部に分布する。
川や水田など、湿り気のある土地に生える。
有毒成分のラヌンクリンを含むため、誤食すると消火器に炎症を起こし、茎葉の汁ではかぶれを生じる。
セリなどと同じような場所に生育し、葉も似ているところもあるので、間違って採取しないよう注意が必要。

2013/4/23
多摩川の土手を散歩中、土手のハマダイコンに交じって、キツネのボタンが1株花を付けていました。
キツネのボタンは、田の畔などでよく見かける植物です。
それが、湿り気の多いとは言えない土手の則面で生育していたのは意外でした。
周りにハマダイコンが密生しているので、適度な湿り気があったのかもしれません。


セイヨウオダマキ(Aquilegia valgaris)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・オダマキ属>

キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、ヨーロッパ原産の園芸品種。
茎は数十cm程になり、真っ直ぐに伸びた茎の先に十輪程の花を下向きにつける。
萼片は広卵形で大きく開き、花弁は円筒状にまとまってつく。
その花弁の基部から、距が萼の間から角のように突き出している。
和名は、この花の形が麻を紡いだ糸を巻く苧環に似ていることに由来する。
元の花色は青紫色だが、白、ピンク、赤紫、黒紫色とバラエティに富んだ花色のものがある。
なお、最近は北米産の大輪の品種との交配種が、セイヨウオダマキとして出回っている。
果実は袋果で、先のとがった筒を5本束ねたような形で、上を向いて付く。
プロトアネモニンを含むため全草が有毒で、皮膚炎、胃腸炎、心臓麻痺などの症状が出るので要注意。

2014/5/8
多摩川への道路脇の公園で見かけたセイヨウオダマキです。
青紫色のものと、ミヤマオダマキのように花弁の先が白くなるものが咲いていました。
その独特の形状の花は、一度見ると忘れることはないでしょう。


セイヨウオダマキのツボミ、開花した花、果実です。
ツボミの時から花弁の距は、萼片の間から飛び出しています。
果実の形状も、向きは逆ですが、ツボミの形に似ていますね。


ヒメウズ(Semiaquilegia adoxoides)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・ヒメウズ属>

キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草で、在来種。
ヒメウズ属は1属1種で、学者によってはオダマキ属に分類される。
日本では、本州の関東以西、四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
地下に長楕円形の塊茎を作り、その先から根出葉と花茎を出す。
茎は30cm前後までになり、細くて軟毛があり、上部で分枝する。
根出葉は長い葉柄があり、1回3出複葉で、小葉は2から3裂する。
茎葉は少なく、上部になるほど葉柄は短くなる。枝先に下向きに直径5o程の花を付ける。
花弁に見えるのは萼片で、長さ5o程の長楕円形で、淡紅紫色。
その内側に淡黄色の花弁があり、下部は筒状で、極短い距がある。
オシベは10本前後、メシベは2〜4本あり、袋果は上向きに付く。
花の特徴はオダマキ属とほぼ同じであり、そのため、オダマキ属に分類されていた。
しかし、距は無いに等しいくらい短いことから、ヒメウズ属に分離されたが、学者によって扱いは異なる。

2014/5/8
いつも散歩のときに通る道端で、小さく華奢な花を見つけました。
花は全て下向きに咲いていたので、無理やり上に向けて撮ったのが、中央の写真です。
後で、写真を拡大したとき、距は短いもののオダマキに近い形状をしています。
それで、オダマキの仲間を調べて本種と分かりました。
しかし、属名がオダマキ属であったり、ヒメウズ属であったり、バラバラです。
さらに調べていくと、上記のように学者によって分類が異なるためと分かりました。


ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)
<キジカクシ目・アヤメ科・ニワゼキショウ属>
 
2012/5/8                        2012/5/10
アヤメ科・ニワゼキショウ属の1年草。北米が原産地の帰化植物。
日本では痩せ地に普通に見られる。

5/8 河川敷の草むらでも、あちこちで咲いているのを見かけるようになりました。
見かけるのは、花色が赤紫のものばかりですが、白色のものもあるようです。
ただ、どちらの花色でも、中央部は黄色です。
5/10 花色が、青味がかったものを見かけました。
青味がかったものは、オオニワゼキショウとの雑種だそうです。

 
2012/5/16                       2013/5/7
2012/5/16 河川敷で、まとまって咲いている一角を見つけました。
これくらいまとまっていると、かなり目立ちますね。
2013/5/7 今年も、ニワゼキショウがあちらこちらではなをつけはじめました。
周りに他の野草がない空き地で、数株、ニワゼキショウが咲いていました。
花の形からはアヤメ科とは思えませんが、この葉の形を見れば納得できます。


