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おさんぽ録 野草編(春Z)



近くの多摩川の河川敷への散歩がてら撮影した、季節を彩る樹木などです。

< トピック >

今年新たに見かけた、下記の樹木を追加しました。

センダン

また、下記の花の写真を追加しました。
アオキの雌花、クスノキの花、レッドロビンの花、クロガネモチの雄花、サンゴジュの花



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
ガリア目
ガリア科(アオキ)
キンポウゲ目
アケビ科(アケビ、ムベ)
クスノキ目
クスノキ科(クスノキ、ゲッケイジュ)
ロウバイ科(ソシンロウバイ)
セリ目
トベラ科(トベラ)
バラ目
バラ科バラ亜科(モッコウバラ)
バラ科モモ亜科モモ連(モモ、ソメイヨシノ、その他のサクラ)
バラ科モモ亜科ヤナギザクラ属(リキュウバイ)
バラ科モモ亜科ナシ連(ボケ、クサボケ、カリン、サンザシ、アメリカザイフリボク、ハナカイドウなど)
バラ科バラ亜科ヤマブキ連(ヤマブキ、ヤエヤマブキ、シロヤマブキ)
バラ科バラ亜科シモツケ連(コデマリ、ヤエコデマリ、ユキヤナギ、シジミバナ)
グミ科(ナワシログミ)
フトモモ目
フトモモ科(フェイジョア、ブラシノキ)
マツムシソウ目
スイカズラ科(オオデマリ)
レンプクソウ科(サンゴジュ)
ムクロジ目
センダン科(センダン)
ムクロジ科(イロハモミジ)
ミカン科(ナツミカン、サンショウ)
モチノキ目
モチノキ科(モチノキ、クロガネモチ、ウメモドキ)
ユキノシタ目
ユズリハ科(ユズリハ)
 
マツ目
マツ科(クロマツ)
多摩川とその近隣の春の樹木など
和名インデックス


センダン(Melia azedarach)
<ムクロジ目・センダン科・センダン属>
 

センダン科センダン属の落葉高木。別名としてオウチ(楝)、アミノキなどがある。
日本では、四国、九州、沖縄に自然分布する。ただ、最近は、本州の関東以西にも自生が見られる。
海外ではアジア各地の熱帯、亜熱帯地域に分布する。
樹高は15 mほどになり、成長はかなり早い。
若い樹皮は紫褐色で、楕円形の小さな黄斑な点在する。太い幹は樹皮が縦に裂け、凹凸ができる。
葉は互生し、奇数2〜3回羽状複葉で、全体では数十p以上の大きさになる。
小葉は楕円形で、浅い鋸歯があり、薄くて柔らかい。
花期は5月〜6月で、若枝の葉腋に円錐花序を出し、淡紫色の5花弁の花を多数付ける。
果実は長さ2cm程の楕円形の核果で、晩秋に黄褐色に熟し、落葉後もしばらく残る。

2016/5/13
多摩川からの散歩の帰り道、道に迫り出すようにセンダンが花を付けていました。
関西では、学校の校庭や民家の庭などでよく見かけるのですが、こちらではあまり見かけません。
関西では、センダンの樹にはクマゼミが付きものでしたが、関東でもそうなるかもしれません。
最近は、盛夏にクマゼミの声を時々耳にするようになってきました。


センダンの果実

   .
2016/11/11
兵庫県の実家(瀬戸内海沿岸)近くで見かけたセンダンの果実です。
夏になるとクマゼミがセンダンの木に集まり、朝から大合唱して、叩き起こしてくれます。
最近、夏に時折、関東地方でもクマゼミの鳴き声を聞くようになりました。
まだ、気になるほどではないですが、これ以上、あまり増えないことを願っています。



ナツミカン(Citrus natsudaidai)
<ムクロジ目・ミカン科・ミカン属>

ミカン科ミカン属の常緑小高木。
江戸時代中期に、黒潮に乗って山口県に漂着した種子が起源とされ、その原木が残る。
晩秋に黄色く色付くが、酸味が強く、酸味が弱くなる翌夏季までは食用に向かない。
ナツミカンの枝変わり種であるアマナツミカンに取って代わられてきた。

2013/5/16
多摩川へ行く道路脇で、見かけました。
わざわざ植えたような感じではないので、捨てた種が発芽して大きくなったものかもしれません。

実は、小学生のころ、実生でナツミカンを育ててしまい、10年も経つと樹高は5mを超えました。
その枝に毎年、数百個を超えるナツミカンが生り、その始末に四苦八苦していました。
結局、大枝を何本か切って、生る数を抑えています。

 
2013/7/5                       2013/10/18
花後、1cmにも満たなかった果実が、7月には数cmに、10月には10cm程になっていました。

 
2013/11/11                       2014/1/6
11月には、深緑だった皮が、日当たりの良い方から黄色く色付きはじめました。
年を越して、1月になりましたが、もうすっかり黄色く色付き、見た目は完熟です。
しかし、ナツミカンは、この時期は酸味が強く、初夏になるまでは食べられません。


サンショウ(Zanthoxylum piperitum)
<ムクロジ目・ミカン科・サンショウ属>

ミカン科サンショウ属の落葉小高木で、北海道から屋久島まで、広く分布する。
日本以外では、朝鮮半島の南部に分布する。
サンショウは雌雄異株で、雄株と雌株がある。
葉は奇数羽状複葉で、枝に互生し、葉の基部には一対の刺がある。
4〜5月頃、枝先に淡黄色の花を集散花序につけるが、花に花弁はない。
果実は10月頃に赤熟し、2経つに割れて、光沢のある黒色の種子ぶら下がって出てくる。
香りの良い新芽や若葉、若い実は食用になる。

2014/4/8
多摩川への道路脇にある学校の裏庭で、サンショウが雌花をたくさん付けていました。
昨年は、気がつけばもう果実になっていましたが、今年はバッチリと見ることができました。
写真の通り、花弁はなく、メシベの花柱が角のように飛び出しています。
ただ、周りには雄株のサンショウは見当たりませんでした。

 
2014/4/16
この日、学校からは少し離れた道路脇で、黄色い花を付けているサンショウを見つけました。
雌株の花とは、かなり異なった形状をしており、黄色いオシベが付いています。
後で調べたところ、これがサンショウの雄株に付く、雄花の花序でした。


2014/4/22                 2014/5/7                 2014/5/9
サンショウの雌花ですが、授粉しているようで時とともに大きくなっていきます。
その後、採取されてしまったようで、ほとんどなくなってしまいました。


イロハモミジ(Acer palmatum)
<ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属>
 
ムクロジ科カエデ属の落葉高木で、本州の福島県以南から四国、九州に分布する。
日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾と東アジアに分布する。
日本では最もよく見られるカエデ属で、秋には黄褐色から紅色に紅葉する。
葉は対生し、掌状に5〜9深裂し、この裂片を「いろはにほへと……」と数えたことが和名の由来。
4〜5月頃、本年枝の先に暗赤色の花が垂れ下がってつく。雄花と両性花がある。
5個の暗紫色の萼片と、5個の黄緑色もしくは紫色を帯びる花弁をもつ。
果実は翼果で、10〜15mm程の翼があり、熟すと風で飛ばされる。

2014/4/18
多摩川への道路脇で、イロハモミジが多くの花序を出し、小さな花をたくさん付けていました。
黄緑色の花弁よりも、赤い萼片の方が目立ちます。


2015/3/31(雄花)              2015/4/16               2015/4/16(両性花)
昨年、花に気が付いた時には両性花のみになっていたので、今年は気を付けてみていました。
すると、最初に開花するのは雄花ばかりで、その後、両性花が咲きだしました。
中央の写真は、下が両性花で、上が雄花です。花の構造がずいぶん異なることが分かります。

 
2014/5/9
翼果もすっかり大きくなり、赤みを帯びた大きな翼が目を引きます。
多くは、2個の翼果が向かい合って付いていますが、3個の翼果が付いたものもありました。

 
2014/6/3
赤みを帯びていた翼果ですが、すっかり赤みが抜けて、緑色になっていました。

 
2014/10/21
翼果の成熟が進み、春先と同じように翼に赤みが入ってきました。


モチノキ(Ilex integra)
<モチノキ目・モチノキ科・モチノキ属>
 
モチノキ科モチノキ属の常緑高木で、自生種。
日本では、本州の宮城県、山形県から四国、九州、南西諸島の海縁の山地に自生する。
樹高は10m程になる。葉は互生し、葉身は5cm前後、楕円形で尖り、成木では全縁。幼木では鋸歯あり。
雌雄異株で、前年枝の葉腋に極短い枝を出し、4月頃に黄緑色の小さな花を束生する。
雄花は2〜15個、雌花は1〜4個ずつ集まる。花弁は4個で萼片も4個、オシベも4個ある。
雄花には、オシベ4本と、退化したメシベがある。
雌花は、緑色の大きな子房と退化した4本のオシベがある。メシベの柱頭は4残裂する。
果実は核果で、1cm程の球形。11月頃に赤く熟す。

