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おさんぽ録 野草編(春X)



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、季節を彩る園芸品種(逸脱したものも含む)などです。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の野草を追加しました。

コンニャクの若葉



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
アオイ目
アオイ科(ゼニアオイ、タチアオイ)
オモダカ目
サトイモ科(カラスビシャク、コンニャク、ショクダイオオコンニャク)
キジカクシ目
アヤメ科(シャガ、イチハツ、ジャーマンアイリス、アヤメ、ダッチアイリス、ヒメヒオウギなど)
ススキノキ科(ヘメロカリス・ステラデオロ)
ヒガンバナ科(スノーフレーク、タゼッタスイセン、タイハイスイセン、アッツザクラ、ムスカリなど)
ラン科(シラン)
 
ハラタケ目
ナヨタケ科(ヒトヨタケ)
多摩川とその近隣の春の野草や園芸品種
和名インデックス


ゼニアオイ(Malva sylvestris var. mauritiana)
<アオイ目・アオイ科・アオイ属>
 
アオイ科アオイ属の2年生草本で、地中海沿岸が原産の帰化植物。
日本では、園芸品種として全国で栽培されているが、逃げ出して野生化しているところもある。
かなり劣悪な環境でも生育できるため、河川敷や線路脇などの荒れ地でも生育する。

2013/5/8
多摩川への途中の道路脇で見かけたゼニアオイですが、昨冬から咲き続けています。
春になって一段と元気になったようで、花数も増えたように思います。


タチアオイ(Althaea rosea)
<アオイ目・アオイ科・タチアオイ属>
 

 
アオイ科タチアオイ属の多年草で、帰化植物。
中国原産とされていたが、現在は、トルコ原産種と東ヨーロッパ原産種の雑種とされている。
日本では、園芸品種として全国で栽培されているが、野生化しているところもある。
花色は、白、ピンク、赤、紫と変化に富み、八重の品種もある。

2012/5/24
に多摩川の土手で見かけたタチアオイですが、カラスムギなどに埋めれて見えなくなっていました。
気が付くと、その上に茎を伸ばし、花を咲かせ始めていました。
よく見ると、何種類かのタチアオイが道路脇で花を付けています。


シャガ(Iris japonica)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>
 
アヤメ科アヤメ属の多年草で、中国原産であるが、かなり古い時代に日本に入ってきた帰化植物。
シャガの外花被片には突起があります。
(写真では分かりにくいですが、中央のだいだい色の部分がひだ状の突起です)。

2012/4/24
多摩川への行く途中の民家の庭先に咲いていました。
アヤメの仲間では咲きだすのが早く、庭に植えられていることが多いです。
ただ、林の中で野生化し、群落を作っているのを見たことがあります。


イチハツ(Iris tectorum)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>

アヤメ科アヤメ属の多年草で、中国原産ですが、シャガ同様かなり古い時代に日本に入ってきた帰化植物。
アヤメの仲間では咲きだすのが最も早く、それが名前「一初」になっている。
シャガのように外花被片には突起がある。

2012/4/30
多摩川への行く途中の民家の庭先に咲いていました。
白色に近い薄紫のシャガに対して、紫色の一初の花は大きめのこともあり、目立ちます。


ジャーマンアイリス(Iris_germanica)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>

2013/4/19                 2013/4/26                 2013/4/26

2014/5/7                 2014/5/7                  2014/5/13
  
アヤメ科アヤメ属の多年草で、園芸用に品種改良された。そのため、野生のものは存在しない。
1800年代にドイツ、フランスで品種改良され、その後、アメリカで改良がすすめられた。
別名のドイツアヤメで呼ばれることもある。

多摩川への行く途中の公園で、いろいろな種類のジャーマンアイリスを見かけました。
かなり色鮮やかで、大型の花なので、非常に目立ちます。


ニオイイリス(Iris florentina)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>
 
アヤメ科アヤメ属の多年草で、地中海沿岸原産である。
ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)の変種で、花屋で「イチハツ」の名前で売られていることもある。
根茎から香料が取れ、香水として利用されていたとのこと。

2012/4/24
多摩川への行く途中の公園の片隅に咲いていました。
ジャーマンアイリスには色鮮やかな物が多い中、純白の変種で花も大きめなので、かなりインパクトがあります。
香水の原料としては、ムラサキイリス、ニオイイリス、シボリイリスの根茎が利用されるそうです。
その中でも、シボリイリスが多く利用され、天然物は高級香水にのみ使用されているそう。


