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おさんぽ録 野草編(冬U)



近くの多摩川の河原やその途中で撮影した季節を彩る野草や低木です。
秋の終わりから、河川敷も急速に寂しくなり、枯れ草が目立つようになりました。
しかし、細々とですが、春を彩った野草が花を咲かせていました。
また、春を待つ野草が、しっかりと準備を進めていました。

< トピック >

今回、分類が古いままになっていたので、修正しました。

クサギカズラ目 → キジカクシ目
キダチアロエ



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
ナス目
ナス科(タマサンゴ、ムラサキイヌホオズキ、クコ)
ナデシコ目
タデ科(ヒメツルソバ、ギシギシ)
ナデシコ科(コハコベ、ミドリハコベ、ムシトリナデシコ)
アブラナ目
アブラナ科(ハマダイコン、セイヨウカラシナ、アブラナ、ナズナ、アキノタネツケバナ)
カタバミ目
カタバミ科(オオキバナカタバミ、オキザリス(桃の輝き))
フウロソウ目
フウロソウ科(アメリカフウロ)
キジカクシ目
ススキノキ科(キダチアロエ)
シソ目
シソ科(シモバシラ)
モクセイ科(トウネズミモチ)
バラ目
バラ科(ビワ、ウメ)
ユキノシタ目
ユキノシタ科(ヒマラヤユキノシタ)
ベンケイソウ科(マルバマンネングサ)
マンサク科(マンサク)
ツツジ目
ツバキ科(サザンカ、ヤブツバキ、オトメツバキ)
多摩川とその近隣の冬の野草や樹木
和名インデックス


タマサンゴ(Solanum pseudocapsicum)
<ナス目・ナス科・ナス属>
 
ナス科ナス属の非耐寒性常緑低木で、ブラジル原産の常緑低木。
別名、フユサンゴ(フエサンゴと誤記されている場合もある)、リュウノタマ。

2013/1/17
昨年5月以降見てきたタマサンゴですが、まだ、雪の残る中、花を咲かせていました。
雪の重みで枝が1本折れていましたが、まだ、その枝に赤い実も残っていました。


ムラサキイヌホオズキ(Solanum memphiticum)
<ナス目・ナス科・ナス属>

ナス科ナス属の一年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
日本では、関東以南、四国、九州から沖縄まで分布する。

2012/12/27
多摩川に行く途中の道端で見かけました。
最初に見たとき、ずいぶん暗い色のイヌホウズキだと思っていました。
写真に撮っても何となく全体が紫がかった色合いになってしまいます。
調べてみると、イヌホウズキによく似たムラサキイヌホウズキと分かりました。
コンクリートの継ぎ目のわずかな隙間に生えており、12月末のこの時期に花を咲かせ、結実していました。


ヒメツルソバ(Persicaria capitata)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イヌタデ属>
 
タデ科イヌタデ属の多年草で、ヒマラヤ原産の帰化植物。
春、5月頃から秋まで花を付けるが、真夏には花を付けない。ピンクの小花が球形に密集して付く。

2012/4/24
多摩川への道路脇などで、蔓を伸ばして広がっています。
花の数が多いのと、色がピンク系なのでよく目立ちます

 
2012/12/27
暑い盛りには花がなくなっていたヒメツルソバですが、涼しくなって花を付け始めました。
12月のこの時期でも、まだ、きれいな花を咲かせています。
この花は、霜が降りるまで見られるようなので、もう少し見られるかも。


2013/1/11
民家の間の細い路地で、ヒメツルソバがまだ花をたくさんつけていました。
ヒマラヤ原産だけあって、寒さには強いみたいですね。
ただ、公園で大きな群落をつくっていた所は、全て枯れていました。


ギシギシ(Rumex japonicus)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・ギシギシ属>
 
2013/3/5                       2014/2/27
タデ科ギシギシ属の多年草で、広く日本に分布している。
スイバと異なり、同じ株に両性花と雌花をつける。茎や花が赤味を帯びない点でスイバと区別できる。
茎の途中の葉の付き方や、痩果を包む萼片に瘤状のふくらみがあるかどうかでも区別できる。

