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おさんぽ録 野草編(春Y)



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、季節を彩る樹木などです。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の野草を追加しました。
カラタネオガタマ、クリ

また、フジの項は、フジ(ノダフジ)とヤマフジに分けました。



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
アオイ目
ジンチョウゲ科(ミツマタ/アカバナミツマタ)
シソ目
モクセイ科(シナレンギョウ、ウンナンオウバイ、キソケイ、ネズミモチ、トウネズミモチ、オリーブなど)
ツツジ目
ツツジ科(ドウダンツツジ、アメリカシャクナゲ、アケボノアセビ)
エゴノキ科(エゴノキ)
マタタビ科(キウイフルーツ)
ナス目
ナス科(クコ)
ブナ目
ブナ科(クリ、マテバシイ)
クルミ科(オニグルミ)
マツムシソウ目
スイカズラ科(スイカズラ、ハコネウツギ、ウグイスカグラ)
マメ目
マメ科(フジ、ヤマフジ、ミヤギノハギ、ハナズオウ)
ミズキ目
ミズキ科(ハナミズキ、サンシュユ、ヤマボウシ)
アジサイ科(ヒメウツギ、カシワバアジサイ)
モクレン目
モクレン科(コブシ、シデコブシ、モクレン、ハクモクレン、ユリノキ、カラタネオガタマ)
多摩川とその近隣の春の樹木など
和名インデックス


ハナミズキ(Benthamidia florida)
<ミズキ目・ミズキ科・ミズキ亜科・ヤマボウシ属>
 
 

ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木で、北アメリカ原産。アメリカヤマボウシの別名を持つ。
庭木や街路樹として利用されることが多い。
1912年にワシントンD.C.へソメイヨシノを送った返礼として、1915年に送られたのが始まり。
白と淡いピンクの花を付けますが、花びらに見えるのは苞。
4枚の苞の真ん中に見えるのが花で、花後には苞が落ちて果実が付き、秋には真っ赤になる。

2012/4/19
多摩川の道路脇で街路樹として植えられている白とピンクのハナミズキです。
中心部の花序の拡大写真を見ると、黄色の4枚の花弁を持つ花だと分かります。

 
2014/5/28
花後、果実が大きくなっていました。
ヤマボウシとは異なり、個々の果実が独立して放射状に付いています。

 
2016/4/5
今年もハナミズキがほころび始めました。花を包んでいた苞も、まだ緑色を帯びています。
中央にある花も、まだ、ツボミで緑色をしています。


ヤマボウシ(Benthamidia florida)
<ミズキ目・ミズキ科・ミズキ亜科・ヤマボウシ属>

2014/5/14                 2014/5/14                 2014/9/2
ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木で、自生種。
日本では、本州から四国、九州に分布し、海外では朝鮮半島から中国に分布する。
花は5〜6月に開き、淡黄色から淡緑色で小さく、多数が球状に集合している。
白い大きな花弁のように見える総包片が4枚あり、その中央に花が付く。
花弁は数mm程で4枚、オシベも4本で、花柱は1個である。
ハナミズキの果実は、個々の果実が分かれて赤く熟するのに対し、本種は集合果になる。
直径10〜15mm程の球形の集合果は、熟すると赤くなり、食用になる。

2014/5/14、9/2
今年もヤマボウシがたくさんの花を付け、開花させていました。
といっても、白い花弁に見えるのは総苞片で、その中心に小花が球状に集まっています。
その開花の様子は、下記を参照ください。秋には、右端のように果実は赤く熟します。


2012/4/28
多摩川の道路脇の公園で、ヤマボウシが薄緑色の苞を広げ、ツボミを付けていました。
まだ、苞も十分に伸び切っていないので、淡黄緑色で幅も細い状態です。
中央の集合花も、まだ固く閉じたままです。


2014/5/14
4枚の苞も白くなり、十分に広がって、中央の花も盛り上がって来ています。
開花もそう遠くないものと思います。


2014/5/15
日当たりの良い場所にあったヤマボウシでは、既に開花が始まっていました。
淡黄緑色の地味な花ですが、4枚の花弁、4本のオシベ、1本のメシベの花柱が確認できます。


2014/5/23
ヤマボウシの花もすっかり散って、メシベの花柱のみが目立っています。
表現は悪いですが、何となくメシベが機雷の信管のように見えてしまいます。


2014/6/12                 2014/6/9                 2014/6/12
ヤマボウシの白い総包片が枯れて散り始めていました。
総苞片がなくなると、ますます、機雷のように見えてきました。


2014/7/10                 2014/7/10                 2014/7/8
ヤマボウシの果実も一回り大きくなり、外に飛び出していた花柱も目立たなくなってきました。
6月の写真と比べると、その1つ1つの果実の違いが良く分かります。


サンシュユ(Cornus officinalis Sieb. et Zucc.)
<ミズキ目・ミズキ科・サンシュユ属>
 
ミズキ科サンシュユ属の落葉小高木で、中国及び朝鮮半島が原産の帰化植物。
江戸時代に移入され、薬用植物として栽培されたが、観賞用にも利用されている。
黄色い小花を3月〜5月にたくさん付ける。花弁は4枚で反り返るため、オシベとメシベだけに見える。

2013/3/6
多摩川への道路脇の民家で、サンシュユがたくさん花を付けていました。
秋には、真っ赤に熟した実を付けるそうですが、渋くて食用には向かないとのことです。
なお、種を除いて乾燥させた果肉(偽果)は、「山茱萸」の名で生薬として利用されるそうです。
そのため、偽果の色からヤマグミ、アキサンゴの別名、
早春に黄色い花を付けることからハルコガネバナの別名があります。


2013/5/14
3月には、花だけをたくさんつけていたサンシュユですが、花後、大きな葉が茂っています。
果実がなっていないか探してみたのですが、見つけられませんでした。


<弘道館のサンシュユの樹>

 
2017/3/5
水戸の偕楽園に梅を見に行った際、立ち寄った弘道館の庭に大きなサンシュユの樹がありました。
ちょうど、花も満開に近い状態で、その黄色い花が一際目を引きます。
近くには、紅梅や白梅も花をたくさん付けているのですが、最も目立っていました。



ヒメウツギ(Deutzia gracilis)
<ミズキ目・アジサイ科・ウツギ属>

アジサイ科ウツギ属の落葉低木で、日本在来種。
日本では、本州の関東以西から四国、九州に分布する。
日本以外でも、温帯から暖帯にかけての河岸の日当たりの良い岩の上などに自生する。
枝先に円錐花序を出し、下向き加減の白花を5月〜6月にたくさん付ける。
花弁は5枚で、オシベの花糸は翼状に広がり、長さが不揃い。

