帰省途中で見かけた野草
和名インデックス |
オキザリス・レグネリー(Oxalis regnellii)
<カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属> ![]() 2019/5/1 ![]() ![]() ![]() 2018/4/29 2016/9/12 2016/9/12
カタバミ科カタバミ属の多年草で、南アメリカ原産の移入品。 なお、オキザリス・トリアングラリス(Oxalis triangularis)とも呼ばれている。 園芸品種として販売されているが、繁殖力が強く、耐寒性も強い方である。 写真の紫色の葉のものが多いが、緑色の葉のものもある。花色は同じで、淡いピンク色。 この紫の葉のものは、「紫の舞」の名で出回っている。
四季咲きのカタバミですが、冬の寒さと夏の暑さは苦手なようです。
冬に色あせて枯れ、みすぼらしくなった株から新葉(少し小さめ)と花茎が一斉に伸びます。 そして、次々とピンクの花を咲かせて、上段の様に見ごたえのある草姿になります。 その後、葉が大きくなって花茎と変わらない高さになると、春の花もそろそろ終わりです。 夏には大きな葉がたくさん付き、花数は減るので、花より葉を楽しむことになります。 秋には、再び花茎の数が増え、花が多くなるのですが、葉が大きいので花はあまり目立ちません。 そのまま冬に突入する訳ですが、花数が減り、新葉もあまり出てこないので、葉は傷むばかりです。 | |||
ヒメヒオウギ(Freesia laxa)
<キジカクシ目・アヤメ科・フリージア属> ![]() 2020/5/4 ![]() ![]() 2018/6/7 ![]() ![]() 2020/5/4
アヤメ科・フリージア属の多年草。南アフリカ原産の園芸品種。
かつて、ラベルージア(Lapeirousia)属やアノマテカ(Anomatheca)属に分類されたこともある。 そのため、学名も下記のようにいろいろあり、その歴史を物語っている。 Anomatheca laxa、Anomatheca cruenta、Lapeirousia laxa、Lapeirousia cruenta 花冠は筒状で、先が6深裂し、下側の裂片3個に濃い斑紋が入る。 花弁の表面にはクチクラ層があり、日光が当たるとキラキラと光る。 園芸品種として植えられていたものが、種子でも増えるため、逸脱して野生化している。 種子の播種でも増やすことができるが、球根植物のため、秋植で翌春に開花する。 なお、半耐寒性で、寒冷地では路地での越冬は難しい。
2018/6/7
道端で種がこぼれそうになっていましたので、その種をいただいてきて秋に播種したものです。 赤と白が混じっていたのですが、白い花の方が1株だけと少なく、咲くのも少し遅めでした。 赤い花の方も撮ったつもりだったのですが、撮っていなかったようです。 | |||
サンセベリア(Sansevieria trifasciata 'Laurentii')
<キジカクシ目・キジカクシ科・スズラン亜科・チトセラン属> ![]() ![]() 2019/7/15 2019/7/24 .