2015/4/9
多摩川へ向かう途中の民家の生垣に使われていました。
前年枝にびっしりと花が付き、その間などから伸びた新芽と共演です。

 
2015/7/28
花の数からするとかなり少ないですが、淡緑色の球形の果実がたくさん付いていました。

 
2015/9/3
9月に入ると、果実が赤く色づき始め、枝によっては赤い果実が目立ち始めました。

 
2015/9/14
9月半ばには、果実の半分以上が赤く色づき、赤みも一層増しました。


クロガネモチ(Ilex rotunda)
<モチノキ目・モチノキ科・モチノキ属>
 
モチノキ科モチノキ属の常緑高木で、自生種。
日本では、本州の関東以西から四国、九州、南西諸島の山野に自生する。
樹高は10m程になる。葉は互生し、葉身は8cm前後。楕円形で尖り全縁で、葉柄は紫色を帯びる。
雌雄異株で、本年枝の葉腋に散形花序を出し、5月〜6月に小さな花を5個前後付ける。
白色または淡紫色の花弁は4〜7個で、萼片も同数。
雄花には、4〜7個の完全なオシベと、退化した小さなオシベがある。
雌花は、メシベと退化したオシベがある。子房は球形で花柱はなく、柱頭は1個。
果実は核果で、5mm強の球形。11月頃に赤く熟す。なお、黄色く熟すものもある。

2015/5/19
多摩川へ向かう途中の道路脇で、淡紫色の退化したオシベがきれいな本種の花に気が付きました。
小さな花ですが、葉腋にたくさん付いており、葉柄の赤紫色と相まって目立ちます。
花の独特な形状と葉柄の色から、本種と分かりました。

 
2015/7/27
葉腋に花の数と大差ない数の多数の果実が付いていました。
果実には、淡い黄緑色の筋が入っていました。

 
2015/9/14
たわわに実っていた果実ですが、8月に剪定されて、すっかりさびしい状態となりました。
少しだけ、果実が残っており、その様子を追うことにしました。
果実は、筋のような模様が消え、淡緑色の真ん丸になっていました。

 
2015/10/6
10月に入ると、果実が淡黄色に色付き始めました。
どうやら、この樹は果実が黄色く熟す「キミノクロガネモチ」であったようです。

 
2015/10/23
淡い黄色に橙色が入り、全体に赤っぽくなってきました。

 
2015/10/26
果実全体が明るいオレンジ色になりました。これで完熟でしょうか。

 
2015/11/13
果実に赤みが加わり、赤色というよりは、朱色になっていました。
下記のクロガネモチの色と比較すると、色味は異なります。
ただ、キミノクロガネモチなのかどうかは微妙です。普通のクロガネモチかもしれません。


2015/10/23
多摩川の河川敷で、いつもの散歩コースから少し外れたところで、クロガネモチを見かけました。
淡い黄色から赤っぽいものまで混じっています。
かなり赤みの強いものがありますので、この樹は普通のクロガネモチと思われます。


2015/11/13
全体に果実が真っ赤に色付いて、鮮やかな赤色になっていました。


2016/5/16
クロガネモチは雌雄異株のため、その雄花を探していたのですが、灯台元暗しで、近くにありました。
以前から同定できず、不明種として保留していたのが、実は、クロガネモチの雄花だったのです。
モチノキ属の花と当たりは付けていたのですが、探し切れていませんでした。
それが、クロガネモチを改めて調べていて、その雄花の写真が見つかり、同定できたしだいです。
その樹には、赤い果実がたくさん付いていたので、雌株と思いこんでいました。
そこで、改めて調べ直すと、雄株と雌株が一緒に植えられていることが分かりました。
雄花は、大きめの赤紫色の花弁と良く目立つ黄色い葯があり、そればかりに目が行っていました。
しかし、その雄花に隠れるようにして、淡い色の雌花も咲いているのが確認できました。


2016/5/13
寄せ植えになっていた雌株の雌花です。
雄花と比較すると地味な花ですよね。どうしても近くの雄花に目が行ってしまいます。
ただ、最初に掲載した雌花とは、子房や柱頭の色が異なります。

<キミノクロガネモチ?>
 
2015/5/19                      2015/10/26

<クロガネモチ>
 
2016/5/13                      2015/10/22

両者の花と果実をほぼ同じ時期に撮影したものを並べてみました。
果実の色が全く異なるのはもちろんですが、雌花の子房の色が異なっています。


サンゴジュ(Viburnum odoratissimum var. awabuki)
<マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属>

レンプクソウ科ガマズミ属に属する常緑高木で、よく庭木にされる。
日本では、本州の関東南部から四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、東南アジアに広く分布する。
樹高は20mほどになる。葉は対生し、葉身は20cm程あり、全縁で表面に光沢がある。
開花期は6月で、枝先に円錐花序を出し、白い小花をたくさん付ける。
果実は、10mmに満たない楕円形の核果で、8月頃から赤く熟し始め、完熟すると黒くなる。
この赤い果実がたくさん付くのをサンゴに見立てたのが、和名の由来とか。
分厚い葉や枝はたくさんの水分を含むので、延焼防止の防火樹として庭木や生垣に利用される。

2015/7/28
多摩川へ向かう途中の道路脇で、たくさん実を付けた本種を見かけました。
春に花が咲いていましたが、すっかり撮り忘れていていました。
たわわに実った果実が垂れ下り、赤く色づいているとかなり目立ちます。

 
2015/9/4
果実の赤みが一層増し、橙色っぽかった果実が真っ赤になりました。
一部の果実は、完熟して真っ黒になっています。

 
2016/5/18
気が付くと、サンゴジュが大きな円錐花序を出していました。
ツボミはまだ固く、開花までにはもう少し時間がかかりそうでした。


2016/5/24
サンゴジュの花の様子を見に行くと、開花が始まっていました。といっても、一分咲きといった所。
多くの花序では、数個程度が開花しているだけでしたが、三分咲きの花序もありました。
白い花弁は、開花後直ぐに大きく反り返って、後に丸まってしまうようです。


ウメモドキ(Ilex serrata)
<モチノキ目・モチノキ科・モチノキ属>

モチノキ科モチノキ属の落葉低木で、自生種。
日本では、本州から四国、九州の落葉広葉樹林内に自生する。
日本以外では、中国にも分布している。
雌雄異株で、葉腋(ようえき:葉の付け根の内側部分)に花を多数付ける。
花の数は、雄花は十数個、雌花はその半分程度で、花弁は4枚か5枚の2種類が混在する。

2013/5/23
多摩川へ向かう途中の公園で、見慣れないピンクの小さな花をたくさん付けた木を見かけました。
後で調べて、ウメモドキと分かりましたが、雄株が雌株かはっきりしません。
花の数がどちらともとれる数なのと、昨秋、赤い実が付いていたかはっきりしないためです。


モッコウバラ(Rosa banksiae f. lutea Rehder)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・バラ属>
 
バラ科バラ属の常緑つる性低木で、中国原産の帰化植物。
花色は、白か淡い黄色で、一重咲と八重咲がある。なお、一重咲と八重咲の白花には芳香がある。
バラ属ではあるが、刺がないので、園芸用途には向いている。

2013/4/26
多摩川への道路脇の民家の塀で、咲き誇っていたモッコウバラです。
黄色の八重咲きなので、「八重咲き黄モッコウバラ」になりますが、もっともポピュラーな品種です。


モモ(Amygdalus persica L.)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・モモ連・スモモ属・モモ亜属>
 
バラ科スモモ属モモ亜属の落葉小高木で、中国原産。
葉は、花より少し遅れて展開する。長楕円形で先が尖り、粗い鋸歯がある。
3月〜4月にかけて、薄桃色の5弁か多重弁の花を付ける。
花柄は非常に短く、枝に直接付いているように見える。
未成熟な果実や種子にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれる。
夏に熟し、果肉は柔らかくて水分の多いので、痛みやすい果実である。

2015/4/1
多摩川への途中の公園で、八重のモモが花を付けていました。
花柄が短いので、サクラと異なり枝に花が付いているように見えます。


ソメイヨシノ(Cerasus×yedoensis cv. Somei-yoshino)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・モモ連・スモモ属・サクラ亜属・サクラ節>

