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秋の姫路城と好古園 [2023/11/28]



今年は暖かい日が続いていたのですが、そこから一気に冷え込んで、きれいな紅葉が見られそう。
ということで、姫路城の隣にある好古園(姫路城西御屋敷跡庭園)を見に出かけました。



このとき、大塩駅で特急に乗り継いだのですが、それが阪神優勝のラッピング電車でした。
阪神電車の中でも2編成(各6両)しかない車両なので、今日は良い事あるかもと期待大です。


<14:22>                 <19:15>
姫路城近くまで来た時、夜間にライトアップと水鏡のイベント「鏡花水月」が行われると知りました。
昼間は自由に入れるので、どのようなものかと見に行ってみましたが、風で波立って全然ダメ。
大きな池の方はだめでしたが、2m弱の四角い水盤の方は波立たず、良く写っていました。
様子が分かったので、まずは紅葉がみごとな好古園の方へ向かいました。


<16:13>                 <17:28>
好古園は、姫路城を借景に、姫路市政百周年を記念して平成4年に開園した池泉回遊式の日本庭園です。
武家屋敷跡や通路後などを活かした9つの趣の異なった庭園群で、その面積は約10,000坪になります。
その好古園の紅葉をライトアップ時間まで楽しみ、活水軒で夕食を取った後、姫路城に戻りました。


<19:22>                 <19:19>
チケット売り場の人に様子を聞いたのですが、良く分からないが風は収まってきているとのこと。
最悪、小さい水盤の方で鏡花水月を楽しむことにして、入場しました。
ライトアップされた姫路城を見るのは初めてでしたが、闇夜にくっきりと浮かび上がってきれいです。
大きな池の方はどうかと見に行くと、多少波はありますが昼間とは雲泥の差。なんとか分かります(右写真)。
月に見立てているのでしょう。黄色いバルーンが上げられ、一緒に写り込んでいました。
小さい水盤の方は見事な水鏡になっていて、きれいに姫路城が写り込んでいました(左写真)。

ライトアップされた好古園や姫路城を楽しみ、十分に満足のいく1日となりました。



秋の姫路城



大手前通りから歩道を渡った所から、桜門橋越しの姫路城と大手門です。
来るのが少し遅かったこともあり、桜の木は落葉していましたが、イチョウの黄葉は残っていますね。



三の丸広場の外れにあるモミジは見事に紅葉しているようですが、曇天のため色がくすんでしまっています。



さて、鏡花水月の方はというと、小さな水盤の方はきれいな水鏡となっていました(左側)。
一方、大きな池の方はというと、風で波立っていてほとんど何だかわからない状態でした(右側)。



さっさと下見は切り上げ、お堀に沿って好古園に向かいました。
角の所から見たお堀と石垣です。右の写真で、中央右寄りに見えているのが大手門です。



そのお堀の縁のベンチにネコが座っていて、入れ代わり立ち代わり写真を撮っていきます。
人が近づいても我関せずで、全く動きません。餌ももらっていて、かなり人慣れしているようです。

この後、直ぐ傍の好古園の入口へ。そして、好古園のライトアップまで堪能し、好古園を後にしました。



好古園で紅葉を楽しみ、夕食を食べて出てくると、石垣がライトアップされていました。
上の写真とほぼ同じアングルで撮ったものですが、風が凪いでお堀に石垣が綺麗に写っていました。
このとき、ちょうど満月に近い月が石垣の上に見えていて、お堀にも写っているのに気付きました。
まさに、これから行こうとしている鏡花水月の水月を、お堀が水鏡となって見せてくれています。



昼間の三の丸広場と、夜に行われていた「鏡花水月」のイベント実施時の様子です。
お城のライトアップに加えて、イルミネーションも行われていました。
人工の池に写る姫路城、芝生のイルミネーションは水の流れでも表しているのでしょうか。
黄色いバルーンは月を表しているのかもしれませんね。2つあるのは変ですが....
なお、今日は満月に近い月(昨日が満月)が出ていますが、姫路城と方向が合いません。