多摩川の河川敷や土手の則面では、この時期、ギシギシは葉を大きく広げています。
もう少し早時期だと、葉も寝ていてペタンと地面に這っていますが、春が近付くと盛り上がってきます。
もう数週間もすると花茎を立ち上げて来ると思います。


コハコベ(Stellaria media)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ハコベ属>
 
ナデシコ科ハコベ属の越年草で、日本では全国的にみられる。
全世界に帰化植物として定着しており、北米やヨーロッパでは極普通の庭草である。

2012/12/27
多摩川への道路脇で見かけたコハコベです。
花期は3月〜9月ですので、季節外れの狂い咲きでしょうか?
見た目は、ミドリハコベに似ていますが、いくぶん小型で、茎が暗紫色を帯びる所が異なります。
花弁は2つに深く裂けているので10枚に見え、雌しべの花柱の数が3本、雄しべの数は1〜7本です。


2013/1/11                 2013/2/7               2013/2/28
1/11 多摩川への道路脇で見かけたコハコベです。
年を越してますます大きくなり、花を咲かせていました。
近くに生えているミドリハコベが、まだ、弱弱しいのとは対照的です。
この撮影の後、大雪に見舞われたのですが、雪が融けた後も元気です。

2/7 コハコベの葉も緑が濃くなって若々しくなり、花の数も増えてきました。

2/28 多摩川への道路脇のコハコベですが、このまま春になだれ込みそうです。
花の両脇にある葉は、アメリカフウロで、こちらも春に向けて成長を続けています。


ミドリハコベ(Stellaria neglecta Weihe)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ハコベ属>

ナデシコ科ハコベ属の越年草で、日本では全国的にみられる。
アジア、ヨーロッパにも広く分布している。
花弁は2つに深く裂けているので10枚に見え、雌しべの花柱の数が3本、雄しべの数が5本以上ある。
また、ミドリハコベの名が示すように、茎もたいがい緑色である。
似たものにコハコベ(茎が紫色を帯び、雄しべの数が4本くらいまでで少ない)や、
ウシハコベ(大型であることに加え、雌しべの花柱が5つあること)がある。

2013/1/11
多摩川に向かう道端の石垣の上で、ミドリハコベが若芽を伸ばしていました。
春には大きくなって花をたくさん咲かせるミドリハコベですが、まだ、弱弱しい感じです。


ムシトリナデシコ(Silene armeria)
<ナデシコ目・ナデシコ科・マンテマ属>
 
ナデシコ科マンテマ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では北海道から四国、九州と全国に広く分布する。
海外でも、温暖な地域に広く分布する。
草丈は50cm程になり、葉は対生し、広披針形で基部は茎を抱く。
茎の頂部に円錐花序を出し、紅紫色の5花弁の花を密生させる。花弁は平開し、先は浅く2裂する。
花弁の付け根に1対の鱗片があり、花の中央で立ち上がって飾りのようになっている。
萼は紅紫色の筒状で、15mmほどある。オシベは10本あり、メシベは1本で花柱は3裂している。
茎上部の葉の下部に粘液が帯状に分泌されて、薄茶色になっている部分がある。
この部分に小昆虫が捕えられることがあるが、食虫植物ではないので消化吸収されることはない。
和名は、この小昆虫が捕えられることに由来するものである。

2012/8/20
多摩川へ行く道端で見かけました。
周りに何もないのに花色が目立つので、弥が上にも目を引きます。


2012/12/27
夏に見かけた同じ場所で、ムシトリナデシコの若芽が春を待っていました。


ハマダイコン(Raphanus sativus var.raphanistroides)
<アブラナ目・アブラナ科・ダイコン属>
 
アブラナ科の植物は北半球に多く、多くの種が地中海沿岸部に分布している。
日本にも古い時代にユーラシア経由で伝わったとされているが、定かではない。
日本全国の砂浜や河原に自生する越年草で、群生するところもある。

2012/3/29
散歩コースの多摩川の河原では、ハマダイコンの花は、3月下旬頃からちらほら咲きはじめます。
花は、淡紅色のグラデーションを帯びているものとほぼ白色のものがありますが、遠目には白く見えます。

