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モンシロチョウの羽化
2024/3/28・3/30・4/1・4/3



実家の畑にキャベツとブロッコリを植えたのですが、そこにアオムシがたくさん付きました。
調べてみると、最も多かったのがモンシロチョウで、他にタマナギンウワバが混ざっていました。
このままでは、葉をボロボロに食い荒らされてしまうので、一部を飼育箱に移し、後は処分しました。
しかし、取っても取っても、次々と現れます。結局、寒波が来るまで日々奮闘することになりました。
気が付けば、飼育箱の中にはモンシロチョウのサナギが16匹、脱走して回収したのが4匹。
そして、脱走したまま見つけられず、羽化したモンシロチョウを見て気付いたのが2匹です。
飼育箱のサナギですが、3/25に羽化したのを皮切り、毎日羽化し始めました。
3/31には朝から次々と羽化して、夜までに4匹が羽化しました。まだまだ、明日も続きそうです。

次々と羽化していきますが、なかなか羽化し始めた所を見る事が出来ません。
羽化しそうなのは分かるのですが、いつ羽化するかは、まったく予想がつきません。
かといって、四六時中見ている訳にもいきませんので、運任せとなってしまいました。
3/28は、眼を離した間に羽化し、気付いたときには半分くらい翅が伸びていました。
3/30は、サナギが割れる所は見逃しましたが、這い出すところから見る事が出来ました。
4/1にも羽化しましたが、気付いたときには、既に翅は半分ほど伸びていました。
4/3、朝から様子を見ていると、突然、サナギが体をくねくねと左右に動かし始めました。
初めて見る動きで、きっと、これから羽化が始まるのだと確信しました。
その動きがピタッと止まったとき、背中に変化があり、羽化が始まってのです。
20匹のサナギを見てきて、やっと18匹目で初めてサナギが割れる所を見る事が出来ました。

モンシロチョウの羽化の様子
インデックス


<2024/3/28>


2024/3/28 14:13                2024/3/28 15:07   .
この日、翅の模様などが透けて見えるサナギに気づいて、3時前からチラチラ見ていました。
他の作業をしながら5分間隔くらいで見ていたのですが、パッと見ると羽化していました。


15:08             15:09             15:11

15:11             15:12             15:13

  15:28             15:43           2024/3/29 8:56
見つけたときから、ほぼ翅が伸びきるまでに要した時間は5分程でした。
おそらく、羽化してから見つけたときまでの時間も、5分程だったのではないでしょうか。
その後、しっかりと伸びきって、翅が固まるまでには30分ほどかかっています。
翌日に撮影したのが下段右の写真で、その飛翔している姿が下記の写真で、オスでした。


2024/3/29 9:00



<2024/3/30>


12:29             13:59             14:00

14:00             14:01             14:01

14:01             14:01             14:02

14:03             14:04             14:05

14:06             14:08             14:14

14:17             14:18             14:19

14:21             14:21             14:23

14:31             14:42             15:07
飼育箱から脱走し、廊下の隅で蛹化していたものを回収し、木の枝に付けたものです。
朝見ると、サナギの翅の部分が白っぽくなって模様が透けて見えるようになっていました。
これから羽化すると判断し、午前中から様子を見ていましたが、羽化しませんでした。
では、午後であろうと判断し、引き続きちょこちょこと様子を見ていました。
13:58頃に変化はなかったのですが、そのちょっと後に見たら羽化が始まっていました。
そこから撮影を開始したのですが、14:08の所から変化が無くなってしまいました。
ひょっとしたら羽化に失敗したのではと気になったのですが、ちょっと席を外しました。
戻ってきたら、すっかり翅は延びていて、失敗したのではなかったと一安心。
この後、翅を開いたり閉じたりしたり、体を左右に揺り動かしたりを繰り返していました。
この動きで、翅の隅々まで体液を送り込んでいるのでしょうか。
そうそう、翅を開閉しているときに、翅の表面が見えたのでオスと分かりました。
14:23以降、翅の形にあまり変化はありませんが、15:07では翅も固まったように見えます。



<2024/4/1>


2024/3/31 14:26        2024/4/1 7:10            7:11  .