アヤメ(Iris sanguinea)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>
 
アヤメ科アヤメ属の多年草で、北海道から九州まで広く分布している。
外花被片(垂れ下っている大きな花弁)の網目模様が、和名の元となっているという説がある。

2012/5/9
アヤメ(菖蒲)、カキツバタ(杜若)、ハナショウブ(花菖蒲)は見分けにくいので有名です。
この中で、アヤメのみ乾燥した水はけのよいところを好みます。
カキツバタは湿地に、ハナショウブは水辺などの湿った所を好みます。
また、外花被片に網目模様があるのがアヤメで、
他のものには模様はなく、基部が黄色いのがハナショウブ、白いのがカキツバタです。

ちなみに、ショウブ(菖蒲)は、葉は似ていますがサトイモ科で、花はガマの穂のような形です。
漢字で書くと、アヤメもショウブも同じなので、ややこしい限りです。


2013/5/7              2013/5/7                  2013/5/14
5/7 今年もアヤメが、多摩川への途中にある公園で、花を咲かせ始めました。
和名の由来でもある外花被片の網目模様(文目)を拡大してみました。
5/14 1週間ほどで満開に近い状態になりました。


ダッチアイリス(Iris × hollandica)
<キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属>

アヤメ科アヤメ属の多年草で、園芸用に品種改良された。そのため、野生のものは存在しない。
1800年代後期にスパニッシュアイリスにいろいろな種を掛け合わせて作出された園芸品種。
別名のオランダアヤメ、アイリス、球根アイリスで呼ばれることもある。

2013/4/26
ジャーマンアイリスと比較すると、小振りで、すっきりして気品があります。
別名の球根アイリスの名が示すように、球根で増やせます。

 
2014/5/20
多摩川への途中の公園で、エンジ色のアヤメ属の花を見かけました。
花の特徴からダッチアイリスとしましたが、確信はありません。園芸品種は同定が難しいです。


2015/4/22                 2015/4/22                 2015/5/8
ダッチアイリスも、いろいろな花色のものが作出されています。
ジャーマンアイリスと比べると、色の変化はおとなしい感じがします。


ヒメヒオウギ(Freesia laxa)
<キジカクシ目・アヤメ科・フリージア属>
 
2013/5/9                        2012/5/8
アヤメ科・フリージア属の多年草。南アフリカ原産の園芸品種。
かつて、ラベルージア(Lapeirousia)属やアノマテカ(Anomatheca)属に分類されたこともある。
そのため、学名も下記のようにいろいろあり、その歴史を物語っているよう。
Anomatheca laxa
Anomatheca cruenta
Lapeirousia laxa
Lapeirousia cruenta
園芸品種として植えられていたものが、種子でも増えるため、逸脱して野生化している。
半耐寒性で、関東辺りでは路地での越冬は難しいよう。

多摩川への道路脇の民家の庭先でたくさん咲いていました。
花の表面にクラチラ層があり、日光に反射してキラキラと光っていました。
花の元の部分は筒状で、その先端が6枚の花弁に分かれ、下の3枚に濃い斑紋が入ります。


2012/5/10
歩道脇の割れ目に生え、きれいな花を咲かせているヒメヒオウギを見かけました。
おそらく、種子が割れ目に入り、そこで育ったものと思われます。
昨年も同じ所で見かけたので、ここ川崎では冬越ししているようです。

 
2013/5/16                        2012/5/17
別の場所で、白花のヒメヒオウギをみかけました。
赤もきれいですが、白も清楚で良いですね。


2013/5/23
これは、歩道脇の割れ目に生えていたヒメヒオウギに出来た果実です。
この果実の中に数個の種子が入っています。
この後、葉も果実も茶色く枯れてしまいました。休眠期に入ったようです。
この種子を採取できたので、今秋に蒔いてみようと思います。
早ければ、翌春には花が咲くこともあるようですが、咲かなくても球根はできます。
本来は、球根植物なので、球根ができれば、秋に植え付けて翌春に花を楽しめます。