2015/5/19
河川敷のニワゼキショウですが、さいている所は極限られた場所だけです。
その花が今年も咲いていました。株としては以前よりは大きくなっているようです。


オオニワゼキショウ(Sisyrinchium iridifolium var. laxum)
<キジカクシ目・アヤメ科・ニワゼキショウ属>
 
2013/5/9                        2012/5/22
アヤメ科・ニワゼキショウ属の1年草。北米が原産地の帰化植物。
日本では、ニワゼキショウと似た痩せ地に普通に見られる。
そのため、両者が混生している場合もある。

多摩川への道路脇の木陰でオオニワゼキショウが小さな花を付けていました。
花は、淡青色でニワゼキショウより小さく、果実は直径約5mmとニワゼキショウより大きいです。
なお、ニワゼキショウと異なり、内花被片とが外花被片の大きさが異なります。


2012/5/10
オオニワゼキショウの株はかなり大きいですが、花が小さめなので遠目では目立ちません。
そのため、昨年は完全に見落としていました。


ニワゼキショウとオオニワゼキショウ

 
  ニワゼキショウ                オオニワゼキショウ
ほぼ同拡大のニワゼキショウとオオニワゼキショウの花と果実の比較です。
花色の違いもありますが、内外花被片の大きさの差異の違いや、果実との相対的な差が分かります。

 
  ニワゼキショウ                オオニワゼキショウ
混生している同じ場所を、ニワゼキショウとオオニワゼキショウにピントを合わせて比較したものです。
両者にピントを合わせることができなくて、苦肉の策です。
上の花の大きさの差異をこの写真で納得いただけると思います。

ニラとは同じユリ科ですが、属は異なるので花は上記のように全く異なります。

 
ニワゼキショウとオオニワゼキショウが混生している所です。
右の広範囲を写した写真で、白い大きな花はシロツメクサで、小さな花がオオニワゼキショウです。



シマツルボ(Ledebouria cooperi)
<キジカクシ目・キジカクシ科・ツルボ亜科・レデボウリア属>
 
キジカクシ科レデボウリア属の多年草。原産地はアフリカ南部。
学名のレデボウリア・クーペりと記されている場合もある。
草丈は15cmくらいまでになり、線形の葉に赤褐色の縦縞が入るのが特徴。
花期は4月〜6月で、総状花序を出し、紅紫色の花を多数付ける。花弁は6枚。

スキラ属に分類されていたこともあるが、現在はレデボウリア属。
そのため、「スキラ・クーペり(Scilla cooperi)」と表記されていることもある。
なお、縦縞ではなく、豹紋柄のソシアリスという種類もある。

2016/4/25
以前から、縦縞のある葉だけが出ているのが気になっていました。
その葉の根元に花が咲いているのに気が付き、写真を撮って後で調べました。
調べたのですが、シマツルボという和名は直ぐに分かったのですが、学名がいろいろです。
その後、調べて行く内、スキラ属からレデボウリア属に変わったことが分かりました。
そのため、学名は"Ledebouria cooperi"としています。


ハナニラ(Ipheion uniflorum Raf.)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ギリエシア連・ハナニラ属>

ヒガンバナ科ハナニラ属に属する多年草。最近のAPG植物分類体系ではヒガンバナ科に分類される。
アルゼンチン原産の帰化植物。花の形からベツレヘムの星の別名がある。葉にはニラのようなにおいがある。

2012/4/5
春になると花壇や道端など、あちこちで見かける花の1つです。
この春の一時期だけ、葉や花を見ることができ、その後は地上部は消えてしまいます。
はじめ、名前が分からなかったのですが、ニラの花を調べていて、気が付きました。
花色は、ほとんどは白っぽい薄紫ですが、たまに色の濃いものも見かけます。

 
2013/3/14
多摩川の土手で、1ヶ所、ハナニラが花を咲かせている所がありました。
誰かが植えたわけではなさそうですが、人出で持ち込まれたものと思われます。


ニラ(Allium tuberosum)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ネギ連・ネギ属>


2008/9/15
ニラの花(蕾)を野菜の「花にら」として販売していますが、全くの別物です。
ニラとは同じユリ科ですが、属は異なるので花は上記のように全く異なります。



ノビル(Allium macrostemon)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ネギ連・ネギ属>

