四季の野草
和名インデックス |
ドウダンツツジ(Enkianthus perulatus)
<ツツジ目・ツツジ科・ドウダンツツジ亜科・ドウダンツツジ属> ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。 日本では、本州、四国、九州の温暖な岩山に自生するが、自生地は少ない。 寒冷地でも耐えるので、庭木としては全国で見られるが、寒冷地では少ない。 樹高は1〜3mほどで、葉は互生し、枝先に集まって輪生状になる。葉縁には細かい鋸歯がある。 なお、晩秋には真っ赤に紅葉する。 花期は4月〜5月で、枝先に白い壺形の花は数輪下垂して咲かせる。なお、紅色の品種もある。 花冠は、長さ8o前後で、先が5残裂する。オシベは10本ある。
2008/12/6
相模原市立麻溝公園とつなぐ陸橋を神奈川県立相模原公園側に降りたところで見かけました。 赤から黄色に変化するグラデーションとても奇麗でした。 周りにはオオモミジなどの紅葉する樹がありますが、それと引けを取りません。 2019/12/5 ドウダンツツジの大株が2つ並んでいたのですが、紅葉の仕方が異なっていました。 距離的には数mほどしか離れていませんが、陽当たりの加減で異なるのでしょうか。 奥の方は全体に赤く色づいていましたが、手前の方は黄葉が多く、先の方だけが紅葉していました。 ちなみに、黄葉が多い樹は、2008年に撮った樹と同じものです。
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ニシキギ
<ニシキギ目・ニシキギ科・ニシキギ属> 2008/12/6 2019/12/5 .
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布し、海外では中国、東南アジアに分布する。 若い枝では表皮を突き破って、2〜4枚のコルク質の翼が伸長する。 葉は対生して、長さ2〜7cmの長楕円形で先が尖る。葉縁には細かい鋸歯がある。 花期は5月〜6月で、本年枝の芽鱗痕の脇から集散花序を出し、淡緑色の花を数個付ける。 花序の柄は長さ1〜3cmで、花は直径6〜8oの4弁花。オシベは4個あり、メシベは1個。 果実はさく果で、10〜11月に熟すと裂開して、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が出てくる。 なお、葉は秋には美しく紅葉し、橙赤色の種子との二重奏になる。
2008/12/6 相模原市立麻溝公園と神奈川県立相模原公園をつなぐ陸橋を降りた所で見かけました。
上記のドウダンツツジの近くで、こちらは真っ赤な紅葉です。 2019/12/5 上記と同じニシキギですが、今年は赤というよりはエンジ色に近い紅葉でした。 | |||||
ツタ(Parthenocissus tricuspidata)
<ブドウ目・ブドウ科・ツタ属> ブドウ科ツタ属のつる性の落葉木本で、在来種。 北海道から本州、四国、九州と全国の山野に分布し、ツルは太いもので数cmになる。 葉には2種類あり、花の付く短枝の葉は大きく、長い葉柄がある。 花の付かない長枝の葉は、小さくて葉柄も短い。 短枝の先に集散花序を出し、直径5mmほどの黄緑色の5花弁の花を付ける。
2019/12/5
相模原市立麻溝公園と神奈川県立相模原公園をつなぐ陸橋、そこを降りた所で見かけたツタです。 樹に巻き付いたツタですが、きれいに紅葉した葉の一部が黄色で、そのグラデーションもきれいでした。 | |||||
ブラシノキ(Callistemon speciosus)
<フトモモ目・フトモモ科・ブラシノキ属> フトモモ科ブラシノキ属の常緑高木で、オーストラリア原産。 樹高は数mになり、枝先に10cm前後の穂状花序を付ける。 花期は5月〜6月で、開花後直ぐに花弁や萼は落ちてしまい、多数の雄しべが残る。 花糸は赤(または白)で、黄色い葯が付き、その様がブラシのように見えるのが名前の由来。 花後、果実が枝を取り巻くように付き、数年は残る。
2019/12/5
神奈川県立相模原公園にあるセンター広場の脇で、ブラシノキが赤い花を付けていました。 春に咲く花ですが、秋にも咲くことがあるようです。それでも、この花はかなり遅い開花です。 | |||||
イロハモミジ(Acer palmatum)
<ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属> ムクロジ科カエデ属の落葉高木で、本州の福島県以南から四国、九州に分布する。 日本以外では、朝鮮半島から中国、台湾と東アジアに分布する。 日本では最もよく見られるカエデ属で、秋には黄褐色から紅色に紅葉する。 葉は対生し、掌状に5〜9深裂し、この裂片を「いろはにほへと……」と数えたことが和名の由来。 4〜5月頃、本年枝の先に暗赤色の花が垂れ下がってつく。雄花と両性花がある。 5個の暗紫色の萼片と、5個の黄緑色もしくは紫色を帯びる花弁を持つ。 果実は翼果で、10〜15mm程の翼があり、熟すと風で飛ばされる。
2006/11/25
相模原市立麻溝公園のセンター広場で見事な紅葉を見せていました。 | |||||
オオモミジ(Acer amoenum Carr.)
<ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属> ムクロジ科カエデ属の落葉高木で、在来種。 日本では、北海道中部以南〜本州、四国、九州の太平洋側に分布する。海外では朝鮮半島に分布する。 樹高は10〜15mで、幹は灰褐色。滑らかで、古くなると樹皮が縦に浅く裂ける。 葉は対生し、葉柄は3〜5cmで、葉身は5〜12cm。掌状に5〜9裂し、細かな短鋸歯がある。 なお、葉の切れ込みはやや浅く、ヒロハモミジの別名があるが、変異があり深裂するものもある。 花期は4月〜5月。雌雄同株で、同じ花序に雄花と両性花が混じる。 複散房花序に数十個の花が付き、花の直径は4〜6mm。花弁は5個で、淡紅色から帯紅色。 オシベは8個で、萼片は暗紅色。翼果は葉の下に垂れ下がり、開いたV字型かU字型になる。
2014/11/24
相模原市立麻溝公園とつなぐ陸橋を神奈川県立相模原公園側に降りたところで見かけました。 イロハモミジとは異なり、黄色と赤の入り混じった源平になっていました。
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