ダッチ・クロッカス(Rhodohypoxis baurii)
<キジカクシ目・アヤメ科・クロッカス属>
 
2012/3/16                      2014/2/26
アヤメ科クロッカス属の多年草(球根植物)で、南アフリカ共和国ドラケンスバーグ山脈周辺の高原が原産地。
日本には、園芸品種として移入され、庭などで栽培されているものがほとんどである。

2012/3/16 多摩川に行く途中の公園で見かけました。
何もない所に一株だけ、忘れられたように花を咲かせていました。
2014/2/26 公園脇で見かけたダッチクロッカスです。
葉が細いので、濃い黄色の花がまぶしいほどに目立ちます。


シラン(Bletilla striata)
<キジカクシ目・ラン科・セッコク亜科・アレサス連・シラン属>

ラン科シラン属の宿根草で、在来種。
日本では、本州の関東以西、四国、九州などに、海外では、台湾や朝鮮半島から中国に分布する。
ただ、日本では、野生のものは準絶滅危惧種であり、公園や庭先などで見かけるものは栽培品。
地下の偽球茎が毎年1つずつ増えていくが、種子も発芽しやすいので、種子で増やすことも可能。

2013/5/16
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
植栽された後、自然に増殖したものと思われますが、大きな株になっています。
珍しく日向でも育つランで、乾燥にも過湿にも強い強健な植物です。

 
2014/4/24
昨年、見かけたシランが若葉を広げ、中央から花茎を伸ばしてきていました。
まだ、苞がしっかりと包み込んでいて、ツボミなどは全く見えません。
さらに花茎を伸ばし、ツボミが開くまでには、まだ、時間がかかりそうです。

 
2014/5/7

2014/5/14                2014/5/14                2014/5/20
今年、赤紫色のシランに交じって、白花のシランを見かけました。
5/7のものは、葉も斑入りのもので、普通のシランと混生していました。
5/20には、リップに赤紫色が少し残る白花のシランを見かけました。
唇に紅をさしたようで艶っぽい花です。


スノーフレーク(Rhodohypoxis baurii)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・ガランサス連・スノーフレーク属>
 
ヒガンバナ科スノーフレーク属の多年草(球根植物)で、ヨーロッバ中南部が原産地。
日本には、園芸品種として移入され、庭などで栽培されているものが多いが、有毒植物。
春にスズランに似た6花弁の白い花付ける。花弁の先には、緑色の斑点がある。
葉は、細い帯状で根際から5枚前後が立ち上がります。初夏には葉は枯れて休眠する。
葉は、ニラに似ていることから誤食による中毒事故が発生しており、要注意です。

2014/3/28
多摩川に行く途中の公園で、スイセンに交じって花を咲かせていました。
別名のスズランスイセンは、花がスズランに、葉がスイセンに似ていることに由来します。
日本での花期は、気候の関係で春先の3月から5月ですが、原産地では夏に咲くそうです。


タゼッタスイセン(Narcissus tazetta)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・スイセン連・スイセン属>
 
2012/3/30                        2014/2/26
ヒガンバナ科スイセン属の多年草で、地中海沿岸が原産地。
スイセン属の原種は多数あり、品種改良が盛んである。
本種は、香りの良い房咲きの水仙で、ニホンズイセンも含まれる。
日本には、室町時代以前に入ってきたとの説が有力で、広く分布している。

2012/3/30 多摩川に行く途中の公園で見かけました。
ニホンズイセン(副花冠ははっきりした黄色)かと思ったのですが、副花冠の色が淡い黄色で異なります。
ペーパーホワイトのように純白でもないので、品種名は分かりません。
2014/2/26 今年も見事な花を咲かせていました。
大雪でかなり傷んだものが多いのですが、出遅れた花茎の花がきれいに咲いていました。


2012/4/9
ゲラニウム(Narcissus ”Geranium”)です。 多摩川に行く途中の公園で見かけました。
良く見かけるスイセンの1つですが、副花冠の形状が特徴的な大型の品種です。

<2013年に多摩川に向かう道路脇の公園で見かけた房咲きスイセンです>

 
2013/2/25
ニホンスイセン(Narcissus tazetta var.chinensis Roem.)です。
地中海沿岸部が原産地で、中国経由で日本に入ってきたと考えられています。
日本では、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化して群生も見られます。

 
2013/3/1
サーウインストンチャーチル(Narcissus ”Sir Winston Churchill”)です。
八重の房咲きスイセンで、比較的新しく作出された品種です。