2012/5/16                 2012/5/16                 2012/5/23
ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、日本も含め、東アジアに広く分布する。
日本では、北海道から沖縄まで、全国で見られる。

5/16 散歩コースの多摩川の河川敷では、土手に見られますが、他の草にまぎれているので見つけにくいです。
見つけたノビルでは、花は咲いておらず、いくつか蕾は見られるものの、多くはムカゴになるようです。
ノビルでは、蕾の状態からムカゴに変わってしまうものが多いそうなので、花を見るのは難しそうです。
5/23 色の付いたノビルを見かけました。どうやら全てムカゴになっているようです。


2013/5/14                2013/5/17                  2013/5/27
5/14 今年は、ノビルのツボミらしきものが付いた個体を見かけました。
昨年は見られなかったノビルの花が見られるかもしれません。
5/17 ノビルの花が咲いていました。白い花弁の先端が紅紫色を帯びています。
5/27 たくさんの花が咲いているものがありました。花弁の中央に紫の線が入っています。


2013/5/27                2014/5/29                  2014/5/29
5/27 今年は、ツボミを付けたノビルがあちらこちらで見られました。
この写真は特にツボミが多かった個体で、十数個のツボミが付いています。
5//29 この日、風もなかったので、その開花している所をアップで撮影できました。
白地に淡紫色の葯や花弁の中心を走る淡紫色の線状の模様が端正な感じを与えます。


アリウム・ギガンチューム(Allium giganteum)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ネギ亜科・ネギ連・ネギ属>
 
ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、ヨーロッパ、アジア、地中海沿岸が原産地。
観賞用の1m以上になる大型のネギ属で、花が咲くころには根元の葉が枯れる。
花茎の先に紅紫色の小さな花が密集した直径10〜20cmの花序を付ける。

2014/5/30
毎年、道路脇の公園で、この頃に目を楽しませてくれていた大きなネギ坊主です。
長い花茎の先に直径が20cm近い、紅紫色の花を無数に付けているので、とにかく目立ちます。
ちょうど満開になっていたので、アップで撮ってみました。花の特徴はノビルなどと同じですね。


ウマノスズクサ(Aristolochia debilis)
<コショウ目・ウマノスズクサ科・ウマノスズクサ属>

ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の多年生つる植物。
日本では関東以南で見られるが、数はそう多くはない。
日本以外では、中国に分布している。

2013/3/29
昨年、多摩川に行く途中の幹線道路の中央分離帯に咲いていたウマノスズクサが、今年も芽を出しました。
分離帯の植栽、ツツジの葉の間からつるの先端が何本か顔を出しています。

 
2013/4/12                      2013/4/25
4/12 ウマノスズクサのつるが何十本もニョキニョキと立ち上がって、絡み合っています。
4/25 さすがに自立できなくなり、互いに絡み合ったまま倒れ込んでしまいました。
ほとんど目立つ葉はなかったのですが、葉も開き始めています。
満開のヒラドツツジが、上で絡み合っているウマノスズクサを邪魔そうにしています。

 
2013/5/7
ウマノスズクサも、かなり葉が大きくなり、夏の姿に近くなってきました。
しかし、まだ、ツボミは確認できません。


セキショウ(Acorus gramineus)
<ショウブ目・ショウブ科・ショウブ属>
 
ショウブ科ショウブ属の多年草。
日本では、本州から四国、九州に分布している。
海外では、中国やベトナムにも分布している。
3月〜5月に10cm前後の肉穂花序を出すが、ショウブと形態は似ている。

2013/4/19
多摩川への道路脇で見かけたセキショウです。
拡大写真に2本の肉穂花序が見えていますが、手前が咲きはじめで、奥が花後のものです。
咲き始めでは、淡黄緑色の子房と淡黄色の花被片がきれいです。
花後には、子房の色が濃くなり、大きく育ち始めており、花被片は茶色くなっています。

菖蒲湯に使われるショウブ(根茎に芳香がある)同様、セキショウにも芳香があります。
そのため、蒸し風呂の床にセキショウを敷いて、芳香(鎮痛効果があるテンペルを含む)を立ち上らせて利用します。
また、根茎は薬草として、神経痛や痛風の治療に使用されているそうです。


ヒメツルソバ(Persicaria capitata)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イヌタデ属>
 