バラ科スモモ属サクラ亜属の落葉高木で、エドヒガンとオオシマザクラの雑種の1つ。
ソメイヨシノは種子を付けないので、全て接ぎ木によって増やしたものである。
そのため、全国に咲くソメイヨシノも、元をたどると特定の原木にたどり着く。
それゆえに、ソメイヨシノは同じ時期にいっせいに花を咲かせ、一斉に散る。

2012/4/6
多摩川の河川敷にはなく、土手沿いの公園や学校の校庭で見られます。
もちろん野草ではありませんが、春の花としては代表格なので入れています。
サクラの種類はたくさんありますが、最も有名で、数が多いのは、やはりソメイヨシノでしょう。
一斉に咲くことや、葉より先に花が咲くために華やかに見えることなどが要因のようです。

 
2013/3/18                       2013/3/29
土手沿いにある学校のソメイヨシノですが、今年も芽を楽しませてくれました。
今年は寒さが続いた事もあり、当初、開花は遅くなるよそうでした。
それが、急に暖かくなってことで、一気に開花が進み、例年より1週間ほど早く満開となりました。
この後、4月の声を聞くとともに散り始めて、入学式は葉桜でした。


サクラ(Cerasus)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・モモ連・スモモ属・サクラ亜属>
バラ科スモモ属サクラ亜属の落葉高木で、日本では観賞用として多くの品種が作出された。
日本には、固有種、交配種を含め、おおよそ600種の品種が確認されている。
そのため、花から品種を確認するのは、特徴のあるもの以外は、困難です。
また、日本で果実を食用とする品種は、主にヨーロッパ系のセイヨウミザクラ(Cerasus avium)です。
有名な佐藤錦をはじめ、ナポレオンやアメリカンチェリーがその系統です。
多摩川への道路脇の公園や学校などに多くのサクラが見られます。
品種の分かるものや、不明なものもありますが、以下に見かけたものを掲載します。


2013/3/11
花の色や咲き方、咲く時期からカンヒザクラ(サクラ節/Cerasus campanulata)と思われます。
ヒカンザクラと呼ばれることもありますが、ヒガンザクラと紛らわしいので、最近は使われないようです。

 
2013/3/5
カワズザクラ(サクラ節/Cerasus lannesiana cv. kawazu-zakura)は、ヒカンザクラとオオシマザクラの自然雑種です。
伊豆の河津がカワズザクラの観光地として有名ですね。河津の様子はこちらをどうぞ。


2015/3/3                  2015/4/9                  2015/5/8
3/3 今年もカワズザクラの開花が始まりました。ヒカンザクラと共に春の訪れを告げてくれます。
4/9 昨年は気が付かなかったのですが、カワズザクラにたくさんの果実が付いていました。
5/8 そのカワズザクラの果実ですが、5月に入ると真っ赤に熟していました。
ただ、果実の形状から分かる通り、果肉はほとんど付いていないようです。

 
2012/3/11
多摩川の道路脇の民家の庭先で見かけたミザクラです。
最初に見かけと時には、早咲きなので、カワズザクラ系の品種と思っていました。
しかし、他のサクラと比較して、オシベの長さが飛びぬけて長いのが気になります。
改めて調べると、カラミザクラ(ロボペタルム節/Cerasus pseudo-cerasus)と分かりました。
セイヨウミザクラに取って代わられましたが、それまで食べられるのは本種のみだったようです。

 
2013/4/25
一ヶ月ほど経ってみると、たわわにサクランボが付いています。
ヤマザクラのような小さな果実ではなく、比較的大きくて、綺麗な色をしています。
熟すともっと赤くなるようですが、セイヨウミザクラ(ミザクラ節)より少し小ぶりで酸味が強いようです。

 
2014/3/28
多摩川への道路脇で、散りかけているヤマザクラ(サクラ節/Cerasus jamasakura)が覗いていました。
ヤマザクラは、日本の野生の桜の代表的な種で、サクラの仲間では寿命が長く大木になります。
ソメイヨシノと異なり、葉芽と花が同時に展開するので、区別は容易です。
ただ、個体変異が多く、開花時期、花つき、花の色の濃淡など、様々な変異が見られます。

 
2014/4/10
多摩川への道路脇の公園で、ソメイヨシノより少し遅れて満開のサクラがありました。
幹に、ゴテンバザクラ(サクラ節/Cerasus incisa 'Gotenba-zakura')の名板があります。
静岡県御殿場市などで、昔から、庭園樹として植栽されていたものが見だされたものだそうです。
マメザクラと他種の交雑種と考えられているそうで、淡紅色の綺麗な花が見事でした。


リキュウバイ(Exochorda racemosa)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ヤナギザクラ属>

バラ科ヤナギザクラ属の落葉低木で、中国の中南部が原産地。
葉は互生し、楕円形。薄目の葉で、裏面は白っぽい。
花期は4月〜5月で、枝先に総状花序を付け、直径3cm程の白い花を付ける。
花弁は5枚で、オシベはたくさんあり、メシベの花柱の先は5裂する。
庭や公園に植栽されることが多く、茶花としても利用される。

2012/3/31
多摩川から少し離れた公園で、見かけました。
白い大きめの花が印象的でした。


ボケ(Chaenomeles speciosa)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・ボケ属>

バラ科ボケ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
花は、葉より先に開き、花色の基本は淡紅色だが、白から緋紅色まで、変化に富む。
果実は、数cmの楕円形でカリンに似て、良い香りがし、果実酒に使用される。
日本では、本州から四国、九州に植栽として、または、自生している。

2012/4/5
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
花色は、赤が多いですが、植栽として植えられているものは、白、ピンク、赤とにぎやかです。
2枚目の写真を撮影しているとき、ちょうどニホンミツバチが飛んできて、うまく収まってくれました。

 
2013/3/26
今年もボケの花が満開になりました。
昨年も撮影した、1本の木で白から赤まで、いろいろな花色の花を付けるボケです。
今年もいっぱいに花を付けています。

2013/3/28
今年になって気が付いたのですが、同じ赤でも、深紅に近いものもあるようです。
写真では分かりにくいのですが、見た印象がかなり違いました。

 
2013/5/14
3月には花を咲かせていたボケですが、結実していました。
ただ、あれほど花を咲かせていても、その果実はそう多くはありません。
さらに、大きくなった果実は数えるほどしかなく、いびつに歪んで小さいままのものが多いです。
その果実は、直径5cm程で意外と大きく、花梨のように良い香りを放つので、果実酒の材料になります。


2013/7/12
さて、結実していた果実ですが、2ヶ月経ってかなり大きくなりました。
日の当たる方が赤く色づいていますが、日焼けでしょうか。
秋には、花梨のように黄色く色付きます。


クサボケ(Chaenomeles japonica)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・ボケ属>

     .
バラ科ボケ属の落葉低木で、日本の自生種。
日本では、本州から四国、九州に自生しているが、減少傾向にある。
樹高が低く、全体に小振りなため、名前に「クサ」付いているが立派な木です。
花は、葉より先に開き、花色の基本は淡紅色だが、白花もある。
果実は、数cmの円形でカリンに似て、良い香りがし、果実酒に使用される。

2009/4/12
高尾山の頂上から少し下った所で見かけたクサボケです。
時期的には、ちょうど満開になったくらいで、枯れ草から顔を出しています。
見て分かる通り、樹高が非常に低いことが分かると思います。



カリン(Pseudocydonia sinensis)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・ボケ属>

バラ科の1種の落葉高木で、中国東部原産の帰化植物。
葉は互生で、先の尖った楕円状卵形で、長さ8cmほどになり、縁には細かい鋸歯がある。
花期は、3月〜5月頃で、5花弁の白やピンクの花を咲かせる。メシベは5本、オシベは20本程ある。
葉より先に開き、花色の基本は淡紅色だが、白から緋紅色まで、変化に富む。
果実は、大きなものは15cm程になり、熟すと黄色くなる。
果実には、果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニンなどを含み、トリテルペン化合物の芳香がある。
ただ、石細胞が多いので堅く、砂糖漬けや果実酒に使用される。加熱により渋みは消える。
秋には紅葉するので、庭木として植栽されることも多い。

2015/4/9
多摩川に行く途中に、カリンが生垣に使われているのは知っていたのですが、花を見た記憶がありません。
今年、別の民家の庭で花を見かけたので、行ってみるとたくさん花を付けていました。
ピンクの細めの花弁が平開し、直径は3cmほどありました。

   
2016/4/25                2015/6/8                 2015/8/18  .
花後、果実が大きくなっていく様子です。
子房が大きくなり始めても花がらは付いたままで、かなり大きくなるまで残っていました。


サンザシ(Crataegus cuneata)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・サンザシ属>

バラ科サンザシ属の落葉低木で、中国原産の古い時代の帰化植物。
熟すると赤くなる果実は生薬、果実酒、ドライフルーツなどに使われる。
4〜5月に、5花弁の白花を多数付ける。