2013/3/8            2013/3/8            2014/3/28
2013/3/8 ペーパーホワイト(Narcissus ”Paper White”)です。
副花冠も白い品種で、清楚な感じを受けるスイセンです。
2014/3/28 今年は大雪の影響で、多くの花が被害を受けましたが、本種も例外ではありません。
花茎が雪の重みで折れてしまったものが多いのですが、それでも花を咲かせていました。


2014/2/26
グランドモナーク(Narcissus ”Grandmonarque”)です。
6枚の花被片(3枚の花弁と3枚の萼)が、細長い品種です。
大雪の影響で大半の花茎が倒れてしまっていましたが、その折れた花茎の先にたくさん花を付けていました。

 
2014/3/28
花弁の黄色いタゼッタスイセンの品種、グランドソレドールです。
花弁が黄色いタゼッタスイセンは、あまり見かけません。


タイハイスイセン(Narcissus)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・スイセン連・スイセン属>

日本では、最も良く見られる園芸品種。
一茎一花で、副花冠が花被片の3分の1以上あり、花被片より短い品種です。

2012/3/30
グレンファークラス(Narcissus ”Glenfarclas”)です。
多摩川に行く途中の公園で見かけました。
良く見かけるスイセンの1つですが、副花冠の形状が特徴的な大型の品種です。

<2013年に多摩川に向かう道路脇の公園で見かけたタイハイスイセンです>

 
2013/3/21                       2014/3/28
副花冠のフリル部のオレンジ色が印象的なグレンファークラス(Narcissus ”Glenfarclas”)です。
大きな花弁(といっても外側の3枚は萼ですが)と副花冠が印象的なスイセンです。

 
2014/3/28
グレンファークラスと良く似たタイハイスイセンです。
副花冠のフリル部の色が薄いオレンジ色なので分けましたが、同品種かもしれません。


2013/3/21
オレンジアイスフォーリス(Narcissus ”Orange IceFollies”)です。
黄色の大きな副花冠が特徴的な大杯スイセンです。

 
2014/3/28
淡い黄色みを帯びた大きな副花冠を持つタイハイスイセンです。


2013/3/21
ピンクプライド(Narcissus ”Pink Pride”)です。
フリルの付いた大きめの副花冠が特徴の、大杯スイセンです。


ラッパスイセン(Narcissus pseudonarcissus L.)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・スイセン連・スイセン属>

2013/3/12              2014/3/28                 2014/3/28 .
ヒガンバナ科スイセン属の多年草で、西ヨーロッパのスペインからイギリスにかけてが原産地。
一茎一花で、副花冠がラッパ状に前に付き出た品種である。

ダッチマスター(Narcissus pseudonarcissus L.”Dutch Master ”)です。
多摩川に行く途中の公園で見かけました。
ラッパスイセンらしいラッパスイセンです。


2015/4/1
真っ白なラッパスイセン、マウントフット(MountHood)です。


キクラミネウススイセン(Narcissus cyclamineus)
<キジカクシ目・ヒガンバナ科・ヒガンバナ亜科・スイセン連・スイセン属>

2013/3/12               2013/3/12                 2014/3/4 .
ヒガンバナ科スイセン属の多年草で、西ヨーロッパのポルトガル、スペインが原産地。
一茎一花で、下向きに咲き、花被片(3枚の花弁と3枚の萼)が反り返る。

ティタテイト(Narcissus cyclamineus ”Tete-a-Tete”)です。
多摩川に行く途中の民家の庭先で見かけました。
比較的小型のスイセンですが、鮮やかな黄色というかオレンジ色が目を引きます。


ヘメロカリス・ステラデオロ(Hemerocallis Stella de Oro)
<キジカクシ目・ススキノキ科・キスゲ亜科・ワスレグサ属>

2013/5/30                 2013/5/30                 2013/6/11
ススキノキ科・ワスレグサ属の多年草で、ヨーロッバで品種改良された園芸品種。
元は、日本に自生しているキスゲやカンゾウなどとされています。
本種は、ヘメロカリス種のなかでも珍しい、春と秋の二季咲き性のわい性種です。
やさしい花色は和洋どちらの雰囲気にもよく合います。
性質は非常に強健で、日当たりのよい場所を好みます。