タデ科イヌタデ属の多年草で、ヒマラヤ原産の帰化植物。
春、5月頃から秋まで花を付けるが、真夏には花を付けない。ピンクの小花が球形に密集して付く。

2012/4/24
ツタバウンラン同様、道端の端の方で蔓を伸ばして広がっています。
ツタバウンランより花の数が多いので、よく目立ちます


2013/4/22                 2013/4/22                 2014/4/8
昨年末からなんとか残ったものも、枯れたものがあります。
そのようなヒメツルソバですが、春になって新芽を伸ばし、花を咲かせていました。


スイバ(Rumex acetosa)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>
 
タデ科ギシギシ属の多年草で、広く日本に分布している。
世界的にも、北半球の温帯に分布している。
雌雄異株で、葉には酸味があり、スイバ(酸い葉)の名前の語源になっている。
花期は、ギシギシよる1ヶ月程早く、茎の中程の葉には柄がなく、茎を抱くことで区別可能。

2012/5/7
多摩川の河原では、土手の則面でよく見られ、ギシギシより早く花茎を伸ばします。
スカンポの名で呼ばれる地方もあるそうですが、一般にはスカンポはイタドリの方言名のようです。
春先、新芽を山菜として、イタドリと同じように食べます。
ただし、シュウ酸を多く含むため、大量に食べると中毒を起こす恐れがあります。

 
2013/4/12                 2013/4/17
今年も早々と花茎を伸ばし花を付け始めたスイバの雄株です。
花弁のように見えているのは6個の萼片で、オシベも6個あります。

 
    2013/4/26                  2013/5/14
スイバの雌株です。濃い赤紫に見えているのは糸状のメシベです。
6個の萼片の内、内側の3個の萼片が花後に全縁の翼状に広がり、3稜形の痩果を包みます。
なお、ギシギシと異なり、翼状に広がった萼片には、瘤状のふくらみはありません。

 
2013/4/18                        2013/4/26
4/18 右の茶色っぽいのがスイバの雄株で、左の緑色のものがギシギシです。
ギシギシの茎の中程の葉には柄があるのが分かると思います。
4/26 スイバの葉の付き方で、茎の途中の葉には柄がなく、茎を抱いているのが分かると思います。
このように、茎の中程の葉の付き方で、両者を区別する事もできます。


ヒメスイバ(Rumex acetosella)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>

     .
タデ科ギシギシ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
世界的にも、北半球の温帯に広く分布している。
スイバ同様に雌雄異株で、葉には酸味(シュウ酸を含む)があり、花期もほぼ同じ。
高さは大きくても50cm程で、スイバの半分ほどしかない。

2013/5/1
参考までに、鎌倉の山中で見かけたヒメスイバを掲載します。
かなりの数が群生していましたので、群生地が赤く染まって見えました。
ただ、後で調べた所、見かけた場所で撮影したのは雄株のみでした。



ギシギシ(Rumex japonicus)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>
 
タデ科ギシギシ属の多年草で、広く日本に分布している。
スイバと異なり、同じ株に両性花と雌花をつける。茎や花が赤味を帯びない点でスイバと区別できる。
茎の途中の葉の付き方や、痩果を包む萼片に瘤状のふくらみがあるかどうかでも区別できる。

2012/5/11
多摩川の河原では、土手の則面にスイバと混じってよく見られます。
一般に、スイバより大型になり、茎の節々に緑色の花を輪生して付け、果実を結ぶ頃には隙間がなくなります。
スイバ同様、若芽は山菜として食用となります。

 
      2013/3/5                 2013/3/11
3/5 3月の初めには、まだ、葉を大きく広げているだけでした。
3/11 1週間ほど経ちましたが、大きな花茎が立ち上がり始めていました。

 
2013/4/18
ギシギシも茎を大きく伸ばし、たくさんの総状花序をだし、淡緑色の花が輪生しています。
ただ、花はまだ固く、開花にはもう少し時間が必要なようです。

 
2013/5/9
ギシギシの淡緑色の花が、咲き始めました。
左の上部の花はまだツボミの状態ですが、右の下部の花はしっかりと開花しています。
萼片は6個ありますが、内側の3個が大きく、花後に翼状になり、3稜形の痩果を包みます。

 
2013/5/21                  2013/5/23
5/21 ギシギシの翼状に広がり、中央に瘤状の膨らみがある萼片が特徴です。
5/23 鈴生りの痩果を付けたギシギシです。最初は緑色ですが、熟すと褐色になります。


エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>
 
     2013/4/18                 2013/4/23
タデ科ギシギシ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本を含むアジア、北アフリカ、オセアニア、南北アメリカに広く移入分布する。
花穂は緑色のギシギシと異なり、赤褐色で細長い。
痩果を包む萼片には、ギシギシ同様に瘤状のふくらみがあり、縁にとげ状の突起がある点が異なる。