 
2012/12/26
新たに芽を出したハマダイコン、土手の枯れ草の間から葉をのぞかせています。
翌春に向けて、着々と準備を進めているようです。
しかし、中には気の早いのもあるようで、もう花を咲かせているものもありました。
それとも、咲き残っているのでしょうか?どちらにしても狂い咲きですね。

 
2013/2/5
土手のハマダイコンですが、もう、春が近いことを感じさせてくれます。
若々しいしっかりとした葉を広げ、花茎を伸ばす時を待っているようです。


2013/2/20
土手のハマダイコンですが、いよいよ花茎を伸ばし始めました。
土手を白く染めるのもそう遠くなさそうです。


セイヨウカラシナ(Raphanus sativus var.raphanistroides)
<アブラナ目・アブラナ科・アブラナ属>
 
アブラナ科・アブラナ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
アブラナ(Brassica rapa)とクロガラシ(Brassica nigra)の雑種である。
セイヨウカラシナは、栽培種のカラシナの野生種が、帰化植物となったもので、関東以西、特に関西に多い。

2013/1/30
散歩コースの多摩川の土手で、セイヨウカラシナが根生葉をロゼット状に広げていました。
昨年、この辺りにセイヨウカラシナが多く咲いていたので、それと分かりました。
しかし、土手にはハマダイコンがたくさんあるので、知らないと探すのは大変です。
芯に近い若葉の様子を比較するとハマダイコンとの違いがよく分かると思います。

 
2013/2/27                       2013/2/28
2/27 土手のセイヨウカラシナですが、花茎を伸ばし始め、春が近いことを感じているようです。
花を咲かせるのも時間の問題となってきました。

2/28 昨日のセイヨウカラシナとは少し離れた所で、雑草に埋もれたセイヨウカラシナを見つけました。
株自体が小さめなこともありますが、まだ根生葉のみで、成長が遅いです。
場所によって、成長にも大きな違いがあるようです。


アブラナ(Brassica rapa L. var. nippo-oleifera)
<アブラナ目・アブラナ科・アブラナ属>
 
アブラナ科・アブラナ属の越年草で、史前帰化植物と考えられている。
西アジアから北ヨーロッパの雑草が原種で、中国で栽培作物となり、それが渡来したと考えられている。
アブラナは葉物野菜としての利用が主であるが、似たセイヨウアブラナは、植物油の原料用である。

2013/2/7
多摩川への通り道脇の小さな畑で、アブラナが栽培されていました。
使いきれなかったのか花が咲きはじめていましたが、その花にミツバチが訪れていました。
黄色い十字架状の花は、アブラナ属の花の特徴ですが、アブラナとセイヨウアブラナの違いは、
アブラナでは萼片が水平近くまで開き、セイヨウアブラナでは斜めに立ち上がっています。


ナズナ(Capsella bursa-pastoris)
<アブラナ目・アブラナ科・ナズナ属>
 
アブラナ科ナズナ属の植物は北半球に多く、多くの種が地中海沿岸部に分布している。
ナズナも、帰化植物と考えられているが、いつ頃入ってきたかの記録はないようだ。
日本では全国的に広がっている越年草である。

2012/3/27
3月の中頃から一面の枯れ草の中で目立たずに咲いている春の七草の一つです。
別名のペンペングサは、種子の形状が三味線の撥(ばち)の形に似ていることによるものです。

 
2012/12/26
多摩川の河川敷で、枯れ草の中で春を待つギシギシの隣にナズナが花を咲かせ、結実していました。
花期は2月〜6月なので、何とも奥手なナズナです。色も緑色ではなく、早春と同じ赤褐色を帯びています。


2013/2/1
多摩川河川敷のナズナですが、年を越しても花を咲かせていました。
そうなると、奥手と言うより、超早咲きだったのかもしれません。


アキノタネツケバナ(Cardamine autumnalis)
<アブラナ目・アブラナ科・タネツケバナ属>
 
アブラナ科タネツケバナ属の1年草です。
稲刈り後の乾田や畦などに生え、小葉が全て掌状に浅く裂けているのが特徴。
花期は、他のタネツケバナ類が春先なのに対し、8月〜10月と秋に咲く。
なお、植物学的には諸説があり、種として明確にはなっていないとのこと。
そのため、分布域なども明確になっていないそうです。