2014/4/18
多摩川への道路脇で、ヒメウツギがたくさん花を付けていました。
花はそれほど大きくはありませんが、多くの花が一斉に開花するので、見栄えは良いです。
そのため、公園などで植栽として植えられているのをときどき見かけます。


カシワバアジサイ(Hydrangea quereifolia)
<ミズキ目・アジサイ科・アジサイ族・アジサイ属>
 
アジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木で、北アメリカ原産の移入種。
アジサイの大型品種で、花穂が長円錐状になり、葉の形は柏の葉に似ている。
花期は6月〜7月で、一重咲き(SnowQueen)と八重咲き(SnowFlake)がある。

2015/5/21
多摩川への道路脇の公園で、八重咲きのカシワバアジサイが大きな花序を付けていました。
一重咲きのものと比べて、かなりのボリューム感があります。


コブシ(Magnolia kobus)
<モクレン目・モクレン科・モクレン亜科・モクレン属>

モクレン科モクレン属の落葉高木で、早春に白い花を梢いっぱいに咲かせる。
日本では、北海道から本州、九州に分布する。
樹高は15m以上になり、幹も直径60cmに達するものもある。
葉は互生し、倒卵形で先は尖る。葉よりも先に花が咲く。
花は、白いへら状の花弁が6枚で、萼片は3枚ある。
メシベは緑色で、ベージュ色のオシベが周りを取り囲み、ともにたくさんある。
果実は、袋果の集合体で、ゴツゴツと瘤が寄り集まった不定形な形をしている。

2013/3/28
多摩川のへの道路脇の公園で、コブシが花を咲かせました。
ツボミの頃からヒヨドリの食害に遭い、食いちぎられたツボミが下にたくさん落ちていました。
それを乗り越えて開花した残り少ない花です。


2015/3/31
今年は、食害が少なく、多くの花が開花してました。


<コブシの果実>

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2015/7/11               2013/7/20               2015/9/23

2015/9/23
多摩川のへの道路脇の公園で見かけたコブシは、花は咲くのですが、結実しません。
これらの写真は、自宅近くの公園で見かけたコブシの果実です。
熟してくると赤みを帯びた果実が裂け、種子が顔を見せます。
その種子ですが、直ぐには落ちません。白い繊維のようなものでつながっています。
種子は、糸を引くように徐々に伸びて垂れ下り、限界まで伸びるとポツリと落果します。



シデコブシ(Magnolia stellata)
<モクレン目・モクレン科・モクレン亜科・モクレン属>
 
モクレン科モクレン属の落葉小高木で、日本の固有種。
自生地は、愛知県、岐阜県、三重県の一部に限られ、自生個体群は準絶滅危惧種。
園芸用に苗が市販されており、庭木や公園樹として利用されている。

2013/3/13
多摩川への道路脇の民家で、シデコブシの花が咲き始めていました。
花は、白から淡いピンクの細い花被片がたくさん付く。
なお、花被片の様子から、コブシとシデコブシの交雑種の可能性もあります。


モクレン(Magnolia quinquepeta)
<モクレン目・モクレン科・モクレン亜科・モクレン属>

モクレン科モクレン属の落葉低木で、中国南西部が原産地。
花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もある。
樹高は5m程にしかならず、10cm程の先の尖った広卵形の葉は互生する。
開花時期は、4月〜5月で、濃い紅色の花弁は6枚、萼は3枚で、強い芳香を放つ。
花弁はハクモクレンとは異なり舌状で長い。オシベとメシベは多数が螺旋状に付く。

2015/4/9
多摩川への道路脇の民家の庭で見かけたモクレンです。
奥まった所にあり、ツボミも少なかったので、うまく撮れたのはこの1枚のみでした。
ハクモクレンと比較して、花弁が長いのが分かります。


2016/4/5
他では咲き終わっているモクレンでしたが、まだ、ほころび始めたばかりの樹を見つけました。
日当たりの関係で、開花が遅かったのでしょうか。そのおかげで、この写真が撮れました。


<大きく開花したモクレン?の花>

     .
2016/4/2
自宅近くの公園で見かけたモクレンは、ほぼ満開状態で、ツボミはありませんでした。
ただ、花色が少し淡い部分がありますので、サラサモクレンなのかもしれません。
公園や庭木として植えられているものは、サラサモクレンの園芸品種が多いとのこと。
サラサモクレンは、花色、花形、樹高などは、幅広い変異がある樹種だそうです。
そうだとすると、この写真のものはサラサモクレンの可能性が非常に高いです。
開花は、ハクモクレン→サラサモクレン→モクレンの順になるそうです。
であれば、後日見かけた上記のモクレンが、まだ、開花が始まったばかりの理由が分かります。

※ サラサモクレンをサクラモクレンと誤記されたサイトがいくつかありました。
花色からそう呼びたくなる気持ちも分かりますが、間違えないようご注意を。



ハクモクレン(Magnolia heptapeta)
<モクレン目・モクレン科・モクレン亜科・モクレン属>

2013/3/11              2013/3/11              2014/3/28
モクレン科モクレン属の落葉高木で、中国原産。
日本では、庭木や公園樹として、北海道から本州、四国、九州と全国で利用されている。
樹高は、10mを超える大型種で、開花時期は3月〜4月で、コブシより10日前後早い。
葉は全縁の塔卵形で、葉身は10cmを超える。

2013/3/11 多摩川への道路脇の民家の庭で見かけました。
コブシがまだ固いツボミの頃、花がほころび始めていました。
コブシの花と比較すると、花が上向きに付き、幅のある厚ぼったい花びらを付けます。
なお、どちらも花弁は6枚ですが、ハクモクレンの萼は、花弁と大差ないので花弁は9枚に見えます。

※ 通常、モクレンというと、紫色の花弁のシモクレンを指しますが、混同されている事があります。

2014/3/28 今年はどうしたことか、ハクモクレンのツボミがほとんど付いていません。
数少ないツボミの1つが、開き始めていました。

 
2015/10/5
春に花を咲かせていたハクモクレンをふっと見上げた時、赤いものが目に止まりました。
大きな葉の陰に、ハクモクレンの果実が赤く熟し、葉の隙間から見えていたのです。
残念ながら、葉が多くて全体が見えるものがありませんでした。


<ハクモクレンの花>

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2015/9/19             2016/3/19                 2016/3/19    .