2014/4/28
多摩川への道路脇の公園で、樹高が数十cmの低木が、多数の白花を付けていました。
後で調べて、サンザシの花と分かりました。名前は知っていましたが、花を確認したのは初めてです。
樹高があまり高くならず、白い花を付け、真っ赤な果実を付けるので盆栽に向く樹種とのこと。


2015/4/21
今年もサンザシがたくさんのツボミを付けていました。
気の早いのが1つだけ、開花していました。といってもまだ半開きに近いですが。


2014/6/27                 2014/6/25                 2014/6/25
サンザシですが、気が付くと直径1cm程の立派な果実をたくさん付けていました。
秋には赤から暗紫色熟して、生薬、果実酒、ドライフルーツなどにできます。


アメリカザイフリボク(Amelanchier canadensis)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・ザイフリボク属>
 

バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で、北アメリカ原産。ジューンベリーの別名を持つ。
本州の岩手県から四国、九州の雑木林の林縁などでは、日本在来種のザイフリボクが見られる。
4〜5月頃に白く細長い5枚の花弁を持つ花を咲かせるところは同じでも、果実の熟す時期が異なる。
アメリカザイフリボクが6月頃には収穫期になるのに対して、ザイフリボクは秋に熟す。
果実は、見た目はブルーベリーに似て、熟すると黒紫色になる。
本種は、果樹として人気が出て広がりつつあり、生食やジャム、パイの材料にも使われる。
在来種の果実は、渋みがあるので、生食には向かず、果実酒などに利用される。

2014/4/10
多摩川への道沿いの公園で、満開の時期を過ぎ、半分以上が散ってしまった本種を見かけました。
最初、花弁が散って、オシベが放射状に出ている所を見て、変な花だなと思ってしまいました。
しかし、周りをよく見ると細長い白い花弁を付けた花があり、先に見たものが花弁が散った後と分かりました。
写真を撮り、後で調べてザイフリボクの花と分かりましたが、在来種か移入種かまでは分かりませんでした。
長い花弁の花よりも、花弁の散った後のオシベが印象的でした。


2015/4/3             2015/4/3               2015/4/16
昨年は、花がほぼ咲き終わった頃に気が付いたので、ツボミとかの写真がありませんでした。
今年は、満開少し前に撮影しました。ツボミから開花直後の花序の様子です。


2014/5/8
ザイフリボクの果実です。子房が大きく膨らみ、その頂部に萼が残っています。
子房が大きくなる速度はかなり早く、一月しか経っていませんが、直径10mm程度になっています。
果実の成長と共に、萼片の大きさが相対的に小さくなり、カッパの頭(萼片が毛)のように見えてきました。
ただ、カッパにはない、お皿の中央から毛(メシベ)が1本生えてはいますが。

 
2014/5/15
一部の果実が赤く色付き始めていました。他の果実も赤みが差し始めています。
そのため、6月に収穫期を迎える、アメリカザイフリボクと分かりました。
もう少し熟したら、試食してみたいと思います。


2014/5/19                2014/5/22                2014/5/30
アメリカザイフリボクの果実ですが、しっかりと色付き、食べ頃も近いと思われます。
しかし、この果実は野鳥にとってもご馳走のようで、熟した端から食べられていきます。
左の写真を見てください。熟したものは、しっかりと食べられています。
とはいえ、たくさん熟し始めると、食べられずに残るものもあり、試食してみました。
黒紫色になるほど、熟したものは残っていませんでしたので、できるだけ赤みの強いものを選びました。
若干酸味はありますが、十分に生食可能でした。ただ、かなり種が多く、ちょっとそれには閉口しました。
5/30の写真には、完熟して干しブドウのようになったものが写っています。
他の3個は、おいしくいただきましたが、今年最後の試食になりました。


リンゴ(Malus pumila)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・リンゴ属>

2014/4/10                 2014/4/15                 2014/5/9
バラ科リンゴ属の落葉高木で、カザフスタン南部、キルギスタン、タジキスタンが原産地とされている。
そのため、植物学上は「セイヨウリンゴ」と呼ばれている。
日本には、ヨーロッパやアジア経由で移入されたと考えられている。
日本では、病害抵抗性、食味、収量などの品種改良が進んでいる。
リンゴは、自家結実性が低く、1本ではなかなか結実しない。
そのため、S遺伝子型の異なる複数の品種を一緒に植える事が多い。

4/10 多摩川に行く途中の道路脇で、見かけた小さな木がいつの間にか大きく成長し、ツボミを付けました。
4/15 咲いた花の特徴から、バラ科の木と分かったのですが、調べても名前が分かりません。
直ぐ側に咲くハナカイドウとは、葉は似ていますが、咲く時期が若干遅く、花の特徴も微妙に違います。
5/9 花後、花柄が残っていたので、果実がなれば何か分かるかと思ったのですが、全て落ちてしまいました。


   2015/4/9                 2015/4/16               2015/4/16
今年も、たくさんの花を付けていましたが、今年も結実する事はありませんでした。
ただ、偶然見かけたリンゴの花が、そっくりなことに気が付き、調べてみました。
その結果、種類までは分かりませんが、リンゴであると確信が持てました。
結実しないのも、1本のみでは難しいことと符合します。
想像ですが、誰かの捨てたリンゴの種が発芽して、道路脇で大きくなったのではないでしょうか。


ハナカイドウ(Malus halliana)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・リンゴ属>
 
バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木で、中国原産の帰化植物。
大きな実のなる「ミカイドウ」に対して、綺麗な花が咲くので「ハナカイドウ」と命名された。

2012/4/10
多摩川に行く途中の公園に植栽されていました。
濃いピンクの蕾が次々と開花して、ピンクのグラデーションがきれいです。

花後に、リンゴに似た小さな赤い果実は、食用になるそうですが、あまり結実しないとか。
機会があれば、ちょっと味見してみようかと思っています。


2013/3/8
今年は、ハナカイドウの開花を追ってみようと思います。
まだ、ツボミは出ておらず、昨年の果実が残っています。
しかし、新芽が開き始めており、その中にツボミも見えています。

 
2013/3/18
10日後の様子ですが、ツボミがすっかり伸びて、開花も間近といった状況です。

 
2013/3/21
その3日後の様子ですが、ツボミの色が淡くなり、一部で開花が始まりました。


2013/3/28                2013/5/14                2013/6/11
3/28 開花が始めってから、その1週間後にほぼ満開となりました。
既に、早く咲いた花が散り始めています。
この後、数日は満開状態が続き、その1週間後くらいにはほぼ散ってしまいました。

5/14 ハナカイドウの花が散った後、かなりの数の果実ができていました。
あまり結実しないと解説されていましたが、意外と結実数は多いです。
まだ、青々として未成熟ですが、成熟して赤くなるのが楽しみです。
※ バックがピンク色なのは、ヒラドツツジの花が咲いているためです。

6/11 1ヶ月ほど経過したハナカイドウの果実の様子です。
多少大きくなったようですが、春先に残っていた果実の大きさと同じくらいです。
そのため、これよりは大きくならないと思われ、果実が熟す秋口までこの状態が続くのでしょう。

 
2013/11/20
11月に入ってからも果実の色などにあまり変化は見られません。
もう充分に熟していると思われましたので、採取して味見してみることにしました。
切ろうとしたのですが、皮がかなり固くで切りにくかったです。
断面を見る限り、熟しているように見え、種も熟しているように見えます。
切断面をなめてみましたが、渋くてそれ以上口にする気にはなれませんでした。


ミカイドウの果実?