7:12              7:13              7:14

7:15              7:15              7:16

7:18              7:19              7:20

7:21              7:23              7:25

7:28              7:30              7:33

7:36              7:37              7:38

7:40              7:57              8:51
3/31のサナギの変化から、間もなく羽化すると判断したのですが、羽化しませんでした。
翌朝、眼が覚めたときに見に行くと、既に羽化していて、翅が少し伸びていました。
おそらく、羽化を開始して10分も経過していないのではないかと思われます。
7:20頃には、概ね翅はきれいに伸びたように思います。
これ以降、翅を少し開いては閉じ、体を左右に揺り動かす動作を繰り返していました。
7:57に踊便をポタポタと排出し、それ以降、ピタリと動きを止めてしまいました。
1時間ほど経った8:51に様子を見に行くと、いつでも飛び立てそうな体勢に変わっていました。



<2024/4/3>

今回、なんだかんだで20匹のモンシロチョウが、蛹化しました。
羽化するところを撮影したいと思っていたのですが、いつ羽化するかは神のみぞ知るです。
四六時中見張っていればいいのでしょうが、一人でそれを行うのは無理があります。
3/30には、タッチの差で最初の殻が割れて、出始めの所を見逃しました。
残念に思っていたのですが、この日、とうとう最初の所から撮影することができました。


8:00              8:01              8:02
朝のサナギの様子で、昨晩から特に変化は見られません。
なお、サナギの胸部に付いている朱色の丸いものですが、羽化した別個体が付けた蛹便です。

9:28:02            9:40:45            9:41:04
9:28に様子を見に行ったときも変化は見られません。ぼんやりとサナギを見ていたときです。
9:40頃に体を左右にくねらせるように動かし始めました。このような動きを見たのは初めてです。
きっと、これから羽化が始まると直感し、カメラをセットして撮影を始めました。
9:41:04の写真では、まだ、サナギの殻は割れていません。

9:41:09            9:41:13            9:41:15
9:41:09の写真では亀裂が走り、以降、亀裂の幅が広がっていきます。

9:41:23            9:41:29            9:41:34
9:41:23の写真では亀裂が頭部の方まで走り、いよいよ本格的な羽化が始まります。

9:41:45            9:41:51            9:42:06
胸部が迫り出してきて、複眼や脚が隙間から見えています。
9:28:02〜9:42:06までの写真で、頭部、胸部を拡大したものは、こちらをご覧ください。

9:42:13            9:42:18            9:42:22
9:42:22では、ほぼ、頭部と胸部は蛹殻から抜け出ました。

9:42:26            9:42:30            9:42:40
9:42:30には腹部も半分ほど抜け出て、9:42:40には翅や脚も蛹殻から抜け出ました。

9:42:55            9:43:09            9:43:13
9:42:55には完全に蛹殻から抜け出て、翅が伸び始めています。

9:43:18            9:43:34            9:43:45

9:44:09            9:44:19            9:44:29

9:44:46            9:45:13            9:45:28

9:45:50            9:46:00            9:46:06
9:46:06には、伸びた翅の末端が、腹部端に達しています。

9:46:25            9:46:49            9:47:03

9:47:54            9:48:20            9:49:02

9:49:47            9:50:45            9:51:51
9:51:51には、翅がほぼ伸び切っていて、ほぼ成虫の姿になりました。

9:53:54            9:55:59            9:57:34
この辺りから翅を開いたり閉じたりし始め、閉じた後体を左右に揺すり、一休みします。
そして、また、翅を開いたり閉じたりと体を左右に揺すって一休みを繰り返すようになります。
なお、はねを開いたり閉じたりしているときに、口吻を大きくのばす動作を時々行います。

9:59:39            10:00:58           10:01:59

10:02:30           10:05:39           10:06:27

10:08:14           10:14:09           10:19:19
10:19ころから動かなくなりましたので、翅は伸びきったものと思われます。
後は、伸びきったペラペラの翅が、しっかりと硬化するのを待つだけとなります。


2024/4/1 7:57              8:51  .
上記は4/1に撮影した別個体の写真で、左が伸びきった直後、右がその約1時間後のものです。
寝ていた触角が前方に立ち、脚もしっかりして体を持ち上げる態勢が変わっています。

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