芝生の広場には、川に見立てているのかイルミネーションが横に走っていました。
バルーンは、地上の固定されたり、上空に上げられて風に吹かれて乱高下していました。





さて、鏡花水月の方はというと、小さな水盤の方はきれいな水鏡となっていました(上段)。
大きい方は、多少波はありますが、風が少し凪いで、昼間よりは格段にきれいに写っていました(下段)。
姫路城とバルーンを一緒に写そうとすると、バルーンがかなり手前にあるので位置調整が大変。
風でバルーンが前後左右に動き回っていて、かつ、照明が消えるときがあるので、タイミングも。
たくさん撮影しましたが、そんな訳で水月と一緒に撮影できたのは数カットのみでした。



ライトアップされているのは天守閣だけではなく、左手のカの櫓とワの櫓も同様です。
また、三の丸広場の縁を周る通路には、プロジェクションマッピングが行われてました。
左の写真で、幟の下辺りが薄っすらとオレンジ色になっている所に投影されています。



さて、ライトアップされた天守閣ですが、バックが暗闇なので白く浮き上がって見えます。
白鷺城の名の通り、白い壁と白い漆喰で固められた瓦屋根のため、白さが一段と際立っていました。

 

通路に行われていたプロジェクションマッピングですが、2種類が交互に写されていました。
1つは水に泳ぐニシキゴイで、もう1つがダリアなどのカラフルな花でした。



十分に鏡花水月を楽しんだので帰路につきましたが、大手門を出た所で足が止まってしまいました。
桜門橋から、ライトアップされた石垣の上に、ちょうど天守閣が乗って見えます。
橋の足元灯が電球色だったので、良いアクセントになっていました。
さらに先に進んで、対岸から桜門橋越しに撮ったのが右の写真で、チの櫓まで見えています。



桜門橋から天守閣とは反対側を見ると、大手前通りの両側のイルミネーションが煌びやかでした。
赤、青、黄色に白とカラフルなイルミネーションが真っ直ぐに伸びています。
桜門橋を出て大手前通りの正面に回り込んだのが右の写真です。
このときには、カラフルなイルミネーションは終わっていて、白い一色になっていました。

 

大手前通りに沿って歩いて行きましたが、歩道の両側にイルミネーションがあります。


大手前通りで見たマンホール

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大手前通りを歩いていて、数種のマンホールが使われていることに気が付きました。
上段は消火栓用のもので、白鷺とサギソウがモチーフになっています。
最初、この2つは同じだと思っていたのですが、写真を整理していて違うことに気づきました。
大きさも異なりますので、用途が異なっているのかもしれません。
下段は、汚水用のマンホールで、姫路城を描いたものと、サギソウのみのものがありました。
ちなみに、姫路市の市花がサギソウ(下記は網引湿原で撮影したものです)になっています。

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秋の好古園



入口でチケットを購入して入り、真っ直ぐに進むと「御屋敷の庭」の門(左の写真)に着きます。
姫路藩主の下屋敷にあったこの庭は、姫山樹林を借景とした池泉回遊式庭園です。
門の奥に紅葉したモミジが見られ、来訪者のほとんどは、この場所で足を止め、写真を撮っていきます。
右の写真は活水軒の入口の方から門の方を見たもので、門の奥に見えていたのはこのモミジです。



活水軒の前を通って渡り廊下に出て、右手奥の方を撮ったのが左の写真で、右手が活水軒です。
活水軒で食事をすると、食事をしながらこれらの紅葉や大池を楽しめます。
渡り廊下の左手に見えるのが右の写真で、この滝が大池の方につながっています。
屋根の軒が写真の左手で折れているように見えますが、廊下もここから曲線を描いています。
唐傘割(からかさわり)と呼ばれる工法で、廊下の中央部が曲線を描く造りになっています。