 
2016/11/11
兵庫県の実家(瀬戸内海沿岸)近くで見かけたミカイドウ思われる樹の果実です。
まだ、真っ赤に熟したものは少なく、多くは少し色付いた程度でした。
果実の直径はハナカイドウの果実の倍くらいあり、この写真程度の差があります。
ただ、両者の中間くらいの果実を付けるノカイドウの可能性もあります。



トキワサンザシ(Pyracantha coccinea)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・トキワサンザシ属>
 
2013/5/14                       2013/5/8
バラ科トキワサンザシ属の常緑低木で、ヨーロッパ南部から西アジア原産。
日本では、本州から四国、九州にかけて植栽、あるいは、一部野生化している。
花期は4月〜5月ですが、目を引くのは真っ赤な実が付く晩秋。

多摩川への道路脇の公園で、トキワサンザシが白い花を枝一杯に咲かせていました。
トキワサンザシの花は、一気に咲くので、花の時期は短く、1週間ほどで終わります。
同じ白花ですが、コデマリの花が球状に集まるのに対して、トキワサンザシの花は横に広がります。

 
2014/4/28
トキワサンザシが花序を立ち上げ、たくさんのツボミを付けていました。
ツボミは、まだ固くて開花はまだちょっと先になるようです。

 
2014/5/8
トキワサンザシのツボミも、緑色から白く色付き、開花もそう遠くはなさそうです。

 
2015/5/8
日当たりの良いところでは、ちらほらと咲き始めています。
もう数日もすれば、かなり開花が進み、本項最初の写真のように満開となります。

※ 偶然ですが、本項の開花した写真は、異なる年の同じ日の撮影です。
年により気象条件が異なるので、開花時期は微妙にずれます。

 
2013/5/23
花後、花弁が落ちた後、果実が徐々に大きくなり始めています。

 
2013/6/17
花後、1ヶ月弱が経過して、いくぶん果実もふっくらとしてきました。

 
2013/7/2
果実がかなり大きくなり、残っている萼片(へた)も目立たなくなってきました。

 
2012/10/27
夏の終わりごろには、果実はもう少し大きくなって、秋には上記のように真っ赤に色付きます。
秋のトキワサンザシの様子に関しては、こちらをご覧ください。


シャリンバイ(Rhaphiolepis indica var. umbellata)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・シャリンバイ属>

2013/5/8                 2013/5/8                 2013/5/21
バラ科トキワサンザシ属の常緑低木で、自生種。
日本では、本州の東北地方以南から四国、九州にかけて海岸近くに自生している。
海外では、朝鮮半島、台湾に分布する。

5/8 多摩川の河川敷にある通路脇に、ユキヤナギと共に植生さています。
今年もユキヤナギの後、たくさんの花を付けていました。

5/21 花も盛りを過ぎ、残っている花もまばらな状態でしたが、ちょっとアップで撮影してみました。
残念なことに、その後、根元付近からバッサリと剪定されてしまい、今は見る影もありません。
何のために剪定したのかよく分かりませんが、もう少しやり様があるのではと思ってしまいます

 
2013/8/13
多摩川の川縁に残っていたシャリンバイが結実していました。
秋には、熟して真っ黒な実になるでしょう。

 
2013/12/12
真っ黒に熟して、残っていた果実ですが、冬になって食べ物が少なくなった今、
直ぐ上にあるトウネズミモチと共にドバト(カワラバト)の餌となっています。


2014/5/16
昨年、剪定されずに残っていたシャリンバイが満開になっていました。
開花直後の花は、花弁や花糸は純白で、オシベの葯は綺麗なレモンイエローです。
開花後、時間が経つと、オシベの花糸や花弁の根元が紅紫色を帯びて、葯も褐色に変わります。


カナメモチ(Photinia glabra)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・カナメモチ属>

バラ科カナメモチ属の常緑小高木で、自生種。照葉樹林の低木である。
日本では、本州中部以南から四国、九州にかけて自生している。海外では、中国にも分布する。
新芽の色が美しい紅色なのが特長で、その中でも特に紅色が強い個体を「ベニカナメ」と呼ぶ。
なお、葉が赤みを帯びるのは、新葉のときのみで、時間と共に普通の緑色の葉になる。
和名の「カナメ」とは扇の「要」のことで、実際、扇の要に用いられていた事に由来する。
また、「モチ」とはモチノキ(黐の木)に似ていることに由来するといわれている。

2014/5/7
多摩川への道路脇で、満開になっている本種をみかけました。
あまり、新葉が赤くならない木のようで、いくらか赤みがさす程度です。
花は、白い五花弁ですが、ほとんどの花は花弁が反り返って、後に回り込んでいます。
そのため、花弁よりもオシベの方が目立ちます。開花後は水平に展開し、その後さらに反り返るようです。


2015/4/1                 2015/4/22                 2015/4/22
4/1 カナメモチの新芽が伸び始め、花序も伸び始めていました。
4/22 新葉も大きく開いてきましたが、赤というより淡いえんじ色のような色をしています。
花序も大きく展開し、開花が始まるのも近いと思われます。


2014/6/3
花が終わり、果実が大きくなり始めています。
まだ、枯れたオシベやメシベが残っていました。


2014/9/29                 2014/11/17                 2014/12/3
9/29 カナメモチの果実ですが、秋になって少しふっくらとしてきましたが、色合いや形にほとんど変化がありません。
この先、どのようになって行くのか気になります。冬には真っ赤に熟すそうですが。
11/17 カナメモチの果実が、一段とふっくらとして、赤く色づき始めました。
12/3 12月の声を聞いた頃には、カナメモチの果実は真っ赤に色づいていました。



レッドロビン(Photinia×fraseri)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ナシ連・ナシ亜連・カナメモチ属>

   .
カナメモチとオオカナメモチの雑種で、米国で作出された。
新芽が非常に鮮やかな赤になるため、生け垣などに利用される。
なお、新芽が赤くなるのは、アントシアニンを多く含むためだが、葉が堅くなると緑に変わる。
カナメモチの選別品種(ベニカナメモチ)に似るが、本種の方が色が鮮やかで、葉が大きい。

2015/4/1
多摩川に向かう道路脇の民家の生け垣や公園で、鮮やかな紅色の新葉を伸ばしている本種を見かけました。
この時期になると一面に真っ赤な新葉が伸び出してくるので、見た目も鮮やかです。


2016/4/25
花が咲く頃になると、真っ赤な葉も色あせてきます。
同じレッドロビンでも、花が付く木と付かないか極わずかしか付かない木があります。
この写真の木は、非常にたくさんの花を付けていますが、隣の木には全く咲いていません。
花は、カナメモチの花とそっくりですが、花弁はあまり後には反らないようです。

 
2016/5/13
本種の花を見ると、オシベの葯が白いままなので、花粉が出ていないように見受けられます。
その結果ですが、ご覧のとおり花柄を残して全て落花してしまい、果実はありませんでした。
交雑により作出された品種のため、不稔性なのかもしれませんね。



ヤエヤマブキ(Kerria japonica f.plena C.K.Schn.)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ヤマブキ連・ヤマブキ属>

バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、一重と八重の品種がある。
国内では、北海道から本州、四国、九州まで全国に分布する。
日本以外では、朝鮮半島、中国にも自生している。

2012/4/12
多摩川道路脇の学校の校庭で、八重のヤマブキが見事に花を咲かせていました。
山野でよく見かけるヤマブキは、一重のみで、八重のものは見た記憶がありません。
八重のものは、園芸品種で、見た目が豪華なのでよく植栽されるそうです。
なお、一重のヤマブキは結実するそうですが、八重のものは結実しないそうです。


ヤマブキ(Kerria japonica)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ヤマブキ連・ヤマブキ属>

 
バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、日本の自生種。

2009/4/12
高尾山の頂上から少し下った所で見かけたヤマブキです。
時期的には、ちょうど満開になったくらいで、一面に花を咲かせていました。
一重の花の花弁は5枚です。

シロヤマブキ(Rhodotypos scandens)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・ヤマブキ連・シロヤマブキ属>

   .
   2010/6/8               2016/4/16            2016/4/16
バラ科シロヤマブキ属の落葉低木で、日本の自生種。
日本では、中国地方にのみ自生しているが、観賞用に全国の公園や庭木として植栽されている。
花は一重で、ヤマブキと異なり花弁4枚です。

2010/6/8 港区の芝公園で見かけたシロヤマブキです。
時期的には、ちょっと遅めでしたが、まだ、花が残っており、その横に果実が付いていました。
2016/4/16 境川の畔で見かけたシロヤマブキです。
前年の黒く熟した果実が残り、ちょうどその後ろで開花したため、面白い絵になっていました。



コデマリ(Spiraea cantoniensis)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・シモツケ連・シモツケ属>
 
バラ科シモツケ属の落葉低木で、中国中南部原産の帰化植物。
日本では、本州以南で庭木や公園樹として利用されている。
春に小さな白花を、手毬のように丸く集団で咲かせることが、コデマリの名前の由来。
個々の花は、直径10mmにも満たない5花弁の小さな花であるが、これが球状に固まって大きな花序になる。
その花序が、枝に並ぶように付くため見栄えが良く、庭木としてよく利用される。

2014/4/24
多摩川への道路脇で、満開になっている本種をみかけました。
八重のコデマリは昨年見かけたのですが、この辺りで一重のものは始めてみました。
八重のコデマリほどではありませんが、丸く球状に花を付ける様は、その和名に恥じません。
八重の花と異なり、5枚の花弁とオシベ、メシベが良く分かります。


ヤエコデマリ(Spiraea cantoniensis Lour. f. plena (Koidz.) Okuyama)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・シモツケ連・シモツケ属>