2012/5/11
多摩川の河原で、土手の則面で見かけ当初は、スイバかと思っていました。
果実の萼片にあるとげ状の突起を見て、エゾノギシギシと分かりました。

 
2013/5/7
果実の拡大写真ですが、長い舌状の萼片の縁に長いとげ状の突起を確認できます。
右の写真は、左手前のエゾノギシギシと右奥のギシギシのツーショットです。
両者の色の違いや、果実の形状の違いが分かると思います。


ヒメフウロ(Geranium robertianum L.)
<フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属>
 
フウロソウ科フウロソウ属の一年草で、在来種。
日本では、伊吹山など限られた地域に分布する。
海外では、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの北半球の温帯域に広く分布する。
しかし、近年、観賞用のものが、北海道や本州で帰化している。
草丈は40cm程前後で、茎や葉柄には腺毛がある。
全体に特有の匂いがあり、これが塩を焼いたときの匂いに似ていることから、シオヤキソウの別名がある。
葉幅は7cmほどになり、3全裂し、裂片は細かく分裂する。葉は対生し、花期が終わると紅葉する。
花期は5月〜8月で、花径は15mmくらい、花弁は5枚、オシベは5本。
花色は淡紅紫色から赤紫色で、花弁に濃い2本のすじがある。
また、葯の色には、赤、淡紅紫色、黄の3種類がある。

2012/4/24
さて、資料によると伊吹山など一部の山間部でのみ自生と書かれています。
しかし、この写真のヒメフウロらしきものは、多摩川に出るまでの道端や庭に植えられているのが少なからず見られます。
写真で比較する限り、花や葉の特徴は一致しており、同じものにしか見えませんが、同種かは不明です。


2012/7/3
花も盛りを過ぎ、葉も赤く染まったヒメフウロを見かけました。
2ヶ月ほど前とは、かなり趣が異なります。
まだ、花は咲き続けていますが、葉が少なくなり、果実が多くなりました。

 
2013/4/19
今年も、昨年と同じ場所でヒメフウロが花を咲かせていました。
咲き始めたばかりで、まだ、初々しい感じがします。


2016/4/8
今年も、同じ場所でヒメフウロが花を咲かせていました。
今まで、ツボミの写真がなかったので、ツボミと共に花もアップで撮り直しました。
ツボミには、長い毛がまばらに付いています。

 
2016/4/25
上の写真を撮った場所より少し奥まった所に、ヒメフウロの大きな株があることに気が付きました。
目の前しか見ていなかったのでしょう。こんな大きな株を見過ごしていたとは。


アメリカフウロ(Geranium carolinianum)
<フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属>

2012/5/8                 2012/5/8                 2012/6/1
フウロソウ科フウロソウ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
最近では、広く日本全体に分布しており、道端などでよく見かける。
草丈は、30〜40cm程度で、茎、葉柄、花柄と全体に白い軟毛がある。
葉は円形で5深裂し、裂片はさらに細かく分裂する。
花期は4月〜6月で、花は、葉腋から花柄を伸ばし数個付く。
花径は8mm前後で、花弁と萼片は5個で、オシベは10本で、メシベを囲むように付く。

2012/5/8 写真では、花が大きく見えるかもしれませんが、実際は、1cmにも満たない小さな花です。
そのため、道端で咲いていても、あまり目立ちません。
写真のものは、石垣の上に生えていて、ちょうど目線が合ったので気づいたものです。
ゲンノショウコなどに似ていますが、葉の切れ込みが大きく、花も小さいので区別できます。
2012/6/1 久しぶりに見ると、花はすっかり終わり、果実になっていました。
果実は、成熟すると真っ黒になるようです。


2012/12/27
昨秋に芽吹いて、春を待っているアメリカフウロです。


2013/4/18
すっかり大きな株になり、たくさんの花を付けていました。
一緒に写っている青い小さな花は、キュウリグサです。
アメリカフウロも直径10mm程の小さな花ですが、キュウリグサは直径2mm程しかありません。

 
2014/5/20
昨年見かけた大きな株ですが、気が付けば花は終わり、たくさん結実していました。
中には、既にはじけて種子を飛ばしたものも見受けられます。
右の写真の右側で、くるっとカールしているのがそうで、下部が裂けて丸まるときに種子を飛ばします。