    2016/3/19                  2016/4/2             2016/4/16

   
2016/4/23            2016/5/20             2016/6/4

自宅近くの畑で見かけたハクモクレンです。前年の9月に花芽を見た時は樹種は不明でした。
3月に近くを通ったとき、花を見て本種と分かりました。
中段左端のように、ちょうど満開のときで、青空に白い花がよく映えていました。
その隣は、花弁が落ちて、枯れたオシベがまだ残るメシベ(子房)です。
その2週間後には、オシベも落ちて、螺旋状のメシベだけが残っていました。
下段左端は、その1週間後ですが、枯れ残っていたメシベの花柱も綺麗に落ちていました。
その隣は約1ヶ月後ですが、一部の子房が膨れてきていました。
その2週間後に見に行くと、ほとんどのメシベは落ちてしまったようで、数個確認できただけでした。
その内の1つですが、大半の子房が起きくなり、3倍ほどの大きさになっていました。



カラタネオガタマ(Michelia figo)
<モクレン目・モクレン科・モクレン亜科・オガタマノキ属>

モクレン科オガタマノキ属の常緑低木で、中国南部が原産地。
樹高は5m程にしかならず、枝葉がよく茂り、花に芳香があることから、庭木などに利用される。
耐寒性が低く、温暖な気候を好むことから、関東以西で植生に利用される。
葉は全縁で、5cm程の先の尖った広卵形の葉を互生する。
開花時期は、5月〜6月で、花径は3cm程。バナナの様な強い芳香を放つ。
クリーム色で厚い花弁は6枚で、花弁の縁が紅紫色を帯びる。
オシベとメシベは多数が付くが、その間に軸があるのが、他のモクレン科には無い特徴。

2016/4/25
多摩川への道路脇の垣根で、見慣れない花が咲いているのに気が付きました。
近づくと良い香りが漂ってきました。
後で調べると、本種と分かりましたが、決め手はメシベの基部にある軸です。
中央の写真で、花の左後ろに映っている花弁の落ちたメシベを見ると、軸がよく分かると思います。


ユリノキ(Liriodendron tulipifera)
<モクレン目・モクレン科・ユリノキ亜科・ユリノキ属>

2016/4/14             2015/4/22               2016/4/25

2015/5/7             2016/4/26              2015/5/19
クレン科ユリノキ属の落葉高木で、北アメリカ中部原産。
日本へは明治時代初期に渡来し、公園樹、街路樹として全国で利用されている。
原産地では、樹高は60mを超える大型種だが、日本では多くは20〜30m程度。
花は両性花で、開花期は5〜6月。
花弁は9弁、花径は5〜6センチでクリーム色にオレンジの斑が入り、形はチューリップに似る。
外側の3枚の萼片(花被片との記載もある)は花の下まで反り返り、内側の6枚の花被片がチューリップ状になる。
その中央に、らせん状に付いたメシベと、それを取り囲むように多数のオシベが付く。
なお、ユリノキは重要な蜜源植物であり、良質の蜂蜜がとれる。

東京国立博物館本館前庭に巨木があり、そこに下記のように記されている。
「明治8、9年頃渡来した30粒の種から育った一本の苗木から明治14年に現在地に植えられた」
同じ時期に新宿御苑にも植えられたようで、樹齢100年を超える巨木になっています。

4/22 昨年、ユリノキと気付いた街路樹ですが、冬には大きく剪定されてしまいました。
しかし、先年に果実を見かけた樹には、いくつかのツボミを確認しました。
5/7 順調に育ったツボミが開花していました。10輪程の花が次々と開花していきました。
5/19 花が終わり、花弁が散ったところから、独特の形の果実が見えています。

 
2015/5/22
さて、花弁がすっかり落ちて、果実だけになったユリノキです。
全ての花が受粉に成功した訳ではないようで、両者の違いは明らかですね。



東京国立博物館本館前庭のユリノキの巨木(2014/5/5)

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東京国立博物館のユリノキは巨木なので、花が分かる程度の写真では一部しか写りません。
右端の写真では、花が小さく写っているため、隙間から見えている空との区別が難しい状態になります。
これで写っている範囲は、全体の3割程度なので、全体を写すと何の木か分からなくなりますね。



ドウダンツツジ(Enkianthus perulatus)
<ツツジ目・ツツジ科・ドウダンツツジ亜科・ドウダンツツジ属>

2013/4/8                2013/4/8                2015/4/10
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。
日本では、本州、四国、九州の温暖な岩山に自生するが、自生地は少ない。
寒冷地でも耐えるので、庭木としては全国で見られるが、寒冷地では少ない。

2012/3/11 多摩川への道路脇の公園で見かけました。
葉が出て1週間後位に、特徴的なおちょぼ口の花を咲かせます。
2015/4/10 アップの写真のみでしたので、少し引いて撮影したものです。
まさに、鈴生りとはこの事といえるほど、びっしりと花が付いています。

名前の「ドウダン」は、枝分かれの様子が、結び灯台に似ていることに由来し、灯台が訛ったものとのこと。
ドウダンツツジは、秋には真っ赤に紅葉するため、秋にも楽しめます。

※ 結び灯台:3本の細い枝を結わえ、開いて立てた上に油皿を載せた照明器具。


アケボノアセビ(Pieris japonica f. rosea)
<ツツジ目・ツツジ科・スノキ亜科・ネジキ連・アセビ属>
 
ツツジ科アセビ属の常緑低木で、本種は、アセビの紅花品種である。
紅花の色合いが濃いものはベニバナアセビ、薄いものはアケボノアセビと呼ばれる。
日本では、本州から四国、九州の山地で、やや乾燥した所に自生する。
葉は、楕円形で厚みがあり、新緑で表面にはつやがあり、枝先に束生する。
3〜4月頃、枝先の葉腋から複総状の花序を垂らし、壺型の花を多数下垂する。
萼や花柄は赤褐色で、8mm程の壺状の花弁はピンク色。そして、1本のメシベと10本のオシベがある。
なお、葉や茎には、アセボトキシンという有毒物質を含んでいる。

2015/3/31
多摩川への道路脇の公園で、ピンク色のアセビを見かけました。
色合いから、園芸品種のアケボノアセビと思われます。
白花のアセビは、良く見かけますが、本種のような紅花品種はあまり見ません。
アセビ(馬酔木)は有毒のため、馬にこれを食わせると酔ったようにふらつくのが名前の由来とか。


アメリカシャクナゲ(Kalmia latifolia)
<ツツジ目・ツツジ科・カルミア属>
 
ツツジ科カルミア属の常緑低木で、北アメリカ東部原産の園芸品種。
葉は長楕円形で互生し、有毒物質が含まれているので要注意。
枝先に集散花序を付け、ツボミは金平糖のような独特の形状をしている。
花は、五角形のお皿のようになり、内側に濃紅色の斑点、10本のオシベ、1本のメシベがある。
オシベの葯は、濃紅色の斑点の所で花弁に抱えられていて、成熟した頃に昆虫が触れると飛び出してくる。
そして、葯から放出された花粉が、昆虫に付着して、他花を授粉させる特別な仕掛けを持っている。