2014/1/6
多摩川への道路脇で、コンクリートの隙間からタネツケバナが花を咲かせていました。
撮影後、ミチタネツケバナと比較したところ、小葉の形が全く異なります。
再度、調べ直して秋のタネツケバナにたどり着いたわけですが、花期が合いません。
ただ、結実した長角果がかなり残っていました。
そのため、もっと早い時期から咲いていたものと推測され、本種としました。

 
2013/3/6<ミチタネツケバナ>         2014/1/6<アキノタネツケバナ>
ミチタネツケバナの小葉が広楕円形なのに対し、アキノタネツケバナの小葉は掌状に浅く裂けています。
両者比較すると、その小葉の形状の違いは、一目瞭然だとおもいます。


2014/2/26                   2014/2/26                   2014/3/7
年初に見かけたアキノタネツケバナ、その後の様子を見てきました。
株が一回り大きくなり、花もたくさん付けていました。
なお、小葉が掌状に浅く裂けているところは変わりません。


2014/3/17                   2014/3/17                   2014/3/18
春になって、ミチタネツケバナが花を咲かせ始めましたが、本種もまだまだ元気です。
ただ、一部の葉に変色が見られるようになりました。


オオキバナカタバミ(Oxalls pes-caprae L.)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>

カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アフリカ原産の帰化植物。
日本では、関東以西の温暖帯で帰化している。

2012/12/27
民家の庭先や公園の片隅で、青々と茂り花柄を伸ばして蕾を付けていました。
もう、いつでも咲ける準備が整っているようです。

 
2013/2/5
オオキバナカタバミは、柄を伸ばして蕾を付けていますが、まだ、蕾は硬いままです。
黄色い大きめの花が咲き出すのはまだ少し先になるようです。
話は変わりますが、オオキバナカタバミの葉には、褐色の斑点があり、花がなくても確認できます。

 
2014/2/26
2月も半ばを過ぎると黄色い花が咲き始め、末も近くなると5分咲きと言ったところです。


オキザリス(桃の輝き)(Oxalis glabra)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属>
 
カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アフリカ原産の園芸品種。
肥沃な土と日当たりを好み、花期が10月〜3月と冬季に楽しめる花。
なお、日が当たると花が開き、日が陰ると閉じてしまう。
一定期間低温に当たらないと開花しない。また、水切れしても花が咲くなくなる。

2014/2/26
民家の塀の外で、晩秋から花を咲かせ続けていたオキザリスです。
冬になって葉が紅葉したように赤くなり、ピンクの花もたくさん咲いていました。
2月の末になって、花の数はぐっと減ってしまい、花より紅葉した葉の方が目立ちます。


アメリカフウロ(Geranium carolinianum)
<フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属>

フウロソウ科フウロソウ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
最近では、広く日本全体に分布しており、道端などでよく見かける。

2012/5/8
1cmにも満たない小さな花を咲かせていたアメリカフウロです。
その後、6月には実を付け、枯れていました。


2012/12/27                 2012/12/27                 2014/1/6

2012/12/27 新たに芽を出したアメリカフウロ、翌春に向けて、準備万端のようです。

2014/1/6 アメリカフウロがコンクリートのわずかな隙間から芽を出していました。
場所は、左の写真の場所の真下で、種がコンクリートの隙間に入り込んだようです。


ヒマラヤユキノシタ(Bergenia stracheyi)
<ユキノシタ目・ユキノシタ科・ヒマラヤユキノシタ属>
 
ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属の常緑多年草で、ヒマラヤ山脈周辺が原産の園芸種。
高山が原産地なので、耐寒性は非常に強いが、暑さや湿気にはやや弱いところがある。
基部の葉は丸くて、茎にらせん状に付きロゼット状になる。
茎は地面を這うように伸びるが、成長は遅い。
花期は2月〜4月で、花茎を伸ばしてピンクの花を房状に付ける。