左の写真は渡り廊下の右手に見える大池で、中央右側に雄滝が見えています。
渡り廊下の先は潮音斎(ちょうおんさい)で、その観庭台から大池越しに見える紅葉と雄滝です。
この観庭台は、好古園の中で最も人気のある写真スポットで、常に多くの人が写真を撮っています。

 

雄滝の部分をアップで撮ったのが左の写真ですが、滝が日影になっているのであまり目立ちません。
日が暮れてライトアップされると表情が一変するのではと期待して、潮音斎を出ました。
その先の庭から大池の方を撮ったのが右の写真で、奥に見えているのは活水軒です。

 

御屋敷の庭を後にして苗の庭に入ると、見事に紅葉したドウダンツツジがありました。
その上にはスイフヨウ(たぶん)が、まだ、赤く色変わりした花をたくさん付けていました。
※ スイフヨウは1日花で、開花時は白花ですが徐々に赤く色変わりするので、酔が付いています。
その先の双樹庵(そうじゅあん)では抹茶をいただきながら茶の庭を観賞できるのですが、今回はパス。
その先の流れの平庭の方へ進みました。その入り口近くから撮ったのが右の写真です。



流れの平庭に入って直ぐの所に四阿(あずまや)「流翆亭」があり、靴を脱げば上がれます。
左の写真はその流翆亭(りゅうすいてい)越しに見た庭園で、ゆっくりと紅葉を楽しめます。
右の写真は流れが馬蹄形になった所で、そこにある黄葉したモミジに存在感がりました。

 

流れの平庭から夏木の庭へ入るルートは2つあり、1つは左写真の紅葉したモミジの後です。
もう1つが、馬蹄形の流れに沿ったところにある右写真の潜り戸です。



潜り戸から夏木の庭へ入ると、紅葉したモミジの奥に、立派な藤棚があります。
藤の木もいく分黄葉していて、手前の紅葉との対比が綺麗でした。
もう1つのルートから真っすぐ進むと大きなモミジ(右の写真)があり、女性が自撮りで四苦八苦していました。
おそらく中国の方だと思いますが、モミジが大き過ぎて入りきらないよう。で、撮影してあげました。

 

前述の大きなモミジの木ですが、その下に藤棚の方へ続く飛び石が置かれた通路があります。
そちらに行かずに真っ直ぐ進むと、右写真のような紅葉と黄葉が共演する庭があります。
そのまま進むと隣の「松の庭」に入ります。


 

「松の庭」は、その名の通り松の木が多い庭園で、そのため緑が多い庭になっています。
そして、所々に紅葉したドウダンツツジや背の低いモミジが色どりを添えていました。



松の庭から隣の「築山池泉(つきやまちせん)の庭」へ進むと、門を入った左手に四阿が見えます。
この四阿(あずまや)は茅葺きの「臨泉亭(りんせんてい)」で、日本庭園に趣を添えています。
その右手には紅葉したモミジが存在感を出し、日本庭園を華やかに彩っていました。



臨泉亭の右手には紅葉したモミジが連なり、天気が良ければ池に写る紅葉もきれいだと思います。
右の写真の奥には、隣の「竹の庭」の「聞竹亭(もんちくてい)」が見えています。



築山池泉の庭の隣は「竹の庭」で、いろいろな竹が植えられた庭園になっています。
この時期は、竹林の中で咲くツワブキの黄色い花が目を引きます。
竹が中心の庭ですが、奥の一角にモミジが3本植えられていて、そこだけが紅葉していました。
このモミジの木の後の小径を進むと八角形の四阿「聞竹亭」があります。

ここまで、一通り園内を散策できたので、ライトアップされるまで潮音斎で待つことにしました。


<15:58>                 <16:01>
曇っていることもあり、薄暗くなってきたので照明に灯が入り始めました。
渡り廊下の照明があまり明るくないので、照明に照らされた紅葉が浮かび上がっています。
右の写真で、「唐傘割工法」と呼ばれる渡り廊下の中央部が曲線を描く構造が分かると思います。