2014/5/14
多摩川への道路脇の公園で、変わった形の花を見かけました。
淡いピンクに濃紅色の斑点がチャーミングな花で、後で調べて、本種と分かりました。
オシベの花糸が弓なりに反って、先が花弁に付いているのが特徴です。
ツボミの形も変わっていて、10個の突起が金平糖のように見えます。

 
2014/5/22
雨上がりの後、散歩途中でアメリカシャクナゲを見かけましたが、以前見たものと印象が異なります。
よく見ると、濃紅色の斑点が大きく目立っているため、印象が異なったようです。
花色には、ピンクのほか、濃紫色、白色などがあり、異なる品種のようです。


エゴノキ(Styrax japonica)
<ツツジ目・エゴノキ科・エゴノキ属>
 
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄まで全国の雑木林で見られる。
和名は、果実を口にするとえぐい(えごい)ことに由来する。
花期は5月で、新枝の先端に白い花を房状に多数付け、花は下向きに咲き、芳香がある。
花には数cmの花柄があり、花冠は5深裂してあまり開かない。
オシベは10本あり、その中央からメシベが1本飛び出している。
果実は、長さが2cmほどまでになり、熟すと果皮が破けて褐色の種子が露出する。

2014/5/13
多摩川への道路脇の公園で見かけました。
枝先に固まって白い花を多数付け、近くを通ると花の香りが匂ってきます。


2015/4/23
今年もエゴノキがたくさんのツボミを付けていました。
ツボミの先が割れ、白い花弁が見えているものもあります。
早いものは、後1週間もあれば咲きだすでしょう。


2014/5/30
花が終わった後、メシベを残したまま、子房が大きくなり始めていました。
長いメシベが突き出した形は、釣りに使う浮のようで、何とも奇妙な感じです。


2014/6/19
エゴノキの果実ですが、しばらく見ないうちにかなり大きくなっていました。
ただ、日当たりの違いでしょうか、メシベの残っている木と残っていない木があります。
メシベの残っていない果実の方が、一回り大きいようです。


キウイフルーツ(Actinidia deliciosa / Actinidia chinensis)
<ツツジ目・マタタビ科・マタタビ属>
 
マタタビ科マタタビ属の落葉つる性木本で、原種は中国原産のオニマタタビ。
ニュージーランドで品種改良され、キウイフルーツとして栽培されたものが逸出し野生化している。
オニマタタビ、シナサルナシの別名を持ち、花期は5〜6月。
冬芽は盛り上がった葉痕の中に隠れて、先端だけが見える半隠芽。

2014/5/15
多摩川への道路脇の公園で、植栽に隠れるようにしてキウイフルーツが花を付けているのに気が付きました。
ツボミは、かなり大きくて、直径は20mm近くあります。
民家の庭先で、キウイフルーツがブラブラと下がっているのを見たことはありますが、花を見るのは初めてです。


2014/5/20
キウイフルーツが開花していました。やはり、想像以上に大きな花で、直径40mm程ありました。
純白の大きな花弁と、放射状に広がるメシベの花柱、それを取り囲むようにびっしりとオシベが付いています。


2014/5/22                 2014/5/28                 2014/5/28
5/22 花のアップの写真ですが、放射状の花柱と子房の周りの多くのオシベが見えています。
5/28 花後の、花弁が散り、オシベが枯れた様子です。子房がいくぶん大きくなったようです。
この後、成長を見ようと思ったのですが、全て落ちてしまったのか見当たりませんでした。


2014/6/25                  2014/7/8                 2014/7/8
6/25 久しぶりに訪れてみると、大きくなった果実が、葉陰で見え隠れしていました。
さらに探すと、梢の辺りにも数個の果実が見えました。
比較的、下の方で開花していたものは、全て落ちてしまい、上の方で残ったものがあったようです。
7/8 キウイフルーツの果実も、日増しに大きくなっているようです。
さらに、かなり高い梢の当たりに、4個ほど、果実が固まって付いていました。


シナレンギョウ(Forsythia viridissima Lindl.)
<シソ目・モクセイ科・レンギョウ属>
 
モクセイ科レンギョウ属の落葉低木で、中国原産。
枝が直立して伸びる傾向があり、他のレンギョウとは異なる。
暑さ、寒さに強いため、日本全国で庭木などとして植栽されている。
中国、朝鮮半島、ヨーロッパ諸国でも、春を告げる花として多く植栽されている。

2013/3/21
多摩川への道路脇の街路樹の根元からレンギョウが立ち上がって花を咲かせていました。
枝が立ち上がっていましたのでシナレンギョウとしました。
早春に咲く花の1つで、鮮やかな黄色の花が注意を引きます。

和名の「レンギョウ」は、漢名の「連翹」を音読みしたものですが、実は誤用とのこと。
中国で連翹とは、オトギリソウのことで、どちらも実が薬用として利用されていました。
日本で、レンギョウの実が「連翹」として誤って売られ、連翹=レンギョウとして認知されたのが原因。

※ レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウは、よく似ています。
しかし、レンギョウ、チョウセンレンギョウは、枝が弓なりに垂れ下り、シナレンギョウは立ち上がります。
また、シナレンギョウではメシベの花柱がオシベより長く、チョウセンレンギョウではオシベの方が長い。
確実なのは、茎を2つに割って中を見ることで識別できます。
レンギョウ:芽の出る所以外は中空
シナレンギョウ:芽の出る所も含み、細かいはしご状の髄がある
チョウセンレンギョウ:芽の出る所以外に、細かいはしご状の髄がある


ウンナンオウバイ(Jasminum mesnyi)
<シソ目・モクセイ科・ソケイ属>

モクセイ科ソケイ属の常緑低木で、中国西南部原産。
日本では、本州東北南部から、四国、九州、沖縄まで植生される。
茎は根元で多数分岐し、弓なりに垂れ下る。
若い茎は四角形で低い稜があり、太くなるに従い丸くなる。
春(3月〜4月)に八重のような黄色い花を付ける。

2013/2/5
多摩川の河川敷で、川縁近くに数株植えられています。
葉は傷んではいますが、かなり残っており、少ないですが既に開花が始まっています。
花は一重ではなく、八重のように見えることから、ウンナンオウバイとしました。