2014/2/27
多摩川に行く途中の道端で、民家の軒先で花を咲かせている本種を見かけました。
小さな株なので、花数はあまり多くはありませんが、ピンクの花が印象的でした。


マルバマンネングサ(Sedum makinoi)
<ユキノシタ目・ベンケイソウ科・マンネングサ属>
 
2013/8/14                      2014/2/26
ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、本州から四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
花茎は基部で分枝し、這って広がり、先は斜上して、厚みのある葉を対生する。
茎頂に集散花序をだし、小さな黄色の花を密につける。花弁は5枚。

2014/2/26
多摩川に行く途中の道端にあるマルバマンネングサの株の様子です。
夏には黄緑色だった葉も色あせてはいますが残っており、その間から、若々しい新芽が顔を出していました。


キダチアロエ(Aloe arborescens)
<キジカクシ目・ススキノキ科・ツルボラン亜科・アロエ属>

ススキノキ科アロエ属の多肉植物で、原産地はのアフリカ大陸南部、およびマダガスカル。
アロエは300種以上が知られているが、日本でよく見かけるのは本種とアロエベラである。
日本では、九州、瀬戸内海、伊豆、千葉などの太平洋側に多くが自生する。
「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長につれ枝は多数に分かれる。
暖地では戸外でも育ち、冬に赤橙色の花(伊豆白浜のアロエの里は良く知られている)をつける。
葉の外皮は苦味が強いが、葉内部のゼリー質はアロエベラと変わらず苦味はない。
ワシントン条約によって輸出入は制限されている。

2013/1/17
キダチアロエが民家の庭先などで、赤い花を咲かせ始めました。
独特の円錐状の花穂の下から咲き上って行きます。
食用になるのは、黄色い花を咲かせるアロエベラの方ですが、キダチアロエも内部のゼリー質に苦味はないそうです。


2013/1/31
キダチアロエの花も盛りを過ぎ、半分以上咲き上ってしまいました。
この花が楽しめるのは、後、半月ほどでしょうか。


クコ(Lycium chinense)
<ナス目・ナス科・クコ属>

2012/12/12              2012/12/26                2012/12/26
ナス科クコ属の落葉低木で、中国原産の帰化植物。
日本以外にも、台湾、朝鮮半島、北アメリカにも移入されて分布が広がっている。

夏から晩秋にかけて土手などで花を咲かせていただクコですが、すっかり除草されてしまいました。
唯一、川縁にあったクコが残り、たくさんの果実を付けていました。


トウネズミモチ(Ligustrum lucidum)
<シソ目・モクセイ科・イボタノキ属>

モクセイ科イボタノキ属の常緑高木で、中国中南部原産の帰化植物で要注意外来生物。
日本では、本州中南部から四国、九州にかけて分布している。
花期は6月〜7月で、果実は10月〜12月頃に黒紫色に熟します。

2013/1/11
多摩川に向かう途中の公園に、樹高が10mに近い大きなトウネズミモチの木がありました。
大きな木なので、花の頃には気付かなかったのですが、実を見てトウネズミモチと分かりました。
木全体に、この写真のように大量の果実を付けていました。


2013/1/17
上記の写真を撮った6日後には、この写真のように果実はすっかり無くなっていました。
ヒヨドリによってすっかり食べつくされたようです。

 
2013/12/12
12月に入って、真っ黒に熟したトウネズミモチですが、鈴なりになっていたのは、果実とドバトです。
連日、ドバトが果実を食べに訪れ、既に半分ほどになってしまっています。
堤防の外にあるトウネズミモチは、前述の通りヒヨドリなどが食べつくしますが、河川敷はちょっと違うよう。
この後、果実が少なくなってドバトが来なくなると、ヒヨドリが来ていました。


ビワ(Geranium carolinianum)
<バラ目・バラ科・ナシ亜科・ビワ属>

バラ科ビワ属の常緑高木で、中国南西部原産の帰化植物。
日本には古代に持ち込まれたとみられる。
世界的には、インドやハワイ、イスラエル、ブラジル、ヨーロッパなどに移入、栽培されている。