<16:13>                 <16:13>
曇っていて薄暗かったのですが、突然、雲が切れて西日が差し始めました。
急いで潮音斎の観庭台に行くと、紅葉の上部に西日が射し、青空が見えていました。


<16:09>                 <16:15>
渡り廊下の方に戻ってみると、こちらも西日を浴びて黄葉が明るさを増していました(右写真)。
左の写真は、曇っていた時の同じ場所ですが、鮮やかさがずいぶんと違いますね。


<16:38>                 <16:41>
日没が近くなり、すっかり暗くなって照明に照らされた紅葉が、一段と鮮やかになってきました。
渡り廊下の下の方にも照明が入り、先ほどとは違って、屋根裏も明るく写るようになりました。


<16:54>                 <17:15>
ほぼ同じところを撮ったのですが、異なる露出条件での写り方の違いです。
左の写真は、紅葉に露出を合わせたので、16:38の写真のようにバックの滝が露出不足になります。
そこで、覆い焼き・焼き込みを使って滝の部分の改善を行ったのですが、いささかボケた感じです。
右の写真は、滝の部分に露出を合わせたのですが、黄葉の部分が露出オーバーで飛び気味です。
それでも、左の写真よりメリハリの利いた写真になりました。

 
<16:55>                 <16:56>
渡り廊下の角の手前から大池の方撮ったのが左の写真で、活水軒の方を撮ったのが右の写真です。
大池の方は人気の写真ポイントなので、いろいろな照明がされていて、全体に明るめです。
一方、渡り廊下の反対側は下からの照明のみなので、どうしてもこのような写真になってしまいます。
かといって、フラッシュを使えば全体が明るくなって、のっぺりとした写真になってしまいます。


<16:59>                 <17:23>
日没後の明るさの変化は激しいので、写真の写り方もどんどん変わってきます。
左の写真は、まだ、日没(16:48頃)間もない頃なので、自然光の影響がまだ残っている頃です。
一方、右の写真はほぼ照明光のみのため、照明の暖色系の影響を強く受けた色合いになっています。


<17:13>                 <17:17>
ライトアップされたモミジ(たぶんイロハモミジ)をアップで撮ってみました。
日照の多少で発色が異なり、多いと赤くなり、少ないと黄色くなります。
照明が暖色系なので、その色味が強調され、これはこれで見応えがあります。


<17:28>

<17:35>
潮音斎の観庭台は、好古園で最も人気のある写真スポットです。
この時間になると、ライトアップされた紅葉や滝の部分が浮かび上がってきます。
そのため、多くの人が潮音斎にずらりと座って、前が空くのを待っていました。
私も空くのを待って写真を撮りましたが、一脚でのスローシャッターはことのほか難しいです。
シャッター速度をあげればいいのですが、それでは滝の部分の流れまで止まってしまいます。
いろいろ調整して、納得のいったのが上記の写真ですが、風で木が揺れて、葉はブレボケです。


<18:28>                <18:16>    .
一通り写真を撮り終えて、夕食のため活水軒で予約して、順番待ちとなりました。
もっと早く予約を入れておけば良かったと思いましたが、今となっては後の祭りです。
諦める人とかもいたので、30分程で順番が回ってきたのはラッキーでした。
穴子丼セットと原酒飲み比べセット頼んで、窓から見える大池の方を撮ったのがこの写真です。
1,000円で3種類の原酒を飲み比べできるのはグッド。穴子丼と天ぷらを肴に美味しく頂きました。



夕食が終わって御屋敷の庭の門まで戻ってきましたが、相変わらず門の所は人気です。
右の写真のように、ほとんどの方がここで記念写真を撮って行きます。
御屋敷の庭の白壁の塀もライトアップされていて、これはこれで風情があります。
これを見て、萩の城下町で見た問田益田氏旧宅の土塀を思い出しました。

好古園を後にして、姫路城三の丸広場で行われている「鏡花水月」を見に急ぎました。









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