 
2014/4/4
今年もウンナンオウバイがたくさんの花を付けていました。
昨年の写真では、花芯の部分がうまく写っていませんでしたので、撮り直しtものです。


キソケイ(Jasminum humile var.revolutum)
<シソ目・モクセイ科・ソケイ属>

モクセイ科ソケイ属の常緑低木で、ヒマラヤ原産。
日本では、庭木として植栽されるが、あまり見かけない。
漢字では、「黄素馨」と書き、黄色い素馨(ジャスミン)のこと。
なお、他に北大西洋のマディラ諸島、カナリー諸島原産の「Jasminum odoratissimum」もあるとのこと。
写真を見る限り、違いが分からないので、ここではヒマラヤ原産のものとしています。

2013/2/5
多摩川への道路脇で黄色い花をたくさん咲かせていました。
ジャスミンといわれると、白い花しか思い浮かびませんが、黄色い花もあるんですね。
この品種は、芳香はないようです。


ネズミモチ(Ligustrum japonicum)
<シソ目・モクセイ科・オリーブ連・イボタノキ属>

モクセイ科イボタノキ属の常緑低木で、在来種。
日本では、本州から、四国、九州まで広く分布する。
日本以外では、台湾と中国に分布する。
ネズミモチは、大きくても樹高が8mほどまでで、多くは数mくらいで剪定されている。
ネズミモチの葉は、日にかざしても葉脈が透けて見えないところがトウネズミモチと異なる。
白い花は、5月〜6月ごろにかけて咲くが、トウネズミモチより1〜2週間ほど早い。

2013/5/21
多摩川へ向かう道路脇などによく植えられています。
昨年も咲いていたはずですが、見過ごしていたようです。
多数の円錐花序を付け、その円錐花序に多数の花を付けるので、満開の時には木が白く見えます。
花は、途中まで4裂した筒状花で、大きく反り返り、2本の雄しべと花柱が飛び出しています。

 
2013/6/27
一月ほど経って、花もすっかり終わり、果実が大きくなり始めていました。
果実は熟すると真っ黒になりますが、既に一部が黒くなり始めています。


2013/11/5
秋になり、すっかり大きくなったネズミモチの果実です。
まだ、未成熟で一部が黒くなり始めたばかりですが、後、1ヶ月もすると真っ黒に熟すでしょう。


トウネズミモチ(Ligustrum lucidum)
<シソ目・モクセイ科・オリーブ連・イボタノキ属>
 
モクセイ科イボタノキ属の常緑高木で、中国中南部原産の帰化植物で要注意外来生物。
日本では、本州中南部から四国、九州にかけて分布している。
トウネズミモチは、樹高が10mを超え、大きいものでは15mに達するものもある。
トウネズミモチの葉は、日にかざすと葉脈が透けて見えるところがネズミモチと異なる。
花期は6月〜7月で、果実は10月〜12月頃に黒紫色に熟す。

2013/5/14
多摩川への道路脇や公園に、トウネズミモチが何本かあります。
その全てが10mを超える大木で、花が咲いている所も数m以上の高さがあります。
そのため、接写ができなくて、拡大写真はないのですが、まだ、ツボミも十分に育っていません。


2013/5/30
トウネズミモチの花ですが、やっとツボミが丸く膨らみを持ち始めたところです。
ネズミモチの花が満開状態なのに比べると、花が開くにはまだ時間がかかりそうです。


2013/6/17
トウネズミモチの花がやっとほころび始めました。
しかし、多くの花は、まだ、つぼみの状態です。
咲いた花をみると、ネズミモチの花と瓜二つです。


2013/6/25
トウネズミモチの花が満開状態になりました。
ネズミモチの方は、花が終わり、果実が大きくなりなじめているので、1ヶ月近い差があるようです。


2013/7/22                   2013/8/13                    2013/12/12
花後の果実の様子ですが、7月末には花も終わり、萼だけが見えています。
8月に入ると、果実も大きくなって来ました。
12月には、完熟状態となり、真っ黒になっていました。その果実をドバトが食べていました。


オリーブ(Olea europaea)
<シソ目・モクセイ科・オリーブ属>
 
モクセイ科オリーブ属の常緑高木で、地中海地方が原産とされる栽培品種。
葉が小さくて硬く、比較的乾燥に強いことから地中海地域で広く栽培されている。
多くの品種では自家受粉できないため、異なるDNAの木を2本以上隣接して植える。
果実は、オリーブオイルやピクルスとして利用されるが、生食には向かない。

2014/5/14
多摩川への道路脇の公園で、青い果実を付けていたオリーブの木のツボミです。
枝から花序が伸び、たくさんのツボミを付けています。
花が咲くのはもう少し先になるようです。


2014/5/22
多摩川への道路脇の公園で見つけたオリーブの木の花が満開になっていました。
オリーブの花は、4枚の花弁、2本の大きなオシベが特徴的です。
オシベの葯は、開花直後はレモンイエローですが、時間が経つと茶色がかってきます(中央の写真)。

 
2014/5/30
オリーブの花は、すっかり咲き終わり、子房が萼片の中に見えています。
昨年は、あまり果実が付いていませんでしたが、今年はどうなるのか気になります。


2014/6/19
今年も、昨年同様のようで、あまり果実は付いていませんでした。
まだ、これからというものから、かなり大きく育ったものまで、ちらほらと見える程度です。


ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)
<アオイ目・ジンチョウゲ科・ミツマタ属>
 
ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、中国中南部、ヒマラヤ地方原産。
和紙の原料の1つとして知られており、原料用に植栽され、一部で野生化している。
現在の主な植栽地は、中国、四国地方ですが、最初の植栽地は静岡県の富士宮市あたりとのこと。
園芸種には、朱色の花を付けるアカバナミツマタがある。

2013/3/8
多摩川へ向かう道路脇の公園で、ミツマタが花を付けていました。
この辺りでは、他には見かけません。

ミツマタが紙の原料として利用されたのは平安時代との説もありますが、
一般には16世紀の戦国時代になってからとされています。
明治になって大蔵省印刷局がミツマタを原料として研究し、紙幣に使用するようになりました。


アカバナミツマタ(Edgeworthia chrysantha 'Rubra')
<アオイ目・ジンチョウゲ科・ミツマタ属>

     .
2010/3/21
城山のカタクリの里ではミツマタもたくさん植えられています。
カタクリなどもたくさん咲いていますが、ミツマタもアカバナミツマタも咲き競っています。



フジ(Wisteria floribunda)
<マメ目・マメ科・マメ亜科・フジ連・フジ属>
 
日本の固有種で、本州から四国、九州に分布し、山野に普通に見られる。
公園などで植栽として利用される場合は、藤棚を作って這わせることが多い。
別名、ノダフジ(野田藤)ともいう。
ツルの巻き方は右巻(上から見て時計回り)で、ヤマフジの左巻とは真逆。
4月から5月にかけて咲き、花序は長く、20cmから長いものでは80cmに達する。
夏になると新しい枝先から、また、少し花が咲くことがある。