2013/1/11
ビワの花は、薄茶色の萼に5弁の白い花びらの花を多数付けますが、非常に地味です。
そのため、遠目では花が咲いているのかどうか分かりずらいです。

この時期、花が少ないので、花蜜を求めて、いろいろな野鳥が訪れています。
この撮影した木には、メジロが盛んに飛び回っていましたが、シジュウカラやヒヨドリも見かけました。

 
    2013/11/11                 2013/1/29

2014/5/19                 2014/5/28                 2014/6/4
撮影年は異なりますが、ビワの開花から食べ頃になるまでの様子です。
11/11 冬の訪れとともに、ビワが花をほころばせ始めました。
1/29 年が明け、ビワの花も満開状態です。この頃、野鳥が給蜜によく訪れます。
5/19 ビワの実も大きく育ち、後は熟すのを待つだけといったところです。
5/28 ビワの実が、黄色く色付き始めました。が、完熟までにはまだ少し時間が必要なようです。
6/4 ビワの実が、きれいなオレンジ色に完熟し、食べごろとなっていました。


ウメ(Prunus mume)
<バラ目・バラ科・サクラ属>
 
バラ科サクラ属の落葉高木で、中国原産とされる。
日本には古代に持ち込まれたとの説や日本原産との説もあり、明確ではない。
ウメは、花を楽しむ観賞用品種と、実を取るための実梅品種がある。
また、ウメは、「自花不結実性」が強く、2品種以上混生させないと結実しない品種がある。
ウメは、一節に花が一つしか付かないため、複数の花が付くモモよりも華やかさは劣る。
花色は、白からピンク、赤まで種類は多く、一重と八重がある。

※ 果肉には、クエン酸をはじめとする有機酸が多く含まれるため、健康食品として販売される。
しかし、未成熟な果実や核の中の種子には、青酸配糖体が含まれ、条件によっては有毒となる。
といっても、梅酒の未成熟な実や梅干しの種は、アルコールや塩分で毒性は低下している。

2013/2/20
一重の白梅ですが、単独で咲いているだけでは、華やかさにかけますね。
野鳥にも人気薄で、白梅の方ではめったに見かけません。

 
2013/2/20
八重の紅梅(と言ってもピンクですが)で、枝垂れ梅です。
花数が多いこともありますが、隣の白梅と比べると非常に華やかです。
野鳥にも人気で、メジロがよく訪れています。


2014/1/24                  2014/2/13                 2014/1/24
1/24 多摩川の河川敷で、ゲートボール場の脇に植栽されていた白梅と紅梅です。
白梅は、ツボミがほころびかけていましたが、開花したものはありませんでした。
一方、直ぐ側の紅梅は、三分咲きといったところで、開花時期に差があるようです。
2/13 ツボミだった白梅ですが、大雪の影響は少なく、5分咲きになっていました。
一方、紅梅の方は、2週続けて土曜日の大雪で、見る影もない状態になってしまっていました。

マンサク(Hamamelis japonica)
<ユキノシタ目・マンサク科・マンサク亜科・マンサク属>
 
マンサク科マンサク属の落葉小高木で、日本の固有種。
日本の本州太平洋岸から九州に分布する。
その他の北海道、東北、四国などには、亜種や変種が分布している。

2013/2/28
マンサクの花は2月初旬頃から咲きはじめていました。
しかし、花弁が赤っぽいので枯れているのかと思ったのですが、黄色いものも咲きはじめました。
同じ木に花色の異なる花が、枝毎に咲いています。
赤い花を咲かせるのは、「アカバナマンサク」というそうですが、接ぎ木をしてあるのかもしれません。


2015/2/16                 2015/2/16                 2015/2/20
2/16 昨年(下記)より12日前の撮影になります。
アカバナマンサクは既に満開状態ですが、マンサクの方はまだツボミです。
2/20 4日後の写真ですが、一部のツボミがほころび始めました。
この後、下記のように開花したのは、やはり、2月末近くになってからでした。

 
2014/2/28
撮影日を昨年と合わせたわけではありませんが、同じ日の撮影となりました。
よく見ていると、まず、アカバナマンサクが花を付け、それから1週間ほど遅れてマンサクが咲き始めます。
花弁の長さの違いは、咲き始めからの時間の経過による差のようです。
また、両者の花の付く枝は、根元から分かれていました。寄せ植えになっているようです。