キジカクシ科チトセラン属の多年草で、主にアフリカの乾燥地帯が原産地の帰化植物。
標準和名はアツバチトセラン(厚葉千歳蘭)である。 正しい読みではないが、サンスベリアの名前も慣用的に使用されている。 園芸用の観葉植物として流通しており、日本には明治の末頃に入って来た。 葉に緑色の濃淡による横縞模様があることから、トラノオ(虎の尾蘭)の名前でも呼ばれる。 その後、昭和初期に導入された黄色覆輪品種のフクリンチトセラン(ローレンティー)が取って換わった。 現在では、サンセベリアと言えば、このサンセベリア・ローレンティーを指すことが多い。 草丈は、50〜120cmで、茎は地下を横に這い、葉だけを地上に何枚も直立して出す。 葉の表面には光沢があり、基本種より葉は肉厚で、葉の周囲に黄色い縁取りがある。 なお、サンセベリア・ローレンティーを葉挿しすると、元の覆輪の無いものに戻ってしまう。 葉の間から花茎を伸ばし、数段に渡って5〜10個の緑白色の小さな花を密集して付ける。 細長い花弁は6個で少し反り返り、オシベも6個で、中心にメシベが1個ある。 短い花柄の基部には蜜腺があり、透明な小さな蜜の玉が付く。
2019/7/15
我が家にやって来て30年以上になるサンセベリア・ローレンティーたちです。 やってきた当時は、葉が数枚で高さも50cm無いものでしたが、その後増え続け、今は4鉢です。 草丈も125cmほどになり、いつの頃からか、この季節に花を咲かせるようになりました。 今年は花茎は5本立ち上がって来ています。最も早いもので、7/23に開花しました。 ベランダに置いているのですが、外に置いておいても開花が分かるくらい強い芳香を持っています。 ![]() ![]() ![]() 2019/7/17 2019/7/24 2019/7/17 花穂の成長順に並べてみました(右端は同じ花穂ではありません)。 葉の間から花穂が顔を出し、徐々に伸びて総苞片が開いてツボミが顔を出してきます。 中央の様にツボミが顔を出してくると、その基部にある蜜腺から蜜が染み出して、水滴状になります。 ![]() 2019/7/24 蜜の玉ですが、開花直前になるとこの大きさまでになります。 この蜜ですが、ちょっとえぐみはありますが、かなり糖度は高いようで甘いんです。 ![]() ![]() ![]() 2019/7/10 2019/7/15 2019/7/17 ![]() ![]() 2019/7/22 14:28 2019/7/22 15:18 ツボミの成長を順に並べてみました。 ツボミが膨らみ始めてから開花までには2週間ほどかかっています。 ただ、ツボミを見て今日開花するなと思っていて、気がつけば開花していました。 花弁が反り返り始めているのに気が付いたのが14:27でした。 で、そろそろ花弁が開き始めているかなと思って、様子を見たのが15:15です。 この時には、ご覧通り、既に開花し終わっていました。もっとゆっくりだと思って、油断してました。 ツボミが開き始めてから開花までは1時間かかっていません。 ※ 下段の写真は同じ花を撮ったものですが、撮影方向が90度異なっています。 右側写真の開花している花は、左側写真の奥でピンボケになっているツボミです。 | |||
ツルボ(Scilla scilloides)
<キジカクシ目・キジカクシ科・ツルボ亜科・ツルボ属> ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2016/9/12 7:22 2016/9/12 14:45 2016/9/16 8:44 2016/9/18 10:13
キジカクシ科ツルボ属の多年草で、東アジアで唯一の種である。
日本では、北海道から、四国、九州と全国に分布し、朝鮮半島から中国、台湾にも分布している。 葉は、長さ20cm前後、葉幅5o前後で細長く、年に2回出る。 春に10枚ほどの春葉が出るが、夏には枯れる。8月〜9月には、数枚の葉と花穂が出る。 花茎は数十pになり、真っ直ぐに立ち上がる。花茎の先に総状花序を付け、ピンクの花が咲き上って行く。 花被片は6個で先の尖った長楕円形、オシベは6本で、長さ5o程の花柄がある。
2016/9/12