2016/4/25
多摩川へのいつもの道路より少し離れた公園で、フジの花が咲き始めていました。
花序は、このとき50cmを超えていましたが、もう少し伸びると思われます。
藤棚に仕立てられており、その巻き方は右巻きですので、本種としました。
夏に、花を付けることもありますが、その様子はこちらを参照ください。


あしかがフラワーパークの大藤

     .
2016/4/30
あしかがフラワーパークにある樹齢150年と言われている大藤です。
2本で600畳の広さがある巨大な藤棚に、長さが1mを超える花房が垂れ下がります。
その花が風に吹かれてユラユラを揺れる様は、見事です。
夜にはライトアップされ、その様が映画アバターに出てくる生命の樹に似ているそうです。
あしかがフラワーパークには、この大藤以外にも白藤やうすべに藤など、多くの藤があります。


牛島の藤

     .
2006/5/4
あしかがフラワーパークにある藤よりさらに古木で、樹齢1200年の藤です。
この藤は、根周りは10u、藤棚は700uあり、それが3株あります。
昭和30年8月22日に特別天然記念保存木に指定されています。
この藤(右巻きです)も、その花房が1mを超える長さで垂れ下ります。
牛島の藤花園には、この古木以外にもダルマ藤や野田長藤などがあります。



ヤマフジ(Wisteria brachybotrys)
<マメ目・マメ科・マメ亜科・フジ連・フジ属>
 
日本の固有種で、本州西部から四国、九州に分布し、山野に普通に見られる。
公園などで植栽として利用される場合は、藤棚を作って這わせることが多い。
ツルの巻き方は左巻(上から見て反時計回り)で、フジの右巻とは真逆。
4月から5月にかけて咲き、花序は短めで、フジと比較すると短い。

2014/4/22
多摩川への道路脇で、フジの花が咲き始めていました。
フジ棚に仕立てられていないため、樹高は2mもありません。
花序は短く、寸詰まりな印象を受けます。
巻付いていないので右巻か左巻きかは分かりませんが、花序が短いので本種としています。


ミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)
<マメ目・マメ科・ハギ属>

マメ科ハギ属の落葉低木で、自生種。
日本では、本州の東北地方から北陸、中国地方に自生する。
なお、公園などに園芸用として植栽されていることも多い。
樹高は、1〜2m程度で、枝が地面に付くほど垂れ下って花が咲く。

2013/5/16
多摩川への道路脇の公園で、早々と咲いている萩を見かけました。
この時期に花を付けるのは、サミダレハギ(五月雨萩)の別名を持つケハギだと思いました。
しかし、葉の形状を見るとケハギのように丸くなく、ミヤギノハギのように細長いです。
ただ、ミヤギノハギの花期は、7月〜10月くらいで、5月に咲くとの記述は見当たりません。
ケハギ(Lespedeza thunbergii var. obtusifolia)は、ミヤギノハギの変種です。
同じ系統なら、ミヤギノハギが5月に咲くこともあるのでしょうか?
両者の特徴を備えていますが、ここでは、葉の形状からミヤギノハギとしました。


ハナズオウ(Cercis chinensis)
<マメ目・マメ科・ジャケツイバラ亜科・ハナズオウ連・ハナズオウ属>
 
2016/4/8
 
2015/4/23
マメ科ハナズオウ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本には、江戸時代初期に渡来したとされている。
樹高は2〜3m程度。葉はハート形の単葉で、互生。
4月頃、葉に先だって紅紫色(白花もある)の蝶形の花を多数、枝に付ける。
花後、長さ数cmの豆果を多数付け、秋には黒褐色に熟す。

2015/4/23 多摩川への道路脇の公園で、紅紫色の花を多数付けた本種を見かけました。
少し離れたところには、白花の本種も咲いていました。写真は、白花の方です。
白花の方は、紅紫色のものほど花数は多くありません。
良く見ると、一部が紅紫色になった物が混じっていました。
2016/4/8 紅紫色の花の写真を追加しました。

 
2016/4/25
しばらくしてハナズオウの所を通ると、花が終わって豆果が大きくなり始めていました。


2015/7/28
花後に出来た、紅紫色のハナズオウの豆果です。
枝にびっしりと、これでもかと言わんばかりに付いていました。


2015/9/4
ハナズオウの豆果ですが、木によって上記のように成熟に大きな差異が生じていました。
紅紫色の花の方は、すっかり成熟して豆果も茶色くなっていました。
一方、白花の方はというと、まだ、緑色で未成熟な状態です。


クコ(Lycium chinense)
<ナス目・ナス科・クコ属>
 
ナス科クコ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本以外にも、台湾、朝鮮半島、北アメリカにも移入されて分布が広がっている。

2013/3/7
多摩川の土手で、昨秋から実を付けているクコに新芽が伸び始めていました。
まだ、果実が残っており、瑞々しく張りのあるものや皺ができて萎びたものが混じっています。
そんな果実がぶら下がっている所から新芽が伸び始めています。
枝によってはずいぶん伸びたものもあります。


スイカズラ(Lonicera japonica)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・スイカズラ属>

スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本で、自生種。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで全国に分布する。
日本以外では、東アジア一帯に分布し、欧米では観賞用に移入され、野生化している。

2013/5/16
多摩川へ向かう途中にあるJRの道床脇の斜面で、ナワシロイチゴに交じって咲いていました。
花は、ツボミの時は先の丸まった象の牙のような形(3枚目の写真)をしています。
開花すると、筒状の花弁が先の方で上下の唇状に分かれ、さらに上唇は浅く4裂しています。
特徴的なのが、花色で、開花当初は白い花弁(2枚目の写真)が、時間と共に黄色くなります(1枚目、3枚目)。
なお、花には甘い香りがあるそうですが、近づける場所ではないので、未確認です。

スイカズラの名は、「吸い葛」と書き、花を口にくわえて蜜を吸うことに由来するとか。
英名の「honeysuckle」も同じ発想から付けられたもので、洋の東西を問わず、同じような事が行われていたようです。
スイカズラの蕾は「金銀花」、秋から冬にかけての茎葉は忍冬(ニンドウ)いう生薬として、また、漢方薬として利用されます。
この金銀花は、白と黄色の花色から、忍冬は、常緑で冬場を耐え忍ぶ事から付けられた名前とのこと。
なお、ニンドウはスイカズラの別名で、金銀花は異名になっています。

 
2013/6/11
梅雨の雨をまとったスイカズラの花です。
「金銀花」の名前の由来となった開花直後の白い花と、時間のたった黄い花の対比がきれいです。


ウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glabra)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・スイカズラ属>
 
スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で、日本固有種。
日本では、北海道南部から本州、四国の山野で、日当たりの良い所に分布する。
樹高は2mほどになり、良く分枝して茂る。葉は、広楕円形で両面とも無毛。
枝先の葉腋に長さ2cm程の細い花柄を出し、淡紅色の花を1個(ときに2個)下向きに付ける。
花冠は2cm程の漏斗状で、先が5裂し、裂片は平開する。オシベは5本で、花冠より短い。
果実は、15mm程の広楕円形の液果で、6月頃に赤く熟し、食用になる。

※ 本種は普通は全体に無毛で、ヤマウグイスカグラは枝や葉、花に毛が、ミヤマウグイスカグラは腺毛がある。

2015/3/31
多摩川へ向かう途中の公園で、たくさん花を付けた本種を見かけました。
枝や葉、花に毛はありませんでしたので、本種としました。

本種の和名は、ウグイスカグラ(鶯神楽)であって、ウグイスカズラではない。
スイカズラ科なので、ウグイスカズラと言いたくなりますが、つる性ではないのでカズラとは言いません。
なお、カズラ(蔓)とは、つる草の総称です。
ウグイスカグラ(鶯神楽)の「神楽」は当て字で、ウグイスカグレが変化したものとの説もあります。
ちなみに、ウグイスカグレは、鶯が隠れるほどに茂ることに由来するとか。


ハコネウツギ(Weigela coraeensis)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・タニウツギ属>
 
スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木で、日本固有種。
日本では、北海道南部から本州、四国、九州までの太平洋岸近くに分布する。
葉の脇にラッパ型で5裂した花を数輪ずつ付け、花色が、白からピンク、深紅へと変化する。
ただ、白花のものや初めからピンクのものもある。
本種は、潮風に強いことから植栽に利用され、それが野生化したものもある。
そのため、自然分布の境界が曖昧になっているが、福島県辺りが北限と考えられている。
ニシキウツギは、花色の変化などよく似ているが、主に山地が自生地となっている。
また、花冠の広がり方に違いがあり、ハコネウツギは萼より先が急に太くなった釣鐘型となる。
一方、ニシキウツギは、萼から先が徐々に広がるラッパ型になる。

2014/5/20
多摩川へ向かう途中の公園で、見かけました。
ランタナ(七変化)と同じく、花色が時と共に変わって行きます。
はじめ、ニシキウツギかと思っていたのですが、良く調べると花の形の違いから本種と分かりました。


マテバシイ(Lithocarpus edulis)
<ブナ目・ブナ科・マテバシイ属>

ブナ科マテバシイ属の常緑高木で、日本固有種。雌雄同株。
日本では、本州の房総半島の南端、紀伊半島、九州から南西諸島の温暖な沿岸地に分布する。
上記以外の地域で見られるものは、薪炭用に植栽されたものや、そこから逸出したもの。
雄花序は、新枝のわきから数個が斜上し、雌花序は新枝の上部の葉のわきから斜上する。
雌花序の上部にはしばしば雄花が付いていることがある。
果実は、堅果(ドングリ)で、熟すのに2年を要する。つまり、ひと冬越して、翌年の秋に熟す。
果実は、タンニンをあまり含まないため、アク抜きを必要とせず、そのまま食用になる。

2014/5/19
マテバシイの雄花序がたくさん伸び出して来ていました。
開花前の雄花が、瘤のようにびっしりと付いています。
雌花序は、まだ、未成熟で、雄花序の半分にも満たない大きさでした。
昨年、受粉した雌花序が、雄花序の下で、小さなドングリになっています。
どんぐりと言っても、その先端が覗いているだけで、まだ全体を殻斗が覆っています。


2014/5/26
雄花序はまだ開花していませんが、雌花序も大きく伸び出していました。
雌花は、雄花ほどびっしりとは付いておらず、根元近くの雌花は、メシベの柱頭が見えています。


2014/6/3
雄花序の雄花が開花していました。びっしりとオシベが雄花序を覆っています。
中央は、雌花序ですが、途中から雌花が雄花に変わっています。
先端の雄花が開花し始めたようで、オシベが10本ほど伸びています。
この木の雌花序は、ほとんど、途中から雄花に変わるタイプのようです。


2014/6/4
満開時の様子ですが、雄花のオシベが非常に多いので、雄花序は数倍の太さになったように見えます。
枝によって、雌花序のないものや、昨年の雌花序に多くの果実が付いている枝などがあります。
多くの果実のためか、雄花序は少なく、その成長も遅いようです。
昨年の雌花序の先の方には果実が付かず、枯れたようになっていますが、雄花が付いていた部分です。


2014/5/19                 2014/6/4                2014/6/23

2014/7/10                 2014/7/18               2014/7/30
6月の初旬まで、昨年のドングリも、まだ、殻斗から先端が覗いているだけの状態でした。
今年の花も終わった6月下旬になると、殻斗を押し開いてドングリが顔を出していました。
今年の授粉という一大事業が終わり、ドングリが成長を始めたようです。
7月にはいると、大きいものは、良く見かけるドングリの形に成長しています。
成長にかなりばらつきがあるようで、まだ、昨年からあまり変わっていないものもあります。


クリ(Castanea crenata)
<ブナ目・ブナ科・クリ属>
 
2016/5/13

2016/5/24
ブナ科クリ属の落葉高木で、栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリまたはヤマグリと呼ばれる。
暖帯から温帯にかけて分布し、日本および朝鮮半島南部が原産地。
日本では、北海道西南部から本州、四国、九州に分布する。
樹高は20m前後までになり、樹皮は縦に深い割れ目が生じ、灰色で厚い。
葉は互生し、長さ10cm前後の長楕円形で先が尖る。縁には鋭く尖った小さな鋸歯が並ぶ。
葉柄は1cm前後で、托葉も長さ1cm程度。托葉は、開葉後に落下する。
雌雄同株で、新枝の葉腋から長さ10cm以上になる尾状花序を斜め上向きに出す。
基部に1個か2個の雌花が付き、その先は全て雄花。なお、雌花がないものも多い。
雄花は無柄で、苞の脇に複数固まって付く。短い花被が開くと長いオシベが伸び出してくる。
開花間もないころは無精髭のようなオシベも、満開となるとビッシリと出て、猫の尻尾のようになる。
雌花は、緑色の総苞の中に3個ずつ入っている。総苞は最初は球形だが、その後披針形の鱗片で覆われる。
花柱は、長さ数mmの淡いクリーム色の針状で、総苞の外に飛び出していて、授粉後もしばらく残っている。
果実は、堅果(いわゆるドングリであるが、クリと区別する)で、秋には熟す。
鋭い毬で覆われた殻斗(かくと)は扁平で、成熟すると4つに割れて、果実が顔を出す。