 
2015/5/20
今年も完熟して黒くなった果実がたくさん付いていました。
試しに、その1つに触ってみたところ、くるっと弾けて種子を飛ばしました。
上の写真は、その前後の様子です。巻き上がったさやの中が空っぽになっています。


ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
 
2013/5/9                        2012/5/16
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、北米が原産地の帰化植物。
観賞用に輸入されたものが野生化し、各地で見かけるようになった。

河川敷のゴルフ場脇で咲き始めているのを見かけました。
近くに花壇らしきものがありますので、以前、植えられたものが広がって行ったものと思います。
ユウゲショウと比較すると、花色は淡くなるものの花が大きい(50mm前後)ので、よく目立ちます。
ユウゲショウ同様、昼間に花を咲かせますので、この名が付いています。

 
2012/5/11
一般的には、ピンクの花が多いのですが、たまに白花の物があります。
このゴルフ場脇にも、1株だけ白花を付けていました。
昨年(2012年)はきれいに咲いていたのですが、今年は咲く前に除草されてしまい、見れませんでした。


ユウゲショウ(Oenothera rosea)
<フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属>
 
アカバナ科・マツヨイグサ属の多年草で、南米から北米南部が原産地の帰化植物。
現在は、世界中の温暖な地域に広く分布している。

2013/4/19
多摩川への道路脇でユウゲショウが花をほころばせ始めていました。
花は小さめですが、目立つ花色なので、目に付きます。
写真のように根元でよく分枝して、大きな株になります。

※ 左の写真で花の横の細い茎はキュウリグサです。

 
2013/4/22                        2013/4/26
ユウゲショウの花が、あちらこちらで見られるようになってきました。
ユウゲショウの花のアップです。直径15〜20mm程で、淡紅色の4弁花です。
メシベは、先端が花弁と同じ淡紅色で4裂し、オシベは8本あります。


ノヂシャ(Valerianella locusta)
<マツムシソウ目・オミナエシ科・ノヂシャ属>

オミナエシ科ノヂシャ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、北海道から四国、九州に分布している。
冬にはロゼットを形成し、翌春に非常に小さな花を多数付ける。

2012/4/25
ヨーロッパでは、今でもサラダ用に栽培されているそうです。
名前は、野に生えるチシャ(レタスやサラダ菜のこと)から来ているようですが、キク科のチシャとは別科です。

 
2013/4/12                       2013/4/17
今年も河川敷の道路脇に、ノジシャが大きな群落をつくり、大量の花を咲かせています。
極めて小さな白い花なのですが、さすがにこれくらい群生すると花が咲いているのが分かります。


2014/4/17                 2014/4/17                 2014/4/22
今年もノジシャが一斉に花を付け、道路脇をまだらに白く染めていました。
花がもっと大きければ、真っ白になるのでしょうが、2mmにも満たない花なので、部分的に白くなる程度です。
その小さな花を、接写系で強拡大してみました。


ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)
<ユキノシタ目・ユキノシタ科・ユキノシタ属>
 
ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑の多年草。
日本では、本州から四国、九州に分布し、海外では中国に分布する。
5月〜7月頃に開花するが、5弁花の下2枚が白くて大きくて、上3枚は淡紅色で小さく、赤い斑点がある。
そのため、白いハの字型の花が多数咲いているように見える。

2013/4/12
多摩川への途中でフキがたくさん生えている脇で、ユキノシタが少し群生していました。
春になって、若葉を一斉に出し始めたようで、若々しい葉がその一帯を埋めていました。
ただ、日当たりの加減か、場所によって葉の色が微妙に異なります。

 
2013/5/24                       2013/5/27
フキの葉に隠れていたので、ユキノシタの花が咲いているのに気が付いていませんでした。
下側の白い2枚の花弁が見えて、気が付きました。

 
2013/5/27                       2013/5/15
ユキノシタの花は、下側の2枚の白い大きな花弁と、上側の3枚の赤い斑点のあるピンクの花弁の5枚です。
写真を整理していて気付いたのですが、上側のピンクの花弁が4枚ある奇形の花がありました。
普通の花より、気持ち華やかに見えます。


オカタイトゴメ(Sedum japonicum subsp. oryzifolium var. pumilum)
<ユキノシタ目・ベンケイソウ科・センペルビヴム亜科・セダム連・マンネングサ亜連・マンネングサ属>

2012/5/30                 2012/6/25                 2012/7/3
ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、原産地不明の帰化植物。
タイトゴメよりいくぶん小型で市街地に多い。