 
2014/3/25
今年のマンサクの花もそろそろ終わりです。
咲きだしの早かったアカバナマンサクは既に花は終わり、マンサクの花もピークを過ぎました。

 
2015/4/9
花が終わり、果実が顔をのぞかせていますが、この頃、やっと新葉が伸び始めます。

 
2014/5/7
マンサクの花も終わり、葉もしっかりと展開し、萼から果実が覗き始めています。
果実といっても、まだ、萼の中に収まるほど小さいですが、これからどんどん大きくなっていきます。

 
2014/5/23
マンサクの大きな葉の陰で、さく果が1cm程の大きさになっていました。
熟すと2つに割れて、中なら黒光りする種子が顔を出すそうですが、何時になりますか。

 
2014/10/29
気が付くと、マンサクのさく果が割れて種子が顔を出していました。
割れ方は、2つではなく、4つに割れています。
種子も黒いですが、種子が落ちた後の殻の内側も黒々としています。


サザンカ(Camellia sasanqua)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>
 
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島等に分布する。
海外では、台湾、中国、インドネシアなどに分布する。
野生種の花は、白であるが、栽培品種には赤、白、ピンクなどさなざまな花色がある。

2012/12/27
多摩川への道路脇の民家や公園で、サザンカの花が満開になっていました。
この辺りで目にするのは、園芸品種で、赤い花色の品種が多いです。

※ 後ろに見えているのは、富有柿で、野鳥の格好のえさ場になっていました。

 
2013/1/18
多摩川への道路脇の民家で見かけた白い八重のサザンカです。
赤よりも清楚には見えますが、茶色く変色するのが早いので、手入れが大変そうです。


2013/10/18
赤いサザンカの果実です。見た目は、ツバキの果実と変わりません。
まだ、はじける前の丸い状態ですが、花が咲き出す前には、大きく裂開して、種子がこぼれおちます。

 
2014/3/19
昨年から真っ赤な花を咲かせていたサザンカですが、すっかり花は終わってしまいました。
オシベごとボトッと落ちてしまうツバキと異なり、サザンカはオシベが枯れ残っています。
そのオシベも落ちた後は、毛の生えた子房が見えています。
授粉していれば、大きくなってくるはずですが、結実するのはそう多くはないそうです。


2014/4/10                 2014/4/23                 2014/5/9
うまく授粉できたものは少ないようですが、所どころで果実が大きくなり始めていました。


2014/7/10                 2014/9/17                 2014/10/14
7/10 果実は、二回りほど大きくなり、毛に覆われていた表面が、光沢のある表面に変わりつつあります。
9/17 果実は、一回り大きくなり、赤みを帯びてきました。
10/14 果実の裂開が始まりました。まだ、裂開途中ですが、さらに大きく開いて種子が落果します。

 
2015/10/22
外皮が全開したサザンカの果実ですが、種子が引っかかって残っています。
ここまで開くと種子は落果するのですが、果実の向きが良くなかったようです。
種子が1個のサザンカと3個のヤブツバキ、外皮が3裂するのは同じです。
しかし、種子を保持する構造は大きく異なります。下記のヤブツバキと比べてみてください。


ヤブツバキ(Camellia japonica)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>
 
2013/3/5                       2013/3/5
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、日本原産種。
多くの園芸品種が、ヤブツバキやユキツバキから作り出され、植えられている。
日本では、本州から四国、九州、南西諸島に分布し、海外では、朝鮮半島南部と台湾に分布する。
近縁種のユキツバキがあるが、標高の高い内陸部に分布し、ヤブツバキとはすみ分けている。

2013/3/5 多摩川への道路脇の公園で、咲いていたヤブツバキの園芸品種です。
花は1月下旬頃から咲きはじめていたのですが、撮影するのが遅くなってしまいました。
野生種に比べると、花が大きくて見ごたえがあります。