バラ科シモツケ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本では、本州以南で庭木や公園樹として利用されている。
春に小さな白花を、手毬のように丸く集団で咲かせることが、コデマリの名前の由来。
なお、コデマリは一重の花で、八重咲きはその変種。

よく似た咲き方で名前も似ているオオデマリは、スイカズラ科で全くの別種

2012/4/19
多摩川への道路脇の民家の庭からはみ出していたヤエコデマリです。
花が球状に集まっているのが分かると思います。
八重咲きは、見た目豪華ですが、綺麗な球にはならないようです。


オオデマリ(Viburnum plicatum var. plicatum)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・ガマズミ属>

     .
スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で、日本の自生種。
日本原産のヤブデマリの園芸品種が本種である。
ヤブデマリは、花序の周辺部のみに装飾花を付けるが、花序の花全てが装飾花となったもの。

2011/5/6
相模原麻溝公園で見かけたオオデマリです。
見た感じは、コデマリを数倍大きくしたよう見えますが、花の形が全く異なります。
オオデマリの装飾花は、無性花で、花弁のみが大きくなったものです。



ユキヤナギ(Spiraea thunbergii)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・シモツケ連・シモツケ属>
 
2012/3/29                       2014/3/18
バラ科シモツケ属の落葉低木で、日本原産。
手がかからず、適度な大きさ以上にもならないので、庭木などによく利用される。
ただ、自生種は、場所によっては絶滅が危惧されるところがある。

自生ではないですが、河川敷の通路沿いにユキヤナギが植栽され、3月下旬から一斉に咲きはじめます。
アップの写真がなかったので、掲載します。ここまで拡大するとウメなどと同じバラ科の花と分かりますね。

 
2012/4/6                             2012/4/12
4/6 ユキヤナギは、1週間ほどで満開となり、その後1週間で散ってしまいます。
そのため、この景色が見れるのは1週間ほどの限られた時期だけです。
4/12 ユキヤナギの開花もピークが過ぎ、花が散り始めて木の地肌が見えはじめました。
その頃になると、入れ替わるように土手の法面にハマダイコンの花が咲き始めます。


2014/2/13
大雪の降った後ですが、ユキヤナギの花芽が日を追って綻んで来ています。
所どころで、時期外れの花が咲いているものもありますが、ほとんどはこの状態です。

※ 右端の写真で、後に白く見えているのは残雪です。


2013/3/7                 2013/3/11                 2013/3/11
3/7 今年もユキヤナギが咲く季節が近づいてきました。
ツボミも大きくなってきており、咲き出すのももうすぐです。
3/11 暖かい日が続いたこともあり、ユキヤナギの花が咲きはじめました。
まだ、全体的には5分咲き程度ですが、枝によっては満開に近いものもあります。

 
2012/04/06                            2012/4/17
4/6 ユキヤナギの花が開花のピークを迎えた頃には、道路の両側が白く縁取られます。
土手の則面のハマダイコンも、ポツリポツリと花を開き始めています。
4/17 10日ほどの間に、ユキヤナギの花はすっかり散ってしまい、見る影もありません。
入れ替わりに、ハマダイコンが満開になって、土手の則面を白く染め上げていました。

 
2013/5/8                       2013/5/21
5/8 ユキヤナギの花が終わり、種子ができていました。
ただ、ちょっと遅くて、大半の袋果が裂開してしまっています。
左側の中央少し上に裂開前の袋果が、右下に未成熟なものが残っています。
5/21 裂開して種子の無くなった袋果が、花のように開いて残っています。

 
2014/4/15                      2014/4/22
昨年撮り損ねた裂開前のユキヤナギの袋果です。
4/22の拡大写真で、白く写っている部分から裂開するのですが、間もなくはじけるものと思われます。


シジミバナ(Spiraea prunifolia)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・シモツケ連・シモツケ属>

2014/4/10                 2014/4/18                 2014/4/18
バラ科シモツケ属の落葉低木で、中国原産。
同属のユキヤナギより遅れて咲きだす。
花は10mmほどの小さな白い八重咲きで、八重咲きのコデマリに似ているので、混同されることがある。
花柄は20mm前後と長めで、数個の花柄が一ヶ所から出る。花にはオシベやメシベがなく、結実しない。
樹高は高くても2m程で、株立ちとなり、枝は垂れ下る。

多摩川への道路脇の公園で、シジミバナを見かけました。
最初見た時、八重のユキヤナギだと思ったのですが、調べると、ユキヤナギに八重咲きはなく、本種と分かりました。
ユキヤナギとは同属なので、八重か一重かの違いはありますが、花の咲き方などは良く似ています。
名前の「シジミ」は「蜆」のことで、花がシジミの内臓に似ていることから付けられたといわれています。
別名の「エクボバナ」も、花の中央の窪みをエクボに見立てはものです。


ナワシログミ(Elaeagnus pungens)
<バラ目・グミ科・グミ属>

2015/3/5             2015/4/9                  2015/4/9     .
グミ科グミ属の常緑低木で、タワラグミ、トキワグミの別名を持つ。
日本では、本州中南部から四国、九州にかけて海岸近くに多い。
海外では、中国中南部に自生する。
楕円形の葉は厚くて硬く、互生。若葉の表面には一面に星状毛があり、白っぽい艶消し状になる。
時間の経過と共に星状毛はなくなり、艶のある新緑になる。
花期は秋で、花は両性か単性。黄色い筒状の萼は、先が4裂し、オシベが4本付く。花弁はない。
開花後、筒状の萼の基部が果実を包み、肥厚して核果様になる。翌年の5月〜6月に赤く熟す。
なお、果実の先には、萼筒の上部が残る。

多摩川の河川敷で、ナワシログミがトベラの間から枝を伸ばしていました。
そこにあるのは知っていたのですが、トベラの剪定時に一緒に切られてしまいます。
そのため、花も果実も見たことがなかったのですが、今年は果実がみられました。
3月に見た時は、まだまだ未熟な状態でしたが、4月になると色付き始めました。
残念ながら、その後、剪定されてしまい、熟した所は見られませんでした。


2015/11/13
花後、結実して間もない果実です。まだ、大きさもバラバラです。
上の写真のように、春にかけて徐々に大きく膨らみ、赤く熟します。

ナワシログミの花に関しては、こちらを参照ください。


トベラ(Pittosporum tobira)
<セリ目・トベラ科・トベラ属>
 
2013/5/14                        2013/5/8
トベラ科トベラ属の常緑低木で、自生種。雌雄異株。
日本では、本州の東北地方南部から四国、九州にかけて海岸近くに自生している。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾の海岸部に自生する。
主に枝の先に葉が集まって着き、葉は倒卵形で互生する。内に巻くように葉全体が反る。
5月頃に芳香のある5花弁の白花を付け、果実は熟すと3裂して赤い粘液をまとった種子が露出する。

多摩川の河川敷にある通路脇で、シャリンバイに交じって花を咲かせていました。
シャリンバイより花弁は厚みがあり、ボテっとした感じです。
この株は雄株のようで、メシベの子房は膨らまず、雄しべの葯から花粉が出ています。
なお、本来花弁は5枚なのですが、写真の花には花弁が6枚あります。
また、トベラの特徴として、写真のように葉が裏側に巻く性質があります。

トベラの枝葉は、切ると悪臭を放つので、節分に魔よけとして戸口に揚げられました。
そのため、扉の木と呼ばれていたものが、なまって「トベラ」になったものだそうです。
なお、その名残が、学名の「tobira」として残っています。


2014/5/16
多摩川の河川敷で、いつもの散歩コースより少し外れた所で、大きなトベラを見かけました。
ちょうど満開で、たくさんの花を付けていました。花の形から、この木も雄株のようです。


アケビ(Akebia quinata)
<キンポウゲ目・アケビ科・アケビ属>

雄花          花序に付く2個の雄花と3個の雌花         雌花

アケビ科の蔓性落葉低木で、茎は蔓になって他物に巻き付き、古くなると木質化する。
葉は、楕円形の小葉が掌状に付く複葉で、小葉は先端がくぼみ、基部はくさび形、縁は全縁。
花は雌雄同株ではあるが、雌雄異花で、花序の先端に数個の雄花、基部側に雌花が数個付く。
花は淡紫色で花弁がなく、花弁のような萼片が3個あり、雌花は雄花より一回り大きい。
雄花では、オシベの先端がくっついて丸くなっているが、雌花では、太いメシベが放射状に開いている。
日本では、本州から四国、九州の山野に自生している。

2014/4/23
多摩川への道路脇で、キヅタの中から淡紫色の変わった花が垂れ下がっていました。
キヅタの花ではないのですが、周りで目に付くのはキヅタの葉ばかりでした。
後で調べて、アケビの花らしいことは分かったのですが、葉が分からないので種類までは特定できませんでした。