2012/5/30
多摩川に行く途中の道端で見かけました。数的には、メキシコマンネングサよりも多い気がします。
海岸に生えるタイトゴメに対して、内陸部に多いことから<オカ>タイトゴメとされたようです。
おしべは10本あり、先端の葯(やく)も黄色です。


 2013/5/29                2013/6/18               2014/6/9
多摩川へ行く途中の道端の所どころで、オカタイトゴメの花が見られます。
場所によって、咲く時期がずれていますので、1ヶ月以上、あちらこちらで楽しめます。
なお、左の写真で、細い葉と白い花は、ツメクサです。

 
2014/6/26
オカタイトゴメの花もそろそろ終わりに近づいています。
花数が減り、結実している星型の果実が目に付きます。


マルバマンネングサ(Sedum makinoi)
<ユキノシタ目・ベンケイソウ科・センペルビヴム亜科・セダム連・マンネングサ亜連・マンネングサ属>
 
ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
花茎は基部で分枝し、這って広がり、先は斜上して、厚みのある葉を対生する。
茎頂に集散花序をだし、小さな黄色の花を密につける。花弁は5枚。

2012/7/3
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
既に花は終わっており、薄茶色の花弁の名残のようなものが付いています。
マンネングサの仲間ではないかと思ったのですが、花が分からないので同定には至りませんでした。

 
2013/6/28
昨年見かけて同定できなかった事を思い出し、急いで確認に行きました。
が、時すでに遅しで、花は終わってしまっていました。ただ、良く見ると数輪残っていました。
花の特徴から、やはりマンネングサの仲間と分かりました。
改めて調べ直し、葉が対生している点から本種としました。

 
2013/8/14
葉が対生といっても、花の写真では分かりにくいので、改めて撮り直しました。
花後に、新しい花茎を伸ばし始めていましたので、葉のつき方が分かりやすいと思います。


2014/4/18                 2014/4/18                 2014/5/7
4/18 春になって、若葉を伸ばし始めたマルバマンネングサです。まだ、ツボミは見られません。
5/7 花茎が伸びて、ツボミらしきものが見られるようになりましたが、咲くのはまだ少し先のようです。


  2014/6/4                 2014/6/3                2014/6/3
マルバマンネングサの開花が始まっていました。2年越しで、やっと確認できた開花をです。
まだ、ツボミが多く、三分咲きといったところですが、直ぐに満開になるでしょう。
開花直後のオシベの葯は赤っぽい色をしていますが、葯が開いて花粉が出てくると黄色くなるようです。


メキシコマンネングサ(Sedum mexicanum)
<ユキノシタ目・ベンケイソウ科・センペルビヴム亜科・セダム連・マンネングサ亜連・マンネングサ属>

ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、日本では関東以西、九州、四国に分布している。
帰化植物ではあるが、原産地ははっきりしていない。

2012/5/8
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
特徴的なのは、花序が傘状に広がり、五芒星のように見えることです(枝の数は5本とは限りません)。
そのため、1つの花は小さいけれども、見た目が大きく感じ、目立ちます。
おしべは10本あり、先端の葯(やく)は赤茶色でアクセントになっています。


マンネングサ属の花

   .
   オカタイトゴメ           マルバマンネングサ          メキシコマンネングサ
マンネングサ属の花を比較のために並べてみました。
良く似ていることが分かると思いますが、やはり、微妙に異なる部分があります。
もちろん、花以外の部分での違いが大きいので、この3種は、その違いで識別は可能です。



ヤエムグラ(Galium spurium var. echinospermon)
<リンドウ目・アカネ科・ヤエムグラ属>

2013/1/11                     2013/4/25
アカネ科ヤエムグラ属の越年草で、日本では、全国的に分布している。
海外では、東アジア、ヨーロッパ、アフリカにも分布し、史前帰化植物とされる。
名前の通り、葉が6〜8枚輪生する。なお、冬季の葉は、幅広で、光を効率よく受けられる。
茎には下向きの小さな刺があり、果実にも先の曲がった粗い毛がある。俗にいうひっつき虫の1つ。

2013/1/11、4/25
多摩川への道路脇で見かけたヤエムグラです。
冬季(1/11)に撮影したものと春季(4/25)に撮影したものを比較のために並べてみました。
両者の葉の形の違いが分かると思います。春季のものも、根元に冬の名残が残っていますね。