5/30 多摩川に行く途中の公園などで見かけるのですが、品種が特定できませんでした。
見た目で、ワスレグサ属の花と分かるのですが、日本の自生種に一致するものはありません。
園芸品種も調べてみたのですが、探し切れませんでした。
6/11 6月に入っても花は咲き続けています。ただ、大きなアブラムシがたくさん付いていました。


2014/3/28                 2014/5/20                 2014/5/20
3/28 春、今年も新芽がたくさん出てきました。
5/20 花茎がたくさん伸び出してきて、ツボミも大きく膨らんできました。

約2年間、品種名不明のままでしたが、2015年7月、偶然、本種と判明しました。
別の調べ物をしていて、ヘメロカリスの写真を見て、本種と気付いたのです。
そして、花の形状や特徴などから、本種、ヘメロカリス・ステラデオロと分かりました。


アッツザクラ(Rhodohypoxis baurii)
<キジカクシ目・キンバイザサ科・アッツザクラ属>
 
キンバイザサ科アッツザクラ属の多年草(球根植物)。
南アフリカ共和国ドラケンスバーグ山脈周辺の高原が原産地。
日本には、園芸品種として移入され、庭などで栽培されているものがほとんどである。

2012/3/30
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
近くの民家の庭にも植わっているので、外に逃げ出して花を咲かせたようです。
濃いピンクの花なので、よく目立ちます。なお、オシベやメシベは見えません。


ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)
<キジカクシ目・キジカクシ科・ツルボ亜科・ヒアシンス連・ヒアシンス属>
 
キジカクシ科ヒアシンス属の多年草(球根植物)で、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近が原産地。
日本には、園芸品種として移入され、庭などで栽培されているものがほとんどである。
草丈は20pほどで、葉は広線形で、長さは10〜15pほど。
花期は3月〜4月で、花茎を1本(複数本出すものもある)出し、総状花序に多数の花を付ける。
野生種では花色は青紫色であるが、園芸品種では白、黄、ピンク、赤など多彩である。

2013/3/18
多摩川に行く途中の神社の境内の端で見かけました。
花壇として植えられていたのかもしれませんが、手入れはされていないようでした。


ムスカリ(Muscari)
<キジカクシ目・キジカクシ科・ツルボ亜科・ヒアシンス連・ムスカリ属>
 
2013/3/21                  2013/3/12    .
キジカクシ科ムスカリ属の多年草(球根植物)で、南アフリカ共和国ドラケンスバーグ山脈周辺の高原が原産地。
日本には、園芸品種として移入され、庭などで栽培されることが多い。
草丈は15〜20pほどで、葉は長さ10〜15p程の線形。
花期は3月〜5月で、ブドウ房のように卵状壺形の青色の花を付ける。
近年、人気品種となって、各地の公園などに植栽され、逸出して野生化したものが見かけられる。
良く見かけられる品種は、比較的大柄なアルメニアカム(Muscari armeniacum)、
小型のアウケリ(Muscari aucheri)、ネグレクタム(Muscari neglectum)などです。

多摩川に行く途中の神社の境内、その縁石の近くで見かけました。
近くに花壇らしきものがあるので、そこに植えられていたのかもしれません。


カラスビシャク(Pinellia ternata)
<オモダカ目・サトイモ科・サトイモ亜科・ハンゲ属>
 
サトイモ科ハンゲ属の多年草で、自生種。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国に分布している。
草丈は40cm前後になる。地下茎から長い葉柄のある葉を数枚出す。
葉は、3枚の小葉からなり、葉柄の中程にムカゴを付ける。
花茎も地下茎から立ち上がり、葉より高くなる。緑色の仏炎苞に包まれた肉穂花序が付く。
仏炎苞は長さ5cmほどで、花序の付属体は糸状に長く伸び、仏炎苞の外に出て直立する。

2015/5/11
多摩川に行く途中の畑の縁で、本種がポツリと1株だけ花序を付けていました。
その花の独特な形状から、マムシグサなどのテンナンショウ属が思い浮かびました。
しかし、調べてみるとテンナンショウ属ではなく、ハンゲ属の本種と分かりました。