2014/4/23                 2014/5/9                 2015/4/2
2014/5/9 後日、改めて調べてみて、キヅタとアケビとツタが絡まり合っている事が分かりました。
たまたま、花の咲いていた所はアケビの太い茎のみ残して、他の枝が全て剪定されていました。
そのため、キヅタの葉の間から、アケビの花のみが覗いていたようです。
少し離れていたところでは、アケビの葉が確認できました。
2015/4/2 今年もアケビの花序が見られました。まだ、ツボミは固く、開花はまだ先です。
開花を楽しみにしていたのですが、その後、大きく剪定されてしまいました。


ムベ(Stauntonia hexaphylla)
<キンポウゲ目・アケビ科・ムベ属>

アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物で、在来種。トキワアケビの別名を持つ。
日本では、本州関東以西から四国、九州に分布し、海外では中国、台湾に分布する。
奇数枚の小葉からなる掌状複葉で、成長に伴い3枚、5枚、7枚と増える。小葉の裏側には網状の葉脈がある。
花期は5月で、雌雄同株。雌花の方が少し大きい。花弁はなく、花弁に見えるのは6枚の萼片。
果実は、7cm前後になり、11月頃に熟して赤紫色になる。
果実は、アケビに似るが、果皮が薄いため、アケビのように裂けない。
熟した果実の中には、多くの黒いタネと白っぽい果肉がつまっており、果肉は甘い。
しかし、果肉は種子にしっかりと着いており、食べにくいのが難点。

2015/4/1
多摩川への道路脇の公園で、ムベがたくさんツボミを付けていました。
新葉も出たばかりで、淡いえんじ色を帯びた新葉も、まだ、開き切っていません。
そんな中、気の早いツボミが開きかけていました。


2015/4/9
たくさんの花が咲き始めました。咲いた直後はほぼ真っ白です。
時間が経つにつれ、萼片の内側に茶花色の色が付き始め、最後は全体が茶褐色になります。


2015/4/22
ムベの花もほぼ咲き終わりに近くなり、多くの花は茶褐色が入っています。
新葉もしっかりと展開し、瑞々しい淡緑色の小葉が目にも鮮やかです。


2015/5/8          2014/5/21          2014/6/8          2015/6/29

2014/7/28          2014/9/3           2014/10/5         2014/10/27
花後、小さな果実がたくさん付いていました。
その後、数が徐々に減り、それとともにどんどん大きくなっていきます。
10月に入ると、熟して垂れ下った果実に、黄色みが出てきました。
10月も下旬になると、成熟が進み、かなりか赤みが付いてきました。
順調にいけば、11月には熟して食べ頃、になるでしょう。


フェイジョア(Feijoa sellowiana)
<フトモモ目・フトモモ科・フェイジョア属>

2014/5/7                 2014/5/8                 2014/5/13
フトモモ科フェイジョア属の常緑小高木で、南米が原産の亜熱帯果樹。
葉は卵型で、表は濃緑で裏は銀白色、夏に直径4cmほどの花をつける。
花弁は、内側が赤褐色で外側が白色で分厚く、花弁に糖分を含む。
多くの品種では自家受粉できないため、異なるDNAの木を2本以上隣接して植える必要がある。
果実は、自然落果したものを更に追熟させて、生食またはジャムやゼリーなどに加工される。

多摩川への途中の公園で、植え込みの中で見つけたオリーブらしき木のツボミです。
しかし、花の付き方がオリーブとは異なり、新枝の先に1つづつ独立したツボミが数個付いています。
どうやら、オリーブの仲間だと思ったのですが、異なるようです。

 
2014/5/28
ツボミが大きく膨らみ、1つだけですが、花がほころび始めていました。
どのような花なのか、気になっていたのですが、どうやら赤系統の花が咲くようです。


2014/6/3                 2014/6/4                 2014/6/3

2014/6/3                 2014/6/4                 2014/6/10
花が次々と咲き始め、その独特な姿形から、フェイジョアと分かりました。
とはいっても、品種名までは分かりませんでした。非常に種類が多いそうです。
上の写真は、いろいろ撮った写真を、花の咲く順番にならべたものです(時系列にはなっていません)。
花は、次々と咲き、数十以上の開花が見られました。が、どれくらいの数、結実するでしょうか。
昨年、この木で確認できた果実の数は数個でした。今年もその程度なのでしょうか。


2014/7/10                2014/7/8                2014/7/30
7/8,10 大きくなるかどうかは分かりませんが、まだ、ほとんどの子房は落下していません。
7/30 一部のフェイジョアの果実が大きくなり始めていますが、まだ、数はそう多くはありません。


2014/6/3                2014/6/10                2014/7/10
花を拡大したものですが、1本のメシベの花柱を、数十本のオシベが取り囲んでいます。
花が成熟すると、まず、花弁が落ち、その付け根の萼片のみが残ります。
その後、オシベも次々と落ちてメシベだけが残りますが、それもやがて落ちます。
1ヶ月経過して、子房がいくぶん膨らんだような気がします。萼片も色あせてきました。
なお、萼片は、果実の蔕(へた)となって最後まで残ります。


ブラシノキ(Callistemon speciosus)
<フトモモ目・フトモモ科・ブラシノキ属>

フトモモ科ブラシノキ属の常緑高木で、オーストラリア原産。
樹高は数mになり、枝先に10cm前後の穂状花序を付ける。
開花後直ぐに花弁や萼は落ちてしまい、多数の雄しべが残る。
花糸は赤(または白)で、黄色い葯が付き、その様がブラシのように見えるのが名前の由来。
花後、果実が枝を取り巻くように付き、数年は残る。

2015/5/8
多摩川への道路脇の公園で、ブラシノキのツボミが膨らんでいました。
開花も近いと思われます。

 
2015/5/21
ちょっと間が空いてしまったのですが、様子を見に行くと、開花ピークは過ぎていました。
本来の開花は今頃なのですが、秋に咲いていたので掲載していました。
そのため、本来の開花期の様子も掲載する事にしました。


アオキ(Aucuba japonica)
<ガリア目・ガリア科・アオキ属>

ガリア科アオキ属の常緑低木で、日本固有種。
日本では、北海道南部から本州、四国、九州、南西諸島の森林に自生し、日陰でも良く育つ。
樹高は、2m程で、常緑で枝も青い。それが和名の由来ともなっている。
雌雄異株で、花期は3月〜5月。枝先に円形花序をだし、紫褐色の花弁は4枚。
雄花は、雌花より多く付き、4本のオシベが特徴。雌花には下部に子房があり、オシベが退化してない。
果実は楕円形で、秋頃から赤く熟し(黄色や白に熟すものもある)、翌年の5月頃まで付いている。

2015/4/3
多摩川へ向かう途中の道路脇などで、アオキが花を咲かせていました。
最初に気付いたのは、斑入り葉の園芸品種で、エンジ色の花が気を引きます。
4本のオシベが見えていますので、この株は雄株です。


2015/4/10
多摩川へ向かう別の道路脇で、花を咲かせていたアオキです。
こちらは普通のアオキですが、花色が淡い褐色で、雰囲気が異なります。これも雄株でした。


2015/4/21            2015/5/13                 2015/5/13    .
雌花に気が付かないうちに、花期が終わってしまい、雌株と分かったのは花後でした。
4/21の写真では、花弁が落ちて子房が見えていますが、5/13には子房が大きくなっています。
同じ木に、真っ赤に熟した昨年の果実が残っていました。歪な形状から虫こぶと分かります。
アオキミフクレフシと呼び、タマバエの幼虫が中にいます。成虫に羽化するまで付いています。



アオキの雌花

   .
2016/4/2
自宅近くの道路脇で、アオキの雄花がたくさん咲いているのに気が付きました。
雌株は無いかと探した所、1株だけ(雄株は10株以上あり)見つかりました。
雌株は、相当少ないようです。そして、開花も遅いようで、開花していたのはこの花序のみでした。
前回撮影した場所でもと思ったのですが、撮影に行けず、結局手遅れで、今年も撮影できませんでした。
という訳で、この自宅近くで撮影した雌花を掲載させていただきました。

 
<雄花>                     <雌花>
雄花と雌花を並べてみました。雄花には黄色い4個のオシベがあり、雌花にはありません。
雌花には、飛び出したメシベの花柱があり、花弁の下部には子房があります。雄花には子房はありません。