多摩川の河川敷にあった群落から、球根を少し採取させていただいたものです。 春には葉のみが盛大に伸びていたのが、秋には小さな花穂が顔を出しました。 数日後にどうなったかと見てみると、ごらんの通り、花茎が大きく伸び出していました。 最も大きな花穂をほぼ同倍率で並べたのが下段の写真で、成長の度合いが分かると思います。 下段左端の写真が上段の写真のアップで、その7時間後の写真が左から2つ目です。 比べればわかると思いますが、花穂が少し伸び、基部の方は少し淡紅紫色を帯び始めていました。 かなりの成長スピードですね。4日後にはきれいな淡紅紫色になり、その2日後には開花していました。 | |||
オリヅルラン(Chlorophytum comosum)
<キジカクシ目・キジカクシ科・リュウゼツラン亜科・オリヅルラン属> ![]() ![]() 2019/7/22 ![]() ![]() 2020/6/4
キジカクシ科オリヅルラン属に属する常緑多年草で、熱帯アフリカ〜南アフリカが原産地。
草丈は5〜40cmで、根は白くて太く、その中に水分を蓄えていて、乾燥にはたいへん強い。 葉は根出葉の様に基部に集中して付き、大きくなると数十cmになる。 原種の葉は、柔らかくて艶がない緑色一色であるが、斑入りのものがよく栽培されている。 葉の縁に斑が入るソフトオリヅルランと葉の中央に斑が入るナカフオリヅルランがある。 花期は6月〜8月で、ある程度成長すると、細長い花茎を伸ばして小さな白花をまばらに付ける。 花後、花序に不定芽が出来て、花柄はランナーとなって新しい株を形成する。 花は直径5〜8oの白花で、内花被片3個と外花被片3個よりなり、外花被片が少し細い。 オシベは6個あり、葯は黄色い。花の中心に淡緑色の子房があり、そこからメシベが伸びる。 NASAの実験により、空気中のホルムアルデヒドを吸収する作用がある事が分かった。
2019/7/22、2020/6/4
オリヅルランの花です。小さな花が、長い花柄にパラパラとしか咲きません。 観葉植物なので、花はあまり重要な要素ではないのですが、この花柄は重要です。 ![]() ![]() 2019/7/22 花後には、花柄の先に不定芽ができ、花柄がランナーに変わります。 ランナーが出て不定芽が付く様が折り鶴に似て、和名の由来となっており、観賞要素でもあります。 左の斑入りでない方は、まだ、花が咲いており、不定芽も小さいです。 まだ、2年目の小さな株ですが、大きくなると葉が30〜40cmになる大型の品種です。 左は葉の両サイドに斑が入った、ソフトオリヅルランです。 花は終わっており、不定芽もかなり大きくなって、オリヅルランらしい草姿になっています。 ![]() ![]() 2019/7/22 この株の中に、斑の無いものが1株だけ混じっています(写真の中央辺り)。 その不定芽も斑がありません(写真の中央やや左上)。 子株が増える段階で、1株だけ先祖返りして、原種に戻ってしまったようです。 たまにあるようですが、播種で育てると、全てがこのような原種になるそうです。 | |||
オンシジューム(Oncidium)
<キジカクシ目・ラン科・バンダ亜科・シンビジウム連・オンシジューム属> ![]() 2019/6/17 ![]() ![]() ![]() 2018/5/9 2018/5/9 2019/5/1
オンシジウムは中南米を中心に分布する、約400種を含むラン科の大属。
樹上で着生生活を営む。洋ランとしても広く親しまれる。 樹上につく着生植物だが、岩の上につくものや地上性の種もある。 バルブ(偽球茎)は卵形から円筒形、往々にして扁平になるが、持たない例もある。 葉はバルブの先端から2枚程度つき、普通は革質だが、剣状や円筒形などになる例もある。 またバルブの基部の節からも葉が出る。
秦野のじばさんずで購入した、花芽が付かなかったため安く売られていた「アロハ・イワナガ」です。