  2013/4/8                 2013/4/22              2013/4/22
多摩川への道路脇でヤエムグラが花を咲かせていました。
花は、直径数mm程しかなく、花色も緑がかった白色なので、よく見ないと分かりません。
私も、最初、気が付かなくて、かなり開花が進んでから気付きました。


2014/4/7                 2014/4/14                2014/4/14
ヤエムグラの花をアップで撮り直してみました。
今度は、オシベやメシベの様子も分かるようになりました。


ヒメヨツバムグラ(Galium gracilens)
<リンドウ目・アカネ科・ヤエムグラ属>
 
アカネ科ヤエムグラ属の多年草で、日本では、本州、四国、九州に分布している。
名前の通り、葉が4枚輪生する。ヨツバムグラに似て、葉が細くて小型であることが名前の由来。
茎は基部で分岐して斜上し、草丈は数十cmになるが、非常に細くて繊細。
茎の先や葉腋から長めの花序を出し、淡緑色から白色の2mmに満たない小さな花を数個つける。

2013/5/7
多摩川への道路脇の桜の木の下で見かけたヒメヨツバムグラです。
日陰で育った個体なので、元々弱弱しいのがさらに弱弱しく感じるほど細くて華奢です。
日陰でうす暗いため、手持ちで写真を撮るのに苦労しました。
なんとか拡大写真を撮りたかったのですが、手ぶれして全滅でした。

 
2013/5/9
一昨日のリベンジで、接写を試みました。
しかし、うす暗いので、やはり手持ちで手ぶれを起こし、何とか形が分かるものが1枚撮れました。
花色は、白に近い色で、花冠が4裂しているのが分かりますが、オシベやメシベは判別できません。


ハナヤエムグラ(Sherardia arvensis)
<リンドウ目・アカネ科・ハナヤエムグラ属>
 
アカネ科ハナヤエムグラ属の1年草で、ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア原産の帰化植物。
国内では、北海道、本州、四国に分布する。
茎は基部からよく分岐し、地表を這って広がり、先の方で数十cmに立ち上がる。
葉は、6枚前後で輪生し、枝先に8枚の苞葉に囲まれた花序を付ける。
花は、直径数mmほどの淡紫色で、花冠は4裂する。オシベは4本、メシベは1本。

2013/5/21
多摩川への道路脇で、薄紫の小さな花を見つけました。
葉の付き方などからヤエムグラの仲間と分かりました。
後で調べて、ハナヤエムグラと分かりましたが、見つかったのが1960年代で、まだ、多くはないようです。
見かけた場所に1株だけ咲いており、それ以外の場所では見かけません。

 
2013/7/2
多摩川への道路脇でアカバナルリハコベを見かけ、その写真を撮っていて、本種に気付きました。
春先に見かけた株が枯れて以来、見ることがなかったのですが、ひょんな所で再会です。
この場所では、周りに小さな株がいくつかありました。


スギナ(ツクシ)(Equisetum arvense)
<トクサ目・トクサ科・トクサ属>

トクサ科トクサ属の多年草で、北半球に広く分布しており、日本でも全国に分布している。
浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂するため、取り除くのが非常に困難な雑草である。
春に、ツクシ(胞子茎)をだし、胞子を放出する。

2012/4/6
土筆とは、スギナの胞子茎であり、早春にスギナに先立ってニョキニョキと顔を出します。
散歩ルートの多摩川では、土手の則面にもちらほらと顔を出しています。
たくさん採れると、佃煮にするのだけれど、土手ではそれほど多く見かけません。

 
2013/3/21                       2013/3/28
3/21 多摩川への道路脇の空き地で、ツクシがたくさん出ている所を見つけました。
3/28 1週間の間隔を開けて同じ場所を撮影しましたが、成長の度合いが分かると思います。


2015/3/31
上の写真と同じ場所ですが、今年はツクシの数が一段と増えたように思います。
見渡す限り、そこらじゅう、ツクシだらけといった感じでした。

 
2013/3/29                      2013/4/12
3/29 多摩川のツクシもすっかり伸び切って、胞子も散ってしまっています。
スギナも、かなり成長してきていました。
4/12 すっかりツクシは消えてしまい、スギナが大きく成長しています。


2014/4/7            2014/4/8             2015/4/3
2014/4/7 上部の胞子嚢床は開いていませんが、下部のものは開いて胞子を放出した後のようです。
2014/4/8 全ての胞子嚢床が開いていますが、胞子は未放出のため、胞子嚢が緑っぽく見えています。
2015/4/3 胞子嚢床が完全に開き切り、胞子嚢も白いので胞子は放出された後のようです。









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