コンニャク(Amorphophallus konjac)
<オモダカ目・サトイモ科・サトイモ亜科・コンニャク属>
 
サトイモ科コンニャク属の多年草で、原産地はインドまたはインドシナ半島とされている。
日本では、農作物として栽培され、その約9割が群馬県で生産されている。
扁平な円形の地下茎(コンニャクイモと呼ばれる)があり、地上には葉のみが出る。
茎のように見える葉柄を1mほど立ち上げ、先が平らに展開して、鳥足状に小葉を付ける。
花は、5〜6年で開花するが、開花する時には葉は出ない。
花茎は2mほどまで伸び、仏炎苞をラッパ状に開く。
黒紫色の肉穂花序は、円錐形で真っ直ぐに立ち上がり、独特の臭気を放つ。
なお、食用とするコンヤクイモは3年目くらいで出荷されてしまうので、通常、花は見られません。

2015/9/3
多摩川に行く途中の畑の縁で、カラスビシャクの花序見つけたのですが、そのすぐ近くにありました。
葉が伸び出したのがカラスビシャクに気付いた後であったのか、大き過ぎて気が付かなかったのか、
とにかく、巨大な葉を広げ、独特のまだら模様のある葉柄が直立していました。
以前、コンニャク畑の側を通ったことがあるので、直ぐにコンニャクと分かりました。
それにしても、こんな所でコンニャクを栽培しているとは思ってもいませんでした。
周りに小さな葉も出ていますので、小さな生子ができているようです。

 
2016/4/26
昨年、コンニャクを見かけた所に、今年もニョッキリと巨大な葉が伸び出していました。
まだ、葉は展開していないので、太い葉柄が立ち上がり、展開する前の葉の先が見えています。


ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanum)
<オモダカ目・サトイモ科・サトイモ亜科・コンニャク属>

サトイモ科コンニャク属の植物で、世界最大の花として有名。
インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生し、7年に一度、2日間だけ花を咲かせる。
開いた仏炎苞の直径は、1.5mに達するとされ、草丈は3.5mの記録がある。
肉穂花序の先端はこん棒状の付属体となり、その下の仏縁苞に包まれた所に小さな花はある。
上部に雄花、下部に雌花があり、雌性先熟で1日目に雌花が開花し、付属体から悪臭を放つ。
翌日には悪臭は収まり、雄花から花粉が放出される。
本種の花は巨大ではあるが、花序であり、単体の花ではない。単位の花の最大種はラフレシアである。

2010/7/22
ショクダイオオコンニャクが開花するというので、見に行ってきました。
待ち行列は、小石川植物園の周囲に始まり、園内を蛇行して、花にたどり着くまでに疲れてしまいました。
お目当てのショクダイオオコンニャクは、まだ開花しておらず、ツボミの状態。
後で、新聞の報道によると、その日の夕方から開花したそうです。
高さ1.5mほどなので、小振りな花だそうですが、それでも近くからではカメラに収まりきれません。
この写真は、上下、2枚の写真をつないであります。



ヒトヨタケ(Coprinus atramentarius)
<ハラタケ目・ナヨタケ科・ヒトヨタケ属>

  2015/4/22                2015/4/22                2015/5/21
ナヨタケ科・ヒトヨタケ属のキノコで、春から秋に広葉樹の枯れ木や埋もれ木に発生する腐生菌。
傘は灰色で細かい鱗片があり、初めは卵型である。それがだんだん縁が反転していく。
ひだは初め白色で、胞子が成熟するにつれ、胞子自体の色である黒色に変わる。
柄は白色で中空、不明瞭なつばの跡がある。
成熟した傘は、周縁より中心部に向かって自己消化によりしだいに溶けていく。
そして、一夜で柄のみ残し、黒色の胞子を含んだ黒インクのような液と化す。
肉は白色で、無味。液化する前の幼菌は食用になり美味とのこと。
ただ、コプリンという特殊な毒を持っているので、毒キノコに分類される。
コプリンは、アルコールの分解を妨げるので、食後、1週間は飲酒は避けるべきです。
でないと、吐き気や二日酔いなど、ひどい症状に見舞われることになる。

多摩川に行く途中の神社の境内にある大木の根元でときどき見かけます。
ただ、なかなかいいタイミングでの出会いがなく、撮影できていませんでした。
この日、幼菌と融けて干からびたものが、隣合わせになっていたので、撮影しました。
この幼菌も、数日後には融けて干からびているものと思われます。
右端は、1ヶ月後に見かけた幼菌です。成長が進んでいるようで、傘の縁が黒くなり始めています。









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