※ ヤブツバキとサザンカは、オシベの花糸の根元がくっついているかどうかで判別できます。
根元がくっついているのがヤブツバキで、くっつかないのがサザンカです。
サザンカの花がほぼ完全に平開するのに対して、ヤブツバキの花は平開しないことでも判別できます。
また、落椿といわれるように、ヤブツバキは花弁とオシベがくっついたまま落下します。
それに比べ、サザンカは花びらがバラバラに散ります。

 
2013/3/8
多摩川への道路脇の民家で見かけた白いヤブツバキの園芸品種です。
葉に斑が入っている所もありました。

 
2015/7/28                       2015/9/14
7/28 ヤブツバキの果実です。サザンカの果実の倍以上の大きさです。
サザンカでは種子は1つだけですが、ヤブツバキでは種子は3個のことが多いそうです。
9/14 気が付くと、ヤブツバキの果実が割れ、中から種子が顔を出していました。
種子は1つだけが残り、ゆらゆらとぶら下がっていました。

 
2015/10/28
河川敷で、種子が落果した後の平開した外皮を見かけました。
種子が1個のサザンカとは異なり、種子が3個のヤブツバキでは、中央に支柱があります。
外皮が裂開すると、種子がむき出しになり、支柱からはずれて落果するようです。




2013/4/2
大島で見かけた野生種のヤブツバキです。
ヤブツバキの花は、ほぼ終わりに近い季節でしたが、多少、咲き残っていました。
葉と花の大きさを比較してみてください。野生種の花が小さいことが分かると思います。


オトメツバキ(Camellia japonica f. otome)
<ツツジ目・ツバキ科・ツバキ連・ツバキ属>
 
ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、ユキツバキ系の栽培品種。樹高は2m以下。
葉は互生で、先の尖った卵形。全縁で鋸歯はない。葉は、ヤブツバキよりも小さい。
花期は3月〜4月で、淡紅色の八重咲きで、平開するが、花芯はない。

2015/4/2
多摩川の河川敷で見かけた背の低いツバキが、花を咲かせていました。
ピンクの花弁がたくさんあり、何重にもなって花芯が見えません。
後で調べるて本種と分かりました。
ヤブツバキに比べて、花期が遅く、ボリュームのあるピンクの花弁が印象的です。


霜柱(frost_crystals)
<地球目・水科・氷属>
 
冬季など、地表が氷点下になり、地中が凍結していない状況で、柱状に凍結したもの。
地表の水分を含んだ土が凍り、凍っていない地中の水分が、毛細管現象で地表に吸い上げられて凍る。
このように、地中から水分が地表に運ばれることで、霜柱は成長する。
条件が良いと背の高い霜柱が形成されるが、土が持ち上げられてしまうため、植物に悪影響を与える。

2012/12/27
前日、よく冷えたこともあり、公園の花壇にみごとな霜柱ができていました。
最近、都市近郊ではヒートアイランド現象の影響か、霜柱を見る機会も減ってしまい、滅多にお目にかかれません。
霜柱は、当然、植物ではありませんが、氷の花として掲載する事にしました。

 
2013/2/21
昨日も久しぶりに冷え込んだので、多摩川への道路脇にみごとな霜柱ができていました。
一面にコケが生えていたところなので、霜柱にコケが持ち上げられてしまっています。
これを「霜崩れ」というそうですが、植物が持ち上げられて根が浮き上がってしまうと枯れてしまいます。



シモバシラ(Keiskea japonica)
<シソ目・シソ科・シモバシラ属>
 
シソ科シモバシラ属の多年草で、枯れた茎に霜柱が出来ることで知られる。
日本の固有種で、関東以南の本州、四国、九州に分布する。

2012/10/8
町田市の薬師池公園でみかけたシモバシラの花で、こちらはれっきとした植物です。
シモバシラの茎は、冬には枯れてしまいますが、根はその後も活動を続けます。
そのため、枯れた茎の導管に水分が吸い上げられ続け、外気温が氷点下になると霜柱ができます。
この霜柱は、四角い茎から四方に伸びる不思議な形になるそうですが、実物は見たことがありません。

     .
2018/2/13
上記の薬師池公園のシモバシラに出来た、シモバシラの名前の由来となった霜柱です。
裂けたシモバシラの隙間から、吸い上げられた水が横に成長して出来る特徴のある霜柱です。










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