ハワイに住むイワナガさんが作出した品種だそうで、比較的育てやすいものだそうです。 植え替えたことで、新しい大きなバルブが成長し、翌年には長い花茎が伸び、多くの花が咲きました。 フレアの付いたロングスカートを履き、背中に大きな羽飾りを付けて踊る女性のような花ですね。 外花被片(萼片)3個と内花被片2個はほぼ同じ形で、これが背部の羽飾りの様に見えています。 下側の内花被片(唇弁/しんべん)は、他の物と大きく異なり、他の倍以上の長さで、横に大きく広がります。 この唇弁は、一般の花では上部に位置するものだそうで、子房が180度捻じれて下側になっているそうです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() <正常花冠> <変形花冠> <正常花冠> <変形花冠> 2019/6/17 現在は、大きくなり過ぎたので2鉢に分けたのですが、それらから数本の花茎が伸び出しています。 そしてたくさんの花を咲かせてくれたのですが、その内の1つが変わっていました。 最初の写真は、その周囲と一緒に撮ったものですが、倍の大きさがあるので目立ちます。 その花冠ですが、唇弁が2つあり、内花被片か外花被片が2個あります。つまり、4花被片の花です。 下段は、普通の花との表裏の比較ですが、あるのは内花被片と思われるので、外花被片が欠落しているようです。 ![]() ![]() ![]() 2020/5/5 2020/5/11 2020/5/23 . 今年も奇形した花が見られました。それも次々といろいろな奇形が見られました。 おそらく、昨年の奇形花が見られたバルブ、そこから出た新しいバルブの花茎なのでしょう。 最初に気付いたのは、上下が逆さまになった花です。というか、これが他の花と同じ咲き方ですが。 というのは、ランの花は180度捻じれているのが普通で、他の普通の花とは上下逆さまなんです。 次に気付いたのは、中央の花で、上側の外花被片1個と内花被片2個が合着した花です。 最後に見られたのは、昨年と同じ唇弁が2つあるものでした。 | |||
コチョウラン(Phalaenopsis)
<キジカクシ目・ラン科・バンダ亜科・バンダ連・コチョウラン属> ![]() ![]() 熱帯域に分布するラン科植物の一群で、幅広い葉を折り重なるように着ける。 洋ランとして広く栽培されるが、それには属間交配種が混じっている。 単軸性の着生植物で、分厚い数枚の葉を茎につけ、長い花茎を伸ばして、 そこに丸っこい花を多数つけるものがよく知られる。
2014/3/30
頂いたコチョウランを吊り鉢仕立てにしたものです。 毎年、春先に花数は少ないですが、きれいな花を楽しませてくれています。 白い花なので、その白さが際立つ夜間に撮ってみました。 | |||
デンドロビウム(Dendrobium nobile)
<キジカクシ目・ラン科・セッコク亜科・デンドロビウム連・セッコク属> ![]() ![]() ![]() ラン科セッコク属に分類される植物の総称で、その中のノビル系の園芸品種。 セッコク属は、熱帯・亜熱帯のアジア・オセアニアに約1,200種類が自生しているとされる。 日本にも樹木や岩に着生しているセッコクとキバナノセッコクの2種が自生している。 木や岩などに根を張り付かせる着生蘭で、種によって姿形も花も変化に富んでいる。 園芸品種は、元となった原種名により、下記の4系統に大きく分類される。 「ノビル系」、「デンファーレ系」、「フォーモサム系」「キンギアナム系」 ノビル系は、原種のデンドロビウム・ノビル(D. nobile)とそれに近いものとの交配種を指す。 棒状の茎を伸ばして大きな葉を付け、葉を落とした茎から花を咲かせる。 花は各節に数個だが、個々の花は大輪で、茎の上半部一面に咲かせる。 かつては、デンドロビウムと言えば、この「ノビル系」を指していた。
2019/5/1
我が家にやって来て3年。やっと花を付けてくれました。 ノビル系のデンドロビウムで、ピンク系の極一般的な花でした。 残念ながら、高芽が出てしまったので花になったのはこの二輪のみでした。 | |||
セントポーリア(Saintpaulia)
<ゴマノハグサ目・イワタバコ科・セントポーリア属> ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() イワタバコ科・セントポーリア属の多年草で、。 イワタバコ科セントポーリア属(アフリカスミレ属)の非耐寒性の多年草。 原産地は、ケニア南部とタンザニア北部の山地で、冷涼な日陰で多湿の環境を好む。 洞窟の入口でドイツ人のフォン・セントポール男爵が1891年に発見したとされるが、 1884年、1887年に既に発見されていた。ただ、標本が不十分で新種認定されなかった。 原種として、ケニア南部とタンザニア北部の山地に20種が知られている。 