2016/5/13 普段とは異なるルートを散歩していて、クリの木に気が付きました。
今年伸び出した新枝に花序がたくさん付いていましたが、まだ、ツボミは固いじょうたいでした。
2016/5/24 クリの様子を見に行くと、雄花が開花を始めていました。
まだ、五分咲きといった所ですが、開花の進んだ花序はオシベが展開していました。


2015/5/24
雌花はないかと探したのですが、見つけられませんでした。
後で、画像を確認している際、それらしきものを見つけましたが、ピント外ではっきりとは分かりません。
上の写真で、右下中央寄りで、ほぼ横に伸びている花序の根元近くに見えているのがそうです。
開花しているのが花序の根元で、まだ、雄花は開花していないので、間違いはないと思います。


クリの花の匂いに付いて

栗の花には特有の匂いがあり、その匂いが人の精液の匂いに似ていると言われています。
その原因は、スペルミンというポリアミンが、両方に含まれているためというのが俗説です。
しかし、最近の分析で、栗の花の臭気成分にはスペルミンは含まれていないことが分かったそうです。
栗の花の匂いの元は、不飽和アルデヒドで、アミン類ではなくカルボニル化合物だそうです。
ただし、栗がツボミに分化していく際、スペルミンが作用するそうで、その辺から俗説が出たのかも。

ちなみに、ごく少量のスペルミジン−スペルミンは、多くの動植物で鍵化合物として作用しているとのこと。



クリの雌花 <開花〜結実>

自宅近くにある栗の果樹園で見かけた栗の雌花です。
徐々に大きくなっていく様子が分かると思います。

   .
2016/5/25                2016/5/25                2016/5/25
<左端> 球形の総苞から雌花の花柱が伸び出したばかりで、まだ、鱗片は見えていません。
左端や中央で、開花した雌花の1つ先にあるのは、開花前の雌花です。
<中央> 左端よりは少し成長した雌花で、鱗片ナシ着物が見え始めています。
<右端> さらに成長した雌花で、披針形の鱗片が良く見えています。
雄花も開花を始めており、数本のオシべが花被片から伸び出してきています。


2015/6/6                2015/6/13                2015/7/11
6/6 さらに成長した雌花で、披針形の鱗片も鋭くなり、毬栗らしくなってきました。
6/13 さらに毬栗らしくなってきた雌花ですが、まだ、花柱はしっかりと残っています。
7/11 もうこの時期になると、すっかり毬栗と変わりません。雄花もすっかり枯れています。


2015/9/19                2015/9/19                2015/9/23
9/19 成熟した殻斗(かくと)が、茶色くなり4つに割れ始めています。
左端は、4つに割れたところで、中央はその割れ間から果実(栗)が顔をだしています。
9/23 大きく割れた殻斗から、果実(栗)が落ちかけています。



クリの虫えい(クリメコブズイフシ)

自宅近くにある栗の果樹園で見かけた栗の虫えいです。
新葉を展開したクリの枝先に見られ、クリタマバチが寄生して出来る虫こぶです。
新芽の先の方が赤く膨らみ、枝先に赤い実がなっているように見えます。
この虫こぶができると、実がならずに木が枯れることもあるので、栗の害虫です。

   .
2016/4/16              2016/4/16              2016/4/23
枝によっては、この虫こぶがたくさん付いていて、大丈夫かと心配になってしまいます。

クリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus)
<ハチ目・ハチ亜目・タマバチ上科・タマバチ科>
タマバチ科の昆虫で、中国大陸に自然分布している。
日本では外来生物で、第二次世界大戦中に持ち込まれたとされている。
雄成虫は未発見で、雌成虫が単為生殖する。
栗の新芽に卵を生み、孵化した幼虫が潜り込んで赤みを帯びた虫こぶを作る。
幼虫は、その瘤の中で成長し、成虫が脱出するとそのまま枯れ死する。

※ タマバチ科は、植物防疫法の定める検疫有害動物に指定されています。



オニグルミ(Juglans mandshurica var. sachalinensis)
<ブナ目・クルミ科・クルミ属>

クルミ科クルミ属の落葉高木で、自生種。雌雄同株。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで全国に分布する。
日本以外では、樺太に分布する。

2013/4/17
多摩川の河岸近くにある大きな木で、枝から多数の雄花序が垂れ下がっていました。
このような雄花序を付けるのは、コナラやクヌギなどですが、その形からは特定できませんでした。

 
2013/6/27
久しぶりに木を見上げると、大きな丸い果実を多数付けていました。
その果実の形状から、オニグルミとしましたが、果実の形状を確認するまでは断定はできません。

一般に販売されているクルミの仁は、テウチグルミやシナノグルミのものです。
オニグルミに比較して、種子が大きく、殻が割り易いため、収穫が容易なためです。
ただ、オニグルミも食用であり、仁を取り出すのは容易ではないですが、味は濃厚だそうです。


2013/11/6
落下して、果肉が朽ちたものをいくつか拾い、種子の形状を確認しました。
その種子の形状から、ヒメグルミではなく、オニグルミと確認しました。
いくつか持ち帰り、割るのに苦労しましたが、おいしくいただきました。


2014/4/15                 2014/4/23                 2014/4/25
昨年は、見損ねたオニグルミの雌花ですが、今年はしっかりと見ることができました。
枝先に展開する葉の中なら穂状花序が立ち上がり、苞の中から赤い花柱を花びらのように開きます。
その色ですがかなり強烈なエンジ色で、見た目は肉のような色をしています。


     2014/4/15                 2014/4/25             2014/4/25
雄花序は、前年の葉腋から垂れ下がり、その長さは長いもので30cmに達します。
枝先の若葉の手前側に多くの雄花序が垂れ下がっているのは、かなり目を引きます。


2014/5/7

2014/5/13

2014/5/20

2014/5/28

2014/6/4
5/7 2週間ほど経過した雌花の様子です。エンジ色の花柱は健在ですが、いくぶん黒ずんでいるように思います。
そして、子房がかなり大きくなっており、花柱とのバランスがかなり変わっています。

5/13 子房はさらに大きくなり、花茎も伸びたようです。

5/20 大きくなった子房の重みで、花茎がたわんできています。
それにしても大きくなるのが早いですね。

5/28 一回りぷっくりと果実の幅が太くなり、全体が大きく垂れさがっています。

6/4 さらに丸みを帯びてきた果実ですが、その重みで花茎が大きく下に垂れ下ってしまいました。
1つ、受粉に失敗したのか、茶色く縮んでしまったものが付いていました。









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