ユズリハ(Daphniphyllum macropodum)
<ユキノシタ目・ユズリハ科・ユズリハ属>
 
ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木で、古名はユズルハ。雌雄異株。
日本では、本州の福島県以西から四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国中部に分布する。
樹高は10m程になり、葉は長楕円形で葉身は20cm程になり、枝先にらせん状に付く。
花期は、5月〜6月で、花被(萼と花冠)がなく、葉腋から総状花序を出す。
雄花は、6〜12本のオシベのみで、開花前は赤紫色の葯が目に付くが、裂開後には紫褐色になる。
雌花は、卵形の子房の先に2〜3裂した花柱があり、オシベは退化して子房の周りに付いている。
果実は、1cm程の卵状で、表面に粉をふき、花柱が黒く残る。11月頃に黒く熟す。
有毒植物で、多くのアルカロイドを含み、家畜が誤食した中毒例の報告がある。

2015/4/17
多摩川の河川敷への道路脇で、ユズリハが花序を伸ばしているのに気が付きました。
きれいな赤褐色で、ツボミのようなものが多数付いています。
調べてみると、ツボミと思ったものは、雄花の葯で、花には萼も花弁もないことが分かりました。


2015/4/21
葯が紫褐色になり、裂開して花粉が白く見えています。
雄株では、花柄の先にオシベのみが付くという何とも奇妙な花です。


2015/7/2                2015/7/27                2015/6/29
多摩川へのいつもの道路から少し離れたところで、ユズリハの雌株を見つけました。
もう、花の時期は過ぎて、多数の果実が付いていました。
まだ、若い果実なので、緑色をしていますが、粉を吹いているので白っぽく見えます。
中央の写真は、一部こすれて果実の粉が取れ、緑色の部分が見えていますが、これが果実の色です。


クスノキ(Cinnamomum camphora)
<クスノキ目・クスノキ科・ニッケイ属>
 
クスノキ科ニッケイ属の常緑高木で、史前帰化植物。
日本では、本州西部の太平洋側、四国、九州に分布するが、特に九州に多い。
海外では、台湾、中国、ベトナムなどの暖地に自生している。
樹高30m、幹回り10mを超えるものもあり、樹齢1000年と言われるものもある。
葉は互生で、3行脈の尖った楕円形。表面は光沢があり、裏面は灰白色で全縁。
普通、3行脈の基部にはダニ部屋と呼ばれる瘤状のものがあり、ダニが住み着く。
葉をちぎると樟脳の匂いがするが、この葉や枝を蒸留して樟脳を作る。
4月〜5月に新芽の展開と共に前年の葉は落葉する。
新芽の伸長とともに、5月〜6月に新葉の腋から円錐花序を出し、小さな花を付ける。
黄緑色の花被は、筒状で先が普通6裂する。花被片は2mm弱で、花後、脱落し筒部のみ残る。
9個のオシベは3個ずつ輪状に並び、内側に退化した仮オシベが3個ある。
果実は液果で、直径8mm程になる。10月過ぎに黒紫色に熟す。

2015/5/8
多摩川の河川敷へ向かう途中の公園で、クスノキが小さな花を咲かせていました。
花が咲くのは知っていたのですが、撮影する機会がなく、延び延びになっていました。
この日、ちょうどカメラを持っていたので、撮影できました。
しかし、花までちょっと距離があり、アップでの撮影はできませんでした。

 
2016/4/14
新葉も、共に伸び出した円錐花序のツボミも、まだまだ初々しい感じです。


2016/4/26
ツボミも大きくなり、一部で開花が始まりましたが、まだ、大半はツボミです。


2016/5/16
ちょっと日が経ってしまったので心配だったのですが、まだ、花は残っていました。
といっても、多くの花は枯れて茶色くなり、白い花を探すのが大変でした。


2015/8/18
クスノキがたくさんの果実を付けていました。球形の果実が鐘型の果床に乗っています。


2015/10/23
他のクスノキでは、果実が黒く熟してたくさん落果していますが、この樹にはその気配がありません。
8月の写真と比較しても、少し緑色が濃くなったように思える程度です。


2015/11/12
そのクスノキの果実ですが、気が付くと濃紫色から黒紫色に熟していました。
その熟すスピードはかなり早く、数週間で熟すようです。

ゲッケイジュ(Laurus nobilis)
<クスノキ目・クスノキ科・ゲッケイジュ属>

2015/3/31                  2015/4/9                 2015/4/17
クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木で、雌雄異株。
地中海沿岸が原産地で、日本には明治時代に移入されたとされている。
葉にはシネオールと呼ばれる芳香成分が含まれ、葉を乾燥させたものは香辛料のローリエである。
地中海沿岸の乾燥気候に適応して葉は硬く丈夫で、普通、葉の周辺は規則正しく波打つ。
4月〜5月に、葉腋に小さな黄白色の花を付ける。花被片は4個。
雄花のオシベは8〜12個あり、雌花にはメシベと仮オシベが4個ある。
雄花の内側のオシベと、雌花の仮メシベの内側に、黄色い腺体が付く。
古代ギリシアでは若枝を編んで「月桂冠」とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者等の頭に被せた。

3/31 多摩川へ向かう道路脇に植えられたゲッケイジュにツボミが付いているのに気が付きました。
4/9 ツボミが膨らみ、一部で開花が始まっていました。
4/17 満開状態で、一部の花は茶色く枯れ始めていました。
調べたところ、この花は雄花と分かりました。雌雄異株なので、この株は雄株です。
近くに雌株がないか探したのですが、全て雄株でした。雌株は少ないとのことです。

 
2015/4/9                  2015/4/17
雄花の拡大写真です。透き通るような花弁とオシベの先の黄色い腺体が目を引きます。

 
2015/7/28
久しぶりにゲッケイジュの前を通ると、新枝の葉の脇にツボミのようなものが付いていました。
来年の春に咲く、雄花のツボミのようです。それにしても気が早いですね。


ソシンロウバイ(Chimonanthus praecox Link cv. concolor)
<クスノキ目・ロウバイ科・ロウバイ属>

ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本には、江戸時代の初め頃に渡来したとされている。
樹高は5m程までになる。葉は対生し、尖った長楕円形で、全縁。
花期は1月〜2月で、直径2cm程の黄色い花を付ける。香りが強く、蝋細工のような光沢がある。
ロウバイには、ソシンロウバイ、マンゲツロウバイ、トウロウバイなどの栽培品種がある。
よく見かけるのは、花が大きく、花の中心まで黄色いソシンロウバイである。
基本種のロウバイは、花の外周は黄色い花被片だが、中心部が暗紫色になる。
周囲の黄褐色の総苞から、黄色の花被片へと準じ大きくなりながらオシベまで螺旋状に付く。
花の中心部には、8個のオシベ、不完全な仮オシベ、その中心に多数のメシベがある。
雌性先熟で、最初オシベは大きく開き、葯も閉じており、中央のメシベは他からの花粉を受け入れる。
授粉後、オシベが閉じて中心に集まり、葯も裂開して花粉が出始める。
花後、花托蛾大きくなり、長卵形の偽果になる。中には、1cmほどの痩果がたくさん入っている。
偽果の鱗状の模様は、総苞、花被片、オシベが付いていた部分で、頂部には仮オシベが残る。
種子などには、アルカロイドであるカリカンチンを含むため、有毒植物である。

2015/4/23
多摩川への途中の公園で見かけたロウバイの偽果です。
花を見ていないので、ロウバイなのか、ソシンロウバイなのか、種類は不明です。
ただ、良く植えられているのはソシンロウバイなので、仮に本種としています。
来年、花を確認して種類を判断したいと思います。

と思っていたのですが、確認する機会を逸してしまい、未確認のままです。


ロウバイとソシンロウバイの花

<ソシンロウバイ>
   .
2017/1/16
実家の庭に咲いていたソシンロウバイの花です。花芯まで黄色いのが特徴です。
半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のように見えることが名前の由来。

<ロウバイ>
 
2009/1/27                2017/3/5
芝公園(左側)と水戸の弘道館(右側)で見かけたロウバイの花です。
芝公園の撮影ではフラッシュを使っているので、色が鮮やかに見えています。
弘道館の方は、花のピークを過ぎて萎れかかっていることもあり、色あせて元気もありません。



クロマツ(Pinus thunbergii)
<セリ目・トベラ科・トベラ属>
 
2013/5/14                   2013/5/8
裸子植物門、マツ科マツ属の常緑高木で、自生種。雌雄同株。
日本では、本州から四国、九州にかけて海岸近くに自生している。
海外では、朝鮮半島南部の海岸部に自生する。

多摩川への道路脇で、クロマツがたくさんの雄花を咲かせていました。
この木では、雄花ばかりで、雌花は1つも付いていませんでした。


2015/4/16               2015/4/16                  2015/4/21   
4/16 クロマツの雄花のツボミです。最初は赤紫色をしています。
4/21 これが開花する頃には、茶褐色に変わります。









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