葉が根生葉状に付くロゼット型と地を這うように伸びるトレイル型がある。 花期は通年で、花は左右相称の合弁花。2裂した上唇と3裂した下唇からなる。 裂片は下唇の方が大きく、花筒部は短くて舷部は平開する。 最初に発見されたのは、紫糸の花を付けるイオナンタ(Saintpaulia ionantha H. Wendl.)である。 現在は多種多様な園芸品種が作出され、その数は数万あると言われている。 花色は、赤、青、紫、白など多様で、覆輪、アイ、ストライプ、スプラッシュなどがある。 花の形も、プレーン型、スター型、フリル型などがあり、一重から八重咲きのものまである。
2009/1/17
我が家にやって来て30年以上咲き続けている、セントポーリアたちです。 通年で花を咲かせてくれますが、高温多湿が苦手なので、梅雨時には花が減ります。 最も元気が良いのが、熱帯植物には合わない乾燥気味な1月〜4月です。 | |||
カラテア・ランキフォリア(Cakathea lancifolia)
<ショウガ目・クズウコン科・カラテア属> ![]() ![]() ![]() 2018/4/29 2014/5/10 2007/3/11 ![]() ![]() ![]() 2014/5/10 2014/5/10 2018/4/29 ![]() ![]() 2020/4/28
クズウコン科カラテア属の常緑多年草で、ブラジル、アメリカ熱帯雨林気候区が原産地。
耐陰性が強く、日陰の高温多湿を好み、強い日差しを嫌うため夏は半日陰が適している。 耐寒性が低く、越冬には10℃以上が必要である。 草丈は30〜70cmで、原産地では1.5mにもなる。 葉は直立して細長く、表面に矢羽根状に濃緑の模様が入り、裏面は暗紫赤色。 花期は、日本では4月〜5月で、根本から花序が10cmほどに伸び出す。 花序には苞が密生し、白花が10個前後まとまって付き、順次開花する。 外花被片、内花被片とも基部で合着して筒状になり、先で3列する。 オシベは1個で、仮オシベ3個の内、外側の1個が花弁化する。 カラテア属は、子房は3室に分かれているが、よく似たマランタ属では子房が1室しかない。 ※ 以前は誤称で、カラテア・インシグニス(Cakathea insignis)と呼ばれていた。
我が家にきて30年以上になる観葉植物のカラテア・ランキフォリアです。
購入した時は、たしかカラテア・インシグニスだったと思うのですが、誤称だったようですね。 何時の頃からか忘れてしまったのですが、ある年の春、根本にミョウガのような花が咲いていました。 それ以来、毎年の様に花をたくさん付けるようになりました。 花の形は、ショウガ科の花と同じような構造のようです。 | |||
月下美人(Epiphyllum oxypetalum)
<ナデシコ目・サボテン科・カクタス亜科・クジャクサボテン連・クジャクサボテン属> ![]() ![]() ![]() 2015/9/23 17:28 2015/9/23 21:27 2015/9/23 21:34
サボテン科クジャクサボテン属の多年草で、メキシコの熱帯雨林地帯が原産地。
ゲッカビジンは、原産地から原種として導入され、挿し木等で増やされたクローンのみであった。 ゲッカビジンは「自家不親和性」があり、そのために日本で結実することはなかった。 しかし、1980年代に別の野生種を持ち帰り、クローンを普及させた。 現在、「食用月下美人」として販売されているのがそれで、それとの交配で結実する。 前置きが長くなったが、ゲッカビジンは草丈が1〜2mに達すると、ツボミを付け始める。 花期は、通常、6月〜11月であるが、株の体力が十分に回復すると、数か月後に再開花する。 白い花冠は直径20〜25cmと大きく、香りが強い。夕方から開花し、翌日にはしぼむ1日花である。 開花中の花も、しぼんだ花も食用に利用可能で、果実はドラゴンフルーツ同様、生食可能である。
頂いた月下美人が大きくなり、毎年花を付けてくれるようになりました。
ただ、開花するのが夜のため、うっかりと開花を見過ごし、萎れかかる直前に気づくことがあります。 開花が夜になってからのため、咲いている所を人に見てもらえないのが残念です。 なお、下段右側は花芯の拡大写真で、上からメシベ、その奥のオシベ、さらに奥のオシベの花糸です。 |